この記事は、内部監査としての転職を検討中の方向けに、おすすめの転職エージェント・サイト情報などをお届けします。
- 内部監査は転職エージェントを使わないと転職できない?
- 内部監査の転職は難しいって本当?
- 内部監査に強い転職エージェント・サイトはある?
内部監査部門で働いているものの、将来に不安を感じて転職をお考えの方、上のような疑問をお持ちの方は多いでしょう。そこで、内部監査に強い転職エージェント・サイト情報や転職エージェント・サイトを選ぶポイント、内部監査転職を成功させるコツなどについて、この記事で詳しく解説します。転職エージェント・サイトを使うデメリットや、内部監査に向いていない人の特徴など、マイナス面も隠さず紹介します。
この記事を読めば、ご自身が内部監査への転職を進めるべきかが明確になるはずです。ぜひ最後までお読みください。
内部監査におすすめの転職エージェント・サイト6選!

内部監査の転職は、求人数が少なく、高倍率となるのが常です。転職を成功させるためには、転職エージェント・サイトの活用が欠かせません。
そこで、内部監査におすすめの転職エージェント・サイトを厳選して6社紹介します。
MS-japan

- 管理部門、士業領域に特化した転職支援サービス
- 長年の実績とノウハウをもとに高品質のサポートを提供
- 内部監査の求人も充実
MS-japanは、管理部門や士業領域に特化している転職エージェントです。創業から35年の歴史があり、豊富な支援実績を誇っています。
専門性の高い分野の転職支援を得意としています。内部監査への転職でも、長年の実績・ノウハウを活かした質の高いサポートを提供可能です。
求人数が多いエージェントで、公開求人は1万件以上あります。内部監査の求人も豊富で、公開求人だけでも900件以上あります※。
MS-japanの全求人のうち、約90%が非公開求人です※。このことから、内部監査の非公開求人も相当数あると考えられます。MS-japanにしかない独占求人もあるため、ぜひ登録してみてください。
MS-japanが紹介する転職先は、大手企業、中小企業、IPO準備中の企業、ベンチャー企業、監査法人、会計事務所など多岐にわたります。選択肢が豊富なので、希望条件とマッチする企業が見つかりやすいでしょう。キャリアカウンセリングも行っているので、内部監査への転職に迷いがある方も、ぜひ相談してみてください。
参照元
MS-japanの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社MS-Japan |
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公式サイト | https://www.jmsc.co.jp/ |
公開求人数 | 10706件(2025年9月22日現在) |
主な求人職種 | 公認会計士、税理士、内部監査 経理・財務、人事・総務、経営企画 広報IR、社会保険労務士、弁護士など |
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ヒュープロ

- 士業・管理部門に強い転職エージェント
- 的確なサポートにより、多忙な求職者でも効率的な転職活動が可能
- 独占非公開求人も多数
ヒュープロは、士業や管理部門の転職支援を得意としている転職エージェントです。公認会計士、税理士、社会保険労務士といった士業や経理・財務、人事労務などの転職で豊富な実績を有しています。
上場企業、非上場企業のほか、会計事務所や税理士法人、監査法人など幅広い転職先を紹介可能です。紹介先とは独自のコネクションがあり、職場環境などリアルな情報も教えてもらえます。内部監査の求人情報も多数ありますが、好条件の求人は大半が非公開なので、まずは登録してみてください。
士業や管理部門向けなので、多忙な求職者が多く利用しています。求職者が手間をかけることなく転職活動を進められるよう、的確なサポートを提供しています。
ヒュープロには「スカウト」のサービスもあります。プロフィールを登録しておくと、採用企業が閲覧し、面談を希望する求職者がいれば、スカウト情報が届く仕組みです。企業側が求めている人材の条件に当てはまっているため、一般的な選考より少ないステップで内定を獲得できるかもしれません。
ヒュープロの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社ヒュープロ |
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公式サイト | https://hupro-job.com/ |
公開求人数 | 7,500件(2025年9月30日現在) |
主な求人職種 | 公認会計士、税理士、社会保険労務士 経理・財務、人事・労務、法務・知財 CFO、弁護士、事業継承コンサルなど |
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LHH転職エージェント

