MRにおすすめの転職エージェント9選!転職事情やメリットなど徹底解説【2025年5月最新】

本サイトはアフィリエイトプログラムを利用した広告を含みます。
MRにおすすめの転職エージェント9選!転職事情やメリットなど徹底解説

医薬情報担当者のMR(Medical Representatives)へ転職を検討する際、「自分はどのような転職エージェントを利用すればよいのか」といった悩みを抱える方も多いでしょう。

医師や薬剤師に対して正確な医薬品情報を提供し、患者の健康や命を支えるMR(医薬情報担当者)は、給与水準が高く、福利厚生も充実していることから、転職市場でも人気の高い職種です。しかし、未経験からMRに挑戦するには、難易度が若干高い点もネックです。

本記事では、MRへの転職を成功させるために、おすすめのMR向け転職エージェントを厳選して紹介します。また、MR向け転職エージェント活用時のメリットやデメリット、MRの転職を取り巻く現状なども解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

MR向けおすすめ転職エージェント9選

MR向けおすすめ転職エージェント

MRにおすすめの転職エージェント9選を紹介します。MR特化型から大手総合型まで、いずれも転職エージェントとして豊富な実績を誇ります。ぜひ、自身のニーズや相性とマッチした転職エージェントを見つけて、スムーズなMRの転職を実現させてください。

にしまファーマ

にしまファーマの特徴
  • 医療従事者専門の転職支援サービス
  • 医療現場や製薬会社での実務経験のあるキャリアアドバイザーが在籍
  • 面談から内定獲得まで平均1ヶ月のスピーディーな転職が実現

にしまファーマは、医療従事者専門の転職支援サービスです。在籍するキャリアアドバイザーは、医療現場や製薬会社での実務経験を持つ人材ばかりです。そのため、表面的なマッチングではなく、個々のパーソナリティを活かせる求人の紹介やサポートを提供できる点は、大きな魅力といえるでしょう。

MRをはじめとする医療従事者の転職支援実績が豊富な点も、大きな特徴のひとつです。医療業界への転職に精通したプロによる的確なサポートにより、面談から内定獲得まで平均1ヶ月※というスピーディーな転職が可能です。さらに、医療業界未経験の方でもチャレンジできる求人も多数あります。

異業種からの転職でも、キャリアアドバイザーが心強いパートナーとして寄り添ってくれるため、安心して内定獲得を目指せます。何よりも、にしまファーマを利用して転職に成功した方へのアンケートで、100%の転職後満足度を誇る点が、信頼性の高い証拠だと言えます。

参照元

にしまファーマ

運営会社にしまファーマ株式会社
公式サイトhttps://nishimapharma.co.jp/
公開求人数非公開(2025年5月27日現在)
主な求人職種各領域MR、コントラクトMR
医療機器メーカー営業職
医療コンサルタント
CRA(臨床開発モニター)
CRC(治験コーディネーター)など

LHH転職エージェント

LHH転職エージェントの特徴
  • ハイクラスやエグゼクティブ層、外資系企業への転職に強い転職エージェント
  • 職種ごとに業界に精通したコンサルタントを設置し、ベストマッチな求人紹介が可能
  • 360度式コンサルティングにより、企業文化との相性まで見極められる

LHH転職エージェントハイクラスやエグゼクティブ層、外資系企業への転職で豊富な実績を誇る転職エージェントです。外資製薬会社への転職や、マネージャー経験を活かして、より上のポジションを目指す方におすすめです。グローバルなネットワークを展開し、多種多様な求人紹介が可能な点は、世界最大級の総合人材会社であるアデコグループならではの強みといえます。

業界や職種特化型の転職エージェントがある中、LHH転職エージェントは扱う業界や職種を限定していません。在籍するコンサルタントは、MRをはじめとした各職種ごとに配置されており、業界に対する深い見識も備えています。さらに、産業や業界ごとにチームを細分化した体制を整えているため、転職希望者にとってベストマッチな求人の紹介が可能です。

企業と転職希望者の両方を担当する360度式コンサルティングを提供することで、企業文化まで含めた相性の見極めができます。そのため、ミスマッチの少ないMRへの転職が実現するでしょう。

運営会社アデコ株式会社
公式サイトhttps://jp.lhh.com/
公開求人数約12,000件(2025年5月27日現在)
主な求人職種MR、医薬研究開発、医薬品質管理
営業(法人、海外)、商品企画
HR(タレントマネジメント、エンゲージメント)
労務・労政担当、組織開発担当
人事アシスタント、管理職など

関連記事>>LHH転職エージェント(旧Spring・アデコ)の評判・口コミ

JACリクルートメント

JACリクルートメントの特徴
  • ハイクラス・ミドルクラス専門の転職エージェントとして豊富な実績と歴史を誇る
  • グローバルな展開により、外資系製薬企業を目指す方にもおすすめ
  • 医療業界に特化したチームがあり、幅広いポジションを扱う

JACリクルートメントは管理職やエグゼクティブ、専門職の転職支援に特化した、ハイクラス・ミドルクラス専門の転職エージェントとして、30年以上の歴史を誇ります。外資系企業や海外進出企業への転職支援において豊富な実績があります。そのため、外資系製薬会社への転職や、英語力を活かしてグローバルな活躍を目指す方におすすめできる転職エージェントです。

JACリクルートメントでは医療業界に特化したチームがあり、MRやMSL、マーケティング、メディカルアフェアーズなど幅広いポジションを扱っています。1人のコンサルタントが企業ニーズとマッチした人材要件を深く理解した両面型コンサルティングを提供するため、選考通過率が高まります。

きめ細やかなサービス提供により、オリコン顧客満足度ランキング「ハイクラス・ミドルクラス転職」では7年連続1位を獲得。このように、高い評価を得ている点でも、利用価値のある転職エージェントだと言えるでしょう。

参照元

※JACリクルートメント※オリコン顧客満足度 ハイクラス・ミドルクラス転職

運営会社株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント
公式サイトhttps://www.jac-recruitment.jp/
公開求人数約21,000件(2025年5月27日現在)
主な求人職種各領域MR、コントラクトMR、MSL
マーケティング、メディカルアフェアーズ
金融関連、管理部門(法務、経理、人事)
営業、IT・デジタルマーケティング関連技術職など

関連記事>>JACリクルートメントの評判・口コミ

エンワールド・ジャパン

エンワールド・ジャパンの特徴
  • ミドルからハイクラスのグローバル人材に特化した人材紹介・人材派遣会社
  • 外資系製薬企業への強力なネットワークを誇る
  • 両面型コンサルティングによる精度の高いマッチング

