企業のブランド価値を高める役割として、広報・PRは多くの企業で重要性が増しています。その中でも、専門スキルを活かして柔軟に働ける「フリーランス広報」という働き方が注目を集めています。
一方で、企業に所属せずに活動することに不安を感じたり、「安定して案件を獲得できるのか」「年収はどのくらいなのか」と悩む人も少なくありません。
本記事では、フリーランス広報・PRの仕事を始める際に知っておきたい仕事内容・契約形態・年収相場について解説します。また、案件例やスキルアップのポイント、活用したいエージェントも紹介します。独立を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてください。
フリーコンサル向けおすすめ案件紹介サービス5選
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フリーランスの広報・PRとは

企業や社会をつなぐ「顔」として、メディア対応や情報発信を担うのが広報・PRの役割です。ここでは、仕事内容や契約形態、企業の需要などの市場動向について解説します。
フリーランス広報・PRの仕事内容
フリーランスの広報・PRは、企業の広報部門と同様に、ブランド価値を高める情報発信やメディア対応を担います。具体的には、プレスリリースの企画・作成、メディアとのリレーション構築、取材対応、SNS運用、危機管理対応などが中心です。
フリーランスとして活動する場合は、クライアント企業の課題を踏まえて広報戦略を立案し、成果につなげる役割が求められます。企業の規模やフェーズによっては、経営層と直接やり取りしながら戦略設計から実行までを一貫して支援するケースもあります。
社内で兼任されがちな広報機能を外部の専門家として補う立場であり、経験やネットワークを活かした実践的な支援が期待される仕事です。
フリーランス広報・PRの契約形態とは
フリーランスの広報・PRは、多くの場合「業務委託契約」で企業と契約します。月額制で稼働時間や成果物を取り決める方式や、プロジェクト単位で契約を結ぶケースが一般的です。
継続的に関わる場合は、広報計画の立案からメディア対応、レポーティングまで一貫してサポートする案件などがあります。短期的な案件では、新商品発表やイベントなど単発のプロジェクト支援もあります。
企業が業務委託契約を活用するメリットは、採用費・福利厚生費・教育費などのコスト削減です。その一方で、費用に対する効果を得られるかという懸念も同時に抱えています。契約内容によって業務範囲や成果責任が変わるため、受託時には目的と期待値をしっかりすり合わせしましょう。
フリーランス広報・PRの需要と背景
事業会社における広報・PRの重要性は高く、日本パブリックリレーションズ協会の調査では、72%の企業が「広報・PR担当者の役割が増大している」と回答しています※1。
また、広報業務を外部に委託する企業も少なくありません。広報会議の調査では、103社のなかでPR会社に業務を委託している企業は約4割※2という結果がでています。近年の傾向として、企業が外部パートナーに求めるスキルは「メディアとのネットワーク」「企画提案力」「最終的な成果」などが上位に挙がっています※2。
単なる実務代行に留まらない戦略性や提案力が求められる現代の広報活動において、豊富な経験と人脈で成果を出すフリーランス広報への需要は、今後ますます高まっていくでしょう。
フリーランスの広報・PRになるメリット

