近年SaaS業界が急激に成長しており、需要の高さから営業として挑戦する方も増えています。SaaS業界は2028年に3兆円規模※となるとも言われているため、将来的にも安定した働き方が期待できます。
しかし、これまでSaaS業界の営業経験がない方は「未経験でも転職できるのかわからない」という悩みもあるでしょう。未経験からSaaS業界へ転職するには、適切なキャリアプランを考えておく必要があります。
当記事では、SaaS業界の営業へ未経験から転職する方法、キャリアパス、転職理由まで詳しく紹介します。
SaaS営業に転職するメリット・デメリット、おすすめの転職エージェントについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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SaaS営業とは

SaaS営業とは、クラウド型ソフトウェアのサービスを法人・個人に向けて提案・販売する営業活動を指します。そもそもSaaSとは、インターネットを通じて提供されるサブスクリプション型のソフトウェアのことです。
継続的に顧客が商材を利用することで、収益を獲得する仕組みとなっています。基本的にSaaSは月額課金制のサービスとなっており、利用者が多いほど高い収益を獲得できます。
ただし、顧客の解約率が高くなると長期的に売り上げを得ることはできないため、SaaS営業によって解約率を減らす取り組みが必要です。スタートアップやITベンチャーを中心にSaaS営業の求人が急増しており、将来的にも重要な人材となるでしょう。
SaaS営業の年収
前提として、SaaS営業の年収は企業の規模や職種、ポジションによって大きく異なります。幅広い職種の求人情報を取り扱うdodaの情報によると、SaaS営業の年収は500万円〜800万円程度※が相場です。
ほかの業種と比べて高い年収を設定されているため、安定した働き方ができます。前職で営業経験やスキルがあれば、転職後に即戦力として高い年収からスタート可能です。
また、インセンティブ制度が採用されている求人もあるので、成果次第で高い収入を期待できるでしょう。
転職前に知っておきたいSaaS業界の主な職種

SaaS業界は営業だけでなく、いくつもの職種が存在します。人によって得意・不得意があるため、自分に合った職種を見つけることで理想的な働き方ができます。
一般的にSaaS業界の職種は、以下の通りです。
それぞれ職種の詳細について説明するので、ぜひチェックしてください。
インサイドセールス
インサイドセールスは、電話やメール、オンライン会議などの非対面手段から営業を行う職種です。顧客のもとで直接訪問せず、社内にいながら効率良く商談へとつなげられます。
見込み顧客に向けて商材の理解を深めてもらい、顧客育成から長期的な関係性構築を担います。顧客に合わせてニーズを引き出すことにより、深い関係性を築いていくことが重要です。
コミュニケーション能力が高く、オンライン営業に抵抗がない方ならインサイドセールスの職種に向いているでしょう。
フィールドセールス
フィールドセールスは、顧客と直接対面しながら商談・提案・契約を行う職種です。インサイドセールスを通じて確度の高い見込み顧客との関係性を築き、商材の詳細情報を伝えながら契約へとつなげていきます。
顧客一人ひとりの課題を聞き出し、商材を通じて解決策を提案することで深い関係を築けるようになります。顧客と直接対話・訪問して商談を進めることから、ほかの営業手法よりも効率良く成果率を向上可能です。
人と話すことが得意で、信頼関係を築くことに自信がある方ならフィールドセールスの職種に向いています。
マーケター
マーケターは、自社商品・サービスが売れるように戦略の立案・実行を担当する職種です。SaaSでは自社の商材と類似したものが競合他社に存在するケースもあるため、市場のニーズを分析しながら企画・プロモーション広告・ブランディング・SNS運用など売れる仕組みを作ることが求められます。
マーケターの戦略によって商材の売り上げが大きく変動するので、責任感を持ちながら取り組むことが可能です。マーケターは商材を売り込むために、論理的な思考やクリエイティブ発想、ITスキル、ライティング、コミュニケーション能力などが必要です。
商材を顧客に売り込むことに面白さを感じられる方であれば、マーケターとして活躍できるでしょう。
エンジニア
エンジニアは、SaaSの商材となるサービスの開発やカスタマイズを行う職種です。エンジニアの職種は細分化されており、フロントエンジニアやサーバーエンジニア、インフラエンジニアなどが存在します。
それぞれ職種によって業務内容が異なるため、エンジニアは経験やスキルが求められます。顧客の行動履歴をもとに、利便性を向上させるための機能追加もエンジニアの仕事の1つです。
企業によって求められるエンジニアスキルは異なりますが、トレンドやニーズに合わせた技術力が必要となります。プログラミングの経験やスキルを仕事に活用したい方は、エンジニアの職種がおすすめです。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは、商材の購入者をサポートする職種です。定期的に顧客が抱える課題や不満をヒアリングし、長期的に利用してもらえるようにサポートする役割があります。
顧客からの意見は開発部門へ共有し、商材の改善を行っていきます。SaaS企業において解約率を低下させながら、顧客の満足度・リピート率を向上させることは大切です。
効果的な改善策を提案するためにも、カスタマーサクセスは重要な役割を担っています。ヒアリング能力に長けている方であれば、カスタマーサクセスの職種が向いているでしょう。
SaaS営業への転職で市場価値が上がる理由