エンワールド・ジャパンミドルからハイクラスのグローバル人材に特化した人材紹介・人材派遣会社です。外資系製薬企業との強いネットワークをはじめ、日系グローバル企業への転職を支援し、多くの実績を誇っています。MRへの転職はもちろん、MSLやマーケティング職へのキャリアチェンジを検討している方にもおすすめです。

専門性の高いキャリアアドバイザーによる、業界別・職種両面型の手厚いサポートも大きな特徴と言えるでしょう。そのため、マッチングの精度が非常に高く、難関とされる外資系製薬会社の選考突破率も大きく向上します。

また、英語を活用した求人が多く、バイリンガル人材への充実したサポートが受けられます。自身の英語力を活かしたキャリア形成を、信頼できるパートナーとして強力にサポートしてくれる点は大きなメリットです。

運営会社エンワールド・ジャパン株式会社
公式サイトhttps://www.enworld.com/
公開求人数約10,000件(2025年5月27日現在)
主な求人職種外資系・日系グローバル企業における
製薬・医療機器関連職、マーケティング
金融専門職、テクノロジー関連
消費財、製造業など

関連記事>>エンワールド・ジャパンの評判・口コミ

マイナビエージェント

マイナビエージェントの特徴
  • 国内最大手の転職エージェントとして、20代の若年層や第二新卒、ポテンシャル採用に強み
  • 業界大手マイナビならではの、ノウハウと選考対策で内定獲得率が向上
  • 企業側の要望や勤務先の雰囲気など、入念なリサーチで精度の高いマッチング率を誇る

マイナビエージェント20代の若年層や第二新卒、未経験のポテンシャル採用を得意とする総合型の転職エージェントとして、多くの転職希望者を支援しています。未経験からMRを目指す方にも、おすすめの転職エージェントです。

職種特化型の転職エージェントではありませんが、MRへの転職成功を目指して、個々のニーズに沿った求人提供や内定獲得に向けたきめ細やかな選考対策を提供します。さまざまな面で培ったノウハウを活かしたサポートが可能である点は、業界大手であるマイナビならではの強みといえるでしょう。

医療・製薬業界に特化したチームがあり、MR職への転職実績も豊富です。また、在籍するキャリアアドバイザーはいずれも業界動向に精通しており、入念なリサーチをもとに、各企業の求める人物像や職場の雰囲気なども詳細に伝えてくれます。そのため、転職が初めての方でも、マッチング精度の高い転職が実現可能です。

運営会社株式会社マイナビ
公式サイトhttps://mynavi-agent.jp/
公開求人数79,864件(2025年5月27日現在)
主な求人職種MR、薬事申請、医薬系研究開発、薬剤師
医薬系品質保証・管理、医薬品製造担当
学術職、医療経理事務、営業職(ルート、法人)
M&Aアドバイザリー、投資フロント業務
マーケティング担当、株式運用担当など

※マイナビのプロモーションを含みます

関連記事>>マイナビエージェントの評判・口コミ

リクルートエージェント

リクルートエージェントの特徴
  • 業界最大級の規模と求人数を誇る総合型転職エージェント
  • 製薬や医療機器メーカー、CSOなど、高待遇で好条件な非公開求人も豊富
  • 転職支援専用システム「Personal Desktop」の活用で転職活動の管理がスムーズ

リクルートエージェントは業界最大級の規模を誇る、総合型の転職エージェントです。人材紹介最大手のインディードリクルートパートナーズが運営元とあって、幅広い業種や職種における圧倒的な求人数が強みと言えます。

業界特化型ではないものの、製薬をはじめ、医療機器メーカーやCSOなどのMR関連求人も提供しています。また、総合力や求人数、サポート体制の手厚さが充実しているため、転職が初めての方でも安心です。

さらに、リクルートエージェント独自の転職支援専用システム「Personal Desktop」が利用可能です。求人情報のフォルダ管理機能に加え、応募書類の作成に役立つノウハウやサンプル文、履歴書を簡単に作成できるエディター機能も網羅されており、転職活動をスムーズに進めることができます。

MR経験の有無を問わず、さまざまな方の転職がスムーズに実現できる体制が整っている点は、リクルートエージェントが長年にわたって築き上げてきたノウハウの賜物といえるでしょう。

運営会社株式会社インディードリクルートパートナーズ
公式サイトhttps://www.r-agent.com/
公開求人数581,763件(2025年5月27日現在)
主な求人職種MR、医療機器営業、臨床開発モニター
DM、臨床開発関連職、営業職
マーケティング、コンサルタント
経営企画、IT・エンジニア関連
電気・機械関連、販売職など

関連記事>>リクルートエージェントの評判・口コミ

Type転職エージェント

Type転職エージェントの特徴
  • ミドル層の転職におすすめの総合型転職エージェント
  • 1都3県をはじめとする首都圏や都市部の求人に強み
  • MR業界で重視される徹底した選考対策により、内定率向上

Type転職エージェントは、ミドル層の転職にぴったりの総合型転職エージェントです。特に東京や神奈川、埼玉、千葉などの大都市圏の求人に強みがあります。そのため、MRとして東京本社への異動や転職を希望する方におすすめです。

総合型転職エージェントでありながらも、医療業界・MR職の支援実績も拡大中のため、経験豊富なMRの方や管理職を目指す方にとって有利な選択肢となるでしょう。

また、在籍するキャリアアドバイザーは、親身な対応や書類添削の質の高さに定評があります。MR業界の選考で重視される「実績のアピール方法」や「論理的な話し方」についても、徹底的にサポートしているので安心です。年収や待遇の向上を目的に転職を考えるミドル層のMRにとっても、非常に心強いパートナーとなるでしょう。

運営会社株式会社キャリアデザインセンター
公式サイトhttps://type.career-agent.jp/
公開求人数36,321件(2025年5月27日現在)
主な求人職種MR、医療・福祉施設の営業サポート
医療ICT営業、医薬品品質管理
医薬品生産管理スタッフ
医療経済&アウトカムリサーチ
カスタマーサービス、治験コーディネーターなど

関連記事>>type(タイプ)転職エージェントの評判・口コミ

MRBiZ

MRBiZ
引用元:MRBiZ
MRBiZの特徴
  • MRに必要不可欠な情報収集が一度で可能かつ比較できる転職サイト
  • 豊富な実績と製薬業界各社との強いコネクションを誇る
  • 元MRなど、業界動向に精通した担当者による実践的な転職ノウハウを提供

MRBiZはMR求人に特化した転職サイトです。製薬やCSO、医療機器などの医療関連業界への転職支援に強みがあり、MR経験者のキャリアアップだけでなく異業種転職に強い点が特徴です。

