ベンチャーキャピタルの仕事に興味を持っているものの「具体的にどんな仕事なの?」「自分に向いているの?」など疑問に感じている人も少なくありません。
転職するにあたり、その職種との相性は非常に重要で、向いていない職業に就いてしまうと後悔する恐れがあります。
この記事では、ベンチャーキャピタルの概要や仕事内容、求められる人物像や向いている人の特徴について解説していきます。
ベンチャーキャピタリストとして働く魅力や転職難易度、おすすめのエージェントなども紹介するため、転職を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
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ベンチャーキャピタルとは
ベンチャーキャピタル(Venture Capital/VC)は、新興の成長段階にあるベンチャー企業やスタートアップ企業への資金投資を行う会社のことです。
ベンチャーやスタートアップのような新興企業は、収益を上げていない、もしくは限られた収益しか持っていないため、市場に参入するための資金とサポートを必要としています。
また、資金提供を行うだけではなく、経営陣への助言や指導などの付加価値も提供し、スタートアップ企業の成長や競争力を高める支援も行います。
ベンチャーキャピタルの仕事内容
ベンチャー企業やスタートアップ企業への資金投資を行うベンチャーキャピタルですが、具体的にどのような仕事を行うのでしょうか。
ここでは、ベンチャーキャピタルの仕事内容について解説していきます。
投資先の選定
ベンチャーキャピタルは、投資先となるベンチャーやスタートアップ企業を探すところから仕事が始まります。
新興企業への投資は高いリスクも伴うため、どのような企業でも良いというわけではなく、投資のリターンが得られるよう、候補企業に対して、事業モデルや成長戦略、経営陣の能力などを分析して選定するかどうかを判断します。
また、投資先企業を見つけるためには、業界や市場をリサーチして起業家や企業をスカウトする方法や、イベントの開催・参加にて探すなど方法はさまざまです。
財務状況や市場需要、競合状況などから評価を行い、投資する際のリスクや機会をより正確に把握します。
契約締結と投資の実行
投資先の選定を行った後は、経営者と面談を行い、投資額や条件、出資比率などを含む契約を締結します。
これによって、ベンチャーキャピタルはスタートアップに資金を提供し、株式や出資権を得られます。
経営支援
投資後は、ベンチャーキャピタルはスタートアップ企業に対して、経営戦略の策定や業界ネットワークへの参入、組織の構築や市場戦略のアドバイスなど、経営支援を行います。
資金の投資だけではなく、こうした経営支援を行うことで投資先企業の成長を加速させられるため、リターンを得られる可能性を高められます。
エグジット戦略の立案
ベンチャーキャピタルは、スタートアップ企業が成長して価値を上げた際に、投資を回収するエグジット戦略を立案します。
これには、株式の公開(IPO)や他の企業への売却、株式の買い取りなどが含まれます。
保有する株式の売却を成功させることにより、ベンチャーキャピタルは投資利益を得ることができるのです。
ベンチャーキャピタル業界に求められる人物像
ベンチャーキャピタリストへの転職する際、業界から求められる人物像に近いほど転職の成功率を高められます。
ここでは、ベンチャーキャピタル業界に求められる人物像について解説していきます。
ファイナンスと投資の知識
ベンチャーやスタートアップ企業への投資を行うことが主な仕事であるベンチャーキャピタルでは、財務諸表の解釈や企業評価方法などのファイナンス知識が必要です。
こうしたファイナンスと投資の知識を駆使し、投資判断を正しく行い、リターンやリスクを評価する能力が求められます。
分析力と戦略的思考
ベンチャーキャピタリストは、投資先候補となる数多くのスタートアップ企業の中から有望な投資対象を見つけるために、市場分析や企業評価をしなければなりません。
また、戦略的な思考とビジネス洞察力によって、どの企業が成長ポテンシャルを持ち、投資先企業の成功する可能性が高いかを判断する能力が重要です。
こうした分析力や戦略的思考は、投資の際のリスクを軽減することにも繋がるため、企業で重宝されます。
業界知識とネットワーク力
