セキュリティエンジニアの需要が非常に高まる中、セキュリティエンジニアへの転職を検討されている方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、セキュリティエンジニアへ転職する際におすすめの転職エージェントを5社ご紹介します。
転職エージェントは非常に多く存在するため、転職エージェントの活用方法や選び方も詳しく解説しています。コツを押さえることで、セキュリティエンジニアの転職を有利に進めることも難しくありません。
また、転職前にセキュリティエンジニアの実態も正しく把握することが重要です。そこで業務内容や平均年収、転職で役立つスキルや資格などについても詳しく解説しています。
ぜひ、セキュリティエンジニア転職の参考にしてください。
セキュリティエンジニア転職にエージェントを使うべき理由
セキュリティエンジニアの転職に本当にエージェントを使う必要があるのか、疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。そこで、ここでは、転職の際にエージェントを使うべき理由4点をご紹介します。
それぞれのポイントについて解説しますので、転職エージェントの利用をためらわれている方は、ぜひチェックしてください。
未経験者でもセキュリティエンジニアに転職成功しやすい
未経験でもセキュリティエンジニアの転職に成功しやすいという点が、最大の理由です。セキュリティエンジニアの需要が高いため、未経験からでもセキュリティエンジニアへは転職できます。
未経験の場合、セキュリティエンジニアに生かせる前職のスキルや実務経験をアピールしなければいけません。しかし、業界未経験者の場合、どのようなスキルや実務経験がセキュリティエンジニアに求められるか正確には分からないという方も多いでしょう。
転職エージェントは業界だけではなく、企業ごとの傾向や求めている人材像も正確に把握しています。そのため、的確なアドバイスを受けることができるため、未経験からでも転職に成功しやすく非常におすすめです。
スピーディな転職活動ができる
スピーディーな転職活動ができるという点も転職エージェントの魅力です。
セキュリティエンジニアに関する求人は非常に多いため、転職エージェントを活用しない場合、非常に多くの求人サイトを自分でチェックしなければいけません。また、企業との日程調整や面接設定なども自分で行わなければいけないため、時間がかかってしまいます。
転職エージェントの場合、転職者の経歴やスキルをふまえて、確度の高い求人を探してもらうことが可能です。確度が高いため、書類作成や面接などの回数も少なく、スピーディに転職活動ができます。
「早く転職したい」という方には、転職エージェントはとくにおすすめです。
非公開求人にアクセスできる
求人の中には、人気が高く応募が殺到してしまうなどの理由から非公開にしている求人も少なくありません。そんな非公開求人にアクセスできる点も転職エージェントの魅力です。
公開求人よりも条件がいいことが多い非公開求人。そのため、こだわりの働き方をしたい方やキャリアアップをしたい方は、非公開求人を多く扱っている転職エージェントに登録してください。
アドバイザーが給与交渉を行ってくれる
転職エージェントのアドバイザーは、企業と給与交渉を行ってくれます。転職する上で、給与額は非常に重要なポイントです。
しかし、給与交渉はタイミングや方法を間違ってしまうと、最悪内定をもらえないこともあります。そんな給与交渉をアドバイザーに任せられる点も転職エージェントの魅力です。
転職者の経歴や実績をふまえた交渉となるため、大幅な年収アップは望めないかもしれません。ただ、現在の給与額よりもアップする可能性は、少なくありません。
セキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェント・サイト5選!
