「SESが転職エージェントを利用するならどこが良いの?」「SESから他業種への転職は現実的に可能なのか?」といった疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、SESに強い転職エージェントやエージェントを選ぶ際のポイント、転職を成功に導くコツ、転職のメリットについて詳しく解説します。さらに、SESからの転職に向いている職種についても紹介しますので、転職を検討中の方はぜひご覧ください。
\IT/Web転職に強いおすすめエージェント・サイト/
サービス名 | 特徴 |
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マイナビが保有する豊富な求人数から条件にマッチした転職先を紹介! 年収アップしたい、スキルアップできる企業・大手企業に行きたい、残業を減らしたいといった要望をかなえたい方におすすめ |
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IT業界出身のアドバイザーが多数在籍! 年収アップ率93%で口コミ評価も高く、スキルアップにフォーカスした企業を厳選して提案してくれるので、将来的に活躍できる転職先が見つかります。 |
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SESにおすすめの転職エージェント10選

SESに強い転職エージェントを10社ご紹介します。転職エージェントは無料で登録できますので、気になるエージェントを見つけたら、気軽に登録してみてください。
レバテックキャリア

- IT・Webエンジニアの転職を専門とするエージェント
- 約96%の利用者が希望企業への転職に成功
- 大企業からベンチャーまでの求人が充実
レバテックキャリアは、IT・Webエンジニア向けの転職エージェントです。大手企業からベンチャーまで幅広い企業のIT・Webエンジニア求人を取り扱っており、案件の豊富さが魅力になります。
最大の特徴は、職種ごとの専門アドバイザーが在籍している点です。IT業界に精通しており、仕事内容や現場の実情を理解したうえでサポートを行うため、質の高い支援が受けられます。
アドバイザーは採用企業が求める人材像や面接傾向、開発環境、評価基準なども把握しており、丁寧なヒアリングをもとに精度の高いマッチングを実現します。
転職者の強みを活かせる求人を紹介するため、好条件での転職が可能で、利用者の3人に2人が年収70万円アップを実現。SESからの転職で年収アップを目指す方にもおすすめです。
レバテックキャリアの基本情報 | |
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運営会社 | レバテック株式会社 |
公式サイト | https://career.levtech.jp/ |
公開求人数 | 42,027件(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | セールスエンジニア、アプリケーションエンジニア サーバーサイドエンジニア、ネットワークエンジニア データベースエンジニア、インフラエンジニア フロントエンドエンジニア、社内SEなど |
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マイナビITエージェント

- IT業界に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍
- ITエンジニアの年収アップ率は73.7%※1の高水準
- 多忙な方向けの転職支援にも注力
マイナビITエージェントは、IT・Webエンジニアに特化した転職支援サービスです。人材紹介大手の株式会社マイナビが運営しており、豊富な実績を持つ信頼性の高いエージェントです。
実績に基づいた丁寧なサポートが特徴で、転職すべきか迷っている方への相談にも親身に対応しています。相談のみの利用も可能なため、SESからの転職を検討中の方やキャリアに不安を感じている方は、一度登録してみるとよいでしょう。
大手ならではの体制で、キャリアアドバイザーの人数も多く、出身業界もさまざまです。幅広い分野への転職支援が可能で、SESの事情に詳しいアドバイザーも多く在籍しています。
専門的な相談にも対応してもらえるため安心です。マッチングの精度も高く、転職後の定着率は99.2%※2と非常に高い水準を誇ります。
参照元
※1マイナビITエージェント※2021年10月1日~2022年9月30日の間に転職が決まった方で転職前の年収額を上回った割合
※2マイナビITエージェント※2023年10月1日~2024年9月30日にマイナビの人材紹介サービスで入社された方の90日の定着率
マイナビITエージェントの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/it/ |
公開求人数 | 23,971件(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | SE・システムエンジニア、社内SE インフラエンジニア、セキュリティエンジニア ネットワークエンジニア、クラウドエンジニア ITコンサルタント、プログラマなど |
※マイナビのプロモーションを含みます
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ユニゾンキャリア

- IT業界出身のキャリアアドバイザーによる質の高いサポート
- 採用企業の裏側まで熟知しておりマッチング率が高い
- 学歴・職歴に自信がない人の転職支援にも注力
ユニゾンキャリアは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職・就職支援サービスです。IT業界出身のキャリアアドバイザーが多数在籍しており、業界経験を活かしたサポートを提供しています。
採用企業や業界の実情に精通したアドバイザーが求人を紹介するため、マッチング精度が非常に高く、リアルな職場環境も踏まえたうえで親和性の高い求人を提案してくれます。転職後のミスマッチを防げる点も魅力です。
市場価値やキャリア設計に関する相談も可能で、SESから転職して年収アップを目指す方にも適しています。
非公開求人を多く扱っているため、詳細な情報は登録後に得られますが、好条件のIT求人が揃っていると考えられます。気になる方は、ぜひ登録して情報を確認してみてください。
ユニゾンキャリアの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社ユニゾン・テクノロジー |
公式サイト | https://unison-career.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | Webエンジニア、インフラエンジニア 社内SE クラウドエンジニアなど |
TechGo

