外資系コンサルになるには?年収・仕事内容、大手企業などをわかりやすく解説

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外資系コンサルになるには

外資系コンサルは、高年収・成長環境・グローバルなキャリアが手に入る一方で、激務や競争の厳しさでも知られる業界です。華やかなイメージを持たれやすい一方で、実際の仕事内容や働き方は意外と知られていない部分も多くあります。

本記事では、外資系コンサルの仕事内容や年収相場のほか、外資系コンサルタントになるにはどのような資格・スキルが必要かなどを網羅的に解説します。向いている人・向いていない人の特徴や、転職する際のメリット・デメリットまで丁寧に紹介していますので、これから外資系コンサルを目指す方やキャリアの選択肢として検討中の方にも役立つ内容です。

外資系コンサルへの理解を深め、自分に合ったキャリアを考えるきっかけとして、ぜひ参考にしてください。

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目次

外資系コンサルとは

外資系コンサルとは

外資系コンサルとは、海外資本のコンサルティングファームに所属し、企業の経営課題に対してさまざまな提案や支援を行う仕事です。経営戦略の立案や業務改善、IT導入、M&A支援など、専門領域はファームによって多岐にわたります。

国内企業とは異なり、成果主義やスピード感が強く求められるのが特徴で、英語力や論理的思考力、高い専門性が求められる傾向にあります。また、世界的なネットワークを持つ大手ファームも多く、グローバルな舞台で働ける環境が整っています。高収入やキャリアアップを目指す人にとって、挑戦しがいのある業界です。

外資系コンサルの仕事内容・職位

外資系コンサルの仕事内容・職位

外資系コンサルティングファームでは、役職ごとに担当する仕事内容や求められる責任範囲が大きく異なります。呼称や職位の高さは企業によって細かく変わる場合もありますが、一般的には下記のような階層構造になっています。

アナリスト(アソシエイト)

アナリストは、コンサルタントとしてのキャリアのスタート地点です。アソシエイトと呼ばれることもあります。新卒や若手が多く、最初に任される仕事はリサーチやデータ分析、資料作成が中心です。

クライアントとのやり取りは少なく、上司や先輩の指示を受けてプロジェクトの土台を作る重要な役割を担います。学ぶことが多く、初めての経験に圧倒されることもありますが、成長のチャンスが豊富で、コンサルタントとしての基礎をしっかり築く時期です。

この段階では、論理的思考や問題解決能力、資料作成スキルを徹底的に身に付け、昇進への道を開くための土台を作ります。

コンサルタント

コンサルタントは、実務の中心を担うポジションです。クライアントの課題をヒアリングし、仮説を立てて調査を進め、解決策を提案する一連の流れをリードします。アナリストのアウトプットを管理しつつ、資料のブラッシュアップやプレゼンテーションも担当します。

自分の提案がクライアントに採用される機会も増え、やりがいを感じやすい職位です。一方で、チームの成果にも責任を持ち始めるため、仕事の難易度やプレッシャーも高くなります。成果主義が徹底された環境ではありますが、結果を出せば昇進も早く、裁量もどんどん広がっていきます。

マネージャー

マネージャーは、複数のプロジェクトやチームを管理する立場です。クライアントとの関係を築きつつ、プロジェクト全体の進行状況や成果物の品質を管理します。チームメンバーに指示を出し、サポートしながらプロジェクトを成功に導くのも仕事です。

ここからは、個々の業務だけでなく、プロジェクト全体の進行管理やクライアントとの折衝が主な仕事となります。評価基準もシビアで、成果を出さなければ昇進は難しいですが、その分、やりがいも大きいポジションです。チームをまとめ、クライアントに満足のいく結果を届けることが求められます。

プリンシパル(ディレクター)

プリンシパル(ディレクター)は、プロジェクト全体をリードし、経営層と直接的に関わる重要なポジションです。クライアントに対して経営戦略の提案や大規模な改革計画を立てる役割を担います。また、ファーム内でも新規事業開発や、大口クライアントの獲得に携わることが多く、事業戦略の立案にも深く関わります。