現状での公開求人数は少ないものの、製薬会社や医薬品のアウトソーシング会社である、CSOと構築したパイプラインによって、独自の非公開求人はいち早くMRBiZへ提供されています。そのため、経験豊富なMRやマネージャークラスの経験者であれば、高年収や好条件の案件を紹介される可能性が高いでしょう。

また、在籍する担当者は、元MRをはじめ、製薬業界や医療機器業界の構造および転職市場に精通した人材が対応しています。業界経験者ならではの実践的なノウハウにより、自身が理想とする転職が叶うはずです。

運営会社株式会社クイック
公式サイトhttps://mr.ten-navi.com/
公開求人数24件(2025年5月27日現在)
主な求人職種オンコロジー領域MR、プライマリー領域MR
希少疾患(オーファンドラッグ)領域MR
眼科領域MR、免疫領域MR、コントラクトMRなど

MR-WALKER

MR-WALKER
引用元:MR-WALKER
MR-WALKERの特徴
  • 製薬業界やCSOに強い専門性の高い転職エージェント
  • メディカル業界において豊富な転職支援実績を誇り、特にコントラクトMRに強み
  • 豊富な経験を誇る元MRのキャリアコンサルタントが在籍

MR-WALKERは、製薬業界や医薬品のアウトソーシング会社である、CSOに精通した専門性の高い転職エージェントです。「MRのためのMR転職専門サイト」とアピールしているように、製薬会社の各領域のMRをはじめ、コントラクトMRや医療機器メーカーの求人をメインに取り扱っています。

公開されている求人数は少ないものの、総合型エージェントにはない独自のCSO案件や特定メーカーにおける非公開求人を多数保有しています。MR未経験やシニア向けの案件がある点も、非常に魅力です。

在籍するキャリアコンサルタントは、いずれも経験豊富な人材です。中にはMR出身のベテランコンサルタントもおり、現場感覚を活かした適切なアドバイスやサポートが受けられます。

運営会社株式会社キャリアスタジオ・ジャパン
公式サイトhttps://mr-walker.com/
公開求人数130件(2025年5月27日現在)
主な求人職種プライマリー領域MR、ジェネリック領域MR
スペシャリティ領域MR、オンコロジー領域MR
自己免疫疾患領域MR、整形猟期MR
メディカル営業、e-Rep(ハイブリッド型MR)
コントラクトMRなど

【年代別】MR向けおすすめ転職エージェント

【年代別】MR向けおすすめ転職エージェント

ここでは、20〜40代向けにおすすめできるMR向け転職エージェントを2社ずつ紹介します。各年代に強みがある転職エージェントを選ぶことで、転職活動の効率が飛躍的にアップするはずです。自身の年齢層で最も成果を発揮する転職エージェントを上手に活用して、MRへの転職を成功させましょう。

20代向けおすすめ転職エージェント

20代でMRへの転職を成功させるには、第二新卒や未経験のポテンシャル採用に強みを持つ転職エージェントの選択が重要です。20代におすすめの転職エージェントは、以下に挙げる大手総合型と呼ばれる2社です。

2社とも、業界内でも群を抜いて幅広い業種・職種を取り扱っているため、経験の浅い若手や未経験者でも挑戦しやすく、選択肢が広がる点でおすすめです。

30代向けおすすめ転職エージェント

30代でMRの転職を目指すなら、一定の経験やスキルが活かせる即戦力人材や、ハイクラス向けの転職エージェントの活用がおすすめです。以下に紹介する2社は、いずれもMRとしてキャリアアップを目指す方にぴったりです。

  • ビズリーチ:外資系・大手製薬やCSOの管理職求人やハイクラス求人が豊富にある
  • Type転職エージェント:30代の転職支援に強く、独自の非公開MR求人を多数保有

MRとしての経験やスキルはもちろん、営業経験を活かしてキャリアチェンジを目指す方にもおすすめできる転職エージェントといえるでしょう。

関連記事>>ビズリーチの評判・口コミ

40代向けおすすめ転職エージェント

40代でMRへの転職をする際は、自身の経験やスキルだけでなく、ポジションや将来性を重視する必要があります。以下で紹介する2社は、40代のキャリア課題に合った支援体制や求人の質、担当者のレベルが整っている転職エージェントです。

自身のキャリアの価値を高めながら、安定性とライフバランスの両立が図れるMRへの転職を目指しましょう。

関連記事>>パソナキャリアの評判・口コミ

MR向け転職エージェントを利用するメリット

MR向け転職エージェントを利用するメリット

MR向け転職エージェントやサイトを利用した場合、以下に挙げる3つのメリットがあります。転職エージェントならではのメリットを活かして、スムーズなMRへの転職を目指しましょう。

会員登録をすれば非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントは、会員登録をしなくても求人検索自体は可能です。ただし、登録しておくことで「高待遇や好条件の非公開求人」を紹介してもらえる点は、会員ならではのメリットだと言えます。

さらに、担当コンサルタントから、気になる企業の動向やMRへの転職に役立つアドバイスなど、さまざまなサポートが受けられます。転職活動を効率良く有利な状況で進めたい方は、ぜひ会員登録をしましょう。また、複数の転職エージェントに会員登録しておけば、多方面から有益な情報収集ができるためおすすめです。

書類添削や面接サポートが受けられる

MRの内定獲得には、書類選考や面接を通過する必要があります。自身の職歴や実績はもちろん、MRへの転職に対する志望動機や意欲がしっかり伝わらなければ、応募書類や面接で効果的な自己アピールができず、選考通過は難しいです。

転職エージェントでは、担当者の印象に残る応募書類の添削や本番さながらの模擬面接など、選考対策に関するサポートが受けられます。また、応募企業ごとに効果的な対策が練られるため、自信をつけて内定獲得を目指すことが可能です。

面接や給与など面倒な交渉を行ってくれる

転職エージェント活用のメリットは、応募先企業との面倒な交渉を代行してもらえる点です。転職エージェントを介さない転職活動は、求人検索から応募、企業との面接日程の調整などを自分自身で行わなければなりません。また、給与や勤務条件など、自身から言いづらい内容も先方と交渉する必要があります。

転職エージェントは交渉のプロとして、転職者の希望にできる限り沿うよう、企業とさまざまな調整を行います。また、企業側とも信頼関係が構築されているため、転職エージェント側の要望に応える可能性も高いでしょう。

MR向け転職エージェントを利用するデメリット

MR向け転職エージェントを利用するデメリット

MR向け転職エージェントの利用は、さまざまなメリットがある一方で、以下に挙げる3つのデメリットがあることも認識しておきましょう。転職エージェントのデメリットを理解しておくことで、起こりうるトラブルも上手に回避できます。

