SEとしてシステム開発に携わる中で、「より上流で経営に近い立場から課題解決に関わりたい」と考え、コンサルタントへの転職を検討する人は少なくありません。しかし、業務内容や求められるスキルの違いから、自分に向いているのか、転職後に後悔しないかと不安を抱える人も多いでしょう。
この記事では、SEからコンサルに転職するメリットとデメリットを整理し、転職理由や志望動機の伝え方、面接対策まで詳しく解説します。業界の違いやキャリアへの影響を理解することで、自信をもって転職を進められるはずです。コンサルを目指すか迷っている人は、検討材料として役立ててください。
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SEとITコンサルタントの役割・仕事内容

SEとITコンサルタントにはどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、SEとITコンサルタントの役割・仕事内容をそれぞれ解説します。
SEの役割・仕事内容
SEは、クライアントの要望をもとにシステムを設計し、開発を進める役割を担います。単にプログラムを書くのではなく、要件定義や基本設計、テスト、導入支援まで幅広く関わるのが特徴です。
現場では、プログラマーやインフラエンジニアなど多くの専門職と連携し、プロジェクト全体を円滑に進行させる調整力も求められます。特に重要なのは、顧客が抱える課題を正確に理解し、最適なシステムを形にすることです。
開発後も保守や運用を通じて継続的に改善を図るため、長期的な視点が欠かせません。業務の中心は技術に基づく設計と管理であり、ユーザーの利便性や業務効率の向上を実現するために尽力する存在といえるでしょう。
ITコンサルタントの役割・仕事内容
ITコンサルタントは、企業が抱える経営課題を解決するためにITを活用する方法を提案し、戦略立案から導入支援までを行います。経営層や部門責任者と議論を重ねながら、最適なシステム導入や業務改革の方向性を導き出すのが主な役割です。
例えば、新しい基幹システムの導入やDXの推進において、ITコンサルタントは現状分析と課題抽出を行い、解決策を提示します。その後、プロジェクト全体を管理し、システム開発を担うSEや外部ベンダーと連携を取りながら成果を実現します。
技術だけでなく、ビジネス知識や課題解決力、コミュニケーション力が不可欠であり、企業の変革を後押しする戦略的な存在といえるでしょう。
SEからコンサルへ転職できる理由

SEとコンサルタントは別の職種ですが、SEからコンサルタントへ転職するというキャリアパスを描く人もいます。ここでは、SEからコンサルへ転職できる理由について解説します。
IT知識が役に立つ場面があるから
SEとして培ったIT知識は、コンサルタントとしても大きな武器になります。
クライアントが抱える課題の多くは、業務システムやデータ活用、クラウド環境などITに関わるものが中心です。そのため、開発や設計の知識があると現実的な提案ができます。
また、実装を想定したアドバイスができる点は、実務経験のないコンサルタントとの差別化要素です。例えば、新しいシステム導入を提案する際も、技術的な制約や運用面の課題を見据えた助言ができ、クライアントからの信頼を得やすくなります。
このように、技術に裏打ちされた理解力があることで、戦略立案だけでなく実行段階でも適切な支援を行えるため転職が可能なのです。
ヒアリング力や提案力が活かせるから
SEは開発の初期段階で、顧客から業務内容や要望を聞き出し、要件定義に落とし込む役割を担います。この経験によって培われるヒアリング力は、コンサルタントにとっても欠かせないスキルです。クライアント企業の経営層や現場担当者が抱える悩みを正確に把握し、潜在的な課題を引き出す力が求められるからです。
また、ヒアリングで得た情報を整理し、わかりやすい形で提案するスキルも同様に重要です。SE時代に顧客へシステムの概要や改善策を説明してきた経験がある人は、コンサルタントとしての提案力にもつながります。
経営戦略や業務改善まで提案をするためには、このような聞く力と伝える力が両立していることが強みとなります。
コミュニケーション能力が身についているから
SEは、プロジェクトを進めるうえでクライアント、上司、開発メンバー、外部ベンダーなど多くの関係者と連携を取ります。これにより、円滑に情報を共有し、相手の立場を考慮しながら意見をまとめるコミュニケーション能力が自然と身についていきます。
コンサルタントの仕事も同様に、複数のステークホルダーをまとめながらプロジェクトを成功に導くことが多いです。例えば、経営層に対しては戦略的な説明を行い、現場担当者には実務的な観点でのサポートを行うなど、状況に応じて伝え方を柔軟に変える力が必要です。
信頼関係を築きながら課題解決を進める力は、コンサルタントとして活躍するための基盤となるでしょう。
マネジメント能力を活かせるから
SEの中でも特にプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを経験した人は、計画策定や進捗管理、メンバーの指導といったマネジメントスキルを身につけています。これらのスキルは、コンサルタントとしても非常に重要です。
コンサルタントは提案を行うだけではなく、実際にプロジェクトを遂行し成果を出すところまで責任を持つことが求められます。大規模なシステム導入や業務改革のプロジェクトでは、多くの部署や外部業者が関わるため、全体を俯瞰しつつ関係者をまとめる力が不可欠です。
プロジェクト管理や進行上のリスクを早期に察知し、適切な対策を講じる能力は、クライアントにとっても信頼できる存在となるでしょう。
クライアントの課題解決をする論理的思考力があるから
SEはシステムの不具合や業務効率化の課題に対し、原因を特定し解決策を導くために論理的な思考が求められます。このスキルは、コンサルタントがクライアントの経営課題を分析する際にも役立ちます。
問題を複雑なままにせず、要素を分解し、原因と影響を整理しながら解決策を提示するプロセスは両職種に共通するものです。特にITを活用した業務改革では、現場の課題を技術的な観点とビジネスの視点の両方から考える必要があり、SE出身者はこのバランス感覚に優れています。
提案に説得力を持たせ、経営層の理解と納得を得るうえで重要な要素であるため、SEからコンサルタントへのキャリア転換を後押しする理由となります。
ITコンサルに必要なスキルとは?