実績に基づいて昇進した人が多く、より高いレベルの責任を持ちますが、それに伴って報酬ややりがいも非常に大きいです。クライアントのトップ層と日常的に議論し、企業の方向性を決定づける仕事にやりがいを感じることができる一方で、プレッシャーも非常に大きいです。

パートナー

パートナーは、コンサルタントの最上級職です。外資系コンサルタントとしての経験と実績を積み重ねた人材が就く、企業の経営にも深く関わるポジションです。パートナーは、クライアントのトップ層と共に経営戦略を練り、大規模な案件をリードします。

また、新規クライアントの開拓や、ファーム全体の方向性にも責任を持つため、単なるコンサルタントとしての業務にとどまらず、経営者としての視点が必要です。報酬は非常に高く、達成感も大きいですが、成果を上げ続けなければならないプレッシャーも常にあります。限られた人数しか昇格できないため、キャリアとしては最高峰の位置づけです。

外資系コンサルの年収相場

外資系コンサルの年収相場

外資系コンサルに特化した平均年収の公的データは存在しません。しかし、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとにした職業情報提供サイト「job tag」によれば、参考となる職種の年収目安は、経営コンサルタントが903.2万円※1、ITコンサルタントが752.6万円※2、人事コンサルタントが903.2万円※3となっています。

上記の数値はいずれも、外資系に限定していない国内全体の平均値です。実際の年収は、所属する企業や職位、業務領域、成果連動の賞与比率によって大きく変動します。特に外資系では、年功序列よりもパフォーマンス重視の評価体系が基本であり、実績次第で若いうちから高収入を得ることも可能です。

参照元

※1 職業情報提供サイト(job tag)「経営コンサルタント – 職業詳細」2025年8月26日時点)
※2 職業情報提供サイト(job tag)「ITコンサルタント – 職業詳細」(2025年8月26日時点)
※3 職業情報提供サイト(job tag)「人事コンサルタント – 職業詳細」(2025年8月26日時点)

 外資系コンサルに有利な資格

外資系コンサルに有利な資格

外資系コンサルに転職・就職を目指すうえで、保有していると評価されやすい資格がいくつかあります。必須ではありませんが、一定の専門性や英語力を示す指標となるため、スキルを可視化したい人には有効です。ここでは、代表的な3つの資格をご紹介します。

外資系コンサルに有利な資格

MBA

外資系コンサルを目指す上で、ビジネス全体の理解やリーダーシップを証明する手段として評価されやすいのがMBA(経営学修士)です。戦略系ファームでは特に重視され、海外のトップスクール出身者が多く活躍しています。

経営戦略、財務、マーケティングなど幅広い視点を身につけていることが、クライアントに対する説得力にもつながります。入社後のキャリア形成にも直結しやすく、マネージャー層への昇進を見据えて取得する人も少なくありません。

国内外で取得可能で、社費留学を活用して取得する人もいますが、グローバル案件への関与を希望する場合は海外MBAの方がより高く評価される傾向があります。

USCPA

財務や会計の分野で強みを持ちたい方には、USCPA(米国公認会計士)の資格が有利に働きます。特にM&A、デューデリジェンス、企業再生などに携わる総合系や財務系ファームでは、会計知識と国際的な専門性を兼ね備えた人材として評価されやすくなります。

試験はすべて英語で行われるため、英語力の証明にもなり、グローバル案件での即戦力としての期待も高まります。外資系ファームでは、入社時点での必須資格ではありませんが、入社後に取得を推奨されるケースもあるでしょう。キャリアチェンジや専門領域の強化を目指す方にとって非常に有効です。

TOEIC

外資系コンサルでは日常的に英語を使う場面が多く、TOEICのスコアは語学力のひとつの目安として選考でも参照されます。メールや資料作成、会議対応が英語で行われることも多いため、最低限の実務対応力を示す材料になります。

