「SPI、玉手箱、TG-WEBなどの違いがわからない」「コンサル業界のwebテストにどう対策すればいいのか知りたい」などで検索してこの記事にたどり着いたあなたは、選考突破に向けた不安や疑問を抱えているのではないでしょうか。
実際、戦略系や総合系のコンサルファームでは、書類選考を通過した後に実施されるWebテストで多くの応募者が足切りにあっており、「どう対策すればいいか分からない」と感じるのも無理はありません。「どんな問題が出るのか?」「自分に合った対策法は?」「何から始めればいいの?」といった疑問に応えるため、本記事ではコンサル業界のWebテストの出題傾向や種類、効果的な対策法、そして転職エージェントを活用したサポート方法まで、実践的な内容を網羅して解説します。
これを読めば、自分に合った対策を選び、選考通過に一歩近づけます。
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コンサルのWebテストとは

コンサル業界におけるWebテストとは、候補者の基礎的な知的能力や論理的思考力、数的処理能力を評価するために導入されているオンライン形式の適性検査です。多くのファームでは書類選考後にこのテストを実施し、一定の基準に満たない場合は次の面接に進めないことも珍しくありません。
特に戦略系や総合系の大手ファームでは、SPI、玉手箱、TG-WEBなどが主に用いられています。単なる学力試験ではなく、「限られた時間で的確に判断・処理できるか」といった、実務に直結するスキルを見るための重要な選考プロセスとされています。
コンサルの中途採用でWebテストがある理由
中途採用においてもWebテストが課される理由は、候補者の「地頭力」を客観的に測る手段として非常に有効だからです。コンサルティング業務では、未経験分野でも短時間で本質的な問題を捉え、クライアントに価値ある提案を行う必要があります。
そのため、業務経験や履歴書だけでは見えにくい、論理的思考力や数的処理能力、情報処理スピードといった基礎能力を、Webテストを通じて可視化するのです。また、中途採用の場合、候補者のバックグラウンドや経験が多様であるため、一定の基準で選考を行うためにもWebテストは有効です。
特に書類選考段階では判断が難しいケースも多く、Webテストを通じて「最低限の思考力を備えているか」を確認することで、面接の質を高めることにもつながります。つまり、Webテストは単なる形式的な試験ではなく、ファーム側が求める「コンサルとしての素養」を見極めるためのフィルターとして機能しているのです。
コンサルWebテストの正解率は何割?

コンサル業界でWebテストの合格ラインは明確な統計がないため断言できませんが、一般的には正答率8割以上が目標とされています。特に戦略系ファームでは、9割以上正解するレベルが求められると言われる厳しい基準です。
これに対し、総合系やIT系ファームではやや基準が緩く、7〜8割程度でも通過可能な場合もあります。実際、筆記試験(Webテスト)で落ちる人は全体の約9割に上ることもあり、学歴や職務経験に自信があっても安易に考えてはいけません。
したがって、少なくとも「8割以上」「できれば9割」の正解率を安定して出せるように、時間配分や問題形式ごとの練習を徹底することが重要です。合格ラインはファームや試験形式、年度によって変わるため、常に最新情報に基づいて準備しましょう。
コンサルWebテストの種類

