AIや機械学習、ビッグデータの活用が加速するなか、データサイエンティストは多くの企業で欠かせない存在となっています。
その専門性の高さから市場価値も年々上昇しており、「より良い環境でスキルを活かしたい」「最先端のプロジェクトに関わりたい」と転職を検討する方もいるでしょう。ただし、データサイエンティストの転職は、求められるスキルや業界ごとのニーズが非常に多様です。だからこそ、専門性に対応できる転職エージェントの活用が重要です。
本記事では、データサイエンティストの転職に強いおすすめの転職エージェントを比較紹介。さらに、転職成功につながるエージェントの選び方や気になる年収相場なども解説しています。
データサイエンティストにおすすめの転職エージェント11社を徹底比較!
本項目では、データサイエンティストにおすすめの転職エージェントをご紹介します。
各社の強みやおすすめポイントについても詳しく解説しますので、ぜひチェックしてください。
レバテックキャリア

引用元:レバテックキャリア
- IT専門アドバイザーによる徹底サポート
- 精度の高いマッチング
- 交渉力が高い
レバテックキャリアは、エンジニアの転職に特化した転職エージェントになります。そのため、IT専門アドバイザーからのサポートを受けられる点が魅力です。
さらに、精度の高いマッチングも同社の魅力です。業界について高い専門性を持つアドバイザーが在籍しているため、転職者のスキルセットに合った求人を丁寧に紹介してもらえます。
交渉力の高さもレバテックキャリアの魅力です。転職者の5人に4人が年収アップを実現しています。データサイエンティストの求人の多くは年収幅が広く、年収交渉が非常に重要です。
そんなデータサイエンティストの転職に、交渉力の高いレバテックキャリは非常におすすめになります。
運営会社 | レバテック株式会社 |
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公式サイト | https://career.levtech.jp/ |
公開求人数 | 41,521件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、Webエンジニア、デザイナー、データサイエンティスト |
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マイナビITエージェント

引用元:マイナビITエージェント
- 総合型転職エージェントとしての実績あり
- ITエンジニアに特化
- 未経験向けの求人も多い
マイナビITエージェントは、大手転職サイト・マイナビが運営する転職エージェントです。総合型転職サイトが基盤となるため、非常に幅広い業種の求人が取り扱われています。
幅広い業種の求人が取り扱われていることもあり、未経験向けの求人が多い点も同社の魅力です。とくに、20代~30代向けの求人が多く、転職経験がない方も少なくありません。
そのため、面接対策や書類対策などのサポート面が充実している点もマイナビITエージェントの魅力です。
ITエンジニアにも特化しており、データサイエンティストの案件も豊富に取り扱われています。働き方にこだわりたい人におすすめの転職エージェントです。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公式サイト | https://mynavi-agent.jp/it/ |
公開求人数 | 23,727件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、Webエンジニア、データサイエンティスト |
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※マイナビのプロモーションを含みます
ユニゾンキャリア

引用元:ユニゾンキャリア
- IT・Web・ゲーム業界専門、データ分野にも強み
- 企業の内部事情まで把握したマッチング力
- 丁寧なサポートと専門知識で未経験〜経験者まで対応
ユニゾンキャリアは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントで、データサイエンティストやAI・機械学習関連のポジションにも強みを持っています。
業界経験者のアドバイザーが多数在籍し、企業の開発体制やプロジェクトの方向性など、表に出にくい内部情報まで丁寧に共有。そのため、表面的な条件だけでなく、カルチャーや成長機会を重視した求人提案が可能です。
初めての転職でも安心して進められるよう、履歴書添削や面接対策、キャリアプランの相談まで丁寧にサポートしているのも特徴です。未経験からのチャレンジにも理解が深く、志向に合った転職計画を一緒に考えてくれます。
成長分野であるデータ職種へのキャリアシフトを考えている方にも適したサービスです。
運営会社 | 株式会社ユニゾン・テクノロジー |