ITコンサルになるには、ITコンサルに必要なスキルを習得していることが重要です。ここでは、ITコンサルに必要なスキルを解説します。
コミュニケーションスキルと情報収集能力
ITコンサルは、クライアント企業の経営層や現場担当者から的確にヒアリングを行い、課題の本質を見極める必要があることから、コミュニケーション力と情報収集力が重要です。
単に質問を重ねるだけでなく、相手が言葉にしきれていない潜在的な問題点を引き出す力が重要です。また、解決策を導くためには、業界動向や最新のIT技術、競合企業の取り組みなど幅広い情報を収集し、分析することが欠かせません。
正確で迅速な情報収集力は、提案の質を大きく左右します。さらに、収集した情報を分かりやすく整理し、クライアントに納得感を持ってもらえるように伝えるスキルも求められます。
プレゼンテーションスキル
ITコンサルは、クライアントに対して提案内容をわかりやすく伝える役割を担うため、プレゼンテーションスキルも必要です。
単に資料を作成して説明するだけではなく、聞き手の立場や関心に合わせて、要点を整理し、説得力のあるストーリーを組み立てる力が求められます。経営層には投資対効果や戦略面を強調し、現場担当者には具体的な運用面や業務効率化のメリットを示すなど、相手によって伝え方を柔軟に変える必要があります。
また、グラフや図表を活用した視覚的な表現を取り入れることで、複雑な情報をより理解しやすくする工夫も重要です。さらに、質疑応答の場では的確かつ冷静に対応し、提案の信頼性を高めることが求められます。
マネジメントスキル
ITコンサルは提案をするだけでなく、実際のプロジェクトを円滑に進行させる役割も担うため、マネジメントスキルが不可欠です。
システム導入や業務改革を伴うプロジェクトは、多くの関係者や部門を巻き込むため、全体の進捗管理や課題の優先順位付け、リソースの最適配分などが求められます。特に大規模プロジェクトでは、異なる立場の関係者をまとめ、合意形成を図るリーダーシップが必要です。
また、問題が発生した際には迅速に状況を把握し、リスクを最小限に抑えるための判断力も求められます。マネジメントスキルを発揮することで、クライアントに安心感を与えるとともに、プロジェクトの成果を最大化できるでしょう。
英語力
グローバル化が進む現在、ITコンサルには英語力が求められる場面が増えています。海外の最新技術やトレンドに関する情報は、多くが英語で発信されており、それを正確に理解し活用する力は大きな強みとなります。
また、外資系企業や海外拠点を持つクライアントと仕事をする際には、ミーティングやメール、報告書のやり取りなどで英語を使う機会が少なくありません。特に、プロジェクトの進捗や成果を英語でわかりやすく説明できる能力は、国際的な案件での信頼構築に直結します。
さらに、グローバルなベンダーとの交渉や海外チームとの連携を円滑に進めるうえでも、実務レベルの英語力があると重宝されるでしょう。
ITコンサルタントの年収は?

