グローバル化が進む中、バイリンガル人材はニーズが高まっています。
語学力を活かして転職したいが、どうすれば良いのか迷っているという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、バイリンガルの方向けにおすすめの転職先や強みを活かすためのポイント、注意点などをご紹介します。
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バイリンガルの転職事情
語学が堪能なことは武器となるため、転職先の企業が求める経験やスキルを持っていればバイリンガルであることが強みとなる可能性があります。
観光庁が2025年までにインバウンドを過去最高水準まで引き上げるという目標を掲げたこともあり、ホテルや旅行、飲食、販売などのサービス業界でバイリンガル人材がこれまで以上に必要とされています。
また外資系企業だけでなく、海外展開を進めている国内企業でもバイリンガル人材のニーズが高まっています。
しかし転職は即戦力採用のため、必ずしも語学力がある=転職しやすいというわけではありません。
将来の自分のキャリアビジョンを考えた上で、どのような経験・スキルを身に着ければいいのか見極めることも重要です。
バイリンガルの転職におすすめの職種
バイリンガルの転職におすすめの職種・業界をご紹介します。
バイリンガルに向いている職種
バイリンガルに向いている職種は以下のとおりです。
貿易事務
海外との取引に必要な事務手続きを行います。
書類や資料の理解に語学力が必要なほか、貿易に関する専門知識や調整力が求められます。
バイリンガルセクレタリー
海外国籍の役員秘書として、通訳やスケジュール管理など様々な役割を担います。
語学力に加え、高いコミュニケーション力が必要とされます。
通訳
使用言語が異なる人たちの間に立って会話を円滑に進める仕事のため、高い語学力が必要です。
相手の国の文化を理解しておくことで誤りのない通訳をすることができます。
ホテルスタッフ
海外からの観光客が多いエリアにあるホテルでは特に語学力が求められます。
お客様の要望を的確に理解し対応することが求められるため、高いコミュニケーション力が必要です。
キャビンアテンダント・グランドスタッフ
キャビンアテンダントは機内での接客の際に外国語でのコミュニケーションが発生します。
グランドスタッフは、チェックインやアナウンスを行うほか、飛行機の遅延や荷物の紛失などのトラブル発生時に対応する必要があるため、高い語学力が求められます。
ツアーコンダクター
ツアーに同行し観光案内などを行います。
海外ツアーはもちろん、国内ツアーでも外国人観光客が参加する場合もあるため語学力が求められます。
外国語講師
様々な年代の人に外国語レッスンを行います。
相手に合わせたわかりやすいコミュニケーションを取ることが求められます。
コンサルタント
顧客企業の経営課題を解決に導く仕事です。
グローバルプロジェクトも多く、海外顧客を担当する場合は外国語での情報収集が必要です。
マーケティング職
顧客のニーズを把握する際に海外の調査レポートを読んだり、製品を海外に売り込むにあたり現地の担当者と連携して仕事を進める必要があるため、語学力が求められます。
営業職
海外向けに商品を提案する場合に語学力が必要です。
現地の担当者とコミュニケーションを取ることも多いため、語学力を身に着けていれば即戦力となり得ます。
ITエンジニア
プログラミングの技術書が英語で書かれていることが多く、英語力が必要です。
また、オフショア開発により海外企業とやり取りを行うことが多いため、高い語学力があればスムーズなやり取りが可能です。
バイリンガルを求めている業界
バイリンガルを求めている業界は以下のとおりです。
IT業界
IT業界では人材不足が続いており、多国籍なエンジニアも増えています。
今後も伸びていく業界であり、グローバル案件やオフショア開発も多数あるため、バイリンガル人材のニーズが高まっています。
>>外資IT企業への転職は未経験でも可能?転職の条件やメリット・デメリットを解説
金融業界
金融業界では再編が進んできた関係で国際間取引が増えています。
そのため海外顧客との窓口になり得るバイリンガル人材が求められています。
フィンテック業界
ITと金融を掛け合わせたフィンテックは、国境を越えてやり取りを行うことが珍しくありません。
海外顧客も多いため、バイリンガル人材が重宝されます。
コンサルティング業界
近年ではグローバル案件も多く、ステークホルダーが外国人であることも珍しくないため、バイリンガル人材が求められています。
バイリンガルの転職における人材価値とは
転職をする際には自分の人材価値を見極めることも重要です。
ここではバイリンガルの転職における人材価値をご紹介します。
外国語で自然なコミュニケーションが取れる
外国籍の企業と交渉を行う際、相手と直接自然なコミュニケーションを取れることは重要です。
メールや簡単な交渉の場であれば翻訳や通訳を同席させることも可能ですが、専門的な内容の場合は通訳を介すことなく対話する必要があります。
多くの日本人は耳から入ってくる外国語を一旦頭で日本語に訳してから理解しますが、バイリンガルであれば「訳す」という概念なしに、外国語をそのまま受け止めそのまま発信することができます。