コンサルファームが採用選考で使用するWebテストにはさまざまな形式があり、企業やポジションによって出題傾向も異なります。SPIや玉手箱といった一般的な適性検査から、GMATやTG-WEBのような高度な推論系まで、そのバリエーションは多岐にわたります。
ここでは、代表的なテスト形式とその特徴を紹介します。
SPI
SPI(Synthetic Personality Inventory)は、リクルートが提供する日本国内で最も利用頻度の高い適性検査の一つです。コンサル業界では総合系やIT系ファームを中心に採用されており、特に中途採用の初期選考で用いられるケースが多く見られます。
出題内容は大きく「能力検査」と「性格検査」の2部構成で、能力検査では言語・非言語(数的処理・論理)分野が問われます。計数問題や長文読解などが出題され、限られた時間内で正確に処理する能力が求められるテストです。
非言語問題は特に正答率の差が出やすいため、事前の演習が合否を分けるポイントとなります。また、SPIはWebテスト形式だけでなく、会場受験やテストセンター型にも対応しており、受験形式に応じた対策が重要です。
玉手箱
玉手箱は、日本エス・エイチ・エル社が提供するWebテストで、外資系企業や日系大手企業で広く採用されています。コンサル業界でも、外資系総合ファームを中心に使用される傾向があります。
出題分野は「計数」「言語」「英語」などに分かれており、表の読み取り(四則演算、比率、推移)や長文読解、英語の文法・構文理解など、複数領域での処理能力が試される問題です。設問数が多く、制限時間が非常に短いため、処理スピードと集中力が問われるハードな形式です。
問題順の入れ替えやバリエーションの多さから、実際の受験時には焦らず取り組めるように、繰り返し訓練することが推奨されます。
CAB・GAB
CAB(Computer Aptitude Battery)およびGAB(General Aptitude Battery)は、日本エス・エイチ・エル社が開発した適性検査で、主にIT企業やコンサルティングファームで技術職・総合職の適性を見るために活用されます。CABはプログラミング能力や論理的思考を測るのに特化しており、IT系のコンサル企業やシステム開発部門で導入されるケースが多く、暗号解読や命令処理など技術的な問題が出題されます。
一方、GABは一般的な知的能力や言語・非言語能力を測る目的で使用され、論理パズルや推論問題が中心です。これらは紙ベースで行われることもありますが、近年ではWebテスト形式への移行が進んでおり、自宅受験も可能です。
内容は非常に実務的で難易度も高いため、特にCABを受験する際には専用の問題集で事前に対策することが求められます。
GMAT
GMAT(Graduate Management Admission Test)は、もともとビジネススクールの入学試験として設計されたテストですが、近年では戦略系ファームの選考でも一部導入されるケースがあります。
特に高い論理力・分析力が求められるポジションやグローバル案件を扱う職種において、評価指標として活用される傾向にあります。GMATの出題は、主に「定量分析」「文章読解」「クリティカル・シンキング」などで構成され、数学力と英語力の両方が高い水準で求められる問題が中心です。
時間制限も厳しく、問題の難易度も高いため、国内のWebテストと比較してハードルが高い形式です。そのため、受験者の多くは事前にビジネススクールの受験経験がある、または海外留学経験を持つ人材であることが多く、一般的なWebテストよりもハイレベルな試験として位置づけられます。
TG-WEB
TG-WEBは、ヒューマネージ社が提供するWebテストで、特に難易度の高さで知られています。論理的思考を中心に設計されており、戦略系や一部外資系コンサルファームで採用されることがあります。
TG-WEBの特徴は、計数や論理パズル、図形推理などの出題が多く、「見慣れない」「解法がすぐに思いつかない」ような問題が多数登場する点です。問題自体の難易度も高く、事前対策をしていないと時間内に解き終えることが極めて困難です。
また、TG-WEBには「従来型」と「新型」の2種類が存在し、新型はより難度が高くなっています。企業によって形式が異なるため、どちらのパターンも対策しておくことが重要です。
高得点を狙うには、問題集でパターンに慣れると同時に、時間配分にも十分な訓練が必要です。
CUBIC
CUBICは、業界・職種問わず幅広く導入されている適性検査で、性格診断や能力検査などを通じて、受験者の職務適性や人間性を評価するものです。中途採用で多く用いられており、特に性格面の適合度を重視する企業で採用されています。
コンサル業界でCUBICが使用されるケースは少数派ですが、ポジションや部門によっては活用される場合があります。特にプロジェクトマネジメント職やクライアント対応を伴う職種では、論理力だけでなく、性格面での適合度を測る指標として用いられることがあることを覚えておきましょう。
CUBICの能力検査では、言語・数理・論理的思考の基礎を問う問題が出題されますが、Webテストとしての難易度はSPIや玉手箱に比べるとやや低めとされます。ただし、性格診断は一貫性を持った回答が求められるため、正確かつブレない回答が必要です。
独自形式
一部の外資系戦略ファームや少数精鋭のベンチャー系コンサルでは、市販のWebテストではなく、企業独自に設計されたテストを実施することがあります。これらの「独自形式」は、より実践的で業務に直結する内容が多く、柔軟な思考力や応用力が問われるのが特徴です。
例えば、ケーススタディ形式で複数の課題に対して論理構成を示したり、エクセルやパワーポイントでの実務スキルを測るテストが行われることもあります。また、短時間での意思決定やデータ分析を求められる演習型の試験もあり、準備が難しい反面、実力がそのまま評価に直結しやすいという利点もあります。
対策が難しいぶん、過去問や受験者の体験談、企業ごとの傾向をよく調査しておくことが重要です。形式に慣れておくことが難しいため、基礎的な論理力や問題解決力を幅広く身につけておく必要があります。
コンサルwebテストのファーム別出題形式一覧