特に800点以上を取得していれば、書類選考でプラスに働くケースが一般的です。ただし、TOEICのスコアだけで実務的な英語力が測られるわけではないため、あくまで「英語が苦手ではない」ことを証明する材料と捉えましょう。なお、面接や実務で問われるのは、読み書きだけでなく会話力も含まれます。

外資系コンサルタントになるには?必要なスキルとポイント

外資系コンサルになるには?必要なスキルとポイント

外資系コンサルタントになるために必要なスキル、ポイントを紹介します。

論理的思考力をもつ

外資系コンサルで最も重視される能力のひとつが、論理的思考力です。限られた情報の中から課題を整理し、原因を特定し、筋道立てて解決策を導き出す力は、コンサルタントとしての土台になります。

特に戦略系ファームでは、論点の明確さや構造的な説明力が求められる場面が多く、面接でもケース面接(ビジネス課題の仮説検証)が取り入れられています。論理的に考える習慣を日常的に持つこと、結論から簡潔に話す練習を積むことが、選考突破にもつながります。

特別な才能ではなく、日々の訓練で身につくスキルなので、早めの対策が効果的です。

コミュニケーション力を伸ばす

コンサルタントにとって、クライアントとの信頼関係を築くコンサルのコミュニケーション力は欠かせません。難しい課題を一緒に乗り越えるには、相手の話を丁寧に聞き、納得感のある提案を伝える力が求められます。

英語力など語学面も必要ですが、それ以上に重要なのは「相手の立場を理解する力」や「状況に応じて言葉を選ぶ力」です。外資系ファームでは、多様な国籍・文化背景を持つメンバーと働くことも多いため、共通認識を持ちながら連携できる力が必要です。

コミュニケーションはスキルであると同時に、姿勢やマインドにも関わる重要な要素です。

粘り強さ・タフさを養う

外資系コンサルの現場は、常に高いプレッシャーとスピード感にさらされています。クライアントからの要望変更、納期直前の方針転換、連日の深夜対応など、思い通りに進まないことも少なくありません。

そんな環境で成果を出すには、困難な状況でも折れない粘り強さと、冷静に対応できるタフさが求められます。これは単なる体力の話ではなく、ストレス耐性や感情のコントロール力といった「精神的な強さ」のことです。

あらゆる変化やトラブルを前向きに捉え、学びにつなげられるかどうかが、外資系コンサルで長く活躍できるかの分かれ道になります。

早めに決断し若いうちに挑戦する

外資系コンサルは即戦力が求められる業界ですが、実は早い段階で挑戦した方がチャンスが広がりやすい傾向にあります。特に20代のうちはポテンシャル採用が中心となり、スキルや実績よりも将来性を重視されるため、未経験からでも入りやすいタイミングです。

一方で、年齢が上がるにつれて求められる専門性や実績のハードルが上がり、選考も厳しくなるのが現実です。「いつか挑戦したい」と思っていても、チャンスは無限ではありません。少しでも興味があるなら、早めに情報収集を始め、選考に向けた準備を進めることが重要です。

決断の早さが、キャリアの可能性を広げるカギになります。

転職エージェントで選考対策をする

外資系コンサルへの転職は、選考フローが独特で難易度も高いため、ひとりで準備を進めるのは非効率になりがちです。特にケース面接や英語での面談対策は、実践的なアドバイスがあるかどうかで結果が大きく変わります。

そこで活用したいのが、コンサル業界に精通した転職エージェントです。各ファームごとの選考傾向や過去の質問例、選考の通過率を上げるポイントなど、実践的なサポートが受けられます。書類添削や面接練習も含めて、プロの目線でサポートを受けることで、自信を持って本番に臨めるようになります。

