企業のSAP導入時に、専門スキルを迅速に補える存在がSAPコンサルです。特に、フリーランスのSAPコンサルは即戦力としての活躍が期待できるため、市場でも引く手あまたです。
会社員のSAPコンサルとして活躍中の方でも独立を視野に入れた場合、「独立の方法」「年収目安」「将来性」などをメリット・デメリットを踏まえて知っておくと、より検討しやすくなるでしょう。
そこで今回はSAPコンサルで独立を目指す方に向けて、案件獲得方法はもちろん、具体的な案件を交えて解説します。また、フリーランス案件探しにおすすめのマッチングサービス紹介など、SAPコンサルの独立に役立つ情報を網羅しています。ぜひ、参考にしてください。
フリーコンサル向けおすすめ案件紹介サービス5選
| サービス名 | 特徴 |
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業界最大級の案件数!報酬180万円を超える案件が500件以上。 フルリモートや稼働率が低い案件など、豊富な案件を保有。多様な経歴のコンサルタントを積極採用 |
プロコネクト |
新規案件多数!戦略・業務・IT領域で毎月300件以上の案件を取り扱い |
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案件掲載数9,300件以上!プライム案件多数だから月額200万円以上の高額案件もあり! 独自のネットワークを通じ他社にオープンになっていない案件を最短1週間で参画可能 |
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平均単価193万円!DX・デジタル案件に特化。 コンサルファーム・大手SIer・大手ソフトウェア会社出身者におすすめ |
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ITコンサルやPMO案件を多数保有!案件終了1,2ヶ月前から次の参画先選定をサポート 大手事業会社やコンサルティングファーム、SIerから直接依頼された、商流が浅く高単価の案件を多く保有。 |
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SAPコンサルタントの独立事情

現在コンサルファームやSIerなどでSAPコンサルタントとして活躍していても、将来的にはフリーランスとして独立を検討す方も多いのではないでしょうか。
SAPコンサルタントは、比較的独立しやすい職種の一つです。「なぜ独立しやすいのか」「独立後に順調な活躍ができるか」といった現状を知っておくと、安心して独立を目指せるでしょう。以下では、SAPコンサルタントが独立しやすい理由と将来性について解説します。
SAPコンサルが独立しやすい理由
SAPコンサルが独立しやすい最大の理由は、深刻な人材不足とニーズの高さが挙げられるでしょう。SAP人材の慢性的な不足によって、企業が自力で人材を確保できないと、外部のコンサルに頼ることになります。
SAPコンサルはフリーランスでも即戦力として高いニーズがあり、SAP案件の単価も高額な傾向です。また、SAPの専門性は明確なロール構造のため、スキル評価が容易な点も特徴といえます。実績が豊富な人材なら、安定した案件獲得が期待できるでしょう。
さらに、働き方もプロジェクト単位が主流です。フリーランスのSAPコンサルでもプロジェクトに参画しやすい環境が整っている点が、独立のしやすさを支えています。
SAPコンサルが独立した場合の将来性
これまでSAP製品の主なユーザー層は、大手企業が中心でした。たたし、クラウド化とコスト低減化が進み、SAP製品導入は中小企業にも及んでいます。また、すでにSAPを導入済みの企業でも、新拠点の立ち上げのためにシステムを刷新するケースが増えてきました。
企業ニーズが拡大している中、支援を行う人材は不足している現状です。このため、SAPコンサルの必要性はますます高まっています。SAPを取り巻く現在の環境は、独立後のSAPコンサルにとっても、長期的に高単価で働き続けることが可能な非常に将来性のあるものといえるでしょう。
SAPコンサルが独立して行う支援内容