コンサルティングファームが採用選考で課すWebテストは、企業ごとに形式が異なります。SPIや玉手箱、TG-WEBなど、定番のテストが多く使われていますが、同じファームでも年次やポジションによってテスト形式が変更されることもあるため、最新情報の確認が不可欠です。
以下に、主要ファームごとのWebテスト形式をまとめました。
想定されるWebテスト形式 | コンサルティングファーム |
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SPI | ・アビームコンサルティング ・キャップジェミニ ・三菱総合研究所 ・野村総合研究所 ・三菱UFJリサーチ&コンサルティング ・みずほリサーチ&テクノロジーズ ・ボストンコンサルティンググループ ・ドリームインキュベータ |
玉手箱 | ・アクセンチュア ・KPMGコンサルティング ・日本総合研究所 ・大和総研 ・EYストラテジーアンドコンサルティング ・ベインアンドカンパニー ・アーサー・ディ・リトル |
CAB | ・フューチャーアーキテクト |
TG-WEB | ・デロイトトーマツコンサルティング ・PwCコンサルティング/Strategy& ・シグマクシス ・ローランド ・ベルガー ・ZSアソシエイツ |
独自形式 | ・日本IBM ・ベイカレント ・コンサルティング ・A.T.カーニー ・ZSアソシエイツ ・コーポレイトディレクション |
戦略系ファームでは、より実務に近い問題を出題する独自形式を採用していることが多く、事前の過去問対策が難しい傾向があります。一方、総合系やIT系のファームでは市販教材で対策可能な形式が主流のため、繰り返し演習によって十分な対策が可能です。
出題形式は年度や職種によって変更されることもあるため、転職エージェントや過去の受験者の情報を活用して、最新の傾向を把握することが合格への近道です。
コンサルwebテストの対策

コンサルのWebテストは、出題形式によって内容や難易度が大きく異なるため、形式別の対策が不可欠です。SPIや玉手箱のように市販教材で対応できるものもあれば、TG-WEBや独自形式など、高度な思考力を求められるものもあります。
ここでは、各テスト形式の特徴と具体的な対策方法を詳しく解説します。
SPIの対策
SPI対策のポイントは、「言語」「非言語(数的処理)」「性格適性」の3領域をバランスよく準備することです。特に非言語分野では、割合、速度算、場合の数、順列・組合せ、推論といった数学的思考を要する問題が出題され、苦手意識のある人は重点的に対策してください。
受験形式としては、多くのコンサルファームが採用している「Webテスティング(自宅受験)」が中心です。この形式では時間制限が厳しく、正確さとスピードが求められるため、事前に時間を計って演習しましょう。
また、SPIの特徴として出題範囲が広いため、苦手な分野を早めに特定し、頻出テーマに絞って反復演習を行うのが効果的です。市販のSPI対策書籍やアプリを活用し、全体を一通り解いた上で、弱点補強に注力するのが合格への近道です。
玉手箱の対策
玉手箱の最大の特徴は「制限時間の厳しさ」と「問題パターンの多様さ」です。出題は「計数」「言語」「英語」に分類され、それぞれに特定のパターンがあります。
例えば、計数では「表の読み取り」や「四則逆算」、言語では「長文読解」「趣旨判定」、英語では「GAB形式の読解問題」が頻出です。玉手箱は主に自宅受験が多く、電卓や計算用紙の使用が可能な場合もあるため、準備次第で対応力が大きく変わります。
あらかじめ電卓操作や計算の手順に慣れておくことが時間短縮に直結します。対策としては、市販の「玉手箱」専用問題集を使い、問題形式ごとの演習を反復することが最も有効です。
特に、苦手分野に偏りすぎず、全体をバランスよくカバーすることが高得点への鍵となります。
CAB・GABの対策
CAB・GABは、特にSHL社が提供する中でも高難度な適性検査として知られています。GABは図表読み取りを中心とした計数問題と、論理的な文章読解を求められる言語問題が中心です。
CABはIT系職種や技術系職務に特化しており、暗号解読や命令処理などの論理性が問われます。GAB形式の対策では、「図表の読み取り」のスピードと精度を両立させることが鍵です。
また、言語問題では、設問の論理構造を正しく把握する練習を重ねることが求められます。専用の対策書籍を使って出題傾向に慣れ、演習の中で処理スピードを磨くのが王道の対策です。
GMATの対策
GMATは、戦略コンサルや一部日系上位ファームで用いられることがある高度なテスト形式で、「論理力」「数的処理力」「判断力」が総合的に問われます。「Critical Reasoning」「Problem Solving」「Data Sufficiency」の3分野は頻出で、GMAT特有の出題スタイルに慣れることが極めて重要になります。
問題文がすべて英語であることに加え、時間配分も非常にタイトなため、英語での設問読解に抵抗がある方には対策必須です。対策方法としては、まず形式ごとの問題に多く触れ、「出題の構造」を体で覚えることが効果的です。
専用の対策書やGMAT模試、オンライン講座などを活用しながら、回答スピードと論理的読解力の両方を高めていきましょう。
TG-WEBの対策
TG-WEBはヒューマネージ社が提供するWebテストで、特に戦略系や難関ファームで出題されることが多く、出題難度は非常に高めです。特徴は「図形」「空間認識」「論理推理」など、学校教育ではカバーされにくい問題が出題される点にあります。
TG-WEBには「従来型」と「新型」が存在し、戦略ファームではより難易度が高い従来型が使われる傾向があります。従来型では図形問題や積み木、折り紙、数列といった直感的で論理的思考を問う設問が多く、慣れがなければ時間内に解き切るのは困難です。
対策としては、TG-WEB専用問題集を用い、パターン別に繰り返し練習することが不可欠です。また、公務員試験の判断推理の問題も類似性が高いため、併せて取り組むと良いでしょう。
CUBICの対策
CUBICは、性格検査を中心としながらも、能力検査として言語・数理・論理・図形・英語と幅広い分野の出題がされる形式です。コンサル業界での導入例は多くはありませんが、特定のファームやポジションでは活用される可能性があります。
難易度はSPIよりやや低めですが、特に論理・図形分野では中学・高校の学習内容ではカバーしきれない設問が多く、事前に問題形式に慣れておきましょう。また、性格検査においては、一貫性のある回答と「極端な選択」を避けるバランス感覚も問われます。
対策書としては、SPIとCUBICを同時に扱う書籍が複数出版されているため、これを活用し、類似問題で演習を重ねるのが現実的かつ効率的です。
独自形式の対策
戦略系ファームやベンチャー系コンサルでは、一般的なWebテストに加えて、企業独自の問題を出題するケースもあります。これには、ケース問題、データ分析演習、文章要約、Excel操作テスト、パワーポイントでのスライド作成など、実務に直結する課題が含まれることがあります。
独自形式は過去問が出回っていないことが多いため、一般的なフレームワークや論理構成、データの読み取り力を総合的に鍛えておきましょう。また、戦略思考のトレーニングとして、ケース面接対策書籍やビジネススクール向けの資料作成演習を活用するのも有効です。
模試や参考書では対応が難しい分、自分の思考力を磨く訓練がそのまま得点力に直結するため、早めの準備が鍵となります。
コンサルwebテストで落ちる原因

