DX改革が年々注目を集める中、営業活動の効率化に向けて顧客情報や商談履歴を一元管理できるSFA導入に、コンサルを検討する企業担当者や経営者は多いのではないでしょうか。
ただし、SFAコンサルといっても、支援の対応範囲は各社で異なります。このため、自社の課題に合うSFAコンサル会社の選択が成果に大きく影響するでしょう。
そこで本記事では、SFAコンサルにおすすめの会社を厳選して紹介します。また、コンサル会社を選ぶ際のポイントだけでなく、導入時のメリット・デメリットを踏まえてお届けします。SFAのスムーズな導入と運用に、ぜひ役立ててください。
SFAコンサルにおすすめの会社5選

SFAコンサルタント導入時は、自社の課題やニーズにフィットしたコンサルティング会社の選択が、成果を大きく左右します。
以下では、SFAコンサルにおすすめの会社5選を紹介します。気になるコンサルティング会社が見つかったら、ぜひ問い合わせてみましょう。
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
- 戦略構想~実行、業務改革、IT/デジタル導入まで一貫支援可能な総合支援力
- デロイトグループならではのグローバル連携やクロスボーダー対応に強み
- 各領域で高い専門性と豊富な経験を誇るプロフェッショナルチームが支援
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社はBig4の一角を担うデロイトグループの一員として、企業の経営戦略や業務改革、デジタル変革を支援してきました。
各業界特有の営業課題を理解した専門ユニットによる、グローバル連携やクロスボーダー対応が可能な点は、デロイトグループならではの魅力といえるでしょう。
また、SFA・CRMツールとして世界的に非常に高い知名度を誇る「Salesforce」の認定パートナー※として、世界各国にSalesforceの専門家を擁しています。
グローバルなIT・ビジネスサービスの調査や評価を行うEverest Groupの「Salesforce Services PEAK Matrix Assessment 2024」では、誰もが認めるリーダーとして選出※されました。
データ活用による営業戦略高度化や全社的な営業プロセス改革を目指す中堅~大手規模の企業なら、デロイト トーマツ コンサルティングの活用がおすすめです。
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社の基本情報 | ||
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会社名 | デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 | |
設立 | 1993年4月 | |
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング | |
公式サイト | https://www.deloitte.com/jp/ja/about/group/deloitte-tohmatsu-consulting.html |
PwCコンサルティング合同会社

- 経営戦略策定や業務改革、デジタル化にIT導入まで戦略と実行を統合した支援が可能
- DXやデータ活用による業務効率化・意思決定の高度化に強み
- 経営改革や業務改善と安全性や法令遵守の両立が実現
PwCコンサルティング合同会社は、「企業の経営戦略」「業務改革」「デジタル変革」を支援する総合コンサルティング会社です。グローバルネットワークの活用はもちろん、経営戦略策定や業務改革、デジタル化にIT導入まで戦略と実行を統合した支援が可能です。
特にDXやデータ活用による業務効率化・意思決定の高度化に強みがある点は、PwCならではの魅力といえるでしょう。さらに、経営改革や業務改善を進めながら、安全性や法令遵守も両立できます。
また、「Salesforce」の認定パートナーとして、多くのクライアントに貢献してきました。Salesforce定着化支援の事例※として、ある事務機器メーカーでは、ユーザー定着化と改革目標達成に向けた新たな評価制度構築を行っています。結果として、各担当の目標が明確になり、指標モニタリングにより改革目標を達成しました。
グローバル展開や業務プロセスの標準化、営業DXを推進したい中堅~大手規模の企業にとって、特におすすめできる総合コンサルティング会社といえるでしょう。
PwCコンサルティング合同会社の基本情報 | ||
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会社名 | PwCコンサルティング合同会社 | |
設立 | 2016年2月29日 | |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー | |
公式サイト | https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/consulting.html |
KPMGコンサルティング株式会社