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公式サイト | https://unison-career.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | IT・Webエンジニア |
Geekly

引用元:Geekly
- 非公開求人が豊富
- IT業界出身のキャリアカウンセラー
- 対応が早い
Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界に特化し、特にエンジニア・デザイナー・マーケター・データサイエンティストなどの専門職の転職支援に強みを持つエージェントです。
保有求人数は39,000件以上(2025年5月時点)で、大手企業から急成長ベンチャー、人気ゲーム会社まで幅広くカバー。特に職種ごとの専門性に長けたアドバイザーが在籍しており、企業ごとの違いやポジションの特徴を踏まえたアドバイスが受けられるため、希望やスキルにフィットした求人と出会いやすい点が魅力です。
履歴書・職務経歴書の添削や、AIを活用した応募書類自動作成ツールなども整備されており、転職活動にかかる手間を最小限に抑えながら通過率を高める仕組みも充実。書類作成に不安のある方や初めて転職する方にも安心の体制です。
さらに、入社後の定着支援やキャリア相談も可能で、長期的な視点でのキャリア形成にも寄り添ってくれます。データサイエンティストとしての専門性を活かして、成長・年収アップのチャンスを広げたい方にぴったりのサービスです。
運営会社 | 株式会社ギークリー |
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公式サイト | https://www.geekly.co.jp/ |
公開求人数 | 32,555件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | エンジニア・デザイナー・ マーケター・データサイエンティスト など |
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パソナキャリア

引用元:パソナキャリア
- ハイクラス転職向け
- 高いカウンセリング力
- 充実したサポート体制
パソナキャリアは、ハイクラス向け転職エージェントです。大手企業の求人も豊富なため、利用者の61.7%が年収アップを実現しています。
パソナキャリアの最大の魅力は、高いカウンセリング力です。転職者の希望やキャリアプランに寄り添い、適切なアドバイスや求人の提案をしてもらえます。その結果、転職後に「思っていた企業と違う」というようなミスマッチを防ぎます。
充実したサポート体制も同社の強みです。一般的なサポートだけでなく、選考状況の確認や面接後のフィードバックなど細やかなサポートを受けることができます。
運営会社 | 株式会社パソナ |
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公式サイト | https://www.pasonacareer.jp/ |
公開求人数 | 47,967件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | 営業、管理・事務、IT・Webエンジニア、 技術、クリエイティブ、マーケティング等 |
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JACリクルートメント

引用元:JACリクルートメント
- ミドルクラス転職に特化
- チームでサポート
- グローバル企業への転職実績あり
JACリクルートメントは、ハイクラスだけでなくミドルクラスの転職に特化した転職エージェントです。単に年収が高いだけではなく、管理職・専門職のハイクラス転職に特化しています。
転職者1人につき、1人のエージェントが担当するのが一般的です。しかし、JACリクルートメントでは複数人のエージェントがチームでサポートにあたります。業界を越えてサポートが受けられるため、幅広い業界での転職を検討中の方におすすめです。
JACリクルートメントは、ロンドン発の転職エージェントでもあります。そのため、グローバル企業への転職実績が豊富な点も魅力です。
運営会社 | 株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント |
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公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
公開求人数 | 22,200件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | 人事/労務、営業、コンサルティング、クリエイティブ IT、カスタマーサービス、技術系、建築系、土木系、医療系等 |
