この記事では、コンサルの単価や費用について、多角的に解説します。
コンサルティングサービスを依頼したいが費用相場がよくわからない、自社の予算で事足りるかわからない、といった悩みをお持ちの企業経営者や担当者の方は、この記事を読めばきっと不安を解消していただけるでしょう。
また、コンサルの市場相場をしっかりと把握して、ご自身の単価設定や報酬を適切な水準にしたいとお考えのフリーランスコンサルタントの方にも、この記事の内容が役立つでしょう。
以下では、コンサルの費用が決まる要素や算出方法、契約形態、業界・業種・分野別等の費用相場のほか、コンサルタントが単価を上げるコツなどについてもあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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コンサルティングにかかる費用の算出方法

はじめに、コンサルティングにかかる費用の算出方法について解説します。
コンサルティングにかかる費用は、大きくは人件費とその他の費用に分けられます。人件費は、コンサルタントの報酬単価、人数、依頼する時間・期間によって変わり、単価、人数、期間を掛け合わせて算定します。

たとえば、月あたりの単価が100万円のコンサルタント3人に稼働率100%の業務を3ヶ月間で依頼すれば、人件費は900万円(100万円/人月×3人×3か月)です。
その他の費用とは、調査費、出張費などで、こちらも依頼する内容により変わります。
それぞれの項目について、以下で詳しく解説します。
コンサルタントの報酬単価
コンサルティングにかかる費用を算出する際にキーポイントとなるのが、コンサルタントの報酬単価です。
コンサルタントの報酬単価は、コンサルタントのスキルレベルや経験、実績などで変わります。
スキルがさほど高くない、経験が浅い、実績もあまりない若手のコンサルタントなどは、報酬単価が比較的低いです。逆に、スキルレベルや経験値が高く、豊富な実績があるコンサルタントは、高い成果を期待できる分、報酬単価も高額です。
また、大手・ブランド力が高いコンサルファームのコンサルタントに依頼する場合にも、コンサルタントの報酬は高くなる傾向にあります。
高くても、その分、情報収集力や提案力が優れているコンサルタントも多いので、短期間で良い成果をあげてもらえる可能性もあります。
コンサルティングを依頼する際、コストを下げたいと考えるのは当然ですが、コストのみで依頼先を選んでしまうと、コンサルタントのレベルが低く、期待するような成果を得られなかったり、成果が出るまでに時間がかかり、結果として費用が嵩んでしまったりすることもありますので、十分注意してください。
コンサルタントの人数
コンサルタントの人数も、依頼費用に影響します。少人数で対応可能なプロジェクトは、その分、人件費が抑えられます。
数十人~数百人規模での対応となる大規模なシステム導入などは、相応の費用がかかります。
コンサルタントの単価は一律ではなく、コンサルタントのレベルによって変わるので、依頼費用はどのレベルのコンサルタントを何人必要とするかで算定します。
たとえば、月単価200万円のシニアマネージャークラスのコンサルタントが1人、月単価150万円のコンサルタントが2人、月単価100万円のアナリストが3人、といったチームで対応する場合、月当たりの単価は800万円です(200万円/人月×1人+150万円/人月×2人+100万円/人月×3人)。
依頼するサービスの時間と利用期間
依頼するサービスの時間・利用期間も重要な要素です。コンサルティングは、1時間~数時間のスポット的な依頼で済むこともあれば、数か月以上を要することもあり、依頼内容や求める成果によって、期間も変わります。
一言で経営課題の解決と言っても、月1回のアドバイスのみを依頼するケースから、戦略立案、新システム導入、事後フォローなどをトータルで依頼するなど数か月~数年以上を要するケースまで様々な依頼方法が考えられます。
期間が長ければ、その分コストも増えますので、求めるゴールや社内でどこまで内製化ができるのかといったことをよく検討してから依頼してください。
コンサルファームの中には、長期の契約をすると料金が割引になるプランを掲げているところもありますが、長期契約ではトータルの費用も嵩みますので、小規模な依頼からスタートするなど工夫しましょう。
調査費・出張費・システム費・その他費用
人件費以外にかかるのが、調査費・出張費・システム費などです。
有識者インタビューや消費者調査の謝礼、出張旅費、システム開発費、システムライセンス費など、依頼内容に応じて様々な費用が発生しますので、事前に見積もりをとって、必要性をしっかりと検討してください。
コンサルティングの費用相場

