「コンサルはきつすぎる」
「ファームの競争社会についていけない」
苦労してコンサルティングファームに入社したのに、上記のような辛い思いをしている人は少なくないと思います。かくいう私も新卒でコンサルティングファームに入社し、挫折を思い切り味わい、辛く苦しい思いをしてきました。
「コンサルタント」という職業は、いかにも給料が高そうで、かつカッコよく洗練されているイメージがあったため、迷わずその道を目指しました。
大学卒業後は、大手戦略系のコンサルティングファームに入社できたものの、1年であっけなく退職。その時の経験を踏まえ、入社して後悔した内容についてじっくりとお話していきたいと思います。
この記事を読めば、以下の内容がわかります。
- コンサルタントを辞める理由
- コンサルタントとして入社して後悔すること
- コンサルタントの仕事がキツイと言われる理由
どんな人がコンサルティングファームに入社すると後悔するのか、実体験を元に解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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コンサルティングファームでの仕事
「コンサルタント」と聞くと、戦略立案!企業再生!など華々しいイメージを思い浮かべる方がほとんどでしょう。
確かにそのようなシーンもあります。しかし、それは長く厳しい勤務のほんの一部の表舞台で、実際は泥臭い雑用仕事が大半を占めています。
「コンサルタントはクライアントへの高級派遣!高級文房具!」と言われているのを何度か耳にしましたが、まんざら間違っていないと感じます。
無限に続くリサーチや資料作り、そのような中、業務の合間をぬって行く先は接待。接待後はもちろんオフィスに戻り、また仕事・・・。そんな毎日です。
ちなみに私は、システム導入支援のプロジェクトに所属した際、500サイト分のシステム設定を手作業で行うという、なんとも地味で地道なタスクに追われたことがありました。
なんか同期でコンサル行きたい子がいるらしい。マジでやめとけ。
ベンチャー→コンサル(見習い)→広告代理店→起業という流れを踏んでる俺的には一番キツかった。
金はもらえるが、安くはない金をもらうことでかなり無茶を言われるし、裁量がもらえるまでは優秀さとかあんま関係ないしな。
— サイコ医大生@コンプライアンス遵守のためにもうじきこのアカウントが消えます。 (@psychomedicina) September 9, 2022
入社して後悔した事~新卒入社して失った3つの物
コンサルティングファームでの仕事を通して、思考力や伝え方の技術など、得られたスキルは少なくありません。
しかし、それ以上に大切な3つのものを失ってしまったと後悔している部分があります。
それは、「時間」「健康」「自信」です。
時間
まず「時間」について。入社前のイメージ通りではありましたが、とにかく毎日の拘束時間が長い。プロジェクトにより前後しますが、私が所属していたプロジェクトは、毎日午前様があたりまえでした。
常に異常な業務量で、休日返上も日常茶飯事です。
また珍しく休日が確保できた日も、蓄積された疲労で動くことができず、お世辞にも「プライベート」はありませんでした。
ありきたりな話ではありますが、本来大切にしたいはずの友人や恋人、家族との距離が着実に生まれ、ひどく寂しいと感じた瞬間は忘れられません。
そのような生活の中、コンサルタントとして時間を失うことへの恐怖が少しずつ生まれ、このままで良いか何度も考えさせられました。
確かにプライベートも仕事も充実している方はいると思います。しかし、それはほんの一握りで、活躍しているコンサルタントのほとんどはプライベートを犠牲にしています。
健康
次に「健康」について。仕事か寝るか、その2択しかない極端な日々が続き、気が付くと常に緊張状態が抜けなくなりました。
朝まで作業していたのに眠れないなど、疲れているはずの日でも眠れなくなっていきました。不眠はまさに地獄の入口で、慢性的な頭痛や吐き気、蕁麻疹などの身体的不調が次々に起こり始めます。
あまりにも限界を超える日々が多すぎて、ついに自分の身体の限界点がわかったことは良い収穫でした。私の場合は、口が痺れ始めたら休息のサインということがわかりました!
