融大国であるアメリカで日本に先んじて普及したIFA。
近年、日本でも注目度が上がってきており、IFA業界への転職を考えている人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではIFA業界への転職を検討している人向けに仕事内容や転職難易度、IFAに転職するメリットや将来性などの転職情報をご紹介します。
>>金融業界転職におすすめ転職エージェント比較|選び方や注意点も解説
サービス名 | IFA業界の公開求人数 | 特徴 |
---|---|---|
ヤマトヒューマンキャピタル | 非公開 | 経営とファイナンスに強みを持つエージェント |
コトラ | 24件 | 金融系企業への転職に強いエージェント |
MS-Japan | 非公開 | 管理部門・士業に強い専門特化型のエージェント |
JACリクルートメント | 406件 | ミドル・ハイクラス向けの求人を扱う転職エージェント |
リクルートダイレクトスカウト | 185件 | ハイクラス向け求人・エグゼクティブ向け求人に特化したエージェント |
\金融業界におすすめの転職エージェント/ 平均21日で内定を獲得できるスピードが強みの会計業界に特化した転職エージェント 紹介案件の9割以上が会計事務所・税理士法人かつリモート求人が豊富 コンサル求人に特化した転職エージェントならアクシスコンサルティング。 事業会社からの転職やコンサルティングファームから他社ファームへの転職はもちろん、未経験からのコンサルティング転職も手厚く支援してくれます。 ファイナンス業界未経験者の転職支援人数は業界トップクラス。 転職成功者の平均年収増加率186%の実績あり。※ ※(2020年10月時点)
サービス名
特徴
最速転職ヒュープロ
アクシスコンサルティング
ヤマトヒューマンキャピタル
IFA業界への転職におすすめのエージェント
IFA業界への転職におすすめのエージェントを5つご紹介します。
ヤマトヒューマンキャピタル
IFA業界の公開求人数 | 非公開(2023年11月24日現在) |
運営会社 | ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 |
公式サイト | https://yamatohc.co.jp/ |
公開求人数 | 2,903件(2024年10月24日現在) |
主な求人職種 | M&A/PEファンド/VC/事業再生コンサル/実行支援コンサル/戦略コンサル/CFO/事業会社(M&A,経営企画)など |
ヤマトヒューマンキャピタルは、経営×ファイナンス領域に特化した転職エージェントです。
M&A業界への転職支援数No.1を誇り、業界に精通したアドバイザーのサポートを受けることができます。
転職2年後の前職比年収増加率186%となっており、年収を上げたい人におすすめです。
また未経験者の転職支援実績もNo.1のため、未経験で該当業界に転職したい人にもマッチします。
IFA転職
IFA業界の公開求人数 | 非公開(2024年1月29日現在) |
運営会社 | アドバイザーナビ株式会社 |
公式サイト | https://ifa-tenshoku.com/lp10/ |
公開求人数 | 非公開(2024年10月24日現在) |
主な求人職種 | IFA |
IFA転職はIFA業界に特化した証券会社で勤務している営業の方向けの転職エージェントで、特化型だからこその業界に精通した具体的なサポートが強みです。
IFA法人の独占・非公開求人を多数保有していることも特長で、業界知識豊富なIFA専門のエージェントが転職を手厚くサポートします。
これからIFAに転身を考えているという方にも、業界の専門家目線による、転職後の働き方までを見越したアドバイスが可能。面接対策から転職後のサポートまで、担当エージェントが支えます。
IFA法人ごとの違いや選定基準で迷っている方にも、安心して相談できるエージェントです。
MS-Japan
IFA業界の公開求人数 | 非公開(2023年11月24日現在) |
運営会社 | 株式会社MS-Japan(エムエス ジャパン) |
公式サイト | https://company.jmsc.co.jp |
公開求人数 | 10,624件(2024年10月24日現在) |
主な求人職種 | 経理、人事、法務、会計士、弁護士、税理士など |