SaaS営業への転職で市場価値が上がる理由として、以下のような点が挙げられます。
それでは詳しく説明します。
成長中の市場で今後も発展が見込まれる
SaaS市場は年々成長を続けており、2020年から2050年までの30年間で約10倍成長※すると言われています。IT・スタートアップ企業も多く参入しており、資金調達の大部分がSaaSとなっていく傾向にあります。
また、近年デジタル化が急激に進んでいるため、利便性の高いSaaS製品の開発を進める企業も多いです。導入のハードルも低く、システム開発の手間やコストもかかからないので企業側としてもメリットが大きいです。
今後もSaaS市場は成長を続けていくと予想されており、求人案件も増加していくと考えられています。
参照元
日本人のSaaS営業が少ない
国内においてSaaS事業の普及はここ数年であるため、SaaS営業経験がある日本人は少ないです。一方SaaS系企業は売上を拡大させていることから積極的に営業職の人材を採用しており、SaaS営業経験者の需要は高くなっています。
企業によってはSaaS営業を担当できる人材の育成・強化に力を入れているので、これまで経験がない方でも活躍することは十分可能です。SaaS営業として転職すれば、経験やスキルを磨きながら将来的に市場価値の高い人材として活躍できるでしょう。
シンプルなビジネスモデルでキャリアアップしやすい
成長中であるSaaS系企業の営業は、多くの経験やスキルを積めるのでスキルアップやキャリアアップがしやすくなっています。SaaSはシンプルなビジネスモデルであるため、顧客をスムーズに購買へとつなげることが可能です。
データ分析をもとに仮説・検証を繰り返すので、分析力も身につけられます。また、多くのSaaS系企業では「The MODEL型」という分業型のマーケティングセールスプロセスを取り入れています。
The MODEL型とは、集客から商談までの各プロセスで情報を可視化・数値化しながら売上の増加を図る手法です。世界的にも広く普及している手法であり、SaaS系企業に転職すれば仕組みを早く経験できるようになります。
SaaS系企業はベンチャーが多く、昇給や昇格もしやすいのでキャリアアップを見据えた転職ができるでしょう。
クライアントとの信頼関係が重要視される
SaaSのビジネスモデルは、顧客が継続的に商材を利用することで売上を上げていきます。そのためにはクライアントとの信頼関係を築く必要があり、SaaS営業によって関係性を深めることが重要です。
一般的な営業スタイルではノルマが設けられているため、強引な手法で顧客を契約へとつなげることもあります。しかし、SaaSは継続的に商材を利用してもらうことで長期的な売上を得られるので、一度契約したからといって終わりではありません。
顧客が悩んでいることは何か、どんなものを求めているのかを追求し、ニーズの合った価値を提供することで継続的な関係性を築けます。そのためSaaS営業は、クライアントとの良好な信頼関係を築くためにも重要な役割を担っているのです。
転職先によっては高年収が期待できる
SaaS系企業は顧客から継続的な売上を見込めるため、転職先によっては高年収が期待できます。年齢に関係なく経験やスキルを重視される傾向にあり、実力次第では短期間のうちに昇給・昇格が可能です。
例えばクラウド会計ソフトを提供しているfreee株式会社では、平均年収が644万円※と高く設定されています。従来では年齢によって給与が変動するケースが多い傾向にありましたが、SaaS事業が展開されたことによって若い世代でも高年収を獲得できるようになっています。
もちろん企業や経験によって平均年収は異なりますが、SaaS業界では現職よりも年収アップを十分に期待できるでしょう。
SaaS営業は未経験でも転職は可能?

