経営コンサルタントは、企業の経営課題を解決に導く専門家です。経営戦略の立案から業務改善、デジタル化の推進まで、幅広いテーマに関わることができるため、近年ますます注目を集めています。
一方で「激務」「難易度が高い」というイメージもあり、実際の仕事内容や求められるスキルを正しく理解することが大切です。
本記事では、経営コンサルタントとはどのような職業なのかをわかりやすく解説します。具体的な仕事内容や年収の目安、役立つ資格、さらに将来性についても取り上げることで、これから目指す方がキャリアを考える上での参考になる内容をまとめました。
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経営コンサルタントとは
経営コンサルタントとは、企業が抱える経営課題を整理・分析し、解決に向けた戦略や施策を提案・実行支援する専門家です。事業計画の立案や業務改善、組織改革、デジタル化の推進など、取り組むテーマは多岐にわたり、企業の成長や競争力強化を後押しする役割を担います。
中小企業向けコンサルティング会社のように、中小企業の支援に特化するケースもあります。資金調達や人材育成、事業承継など、中堅・中小企業が直面する経営課題は多様なため、専門知識をもつコンサルタントが伴走することで、経営基盤を安定させることができます。
経営コンサルタントは、単なる助言者ではなく、クライアントと一体となって成果を生み出すパートナーのような存在です。
経営コンサルタントの仕事内容
経営コンサルタントの仕事内容には、以下のようなものがあります。
経営戦略の立案・事業計画の策定
経営コンサルタントの中心的な役割の一つが、クライアント企業の経営戦略を立案することです。
市場動向や競合環境、企業内部の強みと弱みを分析した上で、企業がどのように成長していくべきかを示す戦略を提案します。また、戦略の実行に向けた事業計画の策定も重要な仕事です。企業の長期的な成長を支えるために、戦略の方向性を明確にし、どのように具体化していくかを設計します。
この過程では、財務分析やリスク管理の視点も欠かせません。経営陣と密接に連携しながら、企業の未来を形作る戦略を描くことに大きなやりがいがあります。
業務改革・組織改善の支援
業務改革や組織改善は、コンサルタントが企業の効率化をサポートするための重要な業務です。既存の業務プロセスを分析し、無駄を省いて最適化することで、企業の生産性向上やコスト削減を目指します。
また、組織構造やマネジメント手法の見直しを行い、社員のモチベーションを高め、業績の向上を実施することもあります。これらの改善提案には、ITシステムの導入や新しい業務手法の導入が含まれることもあります。現場の意見を反映しながら、実行可能な解決策を出すのも仕事の一つです。
デジタル化・DX推進のコンサルティング
デジタル化推進では、企業のビジネス課題を解決するために、テクノロジーを活用した提案を行います。クラウドサービスやAI、RPAなどの技術を導入し、業務の効率化や意思決定のスピードを向上させることが目標です。
システム導入に向けた要件定義や設計、そして運用体制の構築に関与し、さらに導入後の支援も行います。デジタル技術を最大限に活用することで、企業の競争力を強化し、成長をサポートするという業務です。
経営コンサルタントの年収・収入相場
厚生労働省によると、経営コンサルタントを含む職種の年収額の目安は約948万円※1です。内訳を見ると、男性は約1,049万円、女性は約728万円となっており、年齢や役職構成の違いが平均値の差に影響していると考えられます。
また、job tagに記載された最新の令和6年データでは、同分類の年収額の目安は約903万円※2とされています。年度や集計条件によって変動はあるものの、経営コンサルタントは年収900万円前後が一つの目安と考えられるでしょう。
成果や役職に応じて1,000万円を超えるケースも珍しくなく、高収入が期待できる職種といえます。
経営コンサルタントの年齢別の年収目安
経営コンサルタントの年収は、一般的に年齢とともに増加する傾向があります。以下のデータは、OpenWorkに基づくコンサルタント全体の推定平均年収を示したものです。
年齢 | 推定平均年収 |
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25歳 | 536.5万円 |
30歳 | 719.0万円 |
35歳 | 884.2万円 |
40歳 | 1,015.7万円 |
45歳 | 1,110.8万円 |
50歳 | 1,179.5万円 |
55歳 | 1,241.2万円 |