MS-Japanは、経理・人事などの「管理部門」と会計士・弁護士などの「士業」に特化した転職エージェントです。
業界トップクラスの利用実績を誇り、これまで管理部門で26,000名以上、士業で600名以上の転職支援を行っています。
第二新卒から40代以上の管理職まで幅広い年齢層求人を取り扱っているのが特徴です。
コトラ
IFA業界の公開求人数 | 24件(2023年11月24日現在) |
運営会社 | 株式会社コトラ |
公式サイト | https://www.kotora.jp/ |
公開求人数 | 27,321件(2024年10月24日現在) |
主な求人職種 | 金融、コンサル、経営層、IT/WEB、製造業 |
コトラは、ハイクラス転職に特化し転職支援サービスを提供しています。
その中でも、特に金融業界への転職にも強みを持つサービスであることが特徴です。
保有求人のうち8割が非公開求人のため、登録するとより自分にマッチした求人に出会いやすくなる可能性があります。
登録者数90,000人、取引社数4,000社と、求職者と企業双方からの信頼が厚いエージェントのため安心して利用できます。
>> コトラの評判・口コミ
JACリクルートメント
IFA業界の公開求人数 | 406件(2023年11月24日現在) |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
公開求人数 | 21,619件(2024年10月24日現在) |
主な求人職種 | 税理士/経理/公認会計士など |
JACリクルートメントは、IFA業界を含むミドル・ハイクラス向けの求人を取り扱う転職エージェントです。
担当者が企業とコミュニケーションを取る「両面型」を採用しており、現場のリアルな情報を把握できるため、転職時のミスマッチが防げます。
また、業界に詳しい担当者が在籍しており、経験やスキルに合ったIFA関連の求人を紹介してもらえる点も魅力です。
ハイクラス求人を求めるなら、JACリクルートメントの利用がおすすめです。
リクルートダイレクトスカウト
IFA業界の公開求人数 | 185件(2023年11月24日現在) |
運営会社 | 株式会社リクルート |
公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
公開求人数 | 391,161件(2024年10月24日現在) |
主な求人職種 | 経理、人事、法務、会計士、弁護士、税理士など |
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向け求人・エグゼクティブ向け求人に特化しています。
大手企業の求人も多数取り扱っているだけでなく、非公開求人のご案内などのIFA業界に関連するスカウトを受けることもできます。
また、ヘッドハンターからのスカウト、企業からのスカウトを共に受けることも可能です。
IFA業界に強い転職サイト&エージェントの選び方
IFA業界に強い転職サイト&エージェントの選び方は以下の3つの通りです。
それぞれ解説していきます。
専門性の高さを確認する
まずは、IFA業界に特化した転職サイトやエージェントを選ぶことが重要です。
専門性の高いエージェントは業界のトレンドや要件に精通しており、適切な求人情報やキャリアアドバイスを提供してくれる可能性が高まります。
具体的には、IFA業界に特化した求人情報の充実度やエージェントのキャリアアドバイザーが業界経験を持っているかどうかを確認しましょう。
口コミや評判を確認する
続いて、エージェントの口コミや評判を確認することで、他の転職者の実際の体験や評価を知ることができます。
信頼性の高いエージェントやサイトは、多くの人から肯定的なフィードバックを得ている可能性が高いです。
社会的メディアや専門の転職者コミュニティでの意見交換も参考になります。
提供されるサポートやサービスを比較する
最後に、エージェントが提供する具体的なサポートやサービスを比較検討しましょう。
例えば、履歴書の添削や面接対策、キャリアコンサルティングなど、個々のニーズに対応できるサービスがあるかどうかを確認します。
また、非公開求人の提供や求人情報の更新頻度も考慮すると良いでしょう。
IFA業界に強い転職サイト&エージェントの上手な活用方法
