CTO(Chief Technical Officer)への転職を検討する際、「どの転職エージェントを選べばよいか」で悩む方は少なくありません。転職をスムーズに進めるには、CTOの求人に精通し、支援実績の豊富なエージェントを選ぶことが重要です。
ただし、CTO向けの転職エージェントを利用する際には、いくつか注意すべきポイントもあります。
本記事では、CTO転職に強いおすすめの転職エージェントを厳選してご紹介します。あわせて、エージェント活用のメリット・デメリットやCTO転職市場の現状も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
\IT/Web転職に強いおすすめエージェント・サイト/
サービス名 | 特徴 |
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マイナビが保有する豊富な求人数から条件にマッチした転職先を紹介! 年収アップしたい、スキルアップできる企業・大手企業に行きたい、残業を減らしたいといった要望をかなえたい方におすすめ |
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IT業界出身のアドバイザーが多数在籍! 年収アップ率93%で口コミ評価も高く、スキルアップにフォーカスした企業を厳選して提案してくれるので、将来的に活躍できる転職先が見つかります。 |
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CTOにおすすめの転職エージェント7社を徹底比較!

以下では、CTOにおすすめの転職エージェント7社を紹介します。CTOなどのエグゼクティブ職やIT業界特化型から大手総合型まで、いずれも豊富な実績を誇ります。ぜひ、自身のニーズや相性とマッチした転職エージェントを見つけて、CTOへの転職を成功させてください。
レバテックキャリア

- ITエンジニア・クリエイター専門の転職エージェントサービス
- 希望企業への転職成功率は96%※と高水準をマーク
- 年間約10,000回もの企業訪問により、企業のリアルな情報がわかる
レバテックキャリアは、IT・クリエイター領域に特化した人材サービスを展開する、レバテック株式会社が運営するITエンジニア・クリエイター専門の転職エージェントです。
IT分野に特化しているため、「経営×技術」といったポジションの提案にも強みを持ち、希望企業への転職成功率は96%※という高い実績を誇ります。CTOを目指す方にとっても、技術要件を深くヒアリングしてくれる点は大きな安心材料です。
アドバイザーは職種ごとに担当しており、技術的な背景への理解はもちろん、採用市場の動向にも詳しいです。そのため、将来のキャリアを見据えた計画的な提案が受けられます。
さらに、年間で約10,000回の企業訪問を実施しているため、業務内容やプロジェクトの規模だけでなく、現場の雰囲気といったリアルな情報も得られます。ミスマッチの少ない転職を希望している方におすすめのエージェントです。
運営会社 | レバテック株式会社 |
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公式サイト | https://career.levtech.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年7月14日現在) |
主な求人職種 | フロントエンド、バックエンドエンジニア 業務系アプリケーションエンジニア iOSエンジニア、データベースエンジニア クラウドエンジニア、PM、PMO データサイエンティスト、IoTエンジニア ITコンサルタント、デザイナーなど |
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マイナビITエージェント

- 人材会社大手マイナビ運営による IT・Web業界専門の転職エージェント
- 医療現場や製薬会社での実務経験のあるキャリアアドバイザーが在籍
- 公開求人だけでなく、高待遇かつ好条件な非公開求人も多数保有
マイナビITエージェントは、人材会社大手の株式会社マイナビが運営する IT・Web業界専門の転職エージェントです。
一般には出回らない「CTO」「経営幹部候補」「VPoE」などの非公開求人も保有しており、スタートアップや成長企業のCTOポジションにも対応しています。そのため、IT業界でハイクラス転職を目指す方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。
在籍するキャリアアドバイザーは業種・職種ごとの専門知識が豊富で、転職が初めての方でも安心して相談できます。
また、CTOポジションの採用要件を深く理解しているうえ、応募企業の技術スタックやカルチャーについても丁寧に説明してくれるため、ミスマッチの少ない転職が期待できます。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公式サイト | https://mynavi-agent.jp/it/ |
公開求人数 | 23,855件(2025年7月14日現在) |
主な求人職種 | アプリケーションエンジニア インフラエンジニア ITコンサルタント、社内SE システム運用/保守/サポート 製品開発、システムエンジニア Web/インターネット/ゲーム関連職など |
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LHH転職エージェント

