経理に強い転職エージェントおすすめ10社を比較！未経験向けや評判も紹介【2025年1月最新】

経理職のスキルと専門知識を活かした転職や未経験から経理職を目指す場合、どのような転職ツールを用いれば効率よく進められるか知りたい方も多いのではないでしょうか。

どちらにもおすすめなのが、キャリアアドバイザーの手厚いサポートが受けられる転職エージェントの活用です。

今回は、転職エージェント10社を「経理職の転職に強いエージェント」と「経理未経験者でもOKのエージェント」の2種に分けて紹介します。

また、「転職エージェントをうまく選ぶ方法」や、「経理職向けの転職エージェントを利用するメリット・デメリット」も踏まえて解説します。ぜひ参考にしてください。

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経理に強いおすすめ転職エージェント5選を徹底比較！

経理職での転職を検討した場合、経理に特化した転職エージェントを選択することが重要です。以下に紹介する5社は経理の転職に強く、多くの実績を上げています。

転職エージェント	特徴
レックスアドバイザーズ	公認会計士・税理士・経理・財務の転職に特化し、ハイクラス案件を多数保有
ヒュープロ	会計事務所や税理士法人、経理や財務などの士業・管理部門を専門に豊富な求人数を誇る
MS-japan	管理部門・士業特化型エージェントとして、35年もの歴史と豊富な実績・求人数を誇る
ツインプロ	経理・会計人材特化型の転職サービスとして豊富な求人数と高い内定獲得率を誇る
ジャスネットキャリア	「専門性」「サポート力」「登録したい転職サイト」で高い満足度を誇る転職サイト

ぜひ参考にして、自身のニーズに合った転職エージェントを選んでください。

レックスアドバイザーズ

株式会社レックスアドバイザーズは、公認会計士・税理士によって設立された背景があります。この強みを活かして、「経理」「財務」「公認会計士」「税理士」における転職を成功に導いてきました。

業界事情に精通したコンサルタントが在籍しているため、質の高いサポート提供が可能です。このため、利用者の転職サポート満足度も3年連続96％以上※の高い水準を維持している点は、大きな魅力といえるでしょう。

また、公認会計士、USCPA（米国公認会計士）資格者などのプロフェッショナル人材や、経理・財務部門などの管理部門職のキャリア支援に強みがあります。

自身が積み上げた経験やスキルを活かして、ハイクラスな転職活動を目指す方にはぴったりの転職エージェントといえるでしょう。

参照元

※レックスアドバイザーズ公式HP

運営会社	株式会社レックスアドバイザーズ
公式サイト	https://www.career-adv.jp/
対応エリア	全国
経理職の公開求人数	2,765 件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	税務・会計・監査、経理・財務など

レックスアドバイザーズの口コミ・評判

希望通りの職種に就けて、充実したスタートが出来ました。

転職の経緯や意向を踏まえて、表面的な求人票の紹介ではなく
各社の実情に踏み込んだ情報提供をしてくださった点はとてもありがたかったです。
業界全体の動向説明もわかりやすく、希望の職種に就くことができました。

男性／33歳／一般企業

出典：レックスアドバイザーズ公式HP「転職利用者の声」

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ヒュープロ

ヒュープロは、会計事務所や税理士法人、経理や財務などの士業・管理部門専門の転職エージェントです。2018年にサービス開始と、転職エージェントとしては新規参入といえるでしょう。

ただし、会計業界においては大手転職エージェントと肩を並べる豊富な求人を保有し、税理士・会計業界専門求人サイトにおける公開求人数はNo.1※を誇ります。

このため、豊富な選択肢の中から、自身のニーズにマッチした経理職への転職がスピーディに叶えられるはずです。

また、会計事務所への転職に特化した無料のAI転職診断がある点も特徴といえるでしょう。条件を入力すると、希望に合う求人紹介があるため、高精度なマッチングが実現できます。

参照元

※ヒュープロ公式HP

運営会社	株式会社ヒュープロ
公式サイト	https://hupro-job.com/
対応エリア	東京、神奈川、千葉、埼玉
経理職の公開求人数	2,935件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	各業種の士業・管理部門

ヒュープロの口コミ・評判

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MS-japan

MS-japanは、管理部門や士業に特化した転職エージェントとして、35年におよぶ転職実績を築き上げてきました。長い歴史で構築した企業との信頼により、保有する求人数は10,000件以上※と豊富な点も特徴といえるでしょう。

管理部門や士業に関する求人が多く、特に「東京」「神奈川」「愛知」「大阪」での求人が充実しているため、都市部での経理職の転職を目指す方にはおすすめです。

また、経験豊富なキャリアアドバイザーが個別に対応し、転職活動を全面的に支援可能な点も魅力といえるでしょう。

転職成功率を高めるための具体的なアドバイスが受けられるほか、書類作成や面接対策のサポートが非常に手厚い点も特徴です。特に職務経歴書はサンプルが用意されており、初心者でも簡単に作成できます。

参照元

※MS-Japan公式HP

運営会社	株式会社MS-Japan（エムエス ジャパン）
公式サイト	https://www.jmsc.co.jp/
対応エリア	全国(首都圏メイン)
経理職の公開求人数	約10,000件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	会計事務所・税理士法人、一般企業の経理・財務部門 コンサルティングファーム、監査法人、法律事務所

MS-japanの口コミ・評判

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ツインプロ

ツインプロは、経理・会計人材特化型の転職サービスとして、多くの転職者を成功に導いてきました。豊富な求人数に強みがあり、ホワイト企業や大手企業の求人も多く、保有する求人は10,000件以上※を誇ります。

また、選考対策が手厚いのも特徴です。特に面接対策においては業界トップクラスの質と量を誇ります。面接対策のプロが何度も指導を行い、選考突破に備えます。

書類添削においても、アピールポイントを整理した効果的な応募書類になるよう、丁寧な添削を行うため安心です。このため、ツインプロを利用した方の3人に2人が見事内定獲得※に至っている点も大きな魅力といえるでしょう。