結論から言うと、SaaS営業は未経験者でも転職することは可能です。SaaS業界は急激に成長していますが、SaaS営業に対応できる人材は不足しているので転職しやすくなっています。
もちろんSaaSについて一定の知識は求められるため、基本的な業務内容やビジネスモデルについて学習は必要です。また、未経験からSaaS営業として転職する場合、明確な転職理由や志望動機、現職での成果などを選考時にアピールすることが求められます。
SaaS営業では数値管理が求められるので、現職での成果を数値として面接時にアピールすることが効果的です。SaaS業界に転職を検討している求職者は多いことから、差別化を図るために、なぜSaaS営業をしたいのかを自分の言葉で伝えられるようにすることも重要です。
SaaS営業は未経験者でも転職は可能ですが、難易度は高めなので転職活動ではしっかりと対策しておくようにしましょう。
SaaS営業はきついって本当?

SaaS営業は将来性のある職種ですが、仕事がきつい点もあります。SaaSはサブスクリプション型のソフトウェアを商材とするため、営業パーソンは数値管理をしながら目標に向けた取り組みが必要です。
例えば月100件のサービス利用者の受注を最終目標とする場合、KPI(重要業績評価指標)として日単位の増加率や商談獲得率などを設定します。数値を分析せず気合いだけで目標を達成することは困難であるため、KPIに焦点を当てながらのマネジメントが求められます。
また、SaaS営業ではインサイドセールスやフィールドセールス、マーケター、エンジニア、カスタマーサクセスなど各工程で担当者が分かれているので、1人だけで数字を追えばいいというわけではありません。各担当者と連携せず、独りよがりな行動を取っていると、仕事としてもきつさを感じてしまいます。
以上のような点を念頭に置いておくことで、SaaS営業のきつさを理解した上で最適な取り組みができるようになるでしょう。
関連記事>>SaaS営業はなぜ難しい・きついと言われる?市場価値や向いている人徹底解説
SaaS営業に転職するメリット

SaaS営業に転職することで、以下のようなメリットがあります。
それでは詳しく解説します。
サービス・製品の押し売りがない
SaaS営業はサービスや製品を押し売りすることはありません。なぜなら商材を継続利用してもらうことが重要だからです。
従来のような訪問営業はノルマを気にするあまり、商材を求めていない顧客に対して押し売りのようなアプローチしがちです。SaaS営業では顧客からのヒアリングによって課題を特定し、改善を繰り返しながら継続的な利用を促す必要があります。
無理に商材を売り込む必要はないため、営業パーソンとしても負担が少なくメリットとなるでしょう。
外資系企業への転職に活かせる
国内で成長中のSaaS業界ですが、最先端はアメリカや中国となっています。特にアメリカは勢いがあり、日本でもSaaS系外資系企業が多く参入している状況です。
日本の企業と比べて転職の難易度は高いですが、SaaS系企業の経験があれば強みとしてアピールできます。また、年収アップも期待できるため、安定した働き方を目指せます。
ハイクラスの外資系企業への転職に活かせる点は、SaaS営業に転職するメリットの1つです。
リモートワークや副業など柔軟な働き方が可能
SaaS系企業の多くはITやベンチャー、スタートアップであるため、古い考え方の企業は少ないです。リモートワークや副業などを許可している企業も多く、柔軟な働き方ができます。
例えば家事や育児で忙しい方は、自宅からSaaS営業を行うことも可能です。勤務時の服装にも規則がないSaaS系企業もあり、自分らしい働き方を実現できます。
昔ながらの古い会社の考え方に縛られず、現代らしい柔軟な働き方ができる点もSaaS営業に転職するメリットです。
SaaS営業に転職するデメリット