- Big4ならではのリスク管理や内部統制、コンプライアンス対応に強み
- DX支援に注力し、ITと経営の両面における課題解決が実現
- グローバルネットワークによる幅広い知見を誇る
KPMGコンサルティング株式会社は、Big4の一社に数えられるKPMGのコンサルティング部門を担う、監査法人系の総合コンサルファームです。
KPMGのバックグラウンドを活かし、リスク管理や内部統制、コンプライアンス対応に強みがあります。このため、経営の健全性を保ちながら改革を進められる点が、KPMGコンサルティングの特徴といえるでしょう。
また、KPMGコンサルティングでは、企業のDX化支援にも注力しています。「AI」「データ分析」「クラウド」などを活用し、デジタル技術による業務改革や意思決定の高度化を支援しており、ITと経営の両面から課題解決に向けたアプローチが可能です。
「Salesforce」活用の導入支援※では、豊富な知見を活かして、Salesforce導入と顧客体験を最適化する具体的なソリューション提供とビジネスの価値最大化に向けた支援が可能です。
グローバル展開や内部統制、リスク管理を重視しつつ、営業プロセスを体系的に最適化したい中堅~大手規模の企業にとっておすすめできるコンサルファームといえるでしょう。
KPMGコンサルティング株式会社の基本情報 | ||
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会社名 | KPMGコンサルティング株式会社 | |
設立 | 2014年7月1日 | |
本社所在地 | 東京都千代田区大手町1丁目9番7号 大手町フィナンシャルシティ サウスタワー | |
公式サイト | https://kpmg.com/jp/ja/home/about/kc.html |
アビームコンサルティング株式会社

- アジア圏を中心にグローバル展開する総合コンサルティングファーム
- 戦略から実行まで一貫支援できる総合力に強み
- 現場で成果を出すことを重視する実践型コンサルティングを提供
アビームコンサルティング株式会社は、アジアを中心にグローバル展開する総合コンサルティングファームです。経営戦略立案から業務改革、SFAをはじめとするIT導入まで、戦略と実行を一貫支援できる体制を誇ります。
グローバルな視点と日本企業への深い理解をあわせ持ち、理論よりも「現場で成果を出す」ことを重視する実践型のコンサルティングは、アビームコンサルティングならではの魅力でしょう。
アビームコンサルティングでは、科学的な業績予測手法のコンサルティングと、営業支援システム(SFA)をベースにしたクラウド型のテンプレートが提供されます。このため、最短で2ヶ月後から「アクションにつながる業績予測」※が可能です。
中堅~大手規模で、グローバル展開や全社的な営業DX化推進を希望する企業にとって、アビームコンサルティングによるSFA導入支援は非常にメリットが大きいといえるでしょう。
アビームコンサルティング株式会社の基本情報 | ||
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会社名 | アビームコンサルティング株式会社 | |
設立 | 1981年4月1日 | |
本社所在地 | 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー | |
公式サイト | https://www.abeam.com/jp/ja/ |
株式会社船井総合研究所

- 業界・業種特化型のコンサルティング会社として、成果創出を支援
- 即実践・即成果を重視し、中小企業や地域密着型企業への支援に強み
- 豊富な成功事例に基づいた、スピーディーかつ再現性の高い提案が可能
株式会社船井総合研究所は、業界特化の知見と豊富な実績を活かし、再現性の高い経営ノウハウで成果創出を支援するコンサルティング会社です。
業界や業種別はもちろん、経営戦略やDX、システム導入といった経営課題別のきめこまやかなコンサルティングを提供してきました。コンサルティングスタイルは「即実践・即成果」を重視し、特に現場での実行支援や成果創出にこだわっています。
特に中小企業や地域密着型企業への支援に強みがあり、豊富な成功事例を保有している点は、船井総研の大きな特徴です。SFA導入支援の流れ※としては、おおよそ最初の6ヶ月でSFAの構築とテスト運用を行い、残りの3ヶ月で本格運用や具体的な成果につなげていきます。
SFA導入における船井総研の活用は、中小〜中堅規模で、業界特化のノウハウを享受しながら自社の営業体制効率化を目指す企業がおすすめといえるでしょう。
参照元
株式会社船井総合研究所の基本情報 | ||
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会社名 | 株式会社船井総合研究所 | |
設立 | 2013年11月28日(創業:1970年3月6日) | |
本社所在地 | 東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー35階 | |
公式サイト | https://www.funaisoken.co.jp/ |
SFAとは?

