【外資系・日系】PEファンドの大手企業ランキング !業界内ポジションを解説 

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PEファンドに転職をしようとしたとき、PEファンドの種類転職の方法など気になる情報を事前に知っておきたいですよね。

PEファンドへの転職を考えているにもかかわらず、「外資系PEファンドなのか日系PEファンドなのかよくわからない。」「PEファンドの実績はそもそも何だろう?」といった疑問を抱えている方。

今回の記事は必見です。

この記事では、国内外に存在するPEファンドの種類や、年収の解説、実際の大手PEファンドを紹介し、転職に役立つ情報を記載しています。

また、大手PEファンドへ転職するコツも解説していますので、これからPEファンドへの転職を考えている方は是非最後まで目を通してみてください。

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目次

PEファンドとは?

PEファンドとは?

PEファンドは投資家から資金を集めて、主に未公開株へ投資をするファンドのことです。

まずはPEファンドはどのような事業を行うのか、また年収についても詳しく解説していきます。

ビジネスモデル

PEファンドは、顧客である投資家から多くの資金を集め、投資対象の企業を見つけ出して、集めた資金を投下します

また、投資先企業を担保に入れて、金融機関から借り入れを行い、さらに投資先企業に資金投下して最終的なリターンを高めるという投資実行も行います。

投資先企業がIPO(株式市場へ上場)する、M&Aや事業売却するなどしてでた利益から収益を得るのが投資銀行のビジネスモデルです。

年収は外資系PEファンドが高い傾向に

ここからは、外資系PEファンドと日系PEファンドの年収比較を紹介します。

PEファンドは他の業種と比べて高い平均年収となる業界です。

特に、外資系PEファンドは日系PEファンドに比べて年収が高い傾向にあります。

それぞれ詳しくみていきましょう。

外資系PEファンドの役職別年収

まずは、外資系PEファンドの役職ごとの年収を見てみましょう。

役職年収
パートナー/マネージングディレクター 3000万円以上
シニアディレクター/ディレクター/プリンシパル2000万円~3000万円以上
シニアヴァイスプレジデント/ヴァイスプレジデント1500万円~2000万円以上
シニアアソシエイト/アソシエイト800~1500万円以上
外資系PEファンドの役職別年収

PEファンドの最上位の役職ともされているパートナーとなれば、3000万円を超える高年収も見えてきます。

次に、日系PEファンドの年収をみていきましょう。

日系PEファンドの役職別年収

役職年収
パートナー/マネージングディレクター 2000万円以上
シニアディレクター/ディレクター/プリンシパル1500万円~2000万円以上
シニアヴァイスプレジデント/ヴァイスプレジデント1000万円~1500万円以上
シニアアソシエイト/アソシエイト800~1200万円以上
日系PEファンドの役職別年収

外資系PEファンドと日系PEファンドそれぞれ平均年収は高水準であるものの、全体的に外資系PEファンドに平均年収の軍配が上がります。

これは事業展開の規模や集めた資金の大きさにも由来します

>>PEファンド業界の年収相場|仕事内容や激務度と求められる人物像も解説

外資系・日系別!PEファンド大手企業ランキング

外資系・日系別!PEファンド大手企業ランキング

ここからは、投資実行規模に沿って大手企業の外資系PEファンド、日系PEファンドそれぞれを5社ずつピックアップして紹介します。

各社の運用資産や資金調達額、投資実績などをもとに、企業としての規模の大きさを評価したランキングです。

外資系大手PEファンド5選

まずは外資系大手PEファンドを紹介します。

PEファンド名特徴
ブラックストーン・グループ不動産業界への投資に強み
KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)エネルギーやインフラ系への投資に強い
カーライル成熟期のベンチャーやヘルスケアにも力を入れている
CVCキャピタルパートナーズイギリスのファンドだが、日本をはじめとしたアジア圏での投資実行にも強みあり
ベインキャピタルTOBでの買収に強い
大手外資系PEファンド5社

それでは、1社ずつ解説していきます。

ブラックストーン・グループ

ブラックストーンは世界最大規模のPEファンドで、世界各国に多くのオフィスを持っています。

日本のオフィスは2007年に設立。

ブラックストーン柔軟性のある事業体制をもち、取引規模や構造に関わらず幅広い案件を手がけていますが、不動産業界への投資に重きを置いている点が特徴です。

企業としての運用資産残高は9,747億ドル不動産への運用資産残高としては3,260億ドルとなっています。

日本での不動産以外への投資として、アリナミン製薬やあゆみ製薬などヘルスケア企業への投資実績があります。

KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)