情報戦とも言える外資コンサル転職では、信頼できる伴走者の存在が大きな差を生みます。

外資系コンサルに向いている人の特徴

外資系コンサルに向いている人の特徴

外資系コンサルで活躍しやすい人に共通する3つの特徴を紹介します。

厳しい環境を成長機会と捉えられる人

外資系コンサルでは、高い期待値とプレッシャーの中で成果を出し続けることが求められます。プロジェクトによっては連日深夜まで働くこともあり、クライアントからの要求も決して甘くはありません。

そうした厳しい環境を「つらい」と感じるか、それとも「自分を鍛えるチャンス」と前向きに捉えられるかが、大きな分かれ道になります。成長志向の高い人にとっては、急速にスキルが身につき、自分の限界を押し広げられる貴重な環境です。挑戦を楽しめる人には、外資系コンサルはぴったりのフィールドと言えるでしょう。

高い報酬やキャリアアップをモチベーションにできる人

外資系コンサルは、年功序列ではなく成果主義の世界。出した結果が報酬や昇進に直結するため、「頑張った分だけ評価されたい」と思う人にとっては、理想的な環境です。実力次第では20代でも年収1,000万円を超えることもあり、スピード感あるキャリア形成が可能です。

ただし、成果を出せなければ評価されないというシビアな側面もあるため、自ら高い目標を掲げ、それを達成することにやりがいを感じられる人に向いています。結果主義をストレスに感じるのではなく、むしろモチベーションに変えられる人は、確実に伸びるタイプです。

多様な人や環境に柔軟に対応できる人

外資系コンサルでは、プロジェクトごとにクライアントもチームも入れ替わるのが当たり前。年齢・国籍・文化的背景がバラバラなメンバーと共に働くため、価値観の違いを前提に、柔軟に対応する姿勢が求められます。

また、急な仕様変更や方向転換も日常茶飯事であり、完璧な準備よりも“走りながら調整できる柔軟性”が武器になります。新しい環境にワクワクできる人、人との違いをポジティブに捉えられる人は、自然と外資系のスピード感にフィットするでしょう。変化を楽しめるタイプは、長く活躍できます。

外資系コンサルに向いていない人の特徴

外資系コンサルに向いていない人の特徴

外資系コンサルに向いていない人の代表的な特徴を3つ紹介します。自分に合っているかどうかを確認する上での参考にしてください。

安定や安心を最優先にする人

外資系コンサルの働き方は、常に変化とプレッシャーの連続です。プロジェクトの期間も短く、評価制度も成果重視なため、いわゆる“安定した働き方”とは真逆の環境と言えます。雇用も厳格で、パフォーマンスが伴わなければ評価が下がることも日常茶飯事です。

そのため、長期的な安定性や安心感を第一に考える人にとっては、ストレスを感じやすい職場になってしまいます。安定志向が強い人は、日系企業など他のキャリア選択肢も視野に入れるとよいでしょう。

自分のペースを乱されたくない人

外資系コンサルでは、突発的な業務変更や急な方向転換が日常的に起こります。計画通りに動くことよりも、状況に応じて柔軟に対応することが重視されるため、「自分のペースで働きたい」と強く思う人には大きなストレスになる可能性があります。

また、プロジェクトごとに人や進め方が変わるため、一定のルーティンや安定した働き方を好む人にとっては馴染みにくい環境です。変化への適応が苦手な人にとっては、働きにくいと感じる場面が多いかもしれません。

他者との競争や成果比較を避けたい人

外資系コンサルは成果主義が徹底されており、社内外を問わず“比較”される場面が多くあります。昇進や評価がはっきりと分かれる分、同僚との競争も避けられません。

誰がどのくらい貢献したのか、どのくらいの売上や成果を出したのかが見える化されているため、競争環境にプレッシャーを感じる人にとっては、精神的な負荷が大きくなりやすいです。和気あいあいとした協調型の環境を求める人には、外資コンサルのカルチャーは合わないかもしれません。

外資系コンサルに転職するメリット

外資系コンサルに転職するメリット

外資系コンサルは、年収や知名度だけでなく、自己成長やキャリアの選択肢の広がりといった側面でも非常に魅力のある環境です。転職した人が感じやすい代表的な3つのメリットを紹介します。