- ハイクラス転職を専門に扱う転職エージェント
- グローバルネットワークを活かし、幅広い求人を保有
- ポジションや年収以外の「こだわり条件」も重視してサポート
LHH転職エージェントは、ハイクラス転職に特化している転職エージェントです。スイスに本部を置く世界的な人材サービス企業(アデコグループ)の日本法人が運営しています。グローバルネットワークと豊富な実績を活かし、幅広い企業の求人情報を取り揃えています。
転職をサポートするコンサルタントの国籍も多様で、海外駐在や商習慣などに関する情報も提供可能です。国内企業はもとより、グローバル企業、外資系企業を狙いたい方も、ぜひ登録・利用してみてください。
カウンセリングの質が高いことも、LHH転職エージェントの特徴です。LHH転職エージェントのコンサルタントは、職種別の担当制なので、内部監査に詳しいコンサルタントに担当してもらうことができます。
登録すると、コンサルタントが丁寧にヒアリングした上で、キャリアパスの提案や助言を行います。相談しても、転職を強要されるようなことはありませんので、内部監査の転職に迷いがある方も、相談してみると良いでしょう。
LHH転職エージェントの基本情報 | |
運営会社 | アデコ株式会社 |
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公式サイト | https://jp.lhh.com/ |
公開求人数 | 12141件(2025年9月22日現在) |
主な求人職種 | 営業、マーケティング職、経理・財務 ITエンジニア、人事・総務 |
関連記事>>LHH転職エージェントの評判・口コミ
JACリクルートメント

- ハイクラス・ミドルクラス転職に特化している転職エージェント
- グローバル日系企業や外資系企業への転職支援実績多数
- 英文レジュメや英語での面接対策にも対応
JACリクルートメントは、ハイクラス転職・ミドルクラス転職の支援に特化している転職エージェントです。ロンドン発祥の企業ですが、日本でも1988年から事業を開始している老舗のエージェントです。グローバルネットワークを活かし、海外進出を図る日系企業や外資系企業への転職者を多数支援してきています。
転職者への支援だけではなく、企業に対しても人材採用のコンサルティングを多数実施してきており、企業の採用担当者と独自のコネクションを築いています。これにより、各企業の採用の傾向なども把握できているので、求人紹介や選考対策などのサポートも高品質です。
様々な業界・職種出身のコンサルタントが多数在籍しており、転職者への支援は、複数人のコンサルタントがチームで行っています。内部監査への転職希望者は、内部監査の仕事を熟知しているコンサルタントに担当してもらうことができます。業界事情にも詳しいので、経歴・スキルを的確に評価し、能力を存分に発揮できる求人を紹介してもらえるでしょう。
JACリクルートメントの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社ジェイエイシーリクルートメント |
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公式サイト | https://www.jac-recruitment.jp/ |
公開求人数 | 約22600件(2025年9月22日現在) |
主な求人職種 | 人事・労務、事業企画・営業企画、法務・知財 内部統制・監査、経理・財務、総務・広報 コンサルタント、商品企画・販売促進など |
関連記事>>JACリクルートメントの評判・口コミ
WARCエージェント

- 管理部門への転職支援に強い転職エージェント
- ミドルクラスやハイクラスの求人が充実
- 企業の成長フェーズに応じた人材をマッチング
WARCエージェントは、管理部門への転職支援を得意としている転職エージェントです。ミドルクラスやハイクラスの求人が多数揃っています。求人の約3分の1が年収1000万円以上※なので、年収アップを狙いたい方にもおすすめです。内部監査の求人も充実していますが、求人情報は非公開なので、まずは登録してみてください。
転職者と採用企業の双方にきめ細かなコミュニケーションを図ることで、高品質のマッチングを実現しています。中長期的なキャリアパスの相談にも対応可能です。
幅広い業界を対象としていますが、特にベンチャー業界に精通しています。今後の成長が期待できるベンチャー企業を選定して紹介するため、転職者のキャリアアップも期待できるでしょう。
豊富な支援実績があるため、ベンチャー企業の立ち上げ時から、成長フェーズに応じてどのような人材が必要か、よく理解しています。これにより、ベンチャー企業が今必要としている人材を的確にマッチング可能です。
参照元
WARCエージェントの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社WARC |
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公式サイト | https://agent.warc.jp/ |
公開求人数 | 非公開(2025年9月22日現在) |
主な求人職種 | 税理士、経理、財務など |
BEET-AGENT