ベンチャーキャピタルは、スタートアップ企業をはじめとする新興企業に対して資金投資を行うため、特定の業界知識を持つことで投資先の成長戦略を理解し、投資判断を正しく行うのに役立ちます。
また、広いネットワークを持つことで、新たな投資機会を見つけたり、有益な情報を得たりすることができます。
ネットワーク力を持っていることは投資機会を見つけるだけではなく、競合他社と横の繋がりを持つことで競合投資を行えるため、リスクヘッジをするのに役立てることが可能です。
ベンチャーキャピタルに向いている人の特徴
どのような業界職種への転職であっても、相性が合わなければ長続きしなかったり、自身の力を十分に発揮できなかったりするため、転職して後悔する可能性があります。
そのような失敗をしないために、ここではベンチャーキャピタルに向いている人の特徴を確認していきましょう。
ベンチャー企業やスタートアップ企業に興味を持っている
ベンチャーキャピタルでは、創業間もないスタートアップ企業を対象に投資を行います。
そのため、ベンチャー企業やスタートアップ企業へはもちろん、業界や市場への興味関心を持ち、情報収集を行える人が向いているといえます。
また、ベンチャーキャピタル業界は常に新しい知識やトレンドが出てくるため、学習意欲を持ち、自己成長を継続的に追求する姿勢が重要です。
コミュニケーション力が高い
ベンチャーキャピタリストとして活躍するためには、起業家や共同投資家とのコミュニケーションがポイントとなります。
自分の意見を伝えるだけでなく、信頼関係を築き、相手のニーズやビジョンを理解する能力が求められます。
あらゆる業界職種で求められる能力ではありますが、コミュニケーション力の高さや人間関係の構築力がある人は、ベンチャーキャピタリストとしても活躍することができるでしょう。
ファイナンス関連の知識や投資経験
スタートアップ企業への投資判断を行うためには、財務諸表の解釈や企業評価といったファイナンス関連の知識が必要です。
投資先企業の状態を正しく判断することは、リスクを回避するために役立ちます。
また、過去の投資経験や実績があると、信頼性を高めることができるため、投資先を獲得するのに有利に働くことでしょう。
ベンチャーキャピタルで働く魅力とは
転職先の業界で働くメリットを正しく理解していると、転職活動時のモチベーションアップにも役立ちます。
ここでは、ベンチャーキャピタルで働く魅力について解説していきます。
新しいアイディアや技術に触れる機会が豊富
ベンチャーキャピタリストは、新興のスタートアップ企業に投資するため、最先端の技術や革新的なアイディアに触れる機会が豊富です。
また、さまざまな企業に投資することで、自ずと多様な業界や市場に詳しくなることも可能です。
このように、業界の先端技術やトレンドの情報を得られるため、知識や視野を広げることができます。
高収入を得られる可能性がある
コンコードエグゼクティブグループによると、ベンチャーキャピタルの年収水準はアソシエイトで600万~800万円がベースとなっています。
一般的な会社員の平均年収は443万円であることから、非常に高い水準であることがわかります。
また、マネージャークラスになると1,500万円を超えることもあるため、高収入を目指したい人にはチャンスがあるといえるでしょう。
成長企業を支援できる
成功するスタートアップ企業の支援することにより、新しいビジネスが成功に向かうプロセスに関与できます。
その過程で、自身の専門知識やアドバイスを通じて企業の成長を加速させることができる魅力ことも魅力のひとつです。
また、投資の成功を経験することにより、ビジネスを発展させるためのノウハウを蓄積することもできるため、自身の知識やスキル向上にも役立てることができるでしょう。
自己成長機会が得られる
ベンチャーキャピタリストは、多様なスタートアップ企業へ投資することで、さまざまなビジネスモデルや戦略に触れる機会があります。
また、新しい企業や市場に投資する際に、独自の問題や課題に対して創造的な解決策を提案する必要があり、その過程で柔軟な発想と戦略的な思考を活かすことが可能です。
こうした経験は、継続的な学習やスキルアップが必要であるため、仕事を通じて自身の成長を感じられることでしょう。
ベンチャーキャピタル業界への転職難易度
転職活動をしている人にとって、転職の可否に大きく影響する難易度は気になるポイントです。
ベンチャーキャピタル業界への転職難易度は、比較的高い部類に入ります。