SFAとはSales Force Automationの略称で、営業支援システムとも呼ばれます。数あるDX施策においてもSFAには、「顧客情報」「商談」「案件」「行動」を一元管理できる機能や分析/レポート機能が備わっており、営業組織に不可欠なツールといえるでしょう。
自社案件の進捗や商談状況、営業担当者の行動量などがデータ化されてリアルタイムで把握できるため、営業活動の効率化と成果向上が同時に叶う点がSFA最大のメリットです。
多拠点展開によって営業担当者が多数在籍する企業や、案件や顧客情報の一元管理が急務など、データ活用で効率化や戦略強化を図りたい企業にとってSFA導入は必要不可欠です。
SFAとCRMの違いは?
SFAと似たような機能として、CRM(Customer Relationship Management)が挙げられます。両者の最大の違いは、管理目的にあるといえるでしょう。
SFAの管理目的は「自社の営業活動の成果を上げるため」にあります。一方、CRMは「顧客価値を最大化するため」が管理目的です。
ただし、SFAツールの中には、顧客情報や購買履歴、問い合わせ機能といったCRM的な顧客管理機能が搭載される製品もあります。そのため、「CRM/SFAツール」と両者を併せた表記がされたり、「CRMコンサル」と記載がありながらも業務範囲にはSFAに通ずる業務が含まれているなど、その境界は近年曖昧な傾向にあるようです。
SFAを導入するメリット

企業が営業活動にSFAを取り入れた場合、どのような利益が得られるでしょうか。以下では、SFAを導入するメリットを3点を紹介します。
営業ナレッジを効率的に共有できる
SFAは、自社の営業活動や商談情報が一元管理できるシステムです。SFA導入により、これまで営業担当者個々が保有していた案件の進捗状況や先方担当者の情報などを、場所を選ばず誰もがリアルタイムで共有できるようになります。
また、営業活動の可視化と自動化が同時に実現するため、ムダな作業に割く時間や人為的なミスも減るでしょう。SFA導入によって自社に蓄積された営業ナレッジが効率的に共有されることで、営業チーム全体のスキルが均一化され、成果の再現性向上も実現します。
マネジメント力の強化につながる
SFA導入は、営業現場の活動状況や成果が可視化されるため、データに基づいた正確な判断と指導が可能な点がメリットといえるでしょう。
案件の進捗や営業担当者の活動、成約率などのリアルタイムな状況がSFA上で確認できるため、マネージャーが適切なタイミングで課題発見やアドバイスを実施できます。
個人的な経験や感覚頼みではなく、定量的な根拠に基づくマネジメントが実現する点は、SFAならではの強みです。また、SFA上のデータを参考にしたフィードバックによって公正かつ具体的な部下の育成や評価も実現し、組織全体の生産性も向上するでしょう。
営業戦略が立てやすくなる
SFAは自社のあらゆる営業データが一元管理されるため、正確な現状把握が可能になります。このため、感覚に依存しない、「根拠ある営業戦略」が立てやすくなるでしょう。
また、SFAなら売上予測や案件の進捗状況、営業活動量と成果の相関などをグラフなどで表示できるため、成果が出やすいパターンや課題を直感的に理解できるようになります。
可視化された営業データに基づく詳細な分析によって、効果的な営業戦略の立案が実現し、組織全体における意思決定の精度と営業効果を大幅に向上することが可能です。
SFAコンサルを導入するメリット

