非常勤は、短い労働時間や日数で働く雇用形態であり、週の所定労働時間が常勤と比べて短いです。そのため、これから公認会計士として非常勤で働こうと考えている方の中には「自分に合った働き方なのかわからない」と悩む方も少なくありません。
まずは非常勤としての働き方を理解しておくことで、自分に合っている働き方かどうかを判断しやすくなります。
本記事では、公認会計士が非常勤で働くメリットや時給相場、続けるコツ、注意点まで詳しく解説します。公認会計士の非常勤求人探しにおすすめのエージェントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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公認会計士の非常勤とは

公認会計士の非常勤は、フルタイム(常勤)よりも短い労働時間・日数で働く雇用形態のことです。基本的に残業はなく、各案件によってアサインされて監査業務や税務業務を行う流れとなっています。
それでは、公認会計士の非常勤について、需要や働き方について詳しく説明します。
非常勤の公認会計士の需要
非常勤の公認会計士は、監査法人や企業で一定の需要があります。繁忙期に業務量が増えやすいため、監査法人における非常勤職員は繁忙期の業務を支える即戦力として活躍できます。
会計士として豊富な経験やスキルがあれば、任せられる業務の幅も広がります。ただし、監査業務の労働力は会計基準や法改正の影響を受けやすく、業務内容や必要とされる人員が変化する可能性がある点には注意が必要です。
また近年は、AIやデジタル化の影響も受けており、監査業務においてもデジタルツールの導入が進んでいます。非常勤の公認会計士に求められるスキルセットも変化しており、AIや監査ソフトウェアに関連する技術・知識の継続的な学習が必要になっています。
非常勤の公認会計士の働き方
常勤の公認会計士は、フルタイムで監査法人や企業に正社員として雇用される働き方です。一方、非常勤の公認会計士は、契約期間を区切って働くケースが一般的となっています。
非常勤契約では、事前に定められた業務内容や勤務日数に基づき、特定のタスクを担当します。ただし、社会保険や福利厚生は自己負担となるケースが多いため、事前に条件を確認しておくことが重要です。
自分のスケジュールに合わせて柔軟な働き方を求める方には、非常勤の公認会計士という働き方が向いています。主な違いについては、下記の比較表も参考にしてください。
| 雇用形態 | 働き方 |
|---|---|
| 常勤 | 1つの監査法人・企業に所属する |
| 非常勤 | 複数の監査法人・企業を掛け持ちできる |
非常勤の公認会計士が行う業務内容

