技術やノウハウが非常に速いスピードで変化するIT業界。そんなITシステムを自社で対応するのは難しいと感じられている方も多いのではないでしょうか。
ITコンサルタントは、最新かつ専門的な知識やノウハウを持っています。そんなITコンサルティングを利用することで、自社に最適なITシステムを活用でき会社に大きな利益をもたらすことが可能です。
そこで、この記事ではITコンサルティングに強いおすすめのITコンサル企業8社をご紹介します。
自社のニーズに合致したコンサルティング会社を選ぶことで、企業を大きく成長させることも可能です。そこで、本記事ではITコンサルの選び方や注意点も詳しく解説します。
ぜひ、本記事を参考にして会社のパートナーとなるコンサルティング会社を見つけてください。
関連記事>> DXコンサルティングにおすすめのコンサル会社21選【2024年11月最新】選び方や比較ポイントを解説
ITコンサル会社とは?サポート内容や種類
ITコンサルティングとは、具体的にどのような業務内容なのか気になられている方も多いのではないでしょうか。
ITコンサルティングとは、ITの専門的な観点からITを解決手段として、企業が抱える課題を解決するコンサルティングです。
サポートの幅が非常に広いため、企業によって対応する業務内容の範囲が異なります。ここでは主な業務内容として下記3点について、それぞれ詳しく解説します。
業務上の課題や改善点をコンサルティング
ITコンサルティングの中で最も需要が多いのが、業務上の課題や改善点に対するコンサルティングです。経営陣や社員が自社の課題点を正しく把握できていない場合も少なくありません。
ITコンサルタントは、企業がどのような課題を抱えているのか調査します。企業の経営者やIT責任者にヒアリングし、課題などを洗い出します。
このように企業に専門的かつ客観的な視点を取り入れることで、業務上の課題や改善点を効率的に洗い出すことができるのです。
必要に応じて開発要件定義やベンダー選定、運用設計などの実施も依頼できます。ITコンサルティング会社は専門的な視点から、ITを活用した最適な課題改善策を提案できることが強みです。
分析をもとにソリューションの提案
企業の抱えている課題などを分析し、ソリューションの提案を行います。専門家目線での提案となるため、高い効果を期待できる点が魅力です。
社内に専門家がいない場合、「新システム導入をして業務改善したい」という際に、どのような導入の仕方がベストか判断が難しいものです。
一からシステムを構築するシステム開発の場合、コストが高くなってしまいます。しかし、企業によっては既存のパッケージシステムやクラウドを所有していることも少なくありません。
様々な手法の中から、企業に最も必要なソリューションを提案してもらえます。自社にとって最適な解決手段を模索している企業は、ITコンサルティング会社に依頼すると効率的です。
システム運用支援やプロジェクト管理
IT技術は導入したらゴールというわけではありません。導入後、現場で問題なく運用されているかITコンサルタントがチェックおよび支援する場合もあります。
そのように、システムの運用やプロジェクト管理を依頼することも可能です。特にITに強いコンサルティング会社の場合、プロジェクトマネージャー経験者が在籍しています。
PMとしてプロジェクトの品質管理や人材・コスト管理、納期の管理、進捗管理、ベンダコントロールなどの業務を依頼することもできます。
また、コンサルティング会社によってはシステム導入後の研修や人材育成まで支援することも可能です。
「新システムを導入しても、社内に専門知識をもったチームがいないため運用が不安」
「ITに特化した部署を立ち上げたいが人材がいない」
など、自社内に専門的な知識を持つ管理者がいない場合にもITコンサルティング会社が力になってくれます。
ITに強いコンサルティング会社のおすすめ8社
IT投資に対する需要の高まりとともに、ITに強いコンサルティング会社は増えています。そのため、どのITコンサル会社を選んだらいいか迷われるかもしれません。
ここでは、おすすめのITコンサルティング会社をご紹介します。
- 日本IBM
- フューチャーアーキテクト株式会社
- シンプレクス株式会社
- キャップジェミニ株式会社
- PwCコンサルティング合同会社
- 株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジー
- ITマネジメント・コンサルティング株式会社
- ICT Solution株式会社
日本IBM
- 創業85年以上を誇る歴史あるPCメーカによるITコンサルティング
- ハイブリッドクラウドから次世代AIまで幅広く網羅
- 確かで幅広い業界での実績あり
日本IBMは、1937年に設立された歴史あるPCメーカーです。
現在では、そのノウハウを生かしたITコンサルティングが注目を集めています。外資系ならではのグローバルにサービスを展開中です。
IBMの主力製品であるハイブリッドクラウドだけでなく、次世代AIやセキュリティ、ストレージなど各種ソリューションを幅広く網羅しています。
幅広い業界での確かな実績がある点も同社の強みです。世界を代表する企業であるAmazonや公官庁での実績、航空会社など幅広い業界での実績もあります。
ITコンサルティング会社には信頼感を求めたいという企業に特におすすめです。
