公認会計士は人気が高い国家資格の一つですが、キャリアアップや年収アップを目指したい、ワークライフバランスを重視したいなど、様々な動機・背景から他の会計事務所や異業種への転職をする方も多くなっています。
ただ、公認会計士は国内に4万人弱しかおらず、以下のような悩みを感じる方も多いでしょう。
- 転職成功の事例や関連情報が少ない
- 転職活動の進め方がよくわからない
- キャリアアップ・年収アップなどの目標が実現できるのか不安
そんな公認会計士転職を成功させるために活用したいのが、転職エージェントです。
公認会計士の転職には、業界に詳しい転職エージェントの利用がおすすめです。
公認会計士特有の転職事情に詳しく、効率的な転職をサポートしてくれます。
この記事では、公認会計士におすすめの転職エージェント、公認会計士の転職を成功させるポイントや注意点などを詳しく解説します。
また、公認会計士におすすめの転職先や、希望転職先別の転職エージェントも比較・紹介。
公認会計士としての経験を活かせる転職先を知って、さらにおすすめ転職エージェントを活用しながらキャリアアップを目指しましょう。
\会計士におすすめの転職エージェント/
サービス名 | 特徴 |
ヒュープロ |
公開求人数トップクラス!会計業界に特化した転職エージェント BIG4/大手税理士法人・監査法人・個人会計事務所まで幅広い求人を保有。財務デューデリジェンスやM&Aや事業再生、IPO支援、組織再編に携わりたい方におすすめ
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会計士・税理士転職に特化した転職エージェント。 監査法人・税理士法人・コンサルファーム・事業会社のパートナーや部門長クラスとのコネクションが強み |
ヤマトヒューマンキャピタル |
経営×ファイナンス領域に特化した転職エージェント 業界未経験者の書類添削/面接対策に強く転職支援人数は業界トップクラス。転職成功者の平均年収増加率186%の実績あり。
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※(2020年10月時点)
公認会計士の転職に強い転職エージェント・転職サイト14選
ここでは、公認会計士の転職に強い転職エージェントをご紹介します。
HUPRO(ヒュープロ)
運営会社 | 株式会社ヒュープロ |
公式サイト | https://hupro.jp/ |
公開求人数 | 11,952件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 税理士/経理/公認会計士など |
HUPRO(ヒュープロ)は、公認会計士や税理士などの会計業界に特化した転職エージェントです。
求人の9割以上が会計事務所や税理士法人といった会計業界の求人となっています。
5,000件以上の求人があり、会計業界に特化した転職エージェントとしては国内最大級で、リモートワークなど柔軟な働き方ができる求人も多く扱っています。
登録から内定獲得まで平均21日となっており、かなり短期間での転職活動が実現できます。
転職先は会計業界をメインに検討したいという方は登録をおすすめします。
MS-japan
運営会社 | 株式会社MS-Japan(エムエス ジャパン) |
公式サイト | https://company.jmsc.co.jp |
公開求人数 | 10,584件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 経理/人事/法務/会計士/税理士/弁護士など |
MS-japanは、管理部門・士業専門特化型の人材紹介サービスです。
公認会計士、税理士、弁護士など士業領域の転職に強いのが特徴です。
創業から30年以上の実績があり、管理部門・士業等のスペシャリスト領域では業界最大級の求人数を誇っています。
専門特化型ならではの強みを生かし、大手監査法人、日系大手企業、外資系、ベンチャーキャピタルなど多様な組織・企業とのネットワークを有し、他のエージェントにはない限定求人も多くあります。
登録すると、専門知識があり転職市場動向に精通したキャリアアドバイザーからの高品質なサポートを受けることができます。
求人情報の約9割が非公開案件なので、この分野での転職をお考えの方はぜひ登録してみてください。
レックスアドバイザーズ
運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
公式サイト | https://www.career-adv.jp |
公開求人数 | 2,722件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 公認会計士/税理士/経理/財務など |
レックスアドバイザーズは、公認会計士や税理士、経理・財務部門の転職に強い転職エージェントです。
特にシニア、マネージャークラスの求人紹介を得意としています。
経験豊富で会計業界に詳しいコンサルタントがマッチングを手掛けるため、ミスマッチが少なく、採用企業にも応募者にも満足度が高い転職が多く実現できています。
そもそも転職すべきかどうか、など検討段階での相談にも乗ってもらえますので、公認会計士転職を考え始めた段階で登録しておくと良いでしょう。
一部の求人情報は公式サイトから検索できるので、転職市場の概要を知りたい方にも活用をおすすめします。
マイナビ会計士
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://cpa.mynavi.jp |
公開求人数 | 1,190件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 公認会計士/税理士/経理/財務など |
マイナビ会計士は、大手転職サイト株式会社マイナビが運営する会計士専門の人材紹介サービスです。
公認会計士や試験合格者、USCPA(米国公認会計士)の転職サポートに特化しています。
会計士業界専門のキャリアアドバイザーが在籍しており、転職市場動向や希望する企業の採用予定といった最新情報を教えてもらえます。
