現職の法務部で経験を積んだけれど「もっと年収を上げたい」「ワークライフバランスを改善したい」と感じ、より良い環境への転職を考えている方も多いでしょう。しかし、専門性が高い法務職の転職活動において優良求人を見つけるのが簡単ではありません。現職での経験を活かし年収アップや働き方改善を実現するためには、転職エージェントの活用が重要です。
本記事では、法務職の転職におすすめの転職エージェントを徹底比較し、転職エージェントを選ぶポイントやメリット・デメリット、活用するコツ、利用手順などを解説しています。記事を読み終える頃には、自分のキャリアプランに最適なパートナーを見つけられるでしょう。
法務に強いおすすめの転職エージェント15選

ここでは、法務に強いおすすめの転職エージェントをそれぞれの特徴とともに紹介します。
MS-Japan

- 管理部門・士業に特化した35年の圧倒的な実績
- 独自の非公開求人を多数含む業界最大級の求人ネットワーク
- 専門アドバイザーによる質の高いマッチングと手厚いサポート
MS-Japanは、35年以上にわたり管理部門と士業の転職支援に特化してきた業界のパイオニアです。最大の魅力は、長年の実績と信頼によって築かれた業界最大級の求人ネットワークで、東証プライム上場企業や外資系企業、優良ベンチャーまで、幅広い選択肢の中から最適なキャリアの提案が可能です。
特に、一般には公開されない独自の非公開求人を多数保有している点は、より良い条件での転職を目指す方にとって大きなメリットとなるでしょう。 専門分野に特化しているからこそ、在籍するキャリアアドバイザーは各職種の業務内容や転職市場の動向を深く理解しています。
一人ひとりの経験や希望を丁寧にヒアリングし、キャリアプランに寄り添った質の高いマッチングを実現してくれるでしょう。応募書類の添削や面接対策、さらには年収交渉まで、転職活動の全プロセスにおいて手厚いサポートを提供し、実際に利用者の多くが年収アップを実現しています。
専門性を活かしてキャリアアップを目指す方にとって、頼れるパートナーとなるエージェントです。
MS-Japanの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社MS-Japan |
公式サイト | https://www.jmsc.co.jp/ |
公開求人数 | 10,604件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 公認会計士、税理士、内部監査 経理・財務担当、人事・総務担当 経営企画、広報IR、会計・税務スタッフなど |
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ヒュープロ

- 士業・管理部門で業界No.1※を誇る圧倒的な求人数
- 他では見つからない好条件の「独占非公開求人」が多数
- 業界特化だからこそ可能な、スピーディーで質の高い専門的サポート
ヒュープロは、法務をはじめとする士業および管理部門の転職支援に特化したエージェントです。最大の強みは、税理士・会計業界の求人サイト比較調査において業界No.1※と評価された圧倒的な求人掲載数です。働きやすい個人事務所から業界最大手のBIG4、プライム上場企業まで、多種多様な選択肢を提供しています。
ヒュープロでしか出会えない好条件・高待遇の独占非公開求人を多数保有しており、自身のキャリアの可能性を最大限に広げたい方にとって見逃せない存在です。 業界に特化しているからこそ、在籍するエージェントは専門知識が豊富であり、企業との深いつながりを活かし、求人票だけではわからない職場の雰囲気や働き方といったリアルな情報を提供してくれます。
また、現職で多忙な転職希望者のために、対応の速さや手間をかけさせないサポートフローを徹底してくれます。書類作成や面接対策、日程調整、さらには年収交渉まで転職成功にコミットし、力強く後押ししてくれるでしょう。
参考元
※ヒュープロ(調査概要および調査方法:税理士・会計業界専門求人サイトを対象としたデスクリサーチおよびヒアリング調査、調査期間:2023年10月24日~11月6日)
ヒュープロの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社ヒュープロ |
公式サイト | https://hupro-job.com/ |
公開求人数 | 3,563件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 公認会計士、税理士、社会保険労務士、経理財務スタッフ 人事労務関連職、法務、CFO、弁護士、コンサルタントなど |
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弁護士転職.jp

- 弁護士に特化した専門性の高いキャリアサポート
- 求人票にはない内情に精通したリアルな情報提供力
- 非公開・独占案件を含む豊富な求人数
弁護士転職.jpは、法曹業界専門の支援会社が運営する、弁護士のキャリアサポートに完全特化した転職エージェントです。「どこよりも法曹業界に精通している」という自負のもと、法律事務所や企業法務部と長年にわたり強固なネットワークを構築しています。
その最大の強みは、求人票だけでは決してわからない組織の文化や求める人物像といった内情を深く把握している点です。業界情報誌の発行などを通じて得た現場のリアルな情報を提供することで、転職後のミスマッチを防ぎ、長期的な活躍をサポートします。
弁護士の求人は、大手法律事務所からインハウス、ベンチャー企業まで多岐にわたり、市場に出回らない非公開求人や独占案件も豊富です。単なる求人紹介にとどまらず、弁護士のキャリアを熟知したコンサルタントが、履歴書添削から面接対策、生涯価値を見据えたキャリアプランの相談まで、一人ひとりに寄り添い徹底的に支援してくれるでしょう。
弁護士転職.jpの基本情報 | |
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運営会社 | C&Rリーガル・エージェンシー社 |
公式サイト | https://www.bengoshitenshoku.jp/ |
公開求人数 | 855件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | アソシエイト弁護士、パートナー弁護士、インハウスローヤーなど |
ヤマトヒューマンキャピタル