そのためスピード感のあるやり取りが可能となり、相手の細かいニュアンスまでくみ取ることができる分交渉の精度が上がります。
異文化を理解し柔軟に対応できる
バイリンガル人材は異文化を理解し、お互いの違いを受け入れることのできる柔軟性を持っています。
共通言語で会話していても文化的背景や習慣が異なると発言の意図が正確に伝わらない場合がありますが、バイリンガルであれば誤解のないやり取りができます。
外国人とのコミュニケーション
「察する文化」を持つ日本とは異なり、海外では曖昧な表現を避け論理的に話すことが求められます。
またビジネスの場においては日本では何事も組織に当てはめて解釈することが多いですが、個人主義を重んじる外国人とコミュニケーションを取る際には組織ではなく個人を尊重して会話をする必要があります。
外国人とのコミュニケーション経験を豊富に持つバイリンガル人材であれば、相手の意見を尊重しつつ自分の意見もはっきり伝えながら対話することができます。
バイリンガルの強みを生かした転職活動のポイント
転職するのであればバイリンガルの強みを生かしたいですよね。
ここではバイリンガルの強みを生かした転職活動のポイントをご紹介します。
企業研究
今後の事業展開や経営ビジョンを調べることで、語学を生かす機会の有無を見極めることができます。
また、取引先企業に外資系や海外企業があればバイリンガルの強みを生かす機会がある可能性が高いでしょう。
選考対策
バイリンガルの強みを生かすとなると語学力を問われることが多くなるかと思います。
その場合は、単に語学力の高さをアピールするだけではなく、応募先ポジションで使用する業界用語などを英語で話せるよう準備しておくと評価が上がる可能性があります。
バイリンガルの方が転職する際の注意点
バイリンガルの方が転職する際の注意点をご紹介します。
語学力以外の強みもアピールする
語学力と併せ、それ以外の強みをアピールすることができれば更に評価が上がる可能性があります。
マネジメントスキルやITリテラシー、応募先ポジションで役立つ専門的なスキルをアピールできれば、即戦力として評価されるでしょう。
語学力以外の強みがわからないという場合は、自分のキャリアを振り返ってスキルの棚卸しをしてみましょう。
実践的な語学力をアピールする
外資系やグローバル企業では、TOEICなどのスコアよりも実際に外国語でどの程度コミュニケーションが取れるのかという点を重視します。
実際に会話ができなければ評価されないため、会話に自信がない場合は英語面接の練習をしておきましょう。
自分の語学レベルに合った業務内容か確認する
応募先ポジションでの業務に必要な語学レベルが自分に合ったものなのか確認することも大切です。
自分の語学力よりも高いレベルを求められる場合は採用されることは難しいですが、スキルアップするために現在どのような努力をしているか話せると評価される可能性があります。
逆に求められているレベルが自分の語学力より低い場合も注意が必要です。
今あるスキルを最大限に活かせる業務に就いた方がやりがいを持って働けるでしょう。
バイリンガルの方が転職エージェントを使うべき理由
バイリンガルの方が転職する際は、転職エージェントを使うことをおすすめします。
以下にその理由をご紹介します。
客観的に見た自分の強みを知ることができる
選考を受ける際は語学力以外のスキルも問われますが、自分の強みがわからないという人もいるのではないでしょうか。
転職エージェントを利用すればキャリアアドバイザーがこれまでのキャリアの棚卸しを一緒にしてくれます。
自分では気づかなかった強みを見つけてくれるため、応募先企業でのアピールに役立ちます。
自分に合った求人に出会いやすい
転職エージェントでは非公開求人を保有しています。
人気企業や好条件の求人も含まれるため、より自分に合った求人に出会いやすくなる可能性があります。
また、これまでの経験や希望条件など面談で伝えた情報をもとに紹介されるため、効率的に求人を探すことができます。
手続きや調整を任せられる
転職エージェントを介して企業に応募する場合、応募手続きや面接の日程調整はエージェントが行います。
年収交渉や入社日の調整など、デリケートな部分も任せることができるため、転職活動をスムーズに行うことができます。
バイリンガルの転職におすすめのエージェント
バイリンガルの転職におすすめのエージェントをご紹介します。
リクルートダイレクトスカウト
運営会社 | 株式会社リクルート |
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公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
公開求人数 | 395,741件(2024年11月7日現在) |
主な求人職種 | 全職種 |
リクルートダイレクトスカウトはハイクラス向けの転職スカウトサービスを提供しています。
外資系やグローバル企業の求人を豊富に取り扱っているのが特徴です。
自分の情報を登録しておくと企業やヘッドハンターからスカウトが届くため、様々な求人と出会うことができます。
エンワールドジャパン
運営会社 | エンワールド・ジャパン株式会社 |
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公式サイト | https://www.enworld.com/ |