セキュリティエンジニアの転職に転職エージェントを活用することで、有利に転職を進めることができます。しかし、転職エージェントは非常に多いため、迷われてしまう方も多いでしょう。
そこで、ここではおすすめの転職エージェント5社をご紹介します。
各社の魅力や強みについて、それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
マイナビITエージェント
- マッチ率の精度が高い
- 年収アップ率73.7%
- 未経験向けの求人も多い
マイナビITエージェントは、大手転職サイト・マイナビが運営する転職エージェントです。ITエンジニアに特化した転職エージェントのため、セキュリティエンジニア向け求人も多数紹介してもらえます。
マイナビITエージェントの最大の魅力は、企業とのマッチ精度の高さです。転職後の定着率は97.5%と非常に高く、企業だけではなく転職者の希望もしっかりヒアリングしてくれる転職エージェントということが分かります。
さらに、年収アップ率73.7%という高さも同社の強みです。前職よりも年収をアップさせたい、キャリアアップさせたいという方にもおすすめの転職エージェントです。
マイナビITエージェントは、未経験の方でも安心して利用できる点もおすすめポイントになります。20代~30代向けの求人が多く、「転職が初めて」「セキュリティエンジニア未経験」という方も安心してご利用いただけます。
マイナビITエージェントの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/it/ |
公開求人数 | 20,455件(2024年9月1日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、Webエンジニア、セキュリティエンジニア |
※マイナビのプロモーションを含みます
レバテックキャリア
- IT専門アドバイザーによる徹底サポート
- 年収だけではなくスキルアップも狙える
- エンジニア職が細かく分類
レバテックキャリアは、エンジニアの転職に特化した転職エージェントです。IT専門アドバイザーによる徹底サポートがある点がレバテックキャリアの魅力です。
業界について精通したアドバイザーがサポートしてくれるため、的確なアドバイスを受けることができます。業界未経験の方には、とくにおすすめの転職エージェントです。
年収だけではなく、スキルアップも目指せる点も同社の強みになります。転職者希望者には、キャリアアップ面談が実施されます。エンジニア業界に精通したアドバイザーから、キャリアアドバイスを受けることが可能です。
レバテックキャリアの魅力として、求人が細かく分類されている点が挙げられます。エンジニアの中でも「ITエンジニア」「デザイナー」で分類。さらにスキルでも細かく分類しているため、自分に合った求人を見つけやすい点が魅力です。
また、スキルから求人をチェックすることで、今後のキャリアプラン設計の参考にもなります
関連記事>>レバテックキャリアの評判・口コミ
レバテックキャリアの基本情報 | |
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会社名 | レバテック株式会社 |
公式サイト | https://career.levtech.jp/ |
公開求人数 | 26,941件(2024年9月1日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、Webエンジニア、セキュリティエンジニア |
Geekly
- 非公開求人も豊富
- 特化エージェントのバリエーションが豊富
- 転職サポートが充実!
Geeklyは、エンジニアに特化した転職エージェントです。エンジニア求人の数が非常に多く、公開求人数だけでも2万件を超えています。非公開求人も豊富なため、働き方にこだわりのある方にはおすすめの転職エージェントです。
Geeklyでもエンジニア転職に特化したアドバイザーがサポートしてくれます。ただし、細かく業界に特化しているため、より専門性の高いアドバイスを受けられる点が魅力です。
たとえば「エンジニア部門」「クリエイター部門」「IT営業」「ゲーム部門」など細かく分類されています。自分のキャリアにピッタリのアドバイザーに担当してもらえるのは、非常に心強いです。
転職サポートが充実している点も同社の魅力です。求人の提案、応募書類の作成、スケジュール管理、入社条件の交渉などを代行してもらえます。そのため、働きながらでもスムーズに転職することも難しくありません。
Geeklyの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社 Geekly |
公式サイト | https://www.geekly.co.jp/ |
公開求人数 | 27,856件(2024年9月1日現在) |
主な求人職種 | ITエンジニア、ゲームエンジニア、セキュリティエンジニア |
リクルートダイレクトスカウト