参照元

※ツインプロ公式HP

運営会社	株式会社MyVision
公式サイト	https://my-vision.co.jp/forms/twinpro_v2
対応エリア	全国
経理職の公開求人数	約10,000件以上（2025年1月14日時点）
主な求人職種	会計事務所や税理士法人、一般企業の経理職 コンサルティングファーム、監査法人など

ツインプロの口コミ・評判

以前は中堅企業の経理職で年収は580万円でした。
ツインプロを利用して、現在は大手人材企業の経理へ転職して
年収は690万円と100万円以上アップしました。

男性／29歳／大手人材企業

出典：ツインプロ公式HP「転職成功した方の事例」

ジャスネットキャリア

ジャスネットキャリアは、公認会計士が1996年に創業した転職サイトです。経理・財務、会計士や税理士に特化した転職サイトとして、扱う求人のほとんどが非公開求人のため、高待遇・好条件な転職が叶えられるでしょう。

また、日本マーケティングリサーチ機構の2022年2月の調査では、「専門性の高さ」「サポート力」「登録したい転職サイト」部門で、いずれもNo.1※を獲得するなどの実績を誇る転職サイトです。

また、会計業界に精通した経験豊富なキャリアアドバイザーが在籍しているため、転職者のキャリアに寄り添った質の高いサポート提供が可能です。

参照元

※ジャスネットキャリア公式HP

運営会社	ジャスネットコミュニケーションズ株式会社
公式サイト	https://career.jusnet.co.jp/
対応エリア	東京、大阪、名古屋（その他地方も対応）
経理職の公開求人数	2,187件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	経理・財務、公認会計士、税理士

ジャスネットキャリアの口コミ・評判

私の場合、
ジャスネットキャリアの担当者がよかったです。

ワークライフバランス重視なら上場子会社がいいよ。と教えてくれたり。

非上場企業経理の強みを活かした転職についてアドバイスくれたりと
親切に対応してくれました。 https://t.co/9pmk6Um5cK

— メグリオ (@megurio_) August 24, 2023

【未経験者向け】経理に強いおすすめ転職エージェント5選

「経理の経験が浅い」または「転職して経理のスキルを身に付けたい」という方なら、未経験に向けた経理職の求人が多い転職エージェントを選びましょう。

以下に紹介する5つの転職エージェントは、いずれも経理未経験の方でもOKの求人を取り扱い、経理職を希望する多くの方の転職を成功に導いています。

転職エージェント	特徴
リクルートエージェント	1977年創業の歴史と、人材業界最大手ならではの豊富な求人数を誇る
doda	圧倒的な転職者満足度と、人材業界最大級の豊富な求人と多様なサービスに強み
パソナキャリア	業界大手のパソナを母体に、ハイクラス人材に特化した総合型の転職エージェント
マイナビジョブ20’s	20～30代前半の若年層や第二新卒の転職に特化し、圧倒的に高い顧客満足度を誇る
会計求人プラス	未経験可から正社員、バイトなど多彩な求人を提供する会計業界専門転職サイト

ぜひ求人をチェックして、経理としてのキャリアをスタートさせましょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、半世紀近い歴史の中で培ったノウハウときめ細やかなサポートを誇る転職エージェントです。圧倒的な実績と求人数は、日本最大手リクルートならではの強みです。

最大の特徴としては、経理職の求人数が豊富なことはもちろん、上場企業や外資系企業をはじめとする質の高い経理案件の取り扱いが多い点も魅力といえるでしょう。

また、非公開求人を多く保有しているため、自身のスキルや経験を活かしてハイクラスな経理の転職を実現したい方にもおすすめの転職エージェントです。

また、全国各所に17の拠点があります。このため、経理職として地方から大都市圏への転職を検討する方や、U・Iターン希望者にとっては、効率よく転職活動が進められます。

運営会社	株式会社リクルート
公式サイト	https://www.r-agent.com/
対応エリア	全国
経理職の公開求人数	5,490件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	IT・通信系、医療・医薬関連 自動車、電機、機械、化学などの製造業界 メーカー、流通、貨物関連

リクルートエージェントの口コミ・評判

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doda

dodaは人気の転職エージェントとして、約888万人※の登録会員数と豊富な求人数、キャリアアドバイザーの質が評価され、圧倒的な顧客満足度を誇ってきました。

何よりの強みは「転職サイト」「転職エージェント」「スカウトサービス」の、3つのサービス提供により、求職者のあらゆるニーズに柔軟にできる点です。これは、母体が総合人材サービスの大手パーソルホールディングスならではの強みといえるでしょう。

また、定期的な転職フェアやセミナーの開催があり、気になる企業の担当者と直接話せる機会があるのも求職者にとっては大きなチャンスといえます。

転職後は、1年間のフォローアップ制度もあります。このため、転職が初めての方や経理のような専門性の高い職種への転職を目指す方にとって、非常に安心度が高い転職エージェントです。

参照元

※doda「2024年7月発行会員レポート 会員登録者推移」

運営会社	パーソルホールディングス株式会社
公式サイト	https://doda.jp/
対応エリア	全国
経理職の公開求人数	2,096件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	IT、機電系、化学系、コンサルファーム、監査法人 クリエイティブ業界、医療系など

dodaの口コミ・評判

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パソナキャリア

パソナキャリアは30年以上の歴史で培った実績と「ハイクラス人材に特化した総合型の転職エージェント」としてのブランドポジションを誇ってきました。

これまでの転職支援実績は59万人、取引実績の企業は30,000社以上※と多くの方の転職を成功に導けたのは、人材派遣業界大手のパソナが母体ならではのノウハウと強みといえるでしょう。

これまで築き上げた経理としての経験や知識を活かして、ハイクラス・管理部門へのを目指す方なら、高いマッチング力と手厚いサポートで強力にバックアップするパソナキャリアがおすすめです。

