ERPコンサルタントになるには?仕事内容・年収や将来性について解説

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ERPコンサルタントになるには?仕事内容・年収や将来性について解説

企業の経営課題をITで解決する「ERPコンサルタント」は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展と共にその重要性を増し続けています。

一方で、「具体的に何をする仕事なのか」「未経験からでも挑戦できるのか」といった疑問を持つ人も少なくありません。高度なスキルが必要とされるため、敷居が高く感じるのも無理はない話です。

本記事では、ERPコンサルタントの仕事内容から年収事情、将来性までを解説します。転職に役立つエージェントも紹介していますので、ぜひ役立ててください。

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監修者
本多 翔
フリーコンサル株式会社 代表取締役

大学院卒業後、EYアドバイザリー株式会社(現EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング)にてコンサルティング業務に従事。現在はフリーコンサル株式会社を創業し、コンサルタント・ハイクラス人材向けに転職・フリーランス案件を紹介する「フリーコンサルエージェント」を運営。あわせて大手企業を中心にマーケティングや業務改革支援など、コンサルティング事業も展開している。

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目次

ERPとは

ERPとは

ERPとは「Enterprise Resource Planning」の略で、日本語では「企業資源計画」と訳されます。企業の基本資源である「ヒト・モノ・カネ・情報」を一元管理し、経営効率の最大化を図るためのシステム(統合基幹業務システム)のことです。

従来、会計・販売・在庫・人事などのシステムは部署ごとに独立しているのが一般的でしたが、これではデータの連携に手間がかかります。ERPを導入することで、これらを一つのデータベースで統合管理できるようになります。

その結果、業務の無駄が省かれるだけでなく、経営層がリアルタイムな数値に基づいて迅速な意思決定を行えるようになるのが最大の特徴です。

ERPコンサルタントとは

ERPコンサルタントとは

ERPコンサルタントとは、企業の経営資源を一元管理するシステム「ERP」の導入・活用を支援するスペシャリストです。

主な役割は、クライアントの経営課題や業務プロセスを分析し、最適なERPパッケージの選定から要件定義、導入、運用定着までを一貫してサポートすることです。

大きな特徴として、単なるシステムエンジニアとは異なり、システムの導入に合わせて業務フローそのものを見直す「BPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)」を行う点も挙げられます。

まさに「経営・業務の知識」と「ITスキル」の双方を武器に、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を最前線で牽引する重要なポジションといえるでしょう。

ERPコンサルタントの採用動向

ERPコンサルタントの採用動向

ERP市場は拡大傾向にありますが、IPAの「DX動向2025」によると、日本の企業の85.1%がDX人材の量的な不足を感じています。

さらに、DX人材のうち、ERPコンサルタントが担う機能と役割が近い「ビジネスアーキテクト」が最も不足している人材として突出(43%しています。これらのデータから、ERPコンサルタントが現在、企業から強く求められている可能性が高いと推定可能です。

AIやGX(グリーントランスフォーメーション)といった最新テーマへの対応力を持つ人材の供給が追いついていないこともあり、この質・量の不足がERPコンサルタントの採用動向に影響していると考えられます。

参照元

IPA「DX動向2025」

ERPコンサルタントの将来性

ERPコンサルタントの将来性

ERP市場は非常に有望で、コンサルタントの将来性は高いと予測されます。株式会社矢野経済研究所の調査では、ERPパッケージ市場は2024年に前年比12.1%増と成長し、老朽化システムの入れ替えやクラウド化の加速により、今後も拡大が見込まれます。

特にクラウド利用が進むことで、システムをカスタマイズする技術者としてではなく、クライアントの業務プロセスそのものを変革させる主導者としての役割が重要になるでしょう。

さらに、AIや生成AIの活用、デジタルインボイスなどの新制度対応も需要を押し上げます。このことから、専門性を持つERPコンサルタントの市場価値は今後も一層高まると推定可能です。