マイナビと連携したサービスなので、求人数が豊富で、会計事務所やコンサルティングファームに加え、グローバル領域、ベンチャー企業など幅広い領域の転職が実現できます。
初めて転職する人のサポートも手厚く行っているので、転職活動は初めて、あるいは不慣れという方は、登録しておくと心強いでしょう。
※マイナビのプロモーションを含みます。
パソナキャリア
運営会社 | 株式会社パソナ |
公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
公開求人数 | 42,493件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 全職種(ハイクラス求人に特化) |
パソナキャリアは、人材派遣などでおなじみの株式会社パソナが運営するハイクラス転職エージェントサービスで、年収800万円以上のハイクラス求人が約半数を占めています。
長年人材ビジネスに取り組んできた信頼・実績から取引先企業数も多く、採用企業の経営層や人事担当等とのコネクションもあるため、採用企業側のニーズに沿った転職市場情報を提供してもらえます。
ハイクラス転職専任のコンサルタントがキャリアカウンセリングや書類添削、面接指導等をしっかりと行うので、手厚いサポートを受けながら転職活動をしたい方におすすめです。
doda
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
公式サイト | https://doda.jp |
公開求人数 | 264,503件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 全職種 |
dodaは、国内でもトップクラスの求人数を誇る転職サービスのひとつです。
転職や中途採用のサポートも得意としています。
転職活動全般をサポートしてくれるキャリアアドバイザーと、人事・採用を担当するアドバイザーが在籍しています。
企業ニーズや転職市場を熟知したアドバイザーからのサポートで、効率的に転職活動を進めることができます。
求人が豊富なので、まず登録して希望領域の求人の全体像を把握したり、他の転職サービスと比較したりするのも良いでしょう。
JACリクルートメント
運営会社 | 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント |
公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
公開求人数 | 20,829件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 管理職・エグゼクティブ・スペシャリスト人材(ハイクラス/ミドルクラス) |
JACリクルートメントは、ロンドン発祥の転職エージェントです。
世界の12か国に拠点を置き、独自のグローバルネットワークにより、外資系やグローバル企業をはじめ、日系大手やベンチャー企業等のハイクラス求人を沢山取り扱っています。
コンサルタントの質も高く、公認会計士を含むスペシャリスト転職にも強いので、公認会計士からの転職をお考えの方は、ぜひ登録をおすすめします。
リクルートダイレクトスカウト
運営会社 | 株式会社リクルート |
公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
公開求人数 | 365,131件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 全職種 |
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス・エグゼクティブ向けのスカウトサービスです。
登録したらスカウト情報が来るのを待つだけなので、良い求人案件を探している場合は登録しておけば悪いことはないでしょう。
現職が忙しくて転職活動の時間が取りにくい公認会計士の方でも使いやすいサービスと言えます。
ただ、転職市場において市場価値が低い人の場合は、なかなか良いスカウト情報が来ないこともあり得ますので、他の転職エージェントも併用することをおすすめします。
会計求人プラス
運営会社 | 株式会社アグリード |
公式サイト | https://kaikeiplus.jp/ |
公開求人数 | 637件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 会計士、税理士、経理、財務など |
会計求人プラスは公認会計士や税理士の求人に特化した転職エージェントです。
業界專門のため様々な会計・税理士事務所とつながりがあり、登録すると企業側からのスカウトが届きます。
会計業界に精通した専門のエージェントがサポートを行うので、業界特有の悩みやキャリアパスに関して相談しやすいことも強みです。
未経験から会計業界への転職も積極的に支援しているので、会計業界未経験者の方にもおすすめできます。
人材ドラフト
運営会社 | 株株式会社人材ドラフト |
公式サイト | https://www.jinzai-draft.com/ |
公開求人数 | 3,420件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 会計士、税理士、経理、財務など |
人材ドラフトは会計業界の転職に特化した転職エージェントです。
公認会計士や税理士の求人はもちろん、一般企業の経理や財務、そしてコンサルティングファームなど、会計業界での経験を活かして活躍できる様々な求人を扱っています。
全国的に求人情報があるのも特徴で、関東に比べると数はやや減りますが、地方の会計士求人を探すこともできるのがポイントです。
また、人材ドラフトでは「スカウトサービス」と「エージェントサービス」の2種類のサービスを用意しています。
経験の長い方はスカウトを受ける、業界未経験や転職活動が初めてで不安な方はエージェントサービスでサポートしてもらうなど、状況に合わせた使い方ができるのも魅力です。
ハイスタ会計士
運営会社 | 株式会社アシロ |
公式サイト | https://hi-standard.pro/cpa/ |