このデータは、OpenWorkに登録された実際のコンサルタントの年収情報をもとに算出されています。年齢が上がるにつれて、特に30代後半から40代にかけて年収が大きく増加する傾向があります。
ただし、このデータはあくまでコンサルタント職全体の平均です。企業の規模や職位、担当業務の内容によって、実際の年収は異なる場合があります。各コンサルタントの経験や専門性によっても、年収は大きく変動することを理解しておくことが重要です。
経営コンサルタントの将来性
経営コンサルタントの需要は今後も拡大が見込まれています。IDCの調査では、日本のビジネスコンサルティング市場は2023年に7,240億円(前年比+12.6%)、2024年も10.6%成長と予測され、2028年には1兆円超に達する見通し※です。ただし、急速な市場拡大に対して人材不足が課題とされています。
成長を支えるのは、DX推進や業務改革への需要の高まりに加え、サステナビリティ開示の制度化や中小企業の事業承継問題です。結論として、経営コンサルタントは将来性の高い職種といえます。
戦略立案にとどまらず、デジタルやサステナ分野での実行支援に強みを持つ人材ほど、市場での価値は一層高まっていくでしょう。
経営コンサルタントになるには?必要なスキルや経験
経営コンサルタントとして活躍するためには、いくつかの重要なスキルと経験が求められます。以下に、コンサルタントとして成功するために必要な主な能力を紹介します。
論理的思考力と課題解決力
経営コンサルタントにとって、論理的思考力と課題解決力は最も基本的かつ重要なスキルといえるでしょう。コンサルタントは、クライアントの抱える問題を解決するために、非常に複雑なデータや情報を整理し、論理的な仮説を立て、検証を繰り返しながら最適な解決策を導きます。
これには、問題の本質を素早く把握し、分析した情報をもとに解決策を構築する能力が必要です。さらに、仮説検証のプロセスを通じて、効果的な提案を行い、クライアントの課題解決に導くことができる力も求められます。
この能力は、クライアントに納得感を与える提案をするためにも不可欠な要素で、経営戦略や改善計画の成功を左右するものだといえるでしょう。
分析力とリサーチ力
経営コンサルタントにおける分析力とリサーチ力は、事実に基づく意思決定を行うための基盤です。データを収集し、現状を深く理解するためには、高度な分析力とリサーチ力が求められます。
企業の業績や市場環境、競合の動向を継続的にリサーチし、その結果をもとに改善策を提案するのがコンサルタントの役割です。例えば、クライアントの売上が減少している場合、その原因を分析し、徹底的に調査して、改善のための具体的な戦略を打ち出します。
分析力とリサーチ力がしっかりしていれば、根拠に基づいた実行可能な提案が可能となり、クライアントとの信頼関係を築くことができます。この能力は、クライアントの意思決定を支えるために非常に重要です。
コミュニケーション力とプレゼンテーション力
問題解決に向けた提案を効果的に伝えるためには、優れたコミュニケーション力が欠かせません。コンサルタントは、クライアントのニーズや課題をしっかりと理解し、それに応じた解決策を分かりやすく伝える能力が求められます。また、プレゼンテーション力も重要な要素です。
提案を効果的に伝えるためには、論理的で説得力のある資料作成や、わかりやすい説明が必須となります。プレゼンテーションでは、視覚的に分かりやすい数字やグラフを活用して、クライアントに理解しやすい形で提案を行うスキルも求められます。
クライアントを納得させ、行動に移してもらうためにも、高いコミュニケーション力・プレゼンテーション力が必要です。
専門知識と実務経験
経営コンサルタントには、特定の分野や業界に関する深い専門知識が必要です。これには、経営戦略やマーケティング、財務分析など、さまざまな領域における専門的な知識が含まれます。特定の業界に関する実務経験があると、クライアントからの信頼を得やすくなります。
たとえば、製造業やIT業界、金融業界など、各業界での経験が豊富であれば、その業界特有の問題や課題に実行可能な提案ができるようになります。理論だけでなく、実際のビジネスの現場で得た経験に基づく実践的なアドバイスは、クライアントにとって非常に価値のあるものです。
実務経験は、コンサルタントとしての信頼性を高めるといえるでしょう。
英語力やグローバル対応力
グローバル化が進む現代では、英語力やグローバル対応力も経営コンサルタントに重要なスキルです。特に外資系企業や国際的なプロジェクトでは、英語をはじめとする外国語のコミュニケーション能力が求められる場面が増えています。
