今後も中長期的な成長が見込めるIT分野では、数多くのエンジニアが活躍しています。
実務経験を積んだ後は会社を退職し、フリーランスのエンジニアとして活動していく方も多く、多様なキャリアプランが期待できる職種です。
数あるITエンジニアのなかでも、Unityエンジニアは高年収が期待される職種として注目されています。
しかし、Unityという言葉は耳にしたことがあっても、具体的に何をするためのものなのかイメージできないという方も多いでしょう。
そこで本記事では、Unityエンジニアの仕事内容や気になる年収の相場、Unityエンジニアとして活躍していくために求められるスキルや具体的な求人の例も紹介します。
\フリーランスエンジニア向けおすすめエージェント/
サービス名 | 特徴 |
最高単価180万円!先払い/即払いも可能 フリーランスエンジニア支援実績10年のアン・コンサルティング株式会社が運営。 企業直受け案件が豊富だから要件のミスマッチも起きにくい
|
|
レバテックフリーランス |
契約更新率90%超。営業活動なしで案件が続く! 業界トップクラスの案件数39000件以上を保有してるため、スキルや希望条件に合った案件が見つけやすい。 |
ミッドワークス |
正社員からフリーランスで年収600万円➡1200万円の実績あり! フロントエンドからデータベース、インフラなど幅広い分野・工程の言語の案件やフルリモートの案件が豊富 |
Unityとは
Unityとは一言でいえば、ゲーム開発用のプラットフォームのことです。
Unityという単語を聞いたとき、プログラミング言語のひとつであると誤解する方も少なくありません。
UnityはPythonやJavaなどのようなプログラミング言語ではなく、ゲーム開発に特化した総合的な開発ツールのようなイメージです。
具体的には、Unityを活用することで「2Dおよび3Dグラフィックの描画」「サウンドの再生」「UI管理」「データの管理」などを行う事が可能です。
つまり、Unityというプラットフォームがあれば、ゲームの開発環境はもちろんのこと、実行環境も含めてオールインワンで対応できることになります。
対応しているハードウェアはPlayStation4やXbox One、Nintendo Switchといった家庭用ゲーム機のほか、WindowsやMacといったPC、スマートフォン、タブレットなど幅広く、クロスプラットフォームが採用されています。
なお、Unityはオープンソースのプラットフォームではなく、ユニティ・テクノロジーズ社が提供しています。
無料版と月額75ドルの有料版の2種類がありますが、商用を前提とせずUnityの機能を学習しスキルを身につける目的であれば無料版でも十分対応できます。
最小限のコストでスキルを習得できるという点においては、PythonやJavaなどと同様に学習のハードルは低いといえるでしょう。
Unityエンジニアの仕事内容
Unityはゲーム開発用のプラットフォームであることから、Unityエンジニアの多くはゲーム開発に携わっています。
では、具体的にどのような業務を担っているのか、仕事内容をできるだけ詳しく解説しましょう。
ゲームシナリオに沿った処理
ゲームではさまざまなキャラクターやアイテムが登場し、シナリオに合わせてさまざまな背景も用意しておかなければなりません。
また、どのような条件のときにイベントが発生するかなど、ゲームフローに合わせた進行も設計していかなくてはなりません。
Unityエンジニアは、このようなグラフィックの処理や実装、ゲームフローに合わせた遷移といった処理を担います。
フロントエンドの開発
近年のゲームはオンライン上でプレイするものも増え、PCやスマートフォン、タブレット端末などのブラウザ上で操作するものも少なくありません。
オンラインゲームの場合、ユーザー側が操作するUIなどを実装しますが、これをフロントエンドとよびます。
また、ゲームをプレイする際に重要となるグラフィックの処理もフロントエンド開発に含まれます。
サーバーサイドの開発
サーバーサイドとは、フロントエンドとは対照的にユーザー側から見えない部分のことを指します。
たとえば、ゲーム内でアイテムを課金した場合にバックエンドであるサーバーにその指示を送り、サーバーは処理をしてフロントエンドに返します。