「書類は通ったのにWebテストで落ちた」という声はコンサル転職において珍しくありません。実は、Webテストは単なる知識量を測る試験ではなく、形式やパターンに慣れているかどうかが結果を大きく左右します。
ここでは、よくある3つの失敗原因を取り上げ、事前に避けるための対策を紹介します。
出題される問題のパターンを理解していない
Webテストでは、出題内容そのものよりも「形式に慣れているか」が合否を分ける要素となります。SPIや玉手箱、TG-WEBなど、それぞれに特有の設問パターンがあり、これを理解せずに本番を迎えると、問題の意味を把握するだけで時間を取られてしまいます。
玉手箱の計数分野では「表の読み取り」や「空欄推測」が頻出ですが、初見では設問構造に戸惑いやすく、回答ペースが大幅に落ちる原因です。対策本や過去問演習を通じて、問題の形式や設問の癖にあらかじめ慣れておくことが不可欠です。
テストの形式に十分慣れていない
コンサルファームが採用するWebテストは、同じテスト名でも企業や年度によって細部の出題形式が異なることがあります。SPIにはWebテスティングやテストセンター版が、TG-WEBには従来型・新型があるように、受験方式ごとに求められる対応力も違ってきます。
形式に不慣れなまま受験すると、正答できるはずの問題も解き方が分からずミスを連発してしまうリスクも。特にTG-WEBの図形問題やGMAT型の論理問題は、形式に慣れていないと本来の思考力が発揮できません。
事前対策としては、必ず実際の形式に即した模擬問題で練習することです。書籍やオンライン問題集を活用し、「見たことのあるパターン」にできるだけ多く触れておくことで、本番でのパフォーマンスが安定します。
制限時間内に解ききれない
多くのWebテストでは、問題の難易度だけでなく「時間内にどれだけ処理できるか」が重要な評価軸となっています。特に玉手箱やTG-WEBは制限時間が厳しく、1問あたりの思考時間が非常に短いため、内容を理解していても時間が足りずに不合格になることも多いです。
原因の多くは、「解き方を考える時間」が本番に残されていないことにあります。初見で解法を探るのではなく、演習を通じて「見た瞬間にアプローチが浮かぶ状態」にしておくことが理想です。
また、制限時間内に完答する練習は、単に知識量を増やすよりも実戦的な効果があります。本番を想定したタイムトライアル形式の演習を積み、焦らず解答できるスピード感を養うことが、選考突破の鍵となります。
コンサルのwebテストで合格するためのコツ