SAPコンサルとして独立後も提供する支援内容は、会社員の場合とほぼ変わりありません。ただし、フリーランスのSAPコンサルに求められる「即戦力性や専門性」をいかに支援に反映させるかが、案件獲得維持に直結するでしょう。
以下で、SAPコンサルが独立して行う支援内容を3つ紹介します。
SAP導入時のコンサルティング
SAPコンサルとして独立した場合でも、企業のSAP導入時における様々なコンサルティングは、主な支援内容の一つです。SAPの基幹システムを導入する際は、「システム設計」「開発運用」「プロジェクト管理」などに対する総合的な専門性が求められます。
ユーザー企業単体でSAP導入に取り組んだ場合、専門知識と経験値の不足から設計や移行、運用の全工程が最適化できない可能性があるでしょう。
経験豊富なSAPコンサルなら、クライアント企業の現状分析を通じて、業務にフィットした最適な設計が可能です。また、SAP製品の導入や移行、定着までのプロセスを伴走して成功へと導けます。
カスタマイズや独自開発の支援
SAPにおけるERP製品の領域や選択肢は、時代の移り変わりと共に多様になっています。SAPシステムを導入する際、標準機能だけでは自社の業務プロセスや運用ルールに合わない可能性があります。
このため、企業の実務や現状に合わせて、柔軟なカスタマイズや独自の開発を実施しなければなりません。SAPコンサルは、標準機能では対応できないクライアントの業務要件を見極め、必要な追加機能や設定を行います。
SAPコンサルによるカスタマイズや独自開発支援によって、自社業務にフィットしたSAP環境が実現し、効率的かつ正確な業務遂行が実現するでしょう。
専門領域に特化したコンサルティング
SAPコンサルはSAPシステムを活用した業務プロセスを最適化できる専門家として、クライアントの業務効率や精度向上、可視化を実現します。
フリーランスのSAPコンサルは、即戦力要員としての活躍が期待されます。特定のモジュールやクラウドベースのソリューションといった専門領域においても、豊富な経験を積んでいる点が強みといえるでしょう。
また、フリーランスのSAPコンサルなら、特定領域でのより踏み込んだコンサルティング提供が可能です。このため、自社が特定のSAPモジュールや業務プロセスの改善および最適化に課題がある場合、専門領域に特化したコンサルティングによって業務効率と成果の最大化が実現します。
SAPコンサルが独立するメリット

SAPコンサルにおける独立後のメリットを認識しておくと、自身の強みや方向性が明確になり、効率的かつ戦略的なキャリア構築が可能です。以下では、SAPコンサルが独立するメリット5点を紹介します。
会社員より高年収を目指せる
慢性的なSAP人材不足もあり、特にフリーランス向けSAPコンサル案件は、SAP開発や他の案件と比べて高単価なケースが多く見受けられます。コンサルに限らず全般的に、SAPフリーランスの年収は高い傾向があるでしょう。
会社員のSAPコンサルだと、自身の成果が直接年収アップにつながらない場合もあります。SAPコンサルとして独立すると、自身の経験値や成果が報酬に反映されるため、会社員より高年収を獲得しやすくなります。
また、自身のスキルに応じて単価を上げやすい点もメリットといえるでしょう。特にS/4HANA移行や周辺クラウド知識があると、より早く報酬アップが目指せます。
働き方の自由度が上がる
組織に所属するSAPコンサルの場合、企業の就業ルールに則り働かなければなりません。また、プロジェクト配属や担当業務も企業が決めるため、働き方のコントロールがしづらい点があります。
フリーランスとして独立すれば、自身の好きなタイミングで働き、休暇も自由に取ることが可能です。さらに、自分で案件を選べます。常駐や半常駐、在宅など、好きな労働環境で案件を探せる点は非常に魅力的です。また、週1日からなどの柔軟な稼働率や期間に関しても、フリーランスなら交渉できるでしょう。
独自の専門性を高めやすい
SAPコンサルとして独立すると、自分で案件を選べる立場になります。ニーズの高い特定領域の案件を選んで注力すれば専門性の深掘りが可能なため、エキスパートとしての活躍が期待できるでしょう。また、自分の得意分野や興味のある案件のみを受けることで、より専門性を高めやすくなるメリットもあります。
同時に市場のトレンドや課題を見据えて、独自の専門性をさらに磨いていけば、エンド企業からのニーズも増えていきます。ニーズに対して対応できるSAPコンサルが少なければ、単価も上がりやすくなります。このため、高単価案件が継続して獲得できるようになるでしょう。
様々な企業と関り経験を積める
コンサルファームなどの組織に所属するSAPコンサルは、関わる企業や業種が限定されてしまいます。独立すると、様々な規模の企業や業種のプロジェクトに携われるようになるでしょう。
企業や業種によって運用や業務に違いがあるため、SAPコンサルとしての提案力や課題解決力が向上します。また、様々な企業での経験を積むことで、単価アップにもつながります。何より多様な成功事例は、フリーランスのSAPコンサルとして大きな武器になるはずです。
さらに、多くの企業と携わることで人脈が広がります。紹介やリピートによって安定した案件獲得に貢献する点は、フリーランスにとって最も重要視すべき点です。
需要が高く案件獲得しやすい
SAPコンサルは、高度な専門知識と実務経験が必須の職種です。さらに育成にも時間がかかるため、慢性的な人手不足に陥っている状況です。
需要に対する人材不足によって、SAPコンサルは超売り手市場になっています。特に、専門性や経験値の高いフリーランスのSAPコンサルは、市場でも非常に人気のあるポジションといえるでしょう。
また、SAP社によるSAP ERP製品の保守期限延長に関する2027年問題を踏まえて、SAPコンサルティングの需要がさらに高まっています。このため、SAPコンサルは独立後も継続的に案件を獲得しやすいでしょう。
SAPコンサルが独立するデメリット・注意点