- ハイクラス向け転職エージェント
- 便利なスカウト機能あり
- アプリでやり取りが可能
リクルートダイレクトスカウトは、ハイクラス向け転職エージェントです。キャリアアップしたい人やスキルアップのために転職を考えている方におすすめになります。
便利なスカウト機能がある点も同サービスの魅力です。企業やヘッドハンターからメッセージがくるのを待つだけでいいので、気軽に転職活動を進められます。とくに、現職での仕事が忙しい人におすすめの転職エージェントです。
リクルートダイレクトスカウトは、専用のアプリがあります。スマホで簡単に応募や企業とのやり取りができるため、すき間時間を活用した転職活動が可能です。
関連記事>>リクルートダイレクトの評判・口コミ
リクルートダイレクトスカウトの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社リクルート |
公式サイト | https://directscout.recruit.co.jp/ |
公開求人数 | 354,798件(2024年9月1日現在) |
主な求人業種 | 総合型転職エージェント |
Type転職エージェント
- 転職初心者向けサポートが充実
- 大手・優良企業の求人が多い
- セミナーを多数開催
Type転職エージェントは、転職初心者向け転職エージェントです。下記のような転職サポートを実施しているため、転職初心者でもスムーズに転職できます。
- 提出書類の添削&レクチャー
- 推薦状の作成
- 求人への応募手続き
- 面談日程を調整
- 面接対策
- 給与交渉
- 労働条件の交渉
大手優良企業の求人が多い点も同社の魅力です。Type転職エージェントは、首都圏を中心に20年以上の実績を誇る転職エージェントになります。そのため、大手企業だけでなく、優良企業との取引実績も豊富です。
求人の多くが大手優良企業のものなので、働き方にこだわりたい方には非常におすすめの転職エージェントかもしれません。
Type転職エージェントは、セミナーを多数開催しています。そのため、セキュリティエンジニアとしての働き方を検討中というような方に非常におすすめです。最新のエンジニア転職状況など業界についての理解を深めることができます。
関連記事:Type転職エージェントの評判・口コミ
Type転職エージェントの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社キャリアデザインセンター |
公式サイト | https://type.career-agent.jp/ |
公開求人数 | 12,293件(2024年9月1日現在) |
主な求人職種 | 総合型転職エージェント |
セキュリティエンジニア向け転職エージェントの選び方ポイント
セキュリティエンジニアとして転職する際、転職エージェントの活用は非常に効果的です。その一方、非常に多くの転職エージェントがあるため、どのエージェントを選べばいいか迷われる方も多いでしょう。
そこで、本記事ではセキュリティエンジニア向け転職エージェントの選び方を6点ご紹介します。
- 業界未経験者は総合エージェントから探してみる
- 経験者はハイクラス向けや交渉力のあるエージェントを使う
- サポート範囲を比較
- 複数エージェントに登録する
- 自分の希望条件やスキルは整理しておく
- エージェント担当者が合わない場合は変更もあり
転職エージェント選びは、転職を成功させるために非常に重要なポイントです。最後までしっかりチェックしてください。
業界未経験者は総合エージェントから探してみる
業界未経験者と経験者では、おすすめのエージェントは異なります。業界未経験者の場合、総合エージェントから探してみましょう。
セキュリティエンジニアの求人に特化したエージェントよりも、総合エージェントは求人数が多いのが特徴になります。そのため、未経験者でも採用されやすい求人の取りこぼしを防ぐことが可能です。
セキュリティエンジニアなどエンジニアに特化した転職エージェントの場合、より専門的な知識をもつエージェントが在籍します。そのため、総合エージェントとエンジニア特化型の転職エージェントを2種類登録するのがおすすめです。
経験者はハイクラス向けや交渉力のあるエージェントを使う
業界経験者の場合、ハイクラス向けや交渉力のあるエージェントを利用しましょう。
ハイクラス向けの職種は、基本的に経験者を採用する傾向にあります。そのため、キャリアアップしたい人は、ハイクラス向けの転職エージェントがおすすめです。
また、交渉力のあるエージェントもおすすめになります。年収や労働条件は、自分ではなかなか交渉しづらいポイントです。しかし、交渉力のあるエージェントの場合、企業としっかり交渉してもらえるので、年収アップも夢ではありません。
サポート範囲を比較
転職エージェントによってサポート範囲は異なります。そのため、各エージェントのサポート範囲を比較することが重要です。
未経験者の場合、下記のポイントをチェックしましょう。
- 書類(履歴書や職務経歴書)対策はあるか?