Webテストの通過率が低いことで知られるコンサル業界では、闇雲な勉強ではなく「通過するための戦略的対策」が不可欠です。
ここでは、Webテストを攻略するための具体的な5つのコツを紹介します。
テストの種類に合わせた勉強をする
コンサルファームごとに採用するWebテストの形式は異なり、対策も一律では通用しません。そのため、受験を予定しているコンサルファームがどの種類のWebテストを採用しているのかを事前に把握し、それに合わせた対策を講じることが重要です。
出題傾向を把握せずに対策を始めてしまうと、実力があっても不合格になるリスクがあります。応募予定のファームがどのテスト形式を採用しているかを早い段階で調べ、自分に必要な対策を見極めましょう。
各テストには出題傾向や制限時間、問題の特徴があるため、それぞれに特化した問題集や模擬テストを活用すると合格する可能性が高まります。
余裕を持って準備を進める
Webテスト対策は短期集中で済むものではなく、継続的なトレーニングによって処理スピードや思考の型を身につける必要があります。準備が遅れると、苦手分野を十分に克服できないまま本番を迎えることになり、合格可能性が大きく下がってしまうでしょう。
SPIやTG-WEBなどは、広範囲な出題と厳しい時間制限が特徴であり、理解だけでなく「慣れ」が結果に直結します。そのため、書類提出と並行してWebテストの対策をスタートさせ、最低でも2〜3週間の準備期間を確保することが望ましいです。
早めに対策を始めることで、模擬テストや復習に十分な時間を割けるだけでなく、直前になって焦ることもなくなります。精神的にも余裕を持って本番に臨むためには、事前準備の早さが不可欠です。
繰り返し練習問題を解く
Webテストは「パターン試験」とも言われるように、出題傾向に繰り返し触れることで自然と解法パターンが身についていきます。特にSPIや玉手箱などの一般的なテストでは、形式に慣れれば慣れるほど処理スピードが上がり、スコアも安定していきます。
有効なのは、参考書や問題集を1周解くだけでなく、同じ問題を2回・3回と繰り返して解くことです。一度解いた問題であっても、時間を計って再挑戦することで、本番に近い環境での実力が鍛えられます。
試験の範囲を網羅した後は、自分の苦手分野に絞った集中特訓を行うと、より効率的にスコアアップが狙えます。
パソコンを使って勉強する
コンサルのWebテストは多くがオンライン形式で実施され、自宅のPCを使って受験することが一般的です。スマホや紙の問題集で勉強することも悪くはありませんが、本番と同じ環境で練習しておかないと、当日に操作ミスや時間感覚のズレが生じるリスクがあります。
さらに、通信環境の不安定さが原因でログアウトや途中終了してしまうケースもあり、せっかく実力があっても正しく評価されないことも。普段から安定したWi-Fi環境を整え、パソコンとマウスで操作する形式に慣れておくことが重要です。
模擬テストもなるべくPC画面で実施し、タイマーを用いて実戦感覚を養いましょう。
時間配分に気をつける
コンサル業界のWebテストでは、「内容理解」と同じくらい「時間管理」が重要です。特にTG-WEBや玉手箱は、1問あたりに使える時間が非常に短いため、考えすぎて1問に時間をかけすぎると、後半の問題に手が回らずスコアが伸びません。
まずは全体の制限時間と問題数を把握し、「1問に何分かけられるか」を意識することが大切です。演習の際にもタイマーを使い、本番同様のペースで解く練習を積みましょう。
また、どうしても解けない問題に固執せず、次の問題へ進む判断力も合格には不可欠です。余裕があれば「見直しの時間」を作るために、各セクションを予定より少し早く終える訓練をしておくと、精神的にも安定してテストに臨めるようになります。
コンサルwebテストにおすすめの対策本