フリーランスとして広報・PRの仕事を請けることで、働き方やキャリアの自由度が大きく広がります。ここでは、独立して活動することで得られる主なメリットを紹介します。
時間や環境が比較的自由になる
働く時間や場所を自分で選べることは、フリーランス広報の大きな魅力です。
企業に所属していると、業務時間や出社形態に左右される場面もありますが、フリーランスであれば在宅やリモートでの対応も可能です。特に育児や介護など、ライフイベントと仕事を両立したい人にとっては柔軟な働き方がしやすい点も大きなメリットです。会社員のように部署異動や人間関係に悩むことも少なく、自分のペースで仕事に集中できます。
自分のリズムで働けるからこそ、生活の質を高めながら長く活躍しやすい環境を整えることができます。自己管理が求められる一方で、働き方に裁量を持てる点は、フリーランスならではの魅力といえるでしょう。
専門性を高めやすい
専門性を高めやすい点も、大きなメリットです。
フリーランスの広報は、自分の得意分野や関心のある業界に特化して案件を選べるため、専門性を深めやすい働き方です。例えば、IT・美容・教育など、自分の知見を活かせる領域を選ぶことで、担当企業のブランディングをより的確に支援できます。
また、特定の業界で実績を積み重ねることで「この分野に強いPRパートナー」として信頼を得やすくなります。専門知識が評価されるほど、契約単価アップや長期的なリピートなどの案件獲得の安定化にも繋がります。
スキルを磨きながら自分の得意領域を伸ばせる点は、会社員よりも裁量の大きいフリーランスならではのメリットといえるでしょう。
様々な企業の案件に関われる
関われる企業案件の幅の広さも、メリットの一つです。
フリーランス広報は、複数の企業と契約しながら幅広い業界・業種の案件に携われます。スタートアップから大手企業まで、プロジェクト単位で異なる広報課題を解決するため、多様な経験を積めるのが特徴です。
企業によってPRの目的や手法も異なるため、メディアアプローチの幅を広げたり、経営層との折衝スキルを磨いたりと、実務を通じて柔軟な発想力が身につきます。一社に縛られず多様な現場を経験できることで、課題対応力や提案力が自然と高まります。
新しい業界との出会いが刺激となり、キャリアの幅が広がっていくのもフリーランスの強みといえるでしょう。
正社員より高年収になる可能性
スキルや実績によっては正社員より高い報酬を得られる可能性があることも、フリーランス広報のメリットです。
企業は人件費や教育コストを抑えつつ広報業務を前に進めるため、即戦力として成果を出せるプロに委託する傾向が強いため、経験豊富なフリーランスへの依頼が増えています。稼働日数によって変動する可能性はありますが、フリーランス広報の年収は674万円※との調査結果もあります。
また、プロジェクト単位の契約実績を積み重ねることで、報酬単価を上げることができる点もフリーランス広報の特徴です。得意領域を活かして高付加価値の案件を請ければ、キャリアアップと収入アップを同時に実現できるでしょう。
フリーランスの広報・PRになるデメリット・注意点

自由度の高い働き方ができる一方で、フリーランスには会社員にはない責任やリスクも伴います。ここでは、認識しておきたいフリーランス広報のデメリットを解説します。
豊富な経験や高いスキルが求められる
フリーランスの広報・PRは、即戦力として成果を出すことが前提とされています。企業側は教育コストをかけずに、すぐに結果を出せる人材を求める傾向があるため、広報の実務経験が浅い状態での独立はリスクが高いといえます。
特に、メディア対応や企画提案に加え、成果を可視化する分析力など、即戦力としてのスキルが求められます。実績や専門分野が明確でないと、契約が続かない・単価が低いなどの悩みにつながりやすく、スキル不足を補う努力が欠かせません。
フリーランスとして独立する前に実務経験を積み、ポートフォリオを整えておくことで、安定した案件獲得につなげましょう。
営業や交渉・税務など各種手続きは自分で行うことになる
フリーランス広報は、契約や請求、確定申告といった事務的な手続きもすべて自分で行う必要があります。企業勤めのように経理や総務が代行してくれるわけではないため、税金や経費の管理、スケジュール調整も自己責任です。
また、新しい案件を獲得するには営業活動や価格交渉も必要になります。特に契約条件を曖昧にしたまま受注すると、想定以上の業務を求められるなど、トラブルに発展するケースもあります。
安心して業務に集中するためにも、契約内容を明確にし、請求・支払いの流れを整理しておくことが重要です。自分自身が“個人事業の経営者”である意識を持ち、時間管理とリスク管理を両立させる努力が必要となります。
正社員のような福利厚生や休暇制度はない
福利厚生や休暇制度がない点も、正社員とフリーランス広報の大きな違いです。
フリーランスは、会社員のような有給休暇や社会保険制度に守られていません。体調不良や育児、介護などで働けなくなれば、その期間の収入はゼロになります。安定収入がない分、貯蓄や保険でリスクを補う備えが重要です。
特に広報の仕事は、リリース時期やメディア対応などスケジュールが読みにくいこともあり、休みを取りづらい場面もあります。無理のない働き方を意識し、生活コストを見直すことや、稼働量をコントロールすることも大切です。
家族やパートナーのサポート体制を整えながら、リスクを見据えた働き方を計画しておくと安心でしょう。
フリーランスの広報・PRに求められるスキル・経験