契約形態 | 業務内容 | 費用 |
---|---|---|
顧問契約 | 月1回など定期的・継続的にコンサルティングを実施 | 20万円/月~50万円/月 |
成果報酬 | 成果が測定しやすいプロジェクトに関するコンサルティングを実施 | 依頼内容による(利益の何パーセント、新規顧客1人あたり何万円、など) |
時間契約・スポットコンサル | 1~数時間など短時間、時間単位でコンサルティングを実施 | 5000円/時間~10万円/時間 |
プロジェクト型 | プロジェクト単位でコンサルティングを実施 | 依頼内容による (10万円/月~100万円/月) |
上の表は、コンサルティングの費用相場を契約形態別にまとめたものです。コンサルティングの費用相場は、契約形態によって変わります。
契約形態それぞれの費用相場について、以下で解説しますので、コンサルティングの依頼目的と照らしてみてください。
顧問契約
顧問契約は、月1回、月2回など定期的・継続的にコンサルティングを実施するもので、アドバイザリー契約とも呼ばれます。
クライアント企業に対する経営コンサルティングに用いられることが多い契約方法です。役員会や株主総会など重要な会議に出席するケースもあります。定額報酬とするのが一般的で、数年にわたるなど、長期契約のこともよくあります。
顧問契約の費用相場は20万円/月~50万円/月で、コンサルタントの専門性の高さなどのほか、クライアント企業の規模や依頼内容等でも金額が変わります。
成果報酬
成果報酬は、事前に決めた報酬額をコンサルティングの成果に応じて支払う契約方法です。
成果が測定しやすいプロジェクトで用いられる方法で、報酬金額は「利益の何パーセント」とか「新規顧客1人あたり何万円」などと設定します。そのため、実際の金額は依頼内容によってかなり変わります。
成果がまったく出なかった場合は、報酬はゼロ円とすることもありますが、手数料だけは発生する契約とすることもあります。
成果報酬は、契約期間内の成果にスポットが当たるので、コンサルタントに成果をあげるインセンティブが強く働き、短期的には売上増加などの成果が期待できます。
他方、長期的な企業経営に対するコンサルティングなど、成果が測定しづらい依頼には向いていませんので、別な契約方法を検討しましょう。
時間契約・スポットコンサル
時間契約・スポットコンサルは、1時間から数時間程度の短時間でコンサルティングを依頼する際に用いられる契約方法です。1時間単位の契約とするのが一般的で、費用相場は5000円/時間~10万円/時間です。
コンサルタントを時給制で依頼するようなイメージで、費用は主にコンサルタントのレベルにより変わります。著名なコンサルタントは単価が高額となり、10万円以上になることもあります。
オンラインで簡易的なアドバイスを求めるようなケースでは、数千円など比較的安価での契約となることもあります。
契約前に依頼するトータルの時間数を決めておく場合と、後から実働時間に応じて金額を算出する場合があります。
プロジェクト型
プロジェクト型は、プロジェクト単位でコンサルティングを実施するのに用いられる契約方法で、ITコンサルタントでよく用いられます。
費用相場は依頼内容やプロジェクトの規模によって大きく異なり、ソフトウェアの導入業務であれば相場は10万円/月~30万円/月程度ですが、計画策定から導入後のサポートまでを依頼する場合は50万円/月~100万円/月と高額になります。
プロジェクト型は、依頼内容が明確で、一定期間に特定の成果があがることが見込める、効率重視の契約方法と言えます。
ただし、プロジェクト終了後に再び同じ相手と契約を継続できるとは限らないため、クライアントにとってもコンサルタントにとってもその点がデメリットとなることがあります。
コンサルティングの費用を決める要素