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ビズリーチ

引用元:ビズリーチ
- ハイクラス求人
- 大手企業などが多数登録
- ヘッドハンターのクオリティが高い
ビズリーチは、ハイクラス転職向け転職エージェントです。年収1,000万円の求人が全体の3分の1を占めています。キャリアアップをしたい人におすすめです。
ハイクラス求人が多いだけでなく大手優良企業の求人が多い点もビズリーチの強みになります。テレビCMでも流れるほど知名度は高く、多くの企業が登録しているため、非常に魅力的な求人が豊富です。
ヘッドハンターのクオリティが高い点も同社の魅力です。一般的な転職サポートだけでなく、キャリア相談などのサポートも的確に行ってもらえます。
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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公式サイト | https://www.bizreach.jp/ |
公開求人数 | 159,385件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | コンサルタント、SE、人事、セールス、販売等 |
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リクルートダイレクトスカウト

引用元:リクルートダイレクトスカウト
- ハイクラス向け転職エージェント
- 便利なスカウト機能が充実
- レスポンスの速さ
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向け転職エージェントです。データサイエンティストとして、キャリアアップしたい人にピッタリの転職エージェントになります。
リクルートダイレクトは、企業やヘッドハンターからメッセージが届くスカウト機能が充実しているのが特徴です。転職にあまり時間がかけられない人におすすめになります。
アプリでエージェントとのやり取りが可能なため、非常に速いレスポンスが同社の強みです。エージェントと小まめに連絡を取りたいというような人は、ぜひ活用してみてください。
運営会社 | 株式会社インディードリクルートパートナーズ |
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公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
公開求人数 | 492,110件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | 人事、管理部門、経営、事業企画、広告 マーケティング・クリエイティブ 営業、サービス、マスコミ・メディア関連 コンサルタント、金融、不動産、建設関連 エンジニア(インフラ、開発、Web、組み込みなど)など |
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type転職エージェント

引用元:type転職エージェント
- ハイクラスの転職サポートが得意
- 利用者の79%が年収アップ
- 書類作成がスマホで簡単
type転職エージェントは、IT・ハイクラス・営業・女性向け領域を専門とする転職支援サービスで、特にITエンジニアの転職支援に強みを持つエージェントです。
累計支援実績は34万人以上にのぼり、IT業界での転職ノウハウが豊富。データサイエンティストのような高度専門職にも対応可能で、職種に精通したキャリアアドバイザーによる丁寧なカウンセリングが受けられます。
初回面談から内定までを同じアドバイザーが担当し、スキルや希望に合わせた非公開求人の紹介はもちろん、応募書類の添削・面接対策・年収交渉まで手厚くフォローしてくれる点も魅力。実際にtype経由で転職したITエンジニアの約8割が年収アップを実現しており、キャリア形成と待遇改善の両立が狙えるサービスです。
転職初心者から経験豊富なデータサイエンティストまで、安心して利用できるエージェントと言えるでしょう。
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
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公式サイト | https://type.career-agent.jp/ |
公開求人数 | 12,883件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | システムエンジニア、ITコンサルタント、 PMO、営業、管理職など |