自分自身のビジネススキルの向上

少数精鋭の外資系コンサルでは一人一人のコンサルタントが経験するテーマも様々です。

1つのプロジェクトは2~3か月であることが多いので、1年在籍するだけでも4~5つのテーマへの取り組みを経験します。

各テーマも「〇〇事業の戦略立案」「〇〇社買収・統合の立案・実行」「〇〇システムの導入計画~立ち上げ」等、日本企業に勤めていれば数年に1度関与できるかといった重要なテーマが多いため、ビジネスパーソンとしての経験の幅を短期間で拡げることが可能です。

ネットワークの構築

外資系コンサルでは、若手スタッフでもクライアントの上層部に報告したり、ディスカッションしたりする機会が数多くあります。こうした経験を通じて、様々な企業のキーパーソンとのネットワークが拡がるのは外資コンサルで働くことのメリットの一つです。

また、外資系コンサルでは勤務するコンサルタントの入れ替わりが激しく、同僚や先輩だったコンサルタントが、異業種などに転職していくことは日常的です。こうして「アルムナイ(卒業生)」と呼ばれるOB・OGが様々な業界に拡がっていき、人的なネットワークを構築しています。

このようなネットワークにアクセスできることも、外資系コンサルで働くメリットです。

転職市場での優位性

上で述べたように、外資系コンサルで働く人は優れたビジネススキルと幅広いネットワークを有するため、転職市場でも「外資系コンサル勤務」自体がアピールポイントとなります。

ヘッドハンターからスカウトを受けるケースもあり、これらのアプローチには「〇〇社のXXのポジション」の引き合いもあれば、「今後のために幅広く情報交換したい」といった具体的な話もあるでしょう。

ヘッドハンターにとっても、外資系コンサルは優秀な人材が数多くいる「肥沃な畑」であり、自分が紹介できる人材のポートフォリオに入れておきたい集団と映っているのです。

外資系コンサルに転職するデメリット

外資系コンサルに転職するデメリット

外資系コンサルには多くの魅力がある一方で、働くうえでの負荷やリスクも存在します。華やかなイメージだけでは見えにくい側面についても把握しておくことで、自分に合う環境かどうかを冷静に判断しやすくなります。

長時間労働と高いストレス負荷

プロジェクトによっては、納期直前の追い込みやタイトなスケジュールが続くことも多く、どうしても長時間労働になりがちです。外資系コンサルは「成果重視」が徹底されているため、プロセスではなく結果を出すことが求められ、その過程でストレスもかかります。

働き方改革が進んでいるとはいえ、忙しい時期には深夜・休日対応も避けられないのが現実です。体力面・精神面ともに自己管理ができる人でないと、継続的に働くのが難しいと感じることもあります。

成果主義ゆえの競争の激しさ

外資系コンサルは実力主義が徹底された環境です。昇進や評価は「誰と比べて、どのくらい成果を出したか」で決まり、プロジェクトや同僚との比較が常に存在します。特にマネージャー以上になると、新規案件の獲得や売上管理といった営業的な責任も加わり、結果が数字に表れるためプレッシャーも大きくなります。

自身の評価が可視化される環境が合わない人には、心理的な負担が大きくなることも。周囲との競争を避けたい人にとっては、厳しさを感じやすい環境です。

専門性が限定される可能性がある

外資系コンサルでは、短期間で多様な業界やテーマに携わることができますが、その分ひとつの領域を深く掘り下げる機会が少なくなることもあります。特定の専門性や業界知識を深めたい人にとっては、プロジェクトのローテーションが多すぎてスキルが分散してしまうと感じる場面もあります。

また、転職時に「コンサル経験は豊富だが実務経験が浅い」と見なされることもあり、ポストコンサルの進路選びに悩むケースもあります。将来的なキャリアの方向性を意識して動くことが重要です。