コンサルタントの連絡がしつこいことがある

転職エージェントに登録して転職活動をスタートすると、担当コンサルタントが付きます。初回の個人面談や求人紹介をはじめ、コンサルタントから連絡が来る場面は多数あります。

希望条件に合致する求人が見つかった場合には、都度コンサルタントから連絡が入るため、就業中の方や転職を急いでいない方にとっては、しつこく感じられることがあるかもしれません。

転職エージェントは、転職希望者が企業に採用された際に報酬が発生するビジネスモデルのため、コンサルタントからの連絡頻度が高くなるケースもあります。コンサルタントからの連絡回数が気になる場合は、あらかじめ具体的な頻度を取り決めておきましょう。

自分のペースで転職活動ができない可能性がある

転職エージェントを活用すれば、MRへの転職活動が効率良く進むメリットがあります。しかし、一方で転職エージェントもビジネス上、転職希望者が内定を獲得することで成功報酬を得られるため、スピードを重視する傾向があります。

応募のタイミングやスケジュールが転職エージェント主導で提案されると、じっくりと転職活動を進めたい方にとっては、自分のペースを保ちにくい可能性があります。転職活動のペースを乱されたくない人は、「現時点ではあくまで情報収集の段階である」あるいは「検討の余地が欲しい」といった明確な理由を伝えましょう。

希望する求人があるとは限らない

転職エージェントごとに、独自のコネクションや求人ルートがあるため、すべてのMR求人を保有しているわけではありません。また、MR求人は人気があるため、条件の良い案件は早期に応募を締め切るケースがほとんどです。そのため、自身の希望する求人と、常に出会えるわけではないことを理解しておきましょう。

求人の選択肢を広げるためにも、希望条件は「絶対必須の条件」と「ある程度妥協できる条件」に分けて、優先順位を付けておきましょう。また、複数の転職エージェントを併用すれば、希望条件に合った求人が見つかりやすくなります。

MR向け転職エージェントを選ぶ際の注意点

MR向け転職エージェントを選ぶ際の注意点

MR向け転職エージェントを選ぶ際は、以下に挙げる4つの注意点があることを理解しておきましょう。そのうえで、自身のニーズにマッチしたサポートが受けられる転職エージェントを選べばスムーズです。

MR求人数が豊富かどうか

MRを目指す際は、製薬や医療業界に強い転職エージェントを選ぶことはもちろん、MRの求人数が豊富かどうかのチェックが重要です。評判の高い転職エージェントでも、MRの求人数が少ないと、転職するうえでの選択肢が狭まってしまいます。また、利用を検討する転職エージェントが、非公開求人や専門領域別の案件を多く保有しているかについても確認しておきましょう。

さらに、自身が先発医薬品への転向を希望するのか、将来的にマーケティング職を目指すのかによっても、選ぶべき転職エージェントは異なります。目指す方向性の求人数が多い転職エージェントを選ぶことで、自身に合った求人が見つかりやすくなるでしょう。

MRに精通したコンサルタントが在籍しているか

製薬業界は一般企業とは異なる独自ルールが存在しているため、転職するうえでも注意が必要です。製薬業界の仕組みを理解していないコンサルタントでは、MRへの転職はうまくいかない可能性があるでしょう。

MR転職に強いエージェントには、製薬業界のあらゆる知識や情報に精通したコンサルタントが在籍しています。そのため、転職エージェントを探す際には必ず、MRに精通したコンサルタントが在籍しているかどうかを確認しましょう。

複数の転職エージェントを比較する

転職エージェントといっても、製薬業界や医療業界に特化した専門型から、さまざまな業種・職種を扱う総合型まで多岐にわたります。MRを目指す場合は、業界や職種に特化した転職エージェントを活用することが非常に効果的だといえるでしょう。

ただし、転職エージェントは1社に絞らず、複数社を活用して比較検討することをおすすめします。たとえば、業界専門型と総合型の転職エージェントを併用することで、非公開求人や独自案件を紹介してもらえる可能性が高まるでしょう。

また、コンサルタントによっても、キャリアの考え方や提案内容に差があります。自身の強みや市場価値など、複数の視点から評価をもらうことで、転職における客観的な判断が可能になります。

サポートが充実しているか

MRの転職市場は、競争が激しいのが現状です。また、製薬会社ごとに求められる人物像や評価されるポイントが大きく異なるのも特徴といえるでしょう。そのため、単に条件に合った求人を紹介するだけでなく、転職活動全体をサポートしてくれる転職エージェントを活用することで、MRへの転職は成功しやすくなるでしょう。

サポートが充実した転職エージェントであれば、内定獲得に向けて二人三脚で伴走してもらえる安心感があります。さらに、ノウハウも豊富なため、選考対策では「想定質問の傾向」や「過去の面接内容」を踏まえた、的確なアドバイスが受けられます。

MR向け転職エージェント登録の流れ

MR向け転職エージェント登録の流れ

MR向け転職エージェントを利用する際は、登録から始まる5つの流れに沿って、内定に至ることが一般的です。転職エージェントによっては、提供されるサービス内容に多少の違いがある場合もあるため、事前に公式サイトで確認しておきましょう。

1.転職エージェントに登録をする

MR向け転職エージェントを利用する場合は、まず公式サイトから会員登録をすることから始めましょう。

転職エージェントは会員登録をしなくても、求人検索は可能です。ただし、会員登録をすることで独占求人や非公開求人の紹介をはじめ、コンサルタントからの手厚いサポートが受けられます。転職時期が具体的でない場合も、ぜひ登録をおすすめします。

2.個別ヒアリング

会員登録が完了したら、コンサルタントから個別ヒアリングに関する連絡が来ます。コンサルタントとの個別ヒアリングは、オンラインの場合もありますが、コンサルタントとの相性を判断するためにも対面形式をおすすめします。

個別ヒアリングでは登録内容に基づきながら、現在の就業状況や転職理由、希望条件といった内容をさらに深掘りしていき、求人紹介が行なわれます。

3.求人紹介

個別面談時の希望条件や経験・スキルをコンサルタントが考慮したうえで、独占求人・非公開求人含む案件から、自身にマッチした求人が紹介されます。あらかじめ、サイトで気になる求人を探していた場合は、紹介が可能かどうかを聞いてみても大丈夫です。

求人の紹介は、メールや電話で複数件まとめて連絡が来ることがほとんどです。しっかり内容を理解し、不安や疑問点は早めに解決しておくことが重要です。応募したい求人があればコンサルタントへ意思を伝えて、手続きを進めてもらいましょう。

