クライアントや顧客との商談を効率良く進めるには、営業支援や顧客管理ができるシステムの導入が必要です。
世界的に導入されているSalesforceは、営業支援・顧客管理を中心として目的に合わせた使い方ができるクラウド型ソフトウェアです。
企業は求める使い方ができるようにSalesforceをカスタマイズしており、開発案件に携わるエンジニアは常に需要があります。
これからSalesforceエンジニアとして独立を考えている方は「フリーランスになるための方法を知りたい」という悩みがあるのではないでしょうか。
当記事では、Salesforceエンジニアがフリーランスになる方法や案件獲得法、単価相場まで詳しく解説します。
取っておくと良い資格や独立するメリット・デメリットについても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
Salesforceとは
Salesforceとは、商談を成立させるためのサービス体験を提供するクラウド型ソフトウェアです。
クラウド型ソフトウェアとなっているため、サーバー構築の手間とコストがかからず手軽に導入できる点が特徴です。
世界で15万社以上、日本でも6,000社以上が導入しており、業界シェアNo.1の実績があります。
初期投資が不要で導入しやすく、セキュリティ面の高さから世界トップレベルの認知とシェアを誇っているのです。
SalesforceにはApexという言語が使用されており、コーディングができるエンジニアの開発案件は上昇傾向にあります。
営業支援や顧客管理は企業に欠かせない業務となるため、Salesforceエンジニアは将来的にも必要な人材といえるでしょう。
関連記事>>Salesforceエンジニアとは？将来性や年収・仕事内容・デメリットまで解説
Salesforceのフリーランスエンジニアは将来性も期待できる
Salceforceは世界的にもシェア率が高く、案件数は年々増加しています。
顧客管理ができていないことが課題になっている企業は多く、効率良く管理できるSalceforceの必要性を感じています。
米国FORTUNE BUSINESS INSIGHTの調査では、CRM市場の規模は2021年時点で578億3,000万米ドルと評価されていました。さらに同調査では、2029年には1,457億9,000米ドルにまで成長すると予想されています。(※)
このような米国でのCRM市場の高まりは、スタートアップや中小企業でのCRMへの注目と需要の増加によると考えられています。日本国内も例外ではなく、CRM需要の高まりは今後も加速していくと予想できます。
そしてCRM（顧客管理）市場が拡大傾向にあるため、必然的に開発ができるSalesforceのフリーランスエンジニア需要は増えているのです。
フリーランスであれば、自身のスケジュールに合わせて対応する案件数を自由に調整できます。
エンジニアのスキルは幅広いので、Salesforce以外のノウハウも身につけることで安定した働き方ができるようになるでしょう。
また、近年ではSalesforceのコンサルティング会社も多いため、エンジニアの知見を活かしてSalesforceコンサルタントへ転身する方もいます。
※参照：FORTUNE BUSINESS INSIGHT「Customer Relationship Management Market Report [2022-2029]」
Salesforceのフリーランスエンジニアは需要が高い
Salesforceのフリーランスエンジニアは、企業からスポット採用されやすく需要が高いです。
業務委託でのスポット依頼は、正社員採用のように採用コストがかからないので企業側も依頼しやすいです。
企業はSalesforceを導入しても思うようにカスタマイズできないことも多いため、課題を解決できるフリーランスエンジニアは必要不可欠な人材といえます。
Salesforceの開発だけでなく、設計や導入、運用など幅広い領域を対応できれば多くの企業から案件を獲得できるようになるでしょう。
Salesforceフリーランスエンジニアの平均年収・単価相場
これからSalesforceフリーランスエンジニアを目指す方は、どれくらいの収入を得られるのか悩んでいるのではないでしょうか。
こちらでは、Salesforceフリーランスエンジニアの平均年収や単価相場について詳しく説明します。
