日系コンサルティングファームは、高年収を目指せる、離職率が低く長く働きやすい、人材育成の風土があるなど、メリットが多いことから、転職市場において高い人気を誇っています。
ただ、日系コンサルに興味はあるものの、コンサルと言えば外資系のイメージが強く日系の実態はよくわからない、外資系と比べて年収が低そう、激務らしい、などマイナスイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、日系コンサル上位20社の年収ランキングやコンサルファームの種類、入社するメリット・デメリット、外資系との違いなど、日系コンサルティングファームに関する各種情報について詳しくご紹介します。
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日系コンサルティングファーム年収ランキング20社
日系コンサルティングファームの平均年収について、ランキング上位20社を次表にまとめました。
ランキング | コンサルティングファーム | 平均年収 | 区分 |
---|---|---|---|
1位 | 野村総合研究所 | 1,232万円 | シンクタンク |
2位 | 三菱総合研究所 | 1,113万円 | シンクタンク |
3位 | ベイカレントコンサルティング | 1,106万円 | 戦略 |
4位 | ドリームインキュベータ | 1,086万円 | 戦略 |
5位 | 経営共創基盤 | 1,080万円 | 事業再生 |
6位 | シンプレクス | 970万円 | IT |
7位 | クニエ | 949万円 | 戦略 |
8位 | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング | 904万円 | シンクタンク |
9位 | 日立コンサルティング | 829万円 | 戦略 |
10位 | 山田コンサルティンググループ | 826万円 | 戦略 |
11位 | アビームコンサルティング | 807万円 | 戦略 |
12位 | イグニション・ポイント | 795万円 | IT |
13位 | NTTデータ経営研究所 | 788万円 | シンクタンク |
14位 | リブ・コンサルティング | 774万円 | IT |
15位 | 大和総研 | 736万円 | シンクタンク |
16位 | 日本総合研究所 | 689万円 | シンクタンク |
17位 | シグマクシスHD | 687万円 | IT |
18位 | 船井総研 | 671万円 | 戦略 |
19位 | みずほリサーチ&テクノロジーズ | 657万円 | シンクタンク |
20位 | フューチャーアーキテクト | 647万円 | IT |
※各社の有価証券報告書・口コミ等を参考に作成
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」による10人以上の企業規模の平均年収は約497万円(※1)なので、上記コンサル20社の年収は、いずれも国内平均より高くなっています。
同調査結果で規模が1000人以上の企業に限定してみても、平均年収は585万円(※2)となり、上記コンサル20社の平均年収は、いずれも国内大企業の平均よりも高額です。
20社の平均年収の中央値は約817万円で、国内大企業の平均を230万円以上上回っており、中でも上位5社は平均年収が1000万円を超えるかなりの高水準となっています。
日系コンサルティングファームは概して年功序列型の給与体系なので、入社してまもない時期はさほど高い給与・年収でなくても、勤務年数等に応じた昇給が期待できます。
昨今、コンサル業界の市場規模は拡大傾向にあり、大手コンサル各社の採用意欲も強いと言われています。
上記の平均年収の高さは、業界の好調ぶりを反映していると言えるでしょう。
(※1)きまって支給する現金給与額(340.1千円)×12+年間賞与その他特別給与額(884.5千円)で算定。
(※2)きまって支給する現金給与額(385.3千円)×12+年間賞与その他特別給与額(1230.5千円)で算定。
日系コンサルファームTOP10社の特徴を紹介
日系コンサルファームのTOP10社について、特徴をご紹介します。
野村総合研究所
- 国内初の本格的な民間シンクタンク
- リサーチからマネジメント・戦略・システム・ITコンサルティングなど幅広い領域でソリューション事業を展開
- 官公庁や民間の大手企業への豊富なコンサルティング実績
日系コンサルティングファームの年収ランキングトップは、野村総合研究所です。
1965年に設立された国内初の本格的な民間シンクタンクで、リサーチや経営・戦略コンサルティング、ITコンサルティングなどを幅広く手掛けています。
かつてシステム開発会社と合併した経緯もあり、ITソリューションやシステム運用等にも強く、特に金融・流通分野で高い評価を得ています。
