IT技術を活用した仕組みなどを構築し、業務効率を図るシステム開発。ただ、自社内での開発は限界があるため、外部へ依頼する企業も少なくありません。
しかし、システム開発を担う企業は非常に多く存在するため「どの会社に依頼したらいいだろう?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事ではシステム開発に特化したおすすめの企業をご紹介します。
初めて外部へシステム開発を依頼する方のために、システム開発の基本的な仕組みや依頼するメリットなども詳しく解説します。
システム開発を担う企業は、ベンチャーから大企業まで非常に多く存在するだけでなく、得意分野が各社、異なるのも特徴です。
そのため、自社のニーズに合致したシステム開発会社を選ぶことが非常に重要になります。
失敗しない選び方のポイントや費用の相場、依頼する際の注意点についても詳しくご紹介しました。
ぜひ、本記事を参考にして貴社にぴったりのシステム開発会社を選定してください。
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システム開発会社とは?役割やできること
システム開発会社に依頼する前に「システム開発とは?」と疑問に思われている方も多いかもしれません。システム開発とは、ITを活用して「仕組み」を作ることです。
業務効率や課題解決などのためにシステムを開発します。下記のような開発が代表的なシステム開発です。
- 社員の勤怠管理システム
- 経費申請システム
- 予約管理システム
- 顧客情報管理システム
- 販売管理システム
上記システムを活用することで、業務を効率化できるだけでなく、コストを削減することができるため多くの企業が導入しています。
その一方、上記のようなシステム開発は非常に難しい業務です。また、システム開発にはプロジェクトマネージャーやエンジニアなど様々な技術者が開発に携わります。
自社に開発できるシステムエンジニアやプログラマーが在籍している場合、自社で開発することができるかもしれません。
ただ、なかなかシステム開発できるだけの人材を確保するのは難しいため、システム開発会社に依頼する企業が増えています。
システム開発会社にはシステム開発の豊富な経験やノウハウがあるだけでなく、システムコンサルタントやシステム開発に特化した有能なエンジニアが在籍しているのが特徴です。
企業により対応するシステムは様々ですが、特にシェアの多いERP(統合基幹業務システム)のひとつである「SAP」などは需要が高く、SAPを提供するシステム開発会社ではSAPコンサルタントやSAPエンジニアと呼ばれる専門家も在籍します。
システム開発会社は、それぞれの企業が抱えている課題や業務課題をヒアリングします。ヒアリングをもとにオーダーメイドで自社のニーズに合致したシステム開発を行います。
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システム開発会社のおすすめ7社を比較!特長も解説
システム開発会社は、ベンチャーから大手企業まで非常に多く存在します。そのため、どの会社に依頼したらいいか、迷われてしまう方も多いかもしれません。
そこで、おすすめのシステム開発会社7社をご紹介します。
- NECソリューションイノベータ株式会社
- 株式会社コアコンセプト・テクノロジー
- 株式会社アイ・エス・ビー
- スパイスファクトリー株式会社
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
- 株式会社サザンウィッシュ
- 株式会社総研システムズ
各社の強みや魅力についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
NECソリューションイノベータ株式会社
- 創業49年以上の歴史を誇るNECグループのシステム開発会社
- 幅広い業界での実績&成功事例あり
- 高い技術力と最新テクノロジーを用いて課題解決
NECソリューションイノベータ株式会社は、1975年に設立された歴史あるNECグループのシステム開発会社になります。
NECソリューションイノベータ株式会社は2014年設立ですが、幅広い業界や業種における確かな実績がある点が最大の魅力です。医療から食まで様々な分野での実績があります。
実績だけではなく成功事例も数多く存在する点も同社の特徴です。大企業から公官庁まで幅広い成功実績があります。
また、NECグループならではの高い技術力と最新テクノロジーを用いて課題解決にあたってくれる点も同社の強みです。
NECソリューションイノベータ株式会社の基本情報 | |
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会社名 | NECソリューションイノベータ株式会社 |
設立 | 1975年9月9日 ※ 2014年4月1日 NECソリューションイノベータ発足 |