これから非常勤の公認会計士を目指す場合、具体的な業務内容を理解しておくことが大切です。基本的には、監査法人が行う業務のサポートが中心です。
非常勤の公認会計士が行う主な業務内容は、以下の通りです。
監査業務の補助
非常勤の公認会計士は、監査業務が主な仕事です。監査業務の目的は、企業の財務諸表が正確かつ法令に基づいて作成されているかを確認することです。
企業の帳簿や関連資料を精査し、経理処理や内部統制の適切性を評価することで、投資家や利害関係者が企業の財務情報を正しく把握できるようになります。
非常勤であってもさまざまな監査業務に携わることができ、専門的な知識や経験を活かせる点が特徴です。公認会計士は、最初の就職先として監査法人に所属するケースが多く、まずは監査業務の補助から経験を積んでいくのが一般的です。
経理業務のサポート
非常勤の公認会計士は、企業の経理部門で専門性の高いサポートを柔軟に提供する業務も担当します。主な業務内容は、以下のとおりです。
- 月次・年次決算のレビュー
- 仕訳内容の確認
- 勘定残高のチェック
- 会計処理方針の妥当性確認
これらに加え、会計基準や税制改正への対応、内部統制の整備・改善に関する助言を行い、経理業務の品質向上とリスク低減に貢献します。また、経理担当者からの実務相談の対応や、業務フローの効率化支援も重要な役割です。
非常勤という形態を活かし、必要なタイミングで専門知識を活用できるため、コストを抑えながら経理体制を強化できる点は、企業側にとって大きなメリットといえるでしょう。
決算関連業務
非常勤の公認会計士は、決算関連業務も仕事の1つです。決算業務とは、企業の経営状況や財務状況を把握しながら、一定期間における取引を集計し、決算書類を作成する業務を指します。
決算業務には年次決算(本決算)だけでなく、月次決算や四半期決算、中間決算などが含まれます。年次決算は、企業をはじめ一般社団法人や非営利組織、国、地方自治体などでも実施が義務付けられており、専門的な知識を持つ公認会計士が関与するケースが多く見られます。
年次決算業務では、貸借対照表や損益計算書の作成が必要となるため、会計士は専門的なスキルが求められます。非常勤という立場であれば、多くの企業の決算業務に対応でき、複数の職場で経験を積むことも可能です。
内部統制・ガバナンス支援
内部統制は、健全な企業経営を行うために整備される、社内ルールや業務プロセスの仕組みを指します。例えば、機密情報を漏洩させないために、社内のパソコンやUSBの持ち出しを禁止するといったルール作りは、内部統制に該当します。
ガバナンス支援は、企業の不正やリスクを防ぎながら目的を達成するための統治・管理体制を構築・強化する支援を指します。内部統制の整備や監査体制の強化、法令遵守の徹底などが主な対応内容です。
公認会計士は、内部統制やガバナンス支援に深く関与し、制度設計や運用改善を通じて、社会的な価値向上のための業務を行うケースも多いです。
管理部門のアドバイザー業務
非常勤の公認会計士は、財務アドバイザリーとして管理部門の業務をこなすこともあります。具体的には、企業のM&A(合併・買収)における財務調査や価値評価を行い、経営判断に関する助言を提供することが主な業務です。
また、業績が悪化している企業を対象とした事業再生支援も、財務アドバイザリーの重要な仕事です。企業の経営に関わることから、経験やスキルを活かしてコンサルタントとしてキャリアチェンジすることもできます。
契約している監査法人や企業によっては、公認会計士として管理部門のアドバイザー業務に継続的に関与する機会もあります。
非常勤の公認会計士の時給相場

非常勤の公認会計士の時給相場は、4,000~10,000円程度が一般的です。例えば、1日5時間・週3日勤務であれば、月に24万円〜60万円の給料を見込める計算です。
大手監査法人と比べると、中小監査法人のほうが時給が高いケースも珍しくありません。
大手監査法人はブランド力や安定性が高く、応募が集まりやすいため、需給バランスが取れていることが背景にあります。一方で、中小監査法人は知名度や安定性の面で大手に劣る場合があり、公認会計士の確保が難しいことから、報酬水準を高める傾向があります。
また、インチャージ経験やマネージャー以上の役職についていたことがある方は、より高い時給を期待できます。
非常勤の公認会計士の時給が高い理由
非常勤の公認会計士の時給が高い理由として、以下のような点が挙げられます。
- 契約期間が短い
- 福利厚生がない
- 会費・保険料が自己負担
非常勤の会計士は契約期間が短く、繁忙期で人材不足の時に雇用されるケースが多いです。企業側は即戦力の人材を求めているため、短期間でも対応してもらえるよう、報酬水準を高めに設定する傾向があります。
また、非常勤の場合は常勤のような福利厚生が適用されず、有給休暇や退職金制度が用意されていないことが一般的です。その分、報酬面で調整を行い、時給を高めに設定することでバランスを取っています。
公認会計士で非常勤の年収はいくらですか?

非常勤の公認会計士の時給相場を4,000~10,000円程度と想定し、1日8時間・週5日勤務として1年続けると年収は380万円〜960万円(平日を120日として仮定した場合)となります。実際の収入は時給単価や勤務日数によっても大きく変動しますが、一般的な事務職や管理部門職と比べると、高水準といえるでしょう。
高時給の非常勤案件で長期間稼働できれば、働き方次第では常勤以上の収入を得ることも可能です。ただし、常勤の場合は賞与や各種手当、福利厚生などが支給されるため、時給だけで単純に比較することはできません。
あくまで目安として、理解しておくようにしましょう。
公認会計士の非常勤求人例