日本IBM | |
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会社名 | 日本アイ・ビー・エム株式会社 |
設立 | 1937年6月17日 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門二丁目6番1号虎ノ門ヒルズ ステーションタワー |
公式サイト | https://www.ibm.com/jp-ja/ |
フューチャーアーキテクト株式会社
- IT&戦略コンサルティング
- 流通から金融まで様々な業界や分野に特化
- 一気通貫でプロジェクトを推進
フューチャーアーキテクト株式会社の最大の特徴は、戦略とITの両軸から企業が抱える課題を解決している点です。技術のエキスパートがIT戦略のパートナーとなってくれます。
様々な業界や分野に特化している点も同社の魅力です。製造、流通、物流だけではなく金融など様々な課題での実績があります。ABCマートへのデジタル基幹システム導入、佐川急便の配送伝票入力業務の自動化など確かな実績があります。
戦略立案から運用保守まで一気通貫でプロジェクトを推進する点も同社の魅力です。
システム構築、運用保守などを別の会社へ依頼しないため、プロジェクトの期間を短縮できるだけでなくトータルコストを抑えることもできます。
フューチャーアーキテクト株式会社 | |
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会社名 | フューチャーアーキテクト株式会社 |
設立 | 2016年4月1日 |
本社所在地 | 東京都品川区大崎1-2-2 アートヴィレッジ大崎セントラルタワー |
公式サイト | https://www.future.co.jp/architect/ |
シンプレクス株式会社
- 戦略から運用保守まで一気通貫でソルリューションを提供
- 金融業界でのサポート実績が多数
- 汎用性の高いプログラムを蓄積
IT戦略設計だけではなく、開発や運用保守まで一気通貫でソリューションを提供の各ステージで幅広くサポートしているのがシンプレクス株式会社の特徴です。
金融サービスの提供実績が豊富という点も同社の強みです。金融サービスのデザインから、設計、実装、運用保守まで一気通貫でサポートしてくれます。
メガバンク、大手損保、ネット銀行、ネット証券、ネット生命など多くの金融機関のシステム導入にたずさわった実績がある点も同社の強みです。
同社は日汎用性の高いプログラムを蓄積しており、プロジェクトの際は50%~70%を活用。結果として、開発期間の短縮やシステムの安定性を確保しています。
そのため、競合他社への優位性をもたらす機能開発に多くの時間を割き、付加価値の高いソリューションを提供しています。
シンプレクス株式会社 | |
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会社名 | シンプレクス株式会社 |
設立 | 1997年9月16日 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門一丁目23番1号 |
公式サイト | https://www.simplex.inc/ |
キャップジェミニ株式会社
- フランスに本社を置く外資系コンサルティング会社
- 1967年創業の確かな実績を持つ会社
- 幅広いITビジネスニーズに対応
キャップジェミニ株式会社は、フランスに本社を置く外資系コンサルティング会社です。フランス、日本だけではなく世界各国に拠点を持つグローバルな事業展開をしている点も同社の魅力になります。
キャップジェミニは、1967年に創業し50年以上の歴史を誇ります。さらに、約36万人の従業員を抱える大手コンサルティング会社ですが、クライアントに寄り添った丁寧なサポートが特徴です。
幅広いITビジネスニーズに対応している点も同社の強みです。
クラウド、データ、AI、コネクティビティ、ソフトウェア、デジタルエンジニアリング、プラットフォームの活用など最新のITニーズにも対応できます。
キャップジェミニ株式会社 | |
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会社名 | キャップジェミニ株式会社 |
設立 | 2013年2月 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門1丁目23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー 22階 |
公式サイト | https://www.capgemini.com/jp-jp/ |
PwCコンサルティング合同会社
- ITを通じて企業の価値創造をサポート
- 生成AIコンサルティングに特化
- 現地の制度に精通した法務や税務のプロが在籍
PwCコンサルティング合同会社は、単なるITコンサルティングではなく、ITを通じて企業の価値創造するのが特徴です。
時間軸の拡張、価値構造の拡張などの独自の観点で変革をサポートしてくれます。
特に生成AIコンサルティングに力を入れているのがPwCの強みです。急速に活性化している生成AI市場への最前線での参入をサポートしてもらえます。