公開求人数 | 非公開(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 会計士、税理士、経理、財務など |
ハイスタ会計士は公認会計士とUSCPA(米国公認会計士)の転職に特化した転職エージェントです。
高待遇の非公開求人を多数揃えていることが大きな特徴で、年収1000万円以上のハイクラスポジションも豊富に扱っています。
基本的に全ての求人を非公開としており、一般公開されていないレアな求人も見つかる可能性があります。
特に企業のマネジメント層などハイクラス求人は外部に公開されないことも多いため、公認会計士・USPCAの経験を活かしてキャリアアップを目指す方には特におすすめできるエージェントです。
アガルートキャリア
運営会社 | 株式会社ファンオブライフ |
公式サイト | https://agaroot-career.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2024年10月7現在) |
主な求人職種 | 会計士、税理士、弁護士、経理、財務など |
アガルートキャリアは弁護士、会計士、管理部門など、プロフェッショナル領域のハイクラス求人に特化した転職エージェントです。
非公開求人の中には企業の重要ポジションでの案件が多く、大企業からスタートアップなど様々な企業の求人を揃えています。
一般企業のハイクラス求人が中心となるため、公認会計士の経験を活かし、企業のマネジメント層などで活躍したい人にもおすすめできる転職エージェントです。
それぞれの領域専門のコンサルタントが担当するので、業界に精通しており適切なマッチングが期待できます。
BEET-AGENT
運営会社 | 株式会社アシロ |
公式サイト | https://beet-agent.com/ |
公開求人数 | 1,289件(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 管理部門全般 |
BEET-AGENTは管理部門・バックオフィス系職種に特化した転職エージェントです。
年収600万円〜2,000万円以上を目指す管理部門・バックオフィス人材を対象に転職支援を行っているため、取り扱う求人は管理部門のリーダークラス、ミドルクラスが中心。なかなか出会うことのできない非公開求人を扱い、上場企業の非公開管理部職種やIPO準備中のリーダーポジションなど、会計士経験を活かし確実にキャリアアップしたい方を応援します。
経理・財務に限らず、内部監査や経営管理など様々な職種を扱っているので、公認会計士からの転職先として色々な可能性を探りたい方にもおすすめです。
PCP
運営会社 | 株式会社ピー・シー・ピー |
公式サイト | https://sk-pcp.co.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2024年10月7日現在) |
主な求人職種 | 公認会計士専門 |
PCPは公認会計士専門の転職エージェントです。
キャリアコンサルを行う担当者も会計士というのが大きな特徴で、監査法人出身かつ事業会社でのマネジメント経験を有する会計士が転職相談をしてくれます。
実務経験のある同じ会計士としての視点で相談にのってくれるので、業界特有の悩みなども理解されやすく、現実的なキャリアパスを描くことができることもポイントです。
会計士に特化した自己分析サポートや性格タイプ別診断など独自のサービスも充実しており、どんな転職先が合うか迷っている方にも参考になるでしょう。
公認会計士の転職を成功させるエージェントの選び方
公認会計士の転職を成功させるには、公認会計士に強い転職エージェントを活用するのがポイント。しかし転職エージェントは数多くあるので、自分に合ったところを選び取れるかどうかもカギとなってきます。
それぞれ詳しく解説するので、実践して公認会計士の転職成功を目指しましょう。
特化型エージェントと総合型エージェントを併用する
公認会計士の転職を成功させるエージェントの選び方としては、特化型エージェントと総合型エージェントを併用するのがおすすめです。
公認会計士転職に強いエージェントは、大きくは「会計業界に特化したエージェント」と、「総合型エージェント」に分けられます。
特化型エージェントは、業界に精通したアドバイザーから専門的なアドバイスやサポートを受けることができます。
業界事情に精通しており、質の高い求人情報を紹介してもらうことが期待できます。また、アドバイザーに会計士経験がある場合も多く、さらなるキャリアアップを目指す経験者にとって相談しやすいのも強みです。
一方、総合型エージェントは、扱う領域が広く、求人数が多いことが特徴です。
豊富な求人情報の中から求人を探すことができ、異業種へのチャレンジなど様々な選択肢を探りたい方にも有益です。
それぞれにメリットがあるため、どちらかに絞るのではなく併用することで両者の強み・利点を享受し、効率的に転職活動を進められるでしょう。
希望する業界に詳しいアドバイザーがいるか
「会計士に詳しい」だけでなく、希望する業界に詳しいアドバイザーがいることで異職種への転職もスムーズに進みます。
「公認会計士に強い転職エージェント」を使うのはもちろんですが、例えば会計事務所以外の転職先を考えている場合、異職種への転職についても精通したアドバイザーがいると心強いです。
会計事務所から一般企業の経理管理部門を目指す、監査法人を目指すなど、公認会計士からの転職の選択肢は様々です。
特に未経験から異業種に転職する場合などは、その業界に精通したアドバイザーからの情報がかなり重要となります。
採用企業の内情をよく知るアドバイザーならより自分に合った、質の高いマッチングをしてもらえるでしょう。
公認会計士は国内に4万人弱しかいませんので、まず公認会計士転職に強いアドバイザーとなるとかなり限られます。
そこからさらに「異職種への転職にも詳しいアドバイザー」が必要になるので、転職エージェントとのカウンセリングでは自分の希望条件などを明確に伝え、相性の良いアドバイザーがいるか確認してみてもよいでしょう。
希望する業界に強い転職エージェントを選ぶ