フリーランスとして広報・PR業務を担ううえで必要なスキルや経験は多岐にわたります。ここでは、フリーランス広報に求められる代表的なスキル・経験を紹介します。
メディアとのコネクション
まず代表的なスキルは、メディアとのコネクションです。
広報・PRにおいて、メディアとのネットワークは大きな強みになります。日頃から記者や編集者と信頼関係を築き、取材のきっかけや情報提供のタイミングを掴む力が求められます。単に連絡先を持っているだけでなく、相手が求めているニュース性や切り口を理解して提案できることが重要です。
特にフリーランスの場合、メディア関係者との距離感や丁寧なコミュニケーションが継続的な取材につながります。媒体ごとの特徴や過去の記事傾向を把握しておくなど、信頼を積み重ねる行動ができることが重要です。また、すでにコネクションを持っている場合は、即戦力として評価されるでしょう。
コミュニケーション・文章スキル
フリーランス広報には、相手にわかりやすく情報を伝える力が必要です。クライアントやメディア担当者など、多様な相手とやり取りを行うため、言葉選びや説明の順序で印象が大きく変わります。
プレスリリースやSNS投稿など、媒体ごとにトーンを使い分ける柔軟さも重要です。文章は「整える」よりも「伝わる」ことを意識し、専門的な内容も誰にでも理解できる表現に置き換えることが求められます。
特に初対面の相手との関係づくりでは、相手の立場を尊重した伝え方が信頼構築の第一歩になります。丁寧で誠実なコミュニケーションが信頼関係を生み、結果として仕事の依頼や紹介につながることも多いでしょう。
特定分野での専門性
特定分野について専門性を持っていることも、フリーランス広報として評価されるポイントです。ITや美容、教育など、業界構造や市場動向を理解しているほど、課題に即したPR戦略を立てやすくなります。
業界知識を持っていると企業のサービスを解像度高く理解できるため、アウトプットの質も当然高まります。メディア提案の場でも、業界の背景を踏まえて話せることで説得力が高まり、担当者の印象にも残りやすくなるでしょう。
自分の専門分野を明確にしておくことで、「この領域ならこの人」と指名される機会も増えます。特化した知識を積み上げていくことで、他のフリーランスとの差別化にもつながるでしょう。
SNSなどデジタルマーケの知見
SNSやデジタルマーケティングに関する知識も、フリーランス広報として評価されるポイントです。近年はオンライン上での情報発信が企業活動の中心となり、SNS運用やデータ分析のスキルを求める依頼が増えています。
特にSNSでは、投稿企画やキャンペーン設計に加え、炎上防止や危機対応などリスクマネジメントの意識も重要です。スピード感を保ちながらも、ブランドイメージを守る判断ができるかどうかが信頼につながります。
また、広告運用やSEOの知見があれば、発信戦略をより多角的に設計できます。デジタル領域を理解している広報は、提案の幅が広く、継続的なパートナーとして評価されやすい存在といえるでしょう。
独自の企画力や大規模プロジェクトの成功実績
独自の企画力やプロジェクト成功の実績も、クライアントから高く評価されるポイントです。
PRの現場では、ただ情報を届けるだけでなく「どのように注目を集めるか」を考える発想力が求められます。単にニュースを発信するのではなく、社会性や時流を意識して「注目される切り口」を作り出す発想力を持っていると、頼もしい存在として評価を得られます。特に企画段階から効果検証まで一貫して関わる経験は、重宝されます。
また、大規模プロジェクトを成功に導いた人は、マネジメント力や調整力があると評価されます。具体的な実績をアピールできるよう、組織体制や数値データを交えて説明できるよう準備しておきましょう。
フリーランスの広報・PRにあるとよい資格