ビジネスレベルでの英会話能力や、メールやプレゼンテーションを英語で行うスキルは、国際的なコンサルティングにおいて欠かせません。また、異なる文化を理解し、多国籍なチームやクライアントと協力できる能力も求められます。
単に言語を話す能力にとどまらず、柔軟に対応できる力も必要ということです。特に、国際的な市場で活躍するコンサルタントにとって、このスキルは競争力を高める重要な要素だといえるでしょう。
経営コンサルタントにおすすめの資格
経営コンサルタントとしてのキャリアを高めるためには、専門的な知識とスキルが必要です。経営コンサルタントにおすすめの資格をいくつか紹介します。
MBA
MBA(経営学修士)は、経営学の最も権威ある学位の一つです。経営戦略、マーケティング、ファイナンス、組織論など、経営全般にわたる深い知識を体系的に学べるため、経営コンサルタントとして非常に有用です。
特に、戦略的思考を養うことができ、複雑なビジネスの課題に対応するためのスキルが身につきます。また、MBAを持つことで、外資系企業や大手コンサルティングファームにおいて、キャリアアップや高いポジションを目指すことが可能になります。
国際的な視点でビジネスを学び、グローバル市場に対応できる能力を身につけたい人にとっては非常に価値のある学位です。
公認会計士
公認会計士は、企業の財務に関する専門家であり、財務諸表の監査や税務アドバイス、経営戦略の提案を行う重要な役割を担っています。経営コンサルタントとしても、特に財務分析や資金調達、コスト削減に関するコンサルティングを行う際に役立つ資格です。
公認会計士は、企業の財務状況を詳細に分析し、健全な経営をサポートするために重要な知識とスキルを提供できます。また、税務や財務計画の領域においてもアドバイスができるため、クライアントにとって信頼のおけるアドバイザーとなることができます。
特に企業の経営改善や財務構造の見直しを行う場面では、その知識と経験が大いに役立ちます。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営診断と支援を行う専門家であり、経営全般にわたる知識を活かして、企業の問題解決や成長支援を行います。この資格を取得することで、経営戦略や業務改善、組織改革などに関する高い専門知識と実務的なスキルを身につけることができます。
特に中小企業向けのコンサルティングを行いたい場合には、この資格が大きな強みとなります。中小企業診断士は、クライアントが抱える経営課題を見極め、具体的な改善策を提案するため、信頼性の高いコンサルタントとして活躍できます。
また、資格を持つことで、経営戦略の立案や事業計画の策定など、さまざまなコンサルティング分野に対応できるようになります。
税理士
税理士は、税務全般に関する専門家であり、税務申告や税務相談を通じて、クライアントの税務戦略を支援します。
経営コンサルタントとしても、特に税務関連のアドバイスや節税対策を行う場合に役立つ資格です。税理士の資格を持っていると、企業の財務状況を正確に把握し、税制改革に適応した戦略を提案することができます。
税理士は、税務面でのアドバイスだけでなく、事業承継や相続税の対策など、個別の状況に応じた柔軟な対応が求められます。経営コンサルタントとして税務戦略を組み合わせた提案を行うことができれば、クライアントにとって非常に価値のあるアドバイザーとなることができるでしょう。
経営士
経営士は、企業経営に関する実務的な知識を持つ専門家として、経営改善や組織改革の支援を行います。この資格を取得することで、経営戦略や業務改善、人材育成など、企業の多方面にわたる支援ができるようになります。
特に、経営士は実務経験を重視しているため、現場で役立つ知識を基にしたアドバイスを提供できる点が大きな強みです。経営士の資格を持つことで、経営者視点での課題解決や戦略的な提案ができ、企業の成長を促進するための実践的な支援が可能になります。
特に中堅企業やベンチャー企業へのコンサルティングでは、経営士の資格が有効に活用されることが多いです。
経営コンサルタントに向いている人
経営コンサルタントとして成功するためには、特定の性格やスキルが求められます。以下に、コンサルタントに向いている人の特徴を詳しく紹介します。
変化に柔軟に対応できる人
経営コンサルタントは、常に変化するビジネス環境やクライアントのニーズに迅速に対応しなければなりません。企業の成長や市場の変動、競争環境の変化など、コンサルタントの仕事では予測不可能な状況に直面することが多いです。
柔軟な思考を持ち、新しい状況に適応できる人は、変化が激しい環境でも効果的に対応できます。また、変化に前向きに捉え、新しい解決策を見出すことができる能力が求められます。特に、急速に進化する業界やテクノロジーを扱う場合、この柔軟性は大きな強みとなります。