- 転職後1年で年収UP率約186%※を誇るハイクラス転職支援実績
- 企業トップとの関係性から生まれる独自の非公開・特殊求人
- 面接官の性格まで調査する絶対内定獲得サポート
ヤマトヒューマンキャピタルは、M&A、コンサルティングファーム、PEファンドといったハイクラス領域に特化した転職エージェントです。最大の強みは、転職後1年での平均年収アップ率が約186%※という驚異的な実績に裏打ちされた、結果にコミットする支援体制にあります。
企業トップとの強固な関係性から生まれる求人には、新規事業責任者や退職に伴う未経験者採用枠といった、他では決して見ることのできない特殊な非公開求人が多数含まれています。
特筆すべきは絶対内定獲得サポートと銘打つ、その徹底した選考対策です。業界を深く分析したオリジナル資料の提供や、通過する書類作成のサポートはもちろん、面接官の性格まで調査した上で、内定レベルに達するまで10回以上に及ぶこともあるという模擬面接を実施します。
有名企業出身者や元起業家など、多様なバックグラウンドを持つアドバイザーが、10年、20年先を見据えた最適なキャリア構築を全力で支援してくれる、熱量の高いエージェントです。
参考元
ヤマトヒューマンキャピタルの基本情報 | |
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運営会社 | ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 |
公式サイト | https://yamatohc.co.jp/ |
公開求人数 | 2,903件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 公認会計士、米国公認会計士 中小企業診断士、IFA、経営企画 事業再生関連職、金融コンサルタントなど |
関連記事>>ヤマトヒューマンキャピタルの評判・口コミ
WARC AGENT

- 「成長企業×管理部門」の転職支援に特化
- 公認会計士など専門家集団による、企業の内情まで踏まえた深い理解力
- 独自の非公開求人と、将来を見据えた中長期的キャリアロードマップの提案
WARC AGENTは、CFOや経理、法務といった管理部門と、IPO準備企業やメガベンチャーなどの成長企業のマッチングに特化した転職エージェントです。これまでに累計13,000人以上※の転職支援実績を誇り、変化の速い成長企業でキャリアを加速させたいと考えるプロフェッショナルから絶大な支持を得ています。
最大の強みは、公認会計士をはじめとする管理部門出身者が多数在籍している点にあります。専門家集団だからこそ、企業の事業フェーズやカルチャーといった内情を深く理解し、求職者の専門性や市場価値が最大限に評価される転職を支援してくれるでしょう。
単に求人を紹介するだけではなく、数百を超えるケーススタディに基づき、中長期的なキャリアロードマップを提案してくれる点も大きな特徴です。一般には出回らないWARC限定の非公開求人も豊富に保有しており、ここでしか出会えない挑戦的なポジションへの道を開いてくれます。
参考元
WARC AGENTの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社WARC |
公式サイト | https://agent.warc.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | CFO、管理部長、経営企画、経理財務、監査 会計士・FAS、人事・労務、法務、情報システム IR・PRなど |
SYNCA

- CFO監修の市場価値診断で専門スキルと適正年収を可視化
- 企業への応募と、企業からのスカウトの両方で接点が生まれる
- 成長企業のバックオフィス・ハイクラス求人に特化
SYNCAは、法務・経理・人事といったバックオフィスと、成長著しい企業とのマッチングに特化したハイクラス向けのスピード転職プラットフォームです。最大の特徴は、上場企業のCFO経験者が完全監修した独自の市場価値診断機能です。
法務のような専門職では可視化しにくいスキルをタグとして明確化し、求職者の実力に見合った適正年収を把握することができます。自身の市場価値を客観的に理解した上で、ミスマッチのない転職活動を進めることが可能です。 プラットフォーム上では、気になる企業へ自ら応募するだけではなく、経歴やスキルに興味を持った企業から直接スカウトが届きます。
情報を登録し、サービスを使えば使うほど企業からの注目度が上がり、思わぬ優良企業との出会いが生まれるチャンスが広がるでしょう。必要に応じてSYNCAのキャリアアドバイザーによるサポートも受けられるため、自分のペースで活動しつつ、重要な局面ではプロの支援を得ることも可能です。
SYNCAの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社WARC |
公式サイト | https://candidate.synca.net/ |
公開求人数 | 901件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | CFO、管理部長、経営企画、経理、財務 内部監査、人事、労務、総務、法務 IR、PR、情報システム・コーポレートITなど |
BEET-AGENT

- 年収600万円以上※の管理部門・バックオフィスのリーダークラスに特化
- 求職者と企業を同一担当者が支援する「両手型」による精度の高い情報提供
- 高い書類通過率を実現するレジュメ添削や徹底した個別面接対策
BEET-AGENTは、法務をはじめとする管理部門・バックオフィス領域に強みを持つ転職エージェントです。年収600万円~2,000万円以上※のキャリアアップを目指す、リーダークラス・ミドルクラス人材に特化しています。
最大の特徴は、一人のコンサルタントが求職者と企業の双方を担当する両手型のサポート体制にあります。転職市場にありがちな伝言ゲームのような情報の齟齬がなく、求人企業の管理部門体制や働き方、評価基準といった、自己応募では知り得ない精度の高い内部情報を得ることが可能です。
管理部門の転職市場に精通したアドバイザーが、求職者の強みや志向性を深く理解し、キャリアプランを一緒に考えた上で最適な求人を厳選してくれます。自己応募では難しい書類選考も、的確なレジュメ添削によって高い通過率を誇ります。面接対策から給与交渉まで、求職者のキャリアアップにコミットした手厚いサポートで力強く後押ししてくれるでしょう。
参考元
BEET-AGENTの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社アシロ |
公式サイト | https://beet-agent.com/ |
公開求人数 | 1,424件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | CXO、経営企画、事業企画、経理・財務、 人事・労務、法務、総務、内部監査・内部統制、 広報・PR、IRなど |
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マイナビエージェント