- 面接対策はあるか?
- スケジュール調整サービスはあるか?
一方、経験者の場合、下記のポイントをチェックしてください。
- ハイクラス向け求人が豊富か?
- 企業からオファーがくるスカウト機能はあるか?
- 内定後に年収交渉をしてもらえるか?
登録する前に各社をしっかり比較し、自分に合ったサポートを提供している転職エージェントを選びましょう。
複数エージェントに登録する
転職を有利にすすめるためには、複数エージェントに登録するのがおすすめです。
ただ、目的もなく5社以上の転職エージェントに登録するのは、おすすめできません。転職エージェントごとに、対応しなければいけない業務が増えるため、転職活動がハードになってしまいます。
登録する転職エージェントの種類は下記2種類がおすすめです。
- 総合エージェント:求人数が多いため取りこぼしを防ぐ
- エンジニア特化型エージェント:セキュリティエンジニアの求人が豊富
必要とするサービスや求人があるかチェックし、目的に合わせて必要な転職エージェントを選んでください。
自分の希望条件やスキルは整理しておく
転職活動をスタートさせる前に、自分の希望条件やスキルを整理しておくことも重要になります。転職エージェントを活用する際に、自分に必要なエージェントを選ぶ基準となるからです。
希望条件を決める際は、十年後、二十年後のキャリアプランを設計できているのが理想になります。ただ、希望条件が漠然としている場合は、エージェントにキャリアプラン設計などの相談をするのもおすすめです。
全く未経験でも、セキュリティエンジニアへの転職は難しくありません。ただ、その場合は、セキュリティエンジニアとして生かせるような前職での経験やスキルを整理しておきましょう。
エージェント担当者が合わない場合は変更もあり
転職エージェントには、非常に多くのエージェントが在籍しています。そのため、エージェントの中には「合わない」と感じる方もいるでしょう。
少しでも違和感を感じたら、エージェントを変えてもらうのがおすすめです。転職活動は転職エージェントとの二人三脚になります。そのため、合わないと感じた相手とは、よい結果が残せないことが多いようです。
エージェント担当者の変更ができない場合は、転職エージェントごと変えてしまうのもおすすめになります。
セキュリティエンジニアの主な仕事内容とは
セキュリティエンジニアへ転職する前に、主な仕事内容もしっかり押さえておきましょう。主な業務は、下記4点です。
それぞれの業務について詳しく解説しますので、ぜひチェックしてください。
セキュリティ対策の企画・提案
クライアントの要望をふまえたセキュリティ対策の企画や提案もセキュリティエンジニアの業務です。セキュリティコンサルタントの業務でもありますが、セキュリティエンジニアが担当することもあります。
クライアントの現状のセキュリティシステムを確認し、分析。クライアントからの要望をヒアリングして、どのようなセキュリティ対策が必要かを企画および提案します。そのため、セキュリティに関する専門性や高いスキルが求められる業務です。
セキュリティシステムの設計・実装
セキュリティシステムの設計や実装は、主にセキュリティエンジニアの業務になります。企画書に基づいたシステム設計を行いますが、その際、ネットワークやサーバーなど、さまざまな要素にも配慮しなければいけません。
実装する際にはセキュアプログラミングやセキュリティアーキテクチャなどの知識が必要です。幅広いIT技術が求められるだけでなく、各部署との連携が必要となるためコミュニケーションスキルも求められます。
システムのテスト
実装したシステムのテストもセキュリティエンジニアの重要な業務です。テスト結果によっては、企画段階からの見直しが必要になる場合も少なくありません。
ハッカーを模倣して、システム攻撃を行ったり、サイバーテロを疑似的に行ったりすることもあります。
テストの際は、抜け漏れを防ぐために漠然とテストするのではなく、テストの計画書などを作成し体系的にテストすることが必要です。
システムの運用・保守
システムの運用や保守もセキュリティエンジニアに求められる業務です。
システムが問題なく運用されているか監視し、サイバー攻撃などのトラブルが発生した場合は、トラブル対応も求められます。サイバー攻撃などのセキュリティに対する最新のセキュリティ情報や知識が必要なポジションです。
また、過去には人為的な要因によって、内部からシステムが攻撃されたり、情報が漏洩されたケースもあります。そのため、責任感があり、素性が明らかな人が採用されることが多いです。