フリーランス広報として活動するうえで、必ずしも資格が必要なわけではありません。ただ、資格を持っていることで専門知識を証明でき、クライアントに安心感を与える効果があります。こちらでは、フリーランス広報におすすめの代表的な資格を紹介します。
広報スペシャリスト検定
広報スペシャリスト検定は、一般社団法人日本アナウンサーキャリア協会が運営する資格です。広報の基本スキルを体系的に学ぶことができ、プレスリリース作成やメディア対応といった実務だけでなく、発信力・表現力など「伝える力」を重視した内容が特徴です。
実務経験が少ない人でも広報の全体像を理解しやすく、フリーランス広報としての基礎となる資格です。取得することで、クライアントに対して一定の専門性を示せる点も安心材料となるでしょう。
PRプランナー資格
PRプランナー資格は、公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会が認定する、広報・PR資格です。経営層とのコミュニケーションやブランディング、危機管理など、広報業務を多面的に学べるカリキュラムが特徴です。
特に、実務経験が浅い人にとって、広報の理論と実践手法を体系的に理解できる資格です。広報・PRの実務経験に加え、体系的な知見を持ち合わせていることをアピールできるため、クライアントとの信頼構築を後押しする存在といえるでしょう。
IRプランナー
IRプランナーは、特定非営利活動法人日本IRプランナーズ協会が認定する資格です。投資家向け広報(IR)に特化していて、企業の財務情報や経営方針をわかりやすく伝えるスキルを学べるのが特徴です。
財務や資本市場の知識を深めたい人や、上場企業の広報案件に携わる人におすすめです。IR業務は専門性が高いため、資格があることで信頼度が増し、より専門性の高い案件にも挑戦しやすくなるでしょう。
広報・PRのフリーランス案件例・案件単価

広報・PRのフリーランス案件は、週3〜5日の稼働で月60〜70万円前後の報酬が多くみられます※。フルリモートの案件も多く、スキルや稼働日数に応じて報酬が変動します。ここでは、実際の募集例を紹介します。
参照元
案件例①エンタメプラットフォーム事業における広報
| 報酬 | 月60万円(週3〜5日稼働) |
|---|---|
| 契約形態 | 業務委託(フリーランス) |
| 勤務形態 | 基本リモート・一部出社あり |
| 業務内容 | 広報PR・プロモーション実行、 メディアリレーション、SNS運用、 プレスリリース対応、IRサポートなど |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
ライブ配信プラットフォームを展開する企業の広報ポジションで、正社員の退職に伴う人員補充のための募集でした。CFO直下で業務を一任されるため、裁量を持って広報戦略を進めたい人にマッチした内容です。広報経験者で、一人称でプロモーションを進められる方が求められていました。エンタメ領域の知見があればよりマッチしやすく、柔軟な発信ができる点が魅力です。
案件例②認証アプリのスタートアップにおける広報
| 報酬 | 月90万円(週3〜5日稼働) |
|---|---|
| 契約形態 | 業務委託(フリーランス) |
| 勤務形態 | 基本リモート・一部出社あり |
| 業務内容 | 全社PR戦略立案、メディア対応、プレスリリース作成、 勉強会企画、セミナー運営など |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
生体認証と画像認識技術を用いたアプリを開発するスタートアップでの募集です。急成長フェーズにおける広報体制の強化が目的で、経営層と近い立場でブランド戦略を推進できるポジションです。IT業界やテクノロジー分野の理解があると望ましく、BtoB領域の広報経験者が対象です。メディアリレーション構築力を活かし、企業の成長を支えるやりがいの大きい案件です。
案件例③広告事業における広報組織立ち上げ
| 報酬 | 月9万円(週1日稼働) |
|---|---|
| 契約形態 | 業務委託(フリーランス) |
| 勤務形態 | フルリモート |
| 業務内容 | 広報戦略立案、情報設計、 社内外調整、認知拡大のための企画提案など |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
広告・メディア・制作事業を手がける企業で、初の広報組織を立ち上げる業務委託案件です。社内に広報知見がなく、代表直下で戦略の設計から提案まで担うポジションとなっています。代表とディスカッションを重ねながら広報の仕組みをつくる実践的な案件です。週1日の低稼働案件なので、副業や、複数案件並行して掛け持ちで参画したい人に向いています。
フリーランスの広報・PRの年収は?