- 各業界に精通したプロによるミスマッチの少ない高いマッチング力
- 初めての転職でも安心できる徹底したトータルサポート
- 豊富な求人と、納得感を裏付ける高い転職後定着率の実績
マイナビエージェントは、幅広い業界・職種を網羅する国内最大級の総合型転職エージェントです。特に20代〜30代の若手層や、初めて転職活動を行う方への手厚いサポートに定評があります。
最大の強みは、求職者担当のキャリアアドバイザーと企業担当のリクルーティングアドバイザーが密に連携する両面体制です。キャリアアドバイザーが求職者の経験や希望を丁寧にヒアリングし、リクルーティングアドバイザーが企業から得た求人票だけではわからないリアルな情報を掛け合わせることで、精度の高いマッチングを実現します。
また、応募書類の添削から、企業の採用担当者の視点を踏まえた模擬面接、日程調整、年収交渉まで、転職活動の全プロセスを徹底的にサポートしてくれるでしょう。夜間や土曜日の相談にも対応しており、多忙な在職中でも安心して活動を進められます。
法務だけではなく各業種に強いキャリアアドバイザーも在籍しており、豊富な求人の中からキャリアプランに最適な一社を見つけ出してくれるでしょう。
マイナビエージェントの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://mynavi-agent.jp/ |
公開求人数 | 90,797件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 経営・企画・管理・事務、営業、販売・サービス ITエンジニア、クリエイティブ、各種技術職 コンサルタントなど |
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※マイナビのプロモーションを含みます
リクルートエージェント

- 転職支援実績No.1※を誇る圧倒的な求人数と豊富な非公開求人
- 各業界に精通したキャリアアドバイザーによる的確なキャリア提案
- 書類添削から面接対策、年収交渉まで充実した転職サポート体制
リクルートエージェントは、転職支援実績No.1※を誇る、国内最大手の転職エージェントです。その最大の魅力は、業界・職種を問わずあらゆる求人を網羅した圧倒的な情報量にあります。特に、企業の採用戦略上、一般の求人サイトには掲載されない非公開求人を多数保有しています。
法務のような専門職においても、他では出会えないような優良企業のポジションや重要ポストに出会える可能性が格段に広がるでしょう。 各業界に精通したキャリアアドバイザーがこれまでの経験やスキルを客観的に分析し、自分では気づかなかった強みや市場価値を見つけ出してくれます。
さらに、応募書類の丁寧な添削や、各企業に合わせた徹底的な面接対策、独自に分析した企業情報の提供など、転職活動を成功に導くためのサポート体制は盤石です。内定後の年収交渉や円満退社のアドバイスまで一貫して支援してくれるため、初めての転職でも安心して任せることができるでしょう。
参考元
※リクルートエージェント(2023年度実績を自社集計)
リクルートエージェントの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社リクルート |
公式サイト | https://www.r-agent.com/ |
公開求人数 | 643,405件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 経営・企画・マーケティング 営業、管理・事務、物流・購買 コンサルタント、ITエンジニアなど |
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アガルートキャリア

- 管理部門・士業に特化した高い専門性
- 領域専門のコンサルタントによる、高精度な求人紹介と選考対策
- 企業の重要ポジションなど、秘匿性の高い非公開求人を多数保有
アガルートキャリアは、管理部門、士業に特化した転職エージェントです。法務や弁護士、経理、人事といった管理部門・士業のキャリア支援に強みを持ちます。
大手総合エージェントとの最大の差別化ポイントはその圧倒的な専門性にあります。 在籍するコンサルタントは各領域を深く理解したプロフェッショナルで、求職者の専門的なスキルや経験を的確に把握し、キャリアプランに沿った質の高い求人を厳選して紹介してくれるでしょう。
また、紹介ポジションへの深い理解に基づいた的確な選考対策も強みです。保有する求人は、大企業からスタートアップまで、企業の戦略上重要なポジションなど、秘匿性の高い非公開求人が中心です。
今すぐの転職を考えていない方でも、今後のキャリアを見据えた情報収集やマーケットの動向を知るためのキャリア相談が可能で、長期的な視点であなたのキャリア構築をサポートしてくれます。
アガルートキャリアの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社ファンオブライフ |
公式サイト | https://agaroot-career.jp/ |
公開求人数 | 3,036件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 弁護士、法務、知財、コンプライアンス 公認会計士、経理、財務、FP&A 人事、経営企画、事業開発など |
No-Limit弁護士

- 弁護士業界出身者のみで構成された、業界に精通する専門アドバイザー
- 書類通過率90%※以上を誇る履歴書添削と面接対策サポート
- 事務所の内情を熟知し、ミスマッチの少ないキャリア実現を支援
No-Limit弁護士は、法律事務所から企業内弁護士、法務部への転職に完全特化した、弁護士のための総合転職支援サービスです。最大の強みは、在籍するキャリアアドバイザー全員が弁護士業界出身者である点にあります。
長年にわたり弁護士の集客や事務所経営のサポートに携わってきたプロフェッショナルだからこそ、求人票だけでは決して見えない法律事務所の内情や事業の強み、今後の展望といった生の情報を熟知しています。この深い業界知見に基づき、求職者のキャリアプランに最適な求人を厳選するため、入社後のミスマッチが極めて少ないのが特徴です。
また、書類通過率90%以上※を誇る徹底した履歴書添削サポートや、他の大手エージェントでは手薄になりがちな面接対策にも力を入れています。さらに、近年需要が急増しているインハウスローヤーへの転職支援も充実しています。単なる求人紹介ではなく、キャリアプランを共に考え、スキルマッチを実現するトータルプランニングの提供に期待できるでしょう。
参考元
No-Limit弁護士の基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社アシロ |
公式サイト | https://no-limit.careers/ |
公開求人数 | 423件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 弁護士、インハウスローヤー、 司法修習生、法務、パラリーガルなど |
リーガルワーク転職