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doda

引用元:doda
- 約20万件超の求人から希望に合う案件を厳選紹介(※2025年時点)
- 書類添削・模擬面接・企業推薦まで含む手厚い選考サポート
- 専門アドバイザーによるキャリア設計支援と非公開求人の提案あり
dodaは、データサイエンティストをはじめとする高度専門職の転職支援にも注力している、国内最大級の総合型転職エージェントです。
IT・Web・モノづくり領域を中心に、常時20万件以上の求人を取り扱っており、その中には大手企業から成長中のベンチャー企業まで、多様な選択肢が揃っています。
担当アドバイザーは業界や職種に精通しており、転職希望者の経験や志向に基づいて、一般には出回らない非公開求人を含む最適なポジションを厳選して提案。さらに、履歴書・職務経歴書の添削や模擬面接、企業ごとの選考対策など、選考フェーズごとの実践的なサポートも充実しています。
初めての転職活動や、自分のキャリアに不安がある方でも安心して相談できる体制が整っており、将来的なキャリアパスを明確にしたい方にも強くおすすめできるサービスです。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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公式サイト | https://doda.jp/ |
公開求人数 | 249,808件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | データサイエンティスト、エンジニア、 営業、事務、コンサルタント など |
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コトラ

引用元:コトラ
- 金融・不動産業界に強く、データサイエンティストの求人も
- 大手・優良企業の求人が多い
- サポートの質が高い
コトラは、コンサルやIT業界だけでなく不動産や金融業界など、幅広い転職支援を得意とする転職エージェントです。
幅広い業界でデータサイエンティストとして活躍したい人におすすめになります。大手企業の求人が多いため、データサイエンティストとして大きなプロジェクトに携わりたいと考えている方にもぴったりです。
サポートの質が高い点も同社の魅力です。
ハイクラス向け求人が多いコトラですが、サポートも充実しています。業界未経験の方でも安心して利用できる点も魅力です。
運営会社 | 株式会社コトラ |
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公式サイト | https://www.kotora.jp/ |
公開求人数 | 31,120件(2025年7月1日現在) |
主な求人職種 | データサイエンティスト、コンサルタント、ITエンジニア など |
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データサイエンティスト向き転職エージェントの選び方
データサイエンティストとしての転職を成功させるためには、自分にあった転職エージェントに登録することが重要です。ここでは転職エージェントの選び方を4点ご紹介します。
IT業界に特化した転職エージェントを利用する
データサイエンティストとして転職を成功させるためには、経験者だけではなく未経験者もIT業界に特化したエージェントを選ぶことが重要です。
データサイエンティストは、非常に専門性の高い職種になります。そのため、正しくトレンドや企業のニーズを抑えなければいけません。IT業界に特化した転職エージェントはIT業界について熟知しているため、転職者のスキルセットや経験を活かした求人提案が可能です。さらに、IT業界に特化した転職エージェントの場合、将来的にフリーランスのデータサイエンティストになるなど、キャリアパスについてアドバイスすることもできます。
このように、効果的なキャリア支援を行ってもらえる点も魅力です。
経験者であれば年収アップに強いエージェントを選ぶ
経験者の場合、年収アップに強い転職エージェントを選ぶことも重要です。下記のようなハイスキル人材のサポートに特化したエージェントがおすすめになります。
- ハイクラス向けエージェント
- 高単価案件が多い
- 非公開求人が多い
年収アップに強いエージェントの場合、キャリアの相談やスキルアップのアドバイスが的確な点も魅力です。キャリアプランに悩んでいる方などは、ぜひエージェントに相談してみてください。
未経験者は求人数の多い総合エージェントがおすすめ
データサイエンティストや転職が未経験の方の場合、IT業界に特化したエージェントだけではなく、求人数の多い総合型エージェントがおすすめになります。未経験者にとって、求人数の多さが重要なポイントになるからです。