収入の目安を把握するためにも、ぜひチェックしておいてください。
Salesforceフリーランスエンジニアの単価相場は？
レバテックフリーランスの求人ページを参考にした結果、実際に募集されていたSalesforceフリーランスエンジニアの単価相場は月50万円〜100万円ほど、時間単位だと3,000円〜5,000円台が多かったです。
中には上記のように135万円/月という高単価案件もありました。※
業務内容やエンジニアのスキル・経験によって単価は幅がありますが、Salesforceフリーランスエンジニアは高収入の可能性が大いにあります。
また、クライアントから求められるスキルや業務内容に幅広く対応できる方なら、単価相場以上の報酬を獲得することも可能です。
まずは腕試しとして挑戦するなら低単価からスタートして、スキルや実績が増えたら高単価の案件に応募すると良いでしょう。
※記事作成時点の情報のため、現在は募集終了している可能性があります。
Salesforceフリーランスエンジニアの平均年収は？
Salesforceフリーランスエンジニアの平均年収は、500万円〜1,000万円程度です。
ここで言う平均年収は前述の単価相場で年間稼働した場合を想定した金額のため、単価や働き方によっては平均以上の年収を獲得できます。
Salesforceフリーランスエンジニアは、同じ職種内では高額な年収となっているため、安定した生活を送れます。
ただし、月・時間契約の案件はいつ終了するかわからないため、複数の案件を確保しておくことが大切です。
効率良く業務をこなせるようになれば、平均以上の年収を見込めるようになるでしょう。
Salesforceフリーランスエンジニアの案件例
Salesforceフリーランスエンジニアの業務は、基本的にリモート案件が多い傾向にあります。
理由として、Salesforceの業務は全国的に募集があるため、エンジニアが企業まで足を運ぶことが難しいからです。
企業に足を運んで業務を行うこともありますが、時代の変化からリモート案件が中心になっています。
ただし、高単価案件の多くは業務内容が多いので、企業に出社しながら対応する傾向にあります。
現在は募集終了していますが、レバテックフリーランスのサイトにあった事例として以下の表を参考にご覧ください。
| 案件の種類 | 単価 | 業務内容 | 必須スキル |
|---|---|---|---|
| フルリモート案件 | 40万円〜50万円/月 | ・Salesforceの運用・保守 ・打合せ、レビュー対応 | ・Apex、Visualforceの開発経験 ・RDBの開発経験 ・ETLの開発経験 |
| 高単価案件 | 70万円〜100万円/月 | ・Salesforceの実装 ・Salesforceを用い上流工程の対応 ・Salesforceの運用・保守 | ・Salesforce CRM Analyticsの実装実務経験 ・要件定義、PM実務経験 |
Salesforceフリーランスエンジニアが案件獲得する方法5つ
Salesforceフリーランスエンジニアが案件獲得するには、以下のような5つの方法があります。
1.フリーランス向けエージェント・サイトを活用
フリーランス向けエージェントやマッチングサイトには、Salesforce関連の案件が豊富にあります。
パソコンやスマートフォンから手軽に案件を見つけられるため、フリーランスエンジニアが積極的に利用しています。
フリーランスエージェントでは担当者が単価交渉や契約などの手続きを行なってくれるので、手間をかけずに良い案件を獲得できる点がメリットです。
フリーランス向けエージェントやマッチングサイトはそれぞれ得意分野や強みがあるため、Salesforce関連の案件を多く取り扱うサイトを利用してみましょう。
2.ビジネス系SNSの募集から応募する
効率良くSalesforceの案件を獲得したいなら、ビジネス系SNSの募集から応募することも1つの手段です。
wantedlyやLinkedinなどのビジネス系SNSを利用することで、情報収集をしながらSalesforce関連の募集も見つけられます。
同じくSalesforceエンジニアとして活躍している人と関わりを持てるため、情報交換の場としても最適です。
ただSNS上で見られる案件はフリーランス向けとは限らず、正社員募集など様々な情報が入り混じっている点は覚えておきましょう。