参照元

※パソナキャリア公式HP

運営会社	株式会社パソナ
公式サイト	https://www.pasonacareer.jp/
対応エリア	全国
経理職の公開求人数	2,934件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	製造業(メーカー)、商社、流通・小売・サービス、IT、マスコミ・広告 金融・保険、不動産・建設、物流・倉庫・交通、コンサルティング・士業 医療・医薬品、教育・人材ビジネス、環境・資源・エネルギーなど

パソナキャリアの口コミ・評判

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マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20’sは20代をはじめ、既卒者や第二新卒者などの転職活動をサポートする転職エージェントです。これまでの利用者数は45万人※2を誇り、若年層の転職を成功に導いてきました。

また、転職者の評判が非常に高い点も特徴です。Googleマップの口コミでは、5拠点での平均評価が4.7※3と高評価をマークしています。

また、サイトに登録すれば無料のWEB適性診断が受けられるため、自己分析に役立ちます。自身の適性を深く掘り下げることで、転職未経験の方でも優良企業に挑戦できるチャンスを見つけられるでしょう。

参照元

※1・２マイナビジョブ20’s 公式HP
※3Googleマップ「マイナビジョブ20’sの口コミ（2025年1月14日時点）

運営会社	株式会社マイナビ
公式サイト	https://mynavi-job20s.jp/
対応エリア	全国
経理職の公開求人数	302件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	製造業、機械、電気・電子、銀行、証券、保険 総合商社、専門商社、ホテル、旅行、飲食、医療・福祉関連

マイナビジョブ20’sの口コミ・評判

とても親身に対応していただき、
ご紹介いただけた企業様から自分に合うものを見つけられました。
書類の作成や面接日時の調整など全てしていただき、
面接時のアドバイスなどもいただけました。
転職へ1歩勇気を出してよかったと心から思っていますし、
そう思わせてくれたことにとても感謝しております。
ありがとうございました。

出典：Googleマップ

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会計求人プラス

会計求人プラスは、会計求人プラスは、会計・税務・ファイナンスなど「会計業界専門」で働きたい方をサポートする転職サイトです。

会員登録時に「エージェントサービスを希望する」にチェックをつけると、経験豊富なキャリアカウンセラーや応募書類の添削などのサポートが受けられます。

また、スカウト機能があり、アピールポイントを登録すると企業からオファーも届きます。このため、自身のスキルや経験を活かした転職活動が可能です。

税務・会計の知識・経験を活かしてスキルや年収アップを目指す方はもちろん、未経験の方を強力にバックアップする転職サイトといえるでしょう。

運営会社	株式会社アグリード
公式サイト	https://kaikeiplus.jp/
対応エリア	東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、北海道、山形、新潟、静岡 名古屋、三重、大阪、兵庫、鳥取、広島、山口、徳島、福岡、沖縄
経理職の公開求人数	670件（2025年1月14日時点）
主な求人職種	経理、税務会計スタッフ、税務コンサルタント、税理士 税務アシスタントなど

経理に強い転職エージェントの失敗しない選び方

経理職の転職で失敗しないためには、転職エージェントを選択する際の4つの重要なポイントがあります。

それぞれのチェックポイントを実践して、実りある転職活動にしましょう。

経理職に特化したところを選ぶ

転職エージェントは、業界や職種、年齢などターゲット層に合った選択が成功に直結しやすくなります。

転職エージェントは、総合型とよばれ、全業界・全職種を取り扱うものだけではありません。経理・会計など専門業界や職種に特化したものや、20代やミドルなど、年齢層に特化した転職エージェントも存在しています。

総合型の転職エージェントを活用した場合でも全体の取り扱い求人数が多いため、経理の転職は叶えられるでしょう。

ただし、経理に特化した転職エージェントなら高待遇で質の高い求人が多く、経理の転職時自称に精通した担当者のサポートがあるため転職活動がスムーズに進められます。

このため、経理職で転職する際は、気になる転職エージェントが経理の転職に特化し、実績が豊富かどうかをチェックすることが肝心です。

書類や面接対策の手厚さで選ぶ

応募書類の書き方や面接に自信のない方は、書類添削や模擬面接を行う転職エージェントを選びましょう。

スキルや経験値に自信があっても、履歴書や職務経歴書の自己アピール欄がうまく書けない方も多いのではないでしょうか。また、いざ面接に臨むと上手な受け答えができずに、内定を獲得できなかったという経験がある方もいるでしょう。

転職エージェントでは、応募書類の添削だけでなく模擬面接の実施などで、選考プロセスに強い転職者づくりもサポートしています。

自身のウィークポイントを知り、改善していくことで転職活動は驚くほどスムーズに進むはずです。応募書類に自信がない方は、採用担当者の心をつかむ効果的な書き方を、面接が苦手な方は面接対策セミナーなどで基本から学ぶのもおすすめです。

独自案件や非公開案件の多さをチェック

専門職に特化した転職エージェントは、独自案件や好条件な非公開案件を多く取り扱っている場合があります。

非公開求人は、登録会員のみに公開されるため、応募者が少なく、競争率が低いというメリットもあります。保育士としてのスキルや経験が豊富な方であれば、よりよい条件で、質の高い転職が叶えられるでしょう。

経理職向けの転職エージェントを選ぶ際は、ホームページなどで独自案件や非公開求人の有無をチェックをしておくことをおすすめします。

スキルや希望条件を整理してから選ぶ

転職エージェントを選ぶ前に、自身のスキルを棚卸したうえで、希望条件には優先順位をつけておきましょう。

転職活動を行う前に、まず自身のスキルを棚卸ししておきましょう。どのスキルがアピール材料になるか、保有スキルをすべて書き出して、自身の「強み・弱み・方向性」を把握することが肝心です。