4.面接

担当コンサルタントが、企業への応募から面接日程の調整まで対応してくれるため、自身は選考突破に向けた準備に十分な時間を確保できます。また、面接に同行してもらえるケースもあり、本番にも安心して臨めるでしょう。

面接後は転職エージェントを通して、1週間程度を目途に合否連絡が来ます。エージェントによっては合否連絡時に評価のフィードバックがあるため、不採用となった場合でも、指摘されたポイントを次回の応募に活かすことができます。

5.内定

内定を獲得した後も、転職エージェントのサポートは継続されるため安心です。入社日の調整はもちろん、最終的な待遇や勤務条件の交渉まで、すべて転職エージェントが代行してくれます。

さらに、現職からの円満な退職手続きについても、相談に乗ってくれる転職エージェントもあります。こうしたサポートを最大限に活用し、MRとしてスムーズなスタートを切りましょう。

MRの年収や仕事内容

MRの年収や仕事内容

MRは高年収で福利厚生も充実しているイメージがあり、転職市場でも人気の高い職種といえるでしょう。ただし近年では、業界再編の動きや医療制度の変化に伴い、MRの年収や転職事情も大きく変化しています。

年収額に関しては、勤務先が外資系か内資系かによっても差があります。さらに、新薬かジェネリック専門なのかでも、待遇面に違いがあるのが特徴です。担当する製品もスペシャリティ領域であるオンコロジーや希少疾患などは、待遇面はもちろん、転職市場でも人気とニーズ双方に高いといえるでしょう。

そこで実際はどのような状況なのか、以下に挙げるそれぞれの項目で、MRの平均年収や詳しい仕事内容について解説します。

MRの平均年収

MRの統計データによる平均年収は、618.3万円と、あらゆる職種と比較してかなり高額です。

医療用医薬品は高単価で継続使用されることが多いため、製薬会社の利益率は非常に高くなります。そのため、MRをはじめとする社員への人件費も十分に確保されており、製薬会社で活躍する人材の平均年収は、他業界・他業種と比べると高水準です。

また、MRは医薬品に関する専門性が求められる仕事であり、本給に加えてインセンティブもあるため、平均年収額も高いと言えます。ただし、勤務する製薬会社によっても差があり、外資系製薬会社は給与水準も高めです。また、先発医薬品が主力のMRに比べ、ジェネリック医薬品を扱う製薬会社のMRは、給与水準が低めに設定されている傾向があります。

参照元

職業情報提供サイトjobtag「医薬情報担当者(MR)」

MRの仕事内容

MRは、医師や薬剤師などの医療関係者と接点を持ち、医療医薬品に関する情報を提供する仕事です。

MRは病院やクリニックの医師や病院薬剤師をはじめ、調剤薬局といった顧客に対して、自社医薬品の適正使用や医薬品の品質、有効性、安全性などに関する情報を提供します。顧客と接点を持ち、関係を構築していくのは一般の営業職と同様ですが、MRは自社製品に関する価格交渉ができない点が大きな特徴と言えます。

また、顧客から医薬品の効果や副作用についての情報収集を行い、自社の担当部署に報告することもMRの重要な役割です。患者に何らかの副作用が発生した場合、MRは薬機法(旧薬事法)に基づき、有害事象報告として社内の安全管理部門へ速やかに報告しなければなりません。

参照元

厚生労働省「薬事法に基づく医薬品の副作用報告 について(概要)」

MR転職にあると良い資格

MR転職にあると良い資格

MRへ転職する際に、あると良い資格を4つ紹介します。将来的なキャリア設計を見据えた場合においても、いずれの資格も非常に有利なものといえるでしょう。より有意義なMRの転職になるよう、ぜひ参考にしてみてください。

医療経営士

医療経営士は、医療機関の経営に関する知識や実践力を証明する資格のため、MRへの転職にも有利です。

一般社団法人 日本医療経営実践協会の認定資格である医療経営士は、MRの転職において、あると良い資格といえるでしょう。医療経営士は1級~3級までありますが、資格を活かして転職をする場合は、基本的に2級以上の取得がおすすめです。

特に、病院担当などで病院長や事務長レベルの人材とやりとりをする機会があるMRであれば、医療経営に関する話題をきっかけにコミュニケーションを取り、信頼を得ることが可能です。

また、医療経営士の知識やスキルは、医療ニーズに関する戦略立案にも役立ちます。そのため、MRからMSL(メディカルサイエンスリエゾン)やマーケティング職へのキャリアチェンジを検討する方にもおすすめできる資格です。

MR認定試験

製薬企業のMRやコントラクトMRにとってMR認定試験は事実上必須の資格ですが、入社後でも取得可能です。

MR認定試験は、公益財団法人 MR認定センターが実施する認定制度です。製薬企業に勤務するMRはもちろん、派遣や請負であるコントラクトMRも年1回のMR認定試験を受けて、合格者には有効期間年のMR認定証が発行されます。新卒のMRは入社後社内で実施される半年程度のMR教育研修を修了すると、MR認定試験の受験資格が得られます。

中途採用でも入社後のMR認定資格取得は可能ですが、転職の場合、資格を所持していることが応募条件になっている場合もあります。ただし、MR認定試験の対象者は製薬会社かCSO在籍者のみで、個人での受験はできないため注意が必要です。

TOEIC

外資系製薬会社やMSL、マーケティング職を希望するなら、700点以上のTOEICスコアがあると有利です。

外資系製薬会社では上司が日本人でない場合も多く、海外本社とのやりとりも英語で行われます。社内文書も英文のケースがあるため、TOEICスコアが高い方は転職に有利だと言えます。

また、MSL(メディカルサイエンスリエゾン)やマーケティングのポジションを希望する場合も、海外論文やグローバル戦略資料を読み解くスキルが必要です。そのため、700点以上のTOEICスコアがあれば、語学対応力が高い証明になります。

薬学部卒だと転職に有利

薬学部卒業者は、学んだ医薬品の専門知識がMRの業務内容と親和性が非常に高いため、転職でも有利です。

薬学部では6年かけて薬理学や病態、薬物動態、有害事象といった、MRの基礎業務に欠かせない知識を修得します。専門知識を活かして、医師や薬剤師といったエキスパートともやりとりができるため、MRとしても即戦力としての活躍が期待できるでしょう。

そもそも薬学部卒業者は薬剤師として活躍する人材も多いため、医療関係者から信頼を得やすい点で非常にメリットがあります。さらに、薬剤師の免許を所持している方なら、MS(メディカルサイエンスリエゾン)や学術職へのキャリアチェンジも可能です。