参照元

矢野経済研究所「ERP市場動向に関する調査を実施(2025年) | ニュース・トピックス」

ERPコンサルタントの仕事内容

ERPコンサルタントの仕事内容

ERPコンサルタントの仕事は、単にシステムを導入するだけでなく、企業の業務改革を成功に導くことです。プロジェクトは長期にわたることが多く、フェーズごとに求められる役割が異なります。

ERPコンサルタントの仕事内容

調査・分析

プロジェクトの初動は、クライアント企業の現状(As-Is)を徹底的に把握することから始まります。経営層へのインタビューで本質的な課題を特定し、現場担当者へのヒアリングを通じて実務の流れを詳細に可視化します。

ここで重要なのは、「現状の問題点」と「あるべき姿(To-Be)」との乖離を明確にすることです。導入するERPがそれらをどう解決できるか、緻密に計画を立てます。

この段階での認識ズレは後の工程に致命的な影響を与えるため、コンサルタントの「聞く力」と「見抜く力」が試される重要な局面です。

業務最適化

分析結果をもとに、新システム導入後の新しい業務手順を設計する段階です。ERPが持つ「標準的な成功モデル」に合わせて既存の業務を変えるのか、独自業務に合わせてシステム側を調整するのか、高度な判断が求められます。

この工程はBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)とも呼ばれ、組織全体の生産性を最大化するための核となるフェーズです。単にシステムを置き換えるのではなく、古くからの慣習や無駄な作業を排除し、筋肉質な組織へと作り変える手腕が問われます。

ERP導入

要件定義に基づき、実際のシステム構築に着手するフェーズです。設定の調整や不足機能を補う追加開発を行い、各機能が正しく動作するか厳重なテストを繰り返します。

並行して行うのが、旧システムからのデータ移行や、現場ユーザー向けのマニュアル作成・操作研修です。どれほど優れたシステムも、現場が使いこなせなければ無用の長物となってしまいます。

本番稼働時の混乱を最小限に抑え、円滑な移行を実現するため、周到な準備と現場への細やかな配慮を徹底する必要があるでしょう。

ERP運用サポート

システムの本稼働(Go-Live)後も、安定利用に向けた支援は続きます。操作に関する問い合わせ対応や予期せぬトラブルへの対処はもちろん、実際に運用して見えてきた新たな課題に対する機能追加や改善提案も必要です。

システムの導入はあくまでスタート地点です。システムが定着し、経営数値の向上といった具体的な成果が出るまで伴走します。クライアントが自走できる体制を整え、継続的な企業成長を支えることこそが、ERPコンサルタントの最終的なミッションです。

ERPコンサルタントの年収相場

ERPコンサルタントの年収相場

ERPコンサルタントは、企業の基幹業務を支えるシステム導入を担う、専門性の高いITコンサルタントです。まず、求人サイト「求人ボックス」によると、ERPコンサルタント未経験者対象の募集求人に記載された年収の平均は599万円※1となっています。

これは、未経験でこの職種に就く際の年収レンジの一つの目安として捉えられます。

一方、この職種が属するITコンサルタントの年収目安は、厚生労働省のサイトjobtagによると752.6万円※2です。

ITコンサルタント 年収目安(752.6万円)

引用元:jogtag「ITコンサルタント – 職業詳細」(2025年12月15日時点)

これらのデータから、ERPコンサルは、経験を積むことで、ITコンサルの年収目安へと年収が上昇していく可能性が考えられます。専門性を高めることで、それ以上の年収を得ることも可能です。

参照元

※1 求人ボックス「ERPコンサルタント 未経験歓迎の転職・求人情報」(2025年12月15日時点)
※2 jogtag「ITコンサルタント – 職業詳細」(2025年12月15日時点)

フリーランスのERPコンサルタントの年収目安

フリーランスのERPコンサルタントの報酬はその専門性や案件によって変動しますが、一例として、レバテックフリーランスの案件データから年収の目安を推定できます。同サイトに掲載されているERPコンサルタント案件の平均月額単価は100万円(記事執筆時点)です。