公認会計士から異職種への転職を目指す場合は特に、希望する業界の求人が多いエージェントを選ぶことも重要です。
転職エージェント選びでは、自分が希望する求人を多く扱っているエージェントを選ばないと、時間のロスにもつながりかねません。
特定のポジションや業種に特化した転職エージェントであれば、企業と独自のコネクションをもち非公開求人を多く保有していることも一般的です。
希望条件に合う求人をピンポイントで紹介してくれる可能性が高いので、効率的な転職活動につながるでしょう。
公認会計士におすすめの転職先
「公認会計士の経験を活かして活躍できる転職先はどこだろう?」という疑問を感じている転職志望者の方は多いのではないでしょうか。
公認会計士の方が異職種へ転職しキャリアアップを狙うなら、以下のような転職先であれば活躍できる可能性が高いです。
このような組織であれば公認会計士としての知識や経験を活かせるポジションがあるため、求人も見つけやすく、転職活動が成功しやすいでしょう。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
事業会社(経理・財務)
公認会計士としての経験があれば、会計事務所に限らず一般企業の経理・財務部門に転職するという選択肢もあります。
実際に一般企業で正社員として働く公認会計士も近年増えており、日本公認会計士協会の会員のうち組織内会計士(一般企業などの組織に属して会計業務を行う人)に関するデータでは以下のように示されています。
このうち、すでに組織内会計士である「正会員」の数は増え続けており、2014年の985人に対し2022年末には2346人と2倍以上となっています。
また、組織内会計士である正会員がどのような組織で働いているかに関しては、以下のようなデータもあります。
最も多いのが上場企業で、次に非上場企業と、一般企業が大半を占めています。
上場企業でマネジメント層などハイクラスなポジションに転職できれば、大幅な収入アップもありえるでしょう。
監査法人
監査法人で働く公認会計士も多く、代表的な転職先のひとつです。
公認会計士が集まり、会計審査を行う法人組織です。
5名以上の公認会計士で構成される決まりになっており、監査業務はもちろん、コンサルティング業務などを行うところもあります。
特に大企業においては監査が義務となっているため、監査法人が会計の監査を行うのです。
マイナビ会計士の監査法人の求人では、年収400万円台から上は1200万円の案件もありました。また、非公開求人も多いようです。(2024年6月現在)
監査法人はスキルやポジション次第でかなりの高年収も目指せる転職先といえます。
税理士法人・会計事務所
税理士法人や会計事務所も、公認会計士の転職先として求人が多いです。公認会計士は無試験で税理士登録できるため、税理士として働くことを視野に入れる方も少なくないでしょう。
税理士未経験で転職できることもあるので、まずは税理士経験を積みたいという人にもおすすめです。
中には税理士法人で経験を積んでから独立・開業する人もいます。
会計事務所や税理士法人はコンサルティング的な役割を求められることもあり、税務や経営のアドバイスを行う場面もあります。
転職先によっては高い課題解決能力やコミュニケーション力を重要視され、スキルアップにもつながるでしょう。
一例として、転職エージェントのマイナビ会計士では以下のような求人が見られました。
会計事務所や税理士法人の求人ではスキルや経験次第で年収1,000万円以上という案件も多く、将来的に高収入を目指せる転職先です。
※2024年6月21日時点の求人情報です
コンサルティングファーム
公認会計士は企業の財務・会計に関するコンサルティングという形でも活躍が可能です。
総合的な経営コンサルティングファームのほか、「FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー・サービス)」と呼ばれる財務專門のコンサルティングファームもあります。
コンサルティングファームのコンサルタントは、事業拡大などに向け戦略的なアドバイスを財務観点で行います。
企業の会計を監査する監査法人の仕事とは異なり、より経営目線で結果重視のアプローチを求められることが多い仕事です。
会計士に特化した転職エージェントのマイナビ会計士でも、コンサルティングファームの求人情報は豊富です。
大手コンサルティングファームの求人も多く、会計士からのコンサル転職というキャリアパスも一般的になってきていることがうかがえます。
※2024年6月21日時点の求人数です
投資銀行
投資銀行も、会計士のスキルが活かせる転職先のひとつと考えられます。
投資銀行では法人が有価証券を発行する際やM&Aの際に、金融のプロとして支援を行います。
銀行や証券会社とは役割が異なり、非常に専門性の高い業種です。
会計士が投資銀行へ転職する場合も、金融や投資の専門的な知識が求められます。
投資銀行での仕事は全体的に高年収であることも特徴で、新卒の就職先としても人気が高い業界です。
全国の求人情報を扱うサイト「求人ボックス」では、投資銀行の求人は年収1,000万円以上が多く、中には年収3,000万円という案件も見られました。(2024年6月27日時点)
転職エージェント「doda」の独自調査では「資産運用/投資銀行業務」の平均年収は741.4万円となっており、そのうち25%は年収1,000万円以上※だったそうです。
同調査では転職前の職業で最も多かったのが「資産運用/投資銀行業務」で35.8%となっており、同業種からの転職が多くなっています。会計士からの転職を考える場合、証券アナリストの資格を取るなど事前のスキルアップも視野に入れておくとよいかもしれません。
※参照元:doda職種図鑑
PEファンド
会計士からPEファンドへの転職というのは稀かもしれませんが、年収を大幅にアップできる選択肢として視野に入れておきたい転職先です。
PEファンドでは未上場企業に対し投資をしながら経営に関わり、企業価値を高めたうえで最終的にIPOや売却で利益を得ます。
ファイナンスや財務モデリングの知識はもちろん、収益性を高めるために戦略コンサルのようなスキルも必要といえる専門性の高い分野です。