ITプロパートナーズで掲載されている広報・PR案件を確認すると、週3〜5日稼働のもので月額60万〜70万円前後の報酬が多く見られます※。この条件で通年稼働した場合、年収は720万〜840万円になると想定されます。
もちろん、これはあくまで目安です。リモートワークや稼働日数が少ない働き方を重視できる案件もあれば、経験や専門性を活かして単価をさらに引き上げることも可能でしょう。
一方で、契約内容や実績、稼働日数による個人差が大きいのも特徴です。安価な案件を多く抱えすぎると収入が伸びにくく、反対に高単価案件を獲得できれば年収1,000万円以上を狙うことも可能です。高単価案件を多く獲得するには、実績と信頼を重ねることが欠かせません。
参照元
フリーランスの広報・PRになるには?案件獲得する方法

フリーランスの広報として安定的に仕事を受けるには、いくつかのポイントがあります。ここでは、フリーランス広報の代表的な案件獲得方法を紹介します。
フリーランス向けエージェントに登録
効率的に案件を獲得したい場合は、フリーランス向けエージェントの活用がおすすめです。
スキルや希望条件を登録するだけで、PR業務の経験や得意領域にマッチした企業を紹介してもらえます。契約手続きや報酬交渉を代行してくれるサービスも多く、効率的に案件獲得を目指せるため、営業が苦手な人に特におすすめです。
また、エージェントを通して契約することで、トラブルが起きた場合対応してもらえるケースもあるため、万が一のときも安心です。一方、利用手数料やマージンがかかるため身入りが少なくなることや、企業にとっての負担額は高くなることもあることから、やや高いスキルを求められる傾向があることも留意しておきましょう。
知人からの紹介や企業へ直接営業
前職のつながりや知人の紹介から案件獲得を目指すことも代表的な方法です。企業としても、実績や信頼関係のある人に依頼できる安心感があるため、フリーランス広報の発注先として選ばれやすい傾向にあります。
一方で、実績が少ない段階では、紹介だけで十分な案件を獲得するのは難しい傾向があります。そのため、実務経験を高めるために、自ら企業へ提案営業を行うことも大切です。過去の広報成果やプレスリリースの事例をポートフォリオにまとめ、具体的に貢献できる内容をアピールしましょう。
経験を重ねることで信頼が広がり、紹介案件獲得にもつながります。積極的に案件獲得に挑戦しましょう。
ビジネス系SNSなどで人脈を増やす
SNSを通じた情報発信や人脈づくりも、案件獲得につながる有効な手段です。特にWantedlyやLinkedInなどのビジネス系SNSでは、企業担当者と直接つながる機会を得やすく、広報ポジションに関する相談やオファーを受けるケースもあるでしょう。
ただし、こうしたプラットフォームはフリーランス専用ではないため、正社員求人や他職種の募集と混在している点には注意が必要です。プロフィールや実績を充実させつつ、自分の専門領域に関連するコミュニティや投稿に積極的に参加すると、自然な形で仕事の相談が増えていくでしょう。
また、もっと効率的に案件獲得したい場合は、専門エージェントも並行して活用しましょう。
フリーランスの広報・PRにおすすめの案件紹介エージェント