SAPコンサルとして独立する際は、以下に挙げる3つのデメリットがあることも認識しておきましょう。あらかじめSAPコンサルが独立するデメリット・注意点を認識しておくと、リスクを先回りして対策できるため、安定して案件を獲得し続けることも可能です。
即戦力として高いスキルや専門性が求められる
独立したSAPコンサルに求められるのは、即戦力として活躍できる高いスキルと専門性です。広く浅い知識では、案件を獲得できず、独立後の生活が不安定になりかねません。
フリーランスのSAPコンサルなら、ニーズのある特定モジュールのスキルや経験値が豊富だと、継続した高単価案件の獲得が期待できるでしょう。
スキルや専門性の補強には、独立前に副業で様々な案件に挑戦して、実績を積むとよいでしょう。また、1つの特定モジュールに絞って専門性を深める、あるいは要件定義や基本設計といった上流工程の経験を積むこともおすすめです。
個人事業主としてのタスクが増える
コンサルファームなどに所属するSAPコンサルであれば、営業や契約交渉、請求や納税に関する各種手続きなどは企業にしてもらえます。一方、個人事業主になると、イチからすべて自身で行わなければなりません。
様々なタスクをこなさなければならないため、本来の業務に割ける時間と集中力が削られやすくなるでしょう。個人事業主のSAPコンサルとして成功するには、契約書類のテンプレ作成や事務作業の外注化などをおすすめします。
また、税務業務は会計ソフトの活用と、税理士への一部委託などが最も効率的な方法です。可能な限り、業務の標準化と効率化を行い、本業に集中できる仕組みを整備しておきましょう。
会社員のような安定がない
SAPコンサルとして独立すると、会社員のような福利厚生や休暇制度はなく、必ず案件が受注できる保証もありません。会社という組織の後ろ盾がなくなり、取引相手や金融機関からの評価が厳しくなるなど、社会的な信用が低下する可能性があるでしょう。
会社員のような安定がない分、SAPコンサルとして自身の信頼性を高めることが必要です。まず、専門領域を深めて安定的な案件獲得を目指し、実績を増やすことから始めましょう。
また、法人化して社会的な信用を補強することもおすすめです。休暇の確保には、あらかじめ案件の見積もりや稼働計画を休暇込みで設計しておくとよいでしょう。
SAPコンサルの独立で求められるスキル・経験