3.クラウドソーシングから受注
Salesforceフリーランスエンジニアとして実績を増やしたいなら、クラウドソーシングからの受注もおすすめです。
クラウドソーシングでは法人から個人まで多くの募集があり、応募してクライアントとマッチすれば案件を獲得できます。
駆け出しでも受注しやすい点はメリットですが、ほかの募集サイトやSNSに比べると単価の安い案件も多いです。
代表的なクラウドソーシングとして、ランサーズやクラウドワークスといったサイトがあります。
有名なクラウドソーシングならスマートフォン向けの専用アプリも用意されているため、場所や時間を選ばず利用できます。
Salesforceフリーランスエンジニアとして実績を増やすためにも、クラウドソーシングから受注してみましょう。
4.ブログやSNSを運用して集客する
自身のブログやSNSを運用することで、Salesforceエンジニアを求める企業にアピールする手段もあります。
エージェントやマッチングサイト、クラウドソーシングなどを利用するには手数料を必要としますが、ブログやSNSの運用には費用がかかりません。
ただし、実績がなければ受注しづらく、ブログやSNSの運用には時間的なコストがかかってしまいます。
そのためエージェントやマッチングサイトなどを利用しながら、同時進行でブログやSNSの運用がおすすめです。
エンジニアに関するコンテンツを配信すれば、徐々にSalesforceエンジニアを求める企業から募集が来るようになります。
効率良く集客したいなら、SEO対策やSNSマーケティングついてノウハウを身につけると良いでしょう。
5.人脈を活かして直接営業
これまでエンジニアとして企業に勤めていたなら、人脈を活かして直接営業する方法もあります。
前職の同僚や先輩、上司からSalesforceエンジニア関連の案件をもらうことで、フリーランスとして業務を進められるようになります。
また、前職の企業だけでなく、関わりがあった企業に直接営業をかければSalesforceエンジニア関連の案件を獲得できるチャンスもあるでしょう。
ただし、人脈を活かして直接営業するときは、Salesforceエンジニア関連の実績がないと案件獲得は難しいです。
まずはエージェントやマッチングサイト、クラウドソーシングなどを利用しながら案件を獲得し、実績を増やしながら人脈を活かした直接営業をはじめてみましょう。
Salesforceフリーランスエンジニアにおすすめなエージェント5選
こちらでは、Salesforceフリーランスエンジニアにおすすめなエージェントを5つ紹介します。
エージェントはそれぞれ得意分野や強みが異なるため、自分に合ったサイトを利用することが大切です。
各エージェントの詳細や特徴について紹介するので、ぜひ利用を検討してください。
レバテックフリーランス
- フリーランスエージェントとして登録者数・業界認知度No.1の実績
- フリーランス向けのスカウトを受け取れる
- プロの担当者が営業活用を代行
レバテックフリーランスは、IT業界の求人・案件を中心に取り扱っているエージェントです。
フリーランスエージェントとして登録者数・業界認知度No.1の実績を誇り、多くのフリーランスが利用しています。
公式サイトによると利用者の平均年収は876万円となっており、高収入を期待できます。
フリーランス向けのスカウトを受け取れるため、効率良く希望の案件を獲得できる点も魅力です。
「人気スキルの単価診断」という機能があり、Salesforceエンジニアがどれだけ稼げるのか調査できます。
プロの担当者が営業活用を代行してくれるため、利用者は手間をかけずに高単価な案件を獲得することが可能です。
大手フリーランスエージェントを選ぶなら、レバテックフリーランスの利用がおすすめです。
| レバテックフリーランスの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | レバテック株式会社 | |
| 公式サイト | https://freelance.levtech.jp/ | |
| 公開求人数 | 3,200件（2024年6月13日時点） | |
| 主な求人職種 | エンジニア、PM、PMO、ITコンサルタントなど | |
ハイパフォコンサル
- コンサルタント案件・PMO案件・SAP案件の各サイトから高待遇案件を紹介
- 180万円以上の報酬を獲得できる案件も豊富