PEファンドでのポジションは「アナリスト」から始まりますが、アナリストであっても年収700万円以上の求人が多く、上位ポジションであるディレクターやマネージャーでは年収2,000万円を超えることが一般的です。
「求人ボックス」では以下のようなPEファンドの求人が見られました。
異職種からの転職歓迎としている求人もあるのですが、多くは証券会社や銀行、コンサル企業などでの経験を条件としています。
公認会計士の資格は武器になりますが、その他に何を強みとするかも重要です。転職エージェントに相談し選考対策を練るとよいでしょう。
【転職先別】公認会計士におすすめの転職エージェント・転職サイト
ここでは公認会計士におすすめの転職先別に、それぞれの転職先の求人が多いエージェントを紹介していきます。
スピーディな転職成功には、自分の希望する転職先の求人をいかに多く集められるかがカギとなります。
転職エージェントを活用して、できる限り豊富な選択肢から最適な転職先を見つけましょう。
事業会社(経理・財務)への転職におすすめ転職エージェント・転職サイト
- リクルートダイレクトスカウト 11,913件
- doda 13,241件
- パソナキャリア 3,235件
事業会社での経理や財務部門の求人は全体的に多いのですが、特にリクルートダイレクトスカウトやdodaでは豊富に見つけることができました。
パソナキャリアはハイクラス求人を多く扱うエージェントなので、経理・財務のハイクラスポジションなど年収の高い求人にも期待できます。
リクルートダイレクトスカウトは企業側からスカウトが来る仕組みなので、自分の強みが伝わるようプロフィールは充実させておきましょう。
※2024年6月21日時点の求人数です
監査法人への転職におすすめ転職エージェント・転職サイト
- リクルートダイレクトスカウト 5,518件
- doda 2,926件
- パソナキャリア 1,085件
監査法人の求人数は一般企業と比べると全体的に少ない印象ですが、大手転職エージェントであるリクルートダイレクトスカウトやdodaでは多く見つけることができます。
また、会計業界特化型のエージェントでは求人情報を非公開にしているところも少なくありません。
ハイスタ会計士は「監査法人の求人に強い」ことが売りですが、求人詳細は非公開なので見るためには登録が必要です。
非公開求人の中に意外な好条件求人が見つかることもあるので、ここで挙げていないエージェントでも気になるところは積極的に登録してみましょう。
※2024年6月21日時点の求人数です
税理士法人・会計事務所への転職におすすめ転職エージェント・転職サイト
- リクルートダイレクトスカウト 5,884件
- doda 3,554件
- MS-Japan 1,641件
公認会計士が税理士法人や会計事務所で活躍するのは、比較的多く一般的なケースではないでしょうか。公認会計士は無試験で税理士登録ができるので、税理士としての転職も可能です。
大手転職エージェントでは税理士法人や会計事務所の求人が数千件以上見られるので、その中で年収・必須スキル・勤務地など希望に合わせて絞り込みがしやすいでしょう。
また、件数は少ないですがマイナビ会計士や会計求人プラスは会計業界專門の転職エージェントなので、併せて登録して比較してみるのもおすすめです。
※2024年6月21日時点の求人数です
コンサルティングファームへの転職におすすめ転職エージェント・転職サイト
- リクルートダイレクトスカウト 8,631件
- doda 3,663件
- パソナキャリア 1,220件
コンサルティングファームの求人は、会計專門の転職エージェントよりは大手総合型に多く見られました。
パソナキャリアはハイクラス求人を多く扱うので、高年収の大手・外資コンサルファームでの求人にも期待できます。
Big4と呼ばれる大手コンサルティング会社への紹介実績もあるので、コンサル業界でのキャリアアップを目指す方は相談してみるとよいでしょう。
※2024年6月21日時点の求人数です
投資銀行への転職におすすめ転職エージェント・転職サイト
- リクルートダイレクトスカウト 1,345件
- doda 711件
- パソナキャリア 86件
投資銀行への転職情報は一般企業などに比べ全体的に少なく、小さなエージェントの場合ほぼ見られないケースもあります。
まずはリクルートダイレクトスカウトのような求人数の多いエージェントで年収相場などを調べてみるとよいでしょう。
もちろん転職エージェントはどこも非公開求人を抱えているため、ここにないエージェントでも相談すれば公式サイトにない投資銀行の求人が見つかる可能性があります。
※2024年6月21日時点の求人数です
PEファンドへの転職におすすめ転職エージェント・転職サイト
- リクルートダイレクトスカウト 1,345件
- doda 267件
- パソナキャリア 39件
PEファンドは組織の数自体が一般企業などに比べ少ないため、公式サイト内にカテゴリを設けていない転職エージェントがほとんどです。
リクルートダイレクトスカウトやdodaではワード検索で探すことができますが、厳密にはPEファンドの求人でないこともあります。
非公開求人として扱われているケースも多いと考えられるので、PEファンドへの転職を考えている方は転職エージェントに希望を伝え探してもらうのが効率的でしょう。
公認会計士転職にエージェントを利用するメリット
公認会計士転職にエージェントを利用すると、次のようなメリットがあります。
転職で人生をより良い方向に進ませるためにも、メリットを知って転職エージェントを活用しましょう。
転職成功の可能性が高まる
公認会計士を含むハイキャリア転職の求人は、企業の事業戦略上の理由や優秀な人材を確保したい思惑などから、非公開求人となることがよくあります。
転職エージェントなら、それぞれ独自ルートなどから非公開求人を多く保有しています。
非公開求人情報は一般には公開されておらず、登録した人でないと紹介してもらえません。
公認会計士の転職で良い求人情報に出会うためには、転職エージェントに登録するメリットが大きいでしょう。
転職活動が効率化できる
未経験の職種へ転職する際などは特に、転職先の企業や業界の情報がなく不安に感じるのではないでしょうか?