SAPコンサルとして独立する際は、一定のスキルや経験があると、より活躍が期待できるでしょう。以下では、SAPコンサルの独立で求められるスキル・経験を5点紹介します。
SAPの専門知識や特化分野
SAPコンサルとして独立する場合、SAPに関する基本的な知見を得ていることが第一前提です。また、フリーランス向けの案件の大半は、「プロジェクトの機能設計を即時担当」「特定のSAPモジュールを回せる」といった、即戦力性を条件にしています。
また、SAPは膨大な領域があり、広く浅い知識ではフリーランスSAPコンサルとしての差別化が図れません。プロジェクトでは、業務に合わせて最適な設定や設計へと導ける深い知見と高い経験値が価値になります。このため、一歩踏み込んだ特定領域での専門知識や経験などがあれば、高単価案件を獲得しやすくなるでしょう。
マネジメントスキル
フリーランスのSAPコンサルに求められるのは、作業者の役割ではありません。自分一人で案件管理から調整、進行を担い、プロジェクトを推し進めていく力量と責任感がない人材では成果につながらないでしょう。
SAPのプロジェクトは、複雑かつ関わる人数も多い点が特徴です。フリーランス向けの案件では部分的な担当であっても、他モジュールとの連携や他社ベンダーとの調整において、リーダー的な役割を担うケースが多くなります。
また、プロジェクトでは要件変更やデータ移行、テスト遅延といったトラブルがつきものです。冷静な判断やメンバー調整などのリスク管理ができるマネジメントスキルの高い人材は、問題の拡大を防いでプロジェクトを成功に導けます。
コミュニケーションスキルや交渉力
独立後のSAPコンサルに、コミュニケーションスキルや交渉力は欠かせません。組織に属さないSAPコンサルは「案件獲得」「クライアントとのやり取り」「期待値調整」「要件定義」「契約条件の擦り合わせ」など、すべて自身で担当します。
クライアントの現状やニーズを知るために頻度の訪問を行い、現場の声に耳を傾けなければなりません。本社部門や経営層など多方面へのヒアリングも重要なため、コミュニケーションスキルが低いと、思うような成果につながらないでしょう。
特に、フリーランスSAPコンサルの場合は安定した案件獲得に、自身の価値に見合った条件を提示する高い営業力と交渉力は必要不可欠です。
課題解決スキル・経験
SAPプロジェクトは、課題解決を前提に進められます。SAP導入や改修のプロセスは複雑で、モジュール間の不整合やデータ移行時の不具合など、何かしらの問題が発生しがちです。
SAPコンサルには、ロジックを整理したうえで原因を特定するなど、問題を深く分析して解決まで自力で進めるスキルが求められます。課題解決スキルや経験値が低い人材では成果につながらないだけでなく、クライアントの信頼を失い、今後の案件獲得も難しくなるでしょう。
フリーランスのSAPコンサルは、多くの案件で経験値を積み上げながら、専門領域を深掘りして自走力を鍛えておくことが肝心です。
クライアントの業種に関する知見
SAPコンサルとして独立すると、様々な業種のクライアントに携わります。クライアントの業種に関する知見がないと、業務要件の本質を理解できません。結果として、適切な設計や提案ができなくなる可能性があります。
知見を深めるには、あらかじめクライアントの業種や業界特有の慣習やKPI、規制といった原稿のビジネスプロセスを体系的に学ぶことが重要です。
また、財務や生産、人事といった担当業務領域の実務知識も学んで理解しておきましょう。様々な知見が深まれば、SAPシステムを活用したプロセス再設計のより効率的な提案が実現します。
SAPコンサルが独立した場合の年収相場

SAPコンサルとして独立後の年収相場を知っておくと、目指す収入の基準や戦略が立てやすくなり、案件選択や単価交渉を有利に進められるでしょう。
以下はITフリーランス向けの案件検索サイト「フリーランススタート」による、SAPコンサル案件を含む一般的なSAPフリーランス求人の案件月額単価相場単価です。