これから公認会計士の非常勤として働こうと考えている方の中には、「どんな求人があるのかわからない」と悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは、公認会計士の非常勤求人例を紹介します。
求人内容の参考として、ぜひチェックしてください。
公認会計士の非常勤求人①株式公開支援業務など
| 年収 | 240万円 |
|---|---|
| 稼働時間 | 09:30〜18:30(平均残業 月10時間以下) |
| 休日休暇 | 土曜日、夏季休暇、年末年始休暇 慶弔休暇、日曜日、有給休暇 祝日、週休2日制など |
| 業務内容 | 会計監査・内部統制構築・ 業務改善・決算早期化コンサルティングなど |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
東京都で勤務可能な、監査業務からアドバイザリーまでの業務スタッフの求人です。想定報酬は時給5,000円、1日8時間・年間60日稼働とした場合、年収換算で約240万円となっています。
専門性の高い業務に携われるため、公認会計士としてのスキルアップが期待できます。業務内容は常勤・非常勤で大きな違いはなく、本求人では監査業務を中心に依頼される点が特徴です。
公認会計士の非常勤求人②会計監査業務のサポートなど
| 年収 | 100万円~300万円 |
|---|---|
| 稼働時間 | 09:00〜17:00(平均残業 月5時間以下) |
| 休日休暇 | 出産・育児休暇、夏季休暇 完全週休2日制(土・日)、年末年始休暇、慶弔休暇 有給休暇、祝日など |
| 業務内容 | 金融商品取引法・会社法監査・IPO支援業務など |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
三重県・愛知県で勤務可能な非常勤監査スタッフを募集している求人です。残業は月5時間以下と少なく、福利厚生として通勤手当が支給されます。
非常勤であっても、出産・育児休暇や夏期休暇、慶弔休暇など休日面でも融通が効きます。また、リモートワークにも対応しているため、好きな場所で働けるでしょう。
公認会計士の非常勤求人③監査メインの非常勤スタッフ
| 年収 | 350万円~490万円 |
|---|---|
| 稼働時間 | 10:00〜18:00(平均残業 月5時間以下) |
| 休日休暇 | その他休暇、土曜日、日曜日、祝日など |
| 業務内容 | 監査業務・その他アドバイザリー業務など |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
東京都で勤務可能な監査メインの非常勤スタッフを募集している求人です。監査スタッフとして現場での監査補助業務が主となり、クライアントは中小規模の企業が中心です。
時給は5,000円〜7,000円代程度で、勤務条件をもとにした年収換算では350万円~490万円程度となっています。交通費は実費精算ですが、同種の非常勤会計士求人と比較しても、高水準の時給設定といえるでしょう。
公認会計士の非常勤で働くメリット

公認会計士の非常勤で働くことで、以下のようなメリットがあります。非常勤の働き方が自分に合っているか理解するためにも、ぜひチェックしてください。
それでは詳しく解説します。
働く時間や日数を柔軟に調整できる
非常勤の会計士は、勤務日数や稼働時間を自分の生活リズムや予定に合わせて柔軟に調整できます。週2〜3日だけ監査に入る、午前中のみ稼働する、繁忙期は日数を増やし閑散期は減らすなど、案件ごとに組み替えやすい点が強みです。
開始時刻や終了時刻の希望を伝えられる場合もあり、残業を避けながら家事育児や介護と両立しやすくなります。急な予定変更が起きやすい人でも、前月の稼働枠を早めに共有しておけば調整が効きやすいです。
移動時間を減らして学習や営業に充てられるため、副業や独立準備とも相性が良いです。稼働上限や優先順位を決め、無理のない範囲で継続できる働き方を構築できます。
高い専門性を活かして効率よく収入を得られる
会計士の非常勤は専門性が高い分、時給が高めに設定されやすい傾向があります。監査補助や調書レビュー、内部統制評価、会計論点の整理などの経験が積むほど任される範囲が広がり、短時間でも安定した収入を得やすくなります。
成果物が明確な案件は作業時間を見積もりやすく、生産性を高めることで実質的な単価向上も期待できます。反対に、指示が曖昧な案件だと拘束時間が長引きやすいため、契約前に期待される役割や成果物、稼働上限を確認しておくことが重要です。
実績を積み重ねることで紹介案件が増え、単価交渉もしやすくなります。副業や独立準備の資金づくりとしても有効であり、上場監査やIT統制など強みが明確な分野があれば、スポット案件でも指名されやすいでしょう。
色々な職場で業界経験を積める
非常勤で働くと、複数の監査法人や事業会社の現場に関われる可能性が高まります。業界や規模、会計方針の違いを横断して経験できるため、会計士としての視野が広がります。
例えば、製造やIT、金融など業種によって重要な論点は異なり、収益認識や見積り、開示に関する着眼点も実務を通じて磨かれます。監査ツールや調書の作り方、チーム運営の流儀も職場ごとに異なるので、優れた点を吸収して自分の強みにできます。
また、現場で信頼を得ると別案件の紹介が入りやすく、継続的な受注が期待できます。複数現場を経験するほど、会計士として提案できる選択肢も増えていくでしょう。
公認会計士の非常勤で働くデメリット