コンサル業界のWebテストは種類が多岐にわたるうえ、それぞれの形式に応じた対策が必要です。効率よく合格ラインを突破するためには、実績ある参考書を活用することが欠かせません。
ここでは、各形式に適した対策本を紹介しますので、自分に合った1冊を見つけてください。
SPIの対策本
SPI対策におすすめの参考書は『これが本当のSPI3だ!』シリーズです。実際の出題形式に近い問題が掲載されており、出題頻度順に構成されているため、時間がない人でも効率的に対策を進められます。
また、各テスト形式(Webテスティング、テストセンター、インハウスCBT)にも対応しているため、自分が受けるタイプに合わせて活用可能です。問題に慣れることで、本番で焦ることなくスムーズに解答できるようになります。
玉手箱の対策本
「実践玉手箱 2027年度版」は、玉手箱テストの特徴である3ステージ形式を忠実に再現した模擬プログラム付きの演習書です。玉手箱は「標準型」「計数重視」「英語+図形」の選択が可能な複雑な構成ですが、本書はそれぞれのステージの問題形式や時間配分に慣れる構成になっています。
模擬プログラムでは本番同様の制限時間と環境が体験できるため、当日の緊張にも強くなれます。短期集中型とじっくり対策型の両方に対応しており、玉手箱突破にはこれ一本で十分です。
CAB・GABの対策本
「これが本当のCAB・GABだ!2027年度版」は、CAB/GAB/IMAGESの各形式に加え、Web‐CABやC‐CABに対応した総合対策本です。CABは法則性・暗号など、GABは図表読み取りや論理判断を含むため、他の適性検査とは傾向が異なる本質的な準備が必要です。
本書では、出題傾向を反映した模擬問題を多数掲載し、解法のポイントを丁寧に解説しています。特にIMAGES問題では、視覚的情報処理能力を鍛えるヒントが豊富で、業界問わず受験者からの評価が高いです。
CAB・GAB対策の決定版と言える一冊です。
GMATの対策本
「GMAT Official Guide Bundle 2024–2025」は、GMAC公式による本格的なGMAT対策本で、Quant・Verbal・CRを含む1,600問以上の本試験問題を収録しています。GMATはコンサル選考でも出される高度な論理・分析テストですが、この公式ガイドはその真髄を体感しながら学べる点が魅力です。
解説は標準的ですが、リアルな問題形式で実践力が鍛えられます。MBA志望だけでなく、論理的思考を磨いて選考突破を目指すコンサル志望者にも最適です。
TG-WEBの対策本
「これが本当のWebテストだ!(2)2026年度版:TG‑WEB編」は、TG‑WEBに的を絞った対策書で、計数・言語・英語・性格の各分野に強く対応しています。TG‑WEBは難易度が高いため、正確な解法テクニックと時間配分の攻略が鍵です。
本書は標準型・新型(時短型)どちらも収録し、効率的な時間管理が可能。また、テストセンター再現問題も収録され、短期集中でスコアを伸ばしたい人におすすめの本です。
企業別の傾向分析も参考になります。
CUBICの対策本
「これが本当のWebテストだ!(3)2025年度版:CUBIC・TAP・TAL編」は、CUBIC適性検査に最も対応した書籍で、SPI3やTAP・TAL形式にも対応しています。CUBICは言語・数理・論理・図形・英語を含む幅広い分野を問う試験です。
本書は分野ごとの解説と模擬問題を豊富に掲載し、各形式の特徴をつかむ構成。最新傾向を踏まえた出題分野ごとのポイント分析もあり、初めてCUBICを受ける人でも安心して取り組めます。
独自形式の対策
一部の戦略系ファームや中堅ファームでは、SPIやTG-WEBなどに該当しない「独自形式」のWebテストを課すケースがあります。これらは判断推理や数的推理といった公務員試験に近い形式の問題が多く、専用の参考書で対策するのが最適です。
おすすめは、『上・中級公務員 標準判断推理』および『標準数的推理』シリーズです。基本的な思考の枠組みから丁寧に解説されており、Webテストに頻出の論理・図形・数的処理にしっかり対応しています。
実践的な演習問題も豊富で、初学者からでも取り組みやすい構成です。
総合コンサル企業Big4のwebテストの形式と選考フロー