官公庁や民間企業へのコンサルティングも多数行っており、サービスの質の高さには定評があります。
野村総合研究所の基本情報 | |
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会社名 | 株式会社 野村総合研究所 |
設立 | 1965年4月1日 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-9-2 大手町フィナンシャルシティ グランキューブ |
公式サイト | https://www.nri.com/jp |
三菱総合研究所
- 三菱グループの共同出資により設立された総合シンクタンク
- 事業の柱は「シンクタンク・コンサルティングサービス」と「ITサービス」
- 官公庁、金融、一般産業の各分野にバランスよく事業を展開
ランキング第2位は、三菱総合研究所です。
1970年に設立された、日本を代表とする大手シンクタンクのひとつです。
長年、政府、官公庁、自治体等からの委託による調査研究を行いながら成長してきましたが、近年はIT事業にも注力しています。
日系の大手シンクタンクは金融機関等の調査部門が起源となっていることが多いのですが、三菱総合研究所は、三菱グループ各社による共同出資によって設立された持株会社であるため、金融機関の傘下ではなく、後述の三菱UFJリサーチ&コンサルティングとも別の会社です。
三菱合研究所の基本情報 | |
---|---|
会社名 | 株式会社 三菱総合研究所 |
設立 | 1970年5月8日 |
本社所在地 | 東京都千代田区永田町二丁目10番3号 |
公式サイト | https://www.mri.co.jp/ |
ベイカレント・コンサルティング
- 日系大手で唯一独立性を保つ総合系コンサルティングファーム
- 戦略・業務改善・IT戦略・システム構築など幅広い領域でコンサルティング業務を展開
- コンサルタントを業界や領域で区切らないワンプール制を採用
第3位は、ベイカレント・コンサルティングです。
1998年に創業し、当初はSIerとしてシステム構築やIT事業を手掛けていましたが、2004年頃から業務領域を拡大し、コンサルティング事業も行っています。
その後、戦略コンサルティングにも注力し、現在では戦略、業務、デジタル等のコンサルを幅広く行う総合コンサルティングファームとなっています。
2014年には東証プライム市場に上場し、転職市場においても優秀な人材の注目を集める急成長ファームです。
ベイカレント・コンサルティングの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社ベイカレント・コンサルティング |
設立 | 1998年3月25日 |
本社所在地 | 東京都港区麻布台1丁目3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー |
公式サイト | https://www.baycurrent.co.jp/ |
ドリームインキュベータ
- 元BCG日本代表が設立した日系戦略コンサルティングファーム
- 新規事業の戦略策定や成長戦略など日本を代表する大手企業に戦略コンサルティングサービスを提供
- コンサル事業でのノウハウから産業プロデュース・事業創造・投資事業なども展開
ドリームインキュベータは、ボストンコンサルティンググループ(BCG)の日本代表であった堀紘一氏が中心となり2000年に創立した戦略コンサルティングファームです。
創業者らがコンサルや投資ビジネス等を通じて培ってきたノウハウを生かし、大企業向けの戦略コンサルティングや、スタートアップ企業を対象とするベンチャー投資等を行っています。
国内外に多くの子会社・関連会社があり、グローバル企業への戦略コンサルや、日系企業のアジア進出のサポートにも注力しています。
ドリームインキュベータの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社 ドリームインキュベータ |
設立 | 2000年6月1日 |
本社所在地 | 東京都千代田区霞が関3-2-6 東京倶楽部ビルディング4F・6F(受付:6F) |
公式サイト | https://www.dreamincubator.co.jp/ |
経営共創基盤
- 元産業再生機構のメンバーが設立した日系戦略コンサルティングファーム
- ハンズオン(常駐協業)型コンサルティングを特徴とし戦略立案だけでなく実行支援にも注力
- 経営再生のスペシャリストとしてグローバル企業からベンチャーや公的機関まで多様なクライアントに支援を展開
経営共創基盤(IGPI)は、産業再生機構(2003年設立、2007年解散)で中心メンバーだった冨山和彦氏や元メンバーらが2007年に設立した戦略コンサルティングファームです。
事業戦略やM&A支援を得意としています。