- ハイクラスやエグゼクティブ層、外資系企業への転職に強い転職エージェント
- 職種ごとに業界に精通したコンサルタントを設置し、精度の高いなマッチングが可能
- 360度式コンサルティングにより、企業カルチャーとの相性まで見極められる
LHH転職エージェントは、ハイクラスやエグゼクティブ層、外資系企業への転職支援で豊富な実績を持つエージェントです。
世界最大級の総合人材会社であるアデコグループが運営しています。その強みを活かしたグローバルネットワークにより、外資系や日系大手、成長企業など多様かつハイクラスな求人を提供しています。
特にLHH転職エージェントでは、CTO採用で重要となる「経営層の期待値」や「組織フェーズとの相性」のすり合わせがしやすい点も魅力のひとつです。
また、企業と求職者の双方を一人のコンサルタントが担当する「360度式コンサルティング」を採用しています。企業文化も含めた相性を的確に見極められるため、ミスマッチの少ないCTO転職が期待できるでしょう。
運営会社 | アデコ株式会社 |
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公式サイト | https://jp.lhh.com/ |
公開求人数 | 10,871件(2025年7月14日現在) |
主な求人職種 | IT系研究開発職、プロダクトマネジメント 開発系管理職、技術営業(法人、海外) アプリケーションエンジニア、商品企画 HR(タレントマネジメント、エンゲージメント) 労務・労政担当、組織開発担当 人事アシスタント、管理職など |
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JACリクルートメント

- ハイクラス・ミドルクラス専門の転職エージェントとして豊富な実績と歴史を誇る
- グローバルな展開により、外資系製薬企業を目指す方にもおすすめ
- ハイクラス・ミドルクラスの転職満足度で7年連続No.1※獲得
JACリクルートメントは、株式会社ジェイ エイシーリクルートメントが運営する、管理職・エグゼクティブ・専門職に特化したハイクラス・ミドルクラス専門の転職エージェントです。
30年以上にわたって培ったノウハウと丁寧なサービス提供により、オリコン顧客満足度ランキング「ハイクラス・ミドルクラス転職部門」で7年連続1位※を獲得しています。
そのため、CTOを目指す方にとっても信頼できるエージェントといえるでしょう。また、JACリクルートメントには専門性に応じたチームが編成されています。
コンサルタントは企業ニーズに即した人材要件を深く理解したうえで、両面型コンサルティングを提供しています。この仕組みにより、選考難易度の高いCTOポジションでも通過率の向上が期待できます。
運営会社 | 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント |
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公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
公開求人数 | 約21,000件(2025年7月14日現在) |
主な求人職種 | 技術職・専門職(CTO/技術責任者など) 課長・マネージャークラス 部長・役員クラス、エグゼクティブ職 外資系・グローバルポジションなど |
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エンワールド・ジャパン

- ミドルからハイクラスのグローバル人材に特化した人材紹介・人材派遣会社
- グローバル企業や外資系CTO求人に強み
- CTO転職に必要不可欠な企業との相性重視の両面型コンサルティングを提供
エンワールド・ジャパンは、ミドルからハイクラスのグローバル人材に特化した人材紹介・人材派遣会社で、運営元はエンワールド・ジャパン株式会社です。
グローバル企業や外資系のCTO求人に強みを持ち、英語を活用する案件が多い点も大きな特徴です。バイリンガル人材向けのサポートも充実しており、海外市場や多国籍チームでのCTOポジションを目指す方には最適といえるでしょう。
IT・デジタル領域に特化した専任コンサルタントが在籍しており、CTOに求められるスキルや経験を的確に把握しています。企業ごとのカルチャーや組織構造をふまえた、相性を重視した提案が可能な点も魅力です。
グローバルな開発組織や海外拠点をリードしたい方はもちろん、外資系ならではの選考プロセスや条件交渉をプロに任せたい方にもおすすめできるエージェントです。
運営会社 | エンワールド・ジャパン株式会社 |
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公式サイト | https://www.enworld.com/ |
公開求人数 | 1,161件(2025年7月14日現在) |
主な求人職種 | 外資系・日系グローバル企業における CTO、マネージャー、エンジニア ITベンダー、マーケティング 各種コンサルタント、社内人事担当 金融専門職、テクノロジー関連 消費財、製造業、医師、弁護士など |
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ビズリーチ