コンサルティングの費用を決める要素として、主に次の4点が挙げられます。それぞれの要素について、解説します。
プロジェクトや依頼内容の難易度
プロジェクトや依頼内容の難易度は、コンサルティングの費用を決める主要素です。
プロジェクトや依頼内容の難易度が高ければ高いほど、コンサルティングの費用も上がります。難易度が高ければ、スキルや経験が豊富なコンサルタントが対応することとなり、人件費が高くなります。
また、いくつもの国にまたがるようなグローバル案件などは、各国の法律・制度や文化的背景なども熟知している必要があり、案件に関与するコンサルタントの人数も増えるため、コストアップとなります。
コストを抑えたい場合は、自社でどこまで内製化できるのかをあらかじめ明確にしておき、限られた範囲のみを依頼するよう、工夫が必要です。
クライアントの規模や予算
クライアントの規模や予算も、コンサルティングの費用を決める重要な要素です。一般的に大企業は豊富な予算があり、依頼内容も大規模なものが多いので、多くのコンサルタントが参画するような高額・大規模なプロジェクトが組まれやすいです。
他方、中小企業やスタートアップ企業などは、予算に限りがあることが多いので、顧問契約や時間契約・スポットコンサルなど、依頼費用が抑えられるような契約方法がよく採用されます。
コンサルタントのスキル・実績・資格
コンサルタントのスキル・実績・資格も、コンサルティングの費用に影響します。長年の経験があり、豊富なスキルや実績を有しているコンサルタントは、解決できる企業課題も幅広く、高い成果が期待できる分、報酬も高額です。
ただし、コンサルタントの単価×契約期間で費用を算出する場合、レベルの高いコンサルタントの方が契約期間が短くて済み、トータルコストは抑えられることもあります。
コストを抑えようとしてスキルが低いコンサルタントに依頼しても、成果が出るまでに時間がかかる上、トータルコストが高くなってしまうこともありますので、解決したい企業課題と照らしてよく検討してください。
コンサルタント会社の実績・ブランド
コンサルタント会社の実績・ブランドも、コンサルティングの費用を決める要素の一つです。
コンサルタント会社は、国内外に多数存在していますが、豊富な実績があるコンサルタント会社は業界内でも評価が高く、ブランド力もあって、依頼したいクライアントも多い分、依頼費用は高額です。
費用が高額でも、情報収集や提案のレベルが高く、短期間で高い成果が期待できます。ただし、費用が高額だからといって、実績が豊富とは限りませんので、注意が必要です。
必ず複数社から見積もりを取り、内容と費用をしっかりと確認してから契約しましょう。
コンサルタントのレベル別の費用相場

コンサルタントの費用相場は、コンサルタントの経験年数や役職・役割によっても変わります。ここでは、コンサルタントの費用相場について、レベル別に解説します。
職位 | 費用相場(月単価) |
---|---|
アナリスト | 85~120万円 |
コンサルタント | 100~120万円 |
マネージャー | 120~200万円 |
シニアマネージャー | 140~250万円 |
パートナー | 180~400万円 |
アナリスト
アナリストの相場は、月単価で85~120万円程度です。
アナリストは、情報・データ等の収集・整理・分析やインタビュー調査の記録作成、資料作成など、コンサルタント業務の中では基礎的な業務を担います。
コンサルティングファームでは、新卒で入社してすぐのコンサルタントが就くポジションで、上司や先輩コンサルタントからの指示・指導を受けて業務をこなしながら、スキル・ノウハウを身につけます。
フリーランスのアナリストの場合、稼働率が50%程度のことが多いので、働き方が比較的自由になりやすく、副業としてアナリスト業務を受注する人や、同時に複数のプロジェクトに参画する人もいます。
コンサルタント
コンサルタントの相場は、月単価100~120万円程度ですが、プロジェクトによっては月単価150万円程度になることもあります。
コンサルタントは、アナリストより業務内容や裁量権が広がり、調査方針の判断を行ったり、調査を主体的に実施したりします。インタビュー調査であればインタビューする相手方を決めたり、実際にインタビューを行ったりします。
コンサルティングファームでは、新卒入社後2~4年間、アナリストとして勤務後にコンサルタントに昇進する人が多くいます。
コンサルファーム以外の事業会社出身者や異業種から転職した人も、それまでの経験を活かしてコンサルタントのポジションに就くことがよくあります。
マネージャー
マネージャーの相場は、月単価120~200万円で、かなり幅があります。
年収に換算すると、1000万円台の人もいる一方で、2000万円台の人もいます。
マネージャーは、プロジェクトの進行管理や戦略立案、実施に責任を持つポジションです。コンサルタントからマネージャーに昇進・昇格する場合、コンサルタントとして2~6年ほど経験を積んだ後になることが多いです。
新卒入社の場合、順調に昇進すれば、30代前半でマネージャーになることが多いですが、もっと早い人もいれば、遅い人もいますし、成果をあげられずマネージャーまでいかずに退職してしまう人もいます。
マネージャーはプロジェクトの成否に大きく関わるポジションなので、クライアントが高い成果を求める場合、必然的に単価も高くなりますし、その分、マネージャーに求められるスキルもハイレベルです。
シニアマネージャー
シニアマネージャーの相場は、月単価140~250万円で、マネージャーよりさらに幅が大きくなっています。
シニアマネージャーは、複数のプロジェクトに責任を持つポジションで、人材の育成にも携わります。
シニアマネージャーは複数のプロジェクトを同時並行で管轄することが多く、各案件の稼働率もまちまちです。
このため、シニアマネージャーの年収は1000万円台後半から3000万円台まで範囲がかなり広いです。
パートナー
パートナーの相場は、月単価180~400万円です。
パートナーは、コンサルとしては最も高いポジションで、コンサルティングファームにおける共同経営者です。新規案件の獲得やファームのマネジメントにも関わり、ファームとしての成長を目指します。大規模プロジェクトの最高責任者を務めることもあります。
パートナーは、ファーム内でも最高位クラスのポストなので、コンサルとしてのスキルや経験、専門知識だけではなく、人格や人脈の広さ、判断力など多くの能力が求められます。
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コンサルティング会社の規模別での費用相場