プレッシャーの中でも成果を出せる人
経営コンサルタントは、高い期待がかかり、厳しい納期や高い成果を求められる場面が頻繁にあります。これには、クライアントからのプレッシャーや高い責任が伴います。プレッシャーの中でも冷静さを保ち、計画的に行動できる人は、この職種に向いています。
また、成果を出すために必要な分析や提案を短期間で行う能力も必要です。プレッシャーを感じても、逆にその状況をモチベーションに変えて仕事を進めることができる人は、コンサルタントとして成功する可能性が高いです。このような環境下でも成果をあげるための精神的な強さや忍耐力も大切です。
チームワークを大切にできる人
コンサルティング業務はチームで行うことが多く、仲間と協力しながら仕事を進めることが求められます。経営コンサルタントには、クライアントとの直接的なコミュニケーションだけでなく、同僚や他の部門との連携も必要です。
個々の専門分野を持つチームメンバーと協力し、情報を共有し、共通の目標に向かって一丸となって進むことが求められます。チームワークを重視し、他者との意見交換や協力を大切にできる人は、コンサルタントとしての成果をより高めることができます。
また、協力を通じて新たな視点を得ることができ、より質の高い提案をクライアントに提供できる点も、この職業において非常に重要なスキルです。
経営コンサルタントに向いていない人
経営コンサルタントには特有の環境や要求があるため、以下のような特徴を持つ人には向いていない可能性があります。
ワークライフバランスを強く重視する人
コンサルタントの仕事は非常に多忙で、納期や成果に対する責任が大きいため、ワークライフバランスを重視する人には向いていないことがあります。
プロジェクトの進行状況やクライアントのニーズに応じて、長時間の勤務や急な出張が必要になることもあるでしょう。特に、大手コンサルティングファームでは、高い成果が求められるため、業務量が多くなる傾向があります。
プライベートな時間を重視したい人や、自由な時間を確保したい人には、コンサルタントの仕事は非常に厳しい環境になりがちです。もちろん、クライアントとの調整などを通じて時間管理のスキルが向上しますが、それでもライフスタイルに大きな影響を及ぼす可能性が高いことを理解しておく必要があります。
指示待ちタイプで主体性に欠ける人
経営コンサルタントは、与えられた指示をそのまま実行するだけではなく、積極的に自ら課題を見つけ、解決策を提案することが求められます。
指示待ちの姿勢では、コンサルタントとして必要な創造性や問題解決能力を発揮することができません。クライアントのニーズをしっかり理解し、課題に対して主体的に取り組む姿勢が重要です。
自ら行動を起こし、改善策を提案する意欲がないと、コンサルタントとしての成長や成果が得られません。また、問題に対して受け身でなく、積極的に問題解決を行うことが、成功に繋がる重要な要素となります。
不確実性にストレスを感じやすい人
経営コンサルタントは、時に不確実な状況や情報不足の中で意思決定をしなければならないことがあります。特に、複雑な問題に取り組む際、全ての答えがすぐに見つかるわけではありません。
そのため、仮説に基づいて行動し、後で結果を確認して修正を加えることが必要になります。このような不確実な状況にストレスを感じやすい人や、計画通りに物事を進めることに固執する人には、コンサルタントの仕事は難しいかもしれません。
迅速な意思決定と柔軟な対応が求められるため、不確実性にストレスを感じる人には、長期間続けるのが難しい場合があります。逆に、このような環境を楽しめる人にとっては、非常に魅力的でやりがいのある仕事です。
経営コンサルタントの大手企業一覧
経営コンサルティングの大手企業を紹介します。
戦略系コンサルティングファーム
世界的に知られる戦略系ファームは、経営トップ層に直結するプロジェクトを多く手がけています。戦略コンサルは短期間で大きな成長が期待できる反面、成果主義で厳しい環境であることも特徴です。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー:世界的知名度を誇る戦略立案のトップブランド
- ボストン コンサルティング グループ(BCG Japan):幅広い業界、協働型のカルチャーが特徴
- ベイン・アンド・カンパニー:投資ファンドや成長戦略案件に強み
- ローランド・ベルガー:欧州発ファームで自動車・製造業に強い
- A.T.カーニー:戦略から実行支援まで一気通貫