- フリーランス向けの福利厚生サービスも用意
ハイパフォコンサルは、フリーランス・転職志望の活動をサポートしているエージェントです。
フリーランス向けのサービスでは、コンサルタント案件・PMO案件・SAP案件の各サイトから高待遇案件を紹介してもらえます。
ハイパフォコンサルのクライアントは上場企業も多いため、直接発注によって高単価を実現しています。
180万円以上の報酬を獲得できる案件もあり、安定した稼ぎ方を継続することが可能です。
フリーランス向けの福利厚生サービスも用意されており、税務関連や家事代行、英語学習といったサポートを受けられます。
高単価の豊富さやサービス面の充実度を重視するなら、ハイパフォコンサルの利用がおすすめです。
関連記事>>ハイパフォコンサルの評判・口コミ
| ハイパフォコンサルの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | INTLOOP株式会社 | |
| 公式サイト | https://www.high-performer.jp/ | |
| 公開求人数 | 8,124件（2024年6月13日時点） | |
| 主な求人職種 | エンジニア、コンサルタント、PMOなど | |
quickflow
- 最短1日で報酬を獲得できる
- SAPに関するアドバイザーやスペシャリストが多数在籍
- 独自ルートによって高単価な案件を直請け
quickflowは、SAPフリーランス向け案件マッチングサービスを提供しているエージェントです。
最短1日で報酬を獲得できるため、短期間のうちに稼げる点が大きな特徴となっています。
公式アカウントをLINE登録しておけば、スマートフォンに案件紹介の通知が来るので便利です。
SAPジャパン株式会社から「SAP PartnerEdge Service パートナー」の正式認定を受けているため、SAPに関するアドバイザーやスペシャリストが多数在籍しています。
独自ルートによって高単価な案件を直請けしているので、高額な報酬を期待できます。
短期間のうちに稼ぎたいなら、quickflowの利用がおすすめです。
関連記事>>quickflowの評判・口コミ
| quickflowの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社Flow Group | |
| 公式サイト | https://quickflow.jp/ | |
| 公開求人数 | 非公開（2024年6月13日時点） | |
| 主な求人職種 | SAPエンジニア、SAPコンサルタントなど | |
ギークスジョブ
- 細かな条件検索によって希望の案件を見つけられる
- 市場価値診断で自身の市場価値を理解できる
- 確定申告におすすめの会計ソフトの割引サービスやヘルスケア・グルメの優待を利用可能
ギークスジョブは、ITフリーランス特化型のエージェントです。
エンジニア向けの案件を中心に扱っているため、Salesforce関連の募集を簡単に見つけられます。
こだわり条件機能を利用することで、新規開発案件やフルリモート案件、デザイン案件、システム運用案件などを絞って検索できます。
サイト内にある「市場価値診断」機能を利用すれば、5分で自身の市場価値を理解することが可能です。
ITフリーランス向け福利厚生システム「フリノベ」と提携しているので、確定申告におすすめの会計ソフトの割引サービスやヘルスケア・グルメの優待利用もできます。
IT業界の案件を多く取り扱うエージェントを選ぶなら、ギークスジョブの利用がおすすめです。
| ギークスジョブの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | ギークス株式会社 | |
| 公式サイト | https://geechs-job.com/ | |
| 公開求人数 | 10,000件（2024年6月13日時点） | |
| 主な求人職種 | エンジニア、デザイナーなど | |
PRO WORKS
- 担当のメンターと打ち合わせをしながら希望する案件を紹介
- 高い報酬の案件が豊富
- 案件開始から6ヶ月ごとにボーナスを支給
PRO WORKSは、エンジニア・デザイナー・マーケター向けの案件を取り扱うエージェントです。
会員登録後、担当のメンターと打ち合わせをしながら、自身のスキルや強みに合わせて好条件な案件を紹介してくれます。