- 日本最大級のハイクラス特化型スカウトサービス
- 匿名でもOKのレジュメ公開で、企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く
- 年収1,000万円以上の求人が4割以上※
ビズリーチは株式会社ビズリーチが運営する日本最大級のハイクラス特化型スカウトサービスで、即戦力人材をターゲットにしています。
匿名で公開できるレジュメ機能により、企業の人事担当者や経営層、ヘッドハンターから直接スカウトを受け取れるため、在職中でも効率よく転職活動を進められます。
ハイクラス向けのサービスだけに、CTOや経営層クラスの求人も豊富で、年収1,000万円以上の求人が4割以上※を占める点も大きな魅力です。
登録ヘッドハンターは8,400人以上※にのぼり、いずれも一定基準をクリアした転職支援のプロフェッショナルです。転職に関するあらゆる相談に対応してくれるため、初めての転職でも安心して利用できます。
参照元
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
公開求人数 | 162,632件(2025年7月14日現在) |
主な求人職種 | 経営、管理、マーケティング 営業、各種コンサルタント IT技術職、電気・電子関連職 金融、不動産関連職、研究・臨床開発職 建築・土木関連職、人事、サービス職 広告・マスコミ関連職など |
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リクルートダイレクトスカウト

- ハイクラス専門の転職スカウトサービス
- 年収800万~2,000万円クラスの求人がメイン
- CTOなどCxOポジションの非公開・独占求人を多数保有
リクルートダイレクトスカウトは、株式会社インディードリクルートパートナーズを運営母体とする、ハイクラス向け転職スカウトサービスです。
自身の経歴やスキルをレジュメとして公開することで、エージェントや企業からスカウトを受けられる点が最大の特徴で、自ら案件を探す手間が省けます。
年収800万〜2,000万円クラスの案件が豊富で、CTOをはじめとするCxOポジションや、役員・幹部候補などのハイクラス求人も多数取り扱っています。
さらに、好条件の非公開求人や独占求人を多く保有しているのも、リクルートならではの強みです。レジュメを登録しておけば複数のエージェントから声がかかる可能性もあり、各提案を比較しながら効率よく転職活動を進めたい方におすすめです。
運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
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公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年7月14日現在) |
主な求人職種 | CTO、エグゼクティブ職、コンサル 機械・電子製品専門職、化学・素材専門職 生産管理・購買関連職、金融 コーポレートスタッフ、医薬品関連職 医療・福祉関連職、学術研究 出版・メディア関連職、営業職など |
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CTO向け転職エージェントの選び方

CTO向け転職エージェントの選び方にはコツがあります。以下に挙げる3つのポイントを重視したうえで、自身のニーズにあった転職エージェントを選びましょう。
経営層クラスの転職サポート実績があるか
CTOをはじめとするエグゼクティブ職への転職を目指す場合は、経営層クラスの転職支援実績が豊富なエージェントかどうかに注目することが重要です。
CTOは一般的な職種に比べ、専門的なスキルや豊富な経験が求められます。企業運営にも関与する役職であるため、企業が求める人材要件や選考の進め方も通常とは異なります。
エグゼクティブ領域に強く転職支援の実績があるエージェントなら、好条件の非公開求人を紹介される可能性が高いです。さらに、企業ごとの採用傾向や内部事情にも精通しているため、内定に直結する実践的なサポートを受けられるでしょう。
志望業界への理解や専門性があるか
金融やITなど、独自ルールや慣習がある業界でCTOを目指す場合は、転職エージェントや担当アドバイザーが志望業界への理解や専門性を持っているかどうかも重要なチェックポイントです。
特定の業界に強みを持つエージェントに所属するアドバイザーであれば、企業との強固なパイプを築いており、より良い条件の求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
また、業界のトレンドや採用動向にも精通しているため、転職成功率を高めるための実践的なアドバイスやサポートが受けられるでしょう。
アドバイザーとのコミュニケーションが取りやすいか
アドバイザーとのコミュニケーションが取りやすいかどうかも、CTOへの転職をスムーズに進めるうえで注目すべきポイントです。
傾聴力やレスポンスの早さに優れたアドバイザーであれば、自身のキャリアや強み・弱みを話しやすく、正確に理解してもらえる可能性が高まります。その結果、適性や希望条件に合った企業をスピーディーに紹介してもらえるでしょう。
さらに、CTO案件に強いアドバイザーは企業経営者と密に連携し、内部事情や理想とされる人材像に関する情報を把握しています。こうした有益な情報を提供してもらえることで、内定獲得に向けた効果的な対策が可能になります。
CTO向け転職エージェントを利用するメリット