転職エージェントは紹介先企業を訪問することもあり、企業ごとの風土に精通しています。
また、会計業界特化型など専門性の高いエージェントは、業界の転職事情にも詳しいのです。
自分でネットの口コミなどを調べるのには限界がありますし、忙しい転職活動期に時間のロスとなってしまいます。
転職エージェントを活用すれば効率よく転職先の情報を集めることができ、自分に合う業界や企業をスピーディに見極めることにも役立ちます。
プロのアドバイザーのサポートを受けられる
転職エージェントでは求人情報の紹介だけでなく、転職の悩みやキャリアパスの相談もできます。
また、転職のプロからレジュメ作成や企業面接といった選考対策もサポートしてもらえます。
転職エージェントでは、目指す業界や転職活動自体に精通したプロのアドバイザーから、様々なサポートが受けられることもメリットです。
企業との面接の日程調整、内定後の就業条件交渉、現職場を円満に退職する手続きに関する相談など、自分では面倒に感じることも代行やアドバイスをしてもらえます。
転職活動はともすれば一人であれこれ悩むことになりがちですので、転職のプロによるサポートを受けられれば心強いでしょう。
公認会計士転職に強いエージェントを活用するポイント
ここでは、公認会計士転職に強いエージェントを活用するポイントをご紹介します。
希望の転職時期は「すぐ」としておく
転職エージェント登録後の面談では、希望の転職時期を聞かれます。
特別な事情がなければ、希望に沿うところが見つかればすぐにでも転職したいと伝えましょう。
転職エージェントは採用企業からの求人に対して良い人材を紹介し、採用が決まれば企業から紹介料が入るので、キャリア・スキルが同程度の人が複数いたら、より転職意欲が高い人を紹介した方が売上につながりやすいことになります。
条件が良い求人、人気が高い求人は、すぐに応募が終了することが多いので、優先的に紹介してもらえる方が有利です。
もし、じっくりと時間をかけて転職活動をしたいと思っていても、「すぐ」と答えておいた方がチャンスが増えるでしょう。
経歴・スキルは虚偽なく正直に申告する
転職エージェントに登録する際、経歴・スキルは虚偽なく、正直に申告しましょう。
申告にミスや虚偽の内容があると適切な求人を紹介してもらえませんし、スキルを持ち合わせていないようなポジションの求人を紹介されてしまうなど、困ったことになりかねません。
転職エージェントでは、登録情報や担当者とのやり取りの情報をきちんと保管しています。
虚偽申告するような人材だとみなされてしまうと、良い求人を紹介してもらえなくなりますので、嘘はつかないようにしてください。
採用企業への推薦文は事前確認する
面接時に齟齬が出ないようにしたい、客観的に自分がどのように評価されているか知りたい、といった理由を添えて、事前に推薦文を確認させてもらいましょう。
多くの転職エージェントでは、企業に人材を紹介する際、その人材の推薦文を送っています。
この推薦文は採用企業で目を通し合否の参考にもするため、事実と異なることが書いてあったりしては後々困ることになります。
また、面接時に推薦文にあった内容で質問される可能性もあるので、念のため確認しておくと安心です。
面接対策についてヒアリングする
面接の流れやよく質問される内容について、事前にエージェントにヒアリングしておきましょう。
転職する業界や企業によって、面接の傾向は異なるものです。
例えばコンサルティングファームであれば業界特有の「フェルミ推定」が採用試験で出されるなど、選考突破するためには業界特有の面接の傾向を知っておかなくてはなりません。
転職エージェントは面接対策のプロでもあるので、積極的にヒアリングして面接対策のサポートも最大限利用しましょう。
公認会計士転職に強いエージェント利用の際の注意点
公認会計士転職に強いエージェントを利用する際は、次のような点に注意しましょう。
複数の転職エージェントに登録する
得意とする領域や強みはエージェントによって異なるため、1社のみの登録では得られる情報が偏ることになりかねません。
エージェントはそれぞれ独自に企業とのパイプを有していて、それをもとに非公開求人情報を入手しています。
そのエージェントにしかない独自の非公開求人などもあるため、複数のエージェントに登録することをおすすめします。
担当者との相性が悪ければ変更を依頼する
転職エージェントのアドバイザーにも色々な人がいますので、相性が悪いとか資質に欠けると感じる人に当たるケースもあります。
実際に色々な転職エージェントの口コミを見ると、希望と違う求人を紹介されたり、応募を急かされたりすることはあるようです。
エージェントにはそのような場合の相談窓口(カスタマーサポート)を設けているところが多いので、相談すれば担当者を変えてもらうことは可能です。転職活動に使える時間は限られているので、相性が悪ければ割り切って他の方を紹介してもらうとよいでしょう。
ミスマッチと感じたら無理をしない
もし、エージェントからの連絡がなかなかなければ、優先順位が低いので後回しにされている可能性もあります。
転職エージェントは企業からの応募に対して最適な人材を紹介しようとしますが、エージェントを利用している人は多くいるので、必ずしもあなたがエージェントから見た第一希望の人材とは限りません。
登録したものの転職先を全く紹介されないといったことがあれば、そのエージェントが持つ求人情報と自分の希望がミスマッチだったと割り切って、無理に利用を続けないことも大切です。
他のエージェントをメインに活用すると状況が好転することもあるでしょう。
最終判断は自分でする
エージェントの意見はあくまで第三者からのアドバイスなので、最終的にキャリアの決断をするのは自分自身です。
転職エージェントは転職のプロなので、様々な提案やアドバイスをしてくれます。
しかし、自分の意思に反して転職エージェントの言いなりになる必要はありません。
有用な助言などは参考にしつつも、最終判断はあくまでも自分で行い、求人内容や内定内容が意にそぐわなければ、断って差し支えありません。
複数の転職サービスから同一案件に応募しない
一つの案件に対して、応募は一つのエージェントからのみとしましょう。
複数の転職サービスに登録していて、間違って同じ案件に複数応募してしまうと、採用企業も転職エージェントも混乱させてしまい、場合によっては不信感を与えてしまいます。
そうなると、当該案件で不採用となるのはもちろん、その後も良い求人を紹介してもらえなくなってしまいます。