近年は北欧、アメリカ、アジア等におけるグローバル海外案件も増えていて、海外常駐案件も豊富にあります。
コンサルティング業務以外に、企業再生投資やベンチャー企業投資も実施しており、経営難となった公共交通事業者への投資や経営コンサルティング、営業等も手掛けています。
経営共創基盤の基本情報 | |
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会社名 | 株式会社 経営共創基盤 |
設立 | 2007年4月 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内一丁目9番2号 グラントウキョウサウスタワー8階 |
公式サイト | https://www.igpi.co.jp/ |
シンプレクス
- システム開発やDX推進などを支援するIT系コンサルティングファーム
- システムの開発から運用、保守まで自社内で完結できるため一気通貫でのソリューションを提供
- メガバンク・三大証券・大手生保をはじめ多くの金融機関へのシステム構築から導入支援の実績あり
シンプレクスは、システム開発やシステムコンサルティング、DX推進支援等を行うITコンサルティングファームです。
1997年の設立以来、金融機関向けのシステム構築、運用、保守等を得意とし、多くのITソリューションサービスを展開してきました。
コンサルティングからシステム開発、保守、改善提案までのすべての工程を一貫して担うことができる強みがあります。
様々な産業でDXへの対応が進む昨今は、銀行や証券会社のみならず、公的機関や製造行、建設業、暗号資産ビジネス、FXビジネスなど幅広い業界においてサービス展開を図っています。
シンプレクスの基本情報 | |
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会社名 | シンプレクス株式会社 |
設立 | 2016年9月13日 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門一丁目23番1号 |
公式サイト | https://www.simplex.inc |
クニエ
- NTTデータの戦略コンサルとして設立されたコンサルティングファーム
- 製造・流通・サービス業などの企業に戦略構築や定着化支援などのビジネスコンサルティング事業を展開
- NTTデータグループのグローバルネットワークと連携し多くのグローバル案件も手掛ける
クニエは、NTTグループの総合コンサルティングファームで、2009年に設立されました。
データ通信、システム構築等を担うNTTデータの100%子会社であるため、システム開発等は手掛けず、コンサルティング業務のみを担っています。
企業の経営戦略・事業戦略立案、ファイナンシャルマネジメント、デジタルマーケティングなど多くの分野のコンサルティングを手掛けていますが、特筆すべきはグローバル案件比率が65%と非常に高いことです。
中でも成長途上のアジア・新興国の支援に注力しています。
アジアに複数の拠点を有するほか、52か国、203都市に及ぶ海外グループ会社とも連携しながら各種事業を展開しています。
クニエの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社クニエ |
設立 | 2009年 7月 1日 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町2-3-2 大手町プレイスイーストタワー11F |
公式サイト | https://www.qunie.com/ |
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
- 三菱UFJフィナンシャル・グループのシンクタンク・コンサルティングファーム
- 大企業から中小企業まで幅広い顧客にコンサルティングサービスを提供
- 中央官庁向けに政策研究・調査業務や、行政に向けた戦略支援事業も展開
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、三菱UFJフィナンシャル・グループのシンクタンクです。
1985年に設立された、三和銀行傘下の三和総合研究所からスタートし、親会社である銀行の数度の合併の影響もあり、UFJ総合研究所と三菱系のコンサルファームが合併して現在の組織体制となっています。
昨今では、システムコンサルティング等を手掛けるシンクタンクが増えていますが、三菱UFJリサーチ&コンサルティングはシステムコンサルは行わず、従来からのシンクタンク事業に注力しています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの基本情報 | |
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会社名 | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 |