コンサルティング会社(コンサルファーム)は、上の図の通り業種・領域や資本により様々な種類に分けられ、会社の規模やブランド力によって費用相場も変動します。
特に、会社の規模は費用に大きく影響するので、以下では、コンサルティング会社の規模別に費用相場を解説します。
規模 | 費用相場(コンサルタント1人当たり月単価) |
---|---|
大手コンサルティング会社 | 200~800万円 |
小規模・ブティックコンサルティング会社 | 50~400万円 |
独立系コンサルティング会社 | 10~300万円 |
大手コンサルティング会社
大手コンサルティング会社は、豊富な人的資源やノウハウ、ネットワークを有しており、大規模なプロジェクトを手掛ける能力があります。
費用相場は、プロジェクト型の場合、コンサルタント1人あたり200万円/月~800万円/月で、中でも戦略系ファームは高額な傾向で、相場は400万円/月以上です。プロジェクト総額では、安くても数百万円から、高ければ数億円のこともあります。
大手コンサルは高額な分、高い成果も期待できることから、社運を賭けたビッグプロジェクトのような重要プロジェクトなどで活用されることもよくあります。
小規模・ブティックコンサルティング会社
小規模・ブティックコンサルティング会社は、専門分野に特化したコンサルティングを行います。
費用相場は、プロジェクト型の場合でコンサルタント1人あたり50万円/月~400万円/月で、プロジェクト総額は数十万円から数千万円までケースバイケースです。
専門性が高い依頼内容の場合は報酬も高額になりますが、大手のコンサルファームと比べれば総じて低コストに抑えられます。
独立系コンサルティング会社
独立系コンサルティング会社は、大手企業のグループに属していないファームです。中規模~小規模な企業も多く、大手より柔軟な対応が可能です。
費用相場は、プロジェクト型の場合でコンサルタント1人あたり10万円/月~300万円/月で、プロジェクト総額でも数十万円から数百万円程度のことが多く、比較的リーズナブルなので、小規模企業やベンチャー企業などからの需要もあります。
コンサルティングの業界・業種・分野別の費用相場