総合系コンサルファームのBig4は、いずれもWebテストを導入しており、その形式や選考フローにはそれぞれ特徴があります。効率よく選考を突破するためには、企業ごとの傾向を押さえた準備が必要不可欠です。
以下で各社の詳細を解説します。
デロイト
デロイト トーマツ コンサルティングのWebテストでは、「玉手箱形式」もしくは「TG-WEB形式」が使用されるケースが多いとされています。特に中途採用では、選考の早い段階でオンライン適性検査が行われ、ここで不合格になると書類通過後であっても面接には進めません。
選考フローは一般的に「書類選考→Webテスト→複数回の面接→内定」となります。面接ではケース面接や構造化質問を含むディスカッションが行われることが多く、ロジカルシンキングと業界理解が求められます。
Webテストは短時間で処理する問題が中心となるため、玉手箱対策本などでスピード重視のトレーニングが効果的です。特に図表読み取りや四則逆算の問題で時間をロスしないよう、出題傾向に慣れておくことが重要です。
PwC
PwCコンサルティングのWebテストは、SPI形式を採用していることが多く、リクルート社のSPI3が基本です。内容は言語、非言語、性格適性から構成され、特に非言語の推論、場合の数、確率、順列・組合せといった分野の出題が目立ちます。
SPIはテストセンター型またはWebテスティング型(自宅受験)で実施される場合がありますが、多くは自宅受験形式が用いられています。
性格検査も含まれるため、形式に慣れるだけでなく、時間配分や自分の特性を把握したうえで一貫した回答ができるよう準備しておきましょう。市販のSPI対策本で演習を積むことが、有効な対策です。
KPMG
KPMGコンサルティングでは、GAB形式のWebテストが用いられる傾向があります。GABはSHL社が提供する適性検査で、主に「言語理解」「計数理解」「性格適性」の3分野から構成。
計数理解では図表を用いた問題が多く、言語理解では論理的読解力が試されます。GABは問題文が長く、設問もひねりのある内容が多いため、事前に出題形式に慣れておかないと時間切れになるリスクがあるため注意してください。
また、KPMGでは性格検査の結果も重視されるため、適当な回答ではなく、自己理解を反映させた一貫性ある選択が求められます。
GAB対策書籍を活用して、図表問題と読解問題の練習を積んでおくことが合格への鍵となります。
EY
EYSCでもGAB形式のWebテストが採用されており、特に計数分野の難易度が高めに設定されていることが特徴です。図表計算、四則演算、データ分析といったスキルが問われ、論理的思考の精度とスピードが両方求められます。
市販のGAB対策本やオンライン模試を活用し、試験形式に慣れるとともに、自分の弱点領域を分析・補強することがポイントです。特に時間配分を意識したトレーニングを行うことで、本番でのパフォーマンス向上につながります。
コンサルのwebテスト対策ができる転職エージェント

コンサル業界への転職を目指すうえで避けて通れないのがWebテスト。特に初めて受ける方にとっては難易度や形式が不安材料となりがちです。そんなとき、Webテストの傾向や対策を丁寧にサポートしてくれる転職エージェントを活用すれば、合格率を大きく高めることが可能です。
ここでは、Webテスト対策ができる転職エージェントを紹介します。
MyVision

- ポテンシャル採用を視野に入れた求人紹介
- 選考突破率を高める個別対策
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MyVisionは、戦略・総合・ITコンサルへの転職支援に特化した転職エージェントです。Webテストやケース面接といった選考対策に力を入れており、ファームごとの出題傾向に即した実践的なサポートを受けられるのが大きな魅力です。
SPIやTG-WEB、玉手箱など形式ごとの対策はもちろん、コンサル特有の論理的思考を問われる問題にも対応。さらに、東大・京大・早慶などの高学歴層からの支持も厚く、書類添削や模擬面接もレベルが高いと評判です。
業界出身のアドバイザーが丁寧に指導してくれるため、Webテストがネックで内定を逃していた人も安心して挑戦できます。
MyVisionの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社MyVision(マイビジョン) |
公式サイト | https://my-vision.co.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年6月8日現在) |
主な求人職種 | コンサル、金融業界 |
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アクシスコンサルティング

