会計事務所への転職を検討する際は、後悔のない転職先を選ぶことが重要です。転職後にミスマッチが生じると早期退職につながり、その後の転職活動で不利になるケースもあります。
会計事務所は規模や業務内容が事務所ごとに異なるため、事前に十分な情報を把握しておかないと、転職後のギャップが生じやすくなります。
この記事では、会計事務所の転職で後悔しないために知っておきたい失敗事例や、転職先の選び方について詳しく解説します。
会計事務所転職に役立つおすすめのエージェントサービスも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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会計事務所とは

会計事務所とは、税理士や公認会計士が、法人や個人事業主の税務・会計に関する業務をサポートする事業所のことです。具体的な業務としては、記帳代行や決算業務、相談対応などを行います。
自社に経理部門を持たない中小企業や個人事業主にとっては、外部の経理部門のような役割を担う存在でもあります。
また、税理士事務所との違いとして、会計事務所では公認会計士が中心となり、会計や財務面における高度な支援や経営コンサルティングまで対応するケースがある点が特徴です。
会計事務所の規模ごとの特徴

会計事務所は、事業規模によって業務内容や働き方が異なります。これから会計事務所への転職を検討しているなら、事業規模の違いを事前に理解しておくことが大切です。
こちらでは、会計事務所の規模ごとの特徴について詳しく解説します。
大手会計事務所
大手会計事務所は顧客規模が大きく、上場企業や外資系企業など、難度の高い税務・会計業務に携わりやすい環境が魅力です。業務手順やレビュー体制が整備されており、品質を担保しながら実務を学べます。
研修やeラーニングが用意されているケースも多く、基礎をしっかり固めたい方に向いています。一方で、分業が進んでいるため、記帳のみ、申告のみといった形で担当業務が限定されることも珍しくありません。
転職後に「全体像が見えず成長実感が薄い」と後悔しないためには、担当範囲の広がり方やローテーションの有無を確認することが大切です。
中堅会計事務所
中堅会計事務所は、一定の組織力を備えながらも、担当業務の幅を広げやすい点が魅力です。記帳から決算、申告、税務相談まで一通り担当するケースも多く、顧問先との距離が近くなりやすい傾向があります。
成長機会が多い反面、繁忙期には個人への負荷が高まりやすいため、チームで支え合う文化があるかどうかは確認しておきたいポイントです。求人票では判断しにくいため、面接の場で入社後半年時点の到達目標やレビューの頻度、担当件数の目安などを確認しておくと安心です。また、資格取得支援の有無や、試験前の配慮があるかどうかも重要な確認事項となります。
小規模会計事務所
小規模会計事務所は少人数で運営されているため、早い段階から顧問先対応や決算補助を任される機会が多い傾向があります。そのため、裁量が大きく、学びを自分で取りに行ける人ほど成長スピードを高めやすい環境だといえるでしょう。
一方で、教育体制が属人化しやすく、所長や先輩の指導スタイルが合わないと転職後に後悔しやすくなります。評価も口頭ベースになりがちなので、昇給の条件や査定のタイミングを確認しておくと安心です。
また、休暇や残業の運用がルール化されていないケースもあるため、繁忙期の働き方と代休取得実績も聞いておくべきポイントです。
専門分野に特化した会計事務所
専門分野に特化した会計事務所は、相続や医業、国際税務など特定領域の案件が集まりやすい点が特徴です。実務を通じて専門性の高い知識や経験を積めるため、市場価値を高めたい人にとっては有利な環境といえます。
一方で、分野が限定される分、将来別領域へ転職したいときに選択肢が狭まる可能性があります。転職後に後悔しないためには、専門を極めたい理由と5年後にどんな働き方をしたいかを言語化しておくことが重要です。
また、ナレッジ共有の仕組みが弱いと学習効率が下がりやすいため、勉強会やレビュー文化の有無も確認しておきましょう。
会計事務所の主な業務内容