しかし退職して3ヶ月たった今でも、変わらず過緊張や不眠に悩まされており、失った健康は手痛いものと感じています。
余談ですが、プロジェクト大炎上時に、上司と交代で吐きに行ったのは色んな意味で良い思い出です(笑)
自信
最後に「自信」についてです。コンサルティングファームにいるメンバーは、とにかくレベルと意識が高いのです。
「お金をたくさん稼ぎたい!」程度の目的意識しか持たない私にとって、常に高みを目指し、自己研鑽を欠かさないメンバーとの切磋琢磨を強いられる環境は非常に辛いものでした。
本気で努力するメンバーに、付け焼き刃の勉強で追いつけるはずもなく、いつも心のどこかに焦燥感や劣等感を抱え過ごしていました。
いかなるシーンでも高いレベルを求められ、それに応えきれない自分への嫌悪感で幾度となく苦しんだものです。
必死に食らいつこうとするほど悪循環にはまり、もがいていた頃のなんとも言えない感覚はふとした時によみがえり、苦しくなります。
多くのことを学べたため結果的にはよかったと思いますが、思い切り自信を削られ辛かったことはおそらく一生忘れられないと思います。
コンサルやめとけ!と言われる理由
続いて、コンサルやめとけ!と言われる理由を紹介していきます。どれも世間一般で言われている内容ですが、元コンサルだった私自身も深く納得できる理由となっています。
コンサルタントの希少価値が減少したから
以前の大手コンサルティングファームは採用枠が非常に少なく、新卒も中途も「良い人がいれば採用する」といったレベルでした。
しかしコロナ渦になる少し前からコンサル需要が急増し、デジタル関連のビジネスコンサルティングを中心に、2019年から2025年にかけて7.8%も成長すると予測されています。
コンサル需要が伸びるに従って、コンサルティングファームでも採用数を増やす傾向にあります。
引用先:IDC
例えば総合コンサルファームのアクセンチュアでは、2014年から2021年にかけて社員数が5,038名から約16,000名まで増加しています。今後もさらに採用数を増やす方針です。
その他の大手ファームも同じように採用人数を増やしており、コンサルタントの数は増加し続けています。
ひと昔前であれば、コンサルタントは「数少ないエリート」として認識されていましたが、今ではその希少性は薄れつつあるのです。
コンサルタントになって、周囲からチヤホヤされたい、少数精鋭の有能な人間だと思われたい、という人は別な職業も検討してみるとよいでしょう。
要求される仕事のレベルが高すぎるから
コンサルティングファームは事業会社と違って特定の商品はなく、クライアント企業が抱える課題を特定し、解決するのが仕事です。
クライアント企業は課題解決によって売上を上げるため、コンサルタントに対して数千万の料金を支払います。
一つのプロジェクトは3ヶ月から最長2年程度ですが、その期間中はずっと気を抜くことは許されません。絶対に売上に貢献できる方法を提案しないといけない、というプレッシャーに常にさらされることになります。
そのため資料一つ作るにも、記載している数字の背景や根拠について上司から鋭く質問され、答えられなければ罵倒されて当たり前の世界です。
このようにコンサルタントは取り扱っている問題の難しさから、常に高いプレッシャーに晒される仕事なのです。
周囲の意識が高すぎるから
基本的にコンサルティングファームに勤めている人は、勉強好きな秀才や天才ばかりです。自分よりはるかに優秀な同期の存在はもちろんのこと、先輩や上司をみると「なんであんなに頭が良いのだろう」と自信を喪失するくらいです。
しかも体力があり、連日プロジェクトで大変な中、時間を作って勉強し、自己研鑽を重ねています。
もちろん私も周囲に追いつこうと、なんとか時間を作って本を読んだりして勉強をしますが、正直追いつける気がしませんでした。あがいている間にも、優秀な人たちとはどんどん差がつき、やがて優秀な後輩も入ってきます。
年齢に関係なく、自分よりもはるかに頭の良い人たちに囲まれていると、だんだんと自己嫌悪に陥っていくものです。
自分よりもレベルの高い人たちに囲まれるとやる気が出るタイプは良いですが、劣等感を感じやすい方には決してコンサルはおすすめしません。
コンサルタントの仕事がきつい理由
ここでは、コンサルタントの仕事がきつい理由を3つご紹介します。
休日返上や徹夜が当たり前で拘束時間が長い
コンサルタントは、平均残業時間が最も長い職業の一つです。最近ではワークライフバランスという言葉が聞かれるようになり、育児をしながらプロジェクトに参加する女性なども取り上げられるようになりました。
しかしそれは、一部の超優秀な人間に限られる話だと思います。
実際に私がいたファームでは、仕事が全く終わらず、徹夜や休日返上が当たり前となっていました。
コンサルの業務は課題解決となるためプロジェクト期間中は、はっきりとした終わりが見えません。ここまで資料を集めたらOKというものでもないし、途中で予想外の問題が発生することもしょっちゅうです。
徹夜でなんとか脳みそをフル回転させても、仕事に終わりが見えないのは非常に辛い思い出でした。
プロジェクトごとに新たなインプットが必要
コンサルタントは、アサインされているプロジェクトが変わるごとに、新しい分野のインプットをしないとついていけません。事業分野については、クライアントが発する質問に対して一通り答えられるようにするため、関連書籍を読み漁っていました。
しかもプロジェクトごとに関わる事業内容は異なってきますので、前回のプロジェクトで得られた経験は通用しないケースもしょっちゅうです。
私の同僚の多くは知的好奇心が旺盛で、新しいプロジェクトが始まるたびにワクワクしながら勉強していました。アウトプットの質も高く、クライアントからの質問にも細かく答えており、私には到底かなわないと何度も感じたほどです。
激務の中でも自分で時間を作って勉強することを楽しめるだろうか、そこがコンサルタントとして生き残れるか否かの分かれ目となります。
後輩から「何でそんなインプットするんすか?」って聞かれた。その時は「習慣だから」と答えた。
けど「そういう仕事だから。自己研鑽が前提」が初心で、それが習慣(≒趣味)になってるだけ。コンサルタントとして接するには日々自己研鑽をしない限り、価値がないと思ってるし、今は楽しい
— ぴろしき|資格と英語と本と仕事。 (@piroshiki_4) November 13, 2022
経営コンサルタントとは何か?