公認会計士の非常勤で働くことで、以下のようなデメリットも存在します。良い点だけでなく、悪い点についても理解を深めておくようにしましょう。
それでは詳しく説明します。
収入が不安定になりやすい
非常勤の会計士は案件ごとの契約が中心となるため、月ごとの収入が変動しやすい点に注意が必要です。監査の繁忙期には稼働が増えて収入が伸びる一方、閑散期には仕事量が減り、想定より収入が下がることもあります。
また、契約終了や予算見直しによって、突然稼働が止まる可能性も否定できません。そのため、毎月同額の収入を前提とした生活設計にはリスクがあります。
複数案件の組み合わる、固定費の抑える、最低稼働ラインの決定などを行うことで、不安を抑えながら安定的に働き続けやすくなります。
社会保険や福利厚生が弱くなりがち
非常勤で働く会計士は、社会保険や福利厚生が限定的になりやすい点にも注意が必要です。勤務時間や契約形態によっては健康保険や厚生年金に加入できず、国民健康保険や国民年金へ切り替えるケースもあります。
また、有給休暇や退職金、各種手当が支給されない場合も多く、表面的な時給の高さだけで判断すると、実質的な手取りが想定より少なくなることがあります。保険料や税負担を含めた総合的な収支を把握したうえで、非常勤の働き方を選ぶ視点が欠かせません。
将来の保障やリスクに備え、自ら制度を理解し準備を進めておくことが、長期的な安心につながります。
キャリア評価が分かれやすい
非常勤という働き方は、キャリア評価が分かれやすい傾向があります。フルタイムの在籍歴を重視する企業では、職歴の一貫性やリーダー経験の有無を問われることも少なくありません。
一方で、非常勤でも担当業務や成果、役割を具体的に示せれば、即戦力として評価されるケースもあります。重要なのは何日働いたかではなく、何ができるかという点です。
職務経歴書を作成する際は、担当した勘定科目や論点、関係者との調整内容まで落とし込み、業務の再現性が伝わるよう整理します。加えて、継続案件で改善提案を出せた実績や、品質管理に貢献した経験があると説得力が増します。
非常勤の公認会計士としてずっと働くためのポイント