ERPコンサルタント フリーランス案件単価グラフ

引用元:レバテックフリーランス「単価相場」(2025年12月2日時点)

これを年収に換算すると、1,200万円が目安となります。案件内容にもよりますが、フリーのERPコンサルタントはスキル次第で高年収を目指せる職業といえるでしょう。

参照元

レバテックフリーランス「単価相場」(2025年12月2日時点)

ERPコンサルタントになるために必要なスキルや経験

ERPコンサルタントになるために必要なスキルや経験

ERPコンサルタントは、企業の根幹を支える巨大なシステムを扱うため、求められる能力の水準は決して低くありません。エンジニアとしての技術力があれば十分かと言えば、答えは「NO」です。

ここでは、現場で即戦力として活躍するために外せない3つの核心的な能力について解説します。

ERPコンサルタントになるために必要なスキルや経験

ERPパッケージに関する知識

導入する製品そのものへの深い理解は、コンサルタントにとっての「基本装備」です。SAPOracleMicrosoft Dynamicsといった主要なパッケージ製品には、それぞれ独自の特徴や強みがあります。

重要なのは、単なる画面の操作方法ではありません。「標準機能で何が実現できて、何ができないか」を正確に把握していることです。この判断を誤ると、不要な追加開発を増やし、プロジェクトを炎上させる原因になりかねません。

特定の製品に精通していれば、それが強力な武器となります。ベンダー認定資格の取得は、知識の証明として有効な手段となるでしょう。まずは一つの製品を極めることからキャリアは始まります。

業務や経営に関する知識

システムを利用するのは、経理や人事、物流といった現場のプロフェッショナルたちです。彼らと対等に議論を交わすには、その業務内容を誰よりも深く理解していなければなりません。

会計用語が通じない、在庫管理の仕組みを知らないようでは、信頼を勝ち取ることは不可能です。特に「会計」の知識は、すべての業務データの最終地点となるため、必須の教養といっても過言ではありません。

日商簿記検定などの学習を通じて、企業のお金の流れや基本的な商習慣を頭に叩き込んでおく必要があります。クライアントの業界特有の事情にも精通することで、提案の質は格段に向上します。

論理的思考力

複雑に絡み合った経営課題を解きほぐし、解決策を導き出すために「ロジカルシンキング」は最強の道具となります。なぜその問題が起きているのか、原因を構造的に分解して考える力が求められます。

感覚や経験則だけで語っても、経営層は納得しません。「AだからBになり、結果としてCという利益が出る」といった筋の通った説明ができて初めて、プロジェクトは前に進みます。

難解な技術用語を噛み砕き、ITに詳しくない担当者にわかりやすく伝える翻訳能力も、この思考力が土台となります。常に「なぜ?」と問い続ける姿勢が、コンサルタントとしての成長を加速させるでしょう。

ERPコンサルタント転職に有利な資格

ERPコンサルタント転職に有利な資格

ERPコンサルタントを名乗るために、法的に義務付けられた免許のようなものはありませんが、資格は自身のスキルを客観的に証明する強力な武器となります。ここでは、ERPコンサルタントにおすすめの資格を紹介します。

SAP認定コンサルタント資格

SAP認定コンサルタント資格は、ERPの世界市場で圧倒的なシェアを誇るドイツのSAP社の製品知識を公式に認定する資格です。数あるベンダー資格の中でも、その知名度と市場価値は群を抜いています。

試験は「会計」「人事」「販売」といった業務領域(モジュール)ごとに分かれており、合格すれば特定分野の専門家として認められます。実務未経験者であっても、この資格を保有していれば基礎知識があるとみなされ、選考を有利に進められるのは間違いありません。