- スキルだけでなく人柄まで考慮した、圧倒的に高いマッチング精度
- 業界特化だからこそ保有する、豊富な優良・非公開求人
- 業界を熟知したエージェントによる手厚いサポート
リーガルワーク転職は、1961年創業の歴史ある企業が運営する、士業・管理部門・事務職に特化した転職エージェントです。弁護士や司法書士といった士業から、法務、知財、人事、経理といった企業の根幹を支える管理部門まで、幅広い専門職のキャリアをサポートします。
サービスの最大の特徴は、スキルや経験といった条件面だけではなく、求職者の人柄まで丁寧にヒアリングし、カルチャーフィットまで見据えた圧倒的に高いマッチング精度を追求している点です。 業界を深く理解した専門エージェントが求職者の市場価値や適性を客観的に分析し、その上で、非公開求人を含む多数の優良求人の中から最適な選択肢を提案します。
応募書類の作成から面接対策、日程調整、条件交渉、さらには入社後のアフターフォローまで一貫してサポートしてくれるため、在職中の方でも安心して効率的に転職活動を進めることが可能です。求職者の自己実現とキャリアアップに、親身に寄り添ってくれるエージェントです。
リーガルワーク転職の基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社PDC |
公式サイト | https://legalwork-tensyoku.com/ |
公開求人数 | 1,681件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 弁護士・公認会計士・税理士・司法書士 管理部門、経営企画、マーケティング、 広報・IR、営業・コンサルティング、事務職など |
リーガルジョブボード

- 直接応募とエージェント支援を使い分けられるハイブリッド型サービス
- 専門エージェントによる、給与交渉代行などの手厚いサポート
- 採用担当者と直接やり取りでき、スピーディーな選考が可能
リーガルジョブボードは、士業専門の転職活動においてダイレクトリクルーティングと専門エージェントのサービスを融合させた転職プラットフォームです。最大の特徴は、転職活動のスタイルに合わせて、最適な方法を選べる点にあります。
自分のペースで進めたい方は、企業や事務所の採用担当者と直接メッセージをやり取りできる直接応募で、スピーディーに選考を進めることが可能です。一方で、専門的なサポートを求める方は、各士業に特化したエージェントサービスを利用できます。
エージェントは非公開求人の紹介はもちろん、個人では難しい給与や休日の交渉を代行し、内部事情まで把握した上でミスマッチのない転職を徹底的にサポートします。士業最大級の求人数を誇り、キャリアプランに最適な道筋を示してくれる、柔軟性と専門性を兼ね備えたサービスです。
リーガルジョブボードの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社WILLCO |
公式サイト | https://legal-job-board.com/ |
公開求人数 | 4,141件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 弁護士、司法書士、弁理士、 法務、知財・特許関連職など |
SAMURAI

- 各士業に特化した、厳選された複数の専門エージェント企業と提携
- 採用側の求人掲載が無料なため、他にはないレアな求人が集まりやすい
- 直接応募とエージェント相談を一つのサイトで完結できる利便性
SAMURAIは、弁護士や司法書士、税理士といった士業の転職に特化した、求人・転職エージェント紹介サイトです。最大の特徴は、求職者が直接採用企業へ応募することと、各士業専門のプロエージェントに無料転職相談をするという2つのアプローチを自由に選べる点にあります。
自分のペースで活動したい方から、専門家の手厚いサポートを受けたい方まで、幅広いニーズに対応します。 SAMURAIは自社でエージェントを抱えるのではなく、各士業の転職を専門とするエージェント企業と提携しているのも大きな特徴です。そのため、総合型エージェントでは難しい、業界の深い知見に基づいた質の高い転職支援を受けることが可能です。
また、企業や事務所は無料で求人を掲載できる仕組みのため、有料媒体にはないようなレア求人や、豊富な案件が集まりやすいのも大きな魅力といえるでしょう。
SAMURAIの基本情報 | |
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運営会社 | ikivil株式会社 |
公式サイト | https://samurai-job.jp/ |
公開求人数 | 53件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 弁護士、司法修習生、パラリーガル、秘書など |
法務求人.jp

- 専門情報誌の発行で培った、求人票にはないリアルな情報提供力
- 専任エージェントによる、質の高い情報提供と一貫したサポート
- 転職後も見据えた、長期的視点での手厚いキャリアコンサルティング
法務求人.jpは、法務・知的財産分野の転職支援に実績を持つ、専門特化型エージェントです。最大の強みは、法曹業界専門情報誌の発行を通じて培われた、業界への深い知見にあります。取材活動で得た情報は、第一線で活躍する弁護士や企業法務部のリアルな姿を捉えています。
法務領域を深く理解した専任エージェントによる、きめ細やかで一貫したサポート体制も強みの一つです。豊富な知識と企業との強固なネットワークを活かし、最新の転職市場の動向や、求人票だけではわからない企業文化といった、質の高い情報を提供してくれます。
転職活動中はもちろんのこと、転職が決まった後も良好な関係を続け、将来にわたってキャリアパートナーとして伴走してくれるでしょう。法務のプロフェッショナルとして、腰を据えて長期的なキャリアを築きたいと考えている方に最適なエージェントです。
法務求人.jpの基本情報 | |
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運営会社 | C&Rリーガル・エージェンシー社 |
公式サイト | https://www.houmukyujin.jp/ |
公開求人数 | 652件(2025年10月15日現在) |
主な求人職種 | 法務部員、法律事務職員、知財部員など |
法務向けの転職エージェントを選ぶポイント