- アーサー・D・リトル(ADL):世界最古のコンサルティングファーム、技術と戦略をつなぐ強み
いずれもグローバル案件を多く扱い、若手のうちから経営課題に関われる点が魅力です。将来的に経営幹部や起業を目指す人にとっては、キャリアの大きな基盤となります。
総合系コンサルティングファーム
総合系ファームは、戦略立案にとどまらず、業務改革やシステム導入など幅広い領域を支援します。規模の大きな組織力を活かし、グローバル企業や官公庁を対象にした案件が豊富です。
- デロイト トーマツ コンサルティング(DTC):国内最大級の総合ファーム、官民双方に強み
- PwCコンサルティング(Strategy&含む):戦略から実行まで幅広い専門性
- EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC):クロスボーダーや会計・財務領域に強い
- KPMGコンサルティング:リスク管理や財務系のプロジェクトに強み
- アクセンチュア:DX支援や大規模ITプロジェクトを得意とする世界最大級ファーム
- アビームコンサルティング:アジアを軸としたグローバル展開に強み
- ベイカレント・コンサルティング:国内最大規模の独立系総合コンサル
幅広い専門領域を持つため、戦略に加えて実行フェーズに携わりたい人や、海外案件を経験したい人に適しています。キャリアの選択肢を広げたい人に人気のカテゴリです。
シンクタンク系コンサルティングファーム
シンクタンク系は、政策提言や産業調査などのリサーチに強みを持ちます。公共性の高い案件や大規模な社会課題に取り組める点が特徴で、研究職に近いアプローチを志向する人に合っています。以下がシンクタンク企業の例です。
- 野村総合研究所(NRI):シンクタンク機能とIT実装力を兼ね備える
- 日本総合研究所(JRI/SMBCグループ):政策からITコンサルまで幅広い領域
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC):経済調査や官公庁案件に強み
- 三菱総合研究所(MRI):未来社会を見据えたリサーチ力が武器
- NTTデータ経営研究所:社会インフラやDX分野に注力
調査力と分析力を基盤にしたコンサルティングが中心で、社会的インパクトの大きなテーマに挑みたい人におすすめです。
IT系コンサルティングファーム
IT寄りのファームは、デジタル変革(DX)やシステム導入を中心に実績を積んでいます。ITコンサルティング企業は日本企業との結びつきが強く、現場に寄り添った変革支援を行う点が特徴です。
- キャップジェミニ(日本):欧州発グローバルファーム、IT実装と戦略支援を両立
- フューチャーアーキテクト:IT戦略からシステム開発まで一貫支援
- ウルシステムズ:金融を中心にITアーキテクチャ設計に強み
戦略から実行まで幅広く経験できるため、実務に即した力を磨きたい人や、日本市場でキャリアを築きたい人に向いています。
経営コンサルタントの求人例【未経験可も】
経営コンサルタントの実際の求人例を紹介します。
未経験歓迎の経営コンサルタント求人
未経験歓迎の経営コンサルタント求人 | |
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役割 | コンサルタント |
業務内容 |
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要件 |
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年収 | 420~600万円 |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
この案件は、未経験から経営コンサルタントとしてキャリアをスタートしたい方に最適です。基本的なPC操作ができればOKで、成長環境の中でコンサルティングスキルを実践的に身につけられます。年収は420~600万円と安定しており、長期的なキャリア構築に役立つ案件です。
大手シンクタンクの経営コンサルタント
大手シンクタンクの経営コンサルタント | |
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役割 | 経営コンサルタント |
業務内容 |
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要件 |
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年収 | 460万円~1800万円程度 |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
