ビックデータの活用が進む中、多くの企業がデータサイエンティストを活用しています。そのため、転職市場で非常に人気の高いデータサイエンティストの転職を検討されている方も多いのではないでしょうか?
そこで、本記事ではデータサイエンティストの転職に有利な転職エージェント10社をご紹介しています。
転職エージェントは非常に多いため、転職エージェントの選び方や活用方法についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
また、比較的新しい職業であるデータサイエンティスト。転職してから後悔しないためにも、データサイエンティストの実態についても詳しくご紹介しています。業務内容や平均年収についても詳しく解説しているので、転職前にチェックしましょう。
データサイエンティストにおすすめの転職エージェント10社を徹底比較!
データサイエンティストは需要の高い職業ですが、スキルや経験によって年収の幅が大きいのも特徴です。そのため、データサイエンティストへの転職で、年収アップしたい人やスキルアップしたい人は転職エージェントの活用がおすすめです。
そこで、ここではおすすめの転職エージェント10社をご紹介します。
各社の強みやおすすめポイントについても詳しく解説しますので、ぜひチェックしてください。
マイナビITエージェント
- 総合型転職エージェントとしての実績あり
- ITエンジニアに特化
- 未経験向けの求人も多い
マイナビITエージェントは、大手転職サイト・マイナビが運営する転職エージェントです。総合型転職サイトが基盤となるため、非常に幅広い業種の求人が取り扱われています。
幅広い業種の求人が取り扱われていることもあり、未経験向けの求人が多い点も同社の魅力です。とくに、20代~30代向けの求人が多く、転職経験がない方も少なくありません。
そのため、面接対策や書類対策などのサポート面が充実している点もマイナビITエージェントの魅力です。
ITエンジニアにも特化しており、データサイエンティストの案件も豊富に取り扱われています。働き方にこだわりたい人におすすめの転職エージェントです。
マイナビITエージェントの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/it/ |
公開求人数 | 21,693件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、Webエンジニア、データサイエンティスト |
※マイナビのプロモーションを含みます
レバテックキャリア
- IT専門アドバイザーによる徹底サポート
- 精度の高いマッチング
- 交渉力が高い
レバテックキャリアは、エンジニアの転職に特化した転職エージェントになります。そのため、IT専門アドバイザーからのサポートを受けられる点が魅力です。
さらに、精度の高いマッチングも同社の魅力です。業界について高い専門性を持つアドバイザーが在籍しているため、転職者のスキルセットに合った求人を丁寧に紹介してもらえます。
交渉力の高さもレバテックキャリアの魅力です。転職者の5人に4人が年収アップを実現しています。データサイエンティストの求人の多くは年収幅が広く、年収交渉が非常に重要です。
そんなデータサイエンティストの転職に、交渉力の高いレバテックキャリは非常におすすめになります。
関連記事>>レバテックキャリアの評判・口コミ
レバテックキャリアの基本情報 | |
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会社名 | レバテック株式会社 |
公式サイト | https://career.levtech.jp/ |
公開求人数 | 34,566件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、Webエンジニア、デザイナー、データサイエンティスト |
Geekly
- 非公開求人が豊富
- IT業界出身のキャリアカウンセラー
- 対応が早い
Geeklyは、エンジニアの転職に特化した転職エージェントになります。最大の特徴は、非公開求人が豊富という点です。に特化した転職エージェントです。サイトに掲載されていない非公開求人が8,000件(2024年5月時点)※もあります。
非公開求人の多くは魅力的な求人が多いため、データサイエンティストの転職を通じて年収アップをしたい人におすすめのエージェントです。
IT業界出身のキャリアカウンセラーが在籍しているため、転職者のスキルや実務経験も正しく評価してもらうことができる点も同社の魅力になります。
対応が早い点もGeeklyの強みです。最短、25日で内定を獲得したケースもあり、短期間のうちに転職したいと考えている人におすすめのエージェントでもあります。
Geeklyの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社 Geekly |
公式サイト | https://www.geekly.co.jp/ |
公開求人数 | 29,394件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、ゲームエンジニア、セキュリティエンジニア |
リクルートダイレクトスカウト
- ハイクラス向け転職エージェント
- 便利なスカウト機能が充実
- レスポンスの速さ