ここでは、法務向けの転職エージェントを選ぶ際に特に重視すべきポイントを解説します。
法務求人数の多さで選ぶ
転職エージェント選びの基本となるのが、法務関連の求人数の多さです。求人数が多ければ多いほど、多くの選択肢の中から自分の希望に合った企業を見つけられる可能性が高まります。特に、一般には公開されていない非公開求人をどれだけ保有しているかは重要なチェックポイントです。
非公開求人には、企業の重要ポジションや、好条件の案件が多く含まれる傾向があります。各エージェントの公式サイトで公開求人数を確認するのはもちろんですが、登録後の面談で非公開求人の割合や具体的な案件について質問してみましょう。求人の量だけではなく、自分が希望する業界や企業規模、年収レンジの求人が充実しているかも確認することが大切です。
法務や弁護士業界に強い特化型を選ぶ
法務職は専門性が高い職種のため、業界の動向や業務内容を深く理解しているエージェントを選ぶことが極めて重要です。法務特化型や管理部門特化型のエージェントは、コンサルタント自身が法務の実務経験者であったり、長年にわたり法務分野の転職支援に携わっていたりするケースが多く、専門的なアドバイスが期待できます。
特に、すでにある程度の経験を積んでいる方は、総合型エージェントよりも特化型エージェントの方が、より高度なレベルの求人を紹介してもらえる可能性が高いです。専門性の高い対話を通じて、キャリアプランをより具体化できるでしょう。
選考対策などサポートの充実度で選ぶ
応募書類の添削や面接対策といった選考サポートの充実度も、エージェント選びの重要な基準です。法務職の選考では、専門知識や論理的思考力を問われる質問が多く、的確な対策が必要です。
実績のあるエージェントは、過去の転職者のデータから、企業ごとの面接の傾向やよく聞かれる質問などを把握しています。それに基づいた模擬面接や、職務経歴書でアピールすべきポイントのアドバイスは、選考通過率を大きく向上させるでしょう。
サポート内容はエージェントによって異なるため、登録前の段階で、どのようなサポートが受けられるのかを確認しておきましょう。
担当者コンサルタントとの相性で選ぶ
コンサルタントとの相性は、活動の満足度や結果に直結する非常に重要な要素です。転職活動は、担当となるキャリアコンサルタントとの二人三脚で進めていくことが求められます。そのため、自分のキャリアプランや価値観をしっかりと理解し、尊重してくれるか、親身になって相談に乗ってくれるかを見極めましょう。
また、レスポンスの速さやコミュニケーションの丁寧さもチェックしたいポイントです。相性が合わないと感じた場合は、担当者の変更を申し出ることも可能で、多くのエージェントでは担当変更の制度が設けられています。ストレスなく、信頼関係を築けるコンサルタントと出会うことが、納得のいく転職への近道です。
利用者の口コミをチェック
SNSや転職関連の口コミサイトなどで、利用者の口コミにも目を通してみましょう。実際にその転職エージェントを利用した人の声は、公式サイトだけではわからない実態を知るための貴重な情報源です。
特に確認したいのは、「希望と違う求人ばかり紹介された」「連絡が遅い」といったネガティブな口コミと、「的確なアドバイスで内定できた」といったポジティブな口コミの両方です。どのような点に強みがあり、どのような点に課題があるのかを多角的に把握することで、自分に合ったエージェントかどうかを判断する材料になります。
ただし、口コミはあくまで個人の感想であるため、参考程度にとどめておきましょう。
法務向けの転職エージェントを使うメリット

ここでは、エージェントを利用する主なメリットについて解説します。
好条件な独自の非公開求人がある可能性
転職エージェントは、企業の採用戦略上、一般には公開されていない非公開求人を多数保有しています。これらには、役職者のポジションや新規事業のコアメンバー募集など、重要な求人が含まれることが多く、待遇面でも好条件なケースが少なくありません。エージェントに登録することで、こうした貴重な求人に出会えるチャンスが広がります。
法務職に精通したアドバイザーに相談できる
法務特化型のエージェントには、法務業界の動向や各企業の内部事情に精通したアドバイザーが在籍しています。自分のキャリアプランやスキルについて専門的な視点からアドバイスをもらえるため、一人で悩むよりも客観的かつ的確な判断ができます。今後のキャリアパスに悩んでいる場合でも、新たな可能性を示唆してくれるでしょう。
法務職に適した選考対策などが受けられる
法務職の選考は専門性が高く、独自の対策が必要です。転職エージェントは、過去の事例から各企業の面接傾向や評価ポイントを熟知しています。職務経歴書でどの経験を強調すべきか、面接で専門知識をどうアピールするかなど、具体的なアドバイスを受けることで、選考の通過率を大幅に高めることができるでしょう。
在職中でも効率的に転職活動ができる
転職エージェントを活用することで、在職中でも効率的に活動を進めることが可能です。働きながらの転職活動は、時間的な制約が大きな課題です。
転職エージェントを利用することで、膨大な求人情報の中から自分の希望に合ったものを紹介してくれます。そのため求人探しにかかる手間が省けるのが大きなメリットといえるでしょう。面接の日程調整なども代行してくれるため、本業に支障をきたすことなく転職準備ができます。
面倒な調整や条件交渉を任せられる
面倒な調整や条件交渉を任せられるのも転職エージェントを利用するメリットの一つです。面接の日程調整や、内定後の給与・待遇に関する条件交渉は、個人で行うには気を遣うものです。転職エージェントは、こうした企業とのやり取りをすべて代行してくれます。
特に年収交渉については、転職市場の相場観を熟知したプロが交渉することで、個人で交渉するよりも有利な条件を引き出せる可能性が高まります。
法務向けの転職エージェントを使うデメリット