会計事務所では、幅広い業務を担当します。事前に業務内容を把握しておくことで、転職後にスムーズな作業が可能です。
こちらでは、会計事務所の主な業務内容について紹介します。
記帳業務
記帳業務は、領収書や請求書、通帳データをもとに仕訳を起こし、試算表を作る基礎工程です。会計ソフトへの入力だけでなく、勘定科目の判断や証憑の整合性チェックも含まれます。
記帳が実務の入口であることを十分に理解していないと、会計事務所へ転職したものの、記帳業務ばかりで後悔する事態に陥ってしまいます。入社後に担当領域が広がる設計になっているか、月次から決算へどう移るのかを確認しておくと、納得感を持ちやすくなります。
また、記帳業務のレビュー方法が曖昧だと修正対応が増え、負担につながりやすくなります。そのため、チェック体制やフィードバックの頻度を確認しておくと安心です。
決算業務
決算業務は、月次の数字を集計するだけでなく、期末の整理仕訳や減価償却、棚卸の確認などを行い、財務諸表を完成させる業務です。顧問先の資料回収が遅れると作業全体が圧迫されるため、段取り力とコミュニケーション力が必要になります。
会計事務所へ転職して後悔しやすい点は、チェックが厳しく精神的負荷が高いことが挙げられます。なお、決算を一通り回せるようになると、税務申告や経営助言に広げやすく、市場価値も上がります。
面接では、決算期の担当社数やレビューの段階数、ピーク時の平均残業を具体例で聞いておくことをおすすめします。
税務申告
税務申告は法人税や所得税、消費税などの申告書を作成し、期限内に提出する会計事務所の中核業務です。税法の理解だけでなく、決算書との整合性や添付書類の確認など細かな注意が求められます。
転職後に後悔しやすい点としては、短期間で多くの申告業務を任され、学習が追いつかず、ミスへの不安が強くなるケースが挙げられます。
なお、サポート体制が整っている事務所では、チェック担当が明確で、税務論点を共有する仕組みも用意されています。加えて、研修や勉強会の頻度が高い事務所ほど、税務申告の業務理解が早くなり、安定して活躍しやすくなるでしょう。
税務相談
税務相談は顧問先の節税や税務調査対応、役員報酬の設計など、判断を伴うテーマに助言する業務です。知識だけでなく、相手の状況を聞き出す力や、リスクを分かりやすく伝える力が問われます。
会計事務所へ転職して後悔する例として、相談業務に関われると思っていたものの、実際は記帳や申告補助に限定されていたケースも少なくありません。どのレベルから顧問先対応を任せてもらえるのか、先輩の同席期間はどれくらいかを事前に確認すると、入社後のギャップを減らせます。
相談事例の共有会や所内FAQが整備されていると成長スピードが高まるため、ナレッジ共有の仕組みもチェックしておきましょう。
経営・財務コンサルティング
経営・財務コンサルティングは、資金繰り改善や予実管理、補助金活用などを通じて経営判断を支える業務です。会計数字を作るだけでなく、課題を発見し提案する力が求められます。
求人票で「コンサルあり」と書かれていて転職したのに、実態は記帳と申告が中心で後悔するケースもあります。そのため、面接ではコンサル案件の割合や提案の進め方、顧問先への同席機会を具体的に確認すると、入社後のギャップを防ぎやすくなります。
成果が報酬に反映される設計か、チームで提案を作る文化かによって、業務負担や成長スピードも変わります。提案資料のテンプレートや過去事例が整備されていると、未経験でも挑戦しやすいため、教育体制と仕組みの両面を確認しておきたいところです。
会計事務所転職で後悔する失敗事例