有名な大手外資系コンサル企業一覧

有名な大手外資系コンサル企業一覧

コンサルティング会社といえばどこ?」という質問に対して、真っ先に名前が挙がるのが、総合系のBig4、戦略系ファーム、そして特定業界に強い専門系ファームです。いずれも世界規模で展開しており、業界・職種を問わず幅広い企業を支援しています。

総合系4大外資系コンサル会社(BIG4)

4大外資系コンサルとは何ですか?という問いに対し、代表的な答えとなるのが「Big4」と呼ばれる4社です。業務改善・IT導入・人材戦略・財務コンサル・M&A支援など、幅広い領域をカバーし、実行支援に強みを持つのが特徴です。

総合系4大外資系コンサル会社(Big4)

PwC

PwC(PricewaterhouseCoopers)は、世界約150カ国に拠点を持つ世界最大級のコンサルティング会社のひとつです。日本ではPwCコンサルティング合同会社やPwCアドバイザリー合同会社があり、戦略策定から業務改革、M&A支援まで幅広いサービスを提供しています。

特に、会計・財務に強みがあり、テクノロジーやESG領域の支援にも積極的です。グローバルネットワークを活かしたプロジェクトが多く、日系企業の海外展開支援や外資企業の日本市場進出を担うケースも豊富です。専門性と多様性を併せ持つ環境で、キャリアの幅を広げたい人に適しています。

デロイトトーマツ

デロイトは、監査法人デロイト トウシュ トーマツを母体に持つ世界最大級のコンサルティング会社です。日本ではデロイトトーマツコンサルティング合同会社が中核を担い、戦略・組織・IT・財務・リスク管理など幅広い分野を網羅しています。

特に、官公庁や金融機関との実績が豊富で、公共政策や社会課題に関わるプロジェクトも多いのが特徴です。また、グローバル案件やM&A支援、デジタルトランスフォーメーションなど最先端の領域にも注力しています。若手にも裁量が与えられやすく、早期成長を望む人にとってチャレンジングな環境です。

KPMG

KPMG(Klynveld Peat Marwick Goerdeler)は、世界146カ国に展開する大手コンサルティング会社で、日本ではKPMGコンサルティングやKPMG FAS(フィナンシャルアドバイザリー)が中心となっています。

会計監査に加えて、サイバーセキュリティ、リスクマネジメント、業務プロセス改革など、企業の根幹に関わる支援を数多く手がけています。中でも、製造業や金融機関における業務改善・IT導入支援に定評があり、専門性の高い案件が多いのが特徴です。業界・機能別に組織が分かれており、特定領域でのキャリア形成を目指す人に適しています。

EY

EY(Ernst & Young)は、監査・税務・アドバイザリーの3領域を軸に、世界150カ国以上でビジネスを展開するコンサルティング会社です。日本ではEYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社が中心となり、戦略立案から業務改革、IT導入支援、サステナビリティ戦略まで多岐にわたる支援を行っています。

特に、クロスボーダーM&AやIPO支援、サイバーセキュリティ分野での実績が豊富で、財務・法務・ITの各専門家と連携したチーム支援が強みです。グローバルかつ多様性のあるチーム環境で働きたい人にとって、魅力的なフィールドといえるでしょう。

戦略系コンサル会社

戦略系ファームは、企業のトップマネジメントと直接向き合い、中長期的なビジネス戦略の策定や企業変革を支援するコンサルティング会社です。代表的なのは、マッキンゼー・アンド・カンパニーボストン コンサルティング グループ(BCG)、ベイン・アンド・カンパニーの3社。

いずれもグローバルに展開しており、問題解決力・仮説構築力・プレゼンテーション能力など、非常に高いビジネススキルが求められます。若いうちから経営に近い課題に携わりたい人や、論理力・思考力に自信がある人にとっては最適な環境です。選考は非常に難関ですが、得られる経験値とキャリアの選択肢は圧倒的です。