多くのメリットがある一方で、転職エージェントの利用にはいくつかのデメリットや注意点も存在します。
エージェントとのやりとりが面倒なことも
転職エージェントを利用すると、担当者との面談や電話、メールでのコミュニケーションが頻繁に発生します。丁寧なサポートの裏返しではありますが、人によってはこのやり取りを面倒に感じることがあるかもしれません。ミスマッチを防ぐためには、自身の経歴や希望を細かく伝える必要がありますが、そのための時間確保が負担になる可能性も考慮しておきましょう。
早めの転職を勧められることがある
転職エージェントから、早めの転職を勧められることがあるのはデメリットといえるかもしれません。転職エージェントは、求職者の転職が成功することで企業から報酬を得るビジネスモデルです。そのため、一部の担当者によっては、ノルマ達成のために応募や入社を急かしてくるケースもゼロではありません。
自分のペースでじっくり考えたい場合は、自分の希望を明確に伝え、流されないようにすることが大切です。
担当者の質や相性は個人差がある
担当となるキャリアアドバイザーの知識や経験、人柄には個人差があります。経験豊富で親身な担当者もいれば、経験が浅かったり、機械的な対応しかできなかったりする担当者もいます。もし担当者との相性が悪い、あるいは提案内容に納得できないと感じた場合は、遠慮せずに担当者の変更を申し出るか、他のエージェントの利用を検討しましょう。
法務向けの転職エージェントを活用して転職成功するコツ

転職エージェントを最大限に活用し、転職を成功に導くためには、いくつか押さえておきたいコツがあります。
複数の転職エージェントを併用する
転職エージェントは、それぞれに得意な業界や企業、独自の非公開求人を持っているため、1社に絞るのではなく、2〜3社程度のエージェントを併用することをおすすめします。複数のエージェントに登録することで、より多くの求人情報にアクセスでき、選択肢が格段に広がります。
また、複数の担当者からアドバイスを受けることで、より客観的な視点で自身のキャリアを見つめ直すことが可能です。特化型と総合型のエージェントを組み合わせるなど、タイプの違うエージェントを選ぶと効果的です。
キャリアプランや経歴は整理しておく
エージェントとの初回面談に臨む前に、これまでの担当業務や実績といった経歴と、今後のキャリアで実現したいことを整理しておきましょう。具体的に整理しておくことで、担当者に自分の強みや希望が明確に伝わり、より精度の高い求人紹介を受けられるようになります。
「どのような法務の専門性を高めたいか」「将来的にどのようなポジションを目指したいか」などを言語化しておくことが重要です。経歴や希望が曖昧だと、担当者も的確なサポートがしにくくなってしまいます。
譲れない希望条件は明確に伝える
転職先に求める条件について、これだけは譲れないという軸を明確にして担当者に伝えることが、ミスマッチを防ぐ上で非常に重要です。例えば「年収は〇〇円以上」「残業は月〇時間以内」「リモートワーク可能」など、具体的な条件をリストアップしておきましょう。
すべての希望が叶うとは限りませんが、優先順位をつけて伝えることで、担当者は求職者の希望に沿った求人を探しやすくなります。希望を曖昧に伝えると、興味のない求人ばかり紹介されて時間を無駄にしてしまう可能性があるので注意が必要です。
書類作成などのサポートをフル活用
職務経歴書の添削や面接対策といった、選考通過率を高めるためのサポートを無料で受けられる点も大きなメリットです。プロの視点から、求職者の経歴の中で企業に響くポイントを客観的に指摘してもらえます。自分では気づかなかった強みや、より効果的な表現方法を、プロの視点からアドバイスしてもらいましょう。
また、面接対策では、企業ごとに過去の質問傾向や評価ポイントを把握しているため、具体的な模擬面接を通じて実践的な準備ができます。特に法務職では、どのような経験が評価されるのか独自のノウハウがあります。エージェントの知見を借りることで、選考通過率を高めることができるでしょう。
自分でも企業研究を行う
転職エージェントから提供される情報だけに頼るのではなく、自分自身でも積極的に企業研究を行う姿勢が大切です。エージェントの情報はあくまで一つの側面であり、最終的に入社を決めるのは自分自身です。紹介された企業については、必ず自分でも公式サイトのIR情報やニュースリリース、口コミサイトなどをチェックし、多角的に情報を収集しましょう。
エージェントに丸投げするのではなく主体的に動くことで、面接でより深い質問ができたり、入社意欲を高く評価されたりします。また、自分なりに企業を理解した上でエージェントと情報をすり合わせることで、入社後の「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを最小限に抑えることができます。
法務向け転職エージェントの利用手順