- 管理部門・バックオフィス特化型の転職エージェント
- 非公開のハイクラス求人が多数
- 管理部門・バックオフィスを熟知しているアドバイザーが丁寧にサポート
BEET-AGENTは、管理部門・バックオフィスに特化した転職エージェントです。管理部門のリーダークラス、ミドルクラス向けの優良求人のみを扱っています。内部監査や内部統制の求人情報も充実しているので、希望の求人が見つかりやすいでしょう。
管理部門・バックオフィスをよく知るアドバイザーが在籍しており、きめ細かなサポートを提供します。内部監査の仕事内容や働き方など、具体的な質問にも回答してもらえます。何か不安や疑問がある方は、本格的に転職活動を始める前から登録・相談してみると良いでしょう。
すでに管理部門などで活躍している方が、さらなる年収アップを図りたいケースにも対応可能です。非公開のハイクラス求人を多数保有している転職エージェントなので、ぜひ登録してみてください。
運営会社は、弁護士向けや公認会計士・税理士等向けのサービスも運営しており、士業資格保有者のサポートにも長けています。士業資格を活かしてキャリアアップを図りたい方にも利用をおすすめします。
BEET-AGENTの基本情報 | |
運営会社 | 株式会社アシロ |
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公式サイト | https://beet-agent.com/ |
公開求人数 | 1454件(2025年9月22日現在) |
主な求人職種 | 法務、経理・財務、人事・労務 経営企画、内部監査・内部統制、総務 広報・PR、IR、CXO、事業企画ほか |
内部監査に強い転職エージェント・サイトを選ぶポイント

転職エージェント・サイトは数多く存在します。内部監査で転職エージェント・サイトを利用する際は、ぜひ次の4つのポイントをチェックして選んでください。
エージェントに専門性や業界知識があるかどうか
エージェントに専門性や業界知識があるかどうかは、内部監査に強い転職エージェント・サイトを選ぶ重要なポイントです。担当エージェントは、求人紹介や選考対策のサポートなどをしてくれる、転職活動の大切なパートナーです。
内部監査の仕事内容や業界事情を熟知した担当エージェントであれば、企業が欲している人材像も理解した上で、求職者の強みを活かせる転職先を紹介してくれるでしょう。応募書類の添削や面接対策、中長期的なキャリアの相談なども、高品質のサポートが期待できます。
担当エージェントは、交代してもらうことも可能です。担当エージェントの専門性や知識に問題があると感じたら、すぐに交代を依頼してください。
転職事例が自分のキャリアプランに合っているか
転職事例や口コミから、サービス対象が自分のキャリアプランに合っているかを確認することも、内部監査に強い転職エージェント・サイトを選ぶ重要なポイントです。たとえば、内部監査業務未経験、監査法人で働いていたことがない場合、未経験でも求人紹介してくれるサービスかどうかを転職事例や口コミで確認してみましょう。未経験者には、研修制度が整った企業の求人を紹介してくれる転職エージェントもあります。
キャリアアップを狙いたい経験者は、ハイクラス・エグゼクティブ案件に特化した転職エージェントを選んでください。そのような転職エージェントであれば、海外展開を図る企業の戦略監査ポジションなど、希少な案件も見つかりやすいでしょう。
保有している求人数が多いか
保有している求人数が多いかも、内部監査に強い転職エージェント・サイトを選ぶポイントです。内部監査の求人情報は、そもそも求人数が多くはなく、応募の時期も不定期です。このため、内部監査の公開求人は、競争率が高くなりがちです。
非公開求人であれば、情報を知る人が限られますし、高待遇の求人が多いため、ぜひ狙いたいところです。保有している求人数が多い転職エージェント・サイトであれば、非公開求人もそれなりの数を保有していると期待できます。
選択肢が多ければ、その分、希望条件とマッチする求人が見つかりやすいです。トータルの求人数だけではなく、希望する業界や勤務地などの条件に合う求人が豊富かどうかを確認してください。
口コミや評判が良いかどうか
内部監査に強い転職エージェント・サイトを選ぶ際は、口コミや評判が良いかどうかもチェックすることをおすすめします。転職エージェント・サイトの公式サイトは、実績や強みなどポジティブな面が強調されているものです。実際の利用者による「良かった点」や「悪かった点」など公式サイトではわからない情報をチェックすることで、自分に合うサービスを選ぶ判断材料となるでしょう。
チェックポイントとしては、担当エージェントの対応、紹介された求人情報の質、選考対策の質などが挙げられます。良い口コミ・評判だけではなく、悪い評判・口コミも確認してください。SNSや転職系の掲示板なども含め、複数の情報源をあたって比較すると良いでしょう。
内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うメリット