総合エージェントの場合、幅広い業界と連携しています。そのため、初心者向けの求人も豊富に取り揃えているのが特徴です。求人の取りこぼしを防ぐためにも、ぜひ総合エージェントに登録しましょう。
エージェントのサポート内容や交渉力にも注目
エージェントのサポート内容や交渉力も非常に重要なポイントです。転職エージェントに求めるポイントは、未経験者と経験者では大きく異なります。
それぞれの転職者が重視すべきポイントや必要なサービスについて下記表にまとめましたので、チェックしてください。
経験の有無 | 重視すべきポイント | 具体的なサービス内容 |
---|---|---|
未経験者 | 手厚いサポートがあるエージェント | 書類対策(履歴書・職務経歴書) 面接対策 日程調整 |
経験者 | 交渉力のあるエージェント | 面接日程の交渉 年収の交渉 入社日の交渉 雇用条件の交渉 |
転職後の働き方にも大きな影響を与えるポイントもあります。交渉力のある転職エージェントの場合、転職者のスキルや経験に見合った最良の条件で就職できるようサポートしてくれるので、おすすめです。
データサイエンティストが転職エージェントを使うメリット4つ
データサイエンティストは、需要が高い職業です。そのため「転職エージェントを使う必要はないのでは?」と感じている方もいるかもしれません。そこで、ここではデータサイエンティストが転職エージェントを利用するメリットを4点ご紹介します。
1.希望に合う求人を効率よく探せる
転職エージェントを活用することで、希望に合う求人を効率よく探せるという点は最大のメリットです。
データサイエンティストとしての専門知識やスキルは、転職市場において非常に高い需要があります。しかし、ニーズに応じた最適な求人情報を見つけるのは、簡単なことではありません。
転職エージェントは業界内で強力なネットワークがあります。そのため、転職者の希望条件やスキルセットにマッチした求人を効率的に見つけ出すことが可能です。時には、隠れた優良求人や新しいポジションを提案してくれることも。
自分で求人を探す時間や労力を大幅に節約することができます。とくに、在職中の方の場合、時間を効率的に使える転職エージェントの活用はおすすめです。
2.キャリア相談・選考対策のサポートで未経験者も安心
転職エージェントは、求人の紹介だけでなく面接対策や書類添削をしてくれる点が大きなメリットです。
とくに、未経験者からデータサイエンティストを目指す場合、履歴書や面接の準備が大きなハードルになることも。しかし、転職エージェントを利用した場合、経験豊富なエージェントがしっかりとサポートしてくれます。履歴書の書き方だけでなく、面接での自己アピールの方法や技術的な質問への適切な回答方法まで丁寧に指導してもらうことも可能です。
経験者にとっても転職エージェントのサポートはメリットがあります。キャリアの棚卸やキャリアプランの相談など、転職後にデータサイエンティストとして活躍するためのサポートが受けられる点も魅力です。
3.転職エージェントは無料で利用できる
多くの転職エージェントは無料で利用できる点も転職エージェントを利用するメリットです。
転職エージェントを活用しなかった場合、自分で練習するか面接練習や書類添削のプロに依頼しなければいけません。個人のキャリアアドバイザーなどに依頼した場合、面接の練習や書類の添削には数千円支払うことも考えられます。
しかし、転職エージェントは企業側から手数料を受け取っているため、転職者からはお金を受け取らないのが一般的です。転職シーンでは、収入が一時的にストップするなど、経済的な負担が大きくなるケースも少なくありません。そんな中、費用を気にすることなくプロの支援を受けられるのは大きなメリットです。
4.年収などの条件交渉がしやすい
転職する上で、労働条件の交渉は非常に重要なシーンです。そんな年収などの条件交渉がしやすい点も転職エージェントを活用するメリットになります。転職エージェントは、市場価値や競合他社の条件を熟知しているため、最適な雇用条件を引き出す交渉を効果的に実践することが可能です。
企業との交渉の際に感情的な要素が介入しにくい点もメリットになります。客観的な立場で、企業から最もよい条件を導き出してもらえるでしょう。
データサイエンティストが転職エージェントを使うデメリット3つ
実は、データサイエンティストが転職エージェントを使うことは、メリットばかりではありません。後から後悔しないためにも、転職エージェントを活用するデメリットもしっかり押さえておきましょう。
1.目指す職業に合ったエージェントを選ばないとうまくいかない
転職エージェントによって、得意とする業界や職種があります。IT系に強い転職エージェントもいれば、総合系の転職エージェントも。そのため、データサイエンティストに合ったエージェントを選ばないと思うような効果を得られません。
データサイエンティストに合ったエージェントかチェックする方法は下記の3点が挙げられます。
- 過去の実績をチェック