- ITエンジニア向けの転職支援サービス
- 開発現場も採現場も良く知る転職アドバイザーが在籍
- 独占選考ルート・面接確約求人で早期内定獲得も実現
TechGoは、ITエンジニアに特化した転職エージェントです。大手企業やメガベンチャー、ITコンサルファームなど、幅広い企業のIT求人を取り扱っています。
在籍アドバイザーの多くは、企業のIT部門やITコンサル出身者で、開発現場と採用現場の両方に精通しています。そのため、実践的なアドバイスによって選考対策の質が高まり、内定獲得率の向上が期待できるでしょう。
SESの現場を理解するアドバイザーと転職活動を進めたい方にもおすすめです。また、TechGoは独占選考ルートや面接確約の求人を持っている点も魅力です。
選考ステップを短縮できる可能性があるため、スピード感を重視する方や早期内定を目指す方にも適したサービスといえます。
TechGoの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社MyVision |
公式サイト | https://tech-go.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、ITコンサルタントなど |
社内SE転職ナビ

- 社内SEや情報システムに強い転職支援サービス
- 興味がある企業に直接応募することも可能
- 企業からのスカウトが届くこともあり、効率的な転職活動を実現
社内SE転職ナビは、社内SEや情報システムに特化した転職支援サービスです。社内DXやITコンサル、サポートエンジニア、開発エンジニアなど幅広い求人を取り扱っています。
業界未経験や職種未経験歓迎の求人も豊富なため、多様な業界に挑戦したいSESの方にも適しています。利用できるのは、エージェントサービスとスカウトサービスの2つです。
エージェントサービスでは、担当コンサルタントによる面談や求人紹介、転職サポートを受けられ、非公開求人の案内もあります。一方で、スカウトサービスでは経歴やスキルを登録することで、興味を持った企業から直接スカウトが届きます。
気になる企業が見つかれば、エージェントを介さずに応募することも可能なため、自分のペースで転職活動を進めたい方にもおすすめです。
社内SE転職ナビの基本情報 | |
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運営会社 | アイムファクトリー株式会社 |
公式サイト | https://se-navi.jp/ |
公開求人数 | 7,232件(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | セールスエンジニア、アプリケーション ERPエンジニア、インフラエンジニア サーバー設計・構築、ネットワーク保守・運用 ゲームエンジニア、テクニカルサポートなど |
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DODA

- 豊富な求人数を誇る総合型の転職支援サービス
- 転職エージェントとスカウトサービスを利用可能
- 提携転職エージェントからのスカウトもあり、選択肢が広がる
DODAは、求人数の多さが強みの転職支援サービスで、SESを含むITエンジニア向けの求人も充実しています。優良SES企業を探している方はもちろん、異業種・異職種への転職を希望する方にもおすすめです。
提供されているのはエージェントサービス、スカウトサービス、パートナーエージェントサービスの3つです。エージェントサービスでは担当者が求人紹介をはじめ、書類添削や面接対策、日程調整まで一貫してサポートしてくれます。
スカウトサービスは、企業が転職者の経験やスキルをもとに直接オファーを送る仕組みです。さらに、パートナーエージェントサービスでは、国内650社以上の提携エージェントからスカウトが届きます。
登録するだけでチャンスが広がるため、まずは気軽に利用を始めてみることをおすすめします。
DODAの基本情報 | |
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運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
公式サイト | https://doda.jp/ |
公開求人数 | 249,804件(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | 技術職(IT、機電系、化学系)、営業職 企画・管理職、専門職(コンサル、監査法人) クリエイター、販売職、医療系専門職など |
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Geekly
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- IT・Web・ゲーム業界を得意とする転職支援サービス
- 専門性が高いキャリアアドバイザーが100名以上在籍
- 転職後の職場定着率は97%※の高水準
Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。IT業界やIT職種に精通した専門性の高いキャリアアドバイザーが100名以上在籍しており、使用言語や開発環境などの詳細条件を踏まえた求人紹介が可能です。
IT人材向けの年収診断も提供しており、1万人分のデータをもとに、同年代・同職種との比較や、転職による年収アップの予測額などを把握できます。必要なスキルも明確になるため、転職判断の参考にしやすいです。
また、業界未経験や職種未経験の方向けの支援にも注力しており、SESから異業種・異職種への転職を目指す方にもおすすめです。転職すべきか悩んでいる方向けのカウンセリングも用意されているため、まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。
参照元
Geeklyの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社ギークリー |
公式サイト | https://www.geekly.co.jp/ |
公開求人数 | 35,206件(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | 業務系アプリケーションエンジニア・プログラマ Webサービス系エンジニア・プログラマ インフラエンジニア、社内SE、制御系ソフトウェア開発など |
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ワークポート