IFA業界に強い転職サイト&エージェントの上手な活用方法は以下の3つが挙げられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
プロフィールを充実させる
最初にエージェントに登録する際には、自分のプロフィールを充実させることが重要です。
経歴やスキル、資格、特にIFA業界での経験に焦点を当てましょう。
これにより、エージェントがより適切な求人を提案しやすくなります。
また、自分のキャリア目標や希望条件も明確に伝えると、より適したサポートを受けることができます。
アラートや通知を有効活用する
転職サイトやエージェントは、求人情報が更新された際に通知を受け取る機能があります。
IFA業界においては、市場の変動が激しいことがあるため、アラートや通知機能を有効に活用して最新の求人情報を逃さないようにしましょう。
特に希望する条件に合致する非公開求人がある場合も、これらの機能を通じて情報を得ることができます。
積極的にアドバイスを受ける
最後に、エージェントが提供する無料のコンサルテーションサービスを積極的に活用しましょう。
キャリアアドバイザーとの面談や電話会議を通じて、自分のキャリアパスやスキルについて詳細に話すことで、より適切なアドバイスや求人情報を得ることができます。
また、面談を通じてエージェントとの信頼関係を築くことで、非公開求人などへのアクセスが得られる場合があります。
IFA業界におけるエージェントの利用の流れ
ここからは、IFA業界におけるエージェントの利用の流れを1〜10の順に具体的に解説していきます。
公式サイトから会員登録を行います。基本的な個人情報や職務経歴を提供します。
会員登録後、担当者から連絡があります。
電話やメールを通じて、転職に関する具体的な相談や希望条件の確認が行われます。
担当者との面談では、求職者のキャリアやスキル、転職の希望条件などについて詳細に話し合います。
個々のニーズに合わせた戦略的なアプローチが立てられます。
エージェントは、求人情報を集めて適切な案件を紹介してくれます。
求職者の要望や能力、キャリア目標に合った求人を選定し、提供します。
履歴書や職務経歴書の添削が行われます。
エージェントからのアドバイスを受けながら、自己アピールをより効果的に行い、競争力を高めます。
エージェントの推薦を受けて、求人に応募します。
エージェントは応募プロセスに関する助言やサポートを提供し、円滑な応募手続きをサポートします。
面接前には模擬面接や面接対策の指導を受けることができます。
自己PRの強化や適切な回答の準備を行い、面接での自信を高めます。
エージェントは求職者と企業の間で面接の調整を行います。
適切なスケジュール調整や面接のセッティングを通じて、円滑な面接プロセスを確保します。
面接後、求職者が企業から内定を受け取ります。
エージェントは内定に伴う交渉や条件の確認を支援し、スムーズな転職プロセスをサポートします。
最後に、内定後はエージェントが求職者の退職手続きや新しい職場への移行に関する手続きをサポートします。
また、新しい職場での適応や業務のサポートも提供されます。
IFA業界転職にプラスとなる資格
IFA業界で働くには証券外務員試験に合格することが必要となりますが、他にも役立つ資格はあるのでしょうか?
ここでは、IFA業界転職にプラスとなる資格をご紹介します。
ファイナンシャルプランナー
FPは、幅広い金融知識を有していることを証明する認知度の高い資格のため、取得しておくと顧客からの信頼を得やすくなります。
金融商品の知識に加え、不動産や税務、相続についての知識を得ることができ、IFA業界での業務に役立つため、持っておいて損はないでしょう。
FP技能士を取得後、上位資格であるAFPやCFPまで取得しておけば継続的に知識の向上を図ることができます。
生命保険募集人
生命保険の勧誘・販売を行うのであれば生命保険募集人の資格取得が必須です。
「一般過程試験」に合格すれば定額保険を販売することができますが、変額保険を販売するには一般過程に加えて「専門課程試験」「変額保険販売資格試験」に合格する必要があります。
また、外貨建保険の販売には「外貨建保険販売資格試験」への合格が必要です。
宅地建物取引士(宅建)
宅建は、不動産取引の際に重要事項の説明を行うために必要です。
IFA業界で働くと、節税対策として不動産活用について顧客にアドバイスする場面が出てくることも考えられます。