ここでは、フリーランス広報・PRの方におすすめを紹介します。各エージェントには非公開求人の取り扱いもあるため、面談で希望に合う案件の有無を確認しましょう。
ハイパフォコンサル

- 保有案件数が豊富
- 希望にマッチした案件を紹介してくれる
- 好待遇の案件が充実している
ハイパフォコンサルは、フリーランスとして活動するプロフェッショナル向けのエージェントサービスです。もともとはハイクラスのコンサルタント案件を中心に展開していますが、広報・PRやブランディング領域のプロジェクトにも対応しています。
運営会社のINTLOOPは創業21年目※、これまでに登録者は5万2,000名以上※と豊富な実績を誇ります。大手企業や外資系クライアントとの強いネットワークを背景に、一般には公開されていない高報酬案件を多数保有しています。掲載案件以外にも、広報戦略やコミュニケーションデザインを担う非公開プロジェクトが多いのも特徴です。
また、登録後のフォロー体制が手厚く、契約手続きや報酬交渉といった事務面のサポートも特徴です。案件参画後も専任コンサルタントが定期的にサポートしてくれるため、安定して働きたいフリーランスにとって心強い存在といえます。
高単価案件を通じてスキルを磨きたい広報・PR経験者は、まず登録しておきたいエージェントといえるでしょう。
| ハイパフォコンサルの基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | INTLOOP株式会社 |
| 公式サイト | https://www.high-performer.jp/consultant/ |
| 公開案件数 | 8,197件(2025年10月24日現在) |
| 主な取扱職種 | PM・PMO、戦略 業務・会計・⼈事 SAPコンサル、IT・AI・IoT マーケティングなど |
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ProConnect(プロコネクト)
- 中間マージンが公開されていて安心
- 9営業日での報酬受け取り※
- 高単価・高品質な案件紹介制度
ProConnect(プロコネクト)は、中間マージンをすべて公開している透明性の高いフリーランスエージェントです。紹介案件では、実際に自分が受け取れる報酬額を明示してもらえ安心感があります。平均単価は月170万円※と高く、ハイクラス層に向けた案件が中心です。
支払いサイクルの速さも大きな魅力で、報酬は9営業日で入金が可能な制度※を整えています。一般的なエージェントよりも短く、資金繰りの負担を軽減してくれる点は、独立したてのフリーランスにとって心強いポイントです。特に、報酬を早く受け取りたい方には魅力的な仕組みといえます。
さらに、ProConnectでは登録後のスクリーニングを通過した人材のみが案件紹介を受けられるため、クライアントからの信頼も厚く、プライム案件(直接契約)も約2割※を占めています。担当者の対応も迅速かつ丁寧で、税務や契約に関する相談もできます。フリーランス広報として高単価案件を目指したい人に、安心して登録できるエージェントです。
| ProConnect(プロコネクト)の基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社WorkX |
| 公式サイト | https://pro-connect.jp/ |
| 公開案件数 | 非公開(2025年10月24日現在) |
| 主な取扱職種 | 戦略コンサル、業務コンサル ITコンサル、SAPコンサル、PMOなど |
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フリーコンサルタント.jp