コンサルタントの費用相場は、業界・業種・分野によっても変わります。ここでは、主な職種の費用相場について解説します。
業界・業種・分野 | 費用相場(月単価) |
---|---|
経営系コンサル | 100~200万円 |
経営コンサル | 70~150万円 |
ITコンサル | 100~200万円 |
Webコンサル | 50~120万円 |
組織人事・労務コンサル | 80~150万円 |
財務・フィナンシャルコンサル | 10~20万円 |
戦略系コンサル
戦略系コンサルタントは、企業の成長戦略策定やビジネスモデル構築といった中長期的な課題解決や意思決定のサポートを得意としています。
具体的な費用は依頼内容により変わりますが、高度なスキルやノウハウが必要となる重要プロジェクトが多いので、費用は高額になる傾向にあります。
費用相場はフリーランスの戦略コンサルタントで100万円/月~200万円/月程度ですが、依頼期間が数か月にわたると1プロジェクトで1000万円以上となる可能性もあります。大手ファームに重要案件を依頼すると、1プロジェクトで数千万円から数億円となるケースもあります。
経営コンサル
経営コンサルタントは、企業の経営戦略や業務改善等をサポートします。高い専門性が必要となるため、費用は比較的高額です。
費用相場はフリーランスの経営コンサルタントで70万円/月~150万円/月程度ですが、総額は依頼内容や依頼期間等によって変わります。
ITコンサル
ITコンサルタントは、IT戦略の策定やシステム導入、クラウド化、セキュリティ対策などをサポートします。
ITコンサルタントの依頼費用はレンジが広く、依頼内容や要求されるスキル、契約方法等により大きく変わりますが、時間単位では5000円/時間から10万円/時間、プロジェクト単位では100万円/月~200万円/月程度が相場です。
システム導入の場合、小規模なもので数百万円、大規模なものでは数千万円から数億円となることもあります。
Webコンサル
Webコンサルタントは、ウェブサイトの最適化やオンライン広告、デジタルマーケティングなどをサポートします。
Webコンサルタントの相場は、時間単位では5000円/時間から数万円/時間程度、プロジェクト単位で50万円/月~120万円/月程度です。
組織人事・労務コンサル
組織人事・労務コンサルタントは、企業の組織改革、人材戦略、人材育成、人材管理システム導入、労務に関する助言、労使交渉などをサポートします。
費用は依頼する内容やクライアント企業の規模などにより大きく変わりますが、フリーランスのコンサルタントで80万円/月~150万円/月程度、プロジェクト単位では数百万円から数千万円程度となります。
財務・フィナンシャルコンサル
財務・フィナンシャルコンサルタントは、財務分析、資金調達、会計、法務等のアドバイスを行います。
顧問契約の場合で10万円/月~20万円/月程度が相場ですが、資金調達に関するコンサルティングなどは数百万円から数千万円規模になることもあります。
コンサルタントが単価を上げるコツ

コンサルタントを生業とする場合、日々、目の前の仕事一つ一つに誠実に向き合うことはもちろん大切ですが、長く活躍するためには、単価アップ、収入アップを目指す視点も重要でしょう。
コンサルタント同士での競争もある中で、コンサルタントが単価を上げるためには、次のようなコツが必要です。それぞれについて、解説します。
スキルアップする
スキルアップすることは、コンサルタントが単価を上げるために必要不可欠な要素です。
最先端の技術や業界の最新情報を常に学び、時代の変化を敏感にキャッチし続けることで、企業の様々な経営課題に対応できるようになります。
あまり知られていない新しい分野について熟知しているなどの強みがあれば、高単価での案件獲得に直結するでしょう。
得意分野や専門性を明確にする
得意分野や専門性を明確にすることも、コンサルタントが単価を上げるコツの一つです。
多くのコンサルタントの中から自分を選んで案件を依頼してもらうためには、この仕事ならこの人、と認識してもらえるよう、強みを打ち出すことが重要です。
専門性が高ければ、その分、競合コンサルタントは少なくなり、案件を受注しやすくなりますし、得意分野・専門性を活かすことで高価格での案件獲得が可能となります。
クライアントと長期的な関係を築く
クライアントと長期的な関係を築くことも、コンサルタントが単価を上げるために重要です。
クライアントとの信頼関係が出来ていると、次の案件を依頼してもらえることがよくありますし、これまでの実績を基に価格交渉もしやすくなるでしょう。
また、クライアントとの長期的な関係があると、他のクライアントに紹介してもらえることもあり、案件獲得のチャンスも増える可能性がります。
人脈を広げる
人脈を広げることも、コンサルタントが単価を上げるコツです。
多くの人に自分の強みを知ってもらえれば、仕事を依頼してもらえたり、クライアントに紹介してもらえたり、と受注の機会が増えます。イベント・セミナー等への参加やオンラインのネットワークなどにより、人脈を広げるよう心がけましょう。
受注が増えて経験やスキルがアップすれば単価アップにも繋がりますし、人脈を広げればより多くの最新情報等を入手でき、市場の動向を把握するのにも役立つでしょう。
高額案件を取り扱うエージェントを利用する
高額案件を取り扱うエージェントを利用することは、コンサルタントが単価を上げるための最大のコツと言えるでしょう。
高額案件を取り扱うエージェントには、独自のネットワークやノウハウがあり、コンサルタント個人ではなかなか受注できないような高単価・好条件の案件を豊富に保有しています。
エージェントを利用するコンサルタントの強みや希望条件に加えて、クライアント企業の事情にも詳しいので、質の高いマッチングが期待でき、受注すれば、希望通りの案件に参画できる上、キャリアアップにも繋がります。
エージェントはクライアント企業との価格交渉にも長けているので、個人で交渉・契約する場合と比べてかなりスムーズに高額案件を受注できるでしょう。
コンサルタントが高単価案件を得るのにおすすめのエージェント