公開求人数 | 1,237件(2024年11月7日現在) |
主な求人職種 | 外資系・日経グローバル企業全職種 |
エンワールドジャパンは外資系・日経グローバル企業のハイクラス向け転職エージェントです。
「入社後活躍」をミッションとして掲げており、就業開始後も継続的にフォローしてもらえます。
正社員だけでなく契約雇用やプロジェクトベース雇用、紹介予定派遣など様々な雇用形態の求人を保有しているため、求職者の希望するワークスタイルに合わせて紹介してもらえるのが特徴です。
JACリクルートメント
運営会社 | 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント |
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公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
公開求人数 | 21,868件(2024年11月7日現在) |
主な求人職種 | 全職種 |
JACリクルートメントはハイクラス向けの転職支援に特化しています。
世界12か国に広がるネットワークを持ち、外資系企業、海外進出企業などの転職支援に強みを持っています。
2019~2023年のオリコン顧客満足度(R)調査では、ハイクラス・ミドルクラス転職において5年連続第1位を獲得しています。
MyVison
運営会社 | 株式会社MyVison |
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公式サイト | https://my-vision.co.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2024年11月7日現在) |
主な求人職種 | コンサルティング業界 |
MyVisionは、コンサル転職エージェントとトップ戦略ファームの出身者が提供するコンサルに特化した転職支援サービスです。
累計内定者数800名以上の実績があり、他業種や未経験からのコンサル転職にも強みをもっています。
紹介企業はBig4をはじめ外資系戦略ファームやシンクタンクなど、国内ほぼ全てのコンサルファームの紹介が可能としています。
個々の経歴やキャリア志向に応じて最適な転職戦略を提示してくれ、選考対策についてもレジュメ添削や過去の面接内容を分析した「独自の面接対策資料」、本番想定の模擬面接によるフェルミ推定・面接対策など徹底したサポートが受けられます。
これらの実績からJapan Business Research転職エージェント部門では6項目も高評価を得ています。
コトラ
運営会社 | 株式会社コトラ |
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公式サイト | https://www.kotora.jp/ |
公開求人数 | 27,476件(2024年11月7日現在) |
主な求人職種 | 金融、コンサル、経営層、IT/WEB、製造業 |
コトラは金融業界への転職に強いエージェントです。
金融業界を含め、各業界に精通したアドバイザーが在籍しており、質の高いサポートを受けることができます。
金融業界のハイクラス求人を豊富に取り扱っているため、該当業界への転職を検討している人は登録することをおすすめします。
>> コトラの評判・口コミ
バイリンガルの転職に関する疑問Q&A
バイリンガルの転職に関するQ&Aをご紹介します。
バイリンガルは転職で有利?
外資系企業や海外企業と取引のある国内企業など、バイリンガル人材ならではのスキルを必要とする仕事に転職する場合は有利になります。
しかし、バイリンガルの強みをどのように活かすのか選考で伝えられないと評価されない場合があります。
また、バイリンガル人材であることが評価につながらない業界や企業へ転職する場合は語学力以外のスキルをアピールする必要があるため注意しましょう。
バイリンガルの年収相場は高い?
エンワールドジャパンの登録者に行ったアンケートによると、英語上級レベル(流暢)の人は約60%が年収1,000万円以上であると回答しています。
中級(日常会話レベル)で25%、初級(挨拶レベル)で12%が年収1,000万以上だと回答しており、英語力と年収の高さに相関関係があるという結果となりました。
日本人の平均年収は443万円のため、バイリンガルの年収相場は高いといえるでしょう。
「引用:エンワールドジャパン公式サイト」
「引用:令和3年分民間給与実態統計調査」
バイリンガルの転職まとめ
バイリンガルの転職事情やおすすめの職種、転職のポイントなどをご紹介しました。
現在バイリンガル人材のニーズが高まっているため、外国人とのコミュニケーション力や異文化への柔軟性などのスキルが活かせる仕事であれば転職が有利になる可能性があります。
しかし自分の語学レベルに合った求人の見極めや語学力以外のスキルの棚卸しが必要となるため、転職エージェントに登録しサポートを受けるとスムーズに転職活動が進むでしょう。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ自分に合ったキャリア選択をしてください。
\ハイクラス層に強い転職エージェント/ ※2021年4月時点、ハイキャリア会員のみ