MRの転職市場

MRの転職市場

現在のMRにおける転職市場は、どのような状況にあるのでしょうか。MRへの転職を検討する場合、まずは、さまざまな状況をしっかりとリサーチすることから始めることが大切です。以下に挙げる5つの項目で、MRの現状を解説します。

求人数は減りつつもMRの需要は高い

ジェネリック医薬品の普及により新薬の販売機会が減少し、さらにコロナ禍以降は、病院やクリニックでのMR訪問に対する制限も厳しくなりました。その一方で、オンラインでの医薬情報提供が可能になったことから、従来型のMRの役割は次第に縮小しつつあります。

また、製薬会社各社が人件費削減と業務効率化に乗り出したことも相まってMRの需要が縮小し、製薬会社の求人数は減少傾向にある状況です。

ただし、がん(オンコロジー)や希少疾患といったスペシャリティ領域は、今後も患者の増加が見込まれています。スペシャリティ領域で扱う医薬品は投与管理も複雑で、副作用のリスクもあることから、医師に対して高度な情報を提供できるMRの需要はますます高まるといえるでしょう。

MR認定資格がある人は転職も有利に

MR認定資格は、公益財団法人 MR認定センターが提供する公式な資格として、製薬や医療関連業界で広く認知されています。そのため、医薬品に関する専門知識だけでなく、倫理観や法令遵守の意識も備えた人材であることの証明といえるでしょう。

転職市場においては、MR認定資格を持っている人は企業から即戦力とみなされるため、より良い条件での転職が実現しやすくなります。また、医療機器メーカーや治験関連のCRO、ヘルスケア分野のベンチャー企業などでも、MR認定資格を持つ人材には一定のニーズがあります。営業スキルと高い専門性が活かせるため、MR職以外のキャリア検討も可能です。

MR未経験者はポテンシャル採用の可能性あり

MRへの転職を目指す際、資格や経験があることはもちろん有利です。しかし近年では、医療現場でのニーズの高まりや、経験豊富なMRの退職が進んでいることから、製薬業界では若手人材を受け入れる流れが強まっています。営業スキルや高いコミュニケーション力を持つ人材であれば、ポテンシャル採用として評価されるケースも増えています。

各製薬会社でも、将来的な戦力となる若手人材や異業種経験者などの採用と育成の必要性から、ポテンシャル採用枠を設けるケースも出てきました。このため、MR未経験者でも業務上役立つスキルを保有している場合や、意欲の高い人材であれば、ポテンシャルを見込んで採用される可能性があります。

コントラクトMRなら専門性を磨ける

コントラクトMRとは、医薬品のアウトソーシング会社であるCSOに所属するMRです。1~2年毎に製薬会社と派遣か請負型で契約を結び、一般のMRと同様に医薬品の情報を提供します。

コントラクトMRの強みは、製薬会社に所属するMRよりも専門領域に挑戦しやすい点と言えます。専門領域で経験とスキルを積むことで、より有利な条件の環境での活躍が可能です。

MRの専門領域は幅広く、がん患者の増加に伴うオンコロジーやオーファンドラッグなどの希少疾患は、医薬効果に大きな期待がかけられています。そのため、MRのニーズが高く、将来的にも有望な領域です。また、コントラクトMRなら、さまざまな製薬会社の医薬品を取り扱うことにより、幅広い知識が得られます。

MR転職に最適な年齢

MRへの転職を検討する場合、未経験者であれば若い世代の方が有利といえるでしょう。特に30代前半までであれば、企業から「長期的に活躍できる人材」として期待されやすく、MRとしての転職が実現する可能性も高まります。

MR経験者であっても、専門性の高い領域で活躍していた方であれば、30代後半や40代以降でも一定のニーズがあり、転職の成功率は高いといえるでしょう。特に、スペシャリティ領域とされるオンコロジーや希少疾患、神経・精神疾患、消化器系疾患、ワクチンの5分野は将来性が高く、これらの経験者は年齢を問わず歓迎される傾向にあります。

MRの知識を活かせるおすすめの転職先

MRの知識を活かせるおすすめの転職先

MRの知識を活かせるおすすめの転職先としては、以下に挙げる5つが代表的です。一見、MRと縁がないように感じる業界でも、それぞれの開設を参考にして価値あるキャリアチェンジに挑戦してみることをおすすめします。

製薬会社

MRとしての知識を最大に活かすなら、製薬会社への転職がおすすめです。製薬会社内にはマーケティングや学術・メディカルアフェアーズ、安全性情報、品質管理、MSL(メディカルサイエンスリエゾン)など、さまざまな部門があります。

MRとして培った知識や経験を活かして、将来的により高度な専門分野や管理職のポジションなど、キャリアアップを目指せます。

医療機器メーカー

医療機器メーカーは病気の診断・治療や、健康管理に役立つ機器や装置を取り扱っています。そうした医療機器を病院やクリニックに紹介し、導入を提案する仕事は、MRとしての知識や経験を最も活かせる分野のひとつと言えるでしょう。

医療機器を扱う医師や看護師と信頼関係を築くことは、MR経験者ならではの腕の見せどころです。医療用語や疾患に関する知識、製品の説明力に加え、コンプライアンスを意識した対応も可能です。

また、営業職にとどまらず、臨床現場での製品使用方法や操作トレーニングを行う「クリニカルスペシャリスト」などの職種もあり、キャリアの選択肢が広がります。

コンサルティングファーム

MRとしての知識や経験は、医薬品やヘルスケアなどのライフサイエンス分野に強みを持つコンサルティングファームでも高いニーズがあります。医療・製薬に特化した専門ファームはもちろん、世界的な総合コンサルティングファームにもヘルスケア業界向けの部門があるため、MR経験者にとって挑戦しやすい転職先といえるでしょう。

医薬やヘルスケアジャンルに向けたコンサルティングとして、製薬会社や医療機器メーカーに対して、市場参入や営業体制などに関するさまざまな提案を行います。医療現場が抱える課題や運用実態をよく理解するMR経験者にとって、コンサルティングファームは活躍が期待できる転職先です。

金融業界

MRとしての知識や経験とは、一見畑違いに思われる金融業界への転職でも活かすことができます。メガバンクや地方銀行、証券会社などには、医療・製薬業界を担当する法人営業のポジションが存在します。

病院や製薬会社への融資、資産管理、医療施設の開業支援、設備投資に関する相談対応などを通じて、MRの経験を活かしながら活躍することが可能です。

MRとしての医薬品の薬理作用や適応症、競合製品への理解力を活かして、証券会社や運用会社でアナリスト職としても活躍できるでしょう。いずれも、MRならではの知識とコンプライアンス意識の高さで、顧客に信頼されやすいというメリットがあります。