SaaS営業に転職することで、以下のようなデメリットも存在します。
良い点だけに注目するのではなく、悪い点についても理解しておくようにしましょう。
顧客に合わせた提案が難しい
SaaS事業は1つのサービスを多くの人に利用してもらうビジネスモデルであるため、顧客1人ひとりに合わせて提案することは難しいです。顧客の課題を個別に解決するためには、サービスを幅広く展開する必要があり、コストもかかります。
1つのサービスで利用者全員の課題を解決するための提案はできないので、少なからず妥協して利用してもらわなければいけません。そのため顧客に合わせたサービスを提供したい方にとっては、SaaS営業にデメリットを感じるでしょう。
契約を取ってもインセンティブが大きくない
SaaS営業は単発の売り上げが低い傾向にあるため、営業で契約を取れたとしても高いインセンティブは期待できません。一般的な営業では単価の高い商材を取り扱うこともあるので、契約が取れるとインセンティブが大きくなりやすいです。
収入面を重視する方にとってインセンティブの大きさは重要なポイントとなり、SaaS営業では物足りなさを感じます。営業の経験やスキルに自信があったとしても、SaaS営業では求めているような成果報酬を得られない可能性は高いです。
外資系企業であれば年収1,000万円以上も期待できるため、収入面を重視する方は求人内容をチェックしてみると良いでしょう。
単発の売上金額が少ない
SaaS事業はサブスクリプション型の料金形態となっており、顧客から月額の利用料金を得ることで利益としています。高いものを購入してもらうビジネスモデルではないため、1回の売上はあまり高くはありません。
不動産や金融のような営業では大きな金額を動かせますが、単発の売上金額が少ないことにモチベーションが低下する方もいます。SaaS営業は多くの利用者を増やすことで高い売上を期待できるので、単発ではなく長期的な成果を出すことにやりがいを感られる方には最適です。
SaaS営業に向いている人

SaaS営業は、以下のような人に向いています。
それでは詳しく説明します。
コミュニケーション能力が高い人
SaaS営業は顧客と信頼関係を築く必要があるため、コミュニケーション能力が高い人に向いています。ただ商材について説明するのではなく、顧客との親身なヒアリングを通じてニーズに合った解決策を提案することが大切です。
結果として顧客から継続的にサービスを利用してもらえるようになり、長期的な売上へとつなげられます。また、営業パーソンは顧客だけでなく社内チームとの連携も必要になるので、状況に合わせて柔軟な対応が求められます。
そのためコミュニケーション能力が高い人であれば、SaaS営業で活躍できるでしょう。
新しい製品や技術の知識を覚えるのが好きな人
SaaS業界は日々進化しているため、新しい製品や技術の知識を積極的に吸収できる人がSaaS営業に向いています。例えばSaaS営業では数値管理や分析が必要になるので、業界で活用されているCRMツール・分析ツールなどを使いこなすことが大切です。
状況に応じて柔軟な対応を行えば、顧客提案の質を最大限高めることが可能です。日々進化する業界のトレンドをチェックし、常に学習する姿勢を持てる人ならSaaS営業として成長できるでしょう。
ノルマや目標達成することが苦にならない人
SaaS営業では、最終的な目標に向けて売上目標や契約継続率といったKPIが設定されます。ノルマや目標を達成することに意欲的な方は、SaaS営業に向いています。
目標達成のためにプランを立て、実行へと移せる行動力があればSaaS営業として成功できます。もし失敗したとしても、フィードバックをもとに改善しながら成長する姿勢が必要です。
明確な目標を設定し、達成に向けて前向きに取り込める方であればSaaS営業にやりがいを持てるでしょう。
SaaS営業に向いていない人