CTO向け転職エージェントを利用した場合、以下に挙げる3つのメリットがあります。CTOに強みのある転職エージェントならではのメリットを活かして、理想の転職を実現させましょう。
一般には出回らないCTO向けの求人にアクセスできる
CTO案件は非公開求人であることが多く、「新規事業の立ち上げ」や「技術基盤の刷新」といった重要な役割を担うケースがほとんどです。
そのため、一般的な求人サイトには掲載されず、信頼関係を築いた転職エージェントのみに取り扱いが許される傾向があります。非公開のCTO案件は他の求人に比べて高待遇かつ好条件であることが多く、エージェントに登録した会員の中でも、高度なスキルや豊富な役職経験を持つ候補者のみが紹介を受けられます。
CTOとしてより良い条件での転職を目指すなら、CTOの支援実績が豊富な転職エージェントを選ぶことで、非公開求人へのアクセスが可能になるでしょう。
経営層に特化した面接準備ができる
CTOの転職では、面接において経営会議のようなレベルの高い自己アピールや説明力が求められ、経営層から信頼を得られるストーリー設計が不可欠です。
CTOの転職支援に実績のあるエージェントであれば、経営層による選考に特化したノウハウが蓄積されています。クライアント企業の事業課題や採用背景、経営層の意図についても深く理解しています。
そのため、一般的な面接対策とは異なり、経営視点に沿った想定問答を準備し、CTO志望者に対して的確に提供することが可能です。これにより転職希望者は、難関である経営層との面接を突破し、内定獲得を目指せるようになるでしょう。
企業との間に立って推薦してくれる
CTO案件は、エージェントが企業の経営陣と直接相談したうえで採用要件が設定されます。高待遇で好条件の案件は、その要件に見合うと判断された候補者のみに紹介され、企業への推薦へと進みます。
しかし、転職エージェントを活用しない場合、自分で希望条件に合う企業を一社ずつ精査し、自力で応募を進めなくてはいけません。
CTO向け転職エージェントを利用すれば、企業への推薦時にスキルだけでなく、候補者の価値観や実体験も含めたアピールが可能です。内定獲得を強力に後押ししてもらえるでしょう。
CTO向け転職エージェントを利用するデメリット

CTO向け転職エージェントには、以下のような2つのデメリットがあることも理解しておきましょう。あらかじめCTO向け転職エージェントのデメリットを理解しておくことで、トラブルも回避できるはずです。
アドバイザーと相性が合わない場合がある
CTO向け転職エージェントが豊富な実績を持ち、口コミで高評価を得ている場合でも、転職成功のカギを握るのは担当アドバイザーとの相性です。
相性が良いアドバイザーであれば、転職希望者とのやりとりを通じて適切な求人提案や的確なアドバイスが受けられ、転職活動をスムーズに進めやすくなります。
一方で、「話をきちんと聞いてくれない」「レスポンスが遅い」といった相性の合わないアドバイザーに当たると、転職活動に支障が出る可能性もあるため注意が必要です。
もし相性が合わないと感じた場合は、遠慮せず担当変更を申し出ましょう。それでも改善が見られない場合には、別の転職エージェントに切り替えることも検討すべきです。
希望通りの求人があるとは限らない
CTO向け転職エージェントを活用する最大のメリットは、自身のスキルや希望条件に合った求人の紹介が受けられ、内定獲得に向けた手厚いサポートが受けられる点にあります。
ただし「スキルセットが企業の採用要件に合わない」「市場のタイミングが悪い」といった理由から、希望条件にマッチする求人が常にあるとは限りません。
こうした状況を避けるには、強みの異なる複数の転職エージェントを併用するのがおすすめです。転職エージェントごとに取引企業が異なるため、あるエージェントでは希望に合う求人がなくても、別のエージェントでは好条件の非公開案件を保有していることも珍しくないでしょう。
CTO向け転職エージェントを活用するポイント