会計事務所に転職する際は、失敗しやすいポイントを理解しておくことも重要です。こちらでは、会計事務所転職で後悔する失敗事例をいくつか紹介します。
ぜひ参考にしてください。
業務内容のギャップによる後悔
業務内容のギャップは、会計事務所の転職で後悔につながりやすい原因です。幅広く経験できると聞いて入社したものの、実際は記帳入力が中心で、決算や申告に触れる機会が限られることがあります。
逆に、経験が浅いのにいきなり顧問先対応を任され、相談の答え方が分からず不安になるケースも少なくはありません。求人票の担当や補助は範囲が広いので、何をどこまで自分が持つのかを言葉で揃える必要があります。
このような問題を防ぐには、入社後3か月・半年・1年で任される業務内容を具体的に聞いておくことが有効です。担当件数や顧問先の業種、レビューの頻度まで確認すると、入社後のイメージが固まり後悔しにくくなります。
労働時間・繁忙期の厳しさによる後悔
会計事務所は、確定申告や決算が重なる時期に業務が集中し、通常期と働き方が別物になります。そのため、繁忙期の想定が甘いと、労働時間の厳しさによる後悔が起こりやすいです
残業が少なめと聞いて転職したものの、ピーク時は終電が続き、体調を崩したという声もあります。こうした問題を防ぐためには、繁忙期の期間やピーク週の平均残業、休日出勤の有無、代休取得率を具体的に確認することが大切です。
在宅勤務や時差出勤が使えるか、繁忙期手当や食事補助があるかも働きやすさに影響していきます。担当社数の配分や応援体制の有無も重要なため、チームで調整する文化があるかを見極めることが、後悔防止につながります。
給与・昇給面での後悔
給与・昇給面の後悔は、提示年収の内訳を理解しないまま転職すると起こりやすいです。基本給が低く、繁忙期の残業代込みで年収が高く見えるケースもあります。
また、昇給が資格取得や売上目標の達成に強く連動しており、想定より上がらないケースも珍しくありません。基本給と固定残業の有無、賞与の算定方法、昇給のタイミングと評価基準を具体的に確認することが大切です。
会計事務所への転職で後悔しないためには、3年後のモデル年収と、その水準に到達するための条件を聞き、現実的に達成可能かを見極めることが重要です。不明点が多い場合は、エージェント経由で実績レンジを確認すると交渉もしやすくなるでしょう。
教育体制が合わないことによる後悔
教育体制が合わないことによる後悔は、入社後の立ち上がりが遅れ、自信を失いやすい点が辛いところです。会計事務所は専門用語やルールが多く、質問できない環境だとミスが増え、その分負担が膨らみます。
また、OJTが名ばかりで、忙しさを理由に放置されるケースもあります。この問題を防ぐには、研修の有無だけでなく、誰がどの頻度でレビューするか、質問の窓口があるかを具体的に確認することが重要です。
メンター制度や勉強会、過去事例の共有フォルダがあると学習効率が向上します。入社後の到達目標が文章化されている事務所は、育成に力を入れている傾向があるため、関連資料の有無も確認しておくと後悔防止につながります。
人間関係による後悔
人間関係による後悔は、仕事内容以上にストレスが大きく、短期離職につながりやすい要因です。会計事務所は少人数の職場も多く、所長や上司との距離が近い分、相性の影響が強くなります。
指摘が厳しい文化や、会話が少ない文化などは、良し悪しではなく合うかどうかが重要です。面接での空気感だけでなく、職場見学や面談回数を増やし、複数人と話す機会を作ることが有効です。
また、評価の根拠が不透明だと不満が溜まりやすいため、フィードバックの頻度や内容の具体例を確認しておくと、後悔防止につながります。併せて、入社後に相談できる相手や窓口があるかどうかも確認しておくと安心です。
キャリアイメージが曖昧なまま転職したことによる後悔
会計事務所には、申告業務の専門家を目指す道や、コンサルティング寄りの業務に広げる道、将来的な独立を見据える道など、複数の方向性があります。
そのため、目的が定まっていないと、忙しさや給与への不満が生じた際に、努力の意味を見失いやすくなります。3年後に身につけたいスキル、取りたい資格や望む働き方を言語化し、優先順位を付けることが大切です。
ロールモデルとなる先輩がいるか、昇格の基準があるかもチェックしておくべきポイントです。その上で転職先が提供できる経験と一致しているかを面接で確認すれば、会計事務所の転職で後悔しにくくなります。
転職で後悔しない会計事務所の選び方