本社所在地 | 東京都江東区新木場一丁目18番7号 |
公式サイト | https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/ |
株式会社コアコンセプト・テクノロジー
- 圧倒的なスピードでプロジェクトを推進
- 上流から下流までワンストップで支援
- 豊富な実績と高い専門性
株式会社コアコンセプト・テクノロジーの最大の特徴は、圧倒的なスピードでプロジェクトを推進する点です。
IT人材不足の中、顧客に最適な開発チームを構築する「IT人材調達支援サービス」を提供。ハイスキルなエンジニアをはじめ約13万人のパートナー人材を確保しています。
そのため、専門的なエンジニアが必要な難易度が高い開発も依頼することが可能です。
上流から下流までワンストップで支援してもらえる点も同社の魅力といえるでしょう。万全のフォロー体制が整っているため、長期や大型案件も安心して依頼できます。
弥生株式会社、日鉄ソリューションズ株式会社など大手企業での成功実績がある点も同社の強みです。
株式会社コアコンセプト・テクノロジーの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社コアコンセプト・テクノロジー |
設立 | 2009年9月17日 |
本社所在地 | 東京都豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋11階 |
公式サイト | https://www.cct-inc.co.jp/ |
株式会社アイ・エス・ビー
- 業務DXに加え医療DXでの知見あり
- システム開発から保守までワンストップ
- アプリ開発からインフラ開発まで幅広い実績あり
業務DXだけではなく医療DXでの豊かな知見と経験を持つのが株式会社アイ・エス・ビーの特徴です。
CTやMRI装置の開発など高度かつ専門的な技術が必要とする分野での実績があります。
顧客のニーズに合わせ、システム開発から保守までワンストップでサービスを提供してくれる点も同社の魅力です。的確な現状分析をもとに最適な課題解決策を提案してもらえます。
開発規模が幅広い点も同社の強みです。スマホのアプリ開発などの小規模なプロジェクトだけではなく、インフラなどの大規模プロジェクトの実績もあります。
株式会社アイ・エス・ビーの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社アイ・エス・ビー |
設立 | 1970年(昭和45年)6月 |
本社所在地 | 東京都品川区大崎5-1-11 住友生命五反田ビル 1階 |
公式サイト | https://www.isb.co.jp/ |
スパイスファクトリー株式会社
- ベンチャー系システム開発会社
- 時代のニーズに合った事業展開
- 社会貢献性×経済成長性を実現させるビジネスモデル
スパイスファクトリー株式会社は、2016年に創業メンバー4人で設立されたベンチャー系システム開発会社です。
しかし、この8年間で東京の本社だけではなく、京都や福岡に支店を持つなど年々、業務を拡大しています。
「アジア太平洋地域における急成長企業ランキング2024」のIT&ソフトウェア部門で、日本10位にランクイン※したことも。
時代のニーズに合った事業展開が同社の特徴です。ChatGPTなどのAIやWebサービスの機能強化にむけた連携など柔軟なサポートを受けることができます。
社会貢献性の高い案件に積極的に取り組んでいる点も同社の強みです。教育、医療や介護、公共や気候変動などのプロジェクトでの豊富な実績があります。
※参照:スパイスファクトリー「アジア太平洋地域における急成長企業ランキング2024」
スパイスファクトリー株式会社の基本情報 | |
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会社名 | スパイスファクトリー株式会社 |
設立 | 2016年3月10日 |
本社所在地 | 東京都港区台場二丁目3番1号 トレードピアお台場 20階南 |
公式サイト | https://spice-factory.co.jp/ |
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
- 日本を代表する商社のシステム開発会社
- 多種多様なニーズに対応
- グローバル展開も得意
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、日本を代表する商社である伊藤忠グループのシステム開発会社です。
商社ならではの知見を生かした社会的なソリューションを得意としているのが特徴になります。
多種多様な業種での実績がある点も同社の魅力です。大企業ならではの組織力で、あらゆる産業分野をカバーできるオールマイティなシステム構築力を身につけています。