KKRは1976年に設立された世界最大規模のPEファンドの一角です。

10億ドル規模の投資実行や、大型のバイアウトの実績が多数あります。

KKRジャパンは2006年に設立。

エネルギーやインフラ系への投資に強みを持つのが特徴です。

業務ソフトウェアで有名な弥生や、大手スーパーマーケットSEIYUへの投資実績があります。

カーライル

カーライルは2000年に日本オフィスを構えた、世界最大規模のPEファンドです。

比較的レイトステージになっているベンチャー企業への投資も多く、国内上場、エグジットともに日本国内でも実績を出しています。

上場済みで、成熟期に差し掛かったベンチャー企業や、近年ヘルスケアやライフサイエンス分野にも積極的に投資実行をしている点が特徴です。

例えば、介護業界で有名なソラストや、もやしの製造で有名な名水美人ファクトリーなどへの投資実績があります。

海外だと、高品質なダウンジャケットを展開するモンクレールへの投資実績があることも知られています。

CVCキャピタルパートナーズ

CVCキャピタルパートナーズは1981年にイギリスで設立された老舗PEファンドです。

アジアで長期的かつ大規模なファンド運用をしていることが特徴として挙げられます。

アジア太平洋地域で、総額約4000億円以上の最大規模のファンドを運用しています。

日本ではCVC Asia Pacific株式会社として存在します。

TSUBAKI(元資生堂)やすかいらーく、駅前にある靴修理で有名なミスターミニットなどへの投資を実行しています。

ベインキャピタル

ベインキャピタルは、TOB(株式公開買い付け)での上場企業の買収に強みを持っているPEファンドで、運用資産残高は1,600億ほど。

また、中長期での事業価値の向上を目指す点が特徴です。

日本には2006年にオフィス設立をしています。

投資実績は様々で、製造業、情報通信、ヘルスケアまで幅広く実績があります。

日系大手PEファンド5選

日系PEファンド大手はどのような企業があるのでしょうか?

PEファンド名特徴
ユニゾンキャピタルヘルスケアやコンシューマー事業への投資に強み
アドバンテッジパートナーズ日本だけでなくアジアへの投資に力を入れている
エンデバーユナイテッド創立から早期に3000億円を超える投資実績をもつ
ポラリスキャピタルグループミドルキャップマーケットへの投資に強い
インテグラル長期的投資が得意
大手日系系PEファンド5社

こちらも、一社ずつ解説していきます。

ユニゾン・キャピタル 

ユニゾンキャピタルは1998年に設立。これまでに4,800億円以上の投資実行をしています。

ヘルスケアやコンシューマーへの投資に強いPEファンドです。

投資実績としては、スシローやTohatoなどの日本の食品業界だけでなく、韓国の食品企業などグローバルな投資も活発です。

アドバンテッジパートナーズ

アドバンテッジパートナーズは1992年創業の老舗日系PEファンドです。

これまでに3,000億円以上の投資実行をしています。

日本だけでなく、中国や東南アジアなどアジア諸国への投資を実行しています。

ダイエーやポッカなどの老舗企業やヴィレッジバンガードや石井スポーツなど幅広い分野への投資実績があるのもアドバンテッジパートナーズの特徴です。

エンデバーユナイテッド

エンデバーユナイテッドは比較的新しく、2013年に設立されたPEファンドです。

これまでに3,000億円以上の投資実行をしています。

比較的若い企業ですが、株式投資企業数は80社を超え、3,000億円規模のファンドを立ち上げているPEファンドです。

小規模から中規模の企業への幅広い投資実績があり、大手だと三菱自動車や漢方薬で有名なツムラへの投資実績があります。

ポラリス・キャピタル・グループ

ポラリス・キャピタルは2004年に設立されたPEファンドです。

これまでに1,800億円以上の投資実行をしています。

独自のノウハウとリソースを活かして、ミドルキャップマーケット(中堅企業)への投資を強みとしています。

また、事業承継、事業再生などに力を入れているPEファンドです。

チーズタルトで人気のあるBAKEや結婚相談所のO-net等への投資実績があります。

インテグラル

インテグラルの創業は2007年。約700億以上の投資実行をしています。

投資先の経営陣と事業の成長、持続可能性をサポートし、長期的な投資が特徴的なPEファンドです。

ラグジュアリーブランドであるヨウジヤマモトや、10分ヘアカット・アデランスなどでお馴染みのQBHouseへの投資実績があります。

つまり、1号、2号、3号と「ファンド号数」が増えていくほど、投資家から何回も資金を入れてもらっている信頼のおけるPEファンドという事になり、PEファンドの実績として見られます。

各PEファンドの業界内のポジションはどう把握する?