クライアントに結果を出させることが至上命題である
つまり結果を出せないコンサルタントは無価値であり無意味
ただ、業界に結果を出させることができない人間が多いことも事実
その本質は圧倒的な知識不足と努力不足
自分はそうならないように常に自己研鑽。
— もり|物販の専門家 (@sadamasa_mori) July 15, 2020
常に成果が求められプレッシャーがかかる
コンサルタントになるとプロジェクト先はもちろん、会社でも「結果を出さなければならない」というプレッシャーに追いかけられます。
クライアント企業は、コンサルタントに対して高額な料金を払っていますので期待値は相当高く、少しでも期待に届かなければ罵倒されることも珍しくありません。
例えば、質問ひとつに対しても「わかりません」「調べてきます」というのは、絶大なプレッシャーがかかります。
会社に戻ってからは、ファーム独特の体育会系の競争主義によって、常に成果を出さなければならないというプレッシャーに晒されます。
つまりコンサルタントになってしまったら、クライアント先でも会社でも「成果」の二文字に追われ、心休まる暇がほとんどなくなるのです。
成果のためなら「連日徹夜だろうが休日返上だろうが平気」、という人がコンサルティングファームにはたくさんいました。もちろん私が競争主義になじみ、成果を追い求め続けるのは無理でした。
コンサルって常にプレッシャーにさらされてキツイと思うんだけど、何十年もその業界にいる人達ってそこの感覚どうなってんの?
プレッシャーがかかっている=楽しいっていう思考にはどうしても至らないんだけど
— ひよっこコンサル/転職コンサル2年目突入 (@shosinsya1101) January 6, 2023
コンサルになる資質は地頭の良さとか想像力とか色々あるんだけど、コンサルを続けられる資質としてはストレス耐性がダントツに重要なのよね
メンタルとか自律神経ぶっ壊して辞めてく私より優秀な人見てると、無事これ名馬って概念を実感してしまうのだわ— とあるコンサルタント (@consultnt_a) November 5, 2021
コンサルを辞める人の特徴・理由
ここでは自身の経験を踏まえ、コンサルティングファームを辞めやすい人の特徴をご紹介したいと思います。
目的意識が低い人
自分自身にも当てはまった内容で、何とも申し上げにくいですが、コンサルティングファームで働く目的意識が低いと、辞めてしまう方が多いと感じます。
コンサルティング業界は、激務である上に求められるスキルが高いのが特徴です。また昇進するか辞めるかの2択しかない「Up or Out」の世界であるため、非常に厳しくシビアな業界でもあります。
そのような世界で生き続けるには、厳しさに耐えられるほどの強い目的意識が必要不可欠です。もちろんどの業界でも目的意識は大切ですが、コンサルティング業界では、さらに重要になってきます。「何となくやってみよう」では、続けるのは到底難しいでしょう。
例えば、単に「お金が欲しい!」くらいの目的意識ですと、私のように折れてしまうかもしれません。お金のみを追求するのであれば、他にもっと効率の良い稼ぎ方があるはずです。
「なぜここで働いているのだろう?」と意味を考えた時、その答えが自分の中に存在するか。辛い時に「〇〇のためにここで頑張ろう!!」と、心の拠り所になる目的があるか。それらは激務に耐えるための大きな地盤となるはずです。
スキルが追いついていない人
コンサルタントには、理論的思考力やプレゼン力はもちろん、Excelやパワポなどに関する高度なPCスキルも求められます。
基礎的な能力が追いつかなければ、せっかくコンサルティングファームに入社してもプロジェクトにアサインされない、アサインされてもすぐにリリースされてしまう、なんてケースが起こる可能性があります。
リリースされる回数が多いと社内で危険人物として認定され、さらにアサインされる可能性が低くなってしまいます。
そして段々と気まずさから社内に居づらくなり、その状況に陥るとほとんどの人は退職を選択します。「仕事ができないからすぐにクビ!」というのはあり得ませんが、成長が追いつかなければ、実質的に追い出されてしまう業界です。
体力が無い人
近年の働き方改革により、だいぶ労働環境に変化が出てきたとは言えますが、コンサルティング業界は基本的に「体育会系」です。
一見クールなイメージのコンサルタントですが「ストイックに理想を追い求める人が多い」「勤務時間が長い」などの理由から、リアルに体育会系で体力勝負の業界となっています。
そのため疲労で倒れたり、発熱が出たりして、体力が追いつかず、退職を選択する人が後を絶たないのが現実です。
コンサルを辞めた後の転職先は?