転職エージェントを利用した転職活動は、一般的に以下の流れで進みます。全体のフローを把握しておくことで、スムーズに活動を進めることができます。
サイトから会員登録・面談日のセット
最初に利用したい転職エージェントの公式サイトにアクセスし、会員登録を行いましょう。氏名や連絡先、現在の職種などの基本情報に加え、これまでの職務経歴などを入力します。登録が完了すると、エージェントから連絡があり、キャリアアドバイザーとの面談日を調整します。最近ではオンラインでの面談が主流です。
担当者アドバイザーとの面談
予約した日時に、担当のキャリアアドバイザーと面談を行います。この面談では、これまでの経歴やスキルの棚卸し、転職理由、希望条件、今後のキャリアプランなどを詳しく伝えましょう。ここで伝える情報が求人紹介のベースとなるため、正直かつ具体的に話すことが重要です。疑問や不安な点があれば、遠慮なく質問しましょう。
求人の紹介を受ける
面談内容に基づき、キャリアアドバイザーが求職者に合った求人をいくつか紹介してくれます。公開求人だけではなく、条件に合致すれば非公開求人も紹介されます。紹介された求人について、業務内容や企業の雰囲気など、気になる点があれば詳細を確認しましょう。興味が持てない求人は、理由を伝えて断って問題ありません。
書類添削・求人への応募
応募したい企業が決まったら、履歴書や職務経歴書を準備しましょう。キャリアアドバイザーが、応募企業に合わせて書類の内容を添削し、より魅力的な書類にブラッシュアップしてくれます。完成した応募書類は、エージェントを通じて企業に提出され、その際に企業への推薦状を添えてくれる場合もあります。
面接対策などのサポート
書類選考を通過すると、次は面接です。転職エージェントは、応募企業の過去の面接データに基づいて、想定される質問や面接の雰囲気などを教えてくれます。また、希望すれば、模擬面接の実施や面接対策をしてくれる転職エージェントも存在します。面接で効果的に自己PRできるよう、しっかりと対策をサポートしてくれるので大いに活用しましょう。
企業との面接を受ける
エージェントが調整してくれた日時に、企業の採用担当者と面接を受けます。面接は複数回行われるのが一般的です。面接後には、キャリアアドバイザーに面接の感触や伝えきれなかったことなどを報告しましょう。また、アドバイザーから企業へフォローを入れてくれたり、次の面接に向けたアドバイスをもらえたりします。
内定・入社
最終面接を通過し、無事に内定が出たら、エージェント経由で労働条件通知書が提示されます。給与や待遇、入社日などの条件を確認し、入社を承諾するかどうかを判断します。給与などの条件交渉をしたい場合は、アドバイザーに相談しましょう。入社を決めたら、現在の職場への退職手続きを進め、新しいキャリアをスタートさせてください。
法務職の転職事情や将来性

近年、企業のコンプライアンス意識の高まりやグローバル化、M&Aの活発化などを背景に、法務職の重要性はますます高まっています。より経営に近い領域での活躍が期待されるようになり、企業の成長を支える攻めの部署へと変化しつつあります。
このような状況から、法務人材の需要は高く、転職市場は売り手市場の傾向です。特に、専門性の高いスキルや経験を持つ人材は、多くの企業から求められており、好条件での転職が実現しやすい環境です。将来性も非常に高く、法務としてのキャリアを積むことで、経営幹部としてCLOを目指すといった道も開かれています。
ただし、専門性の高さから採用のハードルは高く、狭き門であることも事実です。
「法務転職は難しい」と言われる理由

法務職は人気の高い職種ですが、同時に「転職が難しい」ともいわれます。その背景には、法務という仕事の特殊性に起因するいくつかの理由があります。
基本的に募集人数が少ない
多くの企業において、法務部門における募集のほとんどが欠員補充や、事業拡大に伴う若干名の増員です。法務職は、直接的に利益を生み出すプロフィットセンターではないため、コスト管理の観点から少数精鋭で運営される傾向にあります。そのため、求人が出ても採用枠は1〜2名というケースがほとんどです。
一つの優良求人に対して多くの経験豊富な候補者が応募するため、必然的に競争率は非常に高くなります。
専門性が高く採用要件が厳しい
法務の業務は、高度な法律知識と専門性が求められます。法学部卒はもちろんのこと、法科大学院修了や弁護士資格保有などを必須とする求人が少なくありません。
さらに、企業側は育成に時間をかける余裕がない場合が多く、入社後すぐに活躍できる即戦力を求める傾向が強いです。M&Aや知的財産法律分野などに関する深い知見や経験を問われることも多く、厳しい採用基準が、転職の難易度を一層高めている要因といえるでしょう。
法律だけでなく様々な知見が必要
企業法務の担当者には、法律という専門性に加え、ビジネスにおける幅広い知見が必要です。単に法律に詳しいだけではなく、自社が展開するビジネスそのものを深く理解することが求められます。IT企業であればテクノロジーに関する知識、製造業であればサプライチェーンに関する知見が必要です。
事業部門の担当者と対等に話し、法的アドバイスを行うためには、業界の商慣習や会計・財務の知識も求められます。
契約書レビューなどの実務経験が求められる
法務職の中途採用では、ポテンシャルよりも具体的な実務経験が重視される傾向が顕著です。例えば「契約書レビューの実務経験〇年以上」といった条件はほとんどの求人で見られますが、これは座学だけでは身につかず、実際の業務を通じてしか養われないためです。
契約書業務のほかにも、M&Aのデューデリジェンスや訴訟対応、株主総会や取締役会の運営、コンプライアンス体制の構築といった経験は高く評価されます。
常に最新の知識にアップデートする必要がある
法改正や最新の判例動向を常に学び、知識をアップデートし続ける姿勢は法務担当者にとって重要です。法律は社会情勢の変化に合わせて常に改正され、新しい法律も次々と施行されます。個人情報保護法の改正や新しい技術に関連する法規制など、法務担当者がキャッチアップすべき領域は拡大傾向です。
採用選考の場でも、最新の法改正などに関する質問を通じて、候補者の学習意欲や情報感度の高さが厳しくチェックされます。
未経験から法務に転職するのは可能?