ITコンサルタントの年収は、経験や所属企業によって大きく変わりますが、一般的には500万円前後からスタートし、スキルや実績を積むことで高収入を目指せるケースが多いです。特に大手外資系や戦略系ファームでは、1,000万円近い水準に到達することも珍しくありません。
厚生労働省の職業情報提供サイトでは、ITコンサルタントの平均年収は752.6万円※と示されています。経験値や専門分野に応じて報酬が上がりやすい職種であり、プロジェクトの成果やマネジメント能力によってさらに高い年収を得られる可能性があります。
参照元
SEからコンサルに転職する際に有利な資格

コンサルタントとして働くために資格は必須ではありませんが、取得していると転職時にアピールできます。ここでは、SEからコンサルに転職する際に有利な資格を紹介します。
ITストラテジスト
ITストラテジストは、ITを活用した経営戦略の立案や推進に携わる専門家としての知識とスキルを証明する国家資格です。システムの設計や開発を中心に活動してきたSEにとっては、より上流の業務であるビジネス戦略やIT投資の判断に踏み込むための重要な一歩となります。
クライアント企業が抱える課題をITの観点から解決策へと導く力を示せるため、コンサルタントを志す人におすすめです。また、取得することで、経営層との対話においても専門家として信頼されやすくなり、提案の説得力が増します。
取得には高度な知識と実務経験が必要ですが、その分、転職活動やプロジェクト参画の際に大きなアピールポイントとなるでしょう。
プロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャは、大規模なシステム開発や業務改革の現場で、計画立案から実行、進捗管理、リスク対応までを担うリーダーとしての能力を証明する国家資格です。コンサルタントは単に提案を行うだけではなく、実際のプロジェクトを円滑に進め、成果を出す役割が求められます。
そのため、プロジェクトマネージャ資格を持つことは、現場の調整や管理を得意とする人材であることを示し、大きな評価につながります。特にSEとしてチームリーダーやPMOを経験してきた人にとっては、その実績を裏付ける資格として転職活動に強みを発揮します。
中小企業診断士
中小企業診断士は、経営全般に関するコンサルティングスキルを証明する国家資格で、ITだけでなく財務、マーケティング、人事など幅広い分野に対応できます。
SEは主に技術面から課題解決を行ってきましたが、コンサルタントになると企業の経営戦略や組織課題にまで踏み込む必要があります。そのため、経営の基礎知識と分析力を備えていることを示せるこの資格は非常に有効です。
資格取得には幅広い知識の習得と試験対策が必要ですが、ビジネス全体を理解する力が身につくため、コンサルタントとして活躍の幅を広げる大きな武器となるでしょう。
SEからコンサルへ転職するメリットは?

後悔しない転職のためには、その職種の強みを理解しておくことが大切です。ここでは、SEからコンサルへ転職するメリットについて解説します。
年収が上がる可能性がある
エンジニアからコンサルへ転職すると、報酬水準が上がるケースは珍しくありません。コンサルタントは単なる作業ではなく、課題分析や解決策の提案といった付加価値の高い業務を担います。
そのため、成果に応じて高額の報酬が設定されることが多いのです。特に戦略コンサルやITコンサルでは、SE時代よりも年収が数百万円単位で増える可能性もあります。
スキルや実績次第ではさらに上を目指せるため、経済的なモチベーションを持ちやすい転職先といえるでしょう。
大規模プロジェクトや大企業と関わることができる
コンサルタントとして働くことで、グローバル企業や大手メーカー、金融機関など、スケールの大きなプロジェクトに参加できる機会が増えます。SE時代には関わりづらかった経営層とのディスカッションや、組織全体の戦略策定にも携われる点が魅力です。
こうした環境で得られる知見や人脈は、将来のキャリア形成においても重要な資産となります。大規模な課題に取り組む経験は、専門性だけでなくマネジメントスキルの向上にもつながるでしょう。
これまでのIT知識と経験を活かせる
SEとして培ったシステム開発の知識や現場感覚は、コンサルタントとしても大きな強みになります。特にITコンサルやDX推進を支援する案件では、技術的な知識をもとに現実的かつ実行可能な提案ができる人材が重宝されます。
また、エンジニア時代に経験した課題や改善プロセスを理解しているため、クライアントとの信頼関係も築きやすいでしょう。技術とビジネスの橋渡しができる人材は、市場価値が高いといえます。
フリーランスや独立に役立つ可能性がある
コンサルタントとして積んだ経験やネットワークは、将来的に独立やフリーランスとして活動する際に大きな武器となります。クライアントの課題解決や経営改善を支援した実績は、そのまま個人の信用力につながるのも魅力的です。
さらに、多様な業界や案件に携わることで、提案力や交渉力といった経営者目線のスキルも養われます。こうした背景は、独立後に案件を獲得しやすくするうえ、継続的な事業展開を支える土台となるでしょう。
SEからコンサルへ転職するデメリット