それではコンサルを辞めた人は、どのような会社を転職先として選んでいるのでしょうか?
代表的な転職先を3つご紹介いたします。
外資系企業
コンサル時代から、給料をそこまで下げたくない人に人気なのが外資系企業です。コンサルティングファームほどの競争・成果主義ではありませんが、実力やスキルがあれば認めてもらいやすいのが特徴。
実績次第でどんどん給料を上げていけるので、コンサルを辞めた後も元気が残っている人や、ポジティブな理由で退職した人が転職先として選ぶ傾向にあります。
事業会社
続いては、メーカーやスーパー、ITなどのサービスを取り扱う事業会社です。コンサルよりも多少は給料ダウンする可能性があるものの、労働時間や休日は比較的守られており、ワークライフバランスが取りやすい環境となっています。
もちろん「事業会社の方がコンサルより楽!」とは必ずしも言い切れませんが、しっかりとした会社を選べば、余裕のある働き方を手に入れられるはずです。
スタートアップ・ベンチャー
スタートアップやベンチャー企業は、コンサルタントの中でも起業意識や独立意識が高い人が選びやすい転職先です。
コンサルタントはクライアントの黒子となって、経営に対する助言のみを行いますが、それだけでなく、自身でも経営に深く関わりたいと思う人に人気があります。
最初にビジネススキルや課題解決スキルを学ぶためにコンサルで修行し、次にステップとしてサービスの作り方、提供の方法を学びたい人が選ぶ傾向にあります。
関連記事:ベンチャーやスタートアップへの転職は後悔する?リスクと転職成功させるポイントを解説
コンサルの仕事で得られるメリット
コンサルタントの厳しさや向いていない人の特徴を解説されると、コンサルタントを目指して良いのか疑問を持ってしまう方もいるかもしれません。 確かにコンサルタントとして働く辛さや厳しさがある一方で、コンサルタントの仕事から得られるメリットも確かにあります。
本章ではコンサルタントの仕事から得られるメリットを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
給料が良く年収が高い
顧客が抱える課題解決をおこなうコンサルタントは、数ある職業の中でも年収が高い傾向にあります。 転職や求人を手掛けるマイナビが調査したところによると、年収に関して以下の結果が判明しています。
職種名 | 年収モデル | |
---|---|---|
№1 | 経営戦略コンサルタント | 1,358万円 |
№2 | システムアナリスト | 1,223万円 |
№3 | 営業マネージャー・営業管理職 | 1,031万円 |
№4 | 不動産営業 | 1,013万円 |
№5 | 業務系システムコンサルタント | 987万円 |
上位5つの職種のうち、2つがコンサルタントになっています。データからもわかるとおり、コンサルタントは社会全体をみても、高い年収の傾向にあることがわかります。
参考:株式会社マイナビ 2023年版 職種別 モデル年収平均ランキング
周囲に優秀な方が多い
顧客の経営課題の解決を担うコンサルタント業界・企業には、とにかく優秀な方が集まってきます。頭の回転が速く、知識や経験も豊富な方が多く集まるため、周囲は優秀な方で溢れる状況も珍しくありません。
周囲のレベルの高さに辛い思いをする機会もあるかもしれませんが、自身の周りに最高のお手本がいる状況ともいえます。優秀な方から多くを盗み・学ぶことができれば、レベルアップにつながることは間違いないといえるでしょう。
キャリアプランが広がる
顧客の課題解決に忙しく働くコンサルタントは、業務を通じてスキルが磨かれ、さまざまな経験を積むことができます。ロジカルな思考はもちろん、関わったプロジェクトに関する業務の知識が学べます。たとえば、経営課題を解決するプロジェクトに携われば、経営や財務に関する知識の吸収が可能です。
コンサルタントとして働くうちに、自然と高い市場価値が期待できる人材となるため、キャリアは広がっていくでしょう。
コンサルとしてやっていけるかを知る方法
実際に働き始めてから、コンサルに向いていないと分かるケースこそ、不幸なケースはありません。企業も働く方も双方が不幸になるケースといえます。コンサルとしてやっていけるかを事前に知ることができれば、コンサルを目指すか覚悟が決まる方も多いでしょう。
コンサルとしてやっていけるかを知る方法は、コンサル業界に詳しいエージェントへ相談するのが良い方法です。 エージェントは業務上、コンサルとして転職して成功した方や失敗した方を多く見てきています。