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向け転職エージェントです。データサイエンティストとして、キャリアアップしたい人にピッタリの転職エージェントになります。
リクルートダイレクトは、企業やヘッドハンターからメッセージが届くスカウト機能が充実しているのが特徴です。転職にあまり時間がかけられない人におすすめになります。
アプリでエージェントとのやり取りが可能なため、非常に速いレスポンスが同社の強みです。エージェントと小まめに連絡を取りたいというような人は、ぜひ活用してみてください。
関連記事>>リクルートダイレクトの評判・口コミ
リクルートダイレクトスカウトの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社リクルート |
公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
公開求人数 | 392,208件(2024年11月1日現在) |
主な求人業種 | 総合型転職エージェント |
Type転職エージェント
- ハイクラスの転職サポートが得意
- 利用者の79%が年収アップ
- 書類作成がスマホで簡単
Type転職エージェントは、ハイクラスの転職サポートが得意な転職エージェントです。そのため、転職初心者や業界未経験の方におすすめのエージェントになります。
また、利用者の79%が年収アップ※したという実績も持つエージェントです。エージェントの交渉力の高さが現れています。
転職活動の際に頭を悩ませるのが書類制作です。そんな書類制作をスマホで簡単に作成できる点も同社の魅力になります。本業が忙しく、転職活動に時間をとるのが難しいという方は、ぜひ登録してみてください。
関連記事>>Type転職エージェントの評判・口コミ
※年収UP希望者の年収UP率(計測期間:2021年10月1日~2022年9月30日/Type転職エージェント調べ)
Type転職エージェントの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社キャリアデザインセンター |
公式サイト | https://type.career-agent.jp/ |
公開求人数 | 12,387件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | 総合型転職エージェント |
DODA
- 転職初心者向けサポートが充実
- 新着案件が豊富
- 働き方にこだわれる
DODAは、総合型転職エージェントです。そのため、転職初心者向けサポートが非常に充実。書類添削だけでなく、面接対策などもサポートしてもらえます。
求人数が多いだけではなく、新着案件が豊富なのも特徴です。データサイエンティストの転職トレンドを把握したい人にピッタリのエージェントになります。
働き方にこだわれる点も同社の魅力です。求人数が多いこともあり、「フルリモート」「自動車通勤」など働き方にこだわって求人を探せます。
DODAの基本情報 | |
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会社名 | パーソルキャリア株式会社 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
公開求人数 | 260,662件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | 総合型転職エージェント |
ビズリーチ
- ハイクラス求人
- 大手企業などが多数登録
- ヘッドハンターのクオリティが高い
ビズリーチは、ハイクラス転職向け転職エージェントです。年収1,000万円の求人が全体の3分の1を占めています。キャリアアップをしたい人におすすめです。
ハイクラス求人が多いだけでなく大手優良企業の求人が多い点もビズリーチの強みになります。テレビCMでも流れるほど知名度は高く、多くの企業が登録しているため、非常に魅力的な求人が豊富です。
ヘッドハンターのクオリティが高い点も同社の魅力です。一般的な転職サポートだけでなく、キャリア相談などのサポートも的確に行ってもらえます。
関連記事>>ビズリーチの評判・口コミ
ビズリーチの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社キャリアデザインセンター |
公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
公開求人数 | 140,131件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | 総合型転職エージェント |
JACリクルートメント
- ミドルクラス転職に特化
- チームでサポート
- グローバル企業への転職実績あり
JACリクルートメントは、ハイクラスだけでなくミドルクラスの転職に特化した転職エージェントです。単に年収が高いだけではなく、管理職・専門職のハイクラス転職に特化しています。
転職者1人につき、1人のエージェントが担当するのが一般的です。しかし、JACリクルートメントでは複数人のエージェントがチームでサポートにあたります。業界を越えてサポートが受けられるため、幅広い業界での転職を検討中の方におすすめです。