SEからコンサルタントへ転職することで、キャリアの幅や報酬の面で多くのメリットが得られますが、一方で注意すべき点も存在します。ここでは、SEからコンサルへ転職するデメリットについて解説します。
残業が多くなる可能性がある
コンサルタントの仕事は、クライアントの課題解決に直結するため、納期や成果物に対するプレッシャーが大きい職種です。その結果、長時間の会議や資料作成が深夜に及ぶことも珍しくありません。
特にプロジェクトの山場では、SE時代よりも残業時間が増えるケースが多く、ワークライフバランスを保つのが難しくなることがあります。効率的なタスク管理やチームでの協力体制が整っていない環境では、負担がさらに増すこともあり、体力やメンタル面での準備が必要です。
開発は出来なくなる可能性がある
コンサルタントへの転職後は、システムの設計やプログラミングなどの実務に携わる機会が大幅に減少します。業務の中心はクライアントの課題を分析し、戦略を立案して提案することになるため、手を動かして開発するスキルを維持しづらい点がデメリットといえます。
将来的に再びエンジニアとして現場に戻りたいと考えている人にとっては、技術のブランクが生じるリスクがあるでしょう。最新技術に触れる機会を失うことを懸念する場合は、キャリア選択を慎重に検討する必要があります。
勉強量が想定よりも多い可能性がある
コンサルタントとして成果を上げるためには、業界知識や経営戦略、プロジェクトマネジメントなど、エンジニア時代にはあまり重視されなかった分野を幅広く学ぶ必要があります。しかも、市場や技術の変化が速いため、常に最新の情報をキャッチアップする習慣が欠かせません。
クライアントによって求められる知識も異なるため、案件ごとに短期間で新しい分野を理解しなければならないこともあります。想定以上の勉強量に圧倒される人もおり、学び続ける姿勢が求められる点は覚悟が必要です。
SIerのSEからITコンサルへの転職は有利?

未経験の職種へキャリアチェンジする際、前職・現職の実務経験が有利なのか気になる人も多いことでしょう。また、履歴書や職務経歴書、面接でどのようにアピールすれば良いか悩むのも珍しくありません。
実際、SIerのSEとして培った経験は、ITコンサル未経験だとしても大きな強みとなりますが、いざ言語化しようとするとすぐに言葉が出てこないものです。ここでは、SIerからコンサルへの転職理由・志望動機の書き方を解説します。
SIerからコンサルへの転職理由・志望動機の書き方
SIerからコンサルへ転職を目指す際は、「なぜコンサルでなければならないのか」を明確に示すことが重要です。単にキャリアアップや年収向上を理由にするのでは説得力に欠けます。
例えば「システム開発の現場で課題解決に取り組むうちに、技術面だけでなく経営全体に影響を与える提案がしたいと感じた」といったように、自身の経験を踏まえて動機を語ると具体性が増します。
これまでのSIerとしての知識やスキルを活かしつつ、より上流工程でクライアントの課題に向き合いたいという思いを伝えることで、応募先企業に納得感を与えられる志望動機に仕上がるでしょう。
SEからコンサル転職した後のキャリアパスは?ITコンサルの種類