この案件は、ヘルスケアやライフサイエンス業界における深い知識と経験を活かし、戦略立案から事業創出支援まで幅広い領域に関与できる内容です。年収が最大1800万円と高水準であり、業界トップクラスの案件での経験を積みたい方に最適です。
大手日系総合ファームの人的資本経営コンサルタント
大手日系総合ファームの人的資本経営コンサルタント | |
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役割 | コンサルタント |
業務内容 |
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要件 |
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年収 | 580万円~2000万円程度 |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
この案件は、人事や経営に関する深い知識と経験を活かし、戦略立案からシステム構築まで幅広い業務に携われる内容です。年収が最大2000万円と非常に高水準で、業界トップファームでのキャリアを築きたい方に最適です。
経営コンサルタントにおすすめの転職エージェント
経営コンサルタントの転職におすすめのエージェントを紹介します。
MyVision

引用元:MyVision
- コンサル業界に特化した転職支援
- 8,000名以上の転職支援実績※1
- 豊富なコンサルファームとのネットワーク
MyVisionは、コンサル業界専門の転職エージェントとして、経営コンサルタントを目指す方に有力なサポートを提供しています。MyVisionに在籍するエグゼクティブコンサルタントは、業界経験豊富で、実際にコンサルファームでの実務経験を持つ者ばかり。業界特有の選考・市場動向についての知識で、転職活動をサポートします。
MyVisionの強みは、200社以上のコンサルファームとのネットワーク※2を活かし、幅広い求人を紹介できる点です。非公開求人や特別選考ルートにもアクセスでき、求職者の希望に最適な案件を提案しています。また、MyVision独自の面接対策資料や模擬面接で、実際の面接で求められるスキルを向上させるサポートも行っています。
さらに、未経験からの転職支援にも特化しており、コンサル業界に初めて挑戦する方にもわかりやすいキャリア相談を提供。転職を検討する方は、まずは無料の転職相談を受けて、理想の転職支援を始めてみましょう。
参照元
※1、2 MyVision「コンサル転職エージェント MyVisionが選ばれる理由」(※1 在籍エグゼクティブコンサルタントの別会社での支援数含む)
MyVisionの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社MyVision |
公式サイト | https://my-vision.co.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年10月1日現在) |
主な求人職種 | コンサルタント特化 |
関連記事>>MyVisionの評判・口コミ
コンコードエグゼクティブグループ

引用元:コンコードエグゼクティブグループ
- コンサル業界専門の転職支援実績豊富
- 大手ファームへの転職サポートも可能
- 経営幹部との強固なネットワークに基づく特別ルート
コンコードエグゼクティブグループは、コンサル業界での転職支援に特化したエージェントです。特に経営コンサルタントやポストコンサルの転職に強みがあります。戦略系ファームや総合系ファーム、IT・業務系の案件まで幅広い選択肢を提供しているのが特徴です。
業界の中でも特に注目すべきは、BCGやマッキンゼーなどのトップファームへの転職支援実績です。徹底した書類選考対策やケースインタビュー対策を提供し、マンツーマンであなたの転職活動をサポートします。
また、経営幹部との強力なネットワークを活かし、一般には公開されていない極秘案件や、スピード選考を実現する「特別紹介ルート」も多く、他のエージェントでは得られないチャンスを提供。専門的なキャリア支援が充実しているため、ポストコンサル転職や経営幹部を目指す方にもおすすめのエージェントです。
コンコードエグゼクティブグループの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社コンコードエグゼクティブグループ |
公式サイト | https://www.concord-career.com/ |