仮に平均単価106.5万円で1年間稼働した場合、年収は1,278万円となります。
SAPコンサルのフリーランス案件例

SAPコンサルのフリーランス案件における具体例を知っておくと、支援内容や待遇面など、独立後の参考にしやすくなるためおすすめです。
以下では、SAPコンサルのフリーランス案件例を3点紹介します。ただし、いずれの案件例も、現時点では募集が完了している可能性があります。
案件例①大手企業の会計DX支援
| 単価 | 112万円/月 |
|---|---|
| 稼働時間 | 週5日勤務/一部リモート、週2日程度出社 |
| 契約期間 | 1ヶ月以上~3ヶ月未満 |
| 業務内容 | ・SAP管理会計(CO)領域の業務支援 ・M&A、機能改修、障害対応などに基づくSAP(ECC)での実現方法検討 ・提案資料作成、関係部門との合意形成 ・成果物検収テスト/Tコード実行、テーブル確認を含むハンズオンでの検証 |
東証グロース上場のITコンサルティング企業での、会計チームメンバーとして従事する案件です。SAP COモジュールの実装やSAPのTコード実行などの経験が必須な分、単価は月額112万円と高めです。
また、経理や経営企画部門への提案経験やSAP以外の関連システムの知識がある人材を歓迎しています。該当する方なら業務とシステムの橋渡し役として、価値ある提案ができるでしょう。
案件例②製造業向けSAP導入のコンサルタント
| 単価 | 100万円~125万円/月 |
|---|---|
| 稼働時間 | 週5日(一部リモート) |
| 業務内容 | ・SD・QM・PSのいずれかのベンダー側コンサルタント ・定義書や設計書などのドキュメント作成 ・パラメータ設定の提案 |
製造業向けS/4HANA導入支援プロジェクトの案件です。現在は、Fit To Standardの方針で、現在要件定義工程を進行中です。単価は高めですが、SAPの標準機能を活用したSAPコンサル経験やドキュメント作成経験が必須となっています。
このため、標準機能で最適解を示すことが可能で、資料も的確に整えられる人材であれば活躍が期待できるでしょう。また、顧客との折衝経験があり、プロジェクトを効率的に進められる人材ならより好適です。
案件例③素材メーカー向けSAP導入支援案件
| 単価 | 155万円/月 |
|---|---|
| 稼働時間 | 週に4日または週5日 |
| 業務内容 | ・既存要件定義内容の確認、整理 ・MM領域での業務支援 ・関連ドキュメント作成、課題抽出、対応検討 |
素材メーカー向けのSAP導入支援です。必須スキルはSAP導入支援の中でも、MM領域や要件定義~導入フェーズにおける実務経験です。このため、業務理解と技術力の両面で即戦力としての活躍ができ、プロジェクトを前に進められる実行力の高い人材を求めています。
また、クライアントとの折衝経験やドキュメント作成経験も必要なため、単価は月額155万円と非常に高額な点が魅力です。コンサルファーム経験者を歓迎しており、自身の経験とスキルがフルに活かしながら高年収を目指せる案件といえるでしょう。
SAPコンサルが独立するまでのステップ