CTO向け転職エージェントを活用する際は、以下に挙げる5つのポイントに注目すれば、よりスムーズな転職活動が実現するでしょう。
アドバイザーとはこまめに連絡を取り合う
CTOの採用は企業の経営課題の解決に直結するため、採用側も候補者の見極めに慎重になりがちです。一般職の転職と比べて採用要件は厳しく、選考プロセスの難易度も高いのが特徴といえるでしょう。
さらに、CTOクラスの求人は非公開案件が多く、水面下でアドバイザー経由のオファーが出されることもあります。そのため、連絡のタイミングによっては大きなチャンスをつかめる可能性もあるのです。
CTOへの転職を成功させるには、エージェントのアドバイザーとの密なコミュニケーションが鍵となるため、こまめに連絡を取ることを心がけましょう。
自分の経験や希望を具体的に開示する
CTO求人は企業ごとに求められる人物像が異なります。担当アドバイザーは転職希望者と企業の間に立ち、「このスキルや実績がある人材なら課題解決が可能です」といった形で強みや魅力を効果的に伝え、採用を後押しします。
したがって、あいまいな情報しか提供できないと、アドバイザーが魅力を十分に伝えられません。その結果、不本意な結果になる可能性もあります。
自身の強みを最大限にアピールするには、経験や希望を抽象的に伝えるのではなく、具体的な成果や取り組み内容を明確に開示することが大切です。
転職エージェントは複数登録する
CTOへの転職に限らず、転職エージェントを活用する際は1社に絞らず複数に登録するのがおすすめです。
転職エージェントごとに得意分野や保有するネットワークが異なるため、それぞれの強みを比較することで自分に最適なサポートが受けられます。たとえば、ハイクラス専門型のエージェントであれば、CTO求人が豊富で経営層面接に特化した選考対策が可能です。
大手の転職エージェントは多様な業界の大企業案件に強く、スタートアップ特化型は経営層と直接つながる紹介ルートを持っている点が大きな強みです。
複数のエージェントに登録することで、自身の志向や希望条件に合った転職先が見つかりやすくなり、よりスムーズな転職活動が実現できるでしょう。
転職における優先順位を明確にする
CTOというポジションを目指す場合、譲れない条件は人によって異なります。転職時に具体的な希望条件をあらかじめ設定しておくことで、判断軸がぶれにくくなり、転職エージェントとのやりとりもスムーズに進められます。
ただし、希望条件があまりに多すぎると、紹介される求人が限られる可能性がある点にも注意が必要です。CTOを目指して転職するにあたっては、自分にとって何を最も重視したいのか、あらかじめ優先順位を明確にしておくことが大切です。
優先順位がはっきりしていれば、譲れる条件と譲れない条件の判断がしやすくなり、転職成功の重要なカギとなるでしょう。
エージェント任せにせず自分でもリサーチをする
CTOへの転職を成功させるうえで、エージェントから受けられるサポートは非常に心強い存在です。ただし、CTOというポジションは「待ち」の姿勢ではなく、自ら動く「攻めの姿勢」が求められるため、常に積極的な行動が欠かせません。
エージェントもクライアント企業との関係性によって、転職希望者への伝え方や対応に差が出る場合があります。そのため、エージェントのサポートや説明だけに頼ってしまうと、理解が表面的なものにとどまる可能性もあります。
気になる業界や企業については、自ら積極的にリサーチを行うことで理解が深まり、面接でも経営層と同じ視点で話せるようになるでしょう。
年代別エグゼクティブ転職のポイント

以下では、「40代」「50代」「60代」の年代別エグゼクティブ転職のポイントを解説します。また、各年代ごとに効果的な転職エージェントを選ぶことで、転職活動の効率が飛躍的にアップするはずです。
40代のエグゼクティブ転職のポイント
40代でエグゼクティブ転職を目指す場合、企業からは一定以上のスキルセットや実務経験、実績が求められます。20代〜30代で培った専門的な知識に加えて、マネジメント経験や社内外で幅広く活躍できるスキルも必須といえるでしょう。
また、40代でエグゼクティブポジションを狙うには、基礎的な業務スキルだけでなく、企業経営に深く関与するケースが多くなります。そのため、単なるプレイヤーとしてではなく、事業全体を俯瞰できる経営視点や戦略的な判断力も求められます。
50代のエグゼクティブ転職のポイント
50代のエグゼクティブ転職では、40代以上に「マネジメント力や組織改革力」「経営視点での課題解決力」「信頼性の高さ」といった要素に対する期待やハードルが高まります。
ただし、ポジションが上がるほど役割は抽象化しやすくなるため、これまでのキャリアを振り返り、徹底した棚卸しを行うことが重要です。
自身が関わったプロジェクトでの具体的な成果や、どのように部下を育成し、結果として何を達成したかなどを整理しましょう。そうすることで、自分の強みやアピールポイントを明確にでき、転職成功へと繋がります。
60代のエグゼクティブ転職のポイント
60代からでもエグゼクティブ転職を目指すことは可能です。企業にとって、60代の方がこれまでに培ってきた「豊富なキャリア」や「高い人間力・広い人脈」は大きな魅力であり、一定のニーズが見込まれます。
60代のエグゼクティブ転職で求められるのは、ハイレベルな実務経験やスキルに基づいた実績の再現性です。
さらに、過去の成功体験だけでなく、失敗から得た学びや、それを活かしてきた姿勢なども求められます。年代に関係なく成長を続ける意欲を示すことも、大切なアピールポイントとなるでしょう。
CTO向け転職エージェントを利用する流れ