公開求人数 | 1,135件(2025年10月1日現在) |
主な求人職種 | コンサルタント、経理財務、人事・法務・総務、営業 ほか |
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アクシスコンサルティング

引用元:アクシスコンサルティング
- コンサルタントに特化した転職支援、PE・VC業界にも対応
- 転職支援期間は平均3年※。生涯のキャリアパートナーとして伴走
- 非公開求人やCxO向けポジションなど独自のネットワーク
アクシスコンサルティングは、経営コンサルタントをはじめとするポストコンサルタントの転職支援に特化したエージェントサービスです。特に戦略コンサルやITコンサルタント、そしてCxOや幹部候補への転職を希望する方々に強みを持っています。
創業から20年以上の実績を持ち、10,000人以上の現役コンサルタントを支援※した経験を活かして、コンサル業界の最新動向を把握。また、非公開求人や独自の企業ネットワークを駆使し、他では見つけられない貴重な案件を紹介してくれます。
転職支援だけでなく、独立支援や副業のサポートも実施しており、転職後の次のステップを見据えた助言が受けられるのも特徴。アクシスコンサルティングのコンサルタントは、クライアントの人生を豊かにするための「生涯のキャリアパートナー」として、転職支援に終わらず、長期的なキャリアの成長を支えています。
参照元
アクシスコンサルティングの基本情報 | |
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運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
公式サイト | https://www.axc.ne.jp/ |
公開求人数 | 40件(2025年10月1日現在) |
主な求人職種 | CxO・経営層、デジタル・DX領域、コンサルタント ほか |
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経営コンサルタントのやりがいとは
経営コンサルタントとして働くことには、さまざまなやりがいがあります。ここでは、経営コンサルタントの主なやりがいを紹介します。
多様な業界・経営課題に挑戦できる
経営コンサルタントは各業界特有の経営課題を深く掘り下げ、最適な解決策を提供することが求められる職種です。クライアントは様々な業界にわたるため、常に新しい分野に挑戦する機会があります。業界ごとに異なる課題に直面することで、幅広い知識やスキルを身につけられるのが魅力です。
毎回新しい挑戦が待っているという点が大きなやりがいといえるでしょう。また、各業界の経営課題に取り組むことで、自分の視野を広げることができ、どの分野でも活躍できる柔軟なスキルを養うことができます。
経営コンサルタントとしての経験が豊富になればなるほど、多くの業界で信頼されるアドバイザーとしての立場を築けるでしょう。
成果が企業の成長や社会に直結する
提案がクライアントの企業の成長に直接影響を与える点も、経営コンサルタントとしてのやりがいの一つです。経営戦略を見直し、効率的なプロセス改善や新たな市場開拓を提案できれば、企業の利益や競争力が向上します。
その結果、クライアント企業が事業の成果を上げる瞬間に立ち会えるのは非常に大きな満足感に繋がる点ではないでしょうか。さらに、企業の成長は社会にも好影響を与えることがあります。例えば、企業が新製品やサービスを提供し、社会に対し新たな価値を創出するなどです。
これにより、広く社会的な影響を与える仕事をしているという実感を得られます。このように、自分の提案が実際に社会に貢献することを実感できることも、大きなやりがいです。
自身の成長スピードを実感できる
経営コンサルタントの仕事では、プロジェクトごとに新しい課題を解決する過程で、自分自身のスキルが磨かれていきます。特に、複雑な問題を短期間で解決するために、論理的な思考力や問題解決能力が鍛えられていくでしょう。
また、クライアントとの対話を通じてコミュニケーションスキルやプレゼンテーション能力を向上させ、実際に成果を上げることで自信もつきます。このように、経営コンサルタントの仕事は自分の成長を実感しやすく、常に自己研鑽を続けることができる点が大きな魅力です。
自分の成長を感じながら、クライアントへの貢献が増えていくことは、やりがいを感じる大きな要素となります。
経営コンサルタントについての疑問
経営コンサルタントについての疑問について解説します。
経営コンサルタントは激務?