JACリクルートメントは、ロンドン発の転職エージェントでもあります。そのため、グローバル企業への転職実績が豊富な点も魅力です。
関連記事>>JACリクルートメントの評判・口コミ
JACリクルートメントの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
公開求人数 | 21,775件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | 総合型転職エージェント |
コトラ
- 金融・不動産業界に強い
- 大手・優良企業の求人が多い
- サポートの質が高い
コトラは、コンサルやIT業界だけでなく不動産や金融業界など、幅広い転職支援を得意とする転職エージェントです。幅広い業界でデータサイエンティストとして活躍した人におすすめになります。
大手企業の求人が多いため、データサイエンティストとして大きなプロジェクトに携わりたいと考えている方にもぴったりです。
サポートの質が高い点も同社の魅力です。ハイクラス向け求人が多いコトラですが、サポートも充実しています。業界未経験の方でも安心して利用できる点も魅力です。
関連記事>>コトラの評判・口コミ
コトラの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社コトラ |
公式サイト | https://www.kotora.jp/ |
公開求人数 | 27,493件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | コンサルタント、ITエンジニア |
パソナキャリア
- ハイクラス転職向け
- 高いカウンセリング力
- 充実したサポート体制
パソナキャリアは、ハイクラス向け転職エージェントです。大手企業の求人も豊富なため、利用者の61.7%が年収アップを実現しています。
パソナキャリアの最大の魅力は、高いカウンセリング力です。転職者の希望やキャリアプランに寄り添い、適切なアドバイスや求人の提案をしてもらえます。その結果、転職後に「思っていた企業と違う」というようなミスマッチを防ぎます。
充実したサポート体制も同社の強みです。一般的なサポートだけでなく、選考状況の確認や面接後のフィードバックなど細やかなサポートを受けることができます。
関連記事>>パソナキャリアの評判・口コミ
パソナキャリアの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社パソナ |
公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
公開求人数 | 43,716件(2024年11月1日現在) |
主な求人職種 | 総合型転職エージェント |
データサイエンティスト向き転職エージェントの選び方
データサイエンティストとしての転職を成功させるためには、自分にあった転職エージェントに登録することが重要です。
しかし、前述したようにデータサイエンティスト向きの転職エージェントは非常に多く存在します。そのため、「どの転職エージェントにしたらいいの?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
そのため、ここでは転職エージェントの選び方を4点ご紹介します。
経験者と未経験者では、転職エージェントを活用するポイントが異なります。それぞれについて詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
IT業界に特化した転職エージェントを利用する
データサイエンティストとして転職を成功させるためには、経験者だけではなく未経験者もIT業界に特化したエージェントを選ぶことが重要です。
データサイエンティストは、非常に専門性の高い職種になります。そのため、正しくトレンドや企業のニーズを抑えなければいけません。
IT業界に特化した転職エージェントの場合、在籍するエージェントの多くはIT業界について熟知しています。転職者のスキルセットや経験を最大限に活かした求人を提案してもらうことも難しくありません。
さらに、IT業界に特化した転職エージェントの場合、例えば将来的にフリーランスのデータサイエンティストになるなど、データサイエンティストとしてのキャリアパスや市場価値を正確に理解しています。
そのため、業界に合わせた効果的なキャリア支援を行ってもらえる点もIT業界に特化した転職エージェントの魅力です。
経験者であれば年収アップに強いエージェントを選ぶ
経験者の場合、年収アップに強い転職エージェントを選ぶことも重要です。下記のようなハイスキル人材のサポートに特化したエージェントがおすすめになります。
- ハイクラス向けエージェント
- 高単価案件が多い
- 非公開求人が多い
年収アップに強いエージェントの場合、キャリアの相談やスキルアップのアドバイスが的確な点も魅力です。キャリアプランに悩んでいる方などは、ぜひエージェントに相談してみてください。
未経験者は求人数の多い総合エージェントがおすすめ
データサイエンティストや転職が未経験の方の場合、IT業界に特化したエージェントだけではなく、求人数の多い総合型エージェントがおすすめになります。未経験者にとって、求人数の多さが重要なポイントになるからです。