案件の要望をメンターに相談することもできるため、スムーズに希望の業務をはじめられます。
企業に足を運ぶタイプの案件が多く、リモート案件よりも高い報酬を獲得することが可能です。
ボーナス制度も用意されており、案件開始から6ヶ月ごとにボーナスを支給してもらえます。
初回案件契約完了時には、最大10万円のプレゼントがある点も利用者にはモチベーションとなるでしょう。
サービス面の充実度を重視するなら、PRO WORKSの利用がおすすめです。
| PRO WORKSの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社プロ・ワークス | |
| 公式サイト | https://start-proworks.com/ | |
| 公開求人数 | 15,000件（2024年6月13日時点） | |
| 主な求人職種 | エンジニア、デザイナー、マーケターなど | |
Salesforceフリーランスエンジニアに必要なスキル6つ
Salesforceフリーランスエンジニアに必要なスキルとして、以下の6つがあります。
1.Salesforce導入・開発・運用のスキルや経験
Salesforceフリーランスエンジニアとして活動するには、Salesforceの基礎的なスキルや経験が必要です。
SalesforceはApexというプログラミング言語を必要とするため、企業からは言語の理解と実務経験が求められます。
実際に求人サイトの募集では「Salesforceに関するApexの基礎知識・実務経験者」という記載が多いです。
Salesforceはコードを書かなくてもカスタマイズすることは可能ですが、課題やニーズに対応するにはApexを使った高度なカスタマイズが必要になります。
また、開発だけでなく導入や運用に対応するには、要件定義や実装経験も求められます。
Salesforceの全工程に対応するためにも、導入・開発・運用のスキルや経験を積むようにしておきましょう。
2.マネジメントスキル
Salesforceの案件はチームで進めることも多いため、マネジメントスキルも必要です。
チーム全体をまとめるマネジメントスキルがあれば、業務を効率良く進められるようになります。
複数のタスクに優先順位をつけて、納期管理をしながら柔軟に対応することもマネジメントの重要な役割です。
企業からの案件では全体的なマネジメントに対応することは少ないですが、まとめるスキルがあればチームとの連携がスムーズになるので役立ちます。
業務を効率良く進めるためにも、マネジメントスキルを磨くようにしておきましょう。
3.コミュニケーションスキル
クライアントの抱える課題を引き出し、効果的な提案をするためにもコミュニケーションスキルは必要です。
要件定義の際にクライアントへの説明が不十分になっていると、必要性を理解してもらえなくなり契約終了の恐れがあります。
クライアントの多くはSalesforceに関する専門知識を持っていないため、わかりやすく具体的に説明することで課題をどのように解決するのか理解してもらえるようになります。
また、クライアントからの要望を正確に把握するためにも、適度なコミュニケーションを行いながら進めることが大切です。
フリーランスとして活動するにはクライアントとの信頼関係が重要になるので、コミュニケーションスキルは必要不可欠といえるでしょう。
4.Salesforceの最新知識
Salesforceフリーランスエンジニアとして活動するには、Salesforceの最新知識を調査するスキルも必要です。
Salesforceに関する新機能やアップデート、関連性の高いアプリケーションなどを日々調査することで、クライアントに新たな提案ができるようになります。
また、Salesforce以外のCRMについても知識を深めれば、必要に応じて導入支援をサポートできます。
Salesforceエンジニアはクライアントからの要望に合わせてカスタマイズする必要があるため、最新知識を調査しておくことで対応範囲を広げることが可能です。
Salesforceの最新知識を調査したいときは、Salesforce公式サイトやエンジニアのブログ、ニュースサイト、SNSなどを閲覧すると良いでしょう。
5.クライアントの業界に関する知識
Salesforceは営業支援や顧客管理として幅広い業界で使われているため、参画する企業の業界・業種について知識を深めることも大切です。