宅建を取得していれば、不動産の知識を活かして顧客のニーズに合わせた提案をすることができます。
内部管理責任者
内部管理責任者は、金融機関の支店や部署において正しく営業活動や勧誘が行われているか管理する資格です。
IFA業界において普段の業務に役立つだけでなく、適正な営業活動を心得ていることをアピールすることもできます。
IFA業界への転職難易度
証券会社で一定の営業経験がある人であれば、IFA業界への転職難易度は高くありません。
一方、証券営業の経験を持たない人の難易度は、IFA法人の方針によっても変わります。
銀行や保険会社などの金融業界での営業経験があれば採用対象になるという法人もあれば、金融業界未経験でも採用対象としている法人もあります。
ただ、金融業界未経験者の場合は年齢や適性要件のハードルが高くなる傾向にあります。
未経験からIFA業界に転職するための3つのポイント
未経験からIFA業界に転職するための3つのポイントについて解説していきます。
金融知識の向上と資格取得を目指す
FA業界は専門的な知識が求められるため、未経験者でも基本的な金融知識を身につけることが大切です。
金融に関する基本的な書籍やオンラインコースを利用して学び、金融市場や投資についての理解を深めましょう。
また、IFA業界でのキャリアに必要な資格を取得することも重要です。
これらの資格は信頼性を高め、雇用の競争力を向上させます。
ネットワーキングと情報収集を行う
続いて、未経験者がIFA業界に転職する際には、業界内のネットワーキングが重要です。
セミナーやイベントへの参加、業界関連のオンラインコミュニティへの参加などを通じて、業界のプロとの関係を築きましょう。
また、業界の動向や求人情報について定期的に情報を収集し、未経験者でも適したポジションを見つけるための戦略を練ります。
自己PRの構築と志望動機の具体化
最後に、未経験からIFA業界への転職を目指す場合、自己PRを構築し、志望動機を具体的に表現することが求められます。
過去の経験やスキルを活かすポイントを整理し、IFA業界でのキャリアにどのように貢献できるかを明確に伝えましょう。
また、なぜIFA業界に興味を持ち、そのキャリアに転身したいのかを具体的に説明することで、雇用主に対して熱意と意欲をアピールできます。
IFA業界への転職に向いている人
IFA業界への転職に向いている人をご紹介します。
それぞれ詳しく解説していきます。
自己管理能力が高い人
IFA業界で仕事をするには、自己管理能力が必要となります。
業務委託契約で仕事をする場合、会社から指示が出るわけではありません。
会社に属して勤務していた時以上に、目標達成に向けて自分でスケジュールを立てて行動することが求められます。
もちろん、正社員として勤務する場合も自分でPDCAを回していく能力は必要です。
顧客志向
IFAを利用する顧客の中には「特定の金融機関に縛られない客観的な意見が聞きたい」という理由でIFAを選ぶ人も少なくありません。
そのため、顧客に寄り添い、本当に顧客のニーズやライフプランに合った提案をすることが求められます。
顧客志向を持って提案することが、金融機関の営業との差別化につながります。
常に情報をアップデートできる人
IFA業界では、市場動向は日々変わります。
新しい金融商品も続々と出てくるため、常に最新の情報にアップデートしておく必要があります。
そのため、顧客のニーズに応えるために常にアンテナを張り、相手に合った提案ができるようブラッシュアップできる人が向いています。
IFA業界に転職するメリット
IFA業界に転職するメリットをご紹介します。
幅広い商品の中から顧客に合ったものを提案できる
特定の金融機関に所属している場合は自社の商品しか提案できませんが、IFAは複数社と業務委託契約を結ぶことができます。
そのため、幅広い商品の中から顧客に合ったものを提案することができます。
顧客と長期的な関係構築ができる
IFAは原則異動や転勤がありません。
そのため、担当顧客とは長期的な関係構築が可能となります。
顧客への理解が深まることでコンサルティングの質も高まりますし、信頼関係が出来上がっている状態で相談ができるのは顧客にとってもメリットだと言えるでしょう。
成果次第で年収を上げることができる
IFAは成果次第で年収を上げることもできます。
業務委託契約で仕事をする場合、金融商品の取引仲介料によって収入が決まる歩合制です。