非常勤の公認会計士は、常勤のように1つの組織に所属しているわけではありません。非常勤の公認会計士として継続的に働くためには、以下のようなポイントをチェックしておいてください。
各ポイントをおさえながら、安定した働き方ができるように工夫しましょう。
複数案件を無理なく組み合わせる
非常勤の会計士が収入を安定させる近道は、1社依存を避け、複数案件をバランスよく組み合わせることです。ただし、案件を詰め込みすぎると品質低下につながるため、曜日固定の案件とスポット案件を分けて組むと運用しやすくなります。
開始前に稼働上限や連絡可能時間、レビュー回数、成果物の粒度を決めながら、追加作業は別見積もりにする運用が有効です。繁忙期が重なる業界を避ける、移動が多い現場を減らすなど、負荷を抑えた配置にすると継続率も高まります。
さらに、1件が止まっても他で穴埋めできるように、常に次の候補案件を2つ持つと安心です。案件ごとに優先順位と締切を一覧化しておけば、判断が早くなり残業を防げます。
将来像をあらかじめ決めておく
非常勤の働き方を続けるのであれば、会計士としての将来像を先に決めておくと迷いが減ります。独立して顧問やIFRS支援に広げたいのか、監査を軸に副業を育てたいのかといった方向性によって、取るべき経験が変わるためです。
目標から逆算して「来年は内部統制を強化する」「次は上場準備を経験する」などテーマを設定すると、職歴に一貫性が生まれます。案件選びでは、担当範囲・使用基準・関与先の規模を揃えると強みが伝わりやすいです。
さらに、学んだ論点や改善提案をメモに残し、職務経歴書で成果として再利用できる形に整理しておくと、強みとして評価されやすくなります。キャリアの基準線を自分で定めることで、判断もしやすくなるでしょう。
公認会計士に強い転職エージェントを利用する
非常勤の会計士案件は非公開が多く、個人応募だけだと選択肢が狭まりがちです。公認会計士に強い転職エージェントを利用することで、稼働条件が明確な案件や継続前提のポジションに出会いやすくなります。
時給だけでなく、成果物の範囲や繁忙期の稼働増減、在宅可否、評価される役割まで整理して提案してくれる点もメリットです。契約書のチェックや単価交渉も任せられるため、初めて非常勤に挑戦する人でも安心して進められます。
さらに、現場の雰囲気や求める品質水準など、求人票に出ない情報を共有してもらえることで、ミスマッチを減らせます。
非常勤で働くのがおすすめな公認会計士の特徴とは

会計士の仕事は誰にでも向いているわけではないため、不向きだと感じたときは別のキャリアを考えることも1つの手段です。非常勤で働くことがおすすめな公認会計士は、以下のような特徴があります。
フルタイムの働き方に負荷を感じている人
フルタイムの働き方に負荷を感じている会計士は、非常勤でペースを整えることで復調しやすくなります。特に繁忙期の長時間労働や移動が続くと、集中力が落ちてミスが増え、自己肯定感まで削られがちです。
非常勤であれば、週数日や短時間に稼働を絞り、体力を回復させながら監査やレビューなどの得意領域に集中できます。あらかじめ稼働上限に合意し、夜間対応や突発残業の有無、連絡ルールを確認しておくと安心です。
また、業務範囲を線引きしておくと、責任の曖昧さによる消耗を防げます。余白ができた時間は学習や健康管理に回せるため、結果的に品質が上がり継続依頼にもつながります。
独立・副業を視野に入れている人
独立や副業を視野に入れる会計士にとって、非常勤はリスクを抑えた助走になります。一定のベース収入を確保しながら、顧客開拓やサービス設計、発信、学習に時間を振り分けられるためです。
監査業務を続けることで専門性や信用も維持でき、名刺代わりとなる実績として説明しやすくなります。独立後に伸ばしたい領域に近い案件を選び、経験をそのまま商品化できる形で蓄積していくことがポイントです。
守秘義務や競業制限の有無は必ず確認し、副業の範囲を事前に合意しておくとトラブルを避けられます。稼働を増やしすぎると準備が進まなくなるため、月ごとの稼働時間をあらかじめ決めておくと計画的に進めやすくなります。
収入の安定より柔軟性を重視する人
収入の安定より柔軟性を重視する会計士には、非常勤という働き方が向いています。働く量を自分で調整できるため、学び直しや家族の予定、趣味など大切にしたい時間を守れます。
一方で、収入が月ごとに変動しやすいため、生活費の数か月分をバッファとして確保しておくと安心です。自己管理と表裏一体であり、希望条件を曖昧にすると稼働が膨らみ、結果的にフルタイム並みに疲れてしまうこともあります。
曜日・時間帯・残業可否・在宅可否を先に決め、合わない案件は断る基準を持つことが重要です。そのうえで、得意領域に寄せて案件を受ければ単価も上がり、柔軟性と収入の両立が現実的になります。
公認会計士の非常勤求人探しにおすすめのエージェント4選

こちらでは、公認会計士の非常勤求人探しにおすすめのエージェントを4社紹介します。各エージェントの詳細や特徴について説明するので、自分に合うサービスを検討してみてください。
ハイパフォコンサル