法務職は専門性が高く、実務経験が重視されるため、未経験からの転職は決して簡単ではありません。未経験者が応募できる求人は限られているのが現状ですが、可能性が全くないわけではありません。
特に、法科大学院修了生や司法試験・予備試験の受験経験者、法学部出身者などは、ポテンシャルを評価されて採用されるケースがあります。20代の若手であれば未経験者歓迎の求人で採用される可能性はより高まるでしょう。また、法務以外の職種で培ったスキルが評価されることもあります。
未経験から法務を目指す場合は、転職エージェントに相談しながら戦略的に活動を進めることが重要です。
法務職の年収目安

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagによると、企業法務担当の年収目安は約481.4万円※1です。年齢別の年収データを見ると、年収は経験と共に上昇し、55〜59歳の層で588.81万円※2というピークを迎える傾向にあります。また、経験年数別の所定内給与額のデータでは、経験年数が長くなるほど給与額も上昇し、経験15年以上では平均月額36.74万円※3に達します。
ただし、所定内給与額の分布を見ると、ボリュームゾーンは複数存在しており、個人のスキルや役職、勤務先の企業規模によって年収には大きな幅があるといえるでしょう。
参考元
※1※2※3jobtag「企業法務担当」
法務職に求められるスキル・経験

法務職として市場価値を高め、キャリアアップを実現するためには、法律知識以外にも様々なスキルや経験が求められます。ここでは、特に評価されやすいスキル・経験を解説します。
IPO経験
IPOの準備経験は、成長著しいベンチャー・スタートアップ企業への転職において、極めて高く評価されるスキルです。上場審査に向けて、社内規程の整備、コーポレート・ガバナンス体制や内部統制の構築、各種開示書類の作成など、法務が主導する業務は多岐にわたります。
この一連のプロセスを経験していることは、会社の重要な成長フェーズを支える高度な専門知識とプロジェクト遂行能力を証明するものです。
法的トラブルの対処経験
訴訟、労働審判、M&Aにおける紛争、行政調査への対応など実際に発生した法的トラブルを解決に導いた経験は、法務としての実践的なリスク管理能力を証明する強力なアピールポイントになります。
有事の際に冷静に状況を分析し、交渉や法的手続きを的確に進める能力は、企業を守る上で重要です。どのような問題に対し、どう戦略を立てて解決したのかを具体的に語れる人材は、どんな企業からも即戦力として高く評価されます。
株主総会や取締役会の運営経験
株主総会や取締役会の事務局運営は、会社法に関する深い知識と事務遂行能力が求められる、コーポレートガバナンスの根幹をなす重要な業務です。招集通知の発送から、シナリオや想定問答集の作成、当日の議事進行サポートなど、一連のプロセスを遂行した経験は、組織運営を支える安定感と専門性の高さを証明します。
経営陣と密に連携するこの業務経験は、企業の意思決定プロセスを深く理解している人材として評価されます。
最新の法的知識
変化の速い時代において、テクノロジーを使いこなせる法務人材の需要はますます高まっています。法改正への迅速なキャッチアップは当然として、近年ではAIやリーガルテックに関する知識と活用経験も重要視されています。
AIを活用した契約書レビューシステムや電子契約サービス、案件管理ツールなどを導入・活用し、法務部門の業務効率化やコスト削減を実現した経験は、大きなアピールポイントとなるでしょう。
法律以外の業界知識
優れた法務担当者であるためには、法律の知識に加えて、自社が属する業界のビジネスモデルや商慣習、特有の規制などを深く理解していることが必要です。業界知識が深ければ、事業部門からの相談に対しても、よりビジネスの実態に即した的確かつ実践的なアドバイスができます。
法的なリスクヘッジだけでなく、事業成長を後押しする戦略法務を担えるビジネスパートナーとして高く評価されるでしょう。
法務におすすめの転職エージェントに関するQ&A

ここでは、法務におすすめの転職エージェント利用に関してよくある質問とその回答をまとめました。
転職エージェントで受かる確率は?
転職エージェントを利用した場合の選考通過率や内定率は、エージェントや個人のスキル、応募する求人の難易度によって大きく異なります。マイナビエージェントのデータでは、書類選考から一次面接に進む確率は約30%※1、一次面接から最終面接へ進む確率はそのうちの約30%※2でした。さらに、最終面接を通過して内定を獲得する確率はそのうちの約50%※3となっています。
転職エージェントが推薦しているため、個人で応募するよりも高い通過率になる傾向があります。ただし、これはあくまで一例であり、重要なのは転職エージェントのサポートを最大限に活用して、自身の選考通過の可能性を高めていくことです。
転職エージェントを使わないほうがいい人は?
転職エージェントは非常に便利なサービスですが、すべての人に最適とは限りません。特に、自分のペースで転職活動を進めたい人には不向きといえるでしょう。転職エージェントを利用すると、面談や求人紹介、選考状況の確認などで定期的な連絡が発生します。
また、すでに応募したい企業が明確に決まっている場合も、エージェントを介さず企業の採用ページから直接応募する方がスピーディーなことがあります。さらに、エージェントに経歴や希望条件を詳細に伝えるコミュニケーション自体が「面倒だ」と感じる人も、利用はストレスになる可能性があるため、慎重に検討するのがよいでしょう。
ダメな転職エージェントの特徴は?
優れたエージェントが多い一方、質の低い担当者も存在します。最も注意すべきは、こちらの希望条件を無視し、的外れな求人ばかりを大量に紹介してくるケースです。また、法務のような専門職にもかかわらず業界知識が乏しく、的確なアドバイスがもらえない担当者も避けるべきでしょう。
さらに、質問への返信が極端に遅い、こちらの意向を無視して強引に応募や内定承諾を急かす、あるいは態度が上から目線で不快に感じる場合も要注意です。こうした不信感を覚える対応が見られたら、担当者の変更を申し出るか、迷わず他のエージェントの利用を検討しましょう。
法務におすすめの転職エージェントまとめ

本記事では、法務職への転職を成功させるためにおすすめの転職エージェントと、その選び方や活用法について詳しく解説しました。法務の転職は専門性が高く、求人数も限られているためプロのサポートが非常に有効です。
転職エージェントを利用することでレアな非公開求人に出会えたり、専門的な選考対策を受けられたりと、多くのメリットがあります。自分に最適なエージェントを見つけ、納得のいく転職を実現してください。