各PEファンドの業界内のポジションはどう把握する?

業界内でそれぞれのPEファンドの立ち位置をどのように把握すれば良いでしょうか?

例えば以下のような項目に着目することで確認できます。

  • ファンドのサイズ
  • 投資のサイズ
  • 投資のテーマ
  • 経営支援の方法
  • PEファンドの実績

これらの項目一つ一つにPEファンドたる重要な内容が盛り込まれています。

それでは一つずつ解説していきます。

ファンドのサイズ

ファンドサイズはPEファンドが投資家から集めた資金の総計です。

ファンドサイズは、投資できる金額に直結します。

また、PEファンドで働く人々の人件費や必要経費で使える金額に関しても、ファンドサイズの大きさに左右され、転職時にも注目ポイントです。

ファンドサイズが大きければ大きいほど、ダイナミックに投資が可能になり、PEファンドで働く人の年収水準が高くなるといえます。

投資のサイズ

投資サイズはどのくらいの規模の企業に投資するのかで変わります。

例えば、対象のPEファンドが企業価値が10億円~100億円の企業への投資を中心としているのか、または企業価値100億円以上の企業へ集中的に投資するかなど、さまざまなパターンが考えられます。

PEファンドが投資する企業の規模によって、支援の方法も変化します。

もちろん先に紹介した、ファンドサイズも投資サイズに影響します。

投資のテーマ

投資対象となるのはどのような企業か、どのようなフェーズにある企業かということで、PEファンドのポジションが変化します。

あるPEファンドでは、国内の企業に特化した投資をし、別のPEファンドでは事業再生を必要とする企業に特化して投資をするなどといった具合です。

PEファンドと一言にいっても、各社それぞれの特性や強みをもって投資テーマを決定しています。ご自身の興味と投資テーマを照らし合わせるのも企業を比較する一つの手段です。

経営支援の方法

PEファンドでは、投資先企業へのアプローチ方法として、PEファンドのメンバー自ら経営支援をする「ハンズオン」が得意なのか、経営支援は「アウトソース」で外注し、投資活動に専念するのが得意なのかで、経営支援の方法が変わります。

これは、それぞれのPEファンドの経営戦略の違いによるものです。

PEファンドの実績

PEファンドの実績は投資実行した企業の数(ポートフォリオ)だけでなく、IRRとファンド号数も含まれます。

それぞれ詳しくみていきましょう。

IRR

IRRとは、Internal Rate of Returenの略で、集めた資金を複利で運用したときの利回り率を指します。

IRRのパーセンテージが高ければ、高い利回りで運用している優秀なPEファンドということです。

ファンド号数

ファンド号数とは、PEファンドが出資する対象事業を決めて、「この企業(事業)に投資をしてくれる方いませんか?」としてパッケージ化する際に用いる単位です。

例えば、PEファンドがA社とB社に投資を決めたとします。

これを「1号ファンド」と呼び、最初の出資を投資家から募ります。

順調に進んでいくと、次のポートフォリオとして、PEファンドが今度はC社とD社を投資対象として選択。

これを「2号ファンド」と呼びます。

ランキング上位のPEファンドに転職するコツ

ランキング上位のPEファンドに転職するコツ

それでは実際にPEファンドに転職をする場合に、どういった準備をしていくことがベストでしょうか?