内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うメリットとして、主に次の5点が挙げられます。
業界知識を持ったエージェントにキャリア相談ができる
業界知識を持ったエージェントにキャリア相談ができることは、内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うメリットの一つです。内部監査転職に転職エージェント・サイトには、内部監査の仕事内容や業界事情に精通しているエージェントが在籍しています。
エージェントは、求職者の経歴や保有スキル、キャリアビジョン、特性などの情報をもとに、求職者に最適なキャリアパスや転職先を提案してくれます。求職者のサポート経験も豊富なので、求職者の悩みや疑問にも的確な回答が可能です。
内部監査は専門性の高い分野なので、転職の相談ができる相手は限られるでしょう。ぜひ内部監査転職に強い転職エージェント・サイトを活用してください。
非公開求人の紹介をしてもらえる
非公開求人の紹介をしてもらえることも、内部監査転職に転職エージェント・サイトを使う大きなメリットです。企業は、次のような求人情報を非公開とすることがあります。
- 広く公開してしまうと応募が殺到しそうな好条件の求人
- ライバル企業に知られたくない新プロジェクトの求人
- 経営戦略上の重要ポジション
これらの求人情報は、企業が信頼している転職エージェント・サイトのみが保有しており、企業側の希望条件に合う求職者のみが情報を教えてもらえます。内部監査転職に強い転職エージェント・サイトは、内部監査の非公開求人の情報を多く保有しているはずです。まずは、複数の転職エージェント・サイトに登録してみると良いでしょう。
書類・面接対策を効率的にすすめられる
内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うメリットとして、書類・面接対策を効率的にすすめられることも挙げられます。エージェントは、企業が求める人材像をよく理解しています。履歴書や職務経歴書を作成する際は、勘所を押さえた内容になるよう、アドバイスや添削をしてくれるでしょう。
企業の採用の傾向なども把握しているので、応募企業ごとに想定問答のアドバイスもしてもらえます。模擬面接で練習してから実際の面接を受けられるので、落ち着いて本番に臨めるでしょう。
内部監査転職に強い転職エージェント・サイトを活用すれば、効率的な選考対策が可能です。上記のようなサポートにより、選考通過率の大幅アップも期待できます。
エージェントから企業にアピールをしてもらえる
エージェントから企業にアピールをしてもらえることも、内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うメリットです。転職エージェントを通じて企業に応募すると、担当者が求職者の推薦状を作成し、応募書類とあわせて提出してくれます。転職エージェントは企業側が求める人材像を理解しているので、求職者がそれにマッチする人材であることを書いてくれるでしょう。
推薦状は、履歴書や職務経歴書など本人作成の書類とは違い、客観的視点からの人物像や長所を伝えることが可能です。推薦状が選考に影響するかは、応募先企業の採用方針によって変わりますが、信頼性の高いエージェントからの推薦状であれば、充分有効なアピール材料となり得ます。
条件交渉や入社日程の調整を依頼できる
条件交渉や入社日程の調整を依頼できることも、内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うメリットの一つです。転職活動は内定がゴールと考えがちですが、内定後は給与・年収や勤務条件、入社日程などを企業側と交渉しなければなりません。
しかし、これから勤務先となる相手方と強気の交渉をするのは、現実的ではないでしょう。また、不慣れな人が交渉しても、良い条件は引き出せないかもしれません。
転職エージェントは、このようなやり取りをすべて代行してくれます。転職者は、希望条件を担当エージェントに伝えるだけでいいので、気が楽でしょう。エージェントは交渉にも長けていますので、年収アップなど、好条件での転職が実現可能です。
内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うデメリット