マーケティング職

MRとして培った現場感覚を活かして、マーケティング職への転職を目指すのも有効な選択肢です。製薬会社や医療機器メーカーであれば、製品マーケティングの分野において、MRの知識や経験をダイレクトに活かすことができるでしょう。

また、近年注目を集めているデジタルマーケティングの分野でも、医療従事者向けWebコンテンツの設計や運用といった業務があります。特に、「どのようにすれば医療関係者に響くか」を理解しているMR経験者であれば、十分に活躍が期待できます。

MRの転職理由を書くポイント

MRの転職理由を書くポイント

MRを目指す場合、面接で重要なアピールポイントとなる転職理由を準備しておきましょう。3つのポイントに重点を置けば、転職理由が書きやすくなります。それぞれのポイントについて、以下で詳しく紹介します。

MRの仕事内容を正しく理解する

「MRの仕事=医療関係者への営業」だけではありません。MRは、自社医薬品の正確な情報を医師や薬剤師に提供すると同時に、実際に患者へ使用された際の効果や、副作用についてヒアリングを行う役割も担っています。

さらに、学会でのサポートをはじめ、医療関係者との関係構築や自社製品への理解を深めるために行われる講演会の企画・運営、資料提供もMRの重要な業務のひとつです。学会や講演会は土日に開催されることも多く、担当MRはその都度対応する必要があります。

MRは単なる医薬品の販促担当ではなく、医療の発展や患者の健康に貢献する責任あるポジションであることを理解しておきましょう。そのうえで、MRとして活かせる自身の強みや、将来描くビジョンを転職理由に盛り込むことが重要です。

応募先企業の主力製品のリサーチを行う

一口に製薬会社といっても、得意とする領域や取り扱う医薬品はさまざまです。新薬開発を主力とする企業もあれば、ジェネリック医薬品に特化した企業もあり、それぞれの特徴に違いがあります。

そのため、応募先企業の主力製品については、事前にしっかりリサーチしておくことが重要です。あわせて、主力製品の開発背景や、医療業界に与えた影響についても調べておくとよいでしょう。

採用担当者から志望動機を問われた際に、「貴社の新薬が希少疾患における治療法の革新につながっていることに感銘を受け、将来的に自分もこの領域に携わりたい」といった、説得力のある具体的な回答ができるようになります。

MRを希望する具体的な根拠を整理しておく

MRは、高い専門知識と優れたコミュニケーション力が求められる、責任の大きな仕事です。単に「待遇が良い」「製薬業界で働くイメージが良い」といった理由では、志望動機としては説得力に欠けるでしょう。

そもそも、なぜ一般的な営業職ではなく、MRとして製薬会社への転職を目指すのか。その理由を深く掘り下げて考えることが重要です。あわせて、これまでの勤務経験とMR職との共通点を探してみることもおすすめします。

「なぜ自分がMRを希望するのか」という理由を具体的かつ論理的に整理できれば、採用担当者にあなたの熱意とMRという仕事への理解がしっかりと伝わるはずです。

MR転職を成功させるポイント

MR転職を成功させるポイント

転職エージェントを利用してMRへの転職を成功させるには、以下に挙げる4つのポイントがカギを握るといえるでしょう。転職エージェントならではのメリットをうまく活用しながら、成果につながる転職活動にしてください。

コンサルタントとのコミュニケーションを大切にする

転職エージェントを利用する場合、コンサルタントとの密なやりとりが成果を大きく左右します。転職希望者にとってコンサルタントは、MRへの転職成功というゴールまで併走してもらえる重要なパートナーです。

「MRとして活躍したい」という、自身の意欲や明確な希望がきちんと伝わるようなやりとりを心がけ、コンサルタントの意見に耳を傾けましょう。コミュニケーションを大切にすることで、コンサルタントも転職希望者の熱意に応えて、よりきめ細やかなアドバイスやサポートを提供してくれます。

希望条件を絞り込む

製薬会社といっても、外資系か内資系かによって、求められる人物像には違いがあります。また、扱う医薬品も新薬かジェネリック専門かで待遇面はもちろん、将来的なキャリアパスも異なるでしょう。

MRへ転職する際は、自身の希望条件をしっかり絞り込むことが重要なポイントです。自身の方向性がきちんと定まっていれば、コンサルタントも希望条件やスキルに沿った最適な求人先の提案やアドバイスがしやすくなります。また、入社後のミスマッチを防ぐうえでも効果的です。

求人先の内部情報があれば確認する

サイトなどに掲載された案件情報だけでは、求人先のリアルな実態まで判断できないことがほとんどです。あらかじめ希望する企業について、実際の雰囲気などを知っておけば、入社後のギャップも少ないでしょう。

MR向け転職エージェントのコンサルタントは、各企業と定期的にやり取りを行っているため、現場の状況だけでなく、評価されやすい基準なども把握しています。求人先の内部情報はできるだけ事前に確認し、自分に合った企業かどうかを見極めておくことが重要です。

転職に適した時期に活動をする

MRへの転職を成功させるには、転職時期の見極めも重要です。製薬業界の採用ニーズは時期によって波があるため、タイミングを見計らって転職活動を効率良く行いましょう。

MRの転職に有利なのは、新年度入社を見据えて採用が強化される1~3月と、中途採用の第二ピークである9~11月です。いずれもこの時期は、製薬会社の採用計画に沿って求人件数が増加します。

より良い条件でMRへの転職を目指すのであれば、有利な時期の1ヶ月ほど前から準備を始めておくと、気になる企業の動向をチェックしたり、余裕をもって選考対策に取り組んだりすることができます。

MR向け転職エージェントに関するよくある質問

MR向け転職エージェントに関するよくある質問

以下では、MR向け転職エージェントを活用する際の疑問を回答とともに紹介します。それぞれの質問と回答を参考にしながら、スムーズなMRへの転職活動を実現させてください。

転職エージェント業界で1位はどこですか?

転職エージェント業界の1位は、大手総合型転職エージェントの「リクルートエージェント」です。

支援実績・求人数・利用者数すべてにおいてトップクラスのリクルートエージェントは、人材紹介業として国内最大級の規模と歴史を誇る、株式会社インディードリクルートパートナーズが運営しています。

幅広い業界・業種を網羅し、圧倒的な求人数を誇っているため、MRに限らず多くの転職希望者にとって選択肢の幅が広がる点は、大きな魅力といえるでしょう。また、リクルートならではのノウハウを活かした、充実した選考対策が受けられるため、内定獲得率の向上にもつながります。

未経験でもMRになれますか?