企業の業界・業種でSalesforceがどのように活動できるのかを把握すれば、導入支援や開発をスムーズに進められるようになります。
例えば飲食品をPRする企業の場合、宣伝方法や広告会社を管理することでプロジェクトを効率良く進行できます。
エージェントやマッチングサイト、クラウドソーシングではクライアントの業界について記載があるので、Salesforceの活用方法を見つけるために知識を深めておきましょう。
6.マーケティングの知識
Salesforceはさまざまな領域で活用されるため、戦略を考えるためにもマーケティング知識も重要なスキルとなります。
業界・業種における市場の動きを捉えることで、クライアントの課題やニーズに合わせた提案が可能です。
また、データ分析に強くなることで、論理的な提案からクライアントに納得してもらいスムーズな支援ができます。
マーケティングの知識は必ずしも必要なスキルではありませんが、SalesforceはCRMツールなので知見があるとクライアントの意思を汲み取りやすいです。
ほかのSalesforceフリーランスエンジニアよりも一歩先をいきたいなら、マーケティングの知識も身につけておくと良いでしょう。
Salesforceのフリーランスエンジニアになるために取っておくとよい資格3つ
Salesforceのフリーランスエンジニアになるときは、企業へアピールするための資格取得がおすすめです。
資格を保有していれば、募集へ応募するときに強みとして紹介できるようになります。
こちらでは、Salesforceのフリーランスエンジニアになるために取っておくとよい資格を3つ紹介します。
1.Salesforce認定アドミニストレーター
Salesforce認定アドミニストレーターは、Salesforceの基本的な知識があることを証明する資格です。
Salesforceの代表的な資格となっており、Salesforceエンジニアは取得を目指す人が多いです。
上級アドミニストレーターも存在しており、Salesforceを高度な機能を利用してビジネス上の課題解決ができることを証明できます。
試験では、メンテナンスや要件定義に基づいた管理などを扱えるのかを問われます。
Salesforce公式サイトでは、インタラクティブ型学習ツールを使用して試験の準備ができるので学習を進めていきましょう。
2.Salesforce認定Pardotスペシャリスト
Salesforce認定Pardotスペシャリストは、マーケティングやコンサルティングの基本資格です。
戦略的なマーケティングプロセスを構築できることを証明する資格となっており、データに基づいた提案ができることを示せます。
論理的で説得力のある提案ができることをクライアントに証明できるため、案件の獲得率アップが可能です。
Salesforce認定アドミニストレーターと同様にSalesforce公式サイトで学習と準備ができるので、試験に向けた対策を考えられます。
試験では、Pardotを活用したマーケターのワークフロー設計や構築、実装などの知識が問われます。
3.Salesforce認定Platform アプリケーションビルダー
Salesforce認定Platform アプリケーションビルダーは、Salesforce Platformの開発・アーキテクトの基本資格です。
Salesforce Platform の宣言型カスタマイズ機能を使用し、カスタムアプリケーションを設計、構築、実装する経験が求められる資格となっています。
Salesforce公式サイトでは、クラスとワークショップからSalesforce Platform アプリケーションビルダーの基礎を学習可能です。
試験では、Salesforceのカスタマイズ機能を利用して設計や構築、リリースなどのスキルが問われます。
未経験からSalesforceのフリーランスエンジニアになれる？独立までのステップ
未経験からSalesforceのフリーランスエンジニアを目指すためには、いくつかの手順を理解しておく必要があります。
Salesforceフリーランスエンジニアとして独立するときは、以下のステップで進めていきましょう。
1.Salesforceエンジニアとして企業で実務経験を積む
Salesforceエンジニアのスキルを身につけるには、企業で実務経験を積むことが大切です。