- 実績豊富な総合型転職エージェント
- 専任転職コンシェルジュがカウンセリングから内定後までを一貫してサポート
- 全国47都道府県に拠点があり、地方の求人も充実
ワークポートは、20年以上の実績を持つ総合型の転職エージェントです。IT業界に特化しているわけではありませんが、IT関連の求人も数多く取り扱っています。
全国47都道府県に拠点を構えている点が大きな強みで、地方の求人に強いのも特徴です。他のエージェントでは主要都市にしか拠点がないケースも多く、地方在住者はリモート対応が中心になりがちです。
しかし、ワークポートなら対面でのサポートも受けやすい環境が整っています。そのため、地方でSESからの転職を考えている方におすすめです。
さらに、独自の転職支援アプリを提供しており、Webやスマホから求人検索や応募、面接スケジュールの管理が可能です。応募済みの求人の選考状況もすぐに確認できるため、複数企業への応募も効率的に進められます。
ワークポートの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社ワークポート |
公式サイト | https://www.workport.co.jp/ |
公開求人数 | 119,301件(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | セールスエンジニア、FAE、機械・機構設計 サービスエンジニア、生産技術、生産管理 CAE解析・シミュレーションなど |
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Green

- IT・Web業界に強い転職支援サービス
- 人事担当者によるスカウトサービスも提供
- 気になる企業は面接前にカジュアル面談も可能
Greenは、IT・Web業界を中心に求人を取り扱う転職支援サービスです。SESエンジニア向けの求人はもちろん、デザイナーやマーケター、営業職など幅広い職種の求人も掲載されています。
公開求人は自由に閲覧でき、希望条件での絞り込みも可能です。「職種未経験歓迎」や「業界未経験歓迎」といった条件でも検索できるため、異業種・異職種への転職を目指す方にも使いやすい点が特徴的です。
「気になる」「話を聞いてみたい」といった機能もあり、自分のスタイルに合わせて活用できます。
また、企業の人事担当者から直接スカウトが届く仕組みもあります。履歴書や職務経歴書を登録しておけば、興味を持った企業から連絡が来ることもあり、直接やり取りすることで転職活動をスムーズに進められるでしょう。
Greenの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社アトラエ |
公式サイト | https://www.green-japan.com/ |
公開求人数 | 非公開(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | プリセールス、フロントエンドエンジニア バックエンドエンジニア、iOSアプリエンジニア Androidアプリエンジニア、クラウドエンジニア データエンジニア、AI・機械学習エンジニアなど |
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R-Stone

- IT・Web・ゲーム業界を得意とする転職エージェント
- コンサルタントがチーム体制で転職者をサポート
- 転職の軸や転職者の持ち味を大切にする転職活動を支援
R-Stoneは、IT・Web・ゲーム業界に強みを持つ転職エージェントです。エンジニアやクリエイターの業界事情に詳しいコンサルタントが多数在籍しており、専門的な視点からサポートを受けられます。
応募時には、コンサルタントが企業への推薦や応募手続きを代行してくれるため、選考通過率の向上が期待できます。内定後には、年収交渉もコンサルタントが対応してくれるので、自力での転職活動よりも好条件での入社が見込めるでしょう。
R-Stoneの特徴は、転職者の将来像を重視したサポートを行っている点です。機械的なマッチングではなく、長期的な視点で最適な求人を提案してくれます。
現職に留まるほうが良いと判断された場合には、その旨も率直に伝えてくれるため、無理に転職をすすめられる心配もありません。SESに精通したコンサルタントも在籍しており、慎重に転職先を選びたい方にもおすすめです。
R-Stoneの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社アールストーン |
公式サイト | https://www.rstone-jp.com/ |
公開求人数 | 1,503件(2025年7月23日現在) |
主な求人職種 | エンジニア、ITコンサルタント PMO・プリセールス、クリエイティブ マーケティング、ゲームなど |
SESにおすすめの転職エージェントの選び方