転職で後悔しない会計事務所を選ぶ時は、以下のようなポイントをチェックしてください。それでは詳しく解説します。
教育・研修体制が整っているかを確認する
税務や会計は論点が多く、独学だけでは遠回りになりやすいです。そのため、教育・研修体制は、会計事務所への転職で後悔を防ぐうえで、最も重要なポイントの一つといえるでしょう。
確認したいポイントは、入社時研修の有無やOJTの担当者、レビューの頻度、質問の窓口が明確かどうかになります。さらに、過去事例の共有フォルダや勉強会があると、繁忙期でも学習が止まりにくいです。
資格取得を目指すなら、試験前の業務調整や休暇取得の配慮があるかも重要です。自分の経験年数に合った支援体制があるかを確かめることで、転職後の不安や後悔を減らせます。
給与・評価制度の仕組みを確認する
給与・評価制度は、入社後に不満が出やすく、転職の後悔に直結しやすいポイントです。会計事務所では、担当売上や資格、品質評価など、事務所ごとに基準が異なります。
確認すべき点は、評価項目とその比率、昇給・賞与のタイミング、固定残業の有無、手当の条件です。また、評価面談の頻度とフィードバックの具体性についても、併せて確認しておきたいポイントです。
何を頑張れば評価や昇給につながるのかが明確であれば、繁忙期の負担にも納得しやすくなります。逆に目標が曖昧になっていると、頑張っても評価されない感覚が残りやすいです。
入社後1年目の平均昇給額や、評価が低かった場合の改善プロセスまで聞いておくと、転職先を選ぶ際の判断材料になります。
事務所の規模・雰囲気を見極める
事務所の規模・雰囲気は、日々の働きやすさを左右するため、転職で後悔しないためにも確認しておきたいポイントです。大手事務所は分業制とレビュー体制が整っており、中堅規模は業務の幅が広く、小規模な事務所は裁量が大きい傾向があります。
ただし、同じ規模であっても、所長の方針やコミュニケーション文化によって、体感が変わっていきます。面接では、報連相の頻度やチャット利用の有無、雑談の多さ、意思決定のスピードを具体的に質問するとイメージしやすいです。
在宅勤務の可否や、出社時の席が固定かフリーアドレスかといった点でも、人間関係の距離感が変わります。
離職率を確認する
離職率の高さは、会計事務所への転職で後悔につながりやすいサインです。もちろん個別の事情もありますが、長時間労働や教育体制の不足、人間関係の問題などが背景に隠れている場合があります。
面接で直接離職率を聞きにくい場合は、平均勤続年数や直近1年の入退社人数、年齢構成を質問すると把握しやすいです。併せて、退職理由として多い傾向を聞いてみると、事務所側が課題を自覚し、改善に取り組んでいるかどうかも見えてきます。
繁忙期後に退職が集中していないか、繁忙期のフォロー策が整っているかも確認したいポイントです。定着率が高い職場ほど、業務の平準化やレビュー文化が機能しているケースが多く見られます。
会計事務所転職で後悔しないためのポイント