グローバル展開を得意としている点も同社の強みです。北米やASEAN地域を中心に大規模インフラ構築などを手掛けたこともあります。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の基本情報 | |
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会社名 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社ジャパン |
設立 | 1979年7月11日 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー |
公式サイト | https://www.ctc-g.co.jp/ |
株式会社サザンウィッシュ
- 幅広い業界で最新の技術と効果的なソリューションを提供
- 自社エンジニアによる迅速で柔軟な対応
- 技術コンサルティングも提供可能
株式会社サザンウィッシュでは様々な業界に向けてソリューションの自社開発・提供を行っています。特に金融分野と医療/介護分野で培ったノウハウが豊富で、業界の特性を理解した効果的なソリューション開発が可能です。
中でも医療業界向けの統合プラットフォーム「Mediboard」は医療機関の様々な課題を解決することに優れており、バックオフィスを大幅にペーパレス化するなどの効果で業務効率化に貢献しています。
自社開発の既存ソフトウェア以外でも様々な開発が可能で、既存システムの改善や、パッケージ商品で対応しきれないニーズなどにも柔軟に応えています。保守運用やアフターサポートまで一貫して自社で行うことも、安心して依頼できるポイントです。
また、開発のみでなく技術コンサルティングも行っており、開発プロセスの構築やOSSの導入〜カスタマイズを手厚く支援します。
知見豊富な自社エンジニアによるコンサルティングからシステム提供まで、企業に合わせた最適な対応ができるシステム開発会社です。
株式会社サザンウィッシュの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社サザンウィッシュ |
設立 | 2015年4月 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋室町 3-4-7 日本橋室町プラザビル 7階 |
公式サイト | https://www.southernwish.com/ |
株式会社総研システムズ
- 1975年創業で実績豊富なシステム開発会社
- 独立系IT企業のためクライアント目線での提案が可能
- 様々なスキルをもった技術者と高い組織力
株式会社総研システムズは1975年に創業した、長い歴史と実績のあるシステム開発会社です。国内屈指の大手メーカーと太いパイプをもち、様々な業界のシステム開発を手掛けています。
20年以上の継続した取引実績を持つクライアントもいるなど、長い経験から築き上げた信頼が大きな強みです。
また、どこからも影響されない独立系のIT企業のため、メーカーとの関係に捉われずクライアント目線に寄り添った提案ができることも魅力のひとつです。
技術者のスキルの高さも特徴で、汎用機のシステム開発から最新のAndroidやiOSのアプリケーション開発など様々なプロジェクトに対応しています。長年の実績から築いたノウハウと、新しい技術の両方を活かしながら質の高いシステム開発を行っています。
健康管理推進など社内の職場環境を良好に保つことにも注力しており、高い組織力も安定した品質のサービスを提供できる理由のひとつです。
実績と信頼あるシステム開発会社を求めている企業には、特におすすめできます。
株式会社総研システムズの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社総研システムズ |
設立 | 1975年8月 |
本社所在地 | 東京都新宿区大久保1-3-21 ルーシッドスクエア新宿イースト |
公式サイト | https://www.souken-sys.co.jp/ |
システム開発会社に依頼するメリット3つ
システム開発会社に依頼したら、どのようなメリットがあるか気になられている方も多いのではないでしょうか。
システム開発会社に依頼するメリットは、多く存在しますが、ここではシステム開発会社に依頼するメリットを3点ご紹介します。
1.開発時の設備投資を抑えられる
開発時の設備投資を抑えられるという点は、システム開発会社へ依頼した際の最大のメリットです。
自社でシステム開発をする場合、システム開発の規模により異なりますが、下記のような設備投資をしなければいけません。
- 開発用マシンなどの端末
- インターネット環境
- セキュリティツール
- コミュニケーションツール
- 周辺装置
- 開発用の部屋
大規模なシステム開発になればなるほど、設備投資に莫大な費用が必要です。しかし、システム開発会社に依頼することで、上記のような設備投資をせずに済みます。
2.人件費などの大幅なコストダウン