セキュリティエンジニアとセキュリティコンサルタントの違い
セキュリティエンジニアと似た職業に「セキュリティコンサルタント」があります。両者の大きな違いは、企画や立案の業務の有無です。
セキュリティエンジニアの業務は主に、設計や実装など実務が多くなります。その一方、セキュリティコンサルタントは、クライアントから企業のセキュリティ方針などをヒアリング。実際のセキュリティ状況などを分析し、最適なセキュリティ対策を立案します。
ただ、セキュリティコンサルタントも実務的な知識が必要です。そのため、コンサルタント転職前に、セキュリティエンジニアとして経験を積む人も少なくありません。
セキュリティコンサルタントの詳しい仕事内容などについては、下記記事を参照してください。
関連記事>>セキュリティコンサルタントとは?仕事内容や年収、必要なスキルや資格を解説
セキュリティエンジニアは未経験からでもなれる
セキュリティエンジニアの職種は、未経験からでも転職できるおすすめの業種です。転職エージェントや転職サイトでも「未経験OK」の求人が非常に多く掲載されています。
サイバー攻撃の巧妙化かつ高度化が、未経験からもでセキュリティエンジニアになれる理由です。現在、多くの企業ではセキュリティエンジニアをインフラエンジニアが兼任しています。
しかし、サイバー攻撃は巧妙になっており、インフラエンジニアでは対応しきれないケースが増加中です。そのため、未経験者を採用し、数年かけて育成したいと考えている企業が増えています。
ただ、セキュリティエンジニアには、高い専門性が求められます。そのため、ネットワークセキュリティについて全く知識がない人にとって、未経験からの転職は決して簡単ではありません。
未経験の場合、ネットワークやインフラの知識やスキルを身につけましょう。関連する資格を取得するだけでなく、ネットワークエンジニアやインフラエンジニア、システムエンジニアとしてのスキルを磨くのもおすすめです。
セキュリティエンジニアの需要や将来性は高い
セキュリティエンジニアの需要や将来性についてもご紹介します。セキュリティエンジニアの需要や将来性は、非常に高いとみられています。その理由は下記2点です。
- 国内情報セキュリティインシデントの微増
- IT人材不足
国内でのサイバー攻撃などによる情報セキュリティインシデントが、わずかに増えつつあります。そのため、各企業はセキュリティ対策に力を入れるようになりました。結果、セキュリティエンジニアに対する需要も高くなっています。
IT人材の不足も大きな理由です。経済産業省は2030年時点で、最大79万人のIT人材が不足する※と発表しています。IT人材を各企業が取り合う中、より重要なセキュリティ分野で活躍できるエンジニアの評価は、今後さらに高まっていくでしょう。
プログラミング分野でのAI活用は推進されていますが、セキュリティエンジニアの業務は非常に高度です。AIにとって代わられることが少ない職業ということもあり、将来性は非常に高いといえます。
※参照:経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課「IT人材育成の状況等について」
転職後に独立してセキュリティエンジニアフリーランスとして活躍されたい方には、以下記事もおすすめです。
関連記事>>フリーランスのセキュリティエンジニアになるには?独立後の年収相場やメリットデメリットも解説
セキュリティエンジニアの平均年収とは
セキュリティエンジニアへの転職を検討する際に、平均年収も非常に重要な要素です。indeedによるとセキュリティエンジニアの平均年収は535万円※1です。
セキュリティエンジニアの業務によっても年収は異なります。厚生労働省による各エンジニアの年収は下記の通りです。
職種 | 概要 | 平均年収 |
---|---|---|
セキュリティエキスパート(オペレーション) | セキュリティを監視しトラブルに対応 | 558.3万円※2 |
セキュリティエキスパート(情報セキュリティ監査) | セキュリティを客観的な立場から監査 | 551.4万円※3 |
セキュリティエキスパート(脆弱性診断) | セキュリティの弱点や問題がないか診断 | 558.3万円※4 |
セキュリティエキスパート(デジタルフォレンジック) | デジタルデータの保全や調査、分析 | 558.3万円※5 |
プログラマー | 設計書に基づいてプログラミングを作成 | 557.6万円※6 |