- データサイエンティストの求人数をチェック
- 口コミをチェック
各社の強みを正しく把握し、転職エージェントを活用してください。
2.担当コンサルタントとの相性に左右されることも
担当コンサルタントとの相性に、転職の結果が左右されてしまう点も転職エージェントのデメリットです。エージェントとの関係がうまくいかない場合、下記のような弊害が生じることもあります。
- コミュニケーションがスムーズではない
- 希望条件を正しく把握してもらえない
- 自分のスキルや経験を正しく理解してもらえない
とくに、データサイエンティストのような専門職の場合、技術的なニュアンスやキャリアの方向性を的確に伝えることが重要です。
そのため、利用開始時に行う面談で、コンサルタントとの相性をチェックしてみてください。どうしても「合わない」と感じた場合は、担当者を変えてもらえないか相談しましょう。担当者を変えてもらっても、やはり合わないと感じた場合は、別の転職エージェントに登録してみるのもおすすめです。
3.エージェントからの連絡が多いと感じる
エージェントからの連絡が多いと感じる人もいるようです。転職エージェントによっては、1人の転職者に対するサポート期間が決まっています。転職を成功させるために、頻繁に連絡をとる転職エージェントも少なくありません。
エージェントから頻繁に連絡が来るため、日常業務や現職での業務に影響がでる可能性もあるでしょう。連絡が多いと感じた際は、対応できる時間帯や曜日などをあらかじめ伝えておくのがおすすめです。
転職エージェントによっては、自分の希望に合わない案件や無関係な情報が多く送られてくるケースもあります。情報を処理する手間が増えるため、あらかじめ必要な情報をリスト化し、転職エージェントに相談してみてください。
データサイエンティストの転職事情と就職難易度
近年、データサイエンティストのニーズはさまざまな業界で拡大していますが、誰もが簡単になれる職業ではないのも事実です。次項では、将来性やキャリアチェンジのしやすさについて、詳しく見ていきましょう。
データサイエンティストは将来性にも期待できる
データサイエンティストは将来性にも期待できる職業です。ビックデータの活用が進む中で、今後の需要はますます高まっていくでしょう。IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社は、「ビッグデータ/アナリティクス市場」の国内市場の支出額が2024年は前年比14.8%増の2兆749億円になると予測しました。※
また、各分野も継続的成長を見せています。このことから、市場は今後も大きく成長していくと予測されています。
将来的に簡単な分析業務はAIに取って代わられる可能性もありますが、データ化できない情報やトレンドをベースとした作業は、AIが苦手な領域です。分析やモデル作業なども行うデータサイエンティストの需要はあるといえるでしょう。
参照元
※ IDC「2024年の国内ビッグデータ/アナリティクス市場は2兆749億円を予測 ~IDC Worldwide Big Data and Analytics Spending Guideを発行~」
データサイエンティスト転職は未経験からでも可能
データサイエンティストの転職は、未経験からでも不可能ではありません。しかし、未経験の場合でもデータサイエンスに対する知識やスキルなどは求められます。
そのため、下記IT系職種からは比較的キャリアチェンジしやすい傾向にあります。
- Webエンジニア
- Webマーケター
- Webアナリスト
転職エージェント・サイトには、一定数データサイエンティストの経験が必須ではない求人情報も存在します。しかしながら、専門知識や経験が求められることは間違いないので、その点は留意しておきましょう。
文系でもデータサイエンティスト転職は目指せる?
「文系でもデータサイエンティストになれるのか」と不安に感じる方も多いかもしれませんが、文系出身だからといって不利になるとは限りません。実際、データサイエンスに必要な知識やスキルは、誰でも学習を通じて習得可能です。
特に文系の方は、ビジネス課題を捉える力やコミュニケーション能力を強みにできることが多く、職場や実務での経験が評価される場面もあります。機械学習などの高度な技術が使えなくても、業務改善や課題解決にデータを活用した経験があると、転職での説得力が高まります。
たとえば、現在の職場でデータ分析を活かした改善に取り組んだり、実践的なポートフォリオを作成したりすることで、文系未経験でも実務に近い力を示すことも可能です。
データサイエンティストの仕事内容
企業が所有する膨大なデータを分析。そんな、データの中から有益な情報を引き出し、新たな提案をするのがデータサイエンティストの仕事です。
データサイエンティストが行う主な仕事には、以下のものがあります。
- データ収集
- 前処理
- データ分析
- モデリング
- データ照合