システム開発会社に依頼することで、人件費などの大幅なコストダウンができるという点も大きなメリットです。
システム開発には、非常に高い専門的知識が必要となります。そのため、自社でシステム開発を行うためには専門的な技術者を雇う必要があります。
社会問題とされている人手不足の中でも特に深刻なIT業界のエンジニア不足。2021年の経済産業省の「我が国におけるIT人材の動向」※でもエンジニア不足が報告されています。
同報告では高いデジタル技術をもつ人材に対して、新卒でも1,000万円以上を提示する事例があるとし、注目を集めました。システム開発を任せられる人材には、高額な給与が必要になります。
もし、自社で一からエンジニアを育成するとしても、時間や経費がかかるという点が問題です。
しかし、システム開発会社に依頼した場合、経費と人件費を大幅にコストダウンすることができることができます。
3.保守・運用のサポートが可能
システム開発会社に依頼することで、保守や運用サポートが可能な点もメリットになります。
システム開発は、システムを開発し導入するだけではなく、実際に運用します。その際、トラブルが発生した場合もサポートを受けることが可能です。
システムトラブルの原因究明は、決して簡単ではありません。そのため、自社でシステム開発した場合、なかなか原因が突き止められないということもあります。
しかし、システム開発会社は豊富な経験があるだけでなく、専門的な知識を有する技術者が多数在籍。そのため、システムトラブルの原因究明も迅速に対応してもらえます。
システム開発会社の失敗しない選び方ポイント
前述したようにシステム開発会社に依頼することで、様々なメリットがあります。ただ、非常に多くの会社が存在するため、自社のニーズに合致した会社を選ぶことが重要です。
ここでは、システム開発会社の失敗しない選び方のポイントについて下記5点をご紹介します。
- 1.開発目的や要件を整理しておく
- 2.複数社に見積もり依頼・相場を確認
- 3.保守・運用は可能かなど業務範囲の確認
- 4.自社が開発したいシステム/規模の実績があるか
- 5.コミュニケーションやサポートが円滑か
1.開発目的や要件を整理しておく
システム開発会社に依頼する前に、開発目的や要件を整理しておきましょう。
システム開発会社のサービスは、IT戦略を策定してくれるものから、システムの構築まで幅広いからです。
自社が必要とするシステムを明確にすることで、的確なサービスを利用できるだけでなく、コストを削減することもできます。
2.複数社に見積もり依頼・相場を確認
システム開発会社へ依頼する前に、複数社に見積もりを依頼しましょう。サービスに対する費用の相場を確認することができます。
システム開発費用は、安ければ安いほどよいというわけではありません。費用は安いがサポートがないなどのデメリットがある場合もあります。
そのため、自社に必要なサービスの適正価格をチェックしてください。複数社に見積もりすることで、適正価格を把握することができます。
3.保守・運用は可能かなど業務範囲の確認
システムの開発だけではなく、保守や運用は可能か業務の範囲を確認しましょう。
システムは開発後、数年単位で利用します。そのため、利用する中で機能を改善したり、トラブルが生じたりすることも少なくありません。
そのため、依頼するシステム開発会社が、システムの保守や運用が可能か確認することは非常に重要です。
また、ソフトウェアなどがアップグレードした際の対応なども事前にチェックしておきましょう。アップグレードした際に追加料金が発生する場合もあります。
4.自社が開発したいシステム/規模の実績があるか
システム開発会社に、自社が開発したいシステムと同規模の実績があるか確認しましょう。
全く実績がない場合、開発に時間を要することや品質が想定と異なる可能性もあります。事前にトラブルを避けるためにも実績を確認してください。
また、システムの規模も重要なポイントです。自社が必要とするシステムを開発した実績があっても、見本となる「モック」のみの開発実績というシステム開発会社もあります。
モックの場合、膨大なデータ量に対する負荷テストが不十分である場合もあるので、注意が必要です。実績を確認する際は、システムの規模や運用実績も確認しましょう。
5.コミュニケーションやサポートが円滑か
システム開発をする上で、開発会社とのコミュニケーションやサポートが円滑に行われるかは非常に重要なポイントです。
担当者と円滑にコミュニケーションがとれるか確認しましょう。見積もり段階で、担当者と連絡を取りますが、その段階で確認するのがおすすめになります。
コミュニケーション手段も重要なポイントです。社内で利用しやすいチャットツールやタスク管理ツールを使っているか、もしくは変更が可能か確認してください。
また、サポート体制についてもチェックしましょう。システムの種類によっては、サポートが欠かせないものもあります。
システム開発会社の依頼費用相場は?高くなるのはなぜ?