未経験でもMRになることは可能です。ただし、転職する場合は30代前半までが転職に有利です。

MRは未経験からでも目指すことが可能ですが、特に医薬品メーカーを志望する場合は、難易度が高いことを認識しておきましょう。ただし、医薬品のアウトソーシングを手がけるCSOに所属するコントラクトMRであれば、営業経験のある方は比較的採用されやすい傾向にあります。

営業経験がない方は他業界でスキルを磨くか、教育体制の整ったCSOのコントラクトMRとして経験とスキルを積んでから、医薬品メーカーのMRを目指す方法もあります。

MRとMSの違いは何ですか?

MRは製薬会社、MSは医薬品卸売会社の営業として所属し、扱う医薬品の範囲と営業方法に違いがあります。

MRは、医師や薬剤師に対して自社医薬品の情報提供を行い、販促を担う職種ですが、顧客への医薬品の供給や価格交渉は行いません。

一方で、MS(Marketing Specialist)は、医薬品の流通と安定供給のプロフェッショナルであり、複数の製薬会社の医薬品を扱う職種です。医療機関の調剤や在庫管理をサポートするとともに、価格交渉も担当します。

MRが医療機関へ提案した医薬品を、MSが価格交渉や納期調整を行い納品します。MRにとってMSは、医薬品供給の現場に欠かせない、大切なパートナーともいえるでしょう。

MRからの転職で多い業界は?

MRからの転職で多い業界は「人材業界」と「金融業界」の2つです。

転職市場では、MRのスキルや専門性が高く評価されており、異業種への転職を目指すMRも増えています。医師や薬剤師との関係構築力や製品のプレゼンテーション力は、人材業界や金融業界でも十分に活かすことができるでしょう。

医療従事者へのヒアリングを通じて提案を行ってきた経験は、人材業界において求職者のニーズを把握し、適切なマッチングを提案する際に役立ちます。また、MRで培った営業力や課題解決力は、金融業界での資産運用提案や法人営業にも応用できます。

転職エージェントはすぐ転職するつもりがなくても登録できる?

早期の転職意思がない場合でも、転職エージェントは登録可能です。

MRの転職において重要なのは、早めに行動を起こすことです。すぐに転職を希望していない場合でも、あらかじめ転職エージェントに登録しておくことで、コンサルタントとのキャリアカウンセリングを通じて自身の強みを明確にでき、転職の方向性を定めやすくなります。

また、好条件の求人は人気があり、すぐに募集が締め切られる場合もあります。転職時期が具体的に決まっていなくても、転職エージェントを活用すれば、自身の希望する求人が紹介された場合もチャンスを逃すことがありません。

転職エージェントとハローワークはどちらが良い?

MRを目指すなら好条件な案件を多数保有し、さまざまな支援が受けられる転職エージェントがおすすめです。

ハローワークは、地域企業の求人に強いという特徴がありますが、MRのように専門性の高い職種の求人は少ないといえるでしょう。さらに、自身で求人を一つひとつ検索したうえで、職員を通じて企業へ紹介してもらう必要があります。

転職エージェントには、製薬・医療業界に特化した専門型や、幅広い業種を扱う総合型などがあり、圧倒的な求人数の中から自分の希望条件に合った求人をスピーディーに見つけることが可能です。一方で、ハローワークは、転職エージェントで希望に合う案件が見つからなかった場合の補完的な手段として活用するのがおすすめです。

MRの仕事は激務?

土日の講演会対応や日々医薬品情報のアップデートをする必要があり、一般的な営業職より激務な傾向です。

MRは医師や薬剤師とアポイントを取り、担当エリアの病院やクリニック、調剤薬局を訪問しなければなりません。医療従事者という特性上、面会時間は早朝や閉院後の夜間になる場合が多く、拘束時間が多いのも特徴です。

一般的な営業職と比べてMRの業務は幅広く、医薬品に関する適切かつ最新の情報を提供するために、日々勉強を重ねて知識を磨き続ける必要があります。また、自社製品に関する講演会の企画や運営、学会のサポートもMRの仕事です。

高水準の給与や充実した福利厚生、社会貢献度も高いためやりがいはありますが、決して楽な仕事ではないということを理解しておきましょう。

MRは女性でも活躍できる?

産休や育休、短時間勤務が可能な製薬会社では、結婚や出産を経た女性MRが多数活躍しています。

MRは転勤も伴う仕事のため、女性の場合、結婚や出産といったライフステージの変化により、仕事が継続できるかどうか不安に思う方も多いでしょう。しかし、製薬企業の多くは勤務体制が充実している場合が多く、産休や育休制度、短時間勤務などにも対応しています。そのため、子育てをしながらMRとして活躍する女性も多いです。

昨今では転勤を伴わない地域限定型のMRやリモートMRなど、働き方も多様化しています。また、エリアを制限したコントラクトMRなどもあり、柔軟性の高い勤務が可能です。

MR向け転職エージェントのまとめ

MR向け転職エージェントのまとめ

MRへの転職を目指す方に向けて、おすすめの転職エージェントや上手な活用方法など、役立つ情報をお届けしました。MRは、高度な専門知識とコミュニケーション力が求められる分、社会的貢献度も高くやりがいのある仕事です。

MR向け転職エージェントの活用により、難易度の高い転職でも、コンサルタントからの適切なアドバイスとサポートを受けて、内定獲得を目指すことができます。ぜひ本記事を参考にして、MRへの転職という夢を実現させてください。

商号フリーコンサル株式会社(Freeconsul Inc.)
URLhttps://www.freeconsul.co.jp/
本社所在地〒107-0062
東京都港区南青山3丁目1番36号青山丸竹ビル6F
有料職業紹介許可番号13-ユ-316208
特定募集情報等提供事業者受理番号51-募-001302
法人番号3010401144747
適格請求書事業者登録番号T3010401144747
フリーコンサル株式会社の会社概要

フリーコンサル株式会社が運営する「コンサルGO」は官公庁や公的機関など信頼できる情報をもとに転職/キャリア/企業情報を執筆・エビデンスチェックをしております。


運営者
フリーコンサル株式会社

当メディア「コンサルGO」は有料職業紹介(許可番号:13-ユ-316208)の厚生労働大臣許可を受けているフリーコンサル株式会社が運営しています。掲載情報はコンテンツポリシーに則り官公庁や公的機関などの信頼できる情報をもとに執筆・エビデンスチェックを実施。情報に誤りがあった場合はお問い合わせフォームよりお知らせください。

目次