コンサルタントが自身のスキルや営業力のみで案件を受注するためには、案件を発注してくれるクライアントとの信頼関係が必要ですし、人脈形成、営業活動にかなりの時間を費やさなければならず、現実的にはなかなか大変です。
特に、高単価・好条件の案件を安定的に受注するためには、案件獲得のプロであるエージェントの活用が不可欠です。そこで、ここでは、コンサルタントが高単価案件を得るのにおすすめのエージェントを厳選してご紹介します。
ハイパフォコンサル

ハイパフォコンサルは、ハイクラス案件に特化したフリーランスコンサルタント向け案件紹介エージェントです。
20年以上の運営実績があり、多くのクライアント企業からの信頼をもとに、好条件の案件を豊富に獲得しています。案件数は業界最大級を誇っており、公開案件数だけでも8000件以上あります。
より条件が良い非公開案件も相当数あるので、ハイクラス案件を受注したいフリーランスコンサルタントはまず登録すべきエージェントと言えます。8割以上がリモート案件なので、働き方にこだわりたい方にも利用が向いています。
運営会社 | INTLOOP株式会社 |
---|---|
公式サイト | https://www.high-performer.jp/consultant/ |
公開案件数 | 8,179件(2025年2月19日現在) |
主な求人職種 | PM・PMO、戦略、業務・会計・⼈事、SAP、IT・AI・IoT、マーケティングほか |
Professionals On Demand(POD)
Professionals On Demand(POD)は、ハイクラス人材向けの案件紹介サービスです。戦略系、総合系、IT系のコンサル案件が特に豊富で、これらのファーム出身のフリーランスコンサルタントが多く利用しています。
案件を独自に審査した上で、優良案件のみを紹介しており、100万円/月~250万円/月の高単価案件が揃っています。
ハイクラス案件にこだわって受注したい方、案件の単価アップ・収入アップを狙いたい方に、特に利用をおすすめします。
運営会社 | ランサーズ株式会社 |
---|---|
公式サイト | https://professional-agent.lancers.jp/ |
公開案件数 | 999件(2025年2月19日現在) |
主な求人職種 | 経営戦略、組織・人事、M&A、財務会計・管理会計、新規事業、IT上流・要件定義、SAP・Oracle・その他ERP、SFA・CRM、SCM・生産・調達、DX・EC、マーケティング、先端技術ほか |
>>Professionals On Demand(POD)の評判・口コミ
デジタル人材バンク

デジタル人材バンクは、高単価のデジタル案件・ハイスキル案件を専門に扱う案件紹介エージェントです。
大手企業との独自ネットワークをもとに高単価案件を豊富に受注しており、案件のボリュームゾーンは150万円/月~250万円/月、平均は193万円/月と高水準です。
DX・事業戦略、PMO、システムなどの職種に特に強いエージェントですが、案件の詳細は非公開なので、これらの領域のハイクラス案件を狙いたい方はぜひ登録・利用してみてください。
運営会社 | 株式会社クラウド人材バンク |
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公式サイト | https://consultant.digital.hr-bank.co.jp |
公開案件数 | 非公開(2025年2月19日現在) |
主な求人職種 | DX・事業戦略、PMO、システムほか |
コンサルティングの費用相場まとめ

この記事では、コンサルティングの単価や費用相場などについて解説しました。
コンサルティングの費用は、依頼内容はもとより、契約形態や企業規模など多くの要素により上下します。ハズレのコンサルにあたらないようにするには、複数社から見積もりを取ることや、依頼する範囲や目的を明確にしておくことが重要です。
フリーランスのコンサルタントに依頼する場合は、記事内でご紹介したような優良な案件紹介エージェントにコンサルタントの紹介を依頼すれば、速やかに最適な人材を紹介してもらえるでしょう。
フリーランスとして仕事をするコンサルタントの方も、ご自分の希望に沿う案件を受注しやすいよう、複数の案件紹介エージェントに登録しておくことをおすすめします。