どのユーザーがどのアイテムに課金しているのか、ゲームの進行状況なども含めてデータベース内に記録しますが、その一連の処理を担うのがサーバーサイドの開発といえるでしょう。
テストやメンテナンス
Unityエンジニアはゲームの開発だけでなく、リリース前のテストやリリース後のメンテナンスなども担うことがあります。
特にUnityエンジニアとして駆け出しの頃はテストやメンテナンスの担当者としてアサインされることも多く、実務を通してゲーム開発に必要なスキルや技術を学んでいきます。
ARやVRの開発
ゲームといえばディスプレイに表示させてプレイするという方法が一般的ですが、近年ではARやVRといった次世代のテクノロジーを活用したプラットフォームも人気が高まっています。
ARとは拡張現実のことで、スマートフォンのカメラに映った背景にキャラクターなどを表示させ、あたかも現実世界にいるような独特の世界観を演出できます。
VRは仮想現実ともよばれ、専用のヘッドマウントディスプレイを活用してリアルな3D立体映像を映し出し、没入感の高い映像を楽しめます。
なお、ARやVRはゲームだけでなく、自動車や住宅などのデザイン設計に活かすケースも増えています。
そのため、Unityエンジニアが活躍するのはゲーム業界だけとは限らず、対応する産業の裾野も拡大しているのです。
>>VR/ARエンジニアの将来性と年収や転職への必須スキル【今が好機?】
フリーランスUnityエンジニアの単価と年収相場
これからUnityエンジニアを目指している方にとって、フリーランスとして独立した場合、どの程度の収入が得られるのかは大いに気になるところではないでしょうか。
フリーランス向け案件を一括検索できるサイト、フリーランススタートによると、Unityエンジニアの月額報酬相場としては60万円程で、年収に換算すると720万円程ということになります。
ただし、案件によって単価は様々で中には月200万円の高額案件もあるようです。
出典:フリーランススタート
Unityエンジニアのスキルや実務経験によって求められる役割も異なり、上流工程になればなるほど収入は高くなる傾向が見られます。
フリーランスUnityエンジニアになるのに必要なスキルとは
Unityエンジニアに関わらず、どのようなITエンジニアにおいても「この資格がなければ仕事に従事できない」という条件はありません。
そのため、一切の資格をもっていなくてもUnityエンジニアとして活躍している方は多く存在します。
しかし、誰でもUnityエンジニアを名乗れるということと、フリーランスとして生計を立てていけるかは別の問題として捉える必要があるでしょう。
毎月安定した収入を得られるようになるには、開発の現場で通用する高度なスキルと専門知識、実務経験が要求されます。
具体的には、プログラマーやSEとしての開発経験や、Unityそのものを使いこなせるだけのスキルと実務経験、C++やC#、JavaScriptといったプログラミング関連のスキルや、MySQLといったデータベース関連のスキルが求められることもあります。
Unityのみの実務経験でも従事できる案件はありますが、対応できる案件の幅を広げるためにも複数のスキルをもっておいたほうが武器になるでしょう。
フリーランスUnityエンジニアの求人の特徴
ここまで紹介してきたように、Unityはゲーム開発のプラットフォームであることから、求人案件も多くがゲーム開発に特化したものとなっています。
フリーランスを対象とした案件の場合、企業の多くは即戦力を求めていることから、就職サイトや転職サイトで募集されているような「初心者歓迎」や「未経験者可」といった案件はほとんどありません。
少なくともゲーム開発やシステム開発、アプリケーション開発の実務経験が3年以上というエンジニアを対象に募集されています。
フリーランスUnityエンジニアの求人例
フリーランスのUnityエンジニアを対象に募集されている求人は、具体的にどのような案件があるのでしょうか。
代表的な案件をいくつか紹介しましょう。
1.ブロックチェーンを採用したゲームアプリの開発
ビットコインにも採用されているブロックチェーン技術を活用し、スマートフォン向けのゲームアプリを開発する案件です。東京都内のオフィス勤務のほか、フルリモートでも参画できるため地方在住者にとっても取り組みやすい案件といえるでしょう。
【業務内容】 | SEおよびプログラマーとして、ブロックチェーンを活用したゲームアプリの開発案件において設計以降の工程を担当 |