難易度は低くありませんが、取得にかかる労力以上の見返りが期待できます。本気でトップクラスのコンサルタントを目指すなら、避けては通れない登竜門です。

ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは、日本オラクル社が運営する、データベース技術者のための認定試験です。ERPシステムは膨大なデータを扱う巨大な箱であり、その裏側で動いているデータベースの仕組みを理解することは、技術的な信頼を得る上で極めて重要です。

特に技術寄り(テクニカル)のコンサルタントを目指す場合、この資格が持つ意味は大きくなります。システムの基盤部分に強みを持つことで、トラブル発生時の原因究明や、処理速度の改善提案などで独自の価値を発揮できるでしょう。

また、オラクル社はERPパッケージそのものも提供しています。データベースの知識を足がかりに、Oracle ERPの専門家へと領域を広げる道も開かれています。

中小企業診断士試験

中小企業診断士経営コンサルタントとしての唯一の国家資格であり、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報)に関する知識を横断的に問われます。ERP導入の目的が「経営課題の解決」である以上、この資格で得られる知見は実務と完全に合致します。

ITスキルだけでなく、経営戦略や組織論、マーケティングまで体系的に学んでいる証明になります。クライアントの経営層と対等に渡り合い、説得力のある提案を行うための土台として、これほど頼もしい資格はありません。

合格率は低く狭き門ですが、取得すれば「ITがわかる経営コンサルタント」という希少なポジションを確立できます。市場価値を飛躍的に高める切り札となるでしょう。

簿記検定試験

企業の「カネ」の流れを管理するERPにおいて、会計知識は避けて通れない必須教養です。特に需要が高い「会計モジュール」や「販売管理」を担当する場合、借方・貸方といった複式簿記の概念がわからなければ、仕事になりません。

日商簿記検定2級以上の知識があれば、企業の経理担当者が話す専門用語を理解し、円滑に意思疎通を図れます。システムの設計図を書く際も、正しい会計処理に基づいた仕様を策定できるでしょう。

高度なIT資格よりも、まずは簿記を学ぶべきだという意見も少なくありません。現場で恥をかかないための基礎体力として、確実に身につけておくべき知識です。

MBA

経営学修士(MBA)は、資格というよりは「学位」ですが、経営のプロフェッショナルであることを示す世界共通のパスポートです。

ERPコンサルタントとしてキャリアを積み、より上流の経営改革や、大規模なグローバルプロジェクトに関わりたいと願うなら、取得を目指す価値は十分にあります。

システム導入の枠を超え、企業の経営戦略そのものを立案・実行するリーダーとして活躍するための視点が養われます。外資系ファームや大手企業への転職においては、高年収を引き出す強力な交渉材料ともなり得るでしょう。

ERPコンサルタントに向いている人

ERPコンサルタントに向いている人

ERPコンサルタントは高い専門性と年収が得られる職種ですが、向き不向きもあります。ここでは、ERPコンサルタントとして活躍しやすい人の特徴を紹介します。

企業の業務プロセス改善に強い関心がある人

ERP導入の本質は、システムの置き換えではなく「業務改革」です。「なぜこの作業が必要なのか」「もっと効率的な手順はないか」と、現状を疑う視点を持てる人が輝きます。

非効率な慣習を目の当たりにした際、単なる愚痴で終わらせず、具体的な改善策を考えずにいられない「カイゼン」の精神が染み付いている人にとって、この仕事は天職となるでしょう。企業の変革を主導する醍醐味を存分に味わえるはずです。

立場の異なる人とのコミュニケーションを楽しめる人

プロジェクトには、経営層から現場の作業担当者まで、立場や視座の異なる多くの利害関係者が関わります。経営者は「投資対効果」を語り、現場は「使いやすさ」を求めます。両者の意見は往々にして対立するものです。

板挟みになる状況をストレスと感じず、むしろ調整役として最適解を導き出すことにやりがいを感じられる能力が求められます。相手の言葉の背景にある意図を汲み取り、専門用語を使わずに納得させる翻訳能力こそが、プロジェクトを前進させる鍵です。