上記からも分かるように、データサイエンティストは単なる数値解析者ではありません。企業からは、企業の成長を推進するための戦略的パートナーとしてのポジションが、求められています。
データサイエンティストが企業に求められること
データサイエンティストには、高い専門的な知識だけではなく、下記のようなスキルも求められます。
- 業界理解
- ビジネスモデルへの理解
- コミュニケーション能力
- チームワーク
- 情報共有がスムーズに行える
面接の際には、上記のポイントを積極的にアピールしましょう。データサイエンティストとしての経験が全くない方の場合も、上記ポイントに近い前職での経験を探してみてください。
データサイエンティスト/データアナリスト/データエンジニアの違い・定義とは
データサイエンティストと似た職業に、データアナリストやデータエンジニアがあります。転職活動を行う上で、3つの違いを正しく把握することは、非常に重要です。そこで、ここでは各職種の違いやそれぞれの定義について下記表にまとめました。
職種 | 行う業務 |
---|---|
データサイエンティスト | アルゴリズムや統計解析などで、課題解決に向けてデータを分析する |
データアナリスト | データの収集や分析 |
データエンジニア | データ基盤の構築や管理、データ収集や処理を自動化するための施策を施すことも |
データエンジニアは、分析するためのデータを準備するのが主な業務です。分析環境の設計や開発だけでなく運用も行います。
データアナリストは、集められたデータを見やすく整えるのが主な業務です。統計学などの知識だけでなくBIツールのスキルも求められます。
データサイエンティストは、課題に対してデータを分析し、その結果から戦略を打ち出すのが主な業務です。機械学習やAIの知識だけでなく、コンサルティング業務などの経験も求められます。
データサイエンティストの平均年収
職業情報提供サイトのjobtagによると、データサイエンティストの年収相場は573万円とされています。
これは全国の場合の数値で、東京都に限った場合は647.2万円とやや高い傾向です。※
jobtagの統計データでは、データサイエンティストの就業者数は全国で79,260人でした。以下は同データによる所定内給与額別の人数割合です。※

割合は少ないものの、月収100万を超えるデータサイエンティストもいることがわかります。
データサイエンティストの最低年収は?
マイナビエージェントに掲載されている求人では、最低年収は300万円代でした。しかし、年収300万円の求人は677件中3件と非常に少なく、400万円からスタートする求人が多いようです。
データサイエンティストの年収は、幅広く設定される傾向にあります。例えば、同じ企業の求人でも400万円~1000万円以上と幅広く給与を設定するケースが多いです。スキルや業務経験、資格などで給与額が決定するため、面接の際にはこれまでの経験をしっかりアピールしてください。
データサイエンティストの案件例
データサイエンティストの実際の求人としては、転職エージェントであるマイナビエージェントに掲載されているデータサイエンティストの求人の多くは、年収400万円~1000万円※1でした。
業務内容により年収は大きく異なりますが、データサイエンティストの求人のうち約半数(788件中395件)が年収1000万円以上※2です。膨大な数ではないものの、年収1000万超えのチャンスも確実にあることがわかります。
マイナビエージェントでは実際に下記のような求人が募集されていました。
項目 | 詳細 |
---|---|
求人 | 【事業横断】データサイエンティスト・データアナリスト |
年収 | 600万円~1000万円 |
求められるスキル | ・データ分析によってビジネス課題を解決した経験 ・事業組織やその他関係者とスムーズに協業するためのコミュニケーション力 ・機械学習や統計解析に関する専門的な知識および実務経験 ・SQLおよびPythonを利用したデータ分析業務の経験 ・Tableau、Looker等のBIツールを利用した実務経験 |
業務内容 | 事業横断のデータ活用を推進する組織で、 データ活用により事業課題を解決するプロジェクトにおけるデータ分析業務を担当 |
※記事作成時の情報となるため、現在は募集していない可能性もあります。
データサイエンティスト転職に必要なスキルや資格
データサイエンティストとして転職するために、どんなスキルや資格が必要か気になられる方も多いのではないでしょうか?データサイエンティストになるための資格はありません。だからこそ、転職が有利になるスキルや関連する資格を押さえることは、非常に重要です。
データサイエンティストに求められるスキル
データサイエンティストに求められるスキルは、非常に幅広いのが特徴です。一般的なデータサイエンティストが求められる知識やスキルについて下記表にまとめました。
カテゴリー | 求められるもの |
---|---|