エージェント任せにしすぎず、自分でも応募案件などをきちんと整理しながら転職活動を行うことが大切です。
公認会計士に強い転職エージェントを利用する際の流れ
インフォグラフィック
公認会計士に強い転職エージェントを利用する際の流れは、次の通りです。
流れを理解してスムーズな転職活動につなげましょう。
STEP1:転職エージェントに登録
まずは各転職エージェントの公式サイトにある登録フォームに氏名、連絡先等を入力し、登録します。
エージェントによっては転職サービスと派遣サービスの登録が別になっていることもあるので、間違えないよう注意してください。
STEP2:転職活動のカウンセリング
エージェントの担当者から連絡が来るので、日程調整の上、カウンセリングをしてもらいます。
対面以外にオンライン面談や電話で行うこともあります。
カウンセリングの内容は、登録した経歴等の確認や希望する条件などです。その他、エージェントによっては詳しいキャリア相談にものってくれます。
STEP3:求人紹介
エージェントから求人情報を紹介されます。
希望に沿うようであれば、エージェントが企業側に求職者を紹介するなどして求人に応募します。
また、もし自分で検索して良い求人情報を見つけた場合は、エージェントにその旨を伝えます。
STEP4:履歴書・職務経歴書などの書類作成サポート
転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書など必要書類の作成サポートも行います。
書類提出から選考は始まっているので、いかに自分のスキルや経験をアピールできるかが大切です。
STEP5:面接対策のアドバイスや模擬面接の実施
書類作成だけでなく、企業や業界の特性に合わせた面接対策も転職エージェントのサービスのひとつです。
面接で求められることは、業界やその企業によっても異なります。
転職エージェントは多数の応募者を見てきており、企業や業界の特性、評価される人物像も理解しています。
積極的にアドバイスをもらい、面接対策をしておきましょう。
STEP6:企業への推薦・面接申し込み
基本的には転職エージェントから推薦を行い、採用企業による書類選考や面談が行われます。
面談の日程調整等もエージェントが代行してくれます。
STEP7:給料などの条件交渉
内定が決まれば、契約条件を確認の上、合意に至れば就業決定です。
ただ、場合によっては給与・就業開始時期などの交渉が必要かもしれません。
直接企業に交渉するのは気まずいですが、転職エージェントが間に入り細かい交渉を行ってくれます。
STEP8:内定後のアフターフォロー
転職エージェントによっては、内定後や入社後まで継続的にサポートをしてくれます。
内定後に応募者が辞退してしまったり、入社してもすぐ辞めてしまうようでは転職エージェントとしては信頼に関わります。
そのため継続的なヒアリングで不安点を解消するなどして、現職からのスムーズな移行や、入社後すぐに活躍するためのサポートをしてくれるのです。
公認会計士が転職した際の年収相場
公認会計士の年収相場は、勤務しているのか独立開業しているのか、勤務の場合は勤務先が監査法人なのか事業会社なのか、さらに日系なのか外資系なのか、などにより差があると言われています。
一般的には、独立開業したり、大手監査法人、外資系コンサルティングファームなどに勤務したりしていると、特に高い年収が得られるようです。
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」から公認会計士・税理士の年収を算定したところ、746万6千円でした。
平均年齢(歳) | 勤続年数(年) | 所定内実労働時間数(時間) | きまって支給する現金給与額(万円) | 年間賞与その他特別給与額(万円) | 年収(万円) ※ | |
20~24歳 | 24.0 | 2.0 | 159 | 31.7 | 94.8 | 475.5 |
25~29歳 | 27.8 | 4.1 | 159 | 37.0 | 123.5 | 568.0 |
30~34歳 | 32.7 | 4.7 | 154 | 38.4 | 158.9 | 619.2 |
35~39歳 | 37.7 | 6.8 | 157 | 44.3 | 191.5 | 722.8 |
40~44歳 | 42.4 | 10.8 | 154 | 48.1 | 217.3 | 794.7 |
45~49歳 | 47.8 | 12.2 | 155 | 53.6 | 177.0 | 819.6 |
50~54歳 | 51.8 | 9.6 | 160 | 58.9 | 161.2 | 868.2 |
55~59歳 | 58.3 | 19.3 | 162 | 64.2 | 301.5 | 1,071.9 |
60~64歳 | 62.3 | 19.7 | 168 | 42.7 | 86.7 | 598.8 |
65~69歳 | 66.9 | 21.7 | 156 | 41.7 | 160.9 | 661.1 |
70歳~ | 75.5 | 38.0 | 156 | 51.8 | 8.4 | 629.4 |
公認会計士・税理士 計 | 42.4 | 9.8 | 157 | 47.7 | 174.5 | 746.6 |
(参考)全産業 計 | 43.7 | 12.3 | 165 | 34.0 | 88.5 | 496.6 |
(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より作成)
※年収は、「きまって支給する現金給与額」×12+「年間賞与その他特別給与額」で算定
同様に算定した全産業の合計が496万6千円なので、公認会計士・税理士は平均を大きく上回っています。
年齢別にみると、最も年収が高いのは55~59歳で1071万9千円で、50代までは年齢が上がるにつれ金額が上がる傾向にあり、業務経験を積めば順当に年収が上がると言えます。
単純計算で生涯年収は3億円以上となります。
なお、この金額は公認会計士と税理士を合わせたもので、参考に転職エージェントMS Agentを利用した公認会計士の平均年収をみると、全年齢平均で714万円となっています。
公認会計士の転職に強いエージェントについての疑問Q&A
公認会計士の転職に強いエージェントについてのよくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
未経験でも公認会計士への転職は可能ですか?