幅広い業界、業種での実績がある点も同社の強みです。ヤマハ電動機、LIXILなどの大手企業だけではなく、独立行政法人や中学校など公官庁へのサポート実績もあります。
PwCコンサルティング合同会社 | |
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会社名 | PwCコンサルティング合同会社 |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー |
公式サイト | https://www.pwc.com/jp/ja/ |
株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジー
- IT発注側の体制強化のための「CIOアウトソーシング事業」を展開
- クライアント企業のパートナーとして発注者側の立場で支援
- システム会社と一切の利害関係がなく、中立的な立場で提案ができる事業モデルを確立
株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジーは、一般的なITコンサルティング会社やSIerとは異なる独自のビジネスモデルが特長のITコンサルティング会社です。
同社が提唱する「CIOアウトソーサー™️」という事業モデルは、ユーザー企業の価値追求にのみ焦点を当て、それを行動原理としています。
そのため、ITコンサルティング会社ではありますが「設計~開発・テスト」を自社で手掛けることはありません。「自らITを納入すること」と「システム会社からの再委託を受けること」を排除する独自の制約を設けることで、健全性を担保し、クライアントであるユーザー企業への価値提供を図っています。
同社はIT投資の支援のみならずIT発注側の体制強化への貢献を重視しているため、持続的なITの体制強化を目指す企業には、特におすすめできるITコンサルティング会社です。
株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジー | |
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会社名 | 株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジー |
設立 | 2008年12月10日 |
本社所在地 | 東京都千代田区六番町2番地8 番町Mビル3F |
公式サイト | https://gptech.jp/ |
ITマネジメント・コンサルティング株式会社
- ビジネス戦略とテクノロジー両面での高い専門性
- ITベンダー/SIerに対する公正中立の立場を堅持
- 専門家との豊富なネットワークを駆使した支援
ITマネジメント・コンサルティング株式会社は、IT技術を活用した組織や事業の変革において、幅広いコンサルティングメニューで支援を行っています。
事業変革やIT組織変革のコンサルティングはもちろん、サイバーセキュリティに関するコンサルティングや、システム企画・構築・運用のコンサルティングも可能です。
経営やビジネス戦略とテクノロジーの両面において幅広い知見があるのが強みで、クライアントの戦略を遂行可能にすることを踏まえながら、ITを活用して課題解決を図ります。
ITベンダー/SIerに対する公正中立の立場も重視しており、クライアント企業が本当に適切な意思決定をできるようサポートします。外部との豊富なネットワークも有しているため、クライアントの状況に合わせ最適な専門家を集めて支援体制を構築することも得意です。
コンサルティングのほかにITエキスパート人材の活用サービスも提供しており、企業のIT課題を様々な領域から幅広く支援できる企業です。
ITマネジメント・コンサルティング株式会社の基本情報 | |
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会社名 | ITマネジメント・コンサルティング株式会社 |
設立 | 2022年2月1日 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋1-13-1 日鉄日本橋ビル3階 |
公式サイト | https://www.itmanagement-cons.com/ |
ICT Solution株式会社
- プロジェクトマネジメントに特化したプロフェッショナル集団
- 顧客中心のアプローチでプロジェクトマネジメントをサポート
- ICTに関する上流~導入までワンストップで支援可能
ICT Solution株式会社は、上流工程の支援やプロジェクトマネジメントを得意とするICTコンサルティング会社です。
「お客様に寄り添ったコンサルティング」を信条としており、世界標準PMBOKを「わかりやすく」「丁寧に」現場に浸透させ、定着するまでを支援。
業務にもシステムにも精通した専門家が、システム開発のQCDをコントロールします。
念入りな現状ヒアリングおよび標準化ガイドラインとのFIT&GAP分析により、明確なガイドラインに基づく計画管理やプロジェクト推進へと導きます。
品質管理においても明確な基準を設けることで、高いプロジェクト品質を確保可能です。
また、標準化の実施モニタリングと定期レポート作成も重視しており、プロジェクトの可視化と透明性を高めることでプロジェクト全体の健全性を維持します。