設立 | 2006年1月 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門5-11-2 オランダヒルズ森タワー |
公式サイト | https://www.murc.jp/ |
日立コンサルティング
- 日立製作所100%出資によって設立された日立グループのコンサルティングファーム
- 経営・事業戦略や企画立案からマネジメント支援、業務改革など幅広くコンサルティングサービスを提供
- 製造・流通サービス・公共・金融・ヘルスケア・エネルギーの6つの業界をコンサルティング対象とする
日立コンサルティングは、2002年に設立された総合コンサルティング会社で、日立製作所の100%子会社です。
日立製作所やグループ企業は、長年、モノづくりを行い、社会インフラや高度なITによるソリューションを提供してきています。
日立コンサルティングは、それらの技術やノウハウを集結し、サービスによる社会課題解決を行うことを目指しており、経営・事業戦略、業務改革、グローバル事業、CXM(顧客体験マネジメント)など幅広い領域のコンサルティングを手掛けています。
日立コンサルティングの基本情報 | |
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会社名 | 株式会社 日立コンサルティング |
設立 | 2002年7月1日 |
本社所在地 | 東京都千代田区麹町二丁目4番地1 麹町大通りビル(受付:11F) |
公式サイト | https://www.hitachiconsulting.co.jp |
山田コンサルティンググループ
- 国内に13拠点、海外にも多数拠点を展開する日系コンサルティングファーム
- 事業再生や事業承継、M&AをはじめIT戦略、海外ビジネス、不動産など幅広いコンサルティング領域に対応
- 各業界・業種出身の特化したコンサルタントが在籍し専門性の高いコンサルティングを提供
山田コンサルティンググループは、コンサルティング事業や投資事業を行う戦略コンサルファームです。
国内に13拠点、アジアやアメリカに10拠点を有するほか、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニアの現地提携先と連携し、グローバルなサービス展開を図っています。
事業継承、事業再生、M&A、持続的成長、不動産、ITなど幅広い領域のコンサルティングをワンストップで担っています。
山田コンサルティンググループの基本情報 | |
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会社名 | 山田コンサルティンググループ株式会社 |
設立 | 1989年7月10日 |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1丁目8番1号 丸の内トラストタワーN館10階(受付9階) |
公式サイト | https://www.yamada-cg.co.jp/ |
日系コンサルファームの種類
日系に限ったことではありませんが、コンサルファームは、次の7種類に大別できます。
それぞれについて、解説します。
戦略
戦略コンサルは、クライアント企業が抱える経営課題の解決に向けて、大局的な視点から経営戦略の提案や経営層の意思決定のサポート、各種助言等を行います。
クライアント企業全体の中長期的なあり方を示し、最適な方向へと導くためのグローバル戦略や事業戦略の立案、M&Aによる事業統合、新規プロジェクトの立ち上げ支援等、幅広い業務を担います。
IT
ITコンサルは、ITシステムを用いて企業戦略の実現や業務改革、効率化を図ります。
IT投資計画策定、システム分析、システム開発や導入支援のほか、運用の支援・指導を担うこともあります。
シンクタンク
シンクタンクは、社会経済の諸問題や政治課題等を解決するため、専門家の立場から政策立案・政策提言を行います。
政府系機関を母体とする研究組織や、メガバンク・証券会社・商社等を母体とする民間系シンクタンクなどがあります。
従来のシンクタンクは、政策立案・政策提言がメインで、その実現についてはサポートしませんでした。
昨今では、民間企業の戦略策定や実施支援といった包括的サポートを行うシンクタンクが増えており、業務内容は総合コンサルと重複する傾向にあります。
>>シンクタンクとコンサルの違い|それぞれのビジネスモデルや向いている人の特徴も解説
業務(ビジネス)
業務コンサルティングでは、専門知識と第三者視点を活かして企業の業務改善やフローの策定などを行います。
コスト削減や売上向上や品質向上にむけた施策を実行します。
コスト削減や売上向上や品質向上にむけた施策を行うなど業務内容に直接関わる支援を実施するため、業務を行う企業の現場に常駐しコンサルティングする場合がほとんどです。