また、希望条件を整理して明確にしておけば、より自身に合った求人が見つけやすくなるため、転職活動が効率よく進むでしょう。

希望条件に関しては「通勤時間も含めた勤務地」「給与・待遇」「企業規模や風土」など項目ごとに整理して、優先順位をつけておくことをおすすめします。

経理に強い転職エージェントを使うメリット

経理に強い転職エージェントを利用すると、以下に挙げる4つのメリットが得られるはずです。

メリットをうまく活用して、経理の転職をスムーズに成功させましょう。

経理の転職市場や動向を知ることができる

転職エージェントは、日頃から多くの企業や求職者と接しています。経理に強い転職エージェントであれば、転職市場における採用ニーズやトレンドにも精通しているでしょう。このため、最新の市場動向や企業ごとの採用傾向の把握が可能です。

経理における転職市場の動向を知ることで、転職活動のタイミングや戦略を適切に調整することができます。

また、転職市場での自身の価値も教えてもらえるため、自分の強みや改善点を理解した、より良い転職活動が可能です。

経理職に特化したサポート

転職サイトを活用するメリットは、保育士に特化したさまざまなサポートを受けられる点が挙げられます。

スカウト機能がある保育士向け転職サイトなら、好条件の保育園からオファーされる可能性もあるでしょう。スキルや経験が豊富な保育士の方であれば、自分から積極的にアクションをしなくても転職活動の可能性が広がるはずです。

また、保育士に特化した転職サイトであれば業界に対する知識が豊富で、各施設や企業とのつながりもあるため内情が分かる点も魅力といえるでしょう。

独自の非公開求人に出会える可能性

転職エージェントでは、一般には公開しない「非公開求人」を多く取り扱っています。経理職の転職に特化したエージェントであれば、好条件な独自の非公開求人も所有しているでしょう。

このため、スキルや経験値によっては、通常の求人サイトでは得られない良い条件の求人と出会える可能性があります。

また、経営幹部やプロジェクトリーダーなど、企業の経理部門における企業の重要なポジションの募集も多く含まれています。キャリアアップを目指した転職を希望する方にとっては管理職に就けるチャンスも得られるため、特におすすめです。

1人で探すより効率的に情報収集できる

経理職の転職に特化したエージェントであれば、さまざまな規模の企業における採用動向などの提供が可能です。このため、自身でネットなどを利用して情報収集するより、知りたい情報の収集が効率よく進められるでしょう。

また、転職エージェントには経理のあらゆる情報に精通した担当者が在籍しており、企業とのコネクションをもっています。このため、転職成功につながる有益な情報入手やサポートを受けることができるでしょう。

経理職向け転職エージェントの注意点・デメリット

経理職向けの転職エージェントを利用する際は、以下にある3つのデメリットがあることも認識しておきましょう。

上記に挙げる3点に注意しておくことで、不安の少ない転職活動が送れるはずです。

自分のペースで進められないことがある

転職エージェントを活用した場合、自分のペースで転職を進められないと感じるケースがあることもあらかじめ認識しておきましょう。

転職エージェントでは急募の案件も多く、高待遇などの求人は当然人気が高いことから希望者が集中します。このため、キャリアアドバイザーから応募の意思を急かされるケースは珍しくありません。

また、キャリアアドバイザーとのやりとりが円滑でないと、自身が立てた転職計画のペースが乱れる原因にもなります。転職エージェントに対して、自分のペースで進めたい旨を具体的に伝えることで、転職活動を無理なく進めることができます。

エージェントとの相性は個人差がある

成功につながる経理の転職には、転職エージェントの選択はもちろん、相性の良し悪しも影響します。口コミサイトなどで評価の高い転職エージェントであっても、必ずしも自身の状況やニーズと合うとは限りません。

「業界知識の豊富さ」「提供される求人の数や質」「キャリアアドバイザーの対応」など、相性を図る基準には個人差があります。

選択した転職エージェントが自分に合わないと感じた場合は、他の転職エージェントを利用することもおすすめの方法です。複数のエージェントを併用することで、より多くの情報や求人にアクセスできるでしょう。

早めに募集終了してしまう求人もある

「給与が高い」「未経験でもOKの専門職」など、条件のよい求人は人気も高く、応募が集中します。このため予定よりも早くく募集が締め切られる可能性があり、注意が必要です。

転職活動においては実力や運だけでなく、「タイミング」も重要なカギといえるでしょう。転職活動中は条件の良い求人を見逃さないように、さまざまな方向にアンテナを張りめぐらして、すぐに行動ができるようにしておくことです。

また、面接などの選考プロセスにいつでも応じられるように、準備を怠らないことも肝心です。いつ条件の良い求人の提供があっても慌てないようにしておきましょう。

経理に強い転職エージェントを活用するポイント

経理に強い転職エージェントを利用する際は、以下に挙げる7つのポイントを実践していけば、より有効な転職活動が進められるでしょう。

ぜひ参考にして、スムーズで有意義な転職活動にしてください。

選考対策などのサポートはフル活用する

転職エージェントを活用するメリットは、採用者の印象に残る履歴書や職務経歴書の書き方や、模擬面接などのサポートが受けられる点です。

これまでの転職活動で、「書類選考に通らない」あるいは「面接でうまく自己アピールできない」といった事由で選考突破できなかった経験があるなら、ぜひサポートをフル活用しましょう。

選考対策に精通した担当者によるサポートをうまく活用することで、自身の弱みや課題を洗い出すことが可能です。本番で自身の実力を充分に発揮できるように準備しておきましょう。

スキルや経歴・希望は偽らずに伝える

転職活動を有利に進めたいばかりに、自身のスキルや経歴だけでなく、希望条件を偽ることは絶対に止めておきましょう。

虚偽のスキルや経歴、希望条件を伝えて、自身の実力に見合わない求人を紹介してもらい、運よく選考プロセスを通過して内定を獲得しても意味がありません。

もし、上記の詐称がばれた場合、内定取り消しになります。また採用後に詐称が発覚した場合も、解雇の可能性だけでなく、内容が悪質とみなされたら私文書偽造罪に問われるケースもあるでしょう。