スケジュールを厳守できる計画性と責任感がある人

ERP導入プロジェクトは、多くの工程が複雑に連動しています。一つのタスクの遅れが全体に波及し、稼働延期という最悪の事態を招きかねません。

自身のタスク管理はもちろん、チーム全体の進捗に目を配り、リスクを先回りして潰す周到さが不可欠です。「なんとかなる」という楽観的な姿勢は命取りになります。決めた納期を意地でも守り抜く、強い完遂力が信頼の源泉となります。

ERPコンサルタントに向いていない人

ERPコンサルタントに向いていない人

憧れだけで飛び込むと、ミスマッチに苦しむことになるのもこの職種の特徴です。ここでは、ERPコンサルタントに向いていない人の特徴を紹介します。

既存のやり方を変えることに抵抗がある人

ERP導入は、クライアント企業に「変化」を強いる行為です。時には、長年親しまれてきたやり方を廃止し、新しいルールを定着させなければなりません。

「昔からのやり方のほうが楽だ」という現場の反発に同調しすぎたり、変化を起こすこと自体に躊躇を感じたりする性格では、務まりません。反対意見を押し切ってでも、会社全体の利益のために変革を断行する強靭な意志を持てない人には、荷が重い仕事です。

「システム構築」のみに興味があり業務への興味が薄い人

プログラミングやサーバー構築といった技術的な作業だけに没頭したい人は、この職種を選んではいけません。ERPコンサルタントにとって、システムはあくまで業務を実現するための「手段」に過ぎないからです。

会計や販売、在庫管理といった泥臭い業務知識を学ぶことを「退屈だ」と感じるなら、苦痛の連続となるでしょう。ビジネスの仕組みそのものへの知的好奇心がなければ、クライアントと対等な会話すら成立しません。

細かいデータの整合性や正確性を気にしない人

ERPは企業のあらゆるデータを統合するシステムです。たった1円の計算ズレ、一つの在庫データの不整合が、決算数値の誤りや生産ラインの停止といった重大な事故に直結します。

「大体合っていればいい」という大雑把な感覚は、この世界では許されません。膨大なデータの中から小さな矛盾を見つけ出し、原因を突き止める緻密さが求められます。細部へのこだわりを持てない人は、重大なミスを引き起こすリスクが高いと言わざるを得ません。

代表的なERP導入コンサル企業

代表的なERP導入コンサル企業

この業界を牽引する企業は、出自や強みによって「外資系」「国内系」「ベンダー系」の3つに大別されます。

世界規模の案件に強い外資系では、アクセンチュアデロイトなどの総合系ファームがその筆頭です。圧倒的な組織力を武器に、国境を越えた大規模な経営変革を主導します。

対して、アビームコンサルティング日立製作所といった国内系・SIer系は、日本固有の複雑な商習慣に深く精通しているのが強みです。現場の細かな要望を汲み取り、着実に定着させる力を持ちます。

会社ごとに得意とする製品や社風は全く異なるため、知名度だけで選ばず、自身が扱いたい製品や関わりたい領域と合致するか、厳格に見極める必要があります。

未経験からERPコンサルタントになるには

未経験からERPコンサルタントになるには

専門性が高く、敷居が高いイメージのある職種ですが、正しい手順を踏めば未経験からでも到達可能です。ここでは、プロへの道を切り拓くための具体的な3つのルートを解説します。

まず業務知識か特定のERP製品の知識を習得する

何も持たずに飛び込んでも、採用の扉は開きません。まずは独学で武器を磨くことから始めましょう。具体的には、日商簿記2級などの会計知識か、SAPなどの製品知識のどちらかを身につけるのが近道です。

「未経験だから教えてもらう」という受け身の姿勢は、面接官に即座に見抜かれます。資格取得は、単なる知識の証明以上に、その熱意と学習能力の高さを裏付ける強力な証拠となります。