- 現役コンサルタントの“転職後”も支援するキャリア伴走型サポート
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アクシスコンサルティングは、コンサル業界に特化した転職エージェントで、戦略系・総合系・IT系など幅広いファームのWebテスト対策を網羅的にサポートしています。TG-WEBやSPIなどのテスト形式に応じた勉強方法や参考書選びのアドバイスが受けられるほか、実務経験豊富なアドバイザーによるフィードバックも充実しているのが特徴です。
特に未経験からコンサルへの転職を目指す方に対し、基礎から段階的に対策を行ってくれる点が強みです。また、単なるテスト対策だけでなく、選考フロー全体を見据えた準備ができるため、Webテストに苦手意識がある方でも戦略的に乗り越えられる体制が整っています。
アクシスコンサルティングの基本情報 | |
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運営会社 | アクシスコンサルティング株式会社 |
公式サイト | https://axc-g.co.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年6月8日現在) |
主な求人職種 | IT、金融、コンサル業界ほか |
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コンコードエグゼクティブグループ
- 東大・京大・早慶出身者の登録多数
- 1人あたり平均50時間以上の手厚い支援体制
- 「転職しない」という選択肢にも向き合う姿勢
コンコードエグゼクティブグループは、ハイエンド層のコンサル転職に特化したエージェントで、MBBや外資戦略ファームなど難関企業を目指す人向けに、極めて実践的なWebテスト対策を提供しています。SPIや玉手箱などの基礎的な形式だけでなく、フェルミ推定や図表読解、論理的推論といった戦略ファーム特有の出題傾向にも対応しています。
各ファームの出題傾向や合格ラインの目安に基づいた具体的なアドバイスを受けられるのも特徴です。また、選考過程における戦略的準備を重視しており、単なる模試的対策ではなく、思考力そのものを引き上げる支援が好評です。
難関ファームへの突破を本気で目指す方にとって、信頼できるパートナーとなるでしょう。
コンコードエグゼクティブグループの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社コンコードエグゼクティブグループ |
公式サイト | https://www.concord-group.co.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年6月8日現在) |
主な求人職種 | IT、金融、コンサル業界ほか |
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コンサルのwebテストに合格後の流れ

Webテストに合格すると、次は本格的な選考フェーズである「面接」に進みます。多くのコンサルファームでは、書類選考とWebテストの両方を通過した候補者に対して、複数回にわたる面接を実施します。
一般的には1~3回の個別面接があり、志望動機や職務経歴だけでなく、ケース面接やプレゼン形式の選考が行われることも多いです。ここで求められるのは、正解ではなく「仮説思考」「構造化力」「相手に伝える力」であり、Webテストとは異なる準備が必要になります。
そのため、Webテスト合格直後から面接対策にシフトすることが重要です。転職エージェントを活用すれば、各ファームの選考傾向に合わせた模擬面接やフィードバックも受けられ、通過率をさらに高められます。
コンサルのwebテストに関するQ&A

コンサル業界のWebテストに関しては、受験形式や内容、注意点など不明点が多く、ネット上でもさまざまな疑問が飛び交っています。特に初めて受ける方にとっては、事前に知っておきたい情報が多いはずです。
ここでは、よくある質問をもとに、対策のポイントや注意点をわかりやすく解説します。
自宅受験のWebテストでカンニングはできますか?
結論から言えば、ほとんどのWebテストでは受験上の注意事項にカンニングなどの行為の禁止に関する記載があります。ネットで調べながら受けたり、人に頼んで解いてもらうことは絶対に避けてください。
最近では、カメラ監視やマウス・キーボードの挙動監視ソフトを使用する企業もあり、不正行為は発覚する可能性が十分あります。また、不正が発覚すれば選考は即時終了、さらにはその企業に今後応募できなくなる可能性もあります。
アクセンチュアのWebテストは何をするのですか?
アクセンチュアのWebテストは主に「玉手箱形式」が採用されており、計数・言語・英語の能力に加え、性格検査を通じた適性判断が行われます。出題形式は複数ありますが、特に時間配分と計算スピードが求められるため、対策が必要です。
計数問題では「四則逆算」「表の読み取り」「空欄推測」などが出題され、電卓の使用が許されていることもありますが、事前に操作に慣れておくことが求められます。言語では長文読解や趣旨判定が中心で、情報を正確に読み取る力が試されます。
アクセンチュアでは人物面も重視されるため、無理に良く見せようとせず、素直に回答することを心掛けてください。形式に慣れるためには市販の玉手箱対策本で練習し、自分のペースをつかんでおくと安心です。
コンサルのwebテストまとめ

コンサル業界のWebテストは、単なる学力試験ではなく、論理的思考力・スピード・正確性など、実務に直結する力が試される重要な選考ステップです。形式は企業によって異なり、SPIや玉手箱、TG-WEBなど複数のパターンがあるため、事前の対策が不可欠です。
鍵となるのは、出題形式を知り、実践的なトレーニングを積むこと。さらに、時間配分や受験環境の確認も怠らないようにしましょう。
独力での対策が難しいと感じたら、転職エージェントのサポートを活用するのも有効な手段です。万全な準備を整え、自信を持って選考に臨んでください。