CTO向け転職エージェントを利用する際は、一般的に会員登録から始まる5つの流れに沿って、内定へ至ります。ただし、転職エージェントによって、提供サービスに多少の違いが生じる場合があるため、あらかじめ公式サイトで確認しておきましょう。
1.会員登録
CTO向け転職エージェントに限らず、会員登録をしなくても求人検索が可能なサイトはあります。しかし、会員登録をすることで非公開求人の紹介やキャリア面談、選考対策などのサポートが受けられます。
特にCTOのようなハイクラス転職では、スキルやプロジェクト経験を具体的に入力することでマッチング精度が向上し、転職成功の可能性が高まります。
2.アドバイザーとの面談
会員登録後は、アドバイザーから面談に関する連絡があります。面談では、登録時に入力した内容をもとに「転職時期」「希望業界」「年収」「キャリアプラン」などをヒアリングされるため、事前にメモを用意しておくとスムーズです。
転職の希望条件は、MUSTとWANTに分けて整理しておくのがおすすめです。転職の軸が明確になり、アドバイザーもMUST条件を踏まえたうえで、スキルや経験に合う求人を提案しやすくなります。
3.求人紹介
面談内容をもとに、アドバイザーから求人が紹介されます。自分でも求人検索ができるサイトであれば、気になる案件を事前にピックアップし、紹介可能かどうかアドバイザーに確認しましょう。
また、CTO向け転職エージェントでは、会員限定の高待遇な非公開求人を保有しているケースもあります。CTO求人は数が少なく競争率も高いため、紹介されたらすぐに検討し、応募の意思は早めに伝えることが大切です。
4.書類選考・面接
応募後は、企業による書類選考が最初の関門となります。採用担当者の印象に残る応募書類に自信がない場合は、アドバイザーの添削を受けて内容をブラッシュアップすると安心です。
また、CTOの転職では経営者や役員など、幹部クラスとの面接が行われるのが一般的です。アドバイザーは面接日程の調整に加え、企業ごとに効果的な受け答えのアドバイスも行ってくれるため、万全な事前対策が可能になります。
5.内定
選考を通過して希望企業から内定を得た後は、アドバイザーが入社日の調整や最終的な条件交渉を代行してくれます。年収や勤務条件、業務範囲など気になる点があれば、遠慮せずに伝え、アドバイザーに交渉を依頼しましょう。
また、転職エージェントを利用すれば、現職の退職手続きについてもアドバイスが受けられるため、安心して入社準備に集中できます。
CTOの役割と年収相場

CTOの実際の仕事内容と役割はどのようなものか、また、気になる年収相場に関して、以下の3項目でそれぞれ解説します。
CTOの仕事内容と役割
CTOは組織の最高技術責任者として、「技術面」「経営」「IT戦略」の企画や意思決定を行うポジションです。
CTOの役割は、所属する企業の規模や経営状況によって異なります。経営が安定している大企業や中堅企業では、CTOが経営方針や戦略策定などに重点的に関与することもあります。
一方、スタートアップや小規模企業では、CTO自身がプロジェクト管理やマネジメントに加え、エンジニアの採用や育成、技術全般の責任を担うのが一般的です。場合によっては自ら手を動かし、コーディングに携わるケースも少なくありません。
CTOと社長の違い
CTOは技術領域での最高責任者、社長は組織全体を率いる最終責任者という違いがあります。
CTOと社長は、「役割」「責任範囲」「決裁権」において明確な違いがあります。CTOは技術領域の最高責任者として、技術戦略の策定やプロダクトの方向性を決定し、開発チームの組織設計や育成にも携わります。
一方で、社長は企業全体の経営責任を担い、ビジョンや事業戦略を決定する最終的な意思決定者です。さらに社長は、株主・取引先・従業員など全ステークホルダーとの関係構築や経営全般のマネジメントも行います。
CTOの年収相場
indeedが実施した日本でのCTOの給与に関する調査によると、平均年収相場は約946万1,629円※です。
CTOの年収は東京都や大阪府などの大都市圏で特に高い傾向があり、企業によっては1,000万円を超えるケースも珍しくありません。
CTOは企業の最高技術責任者として事業を技術面から支える役割を担い、重要な意思決定にも関与します。そのため、経営陣の一員として他の経営層と同等の給与水準が設定されていることが一般的です。
参照元
CTOの需要や転職事情