SAPコンサルとしてスムーズに独立するには、いくつかの手順を踏まなければなりません。事前に対応すべきことを知っておくと迷いや手戻りが減り、最短ルートで独立を目指せるでしょう。
以下では、SAPコンサルが独立するまでの4ステップを紹介します。
1.SAP業界での実務経験を積む
SAPコンサルとして独立するには、SAP業界での実務経験は必須ではありません。ただし、フリーランスには即戦力が求められるため、実務経験がまったくない場合、案件獲得は難しいでしょう。
フリーランスのSAPコンサルとして活躍するには、最低でも3年~5年程度の実務経験が必要です。また、SAP導入~運用までの一連のフェーズ経験も求められます。各フェーズでの経験を積むことで、課題解決に向けた提案が可能になります。
2.独立資金や明確なプランの準備
SAPコンサルとして独立しても、すぐに案件が受注できるとは限りません。明確なプランがないまま独立しても、案件獲得の前に資金が底を尽きる可能性もあります。
まず、自身がSAPコンサルとして独立する意味と目的を明確にしておきましょう。そのうえで、独立後に案件を獲得できなくても、1年暮らせる程度の資金を用意しておくことが肝心です。
3.副業としてSAPコンサル案件を受注
いきなり独立を目指すのではなく、副業としてSAPコンサル案件を受注して実績を積むことも賢明な方法です。SAPの副業案件を探す場合、フリーランス向けエージェントの活用がおすすめです。
フリーランス向けのSAPコンサル案件が豊富なエージェントであれば、本業に支障の少ない、週1~2日程度の低稼働案件なども探せるでしょう。フリーランス向けエージェントは、複数登録しておくと、より条件に合う案件が見つかりやすくなります。
4.副業で経験を積めたら独立
副業でSAPコンサルとしての経験と実績を積んだあとは、独立に向けて活動します。実績資料の準備、スキルの棚卸しなども実施しましょう。
ただし、自力ですぐに案件獲得ができるとは限らないため、2~3社のフリーランス向けSAP案件紹介サービスへの登録もおすすめします。また、事業を行う場所を管轄する税務署へ開業届の提出や青色申告の申請、銀行口座や税務・保険の整備なども必要です。
SAPコンサルが独立して案件を獲得する方法

SAPコンサルとして独立した場合、案件を獲得できるかどうかが一番の懸念点といえるでしょう。また、継続的な案件獲得につなげていくには、複数の方法にチャレンジする必要があります。
以下では、SAPコンサルが独立して案件を獲得する3つの方法を紹介します。
SAPフリーランス向けエージェントを活用
SAPコンサルとして独立後の案件獲得には、SAPフリーランス向けエージェントの活用がおすすめです。SAPフリーランス向けの案件紹介に特化したエージェント会社なら、様々な企業の案件を保有しています。
独立後も早期段階で複数企業から自身のスキルや条件に見合った案件を安定的に紹介される可能性があり、特に効率のよい方法といえるでしょう。SAPフリーランス向けエージェント活用時は、2~3社登録しておくと安心です。
知人から直接受注する
副業や前職でつながりをもった知人から、直接案件を受注するのもおすすめの方法です。旧知の間柄のため受注率も高く、クライアントとなる知人側も安心して発注できるメリットがあります。
ただし、受注案件に自身の実力が見合わない可能性があることも理解しておきましょう。思うような成果が出せなかった場合、知人との関係が悪化し、販路を失う原因にもなりかねません。
ビジネス系SNSやイベントなどで人脈を増やす
案件獲得には、WantedlyやLikedinといった、ビジネス系SNSの活用やイベントなどへの参加で人脈を増やす方法もあります。ただし、ビジネス系SNSは職種も多種多様で正社員募集もあるなど、フリーランスのSAPコンサル案件に特化したものではありません。
業界セミナーや交流会などのイベントに複数参加し、ネットワークを広げて情報を得ると、より効率の良い案件獲得が期待できるでしょう。
SAPコンサルのフリーランス案件探しにおすすめのマッチングサービス

フリーランスのSAPコンサルでもマッチングサービスの活用は、効率的な案件獲得と様々なサポートが受けられるためおすすめです。
以下では、SAPコンサルのフリーランス案件探しにおすすめのマッチングサービスを紹介します。ぜひ、自身と相性のよいサービスを見つけてください。
ハイパフォコンサル