会計事務所転職で後悔しないためには、以下のようなポイントをチェックしてください。それでは詳しく説明します。
繁忙期を避けて転職する
繁忙期を避けて転職すると、教育を受ける余裕が生まれ、後悔のリスクを抑えられます。会計事務所は、確定申告や3月決算の対応で業務が集中し、入社直後は質問もしにくくなりがちです。
繁忙期の忙しい状態で実務を任されると、ミスが怖くなり自信を失いやすいです。可能であれば通常期に入社し、業務フローや顧問先情報を丁寧に覚える期間を確保することをおすすめします。
どうしても繁忙期入社になる場合、担当範囲を段階的にする条件交渉やメンター配置の有無をチェックすることが大切です。おすすめの転職時期については、下記を参考にしてください。
- 税理士試験後の8月〜9月
- 繁忙期前の11月〜12月
- 繁忙期後の4月〜6月
求人票だけで判断しない
求人票は要点をつかむための材料ですが、それだけで会計事務所を選ぶと、転職後に後悔しやすいです。「残業少なめ」や「幅広い業務を担当する」といった表現は定義が曖昧で、事務所ごとに意味合いが異なるためです。
重要な点として、以下のような部分をチェックしてください。
- 具体的な担当業務
- 担当件数
- 顧問先の規模
- レビュー体制
- 繁忙期の働き方
例えば、通常期と繁忙期の残業時間の差、担当の引き継ぎ方法などを聞くとイメージが固まります。
面接で聞きにくい場合、転職エージェントに実態をヒアリングしてもらうと内容を把握できます。
情報の粒度を上げるほど、転職後のギャップと後悔は減らせるようになるでしょう。
面接の逆質問をうまく活用する
面接の逆質問は、会計事務所への転職で後悔しないための重要な情報収集の場です。単に熱意を示すだけでなく、ミスマッチを避けるための確認に使うと効果的になります。
面接では、以下のような点を聞いておくことが大切です。
- 担当範囲の広げ方
- レビューの段階
- 繁忙期の残業と代休
- 評価基準
- 教育の進め方
例えば、入社半年で任される業務内容や、税務判断が必要な場面での相談先などを質問してみましょう。可能であれば、所長以外の先輩とも話し、答えが一致するかをチェックしてください。また、面接後すぐにメモを残すと比較しやすく、後悔しない転職につながります。
「確認させてください」と前置きを入れておけば、スムーズに逆質問ができるようになるでしょう。
転職後の将来図を明確にしておく
転職後の将来図を明確にしておくと、会計事務所選びの軸がぶれにくくなり、後悔しにくくなります。例えば、申告の専門性を高めたいのか、資金繰り支援まで広げたいのかによって、選ぶべき環境は変わります。
将来図が曖昧だと、忙しさや給与に不満が出た際に、転職の意味を見失いやすいです。まずは、3年後にできるようになりたい業務や取得したい資格、理想の働き方を紙に書き出してみましょう。
次に、現状スキルを棚卸しし、足りない経験を埋められる職場条件を言語化していきます。その条件を満たす経験が積める事務所かどうかを面接で確認し、もしギャップがある場合は、優先順位を調整することが大切です。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用すると、会計事務所の転職で後悔しやすい情報不足を補えます。求人票に出ない残業実態や教育の雰囲気、離職理由など、内部情報を確認できる点が強みです。
会計・税務に強いエージェントであれば、未経験可の線引きや実際の担当業務の範囲についても、把握しているケースが多いです。非公開求人に出会える可能性もあり、選択肢を増やせる点もメリットといえます。
面接対策では逆質問の設計や職務経歴書の改善を支援してくれるため、通過率も上がりやすいです。また、年収交渉や入社時期の調整も代行してもらえるので、現職が忙しい人ほど負担が減ります。
会計事務所への転職で役立つ資格