一度失った信頼を取り戻すのは容易ではありません。取り返しのつかない結果とならないよう自身のスキルや経歴はもちろん、希望条件も正直に伝えて、身の丈に合った転職活動を行いましょう。

複数の転職エージェントを併用してみる

転職エージェントは1社に絞る必要はありません。転職エージェントにはさまざまな種類があります。また、転職エージェントによっても強みが違うのが特徴といえるでしょう。

経理職の転職を行うなら、まず経理に強い転職エージェントを活用するのが第一です。そのうえで、自身の年齢や経験値などを踏まえて、それぞれに特化した転職エージェントを併用していきましょう。

また、勤務地にこだわるのなら、希望エリアの求人を多く取り扱う転職エージェントも合わせて利用することをおすすめします。

気になる求人には早めに応募する

転職する事情や希望条件は人それぞれでも、「大企業」「高待遇」「柔軟性の高い働き方が可能」など、好条件な案件は誰もが狙うため応募が集中します。当然競争率も高くなるでしょう。

気になる求人があったら、即行動が肝心です。スタートダッシュが遅れたばかりに、応募しようとしても募集がすでに締め切られている、または他の求職者に紹介されていたりするケースは珍しくありません。

悔しい思いをすることがないよう、転職をする際は常にアンテナを張って、有効な情報を逃さないようにしましょう。

長期的なキャリアプランも視野に入れた転職をする

自身の将来を見据えた長期的なキャリアプランを立てることで、転職活動の目的がより明確になります。「将来のポジション」「身に付けておきたいスキル」など、具体的にイメージすることが肝心です。

綿密に立てたキャリアプランをキャリアアドバイザーに話し、実際の選考プロセスにおいて披露しましょう。キャリアアドバイザー・企業双方の信頼を得て、良質な求人紹介を経て無事採用に至る可能性が高まります。

ただし、長期的なキャリアプランはあくまで目標であるということも認識しておきましょう。転職活動では、状況に応じた柔軟な対応を心がけることで、思いがけないチャンスにつながるケースも多くあります。

企業情報は自分でも調べる

転職エージェントでも、気になる企業の情報や動向は得られます。ただし、提供される企業情報に転職エージェントやキャリアアドバイザーの主観が含まれないとは言い切れません。

このため、自身で企業情報をリサーチすることで、企業の文化や価値観が自分に合っているかがきちんと確認できるでしょう。

また、企業の将来性や成長性を自ら調べることで、自身のキャリアプランとの合致も確認できます。長期的な視点で転職先を選ぶことができるため、おすすめです。

担当者と相性が悪かったら変更も考える

転職エージェントを利用するうえで、担当者との相性は転職成功を左右する重要なポイントといえるでしょう。

「提示する希望や意見を理解していない」、あるいは、「条件とかけ離れた求人の紹介が度重なる」担当者で、転職活動に支障がある場合は、担当変更も検討しましょう。

担当者との相性を確認するには、傾聴力があり、自身が希望する業界や職種の知識が豊富なことが重要です。また、将来的なキャリアプランに関する不安や希望などを踏まえて、適切なアドバイスができる担当者なら安心して頼れるでしょう。

相性のよい担当者であれば、自身の希望にマッチした求人紹介だけでなく、有益なアドバイスや情報提供が可能なため、転職活動がスムーズに進みます。

経理に強い転職エージェントの利用手順

経理職に限らず、転職エージェントを利用して転職する際は、以下に挙げる5つの手順を踏む必要があります。

それぞれの手順を理解して、効率のよい転職活動にしていきましょう。

転職エージェントに登録

登録時には、経験したことや実績、今後のキャリアプランや目標といった内容は詳細に記載しましょう。

また、転職エージェントへの登録は1社に絞らず、経理の転職に強いものや、総合型の転職エージェントなど、自身の状況やニーズに合わせて複数登録しておくことをおすすめします。

登録フォームは、全項目きちんと入力しておきましょう。また、転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書などのレジュメ登録だけでなく、転職時期や希望年収などが細かく設定されています。

登録フォームの記載ポイントとしては、自己アピールの材料になるものは詳細に記載することです。転職への強い意思が担当者に伝わり、より希望条件にマッチした求人を紹介してもらいやすくなります。そのうえ、親身なサポートが受けられる可能性が高くなるでしょう。

求人の紹介

入力情報を基にキャリアアドバイザーが付き、面談を経て希望条件やスキルに沿った求人が紹介されます。

キャリアアドバイザーとの面談では、キャリアプランを深堀りしながら、転職までのタイムスケジュールや方向性を具体化していくため、よく話し合っておきましょう。

面談が終わったら、キャリアアドバイザーから求人紹介を受けます。転職エージェントでは、求職者の適性を踏まえてマッチングする独自の非公開案件を紹介されるのが一般的ですが、自分でも検索可能です。

この際、気になる求人があれば紹介してもらえるかどうか、積極的に聞いておくこともおすすめします。

書類や面接対策などのサポート

応募書類の添削や面接対策を受けてブラッシュアップを行うことで、転職への自信が深まるでしょう。

キャリアアドバイザーによる、履歴書や応募書類の添削や本番さながらの模擬面接といったサポートを受けます。

「効果的な応募書類の書き方が分からない」「上手な自己アピールができない」といった苦手意識がある方なら、このチャンスを利用して、克服していきましょう。

転職のプロの視点による適切な指導やアドバイスによって、本番までには自信をつけることができるはずです。

応募・面接

紹介された求人への応募が決定したら、キャリアアドバイザーが企業と面接日程の調整を行います。

あらかじめ面接日程は、いくつかの候補日を提示しておきましょう。面接日程が決定したら、模擬面接で得たノウハウを活かして、企業担当者の印象に残るような受け答えを行うだけです。

面接当日は、TPOに合わせて身だしなみを整え、余裕をもって企業へ向かいます。また、面接に必要なものはあらかじめキャリアアドバイザーに確認しておけば安心です。

筆記用具はもちろん、「応募書類の控え」「印鑑」「身分証明書」などは必ず持参しましょう。募集要項や志望企業の情報も所持しておけば、面接会場へ向かう途中でも改めて確認できるためおすすめです。