- 月収100万円以上の高単価案件が豊富
- 独立やスキルアップに役立つサポートを受けられる
- 稼働後のフォロー・評価制度も充実
フリーコンサルタント.jpは、株式会社みらいワークスが運営するフリーランス向けマッチングプラットフォームです。登録者は25,000名※を超え、戦略・業務・ITなど幅広い分野のプロジェクトを取り扱っています。取引実績は1,000社以上※にのぼり、大手企業からスタートアップまで、信頼性の高いクライアントとの案件が多く揃っています。
月額単価100万円以上の案件や、フル稼働だけでなく短期・スポット参画案件も取り扱っています。希望条件に合わせて、求人紹介を受けることが可能です。また、専門コーディネーターによる高精度なマッチングに加え、契約中のフォローアップ体制も手厚く、参画先企業との調整や働きやすい環境づくりまで支援してもらえます。
稼働終了後には企業からの評価フィードバックを受けられる仕組みもあり、次の案件に活かすことが可能です。長期的にスキルを磨きながらキャリアを積み上げたいフリーランス広報・PR職にとって、安心して相談できるエージェントといえるでしょう。
| フリーコンサルタント.jpの基本情報 | |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社みらいワークス |
| 公式サイト | https://freeconsultant.jp/ |
| 公開案件数 | 6,339件(2025年10月24日現在) |
| 主な取扱職種 | 戦略、PMO、IT、マーケティングなど |
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フリーランスの広報・PRに関するQ&A

フリーランスとして活動を始めると、収入や働き方に関して具体的な疑問が出てくると思います。ここでは、代表的な疑問について、解説します。
フリーランスで月収20万の手取りはいくらですか?
手取り額は控除や税金の条件によって異なりますが、青色申告控除や国民年金の支払いを考慮すると、実際の手取りは月収よりもやや少なくなります。
一定の条件※で試算すると、以下のような手取り金額が想定されます。
| 年収 | 月収 | 手取り(年間) | 手取り(月額) |
|---|---|---|---|
| 240万円 | 20万円 | 約184万円 | 約15.3万円 |
青色申告65万円控除を適用、年齢:20~39歳、配偶者:なし、扶養家族:0人、国民年金:あり、介護保険:なし、経費計上:なし、個人事業税、消費税:なし
つまり、月収20万円の場合、実際の手取りは約15万円が目安です。税金や保険料を考慮して、余裕を持った資金計画を立てることが大切です。安定収入を得るためには、継続案件の確保と経費の適切な管理が欠かせないでしょう。
フリーランスで1000万稼ぐ人はどれくらいの割合ですか?
内閣官房が公表した調査結果によると、年収1,000万円を超えるフリーランスの割合は全体の約3〜4%程度※と報告されています。
この層は、特定分野で高い専門性を持ち、安定したクライアントネットワークを築いている人が中心です。広報・PR領域でも、経営層との折衝経験やブランディング戦略に強みを持つフリーランスは、単価が月100万円を超えるケースもあります。
全体の割合からわかる通り、1,000万円稼ぐフリーランスの割合は少なくなっています。将来的に同じ水準まで稼ぐことを目指すのであれば、長期的な実績と信頼の積み重ねが必要になります。継続的なスキルアップと安定した顧客基盤の構築が鍵といえるでしょう。
アパレルPRもフリーランスになれる?
もちろん可能です。
アパレルや美容、コスメ業界など、特定の分野に特化したフリーランスPRとして活躍する人も増えています。特にアパレルPRは、トレンド発信やSNSを通じたブランディングが重要視されるため、ファッション業界での実務経験やメディアとのコネクションが大きな強みになります。
案件としては、新ブランドの立ち上げサポートや展示会運営、インフルエンサー施策などが中心で、柔軟な働き方が可能です。一方で、業界の変化が激しく競争も厳しいため、最新のトレンドやマーケティング知識を継続的にアップデートすることが求められます。
ファッション業界の人脈を活かしつつ、デジタルPRの知見を磨くことで長く活躍できるフィールドといえるでしょう。
フリーランスの広報・PRまとめ

フリーランス広報・PRは、企業の事業成長を支える戦略的な役割として、今後も需要が高まり続ける分野です。一方で、安定した案件獲得など、独立後に課題を感じる人も少なくありません。
だからこそ、フリーランスとして活動する前に、仕事内容や契約形態、必要なスキルや資格を正しく理解しておくことが大切です。信頼できるエージェントを活用し、自分の得意分野や理想の働き方に合った案件を選びながら、長期的にキャリアを築いていきましょう。