まずはPEファンドでの面談対策と、PEファンドのポジションを紹介してくれるおすすめのエージェントの紹介をしていきます。

PEファンド独自の選考対策を行う

PEファンドへ入社する際に、取り組まなければいけない課題があります。

多くのPEファンドで取り入れられている選考内容は以下の三つです。

  • ケーススタディ
  • モデルテスト
  • 投資提案書作成

それぞれを解説していきます。

ケーススタディ

投資をするための初期分析や、投資実行後のバリューアップについての流れを面接の中で行うものです。入社後には日々、この業務に取り組むことになります。

モデルテスト

LBO(レバレッジド・バイアウト)モデルテストとも呼ばれています。

この選考では、財務諸表の作成から買収金額の計算など、PEファンドで働くために必要なファイナンスの知識を駆使して取り組まなければなりません。

面接の会場でゼロから作るケースもあれば、穴埋め形式で作成を求められる場合もあります。

投資提案書作成

これまでのケーススタディ、モデルテストを組み合わせたものです。

ある企業の投資に関するモデルを実際に組み立てるといった内容になります。

上記は、PE業界独自の面接対策をして臨む必要があります。

即戦力として使える資格や経験をアピールする

PEファンドで即戦力として見られるには、やはり「ファイナンスの知識」は必須となります。

面接では、これまでの経験から、企業の数字を見るのが得意であることや、分析から事業の展開を予測できるなどのアピールができれば印象が良いでしょう。

また、特に取らなければいけない資格はありませんが、「公認会計士資格」はPEファンド転職の際に有利になりやすい資格とされています。

似たような経歴の候補者がいた場合には、公認会計士の資格の有無で選ばれる可能性もあるためです。

PEファンドにおすすめの転職エージェント

おすすめエージェント

PEファンドに転職する際に、利用すべきエージェントを3社紹介します。

エージェント名特徴
アクシスコンサルティングコンサル業界、PEファンドの転職支援に強い
ヤマトヒューマンキャピタル経営、ファイナンス業界の転職支援に強い
コトラ金融業界の転職支援に強い
PEファンドに強いエージェント

それぞれのエージェントの概要を紹介していきます。

アクシスコンサルティング

運営会社アクシスコンサルティング株式会社
公式サイトhttps://www.axc.ne.jp/
公開求人数非公開(2024年10月24日時点)
主な求人職種コンサルティング職

アクシスコンサルティングは創業20年の老舗転職エージェントです。

コンサルタントの転職支援に大きな強みをもったエージェントです。特に現在コンサルティングファームに所属していて、PEファンドへ転職を考えているならば登録をしておいて損はありません。

>>アクシスコンサルティングの評判・口コミ

ヤマトヒューマンキャピタル

運営会社ヤマトヒューマンキャピタル株式会社
公式サイトhttps://yamatohc.co.jp/
公開求人数2,903件(2024年10月24日現在)
主な求人職種PEファンド。M&Aなど

ヤマトヒューマンキャピタルは、経営とファイナンス系の転職支援に強みを持つエージェントです。

M&AやPEファンドへの未経験可求人が豊富なのも特徴的。

また、各業界への転職対策コラムも秀逸で、PEファンドへの転職対策に関しても一見の価値ありです。

>>ヤマトヒューマンキャピタルの評判や口コミ

コトラ

運営会社株式会社コトラ
公式サイトhttps://www.kotora.jp/
公開求人数27,321件(2024年10月24日現在)
主な求人職種金融業界・コンサルティング業界など

コトラは、ハイキャリア金融系企業への転職支援を強みとしている会社です。

こちらも金融系やコンサルティング業界出身のコンサルタントが多く在籍しており、PEファンドへの転職支援に関しても、心強い相談相手となってくれるでしょう。

>>コトラの評判・口コミ

PEファンドに関する疑問・Q&A

最後に、PEファンドに関して、よくある疑問の回答を紹介していきます

PEファンドは激務?

PEファンドは、同様に激務とされているコンサルや投資銀行と比べるとワークライフバランスがとりやすいとされています。

PEファンドでは、コンサルや投資銀行と比べ、クライアント都合で動くことが少なく、スケジュール管理がしやすい点が働き方の特徴です。

PEファンドの仕事内容は?

PEファンドでの仕事内容は、PEファンドの種類によっても異なりますが、基本的には案件の開拓から投資実行、企業価値向上支援、投資先の売却の流れが一般的です。

役職によっても関わる業務が異なるため、より詳しくPRファンドでの仕事内容について知りたい方は、以下の記事からチェックしてみてください。

>>PEファンドへの転職は未経験でも可能?転職難易度や求められるスキルを解説

PEファンドの年収ランキングは?

PEファンドの多くは上場してないため、有価証券報告書などで従業員の平均年収は公開されていません。

年収は日系と外資系、ファンドの規模や役職、パフォーマンスに応じた成果報酬など、多くの要因によって異なるため、ランキング化するのは困難です。

一般的に成功報酬の比重がやや大きめであることや、支援する案件規模が大きくことから、日系PEファンドと比較した際に外資系PEファンドの方が年収層がやや高くなっています。

まとめ

PEファンドといっても外資系、日系とさまざまな企業があるとともに、それぞれの強みや特徴をご理解いただけましたでしょうか。

この記事のまとめは以下の通りです。

  • PEファンドとは?
  • 各PEファンドの業界内のポジションはどう把握する?
  • 外資系・日系別!PEファンド大手企業ランキング
  • ランキング上位のPEファンドに転職するコツ
  • おすすめエージェント3社の紹介

本記事がPEファンドへの転職を考えている方、PEファンド自体を理解したいと思っている方のお役に立てれば幸いです。

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URLhttps://www.freeconsul.co.jp/
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特定募集情報等提供事業者受理番号51-募-001302
法人番号3010401144747
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