SFAの導入は、企業の営業活動にさまざまな恩恵をもたらします。その際にSFAコンサルを導入すれば、よりスムーズな運用が可能になるでしょう。以下では、企業がSFAコンサルを導入するメリット4点を紹介します。
SFA導入時にかかる労働コストが抑えられる
SFAは営業情報の一元管理ができ、日報や売上レポートの自動生成が可能です。情報収集や報告作業の手間も省けるうえ、限られたリソースでも効率的な営業活動が実現します。
ただし自社でSFAを導入する場合、知見がある人材を社内で探す必要があり、導入作業にリソースを割かなければなりません。このため、本来の営業活動が滞る可能性もあるでしょう。
導入作業をSFAコンサルに依頼することで営業活動の可視化と自動化が同時に実現するため、ムダな作業に割く時間や人為的なミスも減るでしょう。このため、結果として労働コストの抑制につながります。
SFA導入時の設定が適切に行われる
SFAは汎用的なツールのため、設定次第で扱いやすさなどの使い勝手が異なってくるでしょう。SFAの設定には、データ構造を正しく理解し、現場業務とシステム設計を紐づけするスキルが求められます。
自社のSFA導入時にコンサルを活用すると、専門知識と他社の事例に基づく成功パターンを踏まえた適切な設定が可能です。
自社の営業プロセスやKPIに沿って入力項目や管理項目を整理し、最も扱いやすい状態にカスタマイズできる点は、SFA導入のプロならではの手腕といえるでしょう。
SFA導入後に効果的なコンサルティングを依頼できる
SFAは、導入したら終わりではありません。導入後は単にツールを操作するだけでなく、現場に定着するよう継続的に活用し、改善する仕組みも構築していくことが必要です。
SFAに特化したコンサル会社はSFAの導入時点で、クライアントにとって最も効果的なデータ構造と運用フローを理解しています。また、客観的な数値に基づいて課題を特定できるため、SFA導入後の的確な活用や改善提案が可能です。
SFA導入後も効果的なコンサルティングが提供されることで、自社の営業活動における改善点が明確になり、成果につながる実践的な施策を継続的に実行できるでしょう。
SFA導入後の定着化をサポートしてもらえる
SFAを導入しても現場に定着しなければ、自社の営業成果向上には直結しづらいでしょう。営業担当者が積極的にSFAを活用し、有効なデータを蓄積させるには、コンサルによる導入後の継続的なサポートは欠かせません。
SFAコンサルなら自社の営業フローや組織文化に合わせたSFA設定を行い、「現場が自然に活用できる体制」「運用ルールの整理」「負担軽減策」などを提案し、定着率を高めることが可能です。
現場にSFAがしっかり定着していけば、データ駆動型の営業組織が実現するため、成果と効率も最大化されるでしょう。
SFAコンサルを導入するデメリット

多くのメリットがある一方、SFAコンサルを導入するデメリットとして、以下の2点が挙げられます。
SFAコンサル導入時のデメリットを認識しておけば、思わぬトラブルを回避し、より効率的な活用が期待できるでしょう。
自社でSFAを導入する以上の金額的コストがかかる可能性がある
SFA導入時にコンサルへ依頼すると、自社内の労働コスト抑制が実現します。ただし、コンサルはSFAのプロフェッショナルです。導入には、それなりの費用が発生することも認識しておかなければなりません。
場合によっては、自社リソースのみで対応する以上の金額的コストがかかる可能性もあります。SFAコンサルを導入する際は、まず、自社がSFAを最大限に活用できる環境かどうかを慎重に見極めておきましょう。
そのうえで、「コンサルのサポート内容が費用対効果に見合っているか」を考慮したコンサル会社の選択と依頼が肝心です。
コンサル会社の力量によってはSFAが使用しづらいことも
SFA導入後の適切かつ効果的な運用実現は、「自社の営業プロセスを、コンサル会社がいかに深く理解しているか」にかかっているでしょう。
コンサル担当者のヒアリング不足や設計不備などは、SFAの扱いづらさにつながる可能性もあり、社内に定着しない要因にもなりかねません。
SFAの効果を実感し、定着させるためにも、SFAコンサルへは現場の声を丁寧に伝えることが肝心です。そのうえで、自社の営業プロセスに則した設計を共有し、調整するとよいでしょう。
SFAをコンサル会社に依頼した場合のサポート範囲は?

「SFA導入にあたってコンサル会社に依頼したいが、サポートの内容と範囲が分からない」という不安を抱える方は多いのではないでしょうか。
以下では提供される支援の代表例として、SFAをコンサル会社に依頼した場合のサポート範囲を3種類紹介します。
SFA導入支援
企業がSFA導入をする際に最大の課題となるのが、「いかに自社の営業プロセスに適したSFA設計が実現するか」という点に尽きるでしょう。SFAを導入しても現場のニーズに合っていなければ、営業担当者の負担が増える可能性があります。
コンサルからSFA導入支援を受けるメリットは、営業プロセスや顧客管理、報告体制などのヒアリングによって自社の課題や導入目的が明確になる点です。
専門知識に基づく最適な設計が実現するため、SFAを導入したものの自社内で機能しない、あるいは設定が合わないといったリスクを回避できます。また、導入時の社内研修やマニュアル作成なども支援してもらえるため、自社内での浸透スピード向上も期待できるでしょう。
運用・継続サポート
SFA導入=成功ではありません。営業担当者がSFAを日々使いこなし、データを効率良く活用するなど、社内に定着させていく必要があります。
コンサル会社なら、SFAの基本操作や実践的な活用方法の指導を含めて、効果的な運用方法支援が可能です。また、SFA導入後の利用状況分析によって問題が発生している箇所を特定し、改善していきます。
コンサル会社による運用・継続サポートを通じて、SFAの社内定着による成果創出と営業効率の向上というメリットがもたらされるでしょう。
営業戦略支援
SFAは単なるツールではなく、営業戦略実現に向けた重要な仕組みです。このため、自社の営業戦略が不明瞭な場合、SFAを導入しても成果にはつながりにくいといえるでしょう。
コンサル会社なら、クライアントを取り巻く市場環境や顧客データ、営業成果の分析を通じて明確な戦略目標設定が可能です。
また、KPIや営業プロセスを再設計し、そのうえでSFAの活用方針を策定していきます。このため、SFA運用が営業戦略と連動し、成果を生み出す仕組みに進化していきます。
SFAコンサルの会社を選ぶときのポイント