業務内容に関わるIT技術や組織人事、会計、SCMなど多岐に渡る領域の知識も必要とされます。
人事・組織
人事・組織コンサルティングでは、組織戦略・改革のほか、人材制度の設計や評価や教育などの各種制度についても検討し、企業の経営資源である「人」に特化した支援を行います。
企業の「人」に関連する課題を分析し、主に企業のCEO/COO、CHO、人事部署などに向けて、課題解決策の検討・提案から、それを実際に落とし込む実行支援を行う場合もあります。
案件によっては人事部署以外の部門とも協力しプロジェクト推進を行うこともあります。
FAS
FASとはファイナンシャルアドバイザリーサービス(Financial Advisory Services)の略で、企業の財務に関する課題解決やサポートを行います。
FASでは、主に企業のCFOや財務・経理部長とともに企業や事業の買収・売却、資本提携などM&Aに関わる業務についても支援を行います。
財務や買収に関する実務支援として高度な専門知識が要求され、秘匿性の高い情報を取り扱うため、公認会計士や弁護士出身者など有資格者も多数在籍しています。
>>FASとは?コンサルとはどう違う?年収、業務内容、大手企業Big4について解説
事業再生
事業再生では、キャッシュフロー改善に向けた支援や事業再生計画の策定など、債務超過や業績不振となっている企業に対してコンサルティングを行い再生を目指します。
企業再建に向け、事業再生と財務再生の主に2つのアプローチにより支援を実行し、企業再建の命運にかかわるため、短い期間に成果を出していかなければならないタフな領域です。
クライアントの企業に常駐して行うハンズオン(常駐協業)型でコスト削減やオペレーション改革などの業務に取り組む場合がほとんどとなります。
日系コンサルファームに入社するメリット
日系コンサルファームに入社するメリットは、成長できる環境が整っていて長く働きやすいことや、転職市場においても有利になることなどです。
長く働きやすい
日系コンサルティングファームは、人材育成プログラムが充実しています。
ひとつのプロジェクトをチームで担当することが多いので、経験が浅い若手でも、見守ってもらいながら成長していくことが可能です。
ホワイト企業が多く、ワーク・ライフ・バランスが取りやすいことや、福利厚生が大企業である親会社並みに充実している傾向にあるなど、長く働きやすい環境が整っていると言えます。
景気の波に左右されにくい
景気の波に左右されにくいことも、日系コンサルに入社するメリットのひとつです。
日系コンサルは、大手企業が親会社であることが多く、親会社・グループ会社からの案件が多数あります。
仮に親会社・グループ会社の業績や景気が悪化しても、経営改善やコスト削減に向けた案件が発生するため、日系コンサルは経営が景気に左右されにくく、安定している傾向にあります。
転職に有利
日系コンサルティングファームで経験を積むことにより、日系企業におけるビジネスマナーのほか、課題を的確に把握し、冷静に対応・分析する能力や、プレゼンテーション能力、交渉力、常に積極的に学ぶ姿勢など、多くのポータブルスキルを身につけることができます。
これらのスキルは、転職市場においても高く評価されますので、日系コンサルで勤務経験を積むメリットのひとつと言えるでしょう。
日系コンサルファームに入社するデメリット
日系コンサルファームに入社するデメリットとしては、主に次の3点が考えられます。
外資系より年収が低いことがある
外資系コンサルは、年収が高い業界と言われています。
給与は基本給とインセンティブ給(成果給)から構成されていて、成果をあげればかなりの高収入を得ることが可能です。
対して、日系コンサルの給与・年収は、外資系よりは劣る傾向にあります。
ただ、国内の他業種と比べれば日系コンサルの給与・年収はかなりの高水準で、日系が低いというよりは、外資系が卓越して高いと考えるのが妥当でしょう。
成果をあげても昇給・昇進しづらい
日系コンサルティングファームの多くは日本企業特有の社風、習慣を踏襲しており、年功序列の評価・給与体系が主流のため、個人で成果をあげても昇給や昇進にはなかなか直結しない傾向にあります。
チームで仕事をすることが多いので、個人で大きな成果をあげる機会も少ないと言えます。
成果主義で評価されたい人にとってはデメリットと感じられるでしょう。
グローバル案件が少ない
外資系コンサルファームは、多くのグローバル企業をクライアントとしていますし、自身もグローバル展開していることが多いため、日系と比べるとマーケットが圧倒的に広範囲です。
グローバル人材を志すコンサルタントが多く在籍しているので、仕事の質もハイレベルで、案件数も多数あります。
日系コンサルティングファームでもグローバル案件を扱うことはありますが、外資系と比べると案件数はどうしても少ない傾向にあり、グローバル案件を担いたい人にとってはデメリットと言えるでしょう。