内定・入社

転職エージェントであれば、入社日の調整や入社後の条件交渉なども代行してもらえます。

無事内定獲得後は、入社日程や年収などの具体的な条件をキャリアアドバイザーと決めていきます。また、現職場の退職手続きへのアドバイスもしてもらえるため、遠慮せずに相談しましょう。

入社日が決定したら、さまざまな準備と対応を行います。転職先へのさまざまな交渉ごとは、転職エージェントが代行するため、自身のすべきことに専念可能です。

ただし、転職先企業や業務を担ううえで疑問点が発生した場合は、必ずキャリアアドバイザーへ連絡して入社前までにクリアにしておくことが肝心です。

経理転職の実情は？需要や年収

経理の転職を成功させるには、転職市場における経理職の状況を知ることが重要です。以下で、経理職に関するさまざまな実情を5つ紹介します。

経理職を取り巻く実情を掘り下げていくことで、より転職活動が進めやすくなるはずです。

経理職の需要は基本的に安定

企業の成長には、収益と費用の管理が必要です。正確な財務情報の提供を行う経理職は重要なポジションといえるでしょう。基本的に経理職の需要は安定傾向にあり、年間を通じて求人は提供されています。

特に税務・会計において、法律や税制の変更によって厳格化している昨今は、経理の専門知識に精通した人材が求められているのも特徴といえるでしょう。

また、経理未経験OKの求人も一定数あるため、安定した収入を得ながらスキルを身に付けることも可能です。

経理職の転職理由

経理職の方が転職する大きな理由としては、自身のスキルをより高めたいというものから、職場の人間関係や人事評価への不満まで、さまざまです。

また、決算期をはじめとする繁忙期に業務が集中することで、心身共に疲弊して経理職から別な職種に転職するケースも珍しくありません。

スキルの向上や人事制度に対する改善を希望して新天地を求める方であれば、応募する企業へ正直な転職理由を伝えましょう。

一方で、人間関係の不和や勤務過多が原因の転職でも、なるべくポジティブな内容に変換して、自身のアピールポイントをうまく伝えていくことも肝心です。

経理職の転職によい時期は？

経理部門は、「月末・月初」「11月～1月にかけての年末調整」「決算期」に業務が集中します。また、国税庁の調査によると、国内で3月に決算を実施する法人数は554,147社※と、圧倒的に多くなっています。

このため一番狙い目なのは、繁忙期を控えた「1月～2月」です。次は、株主総会が終わった「6月～7月」、1月入社を目指した「10月～11月」といえるでしょう。

求人数が増加する時期を目指して、多くの選択肢から好条件の案件を比較検討できるよう、転職準備を進めておくことをおすすめします。

参照元

※国税庁「決算月別法人数」

経理職の年収事情

経理職における年収相場は、スキルと経験、年齢はもちろん、役職の有無やポジションによって異なるのが特徴です。

以下で、厚生労働省による職業情報提供サイト「jobtag」を基に、経理事務に従事する経理課長の年代別の平均年収※を表で紹介します。

年齢層	年収額
～19歳	378.54万円
20～24歳	405.21万円
25～29歳	658.46万円
30～34歳	680.12万円
35～39歳	804.26万円
40～44歳	824.22万円
45～49歳	898.78万円
50～54歳	936.1万円
55～59歳	964.8万円
60～64歳	783.66万円
65～69歳	657.99万円
70歳～	572.21万円

上記の表によると、年収のピークは55～59歳の「964.8万円」で、定年を迎える年代からゆるやかに低下しています。

経理職で年収アップする方法は？

経理職で年収をアップさせるには、経験を積んで役職に就くことが一番有効です。以下の表は、一般社団法人人材サービス産業協議会による「転職賃金相場」の経理財務における調査内容を参照したものです。

年収額	決定者・決定求人内容の特徴（定性情報）
1,000万円以上	役職・職務内容：財務・リスク管理・IFRS・IRの責任者や部長以上 スキル・経験：経理経験10年以上、公認会計士資格・経験 　　　　　　　上場支援など高度な財務業務・決算経験、管理職経験 　　　　　　　監査法人・会計コンサル企業の会計関連業務経験 年齢・その他：40代～50代、同職種からの転職が多く、転職経験は2回以上 　　　　　　　20代～30代でコンサルティング業界から専門職としての転職者
800万～999万円	役職・職務内容：経理・IRの責任者、マネージャー、リーダー 　　　　　　　　小規模企業では総務、広報などの責任者と兼任の場合も多い スキル・経験：経理経験5年以上、上場企業の経理財務経験 　　　　　　　決算経験、IR経験、管理職経験、公認会計士、簿記2級以上など 年齢・その他：30代後半～50代、同職種からの転職が多く、転職経験は2回以上
600万～799万円	役職・職務内容：経理の部長候補、課長、リーダー、スペシャリスト候補 スキル・経験：経理財務・IRなどの経験3年以上、上場企業での経験 　　　　　　　管理職経験、簿記2級以上など 年齢・その他：30代～40代前半、同職種からの転職が多く、転職経験は2回以上
400万～599万円	役職・職務内容：経理のリーダー候補や担当者、経営分析の担当者など スキル・経験：ほぼ経験者で経理財務、IRなどで3年以上の経験 　　　　　　　簿記2級以上など 年齢・その他：20代後半～40代、他職種からの転職も多い
300万～399万円	役職・職務内容：役職なしの担当者レベル スキル・経験：多くは経験者だが未経験者も多い。簿記3級もしくは2級以上 年齢・その他：20代後半～30代前半、他職種からの転職が多い

上記の表から分かる通り、2級以上の簿記資格や上場企業での業務経験、マネジメント経験があると、役職も年収も1ランク程度上がっていきます。経理職で年収アップを目指すなら、難易度の高い業務内容の経験値を上げていくことも肝心です。