CTOへ転職する際は、市場の需要や転職動向を把握しておくことで自身の市場価値や年収レンジ、求められるスキルが明確になります。この点に着目し、CTOやVPoEの育成・転職支援サービスを展開するインターノウスが調査を実施しています。
調査によると、IT企業経営者の約52.9%※がCTOの必要性を感じている一方で、実際にCTOを設置している企業は約16.3%※にとどまっています。
また、CTOを設置した企業の約9割※が成果に満足していることから、CTOへのニーズは確実に存在します。
新規事業の加速に伴いエンジニア組織の内製化も進んでいますが、内部育成だけでは対応しきれず、CTO人材の確保には外部採用との併用が求められるでしょう。
CTO向け転職エージェントに関するよくある疑問

最後に、CTO向け転職エージェントを活用する際の4つの疑問を回答とともに紹介します。それぞれの質問と回答を参考にして、CTOへの転職活動をスムーズに進めていきましょう。
役職経験が少なくてもCTO転職は可能?
役職経験が少ない方でもCTOへの転職は可能ですが、自己PRや差別化できるスキルの強調が必要です。
CTOの求人数は少なく、競争率も非常に高いため、役職経験が豊富な他の応募者とポジションを争うことになります。
ただし、CTO向けの転職エージェントを活用すれば、客観的な視点から自身の強みを明確にすることが可能です。さらに、応募企業ごとに合わせた選考対策も受けられるため、役職経験が少ない場合でも内定を目指すチャンスは十分にあります。
エグゼクティブ転職に強いエージェントはどう選べばいいですか?
希望ポジションの転職支援に強みと実績、ハイクラス案件を豊富に保有するエージェントを選びましょう。
エグゼクティブ転職支援における実績の豊富さだけでなく、サポート体制の充実度や口コミサイトでの評価を確認することも重要です。特に、気になる転職エージェントを実際に利用した人の口コミは、判断材料として非常に参考になります。
また、可能な限り複数のエージェントと面談を行うことで、相性の良いアドバイザーと出会える可能性が高まり、CTOをはじめとするエグゼクティブ転職の成功に近づくでしょう。
ハイクラス転職エージェントのランキングは参考にしてよいですか?
ランキングは指標の一つとして参考に値しますが、複数の結果を比較検討する多角的な視点が必要です。
ハイクラス向け転職エージェントといっても、それぞれ得意分野や強みは異なります。また、自身のキャリアや転職ニーズによっては、上位ランキングのエージェントを利用しても必ずしも成果に直結するとは限りません。
まずは複数のランキング結果を確認し、気になる転職エージェントをいくつかピックアップしてみましょう。そのうえで、自分との相性やサポート内容を含めて総合的に判断することが、CTO転職を成功させるための重要なポイントです。
CTOに向いている人は?
エンジニアとしてスキルとビジネス感覚を誇り、最先端の技術動向に深い理解がある方はCTOに向いています。
CTOは単なる技術職のトップではなく、技術を通じて自社ビジネスの成功を導く経営層としての役割を担います。
そのため、エンジニアとしての高い技術力に加え、経営課題への理解や技術領域でのマネジメント力も兼ね備えていることが求められます。また、技術や機能をユーザー価値だけでなく、常に売上に結びつけて考える視点も重要です。
さらに、最新技術に関する話題を自身が理解するだけでなく、メンバーやクライアントにわかりやすく伝えられるコミュニケーション力があれば理想的でしょう。
CTOにおすすめの転職エージェントまとめ

転職エージェントを活用してCTOを目指す方に向け、おすすめの転職エージェントや選び方、転職成功のポイントなどをお届けしました。
CTOの転職に強いエージェントの活用はもちろん、CTOというポジションを取り巻く市場動向やニーズなどを知っておけば、転職時のキャリア戦略を練る基盤にもなるでしょう。ぜひ本記事を参考にして、CTOとして自身の理想を叶える転職活動にしてください。