その他専門系コンサル会社

外資系コンサルの中には、特定分野に強みを持つコンサルティング会社も存在します。たとえばアクセンチュアは、IT・デジタル領域における業務改革やシステム導入に強く、戦略〜実行支援まで一貫して対応できる点が特徴です。

人材・組織分野に特化したマーサーは、報酬設計や人事制度改革で高い評価を受けています。また、Big4各社の財務アドバイザリー部門(例:PwCアドバイザリー合同会社)は、M&Aや事業再生支援に特化した部門で、企業の重要な意思決定を財務面から支える役割を担います。

特定領域の専門性を深めたい人にとっては、非常に魅力的な選択肢です。

外資系コンサルにおすすめの転職エージェント

外資系コンサルにおすすめの転職エージェント

外資系コンサルへの転職におすすめのエージェントを紹介します。

外資系コンサルにおすすめの転職エージェント

MyVison

MyVision

引用元:MyVison

MyVisonの特徴
  • 外資系ファーム出身者による実践的な支援体制
  • 各ファームごとの対策が充実した選考支援
  • 未経験者にも対応した手厚いフォロー

MyVisionは、外資系コンサルファームへの転職を志す方にとって頼れる存在です。社内には戦略・IT・シンクタンク系など幅広いコンサル出身者が在籍しており、各ファームの文化や選考傾向を熟知した担当者がサポートしてくれます。

特に注力しているのが、面接で問われる深掘り質問への対応力を高める模擬面接や、過去の事例に基づく面接対策資料の提供など。候補者の経験や志向を踏まえ、外資系ファーム特有の選考を突破するための実践的な対策を行ってくれます。

業界未経験者の支援にも積極的で、ファームごとの業務理解や選考意図の説明を丁寧に行う体制が整っています。初めての挑戦であっても、安心して一歩を踏み出せる環境が用意されています。

MyVisonの基本情報
運営会社 株式会社MyVision
公式サイト https://my-vision.co.jp/
公開求人数 非公開(2025年8月26日現在)
主な求人職種 コンサルタント特化

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コンコードエグゼクティブグループ

コンコードエグゼクティブグループの特徴
  • 長期視点でキャリア全体を支援
  • 外資系ファームの選考に強い
  • 将来のCxO志向にも対応

コンコードエグゼクティブグループは、キャリアの「その先」まで見据えた提案力のあるエージェントです。単なる求人紹介ではなく、キャリアビジョンを起点とした外資系ファームの選定から、選考突破のための戦略設計まで、丁寧に寄り添って支援してくれます。

特に、ケース面接や書類添削といった実践的な対策は質が高く、戦略系ファームを含む難関選考にも対応可能。スピード感や独特な社風が求められる外資系においても、経験に基づいた具体的なアドバイスが受けられる点が強みです。

また、将来的にCxOや経営幹部ポジションを目指す方にとっても有力な選択肢となります。ハイクラス層とのつながりや非公開求人も多く、単なる転職にとどまらないキャリア支援が受けられる貴重なパートナーです。

コンコードエグゼクティブグループの基本情報
運営会社 株式会社コンコードエグゼクティブグループ
公式サイト https://www.concord-career.com/
公開求人数 1,097件(2025年8月26日現在)
主な求人職種 コンサルタント、経理財務、人事・法務・総務、営業 ほか

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アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングの特徴
  • コンサル業界専門で20年以上の支援実績
  • 非公開求人や独自ルートを活かしたマッチング
  • 初回面談から価値観を重視した丁寧な支援

アクシスコンサルティングは、コンサルティング業界に特化し、20年以上にわたって数多くの外資系ファームへの転職をサポートしてきた実績を持つエージェントです。求職者との長期的な関係性を重視し、転職後のキャリアまで見据えた提案を行っています。

外資系ファームではポジションごとの要件や選考スピードが変動することも多いですが、アクシスでは独自に入手した非公開情報や選考ルートを活用し、精度の高いマッチングを実現しています。多くのコンサルファームと強い関係性を築いており、戦略的にチャンスを引き出すことが可能です。