総合エージェントの場合、幅広い業界と連携しています。そのため、初心者向けの求人も豊富に取り揃えているのが特徴です。求人の取りこぼしを防ぐためにも、ぜひ総合エージェントに登録しましょう。
エージェントのサポート内容や交渉力にも注目
エージェントのサポート内容や交渉力も非常に重要なポイントです。転職エージェントに求めるポイントは、未経験者と経験者では大きく異なります。
それぞれの転職者が重視すべきポイントや必要なサービスについて下記表にまとめましたので、チェックしてください。
経験の有無 | 重視すべきポイント | 具体的なサービス内容 |
---|---|---|
未経験者 | 手厚いサポートがあるエージェント | 書類対策(履歴書・職務経歴書) 面接対策 日程調整 |
経験者 | 交渉力のあるエージェント | 面接日程の交渉 年収の交渉 入社日の交渉 雇用条件の交渉 |
転職後の働き方にも大きな影響を与えるポイントもあります。交渉力のある転職エージェントの場合、転職者のスキルや経験に見合った最良の条件で就職できるようサポートしてくれるので、おすすめです。
データサイエンティストが転職エージェントを使うメリット4つ
データサイエンティストは、需要が高い職業です。そのため「転職エージェントを使う必要はないのでは?」と感じている方もいるかもしれません。
そこで、ここではデータサイエンティストが転職エージェントを利用するメリットを4点ご紹介します。
それぞれのメリットについて詳しく解説しますので、転職エージェントに登録する前にぜひチェックにしてください。
1.希望に合う求人を効率よく探せる
転職エージェントを活用することで、希望に合う求人を効率よく探せるという点は最大のメリットです。
データサイエンティストとしての専門知識やスキルは、転職市場において非常に高い需要があります。しかし、ニーズに応じた最適な求人情報を見つけるのは、簡単なことではありません。
転職エージェントは業界内で強力なネットワークがあります。そのため、転職者の希望条件やスキルセットにマッチした求人を効率的に見つけ出すことが可能です。時には、隠れた優良求人や新しいポジションを提案してくれることも。
自分で求人を探す時間や労力を大幅に節約することができます。とくに、在職中の方の場合、時間を効率的に使える転職エージェントの活用はおすすめです。
2.面接対策や書類添削のサポートで未経験者も安心
転職エージェントは、求人の紹介だけでなく面接対策や書類添削をしてくれる点が大きなメリットです。
とくに、未経験者からデータサイエンティストを目指す場合、履歴書や面接の準備が大きなハードルになることも。しかし、転職エージェントを利用した場合、経験豊富なエージェントがしっかりとサポートしてくれます。
履歴書の書き方だけでなく、面接での自己アピールの方法や技術的な質問への適切な回答方法まで丁寧に指導してもらうことも可能です。
経験者にとっても転職エージェントのサポートはメリットがあります。キャリアの棚卸やキャリアプランの相談など、転職後にデータサイエンティストとして活躍するためのサポートが受けられる点も魅力です。
3.転職エージェントは無料で利用できる
サポートが充実した転職エージェントが多数存在しますが、多くの転職エージェントは無料で利用できる点も転職エージェントを利用するメリットです。
転職エージェントを活用しなかった場合、自分で練習するか面接練習や書類添削のプロに依頼しなければいけません。個人のキャリアアドバイザーなどに依頼した場合、面接の練習や書類の添削には数千円支払うことも考えられます。
しかし、転職エージェントは企業側から手数料を受け取っているため、転職者からはお金を受け取らないのが一般的です。
転職シーンでは、収入が一時的にストップするなど、経済的な負担が大きくなるケースも少なくありません。そんな中、費用を気にすることなくプロの支援を受けられるのは大きなメリットです。
4.年収などの条件交渉がしやすい
転職する上で、労働条件の交渉は非常に重要なシーンです。そんな年収などの条件交渉がしやすい点も転職エージェントを活用するメリットになります。
転職エージェントは、市場価値や競合他社の条件を熟知しているため、最適な雇用条件を引き出す交渉を効果的に実践することが可能です。
企業との交渉の際に感情的な要素が介入しにくい点もメリットになります。客観的な立場で、企業から最もよい条件を導き出してもらえるでしょう。
データサイエンティストが転職エージェントを使うデメリット3つ
実は、データサイエンティストが転職エージェントを使うことは、メリットばかりではありません。後から後悔しないためにも、転職エージェントを活用するデメリットもしっかり押さえておきましょう。
デメリットに対する対処法もご紹介しますので、ぜひ確認してください。
1.目指す職業に合ったエージェントを選ばないとうまくいかない
転職エージェントによって、得意とする業界や職種があります。IT系に強い転職エージェントもいれば、総合系の転職エージェントも。そのため、データサイエンティストに合ったエージェントを選ばないと思うような効果を得られません。
データサイエンティストに合ったエージェントかチェックする方法は下記の3点が挙げられます。
- 過去の実績をチェック
- データサイエンティストの求人数をチェック
- 口コミをチェック
各社の強みを正しく把握し、転職エージェントを活用してください。
データサイエンティストの転職におすすめの具体的な転職エージェントは、前述した「データサイエンティストにおすすめの転職エージェント10社を徹底比較!」で詳しくご紹介しています。