内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うことには、次のようなデメリットもありますので、注意してください。
希望に合わない求人をすすめられることもある
希望に合わない求人をすすめられることもある点は、転職エージェント・サイトを利用するデメリットです。転職エージェントは、求職者の希望条件に沿う求人以外でも、求職者が活躍できそうな企業・求人が見つかれば紹介することがあります。
転職サイトは、求職者が求人を検索できますが、総合型の転職サイトなどでは求人紹介も受けられます。その際は、転職エージェントと同様に、希望以外の求人を紹介される可能性があるでしょう。
転職エージェント・サイトのアドバイザーは転職のプロなので、客観的に見て求職者にとってベストな求人を見つけてくれるかもしれません。一見して希望に合わなくても、前向きに考えれば、良い結果となる可能性があるでしょう。
担当エージェントが合わない可能性もある
担当エージェントが合わない可能性もあることは、内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うデメリットです。転職エージェントに登録すると、求職者一人一人に担当エージェント(アドバイザー)がついて、求人紹介や選考のサポートなどを担当します。転職活動の重要なパートナーと言うべき存在です。
しかし、求職者と担当エージェントとの相性が悪いケースもあります。多くの転職エージェント・サイトの中には、資質に欠けるエージェントも存在するようです。
担当エージェントは、変更してもらうことができます。合わないと感じたら、変更を依頼してください。その際は、合わないと感じた理由を添えれば、その後がスムーズになるでしょう。
自分のペースで転職活動できない
自分のペースで転職活動できないことも、内部監査転職に転職エージェント・サイトを使うデメリットの一つです。内部監査転職に転職エージェントを利用すれば、内部監査転職に詳しい担当アドバイザーがついて、様々なサポートをしてくれます。サポート内容は、求人情報の紹介、応募の手続き、書類作成の助言や添削、模擬面接、内定後の条件交渉など多岐にわたります。
その分、担当アドバイザーとは多くのやり取りが必要です。転職活動をどんどん進めてもらえるので楽な反面、自分のペースを大事にしたい人には億劫に感じられるかもしれません。求人の応募も担当アドバイザー経由となるため、自分で応募したい人にとってもデメリットでしょう。
内部監査に特化した転職エージェントの利用手順

内部監査に特化した転職エージェントの利用手順について解説します。転職エージェントは多く存在しますが、基本的な利用の流れはどのエージェントもそれほど変わらないため、一般的な利用手順として紹介します。
会員登録を行う
転職エージェントを利用するには、はじめに会員登録を行います。転職エージェントの公式サイトに登録フォームがありますので、必要事項を入力してください。一般的な入力項目は、次の通りです。
- 名前
- 連絡先(電話、メールなど)
- 経歴、現在の就業状況
- 希望条件(業種・職種、勤務地、働き方の希望など)
入力が必須の項目は多くはないので、すぐに完了するでしょう。
エージェントとのキャリア面談
会員登録すると、担当エージェントから連絡が来ますので、日程調整の上、担当エージェントとのキャリア面談を受けます。面談の内容は、職務経歴や保有スキル、希望条件の確認です。必要事項は担当エージェントが質問してくれます。
この面談の結果をもとに求人紹介を受けることになるため、質問には正直に答えましょう。譲れない希望条件などがあれば、この場で伝えてください。転職活動に関する疑問や将来のキャリアなども相談できます。
求人紹介
キャリア面談の結果をもとに、担当エージェントが求職者に合う求人を探して紹介してくれます。内容を吟味し、もっと知りたいことなどがあれば、担当エージェントに問い合わせましょう。応募したい求人であれば、担当エージェントにその旨を伝え、応募手続きに移ります。
紹介される求人が希望とかけ離れている場合は、希望条件が担当エージェントにきちんと伝わっていない可能性もあります。再度、希望を伝えてみてください。
書類選考・面接
応募する企業が決まれば、履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成し、応募します。担当エージェントは、強みを効果的にアピールする書き方などを教えてくれますので、積極的に依頼しましょう。作成した書類の添削もしてもらえます。
書類選考を通過すれば、次は面接です。模擬面接や想定問答などの面接対策もあるので、十分な対策をして本番に臨みましょう。
なお、応募手続きや面接の日程調整などは、すべて担当エージェントが代行してくれます。
内定・入社
無事に内定が獲得できたら、入社するかどうかの最終判断をします。入社する場合は、担当アドバイザーが給与、勤務条件の交渉をしてくれるので、より良い条件で入社できるでしょう。現職がある方には、退職手続きのアドバイスや退職日の調整などもしてもらえます。
転職エージェントでは、入社後も引き続きフォローがあり、新たな職場でのトラブルなどを相談できます。更なるキャリアアップのため、次の転職の相談なども可能です。
そもそも内部監査とは