経理の転職にあると有利な資格

経理の転職において、以下に挙げる7つの資格を取得していれば、内定獲得へ有利に進む可能性が高くなるでしょう。

より転職が有利になる資格を取得して、スムーズな転職活動を目指してください。

日商簿記検定

日商簿記検定には1級・2級・3級・初級の4つのレベルがあり、有利な転職には2級以上の取得がおすすめです。

日本商工会議所や各地域の商工会議所が実施する試験が日商簿記検定です。一般的に経理職の求人に対する応募条件としては「日商簿記3級以上」としている企業がほとんどです。

ただし、より条件の良い転職を希望するなら、さらに上を目指しましょう。2級の場合は「商業簿記および工業簿記（原価計算を含む）に関する非常に高度な知識を所有」した人材の証拠になります。

さらに、1級を取得者は「会計学のエキスパート」として認知されるでしょう。また、日商簿記1級を取得することで、公認会計士や税理士といった国家資格を取得する足掛かりにもなるはずです。

公認会計士

公認会計士の資格を取得していれば転職だけでなく、将来的に独立開業を目指す場合にも有利です。

公認会計士・監査審査会が実施する検定試験に合格すると取得できるのが公認会計士です。「短答式試験」と「論文式試験」を受験して合格基準をクリアすれば合格証書が発行され、日商簿記のように、1級・2級といった階級はありません。

公認会計士の資格があれば、監査・会計に精通した人材として評価される何よりの証拠になります。また、「短答式試験」のみの合格者でも、転職時には有効なアピール材料になるでしょう。

取得の難易度は高いものの、ハイレベルな転職や将来的に独立開業を目指す方には、おすすめできる資格です。

税理士

八士業の一つで税務の専門家である「税理士資格」は、転職だけでなく独立開業も目指せす方にも有利です。

国税庁が実施する検定試験を合格すると取得できる資格が税理士です。転職市場においては、税理士試験の科目合格だけでも高く評価されます。

経理職の転職には、「簿記論」「財務諸表論」「法人税法」の3科目を合格していることが重要です。経理として活躍できる専門知識と高いスキル所有の証拠となるため、転職時の評価ポイントになるでしょう。

ただし、試験は非常に難易度が高いため、税理士資格取得を目指すなら専門的な予備校などで計画的に試験対策を行っておきましょう。

ビジネス会計検定

ビジネス会計検定は会計の基礎知識習得だけでなく、企業の実態を会計的な目線で分析可能になります。

ビジネス会計検定とは、大阪商工会議所が実施する検定試験です。1級から3級までの階級があり、1級取得者であれば財務諸表に関する知識や分析力だけでなく、種類や読み方、諸法令に関する知識が豊富な人材とみなされるでしょう。

また、財務諸表を読み解けることで経営に関わるキャリアも積めるため、経営幹部を目指す方には取得をおすすめします。

また、難易度も低く、スクールなどの講座を受講すれば1～3ヶ月程度で取得可能です。

FASS検定

経済産業省の推奨資格であるFASS検定で高いスコアを獲得していると、大手企業の転職や昇進にも有利です。

一般社団法人日本CFO協会が実施するFASS検定（経理・財務スキル検定）は、経理・財務の⼈材育成事業の一環として2005年度より発足しました。

検定試験は、レベルA〜レベルEまでの5段階で評価されます。レベルAを獲得していれば、経理業務の実務的な知識や技術を習得した証拠となり、企業からは経理・財務部門の業務で実績を出せる人材とみなされます。

また、会計基準や財務諸表解析、財務管理など、幅広い分野の知識を体系的に学べるため、経理・財務のスペシャリストとしてスキル向上が可能です。

難易度はさほど高くなく、独学でも取得を目指せます。ぜひ取得をおすすめします。

経理事務パスポート検定（PASS）

経理事務パスポート検定（PASS）は、すべての受講プロセスをe-ラーニングで行える点が大きな魅力です。

経理事務パスポート検定（PASS）は、一般社団法人日本CFO協会と民間企業によって共同開発された検定試験です。経済産業省による「経理・財務サービススキルスタンダード」に基づき、現場ニーズに即した実践的なスキル習得を目指しています。

経理職に求められるスキルや知識を習得し、実践で活かせる認定資格のため、転職活動での評価が得やすくなるでしょう。

受講におけるすべてのプロセスをe-ラーニングで行えるため、すき間時間を利用してスマホやPCで効率的に学習を進めることが可能です。

実務で役立つ知識・スキルが重視される資格です。

給与計算検定

給与計算検定は転職に有利な一方、給与計算業務は経理が担当しない企業も多く、事前の確認が必要です。

全国給与計算検定協会が実施する検定試験が給与計算検定です。1級から3級までの階級があり、転職を有利に進めたいなら、2級以上を取得しておきましょう。

特に1級取得者であれば、給与計算のプロフェッショナルとして認識され、転職市場における評価も非常に高いのが特徴です。また、難易度も比較的低いので、取得をおすすめします。

ただし、企業によっては、経理担当者に給与計算や給与支払い業務を任せていないケースもあります。転職先を選ぶ際には、業務内容を確認しておいた方がよいでしょう。

経理の転職で重要視されるスキル

経理の転職において重要視されるスキルは、以下に挙げる5つといえるでしょう。

転職する前に自身がどのスキルをきちんと満たしているか、チェックしてみることをおすすめします。

コミュニケーション力

経理職のポジションは、社内外の幅広い人と関わらなければなりません。また、チームで仕事を進めていく場面も多く存在します。このため、コミュニケーション能力は欠かせないものといえるでしょう。

多くの人々に関わる経理業務を円滑に遂行していくには、場面に応じた柔軟で適切なコミュニケーション力が必要です。

さらに管理職であれば、経営陣や他部門との連携を推進していかなければなりません。このため、複雑な財務情報をわかりやすく伝えるコミュニケーションスキルも重要になります。