2.担当コンサルタントとの相性に左右されることも
担当コンサルタントとの相性に、転職の結果が左右されてしまう点も転職エージェントのデメリットです。エージェントとの関係がうまくいかない場合、下記のような弊害が生じることもあります。
- コミュニケーションがスムーズではない
- 希望条件を正しく把握してもらえない
- 自分のスキルや経験を正しく理解してもらえない
とくに、データサイエンティストのような専門職の場合、技術的なニュアンスやキャリアの方向性を的確に伝えることが重要です。
そのため、利用開始時に行う面談で、コンサルタントとの相性をチェックしてみてください。どうしても「合わない」と感じた場合は、担当者を変えてもらえないか相談しましょう。
担当者を変えてもらっても、やはり合わないと感じた場合は、別の転職エージェントに登録してみるのもおすすめです。
3.エージェントからの連絡が多いと感じる
エージェントからの連絡が多いと感じる人もいるようです。転職エージェントによっては、1人の転職者に対するサポート期間が決まっています。転職を成功させるために、頻繁に連絡をとる転職エージェントも少なくありません。
エージェントから頻繁に連絡が来るため、日常業務や現職での業務に影響がでる可能性もあるでしょう。連絡が多いと感じた際は、対応できる時間帯や曜日などをあらかじめ伝えておくのがおすすめです。
転職エージェントによっては、自分の希望に合わない案件や無関係な情報が多く送られてくるケースもあります。情報を処理する手間が増えるため、あらかじめ必要な情報をリスト化し、転職エージェントに相談してみてください。
データサイエンティストの仕事内容・企業に求められること
企業が所有する膨大なデータを分析。そんな、データの中から有益な情報を引き出し、新たな提案をするのがデータサイエンティストの仕事です。
データサイエンティストが行う主な仕事には、以下のものがあります。
- データ収集
- 前処理
- データ分析
- モデリング
- データ照合
上記からも分かるように、データサイエンティストは単なる数値解析者ではありません。企業からは、企業の成長を推進するための戦略的パートナーとしてのポジションが、求められています。
そんなデータサイエンティストには、高い専門的な知識だけではなく、下記のようなスキルも求められます。
- 業界理解
- ビジネスモデルへの理解
- コミュニケーション能力
- チームワーク
- 情報共有がスムーズに行える
面接の際には、上記のポイントを積極的にアピールしましょう。データサイエンティストとしての経験が全くない方の場合も、上記ポイントに近い前職での経験を探してみてください。
データサイエンティスト/データアナリスト/データエンジニアの違い・定義とは
データサイエンティストと似た職業に、データアナリストやデータエンジニアがあります。転職活動を行う上で、3者の違いを正しく把握することは、非常に重要です。
そこで、ここでは3者の違いやそれぞれの定義について下記表にまとめました。
職種 | 行う業務 |
---|---|
データサイエンティスト | アルゴリズムや統計解析などで、課題解決に向けてデータを分析する |
データアナリスト | データの収集や分析 |
データエンジニア | データ基盤の構築や管理、データ収集や処理を自動化するための施策を施すことも |
データエンジニアは、分析するためのデータを準備するのが主な業務です。分析環境の設計や開発だけでなく運用も行います。
データアナリストは、集められたデータを見やすく整えるのが主な業務です。統計学などの知識だけでなくBIツールのスキルも求められます。
データサイエンティストは、課題に対してデータを分析し、その結果から戦略を打ち出すのが主な業務です。機械学習やAIの知識だけでなく、コンサルティング業務などの経験も求められます。
データサイエンティストの平均年収・案件例
職業情報提供サイトのjobtagによると、データサイエンティストの年収相場は554.3万円とされています。
これは全国の場合の数値で、東京都に限った場合は599.8万円とやや高い傾向です。※3
jobtagの統計データでは、データサイエンティストの就業者数は全国で79,260人でした。以下は同データによる所定内給与額別の人数割合です。※3
割合は少ないものの、月収100万を超えるデータサイエンティストもいることがわかります。
また、スキルレベル別の給与としては、ITSSレベル5以上の方であれば年収700万円~1100万円となる傾向が示されています。※3
実際の求人としては、転職エージェントであるマイナビエージェントに掲載されているデータサイエンティストの求人の多くは、年収400万円~1000万円※1でした。
業務内容により年収は大きく異なりますが、データサイエンティストの求人のうち約半数が(677件中319件)が年収1000万円以上※2です。膨大な数ではないものの、年収1000万超えのチャンスも確実にあることがわかります。
マイナビエージェントでは実際に下記のような求人が募集されていました。
※1参照:マイナビエージェント「データサイエンティスト」
※2参照:マイナビエージェント「データサイエンティスト」年収1000万円以上
※3参照:jobtag データサイエンティスト
データサイエンティストの最低年収は?