- 30~40代のフリーランスコンサルタントを対象とし、52,000名以上※の登録者数を誇る
- 一部上場企業や外資系企業など、高待遇な案件を多数保有
- 報酬は業界最速水準の翌月15日払い※
ハイパフォコンサルは、30~40代のフリーランスコンサルタントに特化したエージェントサービスです。エージェントとしても長い歴史を誇り、多くのフリーランスコンサルタントを支援してきました。
SAP領域でも高単価な案件にアクセスしやすく、大手ユーザー企業やSIerとの直接取引案件を多く取扱っています。「モジュール特化」「ロール特化」「リモート案件」など、自身が希望するスタイルに合わせた案件の選択がしやすくなっています。
また、登録者フォローが充実している点も魅力といえるでしょう。登録者に最適な案件をタイムリーに紹介するほか、アサイン後のフォローアップも実施しています。また、月末締翌月15日払いの業界最速水準の支払いサイトが整備※され、資金繰りにも困りません。
SAPの専門領域が明確な方や継続的に高単価案件を獲得したい方、また、安定性を重視しながらより専門性を高めたいフリーランスにとっておすすめできるサービスです。
参照元
※ハイパフォコンサル(2025年12月6日時点)
| ハイパフォコンサルの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | INTLOOP株式会社 | |
| 公式サイト | https://www.high-performer.jp/consultant/ | |
| 公開案件数 | 275件(2025年12月6日時点) | |
| 主な求人職種 | SAP導入支援、ITコンサルタント PM・PMO、データサイエンティスト マーケター、会計・経理 戦略系コンサルなど | |
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デジタル人材バンク

- DXやデジタル領域に特化した、ハイスキルなフリーランス向けプラットフォーム
- 月単価は平均201万円※と、上流工程をテーマにした高単価な案件が大半
- 業界動向や案件に熟知したコンサルタントによる丁寧なサポート
デジタル人材バンクは、DXやデジタル領域に特化した、ハイスキルなフリーランス向けプラットフォームです。扱う案件の半数以上が一部上場企業のため、高単価かつ大規模案件に参画しやすく、フリーランスとしてのキャリアと価値をさらに引き上げられるでしょう。
SAP領域に限らず、扱う案件の月単価は201万円※と高単価な点もデジタル人材バンクならではの魅力といえるでしょう。また、上流工程をテーマとした案件を企業から直接受託しているため、スキルに自身のある方はさらに高単価な案件を狙うことも可能です。
大手コンサルティングファームやSIer出身で、DXやデジタル案件に精通したコンサルタントが登録者のスキルやキャリアをじっくりヒアリングし、最適な案件を紹介してもらえます。また、独立やキャリア相談、資金面に関しても相談に乗ってもらえるため安心です。
参照元
※デジタル人材バンク(2024年11月時点/税抜)
| デジタル人材バンクの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社クラウド人材バンク | |
| 公式サイト | https://consultant.digital.hr-bank.co.jp/ | |
| 公開案件数 | 非公開(2025年12月6日時点) | |
| 主な求人職種 | 戦略コンサル、ITコンサル、PMOなど | |
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ProConnect(プロコネクト)
- 平均月単価170万円※のハイクラスフリーランスコンサル向け案件紹介プラットフォーム
- 取り扱う新規案件は戦略・業務・IT領域で毎月500件以上※
- 報酬支払いは9営業日※と業界最速水準のため、資金繰りも安心
ProConnect(プロコネクト)は、ハイクラスなフリーランスコンサル向けの案件紹介プラットフォームです。案件の平均月単価は170万円※と高額な点は、運営元が急成長中のコンサルファームならではの強みです。
取り扱う新規案件は、「戦略」「業務」「IT」領域において毎月500件以上※と豊富です。また、面談後に即日案件紹介も可能なため、すぐ稼働したいフリーランスの方も安心です。
報酬支払いが9営業日※と業界最速水準な点は、ProConnectならではの大きな魅力といえるでしょう。資金繰りに悩むフリーフリーランスや独立を検討中の方でも、安心して働ける環境を提供しています。
ProConnectは、大企業や高難度案件で専門性を発揮できる即戦力タイプのSAPコンサルであれば、非常に相性のよいプラットフォームといえるでしょう。
参照元
※ProConnect(2025年12月6日時点)
| ProConnect(プロコネクト)の基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社WorkX | |
| 公式サイト | https://pro-connect.jp/ | |
| 公開案件数 | 306件(2025年12月6日時点) | |
| 主な求人職種 | SAPコンサルタントをはじめとする コンサル職全般 | |
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SAPコンサルが独立して高年収を目指すには