そのため、成果を上げればその分収入も上がります。
正社員として働く場合は固定給である場合が多いのですが、実績に応じて賞与がアップする可能性が高く、成果を上げれば結果的に年収が上がることになります。
ノルマがない
業務委託契約で働くIFAの場合、原則ノルマはありません。
証券会社や保険会社では厳しいノルマが課せられることが多く、ノルマを達成するために顧客に無理なお願いをすることに耐えられなくなる人もいます。
ノルマがなければ自分のペースで仕事ができるという人もいるでしょう。
IFA業界の転職事情
IFAに転身する人の中には、大手の証券会社で成功を収めながらも、高収入や知名度だけではなく、企業の営業方針が顧客の利益よりも収益を優先する傾向が気になり、新たなキャリアを模索するケースがあります。
転職理由には、転勤や提案の制約に悩む場合もあります。
転勤によってお客様との付き合いが短くなることや、本当におすすめできる商品を提案できない制約に疑問を感じ、IFAへの転身を選ぶ人もいます。
金融業界の営業スキルは簡単には身につかないものです。
前職で培ったスキルを活かし、長期的な視点でお客様に本当に良いと思う商品を提案できる仕事を求める人が、IFAに転身する理由として挙げられます。
IFA業界の平均年収
「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、正社員の金融保険業の平均年収は約384万円です。
また、転職サービスであるマイナビエージェント、エン転職、dodaによれば、証券会社の平均年収はおおよそ500万~600万円とされています。
IFA法人によっては、証券会社よりも高い年収が得られることもあります。例えば、株式会社アイ・パートナーズフィナンシャルでは、平均年収が904万円と報告されています。
業務委託契約のIFAの年収に関しては具体的なデータはないものの、実力によっては1,000万円を超えることも珍しくありません。
なぜなら、業務委託契約のIFAはフリーランスのような扱いであり、報酬は完全歩合制で決まるため、実力があれば年収に上限がないためです。
IFAの将来性
日本においてのIFAは、将来性がある業界だと言えます。
その理由を2つご紹介します。
①老後資金2000万円問題
近年、日本では国民の金融リテラシーが高まっています。
その理由としてはいくつかありますが、記憶に新しいのは「老後資金2000万円問題」ではないでしょうか。
2019年に金融庁が公表した市場ワーキング・グループ報告書では、「高齢夫婦無職世帯において毎月の約5万円の赤字」となっていることが指摘されました。
老後30年間で約2,000万円が不足するという結果となったため「老後資金に2,000万円必要」と言われるようになりました。
この問題に対応するには、ライフシミュレーションに基づいたマネープランを若いうちから考えることが必要となります。
IFAは転勤がなく、顧客と長期的なお付き合いが可能なため、相談相手としては最適だと言えます。
「引用:金融庁 金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」」
②NISAやiDeCoの普及
NISAやiDeCoといった節税に役立つサービスの普及も金融リテラシー向上に関連していると言えるでしょう。
貯蓄ではなく投資で資産形成することを政府が推奨していることもあり、利用者は今後も増えることが見込まれます。
しかし、学校で投資について学ぶ機会はほとんどないため、詳しい人があまり多くないのが現状です。
そのため顧客の状況に合わせてアドバイスができるIFAのニーズが高まっています。
また、ロシアによるウクライナ侵攻により円安・ドル高となっていることもあり、銀行に資産を預けておくだけでは不安だという人も増えてきています。
つみたてNISAという少額から積立ができる制度もあり、投資初心者の利用が見込まれますが、証券会社の営業担当者は少額投資の顧客に時間を割けないことも少なくありません。
その点、IFAであれば少額投資の顧客にも丁寧なアドバイスが可能です。
IFAの雇用形態
IFAの雇用形態は2つに分かれます。
それぞれご紹介します。
業務委託契約
IFA法人と業務委託契約を結び、個人事業主として完全歩合制で報酬を受け取る形です。
会社の方針に縛られることなく自由度の高い働き方ができることが魅力ですが、法人によってはIFAに対して在籍料を課す場合もあります。