- 一部上場企業や外資系企業の案件を豊富に取り扱っている
- 発注企業の要望による非公開案件も多数用意
- 直接発注によって高単価な案件を紹介
ハイパフォコンサルは、フリーランス・コンサルタント向けのプロジェクト案件を紹介しているエージェントです。一部上場企業や外資系企業の案件を豊富に取り扱っており、利用者の希望条件に応じた案件提案を受けることができます。
WEBサイト上で掲載している案件以外にも、発注企業の要望による非公開案件も多数保有しています。豊富な経験と実績から多くの企業と信頼関係を築いており、直接発注によって高単価な案件を紹介してもらえる点も魅力です。
会計士向けの案件も取り扱っており、コンサルタントからの紹介だけでなく、サイト上から希望条件に合った案件を自分で探せます。好条件な案件を効率良く探したいなら、ハイパフォコンサルの利用がおすすめです。
| ハイパフォコンサルの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | INTLOOP株式会社 | |
| 公式サイト | https://www.high-performer.jp/consultant/ | |
| 公開案件数 | 285件(2026年1月20日現在) | |
| 主な求人職種 | ITコンサルタント、PMO、戦略・経営コンサルタント ITマーケティング、ITエンジニア、会計・財務アドバイザリーなど | |
関連記事>>ハイパフォコンサルの評判・口コミ
FINANCEBIZ

- 経理・財務分野に特化したフリーランスエージェント
- 独立経験のあるコンサルタントが寄り添いながらサポート
- サービスは業務時間後や土日にも対応
FINANCEBIZは、経理・財務分野に特化したフリーランスエージェントです。独立経験のあるコンサルタントが寄り添いながらサポートし、希望条件に合った案件を提案しています。
業務時間後や土日にも対応しており、必要に応じて柔軟に相談できる体制が整っている点も特徴です。日々の記帳代行や確定申告については、運営側の税理士によるサポートを受けられるため、案件対応に集中しやすくなります。
また、交流会も定期的に開いており、同じく会計士として案件を探している方と交流を深められます。参画までの流れもスムーズなので、サービス登録後すぐにスタートできます。
経理や財務の豊富な案件とコンサルタントの質を重視するなら、FINANCEBIZの利用がおすすめです。
| FINANCEBIZの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社テックビズ | |
| 公式サイト | https://finance.techbiz.com/ | |
| 公開案件数 | 非公開(2026年1月20日現在) | |
| 主な求人職種 | 財務分析、管理会計CFO補佐など | |
デジタル人材バンク

- 担当のコンサルタントが経歴書や面談から要望をヒアリング
- 高単価案件が豊富
- じっくりヒアリングした上でスキルや希望に合う案件を紹介
デジタル人材バンクは、デジタル人材向けの案件を取り扱っているエージェントです。担当のコンサルタントが経歴書や面談を通じて、利用者の要望や志向を丁寧にヒアリングします。
特に戦略コンサルティングやPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)、基幹システム導入支援などの高単価案件が豊富で、月平均報酬が高水準である点が大きな強みです。担当者にはコンサルティングファームや大手IT企業出身者が多く、じっくりヒアリングした上でスキルや希望に合う案件を紹介してくれます。
DX推進・IT案件に関わりたい人、フリーランスとして高い報酬や挑戦的な仕事を求める人に向いています。また、リモート案件や短期・長期のプロジェクトにも対応しており、スキルやキャリアを活かしつつ報酬アップを目指したい人にも最適です。
IT系の案件に挑戦したい方は、デジタル人材バンクの利用がおすすめです。
| デジタル人材バンクの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社クラウド人材バンク | |
| 公式サイト | https://consultant.digital.hr-bank.co.jp/#back | |
| 公開案件数 | 非公開(2026年1月20日現在) | |
| 主な求人職種 | SAPコンサルタント、ITコンサルタント、DXコンサルタント プロジェクトマネージャー、データサイエンティスト、UI/UXデザイナーなど | |
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マイナビ会計士(会計士)