SAPコンサルとして独立する目的の一つとして、「自分の専門性を直接報酬に反映させ、高単価案件を選んで働く」ことにあるでしょう。
独立後に高年収を目指すには、押さえておくべきキーポイントがあります。以下では、独立後に高年収を目指すうえで特に重視したい3つのポイントを紹介します。
特定の領域で強みをもつ
独立後に高年収を目指す最短ルートの一つが、FI(財務会計)やCO(管理会計)、MM(購買・調達)といった特定領域に特化することです。高度な専門性が必要な領域は、高単価案件を獲得しやすいでしょう。
また、SAP認定コンサルタントの資格取得は、SAP製品の知識やノウハウに関する客観的な証明になるためおすすめです。さらに英語力を上げると、グローバル企業の案件を獲得しやすくなります。
案件獲得の経路を増やす
独立後のSAPコンサルにとって継続した案件獲得は、収入とキャリアの安定において必要不可欠です。案件獲得の経路拡大には、業界のセミナーや交流会へ積極的に参加して人脈を広げることをおすすめします。
SNS活用も専門領域の知見や実績の継続的な発信により、自身の専門性アピールに効果的です。また、フリーランス向けのエージェントなら、高単価案件へ効率的にアクセスでき、営業活動にかける負担を減らすことが可能です。
クライアントと長期的な関係を築く
クライアントとの長期的な関係構築は、独立後のSAPコンサルにとって安定した案件と信頼獲得に必要不可欠です。クライアントから高い評価を得られれば、継続契約や紹介による依頼の増加も期待できるでしょう。
良好な関係を維持していくには、「確実な成果」「マメなコミュニケーション」「高い信頼性」の徹底により、クライアントの期待を超える価値の継続的な提供が重要なポイントです。
SAPコンサルの独立に関するQ&A

フリーランスのSAPコンサルを目指す場合、あらかじめ疑問や不安な点を整理しておくと、独立後の行動や判断に迷うことが少なくなるためおすすめです。以下では、SAPコンサルの独立に関するQ&Aを2問紹介します。
SAPコンサルの独立後のキャリアは?
SAPの専門性が幅広い業務領域で求められ、多様な役割で応用できるため、SAPコンサル独立後のキャリアも多様化が進んできました。例えば、コンサルで築いた人脈を活かして、SAP人材紹介事業などを起業する方もいます。
また、以前勤めていた企業などで、SAP関連のアドバイザー職に就くケースもあります。企業でのアドバイザー職は、パートタイマーやフリーランスとして稼働するケースが多いでしょう。
いずれのキャリアも、SAPコンサルならではの高い専門性を活かしながら、多様な働き方や収入を得るチャンスを自由に選べる点がメリットです。
SAPのコンサルがしんどい・やめとけと言われるのはなぜ?
SAPコンサルは業務の責任範囲が広く、調整業務も多いため、プレッシャーも大きい職種です。また、案件定義や導入直前など、プロセスによって顧客対応の増加やトラブル発生などで残業が増えるケースもあります。
ただし、常に激務なわけではありません。運用や保守プロセスでは、比較的安定した働き方が可能です。リモートワーク化も進み、計画的にタスクを進められる方なら、ワークライフバランスを保てる活躍が実現するでしょう。
SAPコンサルの独立まとめ

今回は、SAPコンサルとして独立を目指す方に向けて、役立つ様々な情報をお届けしました。ニーズのあるフリーランスのSAPコンサルは、自身のスキルを活かしながら高収入が目指せる魅力的な働き方です。
独立を目指すなら、SAP業界に強いフリーランス向けのマッチングサービスに相談し、市場動向や案件情報のリサーチからスタートしましょう。独立前に入念な準備を行えば、自身の可能性や方向性がよりクリアになるはずです。