どちらから手を付けるか迷うなら、まずは会計を学ぶのがおすすめです。会計は、すべての業務の基礎であり、どのシステムを扱うにしても必ず役立つ知識だからです。

ITコンサルティングファームの未経験採用枠を狙う

最も手っ取り早いのは、育成を前提とした「ポテンシャル採用」に応募することです。昨今の人手不足により、大手ファームでも20代の若手であれば、未経験者を受け入れる門戸が広がっています。

ここでは現在のスキルよりも、論理的思考力や対話能力といった「素養」が厳しく問われます。前職での実績を、いかにコンサルタントの適性に結びつけてアピールできるかが勝負の分かれ目となるでしょう。

ただし、教育体制が整っているとはいえ、求められる成長速度は尋常ではありません。激務に耐え、短期間でプロになる覚悟があるなら、最短ルートでキャリアをスタートできます。

業務経験を積み、ERP導入を行う企業へ転職する

いきなりコンサルタントを目指すのが難しい場合、実務経験を経由する迂回ルートも有効な戦略です。事業会社のシステム部門や、ERPを利用する経理・生産管理の現場で「ユーザー」としての経験を積むのです。

特に、自社のシステム導入計画に参画し、現場の苦労や要望を肌で感じた経験は、コンサルタントになった際に何物にも代えがたい財産となります。

現場の現実を知る人材は、机上の空論ではない説得力のある提案ができます。遠回りに見えて、実は着実に実力を蓄えられる堅実なキャリアプランです。焦らず地力をつけたい人に推奨します。

ERPコンサルタントの求人例

ERPコンサルタントの求人例

ERPコンサルタントの実際の求人例を紹介します。

ERP導入コンサルの求人

参照元:doda「イー・ビー・ソリューションズ 株式会社/ITコンサルタント(ERP導入コンサルティング)の求人情報」(2025年12月2日時点)
年収 760万〜920万円
役割 ITコンサルタント(ERP導入コンサルティング)
業務内容
  • 顧客課題に対するERPソリューションの企画・提案・実行支援
  • プロジェクトの構想・導入計画策定から実行までの支援
  • 大規模プロジェクトの運営・推進(PMO)をリードし、導入・立ち上げを伴走支援
  • プロジェクトチームの編成・運営、メンバーの育成
要件
  • パッケージやクラウドを活用した業務改革、
    システム導入プロジェクトのリード経験(目安3年以上)
  • 基幹業務システム(販売・生産・会計)の導入、
    展開プロジェクトのリード経験(目安3年以上)
  • 上記以外のシステム導入におけるプロジェクト管理の経験(目安3年以上)
  • 情報システム部門におけるIT企画実務経験(目安3年以上)

※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります

ERP導入プロジェクトにおいて、企画からPMO、チームビルディングまで一貫して担うコンサルタントポジションです。基幹システム導入やIT企画の実務経験者を求めており、高い裁量を持って顧客の経営・業務課題解決をリードしたい方に適しています。

未経験可のERPコンサルタント求人

参照元:求人ボックス「ワンアイルコンサルティング株式会社 ERPコンサルタント「未経験者も歓迎」」(2025年12月2日時点)
年収 400万〜1,200万円
役割 ERPコンサルタント
業務内容
  • ERPシステム導入プロジェクトにおける要件定義、設計・構築、教育、
    データ移行、運用保守支援
  • 課題管理、進捗・リスク管理、顧客折衝などのプロジェクトマネジメント業務
  • 製品説明、デモンストレーション、提案資料作成などのプリセールス活動
要件
  • 英語・日本語ともにビジネス会話レベル
  • Purpose、Valuesに共感し、
    チームで目標に向かって切磋琢磨できる方

※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります

ERPシステム導入における全フェーズとPMO、プリセールス活動を担うポジションです。未経験者も歓迎されていますが、日本語・英語でのビジネスレベルの会話能力が必須です。