SaaS営業は、以下のような人には向いていません。
上記のような点に当てはまる方は、SaaS営業として転職すべきか慎重に検討するようにしましょう。
チームで動くのが苦手な人
SaaS営業は営業パーソンだけでなく、マーケティング部門やエンジニアチームと連携しながら進めていきます。単独でアクションを起こすとトラブルの原因となり、自分だけでなく企業全体に迷惑がかかります。
チーム全体で協力しながら取り組むことで、顧客に向けて最適なサービスを提供可能です。そのため独立思考が強く、チームで動くのが苦手な方は、SaaS営業には向いていないといえるでしょう。
顧客よりも自分の売上を考えてしまう人
SaaS営業は、顧客の課題を解決できる商材について提案することが主な仕事内容です。会社からの評価や自分の利益を優先してしまう方は、顧客に強引なアプローチをして失敗する恐れがあります。
もし強引なアプローチで顧客を売上へとつなげたとしても、商材の満足度を高められず途中で離脱してしまう可能性は高いです。SaaS事業は多くの顧客に継続的なサービス利用を行ってもらうことで、長期的な売上を見込めます。
そのためには顧客一人ひとりと信頼関係を築く必要があるため、自分の売上を重視する方には不向きです。
製品やサービスの更新に追いつけない人
SaaS業界はテクノロジーが急激に進化しているため、製品やサービスは常に更新されています。以前と同じ環境では対応できないことも多いので、営業パーソンは柔軟な対応が求められます。
固定されたルールのもとで業務を続けたい方にとって、変化が多い環境はストレスに感じる可能性が高いです。逆に変化を楽しみながら日々成長できる方であれば、SaaS営業として活躍できます。
SaaS業界の変化に対応できるかを慎重に見極め、営業パーソンとして業務を続けられるか判断しましょう。
未経験からSaaS営業に転職するポイント

未経験からSaaS営業に転職するには、以下のようなポイントをチェックしてください。
転職を成功させるためにも、ぜひ参考にしてください。
自己分析を行い自分の強みを知る
未経験からSaaS営業に転職する場合、自己分析から自分の強みを見つけ出すことが大切です。曖昧な考えでSaaS営業として転職すると、入職後にミスマッチが発生して早期離職へとつながってしまいます。
なぜSaaS営業を目指すべきなのかを自己分析で明確にすれば、転職の軸が定まりブレをなくせます。まずはSaaS営業の職務内容をまとめ、自分の経験やスキルがどのように活かせるのかを整理してください。
例えば現在の仕事をもとに、顧客の課題解決や顧客対応の経験を整理しながら文章としてまとめます。なぜ自分がSaaS業界を目指すべきなのかをしっかりと自己分析することで、転職活動で企業に向けた良い志望動機を伝えられるようになるでしょう。
面接対策を徹底する
未経験からSaaS営業に転職するには、企業の採用担当者に好印象を残せるように面接対策が必要です。選考書類で自分の強みをアピールできたとしても、面接時にうまく伝えられなければ内定を獲得することはできません。
特にSaaS営業では製品やビジネスモデルの理解が求められるため、事前に知識を身につけながら対策することが大切です。また、志望動機や自分の強みについて受け答えを練習しておくことで、本番ではスムーズに対応できます。
転職エージェントのサービスを利用すれば、担当のキャリアアドバイザーが面接対策をサポートしてくれます。1人で面接対策を行うことが難しい方は、ぜひ転職エージェントのサポートを活用してください。
企業が求める人材かどうか見極める
転職市場には多くのSaaS系企業がありますが、取り扱う製品や顧客層、営業スタイルはそれぞれ異なります。理想的な転職先を見つけるには、自分の経験やスキル、希望する働き方ができる企業を探すことが大切です。
希望条件に合っている企業を見つけるには、公式サイトや採用ページから事業内容や募集人材についてチェックします。また、インターネット上にある口コミサイトから社風や評判などを調査することで、自分に合った企業かどうか判断できます。
効率良く未経験者を歓迎しているSaaS系企業を見つけたいなら、転職サイトや転職エージェントを活用することで情報収集が可能です。担当のキャリアアドバイザーから求人先の内情についても紹介してもらえるため、応募後のミスマッチを防止できます。
自分の希望条件だけでなく、企業側の募集要項をチェックしながら求めている人材かどうか見極めるようにしましょう。
SaaS営業への転職におすすめのエージェント

こちらでは、SaaS営業への転職におすすめのエージェントを3社紹介します。
各エージェントの詳細や特徴を説明するので、ぜひ利用を検討してください。
SQiL Career Agent