学術的知識 | 数理統計学 機械学習の知識 |
プログラミング言語 | Python R |
スキル | 予測モデルを構築する能力 データの収集 前処理 分析 可視化を効率的に行うスキル |
上記に加え、コンサルタントに求められるような下記スキルがあると、より上位の業務を担当することができます。
- ビジネス理解力
- 戦略立案スキル
- 業界知識
- 市場動向に関する深い理解
- 問題解決能力
未経験からデータサイエンティストへの転職を検討されている方は、前職などで上記のスキルを生かした業務経験があることをアピールしましょう。
データサイエンティスト転職にあると有利な資格
前述したようにデータサイエンティストになるために必要な資格はありません。ですが、下記のような資格があると、実務経験が浅い方でもアピールポイントになります。
資格名 | 概要 |
---|---|
データサイエンティスト検定 | データサイエンティストに求められるスキルを総合的に評価する資格 |
データサイエンス数学ストラテジスト(上級) | データサイエンティストに必要な数学力を認定する資格。 上級は大学レベルの数学力問題が出題される |
AWS Certified Machine Learning | Amazonが認定している機械学習に関する資格。 難易度は高いが、「機械学習の構築」だけでなく「AI作成」の実力も照明できる |
Pythonエンジニア認定データ分析試験 | 基礎的なデータ分析に関する知識が求められる資格。 合格率は60~70%と比較的難易度が低い |
オラクルマスター | オラクルデータベースの構築や運用に関する問題が出題される |
統計検定 | データサイエンスに必要な統計学の知識があることを証明できる資格。 2級以上を募集要項としている求人もありおすすめ |
データサイエンティスト転職に関するよくある疑問
データサイエンティストとして転職する前に、よくある疑問も押さえておきましょう。
それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
データサイエンティストは何がつらい?「やめとけ」と言われるのは本当?
データサイエンティストとして転職を考えている方の中には「データサイエンティストはやめておけ」という声を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。一般的にデータサイエンティストが辛いと言われている主な理由は下記の3点です。
- 責任重大
- 求められるスキルが高い
- 激務
データサイエンティストは、企業の課題を見つけ、戦略を打ち立てるのが仕事です。企業の重大な意思決定に影響することもあり、責任を感じる人も少なくありません。一方で、非常にやりがいがある仕事でもあります。
また、求められるスキルが高く、幅広い知識が求められることを苦に感じる人もいるでしょう。不安がある場合は、転職エージェントに相談して解決するのがおすすめです。
データサイエンティストはどんな人が向いている?
データサイエンティストに向いている人の特徴は下記の通りです。
- 論理的思考が得意
- 数学的思考や計算が得意
- 情報を収集するのが得意
- コツコツとした作業が好き
- コミュニケーション能力が高い
- タスク管理ができる
プログラミングや数学などが得意なだけでなく、マネージメントが得意であるなど、得意分野が幅広い人にデータサイエンティストは向いています。一方、分析する業務であるため、数字を扱うのが苦手な方やコツコツと作業をすることが苦手な方には、データサイエンティストは向いていないかもしれません。
データサイエンティストになるには何年かかる?
データサイエンティストになるために、必要な実務経験の期間などは定められていません。ただ、前述したようにデータサイエンティストには、幅広いスキルが求められます。
知識やスキルに関してもかなり高いレベルが求められるため、短期間のうちに身につけるのは難しいでしょう。そのため、全くデータサイエンスに関する知識がなく、実務も経験したことがない人がデータサイエンティストを目指す場合、2~3年はかかるといわれています。
ただ、データサイエンティストの需要の高まりにともない、データサイエンティストを自社で育てようとしている企業も少なくありません。そのため、データサイエンスに関する基本的知識がある場合、データサイエンティストとして転職することは可能です。
データサイエンティストにおすすめの転職エージェントまとめ
データサイエンティストの転職におすすめの転職エージェントを紹介しました。
データサイエンティストの需要は高まっており、売り手市場の職種でもあります。その一方で、データサイエンティストの実態を知らないで転職すると、後悔してしまうかもしれません。
転職エージェントに相談することで、キャリアの整理や企業情報収集がスムーズになります。ぜひ、本記事を参考にデータサイエンティストの転職に挑戦してみてください。