- 会計士・試験合格者・USCPA専門の転職エージェント
- 大手の株式会社マイナビならではの豊富な案件数
- 非常勤の会計士求人も多く取り扱っている
マイナビ会計士は、会計士・試験合格者・USCPA専門の転職エージェントです。人材紹介会社として大手の株式会社マイナビがサービスを運営しているため、他社と比べて取り扱い求人が豊富な点が特徴です。
非常勤の会計士求人も多く扱っており、担当コンサルタントとのヒアリングを通じて、希望条件に合った求人提案を受けることができます。また、サイト内の検索機能を利用すれば、勤務地や職種などの条件から求人を自分で探すことも可能です。
応募書類の添削や面接対策、スケジュール調整まで一貫したサポートを受けられるため、転職活動を効率的に進めやすい点も魅力といえるでしょう。自分のキャリアプランに合った求人を探したい方にとって、マイナビ会計士は有力な選択肢の一つです。
| マイナビ会計士の基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社マイナビ | |
| 公式サイト | https://cpa.mynavi.jp/ | |
| 公開求人数 | 約1,378件(2026年1月20日現在) | |
| 主な求人職種 | 事業会社、経理、 会計・財務アドバイザリー、 コンサルタント、FASなど | |
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※マイナビのプロモーションを含みます
非常勤の公認会計士に関するよくある質問

最後に、非常勤の公認会計士に関するよくある質問について回答します。疑問を解消するためにも、ぜひチェックしてください。
大学生でも非常勤の公認会計士として働けますか?
求人の多くは会計士資格の有無が重視されるため、試験に合格していれば、求人内容によっては大学生であっても働くことが可能です。
一般的なアルバイトと比べて時給が高い求人が多く、学生にとっては好条件な仕事といえます。また、学生のうちから実務に近い社会経験を積めるため、将来の就職活動にも活かしやすい点もメリットです。
ただし、非常勤の案件は毎日安定して稼働できるわけではなく、主に繁忙期に集中する傾向がある点には注意が必要です。
公認会計士の資格を保有しており、時間に余裕があるタイミングで働きたい方は、非常勤の仕事をおすすめします。
フルリモートで非常勤の公認会計士として働くことは可能ですか?
結論から言うと、フルリモートで非常勤の公認会計士として働くことは可能です。監査法人や会計事務所の中にはリモートワークを導入しているため、非常勤で場所を選ばず働けます。
参考として、マイナビ会計士では以下のような非常勤の求人があります。
| 年収 | 50万円~500万円 |
|---|---|
| 稼働時間 | 09:15〜17:15(平均残業 月15時間以下) |
| 休日休暇 | 完全週休2日制(土・日)、有給休暇、祝日 |
| 業務内容 | 財務諸表監査、内部統制監査など |
※記事執筆時点の情報のため現在は募集終了している可能性があります
上記求人は完全フルリモートで働けるため、家事や育児で忙しい方でも非常勤の会計士として働きやすいです。ほかにも同様の条件で働ける求人がある可能性が高いため、場所にとらわれず柔軟に働きたい方は、条件を絞って求人を探してみるとよいでしょう。
公認会計士のリタイア率は?
世界4大会計事務所の1つであるPwC監査法人の情報によると、社内の退職率は7.7%※となっています。ただし、企業や役職によって離職率も異なる傾向にあるため、あくまでも目安程度におさえておいてください。
常勤の場合は一つの組織に所属するため、働き方や福利厚生への不満が蓄積し、退職につながるケースも見られます。一方で、非常勤のように複数の案件をこなす自由度の高い働き方であれば、リタイアせず長期的に会計士として働けるでしょう。
公認会計士の非常勤まとめ

今回は、公認会計士が非常勤で働くメリットや時給相場、続けるコツ、注意点まで詳しく解説しました。非常勤としての働き方は監査法人や企業で一定の需要があり、特に繁忙期では即戦力として働けます。
複数の監査法人や業務を掛け持ちできる柔軟性もあるため、自由度の高い働き方ができる点も魅力です。これから会計士として、非常勤案件を効率良く探したい方は、本記事で紹介したエージェントサービスの活用を検討してみるとよいでしょう。