独学ではスキルを身につけるまで時間がかかり、実務経験がないことから独立をしても案件獲得が難しいです。
もし独学でSalesforceのスキルを身につけたとしても、実務経験がなければ業務を進める手順がわからず対応できなくなってしまいます。
企業で数年は正社員として勤務し、Salesforceの導入や開発、運用の実務経験を身につけることで即戦力となる人材になれます。
そのため企業でSalesforceの基礎を身につけ、マネジメントスキルやコミュニケーションスキルといった経験も合わせて積むようにしましょう。
2.副業フリーランスとしてSalesforce案件を受注
Salesforceエンジニアの実務経験を積むことができたら、副業フリーランスとしてSalesforce案件を受注してみましょう。
すぐに独立をするのではなく、副業として案件を獲得することでフリーランスとしての働き方をイメージできるようになります。
企業に勤めていた場合、フリーランスとしての働き方に不安や悩みを抱える方は少なくありあmせん。
独立後の働き方をイメージするためにも、まずは企業に勤めながら副業フリーランスとしてSalesforce案件を受注してみましょう。
3.副業収入が安定したら独立
副業フリーランスとして収入が安定したら、本格的にSalesforceフリーランスエンジニアとして独立しましょう。
収入を安定させるには、エージェントやマッチングサイト、クラウドーシングなどを活用しながら複数の案件獲得を目指すことが大切です。
また、自身のブログやSNSから営業活動を行い、新たな案件を獲得できるルートを見つけることも重要です。
Salesforceフリーランスエンジニアとして活躍したいのであれば、資格の取得や新機能のノウハウ習得などに時間を使ってスキルを磨く必要があります。
Salesforceフリーランスエンジニアとして独立することに不安や悩みがあるときは、キャリア相談のサービスがあるエージェントに相談すると良いでしょう。
SIerでリーダー経験が豊富な場合、PMO副業が可能なこともあります。
関連記事>>PMOは副業できる！案件獲得方法や単価相場・必要スキルを徹底解説
Salesforceエンジニアがフリーランスとして独立するメリット3つ
Salesforceエンジニアがフリーランスとして独立することで、以下のような3つのメリットがあります。
1.働き方が柔軟に決められる
フリーランスは自分で仕事を調整できるため、働き方が柔軟に決められます。
会社員は勤務時間と対応する業務が決まっていますが、フリーランスは時間も自由に使える可能性が高いです。
例えばリモート案件を中心に対応する場合、インターネット環境があれば好きな場所で案件を進められます。
休日の調整もしやすいので、好きなタイミングで休みを取りやすくなっています。
そのため働き方が柔軟に決められる点は、Salesforceエンジニアがフリーランスとして独立する大きなメリットといえるでしょう。
2.色々な企業と関わりスキルアップできる
フリーランスは複数の企業から案件を獲得できるため、Salesforceエンジニアとして経験を増やせます。
クライアントから求められる内容は企業によって異なるので、対応するなかでスキルアップが可能です。
また、Salesforceエンジニアはクライアントの課題や要望に応える必要があるので、マーケティングやコミュニケーションといったスキルも身につけられます。
さらに案件の価格交渉も自身でしなければいけないため、フリーランスとしての交渉力などビジネススキルも上がります。
色々な企業と関わりながらスキルアップできる点は、Salesforceエンジニアがフリーランスとして独立するメリットの1つです。
3.会社員よりも高収入になりやすい
Salesforceエンジニアがフリーランスになれば、会社員よりも高収入になりやすいです。
理由として、会社では給料が決まっていますが、フリーランスはこなした案件によって報酬を増やせるからです。
高単価な案件を複数獲得できれば、平均以上の年収を目指せる可能性も十分あります。
ただし、どれだけ案件を獲得できるかは自分次第になるため、収入を安定させるには営業活動に力を入れなくてはいけません。
会社員よりも高収入を得たい方にとっては、Salesforceエンジニアとしてフリーランスで活動することにメリットを感じられるでしょう。