転職エージェントは数多く存在するので、エージェント選びで迷う方は多いでしょう。SESから転職する際は、次の3つの項目に従って選ぶのがおすすめです。
IT業界に特化しているか
SESからの転職を考える際は、IT業界に特化した転職エージェントの利用をおすすめします。
IT特化型のエージェントは、IT分野に精通したアドバイザーが在籍しており、専門性の高い求人内容にも対応できるため、マッチングの精度が高まります。
アドバイザーは、求職者の経験・スキル・希望条件を丁寧にヒアリングし、強みを引き出してくれます。書類や面接でのアピールポイントについてもアドバイスが得られるため、選考通過の可能性が高まるでしょう。
また、IT業界での支援実績が豊富なエージェントは企業との強固なネットワークを持っており、好条件の非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。
確かな実績があるか
SESから転職する際にエージェントを選ぶなら、確かな支援実績があるかどうかも確認しましょう。ITエンジニアの転職支援に不慣れなエージェントでは、担当者の理解が浅く、サポートの質も十分とは言えません。
転職者の経歴やスキル、希望する仕事への理解が不十分だと、条件に合わない求人を紹介される可能性もあります。質の高い支援を受けるには、登録前に公式サイトで実績を確認することが重要です。
実績のあるエージェントは、支援人数や求人紹介後の定着率、利用者の満足度などを公開しており、信頼性の判断材料になります。エージェント選びに迷った際は、こうした指標を参考にしてみてください。
求人の選択肢が豊富か
求人の選択肢が豊富かどうかも、転職エージェントを選ぶ際の重要なポイントです。求人数が少ないと、希望条件に合わない求人ばかりを紹介される可能性があります。
希望に合った求人に出会うためにも、公式サイトで取り扱い求人数を確認しておきましょう。職種で絞り込みができる場合は、SES求人がどの程度あるかもチェックすることをおすすめします。
また、公式サイトに掲載されていない非公開求人の数も確認しておきたいところです。非公開求人は、登録しなければ詳細を教えてもらえないケースがほとんどのため、まずは登録して情報を集めるのも1つの方法です。
転職エージェントがSESばかり紹介する理由

転職エージェントを利用すると、希望していなくてもSESの求人ばかり紹介されることがあるようです。その理由として、主に次の3点が考えられます。
IT業界ではSESが多くのシェアを占めているから
転職エージェントがSES求人を多く紹介する理由のひとつに、IT業界におけるSESのシェアの大きさがあります。
情報労連の調査によれば、79.0%※の企業が「客先常駐者がいる」と回答しており、客先常駐を主とするSESは多くの企業で活用されています。それに比例して、SES求人も豊富に存在すると考えられます。
そのため、転職エージェントがSESの経験やスキルを持つ人に対して、SES求人を勧めるのは自然な流れです。もしSES以外の働き方を希望している場合は、次章で紹介する対策を参考にしてみてください。
SES企業の数が非常に多いため
SES企業の数が非常に多いことも、転職エージェントがSES求人を優先して紹介する理由の一つです。厚生労働省の調査によれば、客先常駐を行っている企業は全体の9割以上※にのぼります。
多くの企業が客先常駐型のSESを採用しているため、必然的にSES求人の数も多くなるのです。その結果、紹介される求人もSESが中心となりがちです。
SES以外の業種への転職を希望する場合は、エージェントの担当者にその意向をしっかり伝え、紹介される求人を厳選してもらう必要があります。あわせて、転職サイトを使って自分で求人を探すのも有効です。
SESは常に新しい求人が出やすい業態だから
SESが多く紹介される背景には、常に新しい求人が出やすい業態であることも関係しています。国内のIT企業の多くは中小企業であり、一般的に大企業よりも離職率が高い傾向にあります。
離職率が高ければ求人も頻繁に発生するため、IT業界では新しい求人が出やすい状況にあるのです。そして、IT業界ではSESの割合が高いため、必然的にSESの求人が目立つようになります。
転職エージェントは新たな求人が出ると、可能性の高そうな転職者に優先的に紹介しようとします。その結果、経験やスキルを持つSESには、次々と新しい求人情報が届く訳です。
転職エージェントからSES案件ばかり紹介されたらどうする?

転職エージェントからSES案件ばかり紹介される場合は、次のように対処するといいでしょう。
質の高いSES企業も視野に入れる
転職エージェントからSES案件ばかり紹介される場合は、質の高いSES企業を視野に入れるという選択肢も考えられます。SESからの転職先として別業種を希望する方は多く、とくに現職や前職がブラック企業だった場合はその傾向が強いでしょう。
しかし、SES企業の中にもホワイト企業や優良企業は確実に存在します。さらに、転職エージェントは一般には公開されていない非公開求人も多数保有しています。
これらは、応募が殺到しそうな人気案件や、企業戦略に関わる重要プロジェクトの求人であることが多いため、質の高い求人である可能性は高いです。転職エージェントを活用することで、そうした優良なSES企業の求人を紹介してもらえる可能性も高まります。
あらためて要望をエージェントに伝える
転職エージェントからSES案件ばかり紹介される場合、あらためて要望を明確に伝えることが、もっとも基本的かつ効果的な対処法と言えるでしょう。担当アドバイザーには、SES以外の求人を希望していることをはっきりと伝えてください。
希望と異なる求人ばかり紹介される場合、条件が正確に共有されていない可能性があります。
それでも状況が変わらない場合は、担当者の対応力に問題があるケースも考えられます。その際は、遠慮せずに担当の変更を依頼しましょう。
ITエンジニア向け転職サイトを併用する
転職エージェントからSES案件ばかり紹介される場合は、ITエンジニア向けの転職サイトを併用するのも有効な手段です。転職サイトでは、自分で求人を閲覧し、希望条件に合うものを見つけて応募できます。
検索機能を使えば、条件を絞り込んで効率よく探すことも可能です。ただし、転職サイトだけに頼るのはあまりおすすめできません。
エージェントのように非公開求人を紹介してもらったり、選考対策のサポートを受けたりすることはできないからです。そのため、転職エージェントと転職サイトの両方をうまく活用するのが、より効果的な方法と言えるでしょう。
SESの転職にエージェントを利用するメリット