エージェントに相談をしてもらい、コンサルとしての適性をチェックしてもらうのがよいでしょう。 またエージェントは相性の良い企業も紹介してくれるため、コンサルを目指すキャリアが一気に加速する可能性も十分にあります。
「コンサルはやめとけ」に関するよくある質問
コンサルタントを目指そうと考えると自然にネットで検索をおこない、情報収集を始める方も多いことでしょう。 ネットにはさまざまな情報が転がり、意見も分かれているため、どのように考えればよいのか迷う方もいるはずです。
本章ではコンサルはやめとけといわれていることの中から、よくある質問をピックアップして解説します。
「中途・未経験でコンサル転職はやめとけ」は本当か?
コンサルティングファームでは人材不足の状況が続いているため、未経験からコンサルタントとして転職してくる人も多いのが現状です。
新卒や第二新卒であれば、未経験からコンサルタントを目指す場合でも、コミュニケーション能力の高さや理論的思考力などの基礎スキルが高ければ、採用される可能性が高くなります。
ただし、20代後半から30代で未経験からコンサルタントを目指す場合には、高いスキルと専門知識が求められる場合があります。
逆に言えば、未経験から中途採用でコンサルタントを目指したい方は、ビジネスの経験や専門知識と親和性が高いコンサルティング会社を選ぶと転職しやすいです。
「目的意識が高く、コンサルタントになってからやりたいことが明確な人」や「お金や憧れだけでなく、地味な部分やデメリットも乗り越えていけると感じた人」は、未経験でもコンサル転職を目指すのはアリかと思います。
未経験者に求められるスキルや知識 | |
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新卒・第二新卒 |
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中途採用 |
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なぜベンチャーのコンサルはやめとけと言われるのか?
ベンチャーのコンサルがやめとけと言われる理由は、コンサルならではスキルや経験が積めない可能性があるからです。
ベンチャーは企業にとって創業期にあたり、業界で生き残るためには企業から仕事の質を問わず、多くの仕事を受注しようとします。 中にはよろず相談のごとく、何でも仕事をしますという状態になるベンチャー企業も少なくありません。
便利屋状態では、真にコンサルタントとしてのスキルや経験を積める可能性が下がるため、ベンチャーのコンサルはやめとけと言われます。
新卒でコンサルはやめとけは本当なのか?
若いうちからレベルの高い環境で、スキルや経験を積めるため、一概に新卒でコンサルはやめておけとは言えません。 コンサルとして新人・若手のうちに、身につけたスキルや経験、仕事に対する考え方は長いキャリアで必ず役立つでしょう。
一方でアップorアウトの文化を代表するように、コンサルタント業界は決して甘くありません。 コンサルタントを目指して業界に飛び込んだ学生が、わずか数ヶ月という期間で辞めるケースが多いのもまた事実です。
コンサルタントに向いている学生や業界で一旗揚げるという強い気持ちを持った学生でない限り、続けるのが難しい業界です。 業界で働き続けられる素養や覚悟を持った学生が少ないため、新卒でコンサルはやめておけと言われています。
コンサルやめとけ?業界を志望する方へ
以上、自身の経験をもとに、コンサルティングファームに入社し、後悔した内容および辞める人の特徴・その理由を記載させていただきました。
コンサルティングファームに在籍したのは、たった1年という短い期間でしたが、たくさんの思い出も詰まっています。
そのわずかな一部だけでも、コンサルティング業界に興味をもつ皆様に向けて、お話できたことをとても嬉しく思います。
これだけはお伝えしたいのですが、明確な目標と高い志をもってコンサルティングファームへの入社を目指す方へ「コンサルだけはやめとけ」とは言いません。
今回紹介したような場面に出くわすことは、日常茶飯事になるかもしれませんが、覚悟を決めて入社し、活躍されることを願っております。
コンサル転職に強いエージェントをランキング形式でまとめました。
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