上記平均年収はスキルによって大きく異なります。例えば、セキュリティエキスパート(オペレーション)の場合、初級レベルは420万円が平均年収ですが、上級レベルになると1,086万円です。
セキュリティエンジニアとして携わりたい業務内容ごとに、年収をチェックしてみてください。
※参照:indeed「日本でのセキュリティエンジニアの給与」
※2参照:厚生労働省「セキュリティエキスパート(オペレーター)」
※3参照:厚生労働省「セキュリティエキスパート(情報セキュリティ監査)」
※4参照:厚生労働省「セキュリティエキスパート(脆弱性診断)」
※5参照:厚生労働省「セキュリティエキスパート(デジタルフォレンジック)」
※6参照:厚生労働省「プログラマー」
セキュリティエンジニア転職に必要な資格・スキル
セキュリティエンジニアとして転職するために、必ず必要な資格はありません。ただ、下記の資格を取得している場合、セキュリティエンジニアとしての評価は高くなります。
資格名 | 概要 |
---|---|
CCNA Security(シスコ認定ネットワーク アソシエイト セキュリティ) | セキュリティに関する初級の知識を持つことを証明する資格。ネットワークエンジニアを中心に受験者数が多いことでも有名 |
Comp TIA Security+ | 米国シカゴの非営利団体の認定資格。世界的にはスタンダードな資格で、業務を行う上で必要なスキルや知識を持つことを証明する |
公認情報セキュリティマネージャー(CISM) | 民間企業による国際資格。情報セキュリティマネジメントの知識と経験を証明する |
ネットワーク情報セキュリティマネージャー(NISM) | 情報ネットワークの安全性を保護する知識と経験を証明する資格 |
情報処理安全確保支援士試験(SC) | 経済産業省が認定する国家資格。情報セキュリティに関する知識を証明する |
資格だけでなく下記のようなスキルがあると、セキュリティエンジニアとしての実力が評価されるため、転職シーンで有利になります。
面接や職務経歴書でのアピール方法もあわせて、ご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
セキュアプログラミングのスキル
セキュアプログラミングのスキルがあると、即戦力として評価されるのでしっかりアピールしてください。セキュアプログラミングは、システムの脆弱性を取り除くプログラミングです。実務では下記のような言語を使用します。
- C言語
- C++
- PHP
- JavaScript
- Python
上記の言語を使ったことや学習したことがある場合は、積極的にアピールしてください。職務経歴書に記載する際は、実際の業務内容や成果なども併せて記載できると、より評価が高くなります。
セキュリティ関連の知識
セキュリティに関する知識もセキュリティエンジニアは、欠かせません。セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃などのトラブルに備えるだけではなく、実際にトラブルが起きた際の対応も求められます。
マルウェア、サプライチェーン攻撃などサイバー攻撃の手口は、年々複雑化かつ高度になっていることでも有名です。そのため、セキュリティエンジニアは最新のセキュリティ関連の知識が必須です。
影響が大きかったサイバー攻撃の事案などをチェックし、面接の際に触れてみましょう。実際に、最新のサイバー攻撃に対応したことがある場合は、成果として職務経歴書に書いてください。
ネットワーク関連の知識と保守スキル
ネットワークに関する知識や保守スキルもセキュリティエンジニアには、欠かせません。
サイバー攻撃はネットワークを通じて、サイバー攻撃を行います。そのため、ネットワークに関する知識も非常に重要です。下記のような資格を取得するのがおすすめになります。
- ネットワークスペシャリスト試験
- 基本情報技術者試験
セキュリティエンジニアはセキュリティを構築するだけではなく、保守する業務も求められます。実際に保守をした経験がある場合、規模や期間など具体的な数字と共に職務経歴書でアピールしましょう。
セキュリティエンジニアへの転職に関するよくある疑問
セキュリティエンジニアへ転職する際、とくに未経験の場合は不安な方も多いのではないでしょうか。そこで、ここではセキュリティエンジニアへの転職に関するよくある疑問とその答えをまとめました。
それぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
セキュリティエンジニアに向いている人は?