内部監査とは、企業内の独立した組織が経営状況を調査・評価し、業務効率アップや不正防止などに向けて報告や提言を行うことです。内部監査の具体的な業務内容や転職事情、必要なスキル・資格などについて、以下で解説します。
内部監査の業務内容
内部監査の業務内容は、監査計画の策定、監査(調査)、報告・提言の3段階に分けられます。監査計画は、徹底的な調査を実施するために作成するもので、どの部署を対象に、いつ監査するのかなどを定めます。
監査計画ができたら、次は予備調査です。監査対象とする部署に監査する旨を伝え、書類の準備やスケジュール調整などを行います。隠ぺいの恐れがあるケースなどは、抜き打ちで監査することもあります。
予備調査の次は、本格的な監査(調査)です。書類のチェックや従業員へのヒアリングなどを実施します。
監査が終われば、結果を取りまとめて評価し、報告書を作成します。内容は、監査で得られた所見や改善すべき点、改善策などです。
内部監査の転職事情は?需要は高い?
内部監査の職に就く方法は、社内異動と外部からの転職の2通りがあります。社内異動は、財務や会計などに強い人が能力を認められて異動するようなケースです。しかし、異動の希望がいつ叶うかは不明瞭なので、外部からの転職を選ぶ人が多いようです。
昨今は、法令順守、ガバナンス強化、リスク管理などのため、内部監査部門を整備する企業が増加しています。内部監査は、大企業、上場企業では事実上、実施が義務付けられていますが、中小企業でもニーズが高まっています。
ただし、内部監査部門がある企業は限られており、募集人数も数名程度と少ないのが現実です。このため、希望に沿う求人を見つけるのは、なかなか難しいかもしれません。
内部監査に必要なスキルや資格は?
内部監査業務に必須の資格は特にありませんが、次のような資格を保有していれば、スキルや専門性の高さを証明でき、転職で有利となるでしょう。
内部監査には、内部監査に関連する法律・規制などの知識はもちろん、各部門との連携のため必要となるコミュニケーションスキル、分析力なども求められます。内部監査は複数のプロジェクトを並行して実施することがあり、プロジェクト管理能力も必要です。さらに、企業内の潜在的なリスクを評価したり、管理体制を整えたりすることもあるので、リスク管理力も求められます。
内部監査はきつい?

内部監査は、社内の他部署に指摘や指導をする機会があります。ベテラン社員相手でも、言うべきことを言わなければなりません。監査を荒探しと捉えられたり、監査結果に反発されたりするかもしれません。
また、監査業務は専門性が高い上、繁忙期は残業が続くなど、ハードワークとなることもあります。コミュニケーションスキルの不足、人間関係の複雑さ、業務負荷の高さなどが原因で、「内部監査はきつい」と感じる人はいるでしょう。
内部監査への転職を成功させるには