加えて、組織化コンサルティングとチームへの教育を通じて既存プロセスの評価と改善を行い、正しいプロセスによるプロジェクト管理を実現します。
プロジェクトを成功に導く、信頼できるパートナーをお探しの企業におすすめです。
ICT Solution株式会社の基本情報 | |
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会社名 | ICT Solution株式会社 |
設立 | 2014年3月 |
本社所在地 | 東京都東京都千代田区神田神保町2丁目8番地20 NOVEL WORK Jimbocho 3階 |
公式サイト | https://ict-solution.co.jp/ |
ITコンサルティングを企業が依頼するメリット
ITコンサルティングを企業が依頼するメリットを4点ご紹介します。
独立系ITコンサルティング・調査会社のITRの調査によると、2023年度のIT予算額を増額したという企業の割合は44%※を占めています。大企業を中心にIT投資に対する積極的な姿勢が見られています。
しかし、全ての企業に大規模なIT投資が必要なわけではありません。ITコンサルティングを受けることで、自社にとって最適なIT投資の方向性が見えてくるでしょう。
ここでは、まずITコンサルティングのメリットを正しく把握することで、ITコンサルティングが自社にとって必要なサービスかチェックしてみてください。
業務プロセス改善
業務プロセスを改善できる点もITコンサルティングを活用するメリットです。近年、企業の経営においてITは欠かせない存在になっています。
ITコンサルティングを活用することで、自社にとって最適かつ最新のシステムを導入することが可能です。
IT環境やシステムを導入することで、業務プロセスを改善し効率化を目指すことができます。
客観的な視点から企業が抱えている課題を分析してもらえるので、より効果的なシステムを導入できるのがITコンサルティングの魅力です。
コスト削減
ITコンサルティングを活用することで、コストを削減できるという点もメリットです。
企業が抱えるIT課題は非常に高度なことが多く、解決するためには専門的な知識やスキル、経験が求められます。
近年、エンジニア不足が問題となっていることもあり、専門的な知識を持つ社員は非常に高額な給与が必要です。
また、採用競争も激化しており、採用コストも決して安くはありません。そのため、状況によってはITコンサルタントの方が費用を抑えることができます。
特に一時的なプロジェクトの場合、ITコンサルティングの利用はおすすめになります。
セキュリティ強化やリスク回避
セキュリティ強化やリスクを回避できる点もITコンサルティングを活用する際のメリットです。
ITを活用することで、情報資産が脅かされるリスクも発生します。特に近年、サイバー攻撃は高度化するだけでなく多様化しているのが特徴です。
専門的な知識やノウハウを持つITコンサルティングを活用することで、効果的にITリスク対策を強化してもらえます。
また、コンサルティング会社によっては、社員のITリテラシーを高める教育や研修を提供。最新の事例をもとに学習することができるので、非常に効率的かつ効果的です。
最新ソリューションで業績改善
最新ソリューションで業績改善を目指せる点もITコンサルティング活用のメリットです。
IT業界は他の業種と比較しても非常に速い速度で変化しているため、自社内で最新の情報を把握するには限度があります。
しかし、ITコンサルタントは、常に最新の技術動向を把握しており、企業に最適な最新のプロジェクトやシステムを提案することが可能です。
最新システムを導入することで、サービスの質において競合との差別化を図ることができます。
ITコンサルティングを企業が依頼するデメリット
前述したようにITコンサルティングを活用するメリットは非常に多くありますが、デメリットを把握することも非常に重要です。ここでは、下記2点のデメリットについてご紹介します。
それぞれの対処法についてもご紹介しますので、ぜひチェックしてください。
ITコンサルティング会社によって対応範囲が違う
コンサルティング会社によって対応する範囲が大きく異なるという点は、大きなデメリットになりえます。
例えば、コンサルティング会社によっては、コンサルティングを中心としており、システム導入や運用は他社の製品ベンダー等と協業で行う場合もあります。
自社で実装作業を行うことができる場合、予算を抑えることが可能です。一方、エンジニアがいない場合、導入するために新たな会社と契約しなければならず手間やコストが発生してしまいます。
そのため、コンサルティング会社を選ぶ前に、自社が必要とするサービス対応範囲を見極めておきましょう。
ITコンサルティング会社によって得意分野が異なる
ITコンサルティング会社によって得意分野が異なるという点もデメリットとして挙げられます。
IT業界は、様々なサービスや課題が存在するのが特徴です。例えば、AIの導入やDX化、ERPなどのパッケージ導入などがあります。
そのため、コンサルティング会社によって得意な分野や不得意な分野ができてしまうのです。あまり得意ではない分野でのコンサルティングを依頼すると大きな効果を得られないかもしれません。
依頼する前に、コンサルティング会社の得意とする分野をチェックするようにしましょう。
ITコンサルティング会社の費用相場はどれくらい?