ITコンサルは分野ごとに専門性が分かれており、得意領域を活かしたキャリア形成が可能です。ここでは、代表的なITコンサルの種類について解説します。
企業と顧客の関係を強固にするCRMコンサル
CRMコンサルは、顧客関係管理システムの導入や活用を通じて、企業と顧客の結びつきを強める役割を担います。具体的には、顧客データを分析し、マーケティング施策や営業活動を改善することで、売上向上や顧客満足度の向上を支援します。
SEとしてデータベースやシステム構築に携わった経験は、CRMツールの導入や運用を提案する際に大いに活かせるでしょう。また、近年では、顧客体験(CX)の重要性が増しており、CRMコンサルの需要は今後も拡大する見込みがあります。
顧客との長期的な関係性を重視する企業にとって不可欠な存在です。
サプライチェーンを最適化するSCMコンサル
SCMコンサルは、サプライチェーンマネジメントを改善し、企業の生産から販売までの流れを効率化することに特化しています。在庫の適正化や物流の最適化、調達コストの削減などを実現し、企業の競争力を高める役割を担います。
SEとしてシステム設計やデータ管理を行っていた経験は、サプライチェーンの各段階をデジタル化し、より高度な分析や予測を可能にするうえで強みとなるでしょう。特にグローバル企業では、複雑な供給網を統合的に管理するための知識が求められるため、SCMコンサルのスキルは高い市場価値があることにも注目です。
資源分配を最適化するERPコンサル
ERPコンサルは、企業資源計画システムの導入や活用を支援し、財務、人事、生産などの業務プロセスを統合的に管理できる環境を整えます。企業の部門間で情報が分断されていると、効率的な意思決定が難しくなりますが、ERPを適切に導入することで全体最適が実現します。
SEとして業務システムの開発や要件定義を経験してきた人材は、現場の課題を把握しやすく、改善提案に説得力を持たせることが可能です。DXの進展に伴い、ERPの需要は増加傾向にあり、今後も成長が期待される分野でもあります。
SAP専門のSAPコンサル
SAPコンサルは、世界的に広く導入されている業務基幹システムSAPの導入・運用を専門とするコンサルタントです。企業ごとの業務フローに合わせてカスタマイズを行い、システムを最適な形で活用できるように支援します。
特に大企業ではSAPの活用度が高く、導入プロジェクトは大規模かつ長期的になることが多いため、高度な専門知識と経験が求められます。SEとしてシステム構築やプログラミングを経験した人は、技術的な理解をもとに顧客への提案や課題解決がしやすく、即戦力として活躍しやすいでしょう。
専門性を高めることで高収入やキャリアの安定を実現しやすい分野です。
SEからコンサルに転職する方におすすめエージェント

転職エージェントは、プロのアドバイザーが求人紹介をはじめ、転職に必要なサポートを網羅的に提供してくれます。ここでは、SEからコンサルに転職する際におすすめのエージェントを紹介します。
MyVision

- 平均年収UP額122万円※1
- コンサル業界転職支援実績No.1※2
- 過去実績に裏付けられた独自の選考対策
MyVisionは、コンサルティング業界に特化した転職エージェントとして、キャリアアップを目指す人に強力な支援を提供しています。登録者の平均年収UP額が122万円※1と高い実績を誇り、転職を通じて待遇改善を実現した会員が多い点が魅力となっています。
コンサル領域での転職支援実績においても業界No.1※2であり、戦略系・総合系・IT系コンサルタントへの豊富なネットワークを持っています。選考面でも独自に構築された選考対策を実施しており、ケース面接やフェルミ推定、論理的思考力の強化に向けた演習や模擬面接、フィードバックを通じて、他の応募者との差別化を図れるよう設計されている点は大きな強みです。
また、コンサル経験者や業界を熟知するアドバイザーが担当となるため、志望企業の選び方や自身の強みの見せ方について具体的な助言を受けられます。こうした体制により、MyVisionはコンサル転職を目指す人にとって信頼できるパートナーとなってくれるでしょう。
参照元
※1※2 MyVision
運営会社 | 株式会社MyVision |
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公式サイト | https://my-vision.co.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年10月7日現在) |
主な求人職種 | 戦略コンサル、総合コンサル、ITコンサル、シンクタンクなど |
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コンコードエグゼクティブグループ

- 日本ヘッドハンター大賞・初代MVP受賞
- 無料ケースインタビュー対策を実施
- 特別紹介ルートを保有
コンコードエグゼクティブグループは、IT・金融・コンサルティング業界のハイクラス転職に特化した転職エージェントです。
同サービスは日本ヘッドハンター大賞の初代MVPを受賞するなど、高い専門性と実績を誇ります。コンサルティング業界への深いネットワークを持ち、通常の転職サイトではアクセスできない特別紹介ルートを通じて、戦略系やIT系ファームなどのハイレベルなポジションを紹介できる点が大きな強みです。
また、未経験からの転職で壁となりやすいケース面接への対策として、無料のケースインタビュー対策を実施しています。実践的な演習やフィードバックにより、論理的思考力や問題解決スキルを強化できるため、選考通過率を大幅に高めることが可能です。
さらに、業界に精通したコンサルタントが個々のキャリアや志向性を丁寧にヒアリングし、最適な企業選びやキャリアプランの策定をサポートしてくれます。これらから、初めてコンサルタントへ転職する人にとって心強い存在となってくれるでしょう。
運営会社 | 株式会社コンコードエグゼクティブグループ |
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公式サイト | https://www.concord-career.com/ |
公開求人数 | 非公開(2025年10月7日現在) |
主な求人職種 | 戦略コンサル、シンクタンク、財務コンサル、総合・業務ITコンサル、社会課題解決コンサル、組織人事コンサルなど |
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アクシスコンサルティング