未経験でも公認会計士への転職は可能です。
公認会計士試験は年齢・学歴に関係なく誰でも受験でき、もちろん未経験でも問題ありません。
公認会計士になるためには、公認会計士試験に合格し、日本公認会計士協会へ名簿登録することが求められます。
合格後の登録要件には実務経験が必要なので、合格者の多くは監査法人等に就職します。
公認会計士試験は難易度は高いものの、昨今は公認会計士が不足しており、公認会計士の売り手市場ですので、未経験者でもチャンスを掴める可能性はあるでしょう。
40代の会計士でも転職はできますか?
40代の会計士でも転職はできます。
少し前までの転職市場では、ある程度の経験があり、なおかつ自社で長く働いてくれる人を雇用したい企業が多く、40代よりも30代(特に30代前半)の方が有利と言われていました。
しかし、近頃は企業が求める人材像も多様化しており、公認会計士は専門スキルとして高く評価されますので、40代以上の会計士の方でも転職は可能です。
公認会計士の転職が有利になる時期はありますか?
企業で人材の入れ替わりが多い時期は、年度が替わる時期といわれています。
多くの企業では、4月が年度初め、3月が年度末、または10月が年度初め、9月が年度末なので、この時期に人材補充も行われやすいです。
年度の切り替わりがそれ以外の月の企業もありますし、前任者の退職に伴う急な募集などもあるので必ずということではありませんが、公認会計士の転職がしやすい時期としては3~4月や9~10月あたりが挙げられます。
公認会計士の転職で失敗しやすい理由はなんですか?
公認会計士が転職して「失敗した」と感じてしまうのには以下のような要因が考えられます。
- 残業時間が多い
- 想定した経験が積めないこともある
- 教育制度が充実していない企業もある
- 業界や組織が合わなかった
残業時間などは求人票に書かれている情報が100%正確とは限らず、業種や時期によっては大幅な残業が発生するケースもありえます。
また、例えば「M&Aに関わりたくて会計事務所に入ったが、割合的にM&Aに関する業務はほぼなかった」などというように、思っていた経験が積めないということも失敗と言えるでしょう。
大手企業でなければ教育制度が整っていないこともあるので、「未経験の分野を学びたいと思って入社したものの期待と違った」ということもあるかもしれません。
このように業界や各組織との相性は、自分の求めているものによっても変わります。
転職時にはよくエージェントにヒアリングして、企業の内部事情や現場の状況などを想定しておくと失敗が防げます。
公認会計士が転職で最強と言われる理由はなんですか?
公認会計士は転職後のキャリアの幅が広いことから、自由度が高いため「最強」と言われることが多いようです。
公認会計士向けの転職エージェントでは、監査法人のほかにも一般企業の財務・経理、コンサルティングファームなど様々な求人情報が並びます。
組織内で働く公認会計士は「組織内会計士」と呼ばれますが、日本公認会計士協会の調査では組織内会計士は以下のように、上場企業をはじめ様々な組織で活躍していることがわかります。
割合は少ないですが官公庁や非営利法人、教育機関といった選択肢もあり、非常に求められる組織の幅が広く色々な活躍の場があることがうかがえます。
また、公認会計士の中にはフリーランスとして活動する方もいます。
上記は職業情報提供サイトjobtagの独自調査で、公認会計士の働き方の割合を示したものです。
フリーランス・自営の割合が23.4%と、正社員に次いで多いことがわかります。
様々な組織での求人があること、そして独立のチャンスもあることから、公認会計士が「最強」と呼ばれるのでしょう。
公認会計士の転職に強いエージェントまとめ
この記事では、転職をお考えの公認会計士の方におすすめのエージェントや利用の流れ、転職成功のポイントなどを解説しました。
公認会計士の転職に強いエージェントは色々とありますが、それぞれに強み、得意分野が異なります。
実際に利用してみれば、相性が良い担当アドバイザーや、使い勝手が特に良いエージェントが見つかるかもしれません。
エージェントは独自の非公開求人情報を保有していますので、良い求人を逃さないためにも、複数の転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。
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