マイナビエージェントに掲載されている求人では、最低年収は300万円代でした。しかし、年収300万円の求人は677件中3件と非常に少なく、400万円からスタートする求人が多いようです。
データサイエンティストの年収は、幅広く設定される傾向にあります。例えば、同じ企業の求人でも400万円~1000万円以上と幅広く給与を設定するケースが多いです。
スキルや業務経験、資格などで給与額が決定するため、面接の際にはこれまでの経験をしっかりアピールしてください。
データサイエンティストは将来性にも期待できる
データサイエンティストは将来性にも期待できる職業です。ビックデータの活用が進む中で、今後、データサイエンティストの需要はますます高まっていくでしょう。
IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社の発表した予測では、データ管理、データ分析に関わる市場を指す「ビッグデータ/アナリティクス市場」の国内市場の支出額は、2024年は前年比14.8%増の2兆749億円になるとしています。※
同データによると2023年の「ビッグデータ/アナリティクス市場」は、ビジネス可視化需要によりビジネスインテリジェンス(BI)市場が継続的拡大、AIソフトウェアプラットフォーム市場が各テクノロジー分野で拡大するなど複数の分野で成長を見せました。※
このようなことからIDC Japanでは、国内ビッグデータ/アナリティクス市場支出額は今後も大きく成長していくと予測しています。
とくに、AIや機械学習の進展により、今後はさらにデータ収集やデータ基盤の構築、分析が容易になります。その結果、よりデータサイエンティストは企業の戦略的パートナーとして重要な役割を担うようになる可能性が高いです。
また、データサイエンティストが活躍できる業種は、今後増えていくとみられています。その点からも将来性の高いキャリアパスといえるでしょう。
もちろん、簡単な分析業務はAIに取って代わられる可能性もあります。しかし、データ化することができない情報やトレンドをベースにモデル作成などは、AIが代わりに行うことが苦手な領域です。
そのため、データの収集などを主な業務とするデータエンジニアなどの業務は縮小する可能性があります。ですが、分析やモデル作業なども行うデータサイエンティストの業務は、決してAIに取って代わられることはないはずです。
※参照:IDC「2024年の国内ビッグデータ/アナリティクス市場は2兆749億円を予測 ~IDC Worldwide Big Data and Analytics Spending Guideを発行~」
データサイエンティスト転職は未経験からでも可能
データサイエンティストの転職は、未経験からでも不可能ではありません。しかし、未経験の場合でもデータサイエンスに対する知識やスキルなどは求められます。
そのため、下記IT系職種からは比較的キャリアチェンジしやすい傾向にあります。
- Webエンジニア
- Webマーケター
- Webアナリスト
マイナビエージェントでは、下記のようなデータサイエンティストとしての経歴が必須でない求人も一定数存在しました。
しかしながら専門知識や経験が求められることは間違いないので、その点は留意しておきましょう。
データサイエンティスト転職に必要なスキルや資格
データサイエンティストとして転職するために、どんなスキルや資格が必要か気になられる方も多いのではないでしょうか?