セキュリティエンジニアに向いている人の特徴は下記3点です。
- 粘り強く問題解決できる
- 最新のIT技術に関心が高い
- コミュニケーションスキルが高い
粘り強くコツコツと問題解決できるスキルは、セキュリティエンジニアには欠かせません。セキュリティコンサルタントの主な業務の一つにトラブルの対応があります。問題が解決するまで、粘り強く取り組む必要める資質が必要です。
最新のIT技術に関心が高いという点も重要なポイントになります。ITは日進月歩の分野です。そのため、セキュリティエンジニアには、常に最新の技術や知識を身につけておくことが求められます。
コミュニケーションスキルが高いという点もセキュリティエンジニアに求められる資質です。クライアントの対応が求められるセキュリティエンジニアの場合、技術営業のような業務を行わなければいけません。そのため、円滑なコミュニケーションを取れることが求められます。
セキュリティエンジニアがなくなるって本当?
セキュリティエンジニアの仕事は、今後、なくなる可能性は考えにくいです。セキュリティエンジニアがなくなると考えられている理由は下記2点です。
- 高スキルが求められ人材不足
- AIが取って代わる
セキュリティエンジニアには、高いスキルや実務経験が求められます。そのため、人材不足になってしまう可能性は少なくありません。ただ、セキュリティ対策の重要性が高まる中、多くの企業が未経験から人材を採用し育成しています。すぐに無くなる可能性は低いでしょう。
AIにセキュリティエンジニアの業務を取って代わられるという説もあります。現に、AIはプログラミングなどを組むことも可能です。そのため、コーディングなどのプログラマーとしての業務は、今後減っていくでしょう。
しかし、セキュリティエンジニアは、クライアントと打ち合わせてシステムの設計やクライアントの要望に応じて対応しなければいけません。AIが業務を代わりに行うのは、非常に難しいでしょう。
転職エージェントと転職サイトはどちらがいいの?
転職エージェントと転職サイトの大きな違いは、転職エージェントの有無です。それぞれメリットとデメリットがあるため、自分の転職スタイルに合わせて使い分けましょう。
転職エージェントは、エージェントが求人の紹介や転職活動をサポートしてくれます。転職未経験の方や現職で働いていて忙しい方などにとくにおすすめです。
一方、エージェントが転職活動に伴走してくれるため、自分のペースで転職活動ができないというデメリットもあります。
転職サイトの場合、エージェントは不在ですので、自分で転職活動を行います。自分のペースでゆっくり転職することができるので、すぐに転職を考えていない人にはぴったりです。
しかし、自分で求人の検索や企業との年収交渉などをしなければいけません。現職で働いており時間がない人や転職初心者の方にはあまり向いていません。
セキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェントまとめ
転職市場で非常に注目の高いセキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェントについてご紹介しました。
未経験でも学習意欲がある場合やネットワークに関する知識がある場合、比較的転職しやすいセキュリティエンジニア職です。転職エージェントを活用することで、転職が有利になるだけでなく、自分に合った転職先を見つける可能性をアップできます。
転職エージェントは、単に転職先を紹介してもらえるシステムではありません。サポートが充実している転職エージェントの場合、キャリアプランの相談なども可能です。
今回ご紹介した転職エージェントは、無料で登録できるので、ぜひ登録してみてください。