会計事務所へ転職する際には、資格を取得しておくことで強みとしてアピールできます。資格は「何ができるか」を客観的に証明できるため、転職活動では有利です。
こちらでは、会計事務所への転職で役立つ資格について紹介します。ぜひチェックしてください。
税理士資格(税理士科目合格)
税理士資格は、税金の専門家として税務代理・税務書類の作成・税務相談を行うための国家資格です。税理士法に基づいて定められており、税理士資格を取得するには必須と選択の計5科目の合格が必要になります。
ただし、一度に5科目すべてに合格する必要はなく、1科目ずつの合格でも資格取得が可能です。税理士試験の合格科目には有効期限がないため、合格した科目は生涯有効です。
税理士の科目合格は履歴書にも記載でき、転職活動での評価につながります。特に会計事務所においては、必須科目である簿記論と財務諸表論の2科目に合格していれば有利になるでしょう。
日商簿記(2級以上)
日商簿記は、日本商工会議所が主催する簿記の知識・技能を測るための検定試験です。企業の経営活動を記録・計算・整理し、経営状態を明らかにするためのスキルを証明できます。
会計事務所への転職を目指す場合、簿記2級以上の取得がおすすめです。実際に会計事務所の求人では、簿記2級以上の取得が必須もしくは歓迎になっているケースが多いです。
転職市場においても知名度の高い資格であるため、基礎的な会計知識があることを評価してもらえます。
税務会計能力検定
税務会計能力検定は、全国経理教育協会が主催する法人税法・所得税法・消費税法の3分野に分かれた検定です。企業の税務処理に必要な専門知識や実務能力を測る検定で、実務に直結したスキルの習得や、税理士試験に向けた基礎固めとして活用されています。
税務会計能力検定は1級から3級まであり、簿記の知識を活かしながら経理担当者のスキルアップや専門性向上を目指す方に最適です。自分のレベルに合わせて挑戦できるため、税務会計に関するスキルを身につけたい方は取得を目指すと良いでしょう。
後悔しない会計事務所転職に役立つ!おすすめエージェント3選

こちらでは、会計事務所の転職に役立つおすすめエージェントを3社紹介します。各エージェントの詳細や特徴について説明するので、ぜひ利用を検討してください。
MS-Japan

- 転職支援実績が豊富
- 最新の市場動向から最適な提案
- 専門性の高いキャリアアドバイザーからサポートを受けられる
MS-Japanは、管理部門・士業に特化した転職エージェントです。転職支援実績が豊富で、管理部門・専門職を中心に多くの求職者をサポートしてきた実績があります。
各職種への深い理解が深く、常に最新の市場動向を把握しているため、最適な提案が可能です。また、専門性の高いキャリアアドバイザーが在籍しており、応募書類の作成から面接対策まで一貫した支援を受けられます。
キャリアプランの相談をはじめ、採用企業との条件交渉、面接対策、応募書類の添削、非公開求人の紹介など、サポート体制も充実しています。サイト内の検索機能を使えば、公認会計士をはじめとした専門職の求人を条件別に絞り込んで探すことも可能です。
資格や事務所の規模、勤務地など、希望条件に合った求人を探しやすいため、実績と専門性を重視して転職エージェントを選びたい方に向いています。
| MS-Japanの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社MS-Japan | |
| 公式サイト | https://www.jmsc.co.jp/ | |
| 公開求人数 | 10,827件(2026年1月23日現在) | |
| 主な求人職種 | 経理・財務・管理会計職 人事・総務・法務職、社労士など | |
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ヒュープロ

- 公開求人数が多く希望条件に合った求人を見つけやすい
- 高い年収を期待できる求人が豊富
- 非公開の好条件・高待遇の求人案件が多い
ヒュープロは、士業・管理部門に強い転職エージェントです。公開求人数が多いため、希望条件に合った求人をすぐに見つけられます。
高年収を狙える求人や好条件の案件も豊富で、公認会計士として安定した働き方やキャリアアップを目指しやすい点が特徴です。企業とのコネクションも深く、担当のキャリアアドバイザーを通じてリアルな情報提供が可能です。
非公開求人も多く、条件面にこだわりたい方でも選択肢を広げやすい環境が整っています。転職サポートの流れもスムーズになっており、自身の計画に合わせて転職活動を進められます。
サイト内にはおすすめの求人やキャリアインタビュー、おすすめコラムなどのコンテンツがあるので便利です。求人数の多さを重視するなら、ヒュープロの利用がおすすめです。
| ヒュープロの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ヒュープロ | |
| 公式サイト | https://hupro-job.com/ | |
| 公開求人数 | 13,000件(2026年1月23日現在) | |
| 主な求人職種 | 税理士、公認会計士、経理・財務 社労士・人事労務など | |
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ヤマトヒューマンキャピタル