---|---|
【必須スキル】 | Unityを用いた開発経験3年以上 |
【歓迎スキル】 | – |
【月額報酬】 | 月額90万円 |
2.RPGゲームアプリの開発
Unityエンジニア向けの案件として特に多い、スマートフォン向けのゲームアプリ開発の案件です。
【業務内容】 | SEとして基本設計以降の実務開発業務 ゲーム内UIの実装 |
---|---|
【必須スキル】 | Unity(C#)によるゲーム開発経験 UniRXまたはUniTaskまたはZenjectでの開発経験 ゲーム内UIの実装経験 |
【歓迎スキル】 | スマホ向けゲームの開発経験 3Dグラフィクスの知識・スキル など |
【月額報酬】 | 月額65万円 |
3.メタバース店舗管理システムの開発
産業分野におけるUnityエンジニアの募集案件では、メタバースとよばれる仮想現実空間上で運営する店舗の設計があります。
【業務内容】 | メタバース空間におけるオリジナル店舗やコンテンツの制作 アプリケーションの基盤設計 UIの開発 マルチユーザーコミュニケーションの開発 キャラクターなどのアニメーション開発 VRデバイス、スマホへの対応 |
---|---|
【必須スキル】 | Unityによる開発経験2年以上 バージョン管理ツールを利用した開発経験 ネットワークに関する基礎知識 C#、C++などを用いた開発経験 |
【歓迎スキル】 | 大規模ゲームの基盤設計経験 リアルタイム通信エンジンの使用経験 リアルタイムレンダリング、シェーダープログラミングの知識 CI/CD環境の構築、運用経験 新サービス、新プロダクトの立ち上げ経験 開発プロジェクトにおけるリーダー経験 |
【月額報酬】 | 月額80万円 |
フリーランスUnityエンジニアにおすすめエージェント・案件サイト
Join
Joinは、H.R.I 株式会社が運営するフリーランスITエンジニア向けのエージェントです。
取り扱っている案件は、直契約で高単価の案件が多く、保有案件の80%以上が6ヶ月以上の案件となっているため、高単価かつ長期的に安定して働きたいという方にはおすすめです。
また、フリーランスエージェントの仲介手数料が10%〜20%というケースが多い中、Joinでは仲介手数料が8%と業界の中でも低い割合でサービスを提供しています。
このため、エージェントの手数料を少しでも抑えたいという方にもおすすめです。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、レバレジーズ株式会社が運営している国内最大級のITフリーランスエージェントです。
登録者数は107,000人以上、保有案件数は業界最大級の36,654件以上(2022年4月現在)を誇っており、地方の案件やリモート/フルリモートの案件、高単価の案件など幅広い案件を取り扱っています。
週5日の案件も多く「しっかり働いて稼げる案件を探している方」や「とにかく多くの案件を紹介して欲しい方」にはおすすめのエージェントです。
福利厚生サービスも充実しており、利用して損はないサービスといえるため、他サービスと併せて登録しておくのもおすすめです。
Midworks
Midworksは、ITエンジニアに特化し常時3,000件以上もの案件を紹介可能なエージェントです。
正社員に負けないほど手厚い福利厚生や保障サービスが充実しており、リモート案件や週2〜3日稼働の案件も豊富です。
副業としてインフラエンジニアの業務を始めてみたいと考えている方にもおすすめのエージェントといえます。
継続的に案件獲得できるようサポート担当が付いてくれるので、安定的な働き方ができるのも魅力です。
>>Midworksの評判は?メリット・デメリットを現役フリーランスが解説
furien
furienは、アン・コンサルティング株式会社が運営しており、公開案件数は17,000件以上(2022年4月現在)と多く、サービス登録者は20,000名以上と多くのフリーランスエンジニアに支持されているエージェントです。
案件のほとんどがエンドユーザーとの直接取引であり、平均案件単価が72万円、最高単価180万円と全体の45%が高額案件のため、利用者の80%が収入のアップにつながったという実績もあります。