SESからの転職にエージェントを利用するメリットは多くあります。特に大きいのは、次の4点です。
SES以外の優良な非公開求人を紹介してくれる
SESからの転職にエージェントを利用するメリットとして、SES以外の優良な非公開求人を紹介してくれる点が挙げられます。企業が求人を非公開にするのには、次のような理由があります。
- 好条件の求人なので、応募が殺到するのを避けたい
- 重要プロジェクトの求人を競合他社に知られたくない
- 急な欠員補充が必要で、迅速に優秀な人材を確保したい
SES以外の優良な求人も、非公開となっていることがあります。求人情報の詳細は、転職エージェントを通さないと教えてもらえないため、気になる方は登録して聞いてみてください。
能力や強みに合致した求人を提示してくれる
能力や強みに合致した求人を提示してくれることも、SESからの転職でエージェントを活用する大きなメリットの一つです。
転職エージェントのアドバイザーは、登録後の面談で転職者の経歴やスキル、希望条件に加え、強みや適性も丁寧にヒアリングします。
そのうえで、多くの求人の中から、能力や強みを活かせそうな案件を厳選して紹介してくれます。自分で求人を探す必要がない点も、エージェントを利用するメリットです。
さらに、アドバイザーは転職者自身が気づいていない強みに目を向けることもあります。その結果、思いがけない魅力的な求人を提案されることもあるため、転職の選択肢を広げる機会になるでしょう。
企業との交渉をサポートしてくれる
企業との交渉をサポートしてもらえる点も、SESからの転職で転職エージェントを活用する大きなメリットです。エージェントのアドバイザーは、企業とのやり取りを転職者に代わって行ってくれます。
具体的には、応募書類の提出や面接日程の調整、内定後の条件交渉、入社日の調整などです。転職者は、あらかじめ希望を伝えておけば、基本的には待っているだけで手続きが進むため、負担も少なくて済みます。
特に、内定後の条件交渉は本人にとって難しい場面ですが、アドバイザーは転職のプロとしてスムーズに対応してくれるでしょう。その結果、自力で活動するよりも好条件で転職できる可能性が高まります。
面接や書類選考のサポートを受けられる
面接や書類選考のサポートを受けられることも、SESからの転職で転職エージェントを活用する大きなメリットです。
自己アピールの仕方や志望動機の伝え方に悩む人は多いですが、アドバイザーは転職者の強みを把握しており、効果的なアピールポイントを的確にアドバイスしてくれます。
書類作成のアドバイスや添削も受けられるため、自信がない方は積極的に依頼しましょう。また、模擬面接や想定質問による面接対策も可能です。
企業の情報や採用傾向を踏まえた対策ができるため、選考通過率の向上が期待できます。さらに、面接時のマナーや話し方など基本的なポイントも教えてもらえるので、初めての転職でも安心です。
SESの転職にエージェントを利用するデメリット

SESからの転職にエージェントを利用するデメリットとして、次の3点が挙げられます。
サービスの質が低いエージェントに当たることもある
SESからの転職でエージェントを利用する際、サービスの質が低いエージェントに当たってしまう可能性がある点は、デメリットのひとつです。全国には多くの転職エージェントがありますが、中にはサポートの質が十分でないところも存在します。
失敗を避けるためにも、事前に口コミを確認したり、サポート実績をチェックしたりすることが大切です。また、個人情報の取り扱いに不安を感じる場合は、「プライバシーマーク」の有無を確認してみてください。
これは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が審査・認定を行っているもので、取得している企業は個人情報を適切に管理していると判断できる目安になります。
自由に希望求人を閲覧できるとは限らない
自由に希望求人を閲覧できるとは限らない点も、SESからの転職で転職エージェントを利用する際のデメリットの一つです。エージェントは企業から集めた多数の求人の中から、求職者に合ったものを選んで紹介してくれます。
そのため、自分で探す手間が省け、適性に合った求人を知ることができる点はメリットです。しかし、求人は紹介を受けるまで内容がわからないため、転職サイトのように自分で自由に検索・閲覧したい方にとっては不便に感じるかもしれません。
自分のペースで求人を探したい方は、エージェントとあわせて転職サイトの利用も検討してみるとよいでしょう。
エージェントによって紹介される求人が偏ることがある
エージェントによって紹介される求人に偏りが出ることも、SESからの転職で転職エージェントを利用する際のデメリットだと言えます。
転職エージェントには、全業界・全職種を扱う総合型、特定業界に特化した業界特化型、ハイクラス求人など条件を絞った分野特化型などがあり、タイプによって紹介される求人が大きく異なります。
また、各エージェントは独自の営業力や企業とのコネクションを活かして求人を獲得しており、保有している非公開求人にも差があります。このような偏りを防ぐためにも、複数の転職エージェントを併用することをおすすめします。
SES向けの転職エージェントを活用するポイント