さらに、初回面談から丁寧なヒアリングを行い、希望だけでなくキャリアにおける価値観まで汲み取った支援を提供。短期的な転職ではなく、人生単位で向き合う姿勢が、長く信頼され続ける理由のひとつです。

アクシスコンサルティングの基本情報
運営会社 アクシスコンサルティング株式会社
公式サイト https://www.axc.ne.jp/
公開求人数 40件(2025年8月26日現在)
主な求人職種 CxO・経営層、デジタル・DX領域、コンサルタント ほか

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外資系コンサルに関する疑問

外資系コンサルに関する疑問

外資系コンサルに関するよくある質問に回答します。

外資系コンサルはやめとけ、激務というのは本当?

外資系コンサルが「激務」と言われるのは事実です。短期間で成果を出すことが求められるため、長時間労働や週末の作業が発生することもあります。また、クライアント対応や納期プレッシャーなどから、精神的な負荷も大きくなりがちです。

一方で、プロジェクトによっては比較的落ち着いた時期もあり、会社によっては働き方改革や柔軟なリモート勤務が進んでいるケースもあります。仕事量は多いものの、その分成長実感や高収入が得られるため、「やめとけ」とは一概には言えません。働き方の許容範囲やモチベーションとのバランスを見極めることが重要です。

外資系コンサルに有利な学歴は?

外資系コンサルでは、一般的に高学歴が評価されやすい傾向にあります。なぜなら、採用過程でのケース面接や論理的思考力の評価において、アカデミックな素養が活かされる場面が多いからです。例えば、東洋経済オンラインによると、2025年の外資系コンサルへの就職者が多い大学ランキングは以下のようになっています。

参照元:東洋経済オンライン「2025年最新版!「難関業種に強い大学」ランキング①。外資コンサルや5大商社への就職が多いのは?」
順位 大学名 就職者数
1 慶応義塾大学 299人
2 早稲田大学 275人
3 東京大学 172人
4 京都大学 90人
5 上智大学 73人

ただし、学歴だけで合否が決まるわけではなく、職務経験・英語力・課題解決力・プレゼン力など総合的な実力が重視されます。学歴に自信がなくても、実績やスキルでしっかりアピールすれば十分チャンスはあります。

外資系コンサルになるには英語が必須ですか?

英語力はあれば有利ですが、「必須かどうか」は企業やポジションによって異なります。外資系コンサルでも国内案件を中心に担当する場合は、英語の使用頻度が低いこともあります。一方で、グローバル案件や海外メンバーとの協業が前提のポジションでは、ビジネスレベルの英語力が求められることもあります。

TOEIC800点以上が目安とされることもありますが、読み書き中心であればそれ以下でも問題ない場合もあります。英語に自信がなくても入社後に伸ばす意欲があれば評価されるため、過度に不安に感じる必要はありません。

外資系コンサルまとめ

外資系コンサルまとめ

外資系コンサルは、高年収・成長環境・グローバルなキャリア形成といった魅力がある一方、成果主義・長時間労働・高いプレッシャーなど、厳しい側面も存在します。

自分の志向やライフスタイルと照らし合わせ、適性をしっかりと見極めることが重要です。また、ファームごとに特徴やカルチャーが異なるため、企業研究やOB訪問、エージェントの活用などを通じて、自分に合う環境を見つけましょう。

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商号フリーコンサル株式会社(Freeconsul Inc.)
URLhttps://freeconsul.co.jp/
本社所在地〒107-0062
東京都港区南青山3丁目1番36号青山丸竹ビル6F
有料職業紹介許可番号13-ユ-316208
特定募集情報等提供事業者受理番号51-募-001302
法人番号3010401144747
適格請求書事業者登録番号T3010401144747
フリーコンサル株式会社の会社概要

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フリーコンサル株式会社

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