内部監査への転職を成功させるには、次の3点が特に重要です。
志望動機の用意や面接対策を自分で行うのは難しいと感じる方は、転職エージェントに登録すれば、プロのサポートが得られるので心強いでしょう。
論理的で説得力のある志望動機を用意する
内部監査への転職を成功させるには、論理的で説得力のある志望動機を用意することが求められます。志望動機は、次のような内容が論理的に説明できれば、説得力があがるでしょう。
- なぜ内部監査へ転職したいのか
- 応募先企業でキャリアップを図りたい理由
- これまでの実務経験を内部監査にどのように活かせるか
- 入社したら応募先企業にどのようなメリットがあるか
内部監査は専門性の高い分野ですが、応募書類の書き方は、一般的な志望動機の書き方と同様です。勤務してきた会社での実績、転職理由、応募先企業のメリットなどを明確に記載しましょう。面接では、応募先企業にどのような貢献ができるのか、具体例を挙げて話すなどの工夫も必要です。
面接対策を徹底的に行う
内部監査への転職を成功させるには、面接対策を徹底的に行うことも重要です。内部監査の経験者の場合、面接では、これまでの業務内容や経験について細かく問われる可能性が高いです。うまく説明できないと、仕事内容をきちんと把握していない印象を与えてしまいます。
未経験者の場合は、なぜ内部監査の業務に携わりたいか、つまり志望動機について問われる可能性が高いです。前職での経験や自身の強みを活かして内部監査の業務に取り組む意欲なども重要です。
面接対策は、転職エージェントを活用し、企業ごとに想定問答を教えてもらいましょう。また、模擬面接で練習を重ね、万全の準備をした上で本番に臨んでください。
転職エージェントを最大限活用する
転職エージェントを最大限活用することは、内部監査への転職を成功させるためにもっとも重要なポイントです。転職エージェントには、専任のエージェントが二人三脚のように親密にサポートしてくれるサービスがありますので、心強いでしょう。
転職エージェントは、転職者の希望条件や適性に合う求人を紹介してくれます。内部監査の求人は決して多くありませんので、転職エージェントが持っている情報は重要です。
転職エージェントは、応募書類や面接での効果的なアピール方法も熟知しています。さらに、企業側との連絡調整や条件交渉なども代行してくれます。転職エージェントを活用し、書類添削や面接対策、情報収集などを効率的に行いましょう。
内部監査におすすめの転職エージェント・サイトに関するQ&A

内部監査におすすめの転職エージェント・サイトに関する疑問・回答をQ&A形式で3点紹介します。
求人情報の内容やキャリアパスに関する質問などは、転職エージェントに登録して質問すれば、詳細な回答を得られるでしょう。
内部監査に向いている人は?
内部監査に向いている人は、次のような資質がある人です。
- 物事を大局的・客観的に見ることができる人
- 観察力・洞察力に優れている人
- 分析力・課題解決力がある人
- 裏方的な立場が苦にならない人
- 精神的にタフな人
内部監査は常にフラットな視点で不正や問題点を明らかにすることが求められます。不正や経営健全化のためには、妥協せずに問題点を分析し、解決策を提案するスキルも必要です。
内部監査はモノづくりや営業など売上に直接貢献する部署とは異なり、成果が見えにくい側面もあります。被監査部門の管理職や社員にとって耳の痛い指摘もしなければなりません。このような立ち位置が苦にならない人は、内部監査に向いているでしょう。
内部監査に向いていない人の特徴は?
内部監査に向いていない人の特徴は、次の通りです。
- コミュニケーション力が不足している人
- 人に指摘や指導をしたくない人
- 物事を俯瞰して見るのが苦手な人
- ITリテラシーに欠ける人
内部監査は、企業内の様々な部門から情報を収集したり、監査結果を受け入れてもらったりする必要があるため、コミュニケーションスキルは必須です。時には、経営陣・上層部に対して指摘や指導をしなければなりません。
内部監査は、個別の業務だけではなく、その業務が組織全体の中での位置づけなども把握する必要があるため、全体像を客観的に見るスキルも必要です。さらに、昨今の内部監査にはIT監査やシステム監査も含まれることから、ITリテラシーも重要です。
内部監査員に有利な資格の難易度は?
内部監査員に有利な資格には、すでに紹介した公認内部監査人(CIA)や内部統制評価指導士(CCSA)などが挙げられます。この2つは日本内部監査協会が認定しており、国際的に通用する資格です。
CIAはアメリカ発祥の資格で、内部監査人の能力を証明する資格です。受験に実務経験や推薦人が必要であるなどハードルが高く、合格率も低いです。CCSAは、内部統制の自己評価に関する能力を証明する資格です。CIAと同レベルの難易度と言われています。
CIA、CCSAともに、難易度はかなり高いです。その分、保有していれば高く評価されるでしょう。
内部監査におすすめの転職エージェント・サイトのまとめ

この記事は、内部監査で転職をお考えの方向けに、内部監査におすすめの転職エージェント・サイト情報や、内部監査の転職にエージェント・サイトを使うメリット・デメリットなどについて解説しました。
内部監査は役職クラスの求人がメインなので、求人募集は多くはありません。そのため、独自の求人情報を保有している転職エージェントの利用が不可欠です。まずは複数の転職エージェントに登録し、好条件の転職を実現してください。