SFA導入の成果を高めるには、コンサル会社選びがカギを握ります。SFAコンサルの会社を選ぶときのポイントとして、特に重視すべき3点を以下で紹介します。
SFA導入時のコンサル範囲を確認する
自社の営業プロセスにマッチしたSFA導入を実現するには、ニーズに応じたSFAのカスタマイズが必要です。SFAコンサルを利用する際は、必ず現状の営業プロセスやフロー、データ移行などに関するサポート範囲を確認しておきましょう。
コンサル範囲の確認を怠ると、予期せぬ追加費用や作業負担発生のリスクがあります。トラブルを防ぐには、「設定範囲」「運用支援」「研修・定着サポート」「データ移行」など、コンサルへ依頼する業務を項目ごとに分けたチェックシート作成がおすすめです。
それぞれ、どの程度までのサポートが必要なのか明確にして、範囲外のコンサルに関しては追加費用も含めて確認しておくと安心です。
SFA導入後のサポート範囲を確認する
SFAコンサルへの依頼は、導入後も収集したデータの分析や活用方法なども含め、社内の定着化支援も可能な点が大きなメリットです。
SFA導入後に関するサポート範囲の確認は、導入効果の最大化と運用定着の確実性に直結します。どのような営業支援が提供されるのか、あらかじめ内容を確認しておくとよいでしょう。
また、SFAを導入しても現場の営業担当者が使用しなければ、適切なデータ運用が行われません。そのため、SFA の操作サポートや運用ルール改善など、定着化に向けたサポートを行うコンサル会社がおすすめです。
料金体系が分かりやすいかどうか
SFA導入時にコンサルへ依頼すると「初期設定」「カスタマイズ」「運用支援」「教育」「保守」など、段階ごとに費用が発生します。コンサル会社の料金体系が分かりづらいと、追加費用やオプション料金が発生しやすく、予算圧迫の要因にもなりかねません。
コンサルを活用する際は、SFA導入による利益を上回ることがないよう、各業務の料金と支援範囲をしっかり確認しておきましょう。プロジェクト全体の支出計画を立てやすくなるうえ、予算超過を防ぐことが可能です。
また、クライアントに対して明確な料金体系を提示できるコンサル会社は、透明性の高さと誠実さにおいても信頼できるパートナーになるでしょう。
SFAの機能とは?何ができる?