経営コンサルタントは確かに多忙な職種であり、プロジェクトの納期に合わせて長時間働くこともあります。クライアントの期待に応えるために短期間で成果を出す必要があり、プレッシャーも大きいのが実情です。
一方で、近年は働き方改革が進み、リモートワークやワークライフバランスに配慮するファームも増えています。すべてが「激務」というわけではなく、所属する企業や担当する案件によって実態は異なると理解しておくと良いでしょう。
経営コンサルタントは無駄・役立たず?
一部では「コンサルタントは具体的に何をしているのかわからない」と言われることもあります。ですが実際には、クライアント企業の課題を整理し、解決策を設計・提案・実行までサポートする重要な役割を担います。
新しい視点を持ち込むことで企業に大きな変化をもたらすことも少なくありません。これからコンサルを目指す人にとっては、「成果が見えにくい」という批判よりも、企業変革の中心に関われるポジションであることが本質的な価値といえるでしょう。
経営コンサルタントになるにはどの大学・学部が有利?
経営コンサルタントは学部不問ですが、採用実績は難関大・主要私大に集中しています。2024年春入社ではアクセンチュアが慶應・早稲田から各100名超、東大66名を採用※1。デロイトやPwCでも慶應・早稲田が突出しており、上位校の存在感が目立ちます。
学部に目を移すと、特定分野に偏らず幅広く採用されています。早稲田大学のデータではアクセンチュア、デロイト、PwC、アビームなどに多くの学生が就職※2し、政経・商・理工・社学など複数学部から採用が出ています。
結論は「どの学部からでも挑戦可能」。近年は理工・情報系からもデータ分析やDX領域での採用が増えており、重要なのは学部名よりも論理的思考力や分析力を示せるかです。
経営コンサルタントは怪しい?
経営コンサルタントは「資格がなくても名乗れる職業」という点から、不安に思う人もいるかもしれません。しかし、戦略系や総合系、大手外資系ファームなどで働くコンサルタントは、厳しい採用プロセスを経ており、専門性と実績を重ねながらキャリアを築いています。
もし独立を考える場合でも、まずは大手や中堅ファームで経験を積み、実績を蓄えることで「信頼できるコンサルタント」として評価されやすくなります。つまり「怪しい職業」ではなく、自分の努力次第で信頼と専門性を証明できるキャリアだと捉えると安心できるでしょう。
経営コンサルタントまとめ
経営コンサルタントは、企業の経営課題を整理し、戦略立案や業務改革、DX推進などを支援する専門家です。中小企業の事業承継やサステナ対応といったテーマにも活躍の場が広がっています。
年収は経験やスキルによって大きく変わりますが、専門性を磨けば高収入も期待できます。採用は学部不問で、理工・情報系からの進出も増加しているといえるでしょう。経営コンサルタントを目指す人は、自分に合うエージェントなどを活用するのもおすすめです。
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