その理由は、投資判断や成長戦略の策定に関する高度な専門知識とスキルが求められ、ファイナンスやマーケット分析、企業評価や業界トレンドなどに関する知識が求められるためです。
また、投資機会を見つけるために広範な業界ネットワークが必要であり、投資家や起業家との関係を築くことは、実績のない新規参入者にとって難しいことも理由に挙げられます。
ベンチャーキャピタリストとして実務が未経験であっても、金融系やコンサル業界出身といった親和性の高い業界職種からの転職であれば、転職の成功率を高めることができるでしょう。
ベンチャーキャピタリストになるには
ベンチャーキャピタリストになるためには、どのような準備が必要なのでしょうか。
ここでは、新卒と中途それぞれから就職・転職するための方法について解説していきます。
新卒でベンチャーキャピタルに入社するには
新卒でベンチャーキャピタルに入社するための方法は以下の通りです。
知識習得や業界研究
ベンチャーキャピタル業界で求められるスキルや知識を習得するために、ファイナンスや経済学、ビジネス関連の知識を習得しておきましょう。
また、業界のトレンドやプレイヤーについて研究し、業界の基本的な知識を身につけておくことも重要です。
インターンシップで実務経験を積む
新卒であってもインターンシップやアルバイトを活用することで、実務経験を積むことは可能です。
短期間であっても、全くの未経験者よりベンチャーキャピタル業界に対する知見があると評価され、就職成功のチャンスが高まります。
また、実際に働いてみることは、自身に向いているか否かを確認する良い機会にもなることでしょう。
採用選考対策
あらゆる業界職種にもいえることですが、新卒からベンチャーキャピタリストを目指す動機や将来のビジョンを明確に示すことも重要です。
自分のキャリアゴールと業界の関連性をまとめ、長期的なビジョンを説明できるよう準備しましょう。
中途でベンチャーキャピタルに転職するには
中途でベンチャーキャピタルに転職するための方法は以下の通りです。
親和性の高い職歴を作る
ベンチャーキャピタリストの業務に関連する職歴を作ることは、転職を成功させるための重要なポイントです。
具体的に、投資銀行やコンサルティングファーム、スタートアップ企業などでのファイナンスや戦略関連の実務経験が効果的です。
また、新卒からの入社と同様に、ベンチャーキャピタル業界に求められる知識やスキルも身につけておきましょう。
業界ネットワークの構築
ベンチャーキャピタル業界やスタートアップ企業の経営者の人とのつながりを築くことも重要です。
業界のイベントやセミナーへの参加、SNSを活用するなどして業界ネットワークを構築しましょう。
こうしたネットワークの構築は、転職活動に役立つだけではなく、働き始めてからも有効活用できます。
転職エージェントの活用
ベンチャーキャピタル業界だけではなく、転職エージェントを活用することによって成功率を高められます。
プロのキャリアアドバイザーに相談できるほか、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策を受けることが可能です。
自身の希望条件やキャリアにマッチした求人紹介もしてもらえるため、効率よく転職活動を進められるのも魅力的であるといえるでしょう。
ベンチャーキャピタル業界への転職におすすめのエージェント
ベンチャーキャピタル業界への転職活動を行う際、個人で求人に応募して選考を進めることも可能ですが、エージェントへ登録すると成功率をより高められます。
ここでは、ベンチャーキャピタル業界への転職におすすめのエージェントを紹介していきます。
ヤマトヒューマンキャピタル
運営会社 | ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 |
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公式サイト | https://yamatohc.co.jp/ |
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主な求人職種 | M&A、事業再生、PE、VC、事業投資、経営企画 |
ヤマトヒューマンキャピタルは、経営×ファイナンス領域に特化して転職サービスを提供しています。
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>> ヤマトヒューマンキャピタルはどんな転職サービス?実際の評判や口コミを詳しく調査