- 約10万人の転職志望者を支援してきた実績
- 平均転職支援期間は3年以上
- 転職と併せ独立支援や副業支援も提供
アクシスコンサルティングは、20年以上にわたりおよそ10万人の転職希望者を支援してきた豊富な実績を持ち、コンサル業界の採用動向を熟知しているエージェントです。単なる求人紹介にとどまらず、応募書類の改善やケース面接への具体的な対策を含め、選考突破に直結するサポートを受けられる点が強みです。
また、短期的な転職だけでなく、3年以上にわたる長期支援を通じて、キャリア形成の方向性を一緒に考えてもらえるのも特徴です。SEとして培った技術力や課題解決スキルをどのようにコンサル領域に活かせるか、専門のアドバイザーが的確にアドバイスしてくれます。
さらに、独立や副業を見据えたキャリアプランについても相談できるため、将来の選択肢を広げたい人にも適しています。アクシスコンサルティングは、単なる転職エージェントではなく、長期的なキャリアの伴走者として寄り添ってくれる存在です。
コンサル業界への挑戦を考えるSEにとって、安心して次のステップへ踏み出せる環境が整っているといえるでしょう。
運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
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公式サイト | https://www.axc.ne.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年10月7日現在) |
主な求人職種 | 企画職、DX/IT、コンサルタント、PE/VC、CxOなど |
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SEからコンサルへの転職に関するQ&A

いざSEからコンサルタントへ転職を具体的に考えると、さまざまな疑問が湧くものです。ここでは、SEからコンサルへの転職に関するよくある質問についてQ&A形式で解説します。
ITコンサルとSEのどちらがいいですか?
ITコンサルとSEは役割が異なるため、どちらが良いかは将来のキャリアプランや適性によって変わります。
SEはシステム開発や運用の実務を担い、技術を深く追求する一方で、ITコンサルは経営課題に対する戦略立案や改善提案に関わります。問題解決のために企業全体を俯瞰して動きたい人にはコンサルが向いており、技術力を武器に現場で手を動かす仕事を続けたい人はSEを選ぶと良いでしょう。
どちらもIT知識は不可欠ですが、求められるスキルの方向性が異なるため、自分の強みと興味を明確にしたうえで選択することが重要です。
コンサルは何年で辞める人が多いですか?
コンサルタントは高いスキルが求められ、成果主義の環境で働くため、平均すると3~5年で退職や転職を決断する人が多い傾向にあります。長時間労働や成果へのプレッシャーにより、ライフスタイルとのバランスを考えた結果、別の業界へ移るケースも少なくありません。
ただし、その数年間で培ったプロジェクト推進力や顧客対応力は非常に価値が高く、次のキャリアにも活かせます。逆に言えば、3年以上の経験を積めば市場で評価されやすく、社内での昇進や他社へのハイレベルな転職も実現しやすくなります。
また、数年の経験で独立する人も多いことも、短期間で辞める人の割合が高い要因のひとつといえるでしょう。
ITコンサルがやめとけと言われるのはなぜですか?
ITコンサルが「やめとけ」と言われる理由の多くは、ハードな労働環境と求められる責任の重さにあります。納期が迫る中で複雑な課題解決を行うため、長時間労働が発生しやすく、精神的・体力的に負担が大きい職場も見受けられます。
また、常に新しい技術や業界知識を学び続ける必要があり、成長意欲を保ち続けられない人にとっては厳しい環境です。しかし、その分だけ短期間で得られる経験の幅は広く、市場価値を高めるには最適な職種ともいえます。
挑戦を好み、変化の多い環境に前向きに取り組める人にとっては、大きな成長を遂げられる魅力的なフィールドです。
SEからコンサルへの転職のまとめ

SEからコンサルタントへの転職は、キャリアアップや視野の拡大につながる大きなチャンスです。本記事では、転職のメリットとデメリットを整理し、志望動機の書き方や面接対策について具体的なポイントを解説しました。
転職を成功させるためには、自身の経験をどのように強みに変え、コンサル業界で活かせるかを明確にすることが重要です。この記事を参考に、今後のキャリアをより納得のいく形で描いていきましょう。