Salesforceエンジニアがフリーランスとして独立するデメリット・注意点3つ
Salesforceエンジニアがフリーランスとして独立するデメリット・注意点は、以下の3つです。
1.個人事業主になり雑務が増える
Salesforceエンジニアをはじめ、フリーランスとして仕事をするには個人事業主になる必要があります。
個人事業主は経理やクライアントとの交渉、スケジュール調整といった雑務を自身でこなさなければいけません。
経理面の負担を軽減したいなら、会計事務所や税理士と契約しながら対応してもらうことをおすすめします。
Salesforceエンジニアの業務のみに専念したい方にとっては、雑務が増える点はデメリットに感じるでしょう。
2.最初は収入が不安定になる可能性
フリーランスとして活動するときは、最初から安定した収入を得ることは難しいです。
企業からの案件は単発になることも多く、必ずしも継続的な収入を得られるわけではありません。
フリーランスとして収入面が心配なときは、企業に勤めているときから副業フリーランスとして受注経験を積んでおくことが大切です。
受注経験を積んでおけばフリーランスとして独立後もスムーズに案件を確保できるため、収入を安定させられます。
収入を安定できるかどうかは自分次第になるため、不安定な点はフリーランスのデメリットといえます。
3.即戦力として高いスキルやスピードを求められる
Salesforceのフリーランスエンジニアは、企業から即戦力として高いスキルやスピードを求められます。
クライアントは課題や要望を解決できる人材を探しているため、対応できるスキルを持ったエンジニアを必要としています。
また、企業は事業やプロジェクトをスケジュール通りに進めたいと考えているので、フリーランスは納期までに決められた業務をこなさなければいけません。
クライアント企業の求めるスキルやスピードに応えられなければ、契約継続につなげることは難しいです。
そのためSalesforceエンジニアとしてスキルやスピードに自信がない方にとっては、フリーランスとして活動することにデメリットを感じるでしょう。
Salesforceのフリーランスエンジニアに関する疑問
これからSalesforceのフリーランスエンジニアとして仕事をこなしていきたいと考えている方は、いくつか疑問を持っているのではないでしょうか？
こちらでは、Salesforceのフリーランスエンジニアに関する疑問について回答します。
疑問を解消するためにも、ぜひチェックしてください。
Salesforceの認定資格には期限がある？失効する？
Salesforce認定資格は、1年に1度のペースで更新モジュールを完了する必要があります。
更新モジュールを完了しなかった場合、資格は失効してしまいます。
ただし、Salesforce 認定アソシエイト・Salesforce 認定 AI アソシエイトの資格については、更新する必要はありません。
Salesforceの公式ページには、資格の更新モジュール対策について記載されているのでチェックしておきましょう。
Salesforceの資格を持っていたら年収はいくら上がる？
Salesforceの資格を取得していたからといって必ずしも年収が上がるわけではありませんが、知識や経験が豊富なSalesforceエンジニアであれば年収1,000万円以上もありえます。
資格はあくまでも案件を獲得するための強みなので、エージェントやマッチングサイト、クラウドソーシングから募集へ応募するときにアピールすると良いでしょう。
Salesforceのフリーランスエンジニアまとめ
今回は、Salesforceエンジニアがフリーランスになる方法や案件獲得法、単価相場、取っておくと良い資格や独立するメリット・デメリットまで詳しく解説しました。
Salesforceは世界的にもシェア率が高いクラウド型ソフトウェアなので、カスタマイズできるエンジニアは常に需要があります。
とくにCRM（顧客管理）市場は年々拡大傾向にあるため、開発ができるSalesforceエンジニアは多くの企業から求められている人材です。
Salesforceのフリーランスエンジニアであれば、正社員採用のように採用コストがかからないので企業側も依頼しやすくなっています。
ぜひ当記事で紹介したおすすめのエージェントを利用しながら、Salesforceエンジニアの案件を獲得してフリーランスとして自分らしい働き方をはじめてみましょう。