SES向けの転職エージェントを上手く活用するポイントを4点紹介します。
求人票に記載されていない点は積極的に確認する
SES向けの転職エージェントを有効活用するには、求人票に記載されていない情報を積極的に確認することが重要です。エージェントは、求職者に合った求人が見つかるとすぐに紹介してくれます。
しかし、場合によっては複数の求人を一度に紹介されることもあります。求人数が多くなると、各求人の詳細説明が省略されるケースもありますが、気になる点を質問すれば丁寧に教えてもらえます。
転職エージェントは、求人票には書かれていない社風や職場の雰囲気、人間関係といった情報も把握しているため、こうした内容は自分から聞かなければ得られないこともあります。気になる求人があれば遠慮せず、積極的に質問する姿勢が大切です。
ITに特化している転職エージェントに登録する
SES向けの転職エージェントを上手に活用するには、IT業界に特化した転職エージェントに登録することも大切なポイントです。IT特化型のエージェントは、IT業界の求人情報を豊富に取り扱っており、応募できる選択肢が広がります。
また、ITエンジニアの転職支援実績も多く、採用企業とのコネクションが強いため、非公開求人も充実しています。さらに、在籍するアドバイザーはIT業界の動向や職種の内容にも精通しており、質の高いマッチングとサポートが受けられます。
ヒアリングの際には求職者の希望条件や適性、強みを丁寧に把握してくれるため、自分に合った理想的な求人を紹介してもらえるでしょう。
担当アドバイザーが合わない場合は変更してもらう
担当アドバイザーが合わないと感じた場合は変更を申し出ることも、SES向け転職エージェントを上手に活用するうえで重要なポイントです。多くの転職エージェントでは、登録者1人に対してアドバイザー1人がつき、求人紹介や各種サポートを担当します。
優良なエージェントには経験豊富で優秀なアドバイザーが多く在籍していますが、それでも相性の合わない担当者にあたることはあります。同じ対応でも、「親身になってくれた」と感じる人もいれば、「急かされた」と感じる人もいるかもしれません。
転職活動を円滑に進めるためには、ストレスなくやり取りできる担当者の存在が大切です。もし合わないと感じた場合は、遠慮せず担当の変更を依頼しましょう。
SES求人が豊富かどうかをチェックする
SES向けの転職エージェントを上手に活用するには、SES求人の取り扱いが豊富かどうかを事前に確認することも大切です。求人数が多ければ選択肢が広がり、自分の希望に合った求人が見つかる可能性も高まります。
ただし、確認すべきなのは求人の総数ではなく、SES求人の数です。全体の求人数は多くても、SES求人が少ないエージェントもあるため注意が必要です。
さらに、転職エージェントの中には多くの非公開求人を保有しているところもあります。公式サイトには掲載されていない求人情報がどの程度あるのかも、あわせてチェックしておきましょう。
転職エージェントを利用する流れ

転職エージェントを利用する流れは、次の通りです。転職エージェントは、会員登録から内定まですべてのサービスを無料で利用できますので、まずは気軽に登録してみましょう。
1.会員登録
まずは転職エージェントの公式サイトから会員登録を行いましょう。多くのサイトでは、会員登録フォームが目立つ場所に表示されているため、すぐに見つけられます。
フォームをクリックし、必要事項を入力してください。入力項目はエージェントによって異なりますが、一般的には氏名、連絡先、職務経験、保有スキル、希望条件などが求められます。
連絡先以外の情報は任意であることも多く、ほとんどの場合、登録作業は数分以内で完了します。
2.アドバイザーとの面談
会員登録が完了すると、担当者から面談日程について連絡が入ります。日程を調整したうえでアドバイザーとの面談を受けましょう。
面談では、これまでの職務経験やスキルの確認をはじめ、希望条件や転職活動のスケジュールなどについて話し合います。今後の求人紹介はこの面談内容をもとに進められるため、譲れない条件やこだわりがあれば正直に伝えておいてください。
また、転職に関して不安や疑問があれば、このタイミングで気軽に相談することが可能です。
3.求人紹介
アドバイザーは、面談を通じて求職者の経歴や希望条件を確認するだけでなく、人柄や適性についても見極めています。こうした情報を総合的に判断し、求職者が活躍できそうな求人を厳選して紹介してくれます。
一般には公開されていない非公開求人や、他社では扱っていない独占求人を案内される可能性もあります。紹介された求人に応募したいと思った場合は、その旨をアドバイザーに伝えてください。
応募を希望しない場合は、遠慮なく断っても問題ありません。
4.書類選考・面接
応募する求人が決まったら、実際に応募して選考に進みます。一般的には、まず書類選考が行われ、通過した人が面接へと進む流れです。
応募手続きや面接の日程調整などは、アドバイザーが代行してくれるため安心です。転職エージェントを活用すれば、応募書類の書き方に関するアドバイスや添削、模擬面接などのサポートも受けられます。
万が一、不採用になった場合でも、企業からのフィードバックをもらえるケースがあります。
5.内定
転職エージェントは、内定を獲得した後も引き続きサポートを提供してくれます。内定後には、年収や待遇、入社日などの条件交渉を代行してくれるほか、現職がある方には円満退職に向けたアドバイスや退職手続きの支援も受けられるでしょう。
エージェントによっては、入社後も継続してサポートを行ってくれます。仕事上の悩みやトラブルが発生した際には、企業との間に立って調整を行ってくれることもあるので安心です。
SESの転職におすすめの職種