しかしその分サポートが手厚いなどメリットもあるため、自分に合ったIFA法人を選びましょう。
正社員
正社員としてIFA法人に勤務し、通常の会社員と同じように毎月給与が支払われる形です。
近年、大手IFA法人では正社員を採用することが増えています。
正社員として採用して教育を行うことで、所属するIFA同士のレベルの差を埋めることが目的です。
そもそもIFAとは
IFAは「Independent Financial Advisor」の略で、日本では「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれます。
金融商品仲介業者として内閣総理大臣の登録を受けた事業者で、銀行や証券会社などの特定の金融機関に属することなく、独立した立場で顧客に資産運用のアドバイスを行うことが特徴です。
IFAの仕事内容
IFAの仕事内容は、顧客の長期的な資産運用のサポートです。
主な業務を3つご紹介します。
金融商品の提案
顧客のニーズに合った金融商品を提案します。
IFAは複数の証券会社や保険会社、不動産会社などと業務提携を行っていることも多く、中立的な立場から商品の提案ができます。
ライフプランのアドバイス
ライフプランシミュレーションを実施し、それに基づいてアドバイスを行います。
顧客のライフステージの変化などを踏まえ、市場の動向に合わせて金融商品の提案を行う場合もあります。
節税に関するアドバイス
顧客の所得状況などに応じ、所得控除、医療費控除、生命保険控除などの税金対策のアドバイスを行います。
税理士や弁護士など、外部の専門家と連携することもあります。
IFA業界への転職に関する疑問Q&A
IFA業界への転職に関する疑問Q&Aをご紹介します。
FPとの違いは?
IFAとFPは顧客へのアドバイス内容に違いがあります。
それぞれ得意分野が異なり、IFAは「資産運用アドバイス」、FPは「資産計画のアドバイス」がメインとなります。
FPは金融商品の売買ができませんが、IFAはアドバイスに加えて具体的な商品の取引までサポートすることができます。
IFAになるのはどのような前職の人が多い?
IFAになる人の前職は、証券会社や銀行、保険会社などの金融系であることが多いようです。
IFAの業務内容は顧客の資産運用のサポートとなるため、幅広い金融知識を持ち実務経験が豊富な人がIFAに転職する傾向にあります。
日本全国にIFAは何人くらいいる?
日本証券業協会のデータによれば、2022年12月末時点でのIFAの人数は6,148人です。
5年前の2017年12月は3,123人だったため、2倍近くに増えています。
IFA法人数も2017年から2022年では567社から723社へと増えており、IFA業界が右肩上がりで成長していることがわかります。
「引用:日本証券業協会公式サイト 金融商品仲介業者の登録外務員数 」
IFA転職まとめ
昨今の社会情勢も追い風となり、今後IFA業界は伸びることが予想されます。
企業の経営方針に縛られることなく顧客のニーズに合った商品を提案でき、年収アップの可能性もあるなどメリットも多いため、IFA業界へ転職する人が増えています。
証券会社で一定の営業経験がある人であれば、IFA業界への転職難易度は高くありませんが、証券外務員試験だけでなくプラスになりそうな資格を取得しておくと転職後に活躍しやすくなるでしょう。
ただ、どの雇用形態が自分に合うのかなど不安に感じる点も多いかと思いますので、転職エージェントを利用しアドバイザーに相談しながら進めるとスムーズです。
今回ご紹介した内容を参考に、転職エージェントへの登録を検討してみてください。
\金融業界におすすめの転職エージェント/ 平均21日で内定を獲得できるスピードが強みの会計業界に特化した転職エージェント 紹介案件の9割以上が会計事務所・税理士法人かつリモート求人が豊富 コンサル求人に特化した転職エージェントならアクシスコンサルティング。 事業会社からの転職やコンサルティングファームから他社ファームへの転職はもちろん、未経験からのコンサルティング転職も手厚く支援してくれます。 ファイナンス業界未経験者の転職支援人数は業界トップクラス。 転職成功者の平均年収増加率186%の実績あり。※ ※(2020年10月時点)
サービス名
特徴
最速転職ヒュープロ
アクシスコンサルティング
ヤマトヒューマンキャピタル