システム開発の費用は、決して安いものではありません。そのため、費用の相場を知り、自社にとっての適正価格を知ることは非常に重要です。
システム開発の費用は、一般的に高額になる傾向にあります。その理由や費用を抑えるポイントについても詳しく解説します。
システム開発会社の依頼費用【大まかな相場金額】
システム開発の費用は、プロジェクトの規模によって相場が変わります。
プロジェクトは、一般的に大きく分けて「小規模」「中規模」「大規模」の3種類に分類することが可能です。それぞれの相場について下記表にまとめました。
プロジェクトの規模 | プロジェクト内容 | 費用相場 |
---|---|---|
小規模 | Webアプリの開発 | 約100~1000万円前後 |
中規模 | Webシステムの開発 | 約50~1000万円前後 |
大規模 | 業務支援・基幹システム開発 | 数千万円~1億円以上 |
上記費用は、あくまでも目安です。下記3点の要素により大きく変動します。
- 開発の手法
- 実装する機能
- システムの規模
例えば、実装する機能が同じでもシステムの規模によって費用が変わることも少なくありません。自社が必要とする要件を明確にすることで、適正価格を知ることができます。
システム開発費用が高くなる要因は「人件費」
システム開発費用が高くなる大きな要因は「人件費」です。システム開発費の約8割は、人件費が占めているともいわれています。
システムエンジニアやプログラマーなどのエンジニアの人件費だけでなく、プロジェクトを推進するプロジェクトマネージャーなどの費用も必要です。
システム開発の人件費は「人月」×「人月単価」×「開発期間」で決まります。それぞれの意味は下記の表を参照ください。
項目 | 内容 |
---|---|
人月 | プロジェクト推進のために、1カ月あたり必要なスタッフの人数 |
人月単価 | 1人のスタッフが、1カ月の間作業した場合の費用 |
開発期間 | システムの開発にかかった期間 |
例えば、10人のエンジニアがアサインされ、エンジニア1人あたりの月単価が60万円、6カ月の開発期間だった場合。10人×60万円/月×6ヵ月となり3600万円が人件費です。
システムの規模や実装する機能により、人月の人数が増えたり、人月単価がアップしたりします。そのため、より複雑なシステム開発をしようとした場合、費用は高額になるのが特徴です。
システム開発費用を抑えるポイント
限られた予算の中で、システム開発を発注されたい方も多いのではないでしょうか。そこで、ここではシステム開発費用を抑える5つのポイントをご紹介します。
システムの目的を明確にする
開発してもらうシステムの目的を明確にすることで、費用を抑えることができます。
必要なシステムの規模を正しく把握することで、システム開発会社とのイメージが共有でき、工数を削減することが可能なためです。結果としてコスト削減につながります。
既存のパッケージを活用する
システム開発会社によっては、既存のパッケージを販売しているケースもあります。既存のパッケージを活用することでオリジナルのシステムを開発するよりも開発費用を抑えることが可能です。
ただ、オーダーメイドのシステム開発ではないため、汎用的な機能が多くなるという点がデメリットになります。
パッケージを活用する際は、カスタマイズの自由度が高い製品がおすすめです。カスタマイズすることで、自社の業務フローに合わせられます。
予算を明示しておく
事前に予算を明示しておくことで、予算に見合ったシステムを提案してもらうことが可能です。