- 未経験者からハイクラス層まで幅広く対応
- 業界経験豊富なプロのキャリアアドバイザーがサポート
- 未経験歓迎の求人が豊富
ヤマトヒューマンキャピタルは、経営・ファイナンス領域に特化した転職エージェントです。未経験者からハイクラス層まで幅広く対応しており、豊富な非公開求人と高い専門性を持っています。
業界経験豊富なプロのキャリアアドバイザーが在籍しており、高品質なサポートを受けられる点も特徴です。未経験歓迎の求人も豊富にあるため、経験やスキルの少なさに自信がない方でも安心です。
書類添削や面接対策なども徹底しているおり、スムーズに転職活動を進められます。転職だけでなく、独立や事業会社へのキャリアチェンジまで幅広くサポートしています。
未経験から高年収キャリアを狙えるので、会計士として安定した働き方を目指すことが可能です。高品質な転職支援サポートを求めるなら、ヤマトヒューマンキャピタルの利用がおすすめです。
| ヤマトヒューマンキャピタルの基本情報 | ||
|---|---|---|
| 運営会社 | ヤマトヒューマンキャピタル株式会社 | |
| 公式サイト | https://yamatohc.co.jp/ | |
| 公開求人数 | 6,000件(2026年1月23日現在) | |
| 主な求人職種 | M&A、税理士、コンサルタント 会計士、弁護士、PMOファンドなど | |
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会計事務所転職の後悔に関するよくある質問

最後に、会計事務所転職の後悔に関するよくある質問について回答します。疑問を解消するためにも、ぜひチェックしてください。
人が辞めやすい会計事務所の特徴とは?
人が辞めやすい会計事務所には、以下のような特徴があります。
- 給料が安い
- 残業時間・休日出勤が多い
- 所長のワンマンになっている
- 雰囲気が悪い
上記のような特徴がある会計事務所は、離職につながりやすい傾向があります。特に、給与や働く環境は大きく影響するため、転職活動では事前に情報を集めたうえで、応募すべきかを慎重に判断することが大切です。
転職エージェントのサービスを利用すれば、担当のキャリアアドバイザーから詳細情報を紹介してもらえます。入社後のミスマッチを防ぐためにも、応募前に十分な情報収集を行いましょう。
会計事務所の離職率は?
厚生労働省の調査によると、会計事務所が該当する「学術研究、専門・技術サービス業」の離職率が11.1%※1となっています。さらに、大阪と和歌山に拠点を置く松岡会計事務所の公式サイトで、令和6年以前の10年間の離職率は5%以下※2を強みとしていることから、離職率が高めの業界であることが読み取れます。
会計事務所で離職が発生しやすい背景は、以下のとおりです。
- 会計事務所の規模
- 繁忙期と閑散期の差
国内の会計事務所の多くは個人事務所となっており、規模が小さいほど所長の意向が組織風土に反映されやすいです。その結果、所長との相性が合わず、退職につながるケースも少なくありません。
参照元
会計士は転職で最強ですか?
会計士は、転職においてこれまでの経歴を活かしやすい職業です。経歴が活かせる転職先としては、大手・中堅税理士法人や一般事業会社、金融機関、コンサルティングファームなどがあります。
例えば、大手・中堅税理士法人では、国際税務やM&A、組織再編といった高度な業務に携われます。一般事業会社では、経理部門や財務部門で税務のスペシャリストとして活躍できるため、自身が目指すキャリアに合わせて転職先を選択することが可能です。
このように会計士は幅広い選択肢があるので、キャリアプランを考えながら進めるようにしましょう。
会計事務所転職で後悔のまとめ

今回は、会計事務所への転職で後悔しないための失敗事例や、事務所選びのポイントについて詳しく解説しました。会計事務所への転職を目指す際は、どの規模や環境で働きたいのか、自身の希望をあらかじめ整理しておくことが大切です。
転職エージェントを利用すれば、今後のキャリアプランについてキャリアアドバイザーと相談できます。この記事で紹介したエージェントサービスを利用し、最適な会計事務所への転職を目指してください。