経理の実務経験

経理未経験でもOKの求人もありますが、当然待遇は未経験者に見合ったものがほとんどです。経理職としてより高みを目指した転職をするなら、実務経験は豊富であることが条件といえるでしょう。

一般的には3年以上の実務経験があれば、「経験者」とみなされるため、転職市場では有利になります。また経験が浅い場合でも、関連するスキルや資格をアピールすることで、転職のチャンスを広げることが可能です。

マネジメント能力

経理部門において管理職を目指すなら、プロジェクト管理やチームマネジメント能力も必要でしょう。また、プロジェクトの計画立案だけでなく進捗やリスク管理、リソースの最適化などを効果的に行うスキルも求められます。

さらにマネジメント能力を活かして、チームメンバーのスキルやモチベーションを最大限に引き出し、協力体制を構築していかなければなりません。マネジメント能力に優れた人材なら、経理部門全体の生産性と士気を高めることが可能です。

地道に取り組む姿勢

経理職は、高い再現性の遂行が必要な仕事といえるでしょう。経理は、「毎日」「毎月」「毎年」といった区切りで、簿記の規則に則ることはもちろん、社内ルールも遵守しながら業務を正しく処理し続けなければなりません。

自身のやり方を通して社内ルールを無視し、自分の好きなように業務を進めた場合、成果につながらないだけでなく他部署に迷惑を掛ける可能性もあります。

このため、業務に対して真摯かつ、地道に取り組めない人材でないと務まらないといえるでしょう。周囲に配慮した、きめ細やかな仕事ができる人材こそ、経理に向いています。

マルチタスキング能力

経理は、「伝票処理」「データ入力」「決算業務」「税務対応」など、日々の業務で多くのタスクを同時に処理していかなければなりません。

さまざまな業務を効率よくこなすために、経理に関する知識だけでなく、マルチタスキング能力は欠かないものといえるでしょう。

マルチタスキング能力の高い人材は集中力があることはもちろん、重要度や緊急度に応じてタスクを整理し、優先順位をつけられる点が大きな特徴です。

また、業務の進捗状況は都度確認して進み具合を把握しているため、遅延やロスも起きにくいといえます。

経理に強い転職エージェントに関するQ&A

経理職での転職を検討する際に、よくある5つのQ＆Aを以下にまとめています。

それぞれの回答を参考にして、疑問点をクリアにしていきましょう。

経理のつらいことは何ですか？

経理職は常に細かい数字と向き合う必要があり、企業の財務を管理する重要なポジションのため、ミスが許されません。このため、プレッシャーも大きく、ストレスの多い職種といえるでしょう。

さらに、決算期などは処理しなければならない業務が膨大です。期日までに処理するために集中力が必要なだけでなく、残業などにより身体的負荷も大きくなります。

また、経費管理や不正防止のために社内の人間に厳格に対応する必要があるため、人間関係におけストレスも発生します。

経理の仕事に向いている人は？

経理に向いている人の特徴としてまず、「数字に強い」点が挙げられます。さまざまな数字の動きを把握して、ミスなく扱えることは、経理職にとってマストといえるでしょう。

また、細かな作業が多いことから「几帳面さを活かして丁寧に業務を進められる」ことも重要です。さらに「計画性」や「責任感の強さ」があることも、企業の財務を管理する重要な役割を担う点で必要不可欠といえます。

そのうえで、社内外問わず誰に対しても分かりやすく円滑なコミュニケーションを取れる方であれば、経理職としてパーフェクトな人材といえるでしょう。

転職するか決まっていなくても利用できる？

具体的な転職の意思や時期が決まっていなくても、転職エージェントは利用可能です。

転職エージェントではキャリア相談や転職市場の情報提供をはじめ、選考対策など、さまざまなサポートを提供します。転職を検討し始めた段階でも転職エージェントを利用することにより、自身のキャリアを考慮するうえで方向性が明確になるでしょう。

ただし、転職について明確なプランがあれば達成に向けて、キャリアアドバイザーもアドバイスやサポートがしやすくなります。また、転職への心構えや準備ができていることで良い条件の求人紹介があった場合、即行動を取ることが可能です。

紹介された求人は必ず応募しないといけない？

転職エージェントから紹介された求人に対しては、必ずしも応募しなくても構いません。

転職エージェントは、転職者の希望条件やスキルを踏まえて、適切な求人を提案します。ただし、応募するかどうかは転職者自身の判断に委ねられます。

このため、紹介された求人が希望条件ではないなど、明確な理由を伝えて別な求人を紹介してもらいましょう。

一方で、転職エージェントは転職者から費用は取らない代わりに企業に人材を紹介して採用に至ると、紹介手数料という形式で報酬を得ています。

明確な理由なしに紹介された求人に応募しないことが続いても、ペナルティはありません。ただし、印象はあまりよくないことも認識しておきましょう。

ハローワークと転職エージェントはどちらを使うべき？

経理職の転職を検討する場合、ハローワークと転職エージェントのどちらでも有効です。ハローワークなら地元企業の求人に強い一方、ハイクラス人材向けの高待遇求人は少ない傾向にあります。

ただし、経理未経験の方であればハローワークの職業訓練で経理コースを利用すれば、転職できる可能性もあるでしょう。

転職エージェントなら、経理に強いものやハイクラス案件専門の求人を扱うエージェントを活用して、自身の希望条件や状況に合わせた転職活動が可能です。また、求人紹介から面接日程の調整、条件交渉まで代行してもらえる点は大きな魅力です。

経理に強い転職エージェントを活用しよう

今回は、経理職の転職に役立つさまざまな情報をお届けしました。経理職の転職を成功させるには、まず転職エージェントの選択が重要です。

そのうえで、担当者との相性を見極めながら、自身でも気になる企業の情報はしっかりリサーチして、納得のおけるミスマッチの少ない転職活動を進めていきましょう。

ぜひ本記事を参考にして、自身が願う転職スタイルを実現しながら経理の仕事でさらにスキルを磨いて、未来を豊かなものにしてください。