グローバルな環境でコンサルタントとしてキャリアをスタートさせたい意欲的な方に適しています。

在宅勤務可のERP導入コンサルタント求人

参照元:doda「株式会社テクノスジャパン/【東京】ERP導入コンサルタント~在宅勤務」(2025年12月2日時点)
年収 650万〜1,200万円
役割 ERP導入コンサルタント
業務内容
  • SAP S/4HANA、mcframe7などの業務パッケージ導入・構築提案
  • ヒアリングに基づく経営課題抽出とIT構想策定、システム化計画の立案
  • ERPの最適導入提案、導入後の乖離分析・改善・最適化支援
要件
  • 基幹業務システムの導入・開発・運用の経験

※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります

SAP S/4HANAやmcframe7などの主要ERPパッケージを用いた導入コンサルティング案件です。基幹業務システムの経験者を求めています。

経営課題の抽出からIT構想策定、導入後の最適化まで幅広く担当でき、在宅勤務も可能なため、高い専門性を活かしつつ柔軟に働きたい方に適しています。

ERPコンサルタントのキャリアプラン

ERPコンサルタントのキャリアプラン

ERPコンサルタントとして経験を積んだ先には、さまざまなキャリアが広がっています。

最も一般的なのは、プロジェクト全体を統括するマネージャー(PM)へのステップアップです。現場の実務から離れ、予算管理やチーム運営など、より経営に近い視点でプロジェクトを動かす役割を担います。

組織に属さず、フリーランスとして独立するのも有力な選択肢です。個人の実力が収入に直結するため、成果次第で大幅な年収アップも夢ではありません。

培った専門性は、どのような環境でも通用する確かな強みとなります。自身に合った道を選ぶとよいでしょう。

ERPコンサルタントにおすすめの転職エージェント

ERPコンサルタントにおすすめの転職エージェント

ERPコンサルタントへの転職におすすめのエージェントを紹介します。

ERPコンサルタントにおすすめの転職エージェント

MyVision

MyVision

引用元:MyVision

MyVisionの特徴
  • エンジニアや事業会社出身者の支援に定評
  • IT・総合ファームなど幅広い紹介ネットワーク
  • 非公開求人や特別ルートによる提案力

MyVisionは、コンサルティング業界への転職に特化したエージェントです。在籍コンサルタント自身が業界経験者や高い支援実績を持っているため、ERPコンサルタントに求められるITスキルや業務知識についても正しい理解が得られるでしょう。

エンジニアや会計、製造といった多様なバックグラウンドを持つ求職者の支援実績が豊富で、未経験からでも安心して相談できる環境が整っています。

IT系や総合系ファームを含む200社以上と連携し、一般には公開されていない非公開求人や、独自の選考ルートを持っている点も大きな魅力といえるでしょう。

MyVisionは、過去の膨大なデータを基にした面接対策も非常に充実しています。元コンサルタントによる模擬面接を通じて実践的なスキルを磨けるため、難関ファームへの内定獲得に向けた強力な後押しとなるに違いありません。

参照元

MyVision「コンサル転職エージェント MyVisionが選ばれる理由」

MyVisionの基本情報
運営会社 株式会社MyVision
公式サイト https://my-vision.co.jp/
公開求人数 非公開(2025年12月11日現在)
主な求人職種 コンサルタント特化

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コンコードエグゼクティブグループ

コンコードエグゼクティブグループの特徴
  • 経営層との強固なパイプによる上流案件
  • 戦略・ITファームへの豊富な紹介実績
  • 長期視点でのキャリア設計支援

コンコードエグゼクティブグループは、日本ヘッドハンター大賞でMVPを受賞した実績を持つ、信頼性の高いエージェントです。

ERPコンサルタントは単なるシステム導入にとどまらず、企業の経営課題に直結する重要な役割を担います。そのため、経営幹部と強固なネットワークを持つ同社の強みが大いに活きるはずです。