SESからの転職では、次に挙げる職種が特におすすめです。それぞれについて解説しますので、迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
社内SE
SESからの転職でおすすめの職種として、まず挙げられるのが社内SEです。社内SEは自社のシステム運用・保守や社内向けのヘルプデスク対応を担うのが主な業務です。
企業によっては、社員向けにITリテラシー講座を開催する役割を任されることもあります。業務の多くは、社内からの問い合わせ対応やシステム保守といったルーティンワークになりがちで、最先端技術に触れる機会は少ないかもしれません。
ただし、ノルマや厳しい納期に追われることが少ないため、客先常駐に比べて精神的な負担が軽く感じられる人も多いです。加えて、社内の社員から直接感謝される場面もあるため、やりがいを感じやすいのも社内SEの魅力です。
大手Sler企業
大手Sler企業も、SESからの転職先としておすすめの選択肢です。Sler企業とは、クライアント企業からシステムやソフトウェアの開発・運用を受託する企業であり、大手になると上流工程を担当することが多く、高度なスキルが求められます。
その分、給与や年収が高くなる傾向があり、待遇面でのメリットも期待できます。大手Sler企業は多様な案件を受託しているため、さまざまなプロジェクトに関われる点も魅力です。
スキルや知識を継続的にアップデートできていれば、50代・60代でも活躍しやすい環境と言えるでしょう。ただし、納期や予算の制約が厳しく、クライアントとの調整業務も発生する点には注意が必要です。
自社開発企業
自社開発企業も、SESからの転職先としておすすめの選択肢です。自社開発企業とは、システムやアプリ、Webサービスなどを自社内で企画・開発する企業です。
クライアントとの調整や客先常駐がない点は、これらにストレスを感じていたSES経験者にとって大きなメリットです。企画段階からプロジェクトに携われることが多く、自分のアイデアを形にでき、エンドユーザーの反応を直接感じられます。
ただし、開発メンバーは固定されがちで、担当業務がパターン化する傾向があります。同じプロジェクトに長期間関わるケースも多く、幅広い技術を習得しにくい面がある点には注意が必要です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントも、SESからの転職先としておすすめの職種です。ITコンサルタントは、ITを活用してクライアント企業の課題を解決する役割を担い、これまでのITシステムに関する知識や経験を活かすことができます。
クライアントへの提案力やアドバイス力も身につくため、キャリアの幅を広げたい人に適しています。ただし、経営知識やデータ分析力、論理的思考力、コミュニケーション能力なども求められるため、事前の準備が必要です。
ITコンサルタントは、SESなどのエンジニア職と同じくIT系に分類されますが、実務内容は大きく異なるためキャリアチェンジの要素が強くなります。エンジニアとしてのスキル維持が難しくなる点にも注意が必要です。
IT営業
SESからの転職でおすすめの職種として、IT営業も有力な選択肢です。IT営業は、システム開発やWebサービス、クラウドサービスなどのIT関連商品・サービスを提案・販売する仕事です。
エンジニアとしての専門知識を活かして、クライアントに的確な提案ができる点が強みです。エンジニアと営業の橋渡し役として重宝される場面もあり、企業内での存在感も高まるでしょう。
また、インセンティブ制度を導入している企業が多く、成果次第で年収アップを目指すことも可能です。
ただし、企業によっては営業ノルマが厳しく、業務がハードになるケースもあるため、事前に企業の働き方や制度をしっかり確認しておくことが重要です。
優良SES企業
優良SES企業も、SESからの転職先として検討する価値があります。給与や年収の低さを理由に転職を考える方は多いですが、SES企業の中にも報酬や労働環境が整ったホワイト企業は存在します。
そうした企業であれば、適正な給与体系が整備されており、サービス残業の心配も少ないでしょう。待遇が改善されるのであればSESとして働き続けたいと考えている方は、優良SES企業を候補に入れてみるのも一つの方法です。
ただし、仕事内容自体はSESであるため、客先常駐や下流工程を担う点には変わりありません。これらが転職理由であった場合は、慎重に検討する必要があります。
フリーランス
SESからの転職では、フリーランスとして独立するという選択肢もおすすめです。フリーランスであれば、受注する案件を自分で選ぶことができ、業務内容や納期などもクライアントと相談しながら自由に決められます。
働く時間や場所に縛られないため、ワーク・ライフ・バランスを重視した働き方を実現しやすい点も魅力です。高いスキルがあれば、会社員以上の年収を得ることも十分可能です。
ただし、案件の獲得や契約関連の手続き、請求書の作成、確定申告など、エンジニア業務以外の作業もこなす必要があります。社会保障や福利厚生が手薄になる点もあるため、人によっては不安や負担を感じるかもしれません。
異業種・異職種
SESからエンジニア以外の異業種・異職種へ転職するという選択肢もあります。この場合、エンジニアとしてのキャリアは直接活かせず、年収が下がる可能性もありますが、自分のやりたいことを追求できる点は大きな魅力です。
新しいスキルを習得し、セカンドキャリアを築けるチャンスにもなります。異業種・異職種への転職は、年齢が若いほど実現しやすい傾向があるため、少しでも興味がある方は早めの行動がおすすめです。
ただし、やみくもに転職活動をしても成功は難しいため、転職エージェントに相談しながら戦略的に進めていくことが重要です。
SES向け転職エージェントに関するよくある疑問