ITコンサルティング会社の費用の相場について詳しく知ることは非常に重要です。費用の相場を知ることで、正しいサービスを受けることができます。
費用は、コンサルティング会社との契約形態により異なるのが特徴です。ここでは、下記4点の契約形態ごとの相場についてそれぞれご紹介します。
プロジェクト型の場合
ITコンサルティングで最も多い契約形態がプロジェクト型です。1つのプロジェクトごとに契約を交わす契約形態になります。
費用の相場は、プロジェクトの規模により異なります。例えば、ソフトの導入サポートのみの場合は、10~30万円前後です。一方、要件定義から導入サポートの場合、150万円~1,000万円程度になります。
プロジェクトの規模が大きくなった場合、アサインされるスタッフの人数が増えたり、期間が長くなったりすることも。結果、費用が数千万円に及ぶことも少なくありません。
スポットコンサルの場合
1時間ごとに依頼するスポットコンサル。ITコンサルティングの場合、1時間あたりの相場は数万円とされています。また、大手コンサルティング会社の場合、費用が高額になる傾向にあります。
一般的なコンサルティングと比較すると割高ですが、活用するシーンを限定することで総額料金を抑えることも可能です。
コンサルタントによっては、移動時間も別途料金が発生する場合もあるので注意してください。
顧問契約の場合
月や年単位で契約し、定期的にアドバイスなどを受けることができる顧問契約。
コンサルティング会社の規模やプロジェクトの難易度により費用は変わりますが、一般的に月40万円~60万円(※)が相場です。
自社ソフトの開発サポートなど専門的なスキルも必要なプロジェクトの場合、費用は1.5倍~2倍になるケースも少なくありません。
※参考:CrowdWorks「コンサルタントの費用相場【業界別】」
成功報酬型の場合
プロジェクトの成果に対して報酬が支払われるのが成功報酬型です。
「業務効率が〇〇%アップ」「集客率が〇%アップ」というように事前に条件を決め、成果に応じて後から報酬を支払う契約形態になります。
プロジェクトの規模などにより変化するため、相場は決められていません。
ただ、成果が得られなかった場合、費用を抑えることができる点がメリットになります。勿論、全く成果が得られなかった場合も発注に対しての費用は発生するので注意が必要です。
ITコンサルティングの場合、プロジェクトによっては成果の測定が難しいケースがあります。そのため、事前に成果条件などを慎重に設定しましょう。
ITコンサルティング会社の選び方・依頼時の注意点
ここでは、ITコンサルティング会社を選ぶポイントと依頼する際の注意点についてご紹介します。
ITコンサルティング社は、それぞれ特徴が大きく異なるのが特徴です。そのため、自社の課題に合ったコンサルティング会社を選ぶことが非常に大切ですので、ぜひチェックしてください。
実績や得意な業種を確認する
コンサルティング会社を選ぶ際に最も重要な点が、実績と得意な業種です。ITコンサルティングにおける実績があるだけではなく、自社の課題や事業分野でも実績があるか確認しましょう。
例えば、IT戦略設計が得意なコンサルティング会社が存在する一方、ソフトの開発やIT人材育成を得意とするコンサルティング会社も存在します。
また、自社の事業分野での実績があるかもチェックしてください。同じAIソリューションにおいても自動車業界での実績がある会社もあれば、金融業界に特化した会社もあります。
同じIT技術を活用する場合も事業分野ごとに大きく傾向は異なるため、非常に重要なポイントです。
契約期間や形態を明確にする
前述したようにITコンサルティングは、会社によって契約期間や形態が異なります。そのため、自社に合ったシステムか事前にチェックすることが大切です。
例えば、成功報酬型の場合、一般的に費用を抑えられます。しかし、成功報酬型にした場合、実績が出ないと結果的に費用対効果がマイナスになることも少なくありません。
また、契約期間の見積もりも非常に重要です。数カ月で完了する業務に対して、数年にわたる顧問契約を締結してしまった場合、必要ない費用が発生してしまいます。
プロジェクトの目的を明確にする
プロジェクトの目的を明確にすることも重要です。事前に社内で課題を洗い出し、コンサルタントからどのようなサポートを受ける必要があるのか確認してください。
プロジェクトの目的が明確になることで、自社に必要な契約形態や契約期間、サポート内容が明確になります。予算なども立てやすくなるでしょう。
また、コンサルティング会社に求めるポイントをクリアにすることで、より効果的なサポートを受けることができます。
ITコンサルティングを企業が依頼する際のQ&A
ITコンサルティングを依頼する際によくある3つの質問とその答えをまとめました。
フリーランスや中小企業と大手ITコンサル会社はどちらがいい?