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運営会社 | 株式会社MS-Japan(エムエス ジャパン) |
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公式サイト | https://company.jmsc.co.jp |
公開求人数 | 10,577件(2024年11月7日現在) |
主な求人職種 | 経理/人事/法務/会計士/弁護士/税理士など |
MS-Japanは、管理部門・士業に特化した転職エージェントです。
30年以上という長い歴史があり、キャリアアドバイザーの知識も豊富であるため、初めてエージェント利用する人でも安心です。
転職セミナーや個別相談会も頻繁に開催されているので、興味がある人はこちらから参加してみるのも良いでしょう。
>> MS-Japanの評判・口コミは?管理部門・士業特化エージェントの特徴とメリットデメリットを解説
最速転職HUPRO
運営会社 | 株式会社ヒュープロ |
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公式サイト | https://hupro.jp/ |
公開求人数 | 12,043件(2024年11月7日現在) |
主な求人職種 | 税理士/経理/財務/公認会計士など |
最速転職HUPROは、士業・管理部門専門の転職エージェントです。
転職活動の際、在職中のまま行う人も多いですが、平日に時間を割けず満足に行動できないことに悩んでしまうこともあります。
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ベンチャーキャピタル転職に関する疑問Q&A
いざ、転職活動を開始しようとするとさまざまな疑問が湧くものです。
ここでは、ベンチャーキャピタル転職に関するよくある疑問をQ&A形式で解説していきます。
未経験からでも転職できる?
ベンチャーキャピタル業界転職は、未経験からでも可能です。
ただし、専門的な知識やスキルが必要な職種であるため、転職の際にはファイナンスや投資関連の知識を事前に身につけておくことがポイントになります。
また、親和性の高い業界職種からの転職であれば成功率も高まるため、金融系やコンサル業界出身者で転職を検討している人は候補に入れてみるのも良いでしょう。
高学歴じゃないと転職できない?
高学歴の方が転職に有利であることが多いですが、ベンチャーキャピタル転職では必ずしも高学歴である必要はありません。
投資に関する知識や経験、金融系の資格などをはじめ、実務に活かせそうなスキルを習得して、採用選考時にアピールするようにしましょう。
英語力は必須?
英語力がなくてもベンチャーキャピタリストへの転職は可能です。
しかし、英語力があると投資先企業の選択肢を増やせるため、自身の活躍の場を広げることにも繋がります。
語学力はベンチャーキャピタル業界以外でも役立つため、習得しておいて損はないといえるでしょう。
ベンチャーキャピタルまとめ
ベンチャーキャピタルは、ベンチャー企業やスタートアップ企業のような資金を必要としている新興企業へ投資を行うことを事業としている会社です。
転職難易度は決して低くはありませんが、新興企業が成長する過程を間近で見ることができ、成功するためのノウハウを蓄積できることが魅力的です。
また、高収入が期待できるほか、親和性の高い業界職種からであれば転職しやすい特徴もあります。
ベンチャーキャピタル業界への転職の際、エージェント利用すると成功率を高められるため、転職を検討している人は本記事で紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。
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平均21日で内定を獲得できるスピードが強みの会計業界に特化した転職エージェント 紹介案件の9割以上が会計事務所・税理士法人かつリモート求人が豊富
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ヤマトヒューマンキャピタル |
ファイナンス業界未経験者の転職支援人数は業界トップクラス。 転職成功者の平均年収増加率186%の実績あり。※ |
※(2020年10月時点)