日系コンサルファームへの転職におすすめのエージェント
ここでは、日系コンサルファームへの転職におすすめのエージェントをご紹介します。
MyVision
引用元:MyVision
- コンサル転職エージェントと戦略ファームの出身者が提供する転職サービス
- 日系コンサルファームをはじめBig4や外資系など200社以上1,000ポジション以上の求人を用意
- キャリア相談から転職後まで一気通貫で徹底サポート
MyVisionは、コンサル転職エージェントとトップ戦略ファームの出身者が提供するコンサルに特化した転職支援サービスです。
累計内定者数800名以上の実績があり、うち95%以上の利用者が年収増(転職後3年以内)しており、他業種や未経験からのコンサル転職にも強みをもっています。
Big4をはじめ国内に展開するほぼ全てのコンサルファームとネットワークを構築しているため、日系コンサルファームの求人についても多様なポジションにて個々の求職者の経験と将来のキャリアビジョンに応じた最適な求人紹介が可能です。
個々の経歴やキャリア志向に応じて最適な転職戦略を提示してくれ、選考対策についてもレジュメ添削や過去の面接内容を分析した「独自の面接対策資料」、本番想定の模擬面接によるフェルミ推定・面接対策など徹底したサポートが受けられます。
これらの実績からJapan Business Research転職エージェント部門では6項目もの高評価を得ています。
MyVisionの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社MyVision |
本社 | 東京都千代田区内幸町2-1-6 日比谷パークフロント 17F |
公開求人数 | 非公開(2024年12月6日現在) |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://my-vision.co.jp/ |
関連記事:MyVisionの評判・口コミ
Flow Group
引用元:Flow Group
- 外資系・大手コンサルへの転職に強み
- アドバイザーは大手コンサル出身者のみ在籍し、未経験者のコンサル転職も丁寧にサポート
- 大手からブティック型まで50社以上の紹介が可能なハイエンド領域サービスも展開
Flow Groupは、コンサルティング業界専門の転職エージェントです。
特に外資系や大手のコンサルに強いエージェントですが、ベンチャーや特化型ファーム等のコンサル求人情報も網羅しています。
国内最大級のコンサルメディアの運営を行っていることもあり、業界事情に精通しており、取材を通じて最新情報等も把握しています。
在籍しているアドバイザーが全員コンサル出身で、コンサルファームならではのカウンセリングや選考対策のアドバイス等を受けることができます。
未経験からコンサルファームへ転職したい人へのサポートも手厚く行っており、コンサルファーム入社後のキャリアパスや類似キャリアの方の事例紹介など、有益なカウンセリングを受けられますので、未経験者にもおすすめです。
また、大手からブティック型まで50社以上の紹介が可能なハイエンド領域の支援も実施しています。
非公開求人の情報を得るためにもぜひ登録をおすすめします。
Flow Groupの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社 Flow Group |
本社 | 東京都新宿区市谷田町3丁目8番 2F |
公開求人数 | 非公開(2024年12月6日現在) |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://consul-career.com/ |
アクシスコンサルティング
引用元:アクシスコンサルティング
- 創業20年で約75,000名の転職支援実績
- 数多くのコンサルタントファームとの強固なパイプ
- 経験者だけなく未経験者にも手厚いサポートを提供
コンサルタント転職専門として特化しているアクシスコンサルティングは、「現役コンサルタントの4人に1人が登録」しているコンサルタント御用達の転職エージェントです。
創業20年で約75,000名の転職支援実績を積み上げたコンサル業界の老舗エージェントで多くのコンサルタントファームとの強固なパイプがあるため、膨大な情報網を活かした実践的かつピンポイントの選考対策を実施してくれます。
コンサルファーム出身のアドバイザーによるサポートもあり、質の高いサービスを受けることができます。
また、転職後も引き続きサポートがうけられ、サポート期間は平均3年と長いのも特徴です。
未経験からコンサルに転職したい方や、コンサルファームから事業会社への転職などのサポートもあるので、将来にわたるキャリアパスを考慮して転職活動を進めたい方にも利用が向いています。
また、案件のおよそ8割が非公開求人のため、優良案件の情報を得るためにもぜひ登録をおすすめします。