最後に、SES向け転職エージェントに関するよくある疑問を紹介します。業界事情や企業情報の詳細などは、求人を扱っている転職エージェントに問い合わせるといいでしょう。
なぜSESはやめとけと言われるのか?
「SESはやめとけ」と言われる理由として、次のような要因が考えられます。
- 給与水準が低い、給与が上がりにくい
- 客先常駐なので労働環境の変化が大きい
- 常駐先を選べない
- 希望の業務を担当できるとは限らない
- スキルアップが難しい、やりがいを感じにくい
SESは下流工程の業務が多いため、上流工程を担うエンジニアと比べて給与・年収が低い傾向にあります。また、SES企業は、発注企業から値下げを要求されるケースもあります。
そのため、SESの給与水準が上がりにくいという事情もあるようです。
SESは何年目で転職するのがいいですか?
SESは何年目で転職するのが適切か気になる方も多いでしょう。しかし、「実務経験が何年以上あれば転職に有利」といった明確な基準はなく、一概には判断できません。
たとえば、SESから別のSES企業への転職であれば、経験年数が少なくても転職しやすいケースが多いです。
また、自社開発や受託開発への転職を目指す場合でも、使用しているプログラミング言語やツールが共通していれば、比較的スムーズに転職できる可能性があります。
SESからの転職では、年数よりもこれまでに身につけたスキルや知識を重視して判断することをおすすめします。
SESは転職が難しいというのは本当?
SESは転職が難しいという声もありますが、実際には一定のスキルや経験があれば、SESからの転職は十分に可能です。転職を成功させるためには、SESとして培ったスキルや経験を活かせる職場をしっかりと見極めることが大切です。
また、書類選考や面接の場では、自分の強みを的確にアピールすることも求められます。企業選びや選考対策に不安がある方は、SESの転職支援に強い転職エージェントを活用することで、よりスムーズな転職活動が期待できるでしょう。
SESで転職するなら大手はどこがいい?
SES企業の中でも、大手として広く知られているのが富士ソフト株式会社、株式会社DTS、株式会社NSDです。
たとえば、富士ソフト株式会社は、2024年末時点で売上高2164億円※を誇る国内最大手であり、株式会社DTSは技術力の高い独立系SIerとして評価されています。
株式会社NSDは1969年創業の老舗企業で、システム開発やソリューション事業に強みを持っています。
しかし、大手企業には決裁に時間がかかる、保守的で新しいチャレンジがしにくい、出世競争が激しいといったデメリットも存在します。知名度があるからといって現場環境が必ずしも良いとは限らないため、企業選びは慎重に行いましょう。
参照元
SES向けの転職エージェントまとめ

この記事では、SESからの転職におすすめの転職エージェントや選び方、転職に適した職種について解説しました。SESとして一定の経験やスキルがあれば、転職のチャンスは十分にあります。
ただし、好条件の求人は競争率が高くなるため、万全な選考対策が求められます。そのためにも、SES向けの転職エージェントを活用することは非常に重要です。記事内で紹介したエージェント情報を参考にしながら、ぜひ複数のエージェントに登録し、転職成功に向けた第一歩を踏み出してください。