SFAの機能を最大限に活用するには、あらかじめ「何ができるか」を知っておくと導入後の運用がスムーズです。以下では、SFAならではの主な4つの機能について、それぞれ解説します。
顧客情報管理
SFAを導入した場合、顧客情報管理機能によって「顧客の基本情報」「取引履歴」「商談履歴」「先方担当者の情報」などを一元管理することが可能です。
顧客情報管理は営業活動において、自社の売上や信頼性向上に欠かせないものといえるでしょう。適切なデータ活用による情報管理は顧客の業界や課題、過去の商談履歴などが把握でき、ニーズに沿った的確な提案が実現します。
これまで名刺やExcel、営業担当者個々のメモなどに分散していた顧客情報を誰でもアクセスできるようになるため、営業活動の効率化と成果を高める基盤が構築されます。
商談情報管理
SFAにおいても各案件の進捗や内容、担当者とのやりとりといった履歴を記録する商談管理機能は、営業活動の中核を担う重要な機能といえるでしょう。
商談情報管理機能によって、「誰が」「どの顧客に」「どのような段階で」「どういう提案を行い「先方からの感触はどうだったか」が一目で分かるようになります。
商談の内容と進捗状況がデータによって可視化されるため、成約率の高い営業パターンを分析し、全社的な営業力強化が効率よく実現します。
案件情報管理
商談の全体像が可視化されることで、受注率や売上予測を高める仕組みが案件情報管理機能です。各営業案件を「案件名」「顧客名」「進捗状況」「取引金額」「受注確度・見込時期」「担当者」などの情報と共に登録して、一元管理します。
各案件の状況をリアルタイムで把握できることにより、営業活動の優先順位や対応方針を即時に判断でき、成果につながりやすくなります。また、営業担当者の不在時も他のメンバーが履歴や状況を確認できるため、適切なフォローが可能です。
さらに、案件が停滞している段階や原因も可視化できるため、改善対応も迅速に実施できる点も案件情報管理機能のメリットといえるでしょう。
営業活動管理
営業担当者による「顧客訪問」「電話やメールでの連絡回数や頻度」「提案」「フォロー」といった日々の活動を記録し、営業プロセスの効率化と成果向上を支援するのが営業活動管理機能です。
スケジュールやタスク管理機能もあるため、営業活動におけるヌケやモレを防げます。また、営業活動量や種類、成果との相関関係をグラフ化することが可能です。
SFAの営業活動管理機能により自身やチームの営業効率が可視化されることで、担当者は成果につながる行動へ集中できるようになるでしょう。
SFAコンサルにおすすめの会社に関するQ&A

SFAコンサル導入時には、あらかじめ疑問点を解消しておくと、より効率良く活用できるでしょう。以下では、SFAコンサルにおすすめの会社に関するQ&Aとして、よくある3問を紹介します。
SFA導入が失敗する要因は何ですか?
SFA導入が失敗する主な要因として、「現場に定着しない」「案件登録項目が多いなど、入力作業上の負担」が挙げられます。
自社でSFAを取り入れる際は、利用する営業担当者がメリットを実感できるよう、導入目的を明確にしておくことが肝心です。また、現場目線での運用ルール設計と定期的なフォローの場や改善サイクルを設けて、習慣化を促しましょう。
案件登録項目は「必須」と「任意」に分けて、自動入力や連携機能を活用するなど、営業担当者の作業負荷を軽減することもおすすめです。
SFAツールのおすすめは?
SFAツールはそれぞれ強みがあるため、自社の事業内容やニーズに適したツールの選択が必要です。また、現場が使いこなせるかに関しても重視して判断した方がよいでしょう。
以下では、SFAツールのおすすめとして3種を紹介します。
SFAツール名 | 特徴 |
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Sales Cloud | 顧客管理に強みがあり、世界的なシェアを誇るサービス |
kintone | 案件管理に強く、自社の営業プロセスに合わせて柔軟にカスタマイズ可能 |
Microsoft Dynamics 365 | OfficeツールやクラウドといったMicrosoft365との親和性が高い |
ちなみに、Sales Cloudを始めとするSalesforce社のサービスを駆使してコンサルティングを行うコンサルタントを、Salesforceコンサルタントと呼びます。職種名になるほど、Salesforce社の製品はSFAツールとして世間に浸透しているともいえるでしょう。
日本の5大コンサルとは何ですか?
日本の5大コンサルはBig5とも称され、グローバルネットワークと大規模な事業展開する外資系総合コンサルファーム上位5社を指し、以下が該当します。
かつてはアクセンチュアを除く4社が、Big4と称されていました。元々4社は会計事務所でしたが、他のファームの買収により、幅広いジャンルに対応可能な総合系コンサルファームになった経緯があります。
SFAコンサルにおすすめの会社のまとめ

今回はSFAコンサルにおすすめの会社紹介をメインに、SFA導入を検討する企業担当者や経営層が知っておきたい情報を、ポイントを押さえてお届けしました。
SFA導入時は自社の営業プロセスに合うコンサル会社を活用し、料金体系の明瞭さや担当者との相性など、多角的な面から判断した選択がおすすめです。
まず本記事で気になるSFAコンサル会社と出会い、気になる会社への問い合わせや相談からスタートしましょう。