データサイエンティストになるための資格はありません。だからこそ、転職が有利になるスキルや関連する資格を押さえることは、非常に重要です。
それぞれについて詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
データサイエンティストに求められるスキル
データサイエンティストに求められるスキルは、非常に幅広いのが特徴です。一般的なデータサイエンティストが求められる知識やスキルについて下記表にまとめました。
カテゴリー | 求められるもの |
---|---|
学術的知識 | 数理統計学 機械学習の知識 |
プログラミング言語 | Python R |
スキル | 予測モデルを構築する能力 データの収集 前処理 分析 可視化を効率的に行うスキル |
上記に加え、コンサルタントに求められるような下記スキルがあると、より上位の業務を担当することができます。
- ビジネス理解力
- 戦略立案スキル
- 業界知識
- 市場動向に関する深い理解
- 問題解決能力
未経験からデータサイエンティストへの転職を検討されている方は、前職などで上記のスキルを生かした業務経験があることをアピールしましょう。
データサイエンティスト転職にあると有利な資格
前述したようにデータサイエンティストになるために必要な資格はありません。ですが、下記のような資格があると、実務経験が浅い方でもアピールポイントになります。
資格名 | 概要 |
---|---|
データサイエンティスト検定 | データサイエンティストに求められるスキルを総合的に評価する資格 |
データサイエンス数学ストラテジスト(上級) | データサイエンティストに必要な数学力を認定する資格。上級は大学レベルの数学力問題が出題される |
AWS Certified Machine Learning | Amazonが認定している機械学習に関する資格。難易度は高いが、「機械学習の構築」だけでなく「AI作成」の実力も照明できる |
Pythonエンジニア認定データ分析試験 | 基礎的なデータ分析に関する知識が求められる資格。合格率は60~70%と比較的難易度が低い |
オラクルマスター | オラクルデータベースの構築や運用に関する問題が出題される |
データサイエンティスト転職に関するよくある疑問
データサイエンティストとして転職する前に、よくある疑問も押さえておきましょう。
それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
データサイエンティストは何がつらい?「やめとけ」と言われるのは本当?
データサイエンティストとして転職を考えている方の中には「データサイエンティストは、やめておけ」という声を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、データサイエンティストの業務は危険やリスクがある仕事ではありませんので、安心してください。
一般的にデータサイエンティストが辛いと言われている主な理由は下記の3点です。
- 責任重大
- 求められるスキルが高い
- 激務
データサイエンティストの主な業務は、データの分析だけではありません。企業の課題を見つけ、データをもとに戦略を打ち立てるのも重要な仕事です。企業の重大な意思決定に影響することもあり、責任重大と感じる人も少なくありません。その一方で、非常にやりがいがある仕事でもあります。
データサイエンティストに求められるスキルが高いという点もマイナスの評価につながっているようです。前述したようにデータサイエンティストには幅広い知識が求められます。
そのため、転職の際にミスマッチがおこりやすいというデメリットもあるので注意してください。転職エージェントにキャリアプランなどを相談し、自分のスキルを生かせる求人に応募しましょう。
データサイエンティストは、短期間のうちに大量のデータを収集しなければいけないシーンもあります。また、なかなか部署が立ち上がらず担当者が自分一人ということも。結果として激務になってしまうというケースもあるようです。
転職する前に、転職エージェントを通じて転職先がどのような環境なのか、ヒアリングしましょう。転職エージェントは企業の内情もしっかり把握しているので、しっかり確認してください。
データサイエンティストはどんな人が向いている?
データサイエンティストに向いている人の特徴は下記の通りです。
- 論理的思考が得意
- 数学的思考や計算が得意
- 情報を収集するのが得意
- コツコツとした作業が好き
- コミュニケーション能力が高い
- タスク管理ができる
プログラミングや数学などが得意なだけでなく、マネージメントが得意であるなど、得意分野が幅広い人にデータサイエンティストは向いています。
一方、分析する業務であるため、数字を扱うのが苦手な方やコツコツと作業をすることが苦手な方には、データサイエンティストは向いていないかもしれません。
データサイエンティストになるには何年かかる?
データサイエンティストになるために、必要な実務経験の期間などは定められていません。ただ、前述したようにデータサイエンティストには、幅広いスキルが求められます。
知識やスキルに関してもかなり高いレベルが求められるため、短期間のうちに身につけるのは難しいでしょう。
そのため、全くデータサイエンスに関する知識がなく、実務も経験したことがない人がデータサイエンティストを目指す場合、2~3年はかかるといわれています。
ただ、データサイエンティストの需要の高まりにともない、データサイエンティストを自社で育てようとしている企業も少なくありません。そのため、データサイエンスに関する基本的知識がある場合、データサイエンティストとして転職することは可能です。
データサイエンティストにおすすめの転職エージェントまとめ
データサイエンティストの転職におすすめの転職エージェント10社をご紹介しました。
データサイエンティストの需要は高まっており、売り手市場の職種でもあります。その一方で、データサイエンティストの実態を知らないで転職すると、後悔してしまうかもしれません。
本記事では、おすすめの転職エージェントだけでなく、データサイエンティストの年収や向いている人の特徴などについても詳しく解説しています。ぜひ、本記事を参考にデータサイエンティストの転職に挑戦してみてください。