ただ、予算に合わせすぎるあまり、十分なサポートや運用などのサービスを受けられない場合もあります。見積もりの時点で、どこまでの費用なのかしっかり確認しましょう。
実装する機能を最小限に絞る
実装する機能の規模により開発費用は異なります。そのため、初期段階では実装する機能を最小限にすることで、開発費用を抑えることも可能です。
最初から大規模なシステム開発を行わずスモールスタートし、将来的に必要な機能を実装していくと無駄がありません。
補助金を活用する
システム開発に対する補助金も多数存在します。補助金を活用することで、開発費用を抑えることができるので、おすすめです。
2024年3月現在、利用できる補助金は下記5点になります。
- ものづくり補助金
- 事業再構築補助金
- IT導入補助金
- 小規模事業者持続化補助金
- 各自治体による補助金
どのような補助金が使えるかは、システム開発会社に相談してみましょう。
システム開発会社に依頼する際の注意点3つ
システム開発会社に依頼する際、どのような点に注意したらいいか不安になられている方も多いのではないでしょうか。ここでは、特に注意したい下記3点についてご紹介します。
事前にチェックして、トラブルを未然に防いでください。
1.費用が見積もりを上回ることがある
システム開発費用が見積もりよりも上回ることがあるため注意しましょう。
下記のようなことが原因で工数が増え、結果として費用が見積もりを上回ってしまいます。
- 初期の要件定義の抜け漏れ
- 進捗の遅れ
- 想定外のトラブル
対策として開発の方法を検討するのもおすすめです。システム開発の選択肢として、アジャイル開発やラボ型開発などがあります。
アジャイル開発は、要件定義の抜け漏れや想定外のトラブルに強く、ラボ型開発は仕様変更などにも柔軟に対応できるという点がメリットです。
ただ、プロジェクトやシステム開発会社によって最適な開発方法は異なります。担当者と共に最適な開発方法を検討してください。
2.余裕のあるスケジュール設定が必要
システム開発する項目などを決める要件定義で抜け漏れが生じるケースが少なくありません。そのため、システム開発期間は余裕のあるスケジュールに設定することが重要です。
トラブルが生じた場合もスケジュールに余裕があることで、柔軟に対応することができます。
また、毎週ミーティングを行うなど、定期的にコミュニケーション取る機会を設けましょう。トラブルが起こった際もスピーディーに対応することが可能です。
3.開発が失敗するリスクも考慮する
システム開発が失敗するリスクもしっかり考慮することが重要です。システム開発で失敗するリスクは、ゼロとは言い切れないので注意してください。
特に実績がない場合や低価格すぎる場合には注意が必要です。
システム開発会社に十分な経験や知見がないため、思わぬトラブルが発生することもあります。また、低価格すぎる場合、経験不足のエンジニアがアサインされたり、必要な人数が確保されない可能性も少なくありません。
プロジェクトを失敗させないためにも、システム開発会社の実績の確認や適正価格を正しく把握することが大切です。
システム開発会社を正しく選んで事業成長へ
システム開発をすることで、業務の効率化やコストの削減を実現することが可能です。その一方でシステム開発には非常に高い専門性が必要となります。
システム開発会社へ依頼する企業は年々増加しており、多くのシステム開発会社が存在するようになりました。
そのため、自社のニーズに合致したシステム開発会社を選ぶことが非常に重要です。
本記事ではおすすめのシステム開発会社をご紹介しました。システム開発会社を選ぶポイントや依頼する際の注意点を参考にして、自社にぴったりのシステム開発会社を選んでください。