現場レベルの求人だけでなく、プロジェクトの全体像を握る上流ポジションや、一般には出回らない「特別ルート」での提案を受けられる可能性が高いのも魅力といえるでしょう。

また、難関ファームへの内定率を高めるマンツーマンの選考対策も大きな強みです。コンコードエグゼクティブグループは、目先の転職成功だけでなく、将来的なCIOやCTOへの道筋を含めた「キャリア戦略」を相談したい方に、うってつけのサービスです。

コンコードエグゼクティブグループの基本情報
運営会社 株式会社コンコードエグゼクティブグループ
公式サイト https://www.concord-career.com/
公開求人数 1,155件(2025年12月11日現在)
主な求人職種 コンサルタント、経理財務、
人事・法務・総務、営業 ほか

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アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングの特徴
  • BIG4在籍者の30%※1が利用する信頼性
  • 独自の非公開求人による提案力
  • 独立も視野に入れた長期キャリア支援

アクシスコンサルティングは、コンサルティング業界への転職を支援してきたエージェントです。特筆すべきは、BIG4と呼ばれる大手ファームの現役コンサルタントの約30%※1が登録しているという実績でしょう。

大規模なERP導入プロジェクトは、これら大手ファームが主導するケースが多いため、現場のリアルな事情や採用動向に精通したアドバイスは非常に価値があるはずです。

保有求人の約78%※2は非公開となっており、一般には公開されないプロジェクトリーダー候補や、特定の業務知識を求める専門枠の提案も期待できます。また、単なる転職支援にとどまらず、「生涯のキャリアパートナー」として長期的な関係構築を重視しています。

ERPコンサルタントは将来的に高単価なフリーランスとして独立する道も開かれているため、正社員から独立、あるいは事業会社への転身まで、将来の選択肢を幅広く相談できる頼もしい存在となるに違いありません。

参照元

※1、2 アクシスコンサルティング「アクシスコンサルティングの強み」(※1コンサルティングファームのコンサルタント数を基にアクシスコンサルティングが試算)

アクシスコンサルティングの基本情報
運営会社 アクシスコンサルティング株式会社
公式サイト https://www.axc.ne.jp/
公開求人数 40件(2025年12月11日現在)
主な求人職種 CxO・経営層、企画職、DXプロデューサー、
PMO、コンサルタント ほか

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ERPコンサルタントについての疑問

ERPコンサルタントについての疑問

ERPコンサルタントについてのよくある質問に回答します。

ERPコンサルタントのやりがいは?

企業の経営そのものを良い方向へ変えられる点が、最大の魅力です。単なるシステム導入にとどまらず、無駄な業務をなくし、会社を利益体質へ生まれ変わらせる手応えを肌で感じられます。

苦労して構築した仕組みが稼働し、現場から「仕事が楽になった」と感謝された瞬間の喜びは格別です。自分の提案が企業の成長という目に見える成果につながる、これほど確かな達成感を得られる仕事は多くありません。

ERPコンサルタントに簿記取得者は有利?

簿記取得はERPコンサルタント転職に有利に働きます。ERPは企業の「お金と情報」を管理する仕組みであり、その中心には必ず「会計」が存在するからです。

販売や在庫管理といった周辺領域を担当する場合でも、最終的なデータはすべて会計数値として集約されます。借方・貸方といった共通言語を理解していれば、経理担当者との意思疎通が格段に早くなります。

このように、日商簿記の知識は、実務における強力な武器となるはずです。

ERPコンサルタントまとめ

ERPコンサルタントまとめ

ERPコンサルタントは、経営とITの双方に精通し、企業の変革を最前線で支えるスペシャリストです。システムエンジニアとは異なり、ビジネスの仕組みそのものを再構築する役割を担います。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の波が加速する現代において、その需要と将来性は揺るぎないものがあります。求められる知識の幅は広く、習得への努力は欠かせませんが、それに見合うだけの高い年収とやりがいを得られるはずです。

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