ITコンサルティングを依頼する企業の規模は、自社の抱える課題やプロジェクトなどニーズに合ったものを選ぶことが重要です。それぞれメリットとデメリットがあります。
フリーランスのITコンサルタントの場合、柔軟性があるため企業が気づかないような細かいニーズまで把握してくれることがあります。
さらに、大手コンサルティング会社と比較すると低コストで依頼できる点もメリットです。
中小企業コンサルティングの場合、チームで対応することが多いため迅速に対応してもらうことができます。また、大手企業よりも柔軟性が高く、コストも抑えることが可能です。
大手コンサルティング会社の場合、信頼性が高く、豊富な実績がある点が魅力になります。大規模なプロジェクトに対応できるリソースもある一方、コストは高めという点はデメリットです。
ITコンサルティング会社依頼時に注意することは?
ITコンサルティング会社に依頼する際に注意したいポイントは、見積もり段階と依頼段階の2シーンに分けることができます。
見積もり段階では、コンサルティング会社の実績や得意分野、契約形態や料金、コンサルタントとのレベルや相性をチェックしましょう。
依頼中は、プロジェクトの進捗状況だけでなく、コンサルティング会社とのコミュニケーションが取れているかも確認してください。
ITコンサルは必ず必要?依頼しないケースもある?
利用する目的やシーンによっては、ITコンサルティングは必ず必要なわけではありません。下記のような場合は、ITコンサルティングに依頼しないケースもあります。
- 社内にITチームがある場合
- 予算が限られている場合
- ごく小規模なプロジェクトの場合
簡易的なソフトの導入のようなシンプルなIT課題の場合、自社内で対応できることもあります。
リソースが潤沢な企業の場合、ITコンサルティングを検討する前に、自社内のリソースの活用を検討するという選択肢もあります。
ただ、専門的知識を持つ人材がいない場合は、逆に大きな負担となりメインの業務に支障がでるかもしれません。
ITコンサルティングは、専門的な知識が必要なためコンサルティング費用が高額になることも。そのため、予算が限られている場合、ITコンサルティング以外の方法を検討するケースもあります。
ただ、スポット契約など契約形態を工夫することで、費用を抑えることが可能です。契約方法を見直してみてください。
また、ごく小規模なプロジェクトや一時的な課題の場合、ITコンサルティングを依頼する必要がない場合もあります。
しかしITコンサルティングから得られる専門的な知見などメリットも大きいので、まずはコンサルティング会社に相談だけでもしてみるのがおすすめです。
ITコンサルティング会社を活用して企業の成長へ
IT投資に対する需要が高まりつつある一方、ITスキルの導入などには専門的な知識やスキルが必要です。ITコンサルティング会社に対する注目度は年々高まっています。
そこで、本記事ではおすすめのITコンサルティング会社をご紹介しました。
ただ、ITコンサルティング会社は非常に多く存在します。そのため、自社のニーズに合致した会社を選ぶことが重要になります。
ニーズに合ったコンサルティング会社は、心強いビジネスパートナーとなってくれるはずです。ぜひ、本記事を参考にして、ITコンサルティング会社を探してください。