アクシスコンサルティングの基本情報 | |
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運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
本社 | 東京都千代田区麹町4-8 麹町クリスタルシティ6F |
公開求人数 | 非公開(2024年12月6日現在) |
非公開求人数 | 非公開 ※全求人の約77% |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.axc.ne.jp/ |
関連記事:アクシスコンサルティングの評判・口コミ
アサイン
引用元:アサイン
- 若手ハイエンド求人特化型エージェント
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アサインは20代~30代の若手ハイエンド層に特化した転職サービスです。
2016年設立の若い企業ならではの独自性が光っており、転職アプリ「ASSIGN (アサイン)」ではAIシミュレーションによるキャリア診断や、適性に合う選択肢(業種×職種)の紹介・求人情報の閲覧などが可能です。
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関連記事:アサインの口コミ・評判
日系コンサルティングファームについての疑問Q&A
日系コンサルティングファームについてのよくある疑問をご紹介します。
日系コンサルティングファームは激務?
日系コンサルティングファームは、長年、激務であると言われてきました。
昨今では、ワーク・ライフ・バランスの改善、働き方改革といった時代の流れもあり、激務度はかなり緩和されていますので、転職を考える際もそれほど心配する必要はありません。
ただ、担当する案件の進捗や時期によっては、忙しくなることもあり、残業が続くこともあります。
実際にどの程度多忙であるかは個人では調べにくいので、コンサル業界に詳しい転職エージェントに相談することをおすすめします。
外資系コンサルティングファームとの違いは?
日系コンサルティングファームと外資系コンサルティングファームとの主な違いは、人事評価・給与体系です。
外資系コンサルは、総じて成果主義で、生産性の高い即戦力が評価され、効率的に大きな成果を出せば、成果に応じて年収も高くなります。
一方で、一定期間で昇進できない人は仕事を任せてもらえなくなる、退職を迫られるといった厳しさもあります。
日系コンサルは、年功序列がベースとなっていて、若い年代で入社し、中長期的な人材育成を経て昇進・昇給していく人が多く、組織内で助け合う文化もあります。
なお、昨今は日系コンサルでも成果主義も取り入れられるようになってきています。
また、中途採用を活発に行う日系コンサルも増えてきています。
日系コンサルティングファームでの経験では市場価値があがらない?
日系コンサルティングファームは、外資系コンサルと比べるとグローバル案件が少ないので、その分、転職市場においてグローバル企業で評価されにくいと言われることがあります。
しかし、実際には、日系コンサルでの経験は、転職市場において価値の上昇につながります。
日系コンサルティングファームでは、ビジネスマナーはもとより、現状分析に基づき課題を正確に特定する、解決策を提案する、戦略の立案・実行に向けた仕組みを構築する、など豊富なスキルを身につけることができます。
日系コンサルで培った能力・専門知識は、コンサルファームへの転職でも他の事業会社等への転職でも高く評価されますので、日系コンサルティングファームでの経験では市場価値があがらないということはありません。
日系コンサルティングファームまとめ
この記事では、日系コンサルティングファームの年収や各社の情報、コンサルファームの種類などについて解説しました。
日系コンサルティングファームは、高年収が期待できることや長く働ける環境が整っていること、やりがいがあることなどから、入社するメリットが大きいと同時に、転職市場においても高い人気があり、求人募集は総じて狭き門です。
そのため、この記事でご紹介した日系コンサルファームへの転職に強いエージェントに登録し、業界事情を熟知したプロフェッショナルによるサポートを受けながら転職活動を進めることをおすすめします。
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サービス名 | 特徴 |
200社以上のコンサルファームとの強固なコネクションで国内に展開するファームほぼすべてに紹介可能 「面接対策資料」と「想定頻出問答集」に加え、元コンサルタントを仮想面接官とした模擬面接により、実践力を鍛えられる |
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