また、関西、東海、九州をはじめとした地方の案件の取り扱いもあり、週2日〜3日の案件やリモートの相談が可能な案件も取り扱っているため、首都圏以外に在住の方や自由度の高い働き方をしたいという方にもおすすめです。
案件保有数も多いため、他のエージェントで希望に合う案件が見つからなかった場合に登録してみるのも良いでしょう。
ギークスジョブ
ギークスジョブは取引実績約3,300社を誇るITエンジニア向けのエージェントです。
登録しているフリーランスITエンジニアの平均年収は867万円と高額で、案件の質に強いこだわりをもっていることがわかります。
また、リモート対応案件が全体の80%以上を占めており、働きやすさも重視。
公開されているUnityエンジニア向けの案件数は92件です(2022年8月時点)。
FREE-DA
FREE-DAはIT・Web業界に特化したフリーランス向けのエージェントです。
エンドクライアントや元請け会社からの直請け案件にこだわっており、100万円台の高額案件も豊富に紹介されています。
また、フリーランスのキャッシュフローを改善するために、「FREE-DA即払い」という独自のサービスも提供しており支払いサイトを大幅に短縮できます。
>>FREE-DA(フリーダ)利用者の口コミ評判は登録前に要チェック
フリーランススタート
エージェントの担当者を介すことなく、自分自身で自由に案件をリサーチし仕事を見つけたいという方におすすめなのがフリーランススタートです。
フリーランス向けの案件紹介サイトであり、条件にマッチした案件があればすぐにエントリーに進むことができます。
フリーランスUnityエンジニアに関する疑問Q&A
フリーランスのUnityエンジニアを目指す場合、会社員とは異なりさまざまな不安や疑問が浮かんでくることがあります。
よくある疑問とそれに対する回答を紹介しましょう。
未経験からフリーランスUnityエンジニアになることは可能?
フリーランスの場合、即戦力として求められるケースが多いことから、未経験者の場合は安定した収入を得られない可能性があります。
そのため、まずは会社員としてスキルを身につけ、実務経験を積んだうえでフリーランスを目指すのが現実的といえるでしょう。
在宅のみでフリーランスUnityエンジニアになる事は可能?
フルリモート案件も多数募集されているため、在宅ワークのみで活動することも十分可能です。
Unityのライセンスは業務委託した企業から共有してもらえる?
2020年2月3日18時以降に委託元の企業が購入したライセンスの場合、個人と共用することはできません。
そのため、個人で「個人または単一企業用ライセンス」(Single Entity)を購入することになります。
UnityとC#フリーランスでどちらが稼げる?
フリーランス向けエージェントで募集されている案件を見ると、案件数としてはC#開発案件が多い傾向にあります。
一方で、報酬の相場としては両者同程度か、わずかにUnity開発案件のほうが高額な傾向が見られます。
フリーランスUnityエンジニアまとめ
Unityはゲーム開発の現場で多く採用されているプラットフォームであることから、ゲームアプリの開発に従事したいと考えている方にとっては必須のスキルといえるでしょう。
フリーランスのUnityエンジニアとして独立した後は、比較的高額な報酬の案件が豊富で高年収が期待できるはずです。
ただし、Unityエンジニアに限ったことではありませんが、フリーランスのITエンジニアを求める企業は即戦力を求めています。
そのため、未経験からフリーランスとして独立するのは現実的ではなく、まずは会社員としてさまざまな開発案件に携わり、実務経験を積んでいきましょう。
\フリーランスエンジニア向けおすすめエージェント/
サービス名 | 特徴 |
ミッドワークス |
正社員からフリーランスで年収600万円➡1200万円の実績あり! フロントエンドからデータベース、インフラなど幅広い分野・工程の言語の案件やフルリモートの案件が豊富 |
レバテックフリーランス |
契約更新率90%超。営業活動なしで案件が続く! 業界トップクラスの案件数39000件以上を保有してるため、スキルや希望条件に合った案件が見つけやすい。 |
最高単価180万円!先払い/即払いも可能 フリーランスエンジニア支援実績10年のアン・コンサルティング株式会社が運営。 企業直受け案件が豊富だから要件のミスマッチも起きにくい
|
コメント