- 営業スキルに関するデータ・知見から求職者をサポート
- 求められる営業スキルを定量アンケート・定性インタビューで調査
- 専属のキャリアアドバイザーが求職者のアピールポイントを明確化
SQiL Career Agentは、営業職に特化した転職エージェントです。営業スキルに関するデータ・知見を強みとしており、営業職の転職を検討している求職者に向けたサポートを行っています。
営業職を細分化することで、求められる営業スキルを定量アンケート・定性インタビューで調査しています。効果的なデータをもとに、専属のキャリアアドバイザーが求職者のアピールポイントを明確にしてくれる点が特徴です。
スキルの棚卸もサポートしており、実現したいキャリアを明確にしながら、今後身につけるべきスキルを提案してもらえます。営業職の転職支援に特化しており、効果的な転職サポートを求めるならSQiL Career Agentの利用がおすすめです。
SQiL Career Agentの基本情報 | ||
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運営会社 | 株式会社セレブリックス | |
公式サイト | https://sqil-career.com/ | |
公開求人数 | 非公開(2025年5月13現在) | |
主な求人職種 | 営業職 |
関連記事>>SQiL Career Agentの評判・口コミ
9Eキャリア

- 求職者と併走しながら転職活動をサポート
- 将来性の高い営業職の求人を紹介
- 応募書類作成や企業に合わせた面接対策などもサポート
9Eキャリアは、求職者と併走しながらサポートしてくれる営業職特化の転職エージェントです。SaaSだけでなく、カスタマーサクセスやインサイドセールス、IT業界営業職、キャリアアドバイザー職など将来性の高い職種を紹介してもらえます。
営業職に領域特化しているため、他社サービスと比べて提案してもらえる求人が豊富にあります。応募書類作成や企業に合わせた面接対策などもサポートしてもらえるので、内定獲得率を向上可能です。
求職者ファーストでサポートしており、運営側から無理に転職活動を勧めることはありません。中長期的なキャリアを考えながら転職を支援してもらうことができ、将来性の高い営業職の求人を見つけられます。
営業職の求人数やサポート面の充実度を重視するなら、9Eキャリアの利用がおすすめです。
9Eキャリアの基本情報 | ||
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運営会社 | 株式会社9E | |
公式サイト | https://9e-career.com/ | |
公開求人数 | 非公開(2025年5月13現在) | |
主な求人職種 | カスタマーサクセス職、インサイドセールス職、SaaS・IT業界営業職 キャリアアドバイザー職、営業職 |
関連記事>>9Eキャリアの評判・口コミ
hape Agent

- 顧客満足度98%の実績
- 独自システムである「Direct Search」を活用して豊富なアクティブ求人を閲覧可能
- 内定獲得後も定期的なフォローが可能
hape Agentは、顧客満足度98%の実績※がある営業職特化型の転職エージェントです。初回ヒアリングでは60分、案件紹介60分、面接対策90分と時間をかけて丁寧なサポートを行ってくれます。
これまでの経験をもとに豊富なデータを蓄積しており、選考書類の添削や経歴書作成、面接対策などによって内定獲得率を向上できます。独自システムである「Direct Search」を活用することによって、豊富なアクティブ求人を閲覧できる点も魅力です。
内定獲得後もフォローしてもらえるため、入職後に悩みや不安があればいつでも担当のキャリアアドバイザーに相談できます。公式サイトには在籍しているコンサルタントも紹介されており、安心してサポートを受けることが可能です。
丁寧なサポートとフォローを求めるなら、hape Agentの利用がおすすめです。
hape Agentの基本情報 | ||
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運営会社 | 株式会社hape | |
公式サイト | https://agent.hape.co.jp/ | |
公開求人数 | 非公開(2025年5月13現在) | |
主な求人職種 | 営業職 |
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SaaS営業への転職で評価されるスキル

SaaS営業への転職で評価されるスキルとして、以下のようなものがあります。
スキルは転職活動で強みとなるため、身につけておくようにしましょう。
サービス・製品の知識
SaaS営業として転職するなら、顧客に提供するサービスや製品の知識は必要不可欠です。自社サービスでどのような課題を解決できるのかを理解していなければ、顧客に最適な提案はできません。
SaaS営業で十分な成果を出すためには、提供する商材の魅力をしっかりと把握しておく必要があります。また、SaaS系企業の商材は常に変化を続けているため、新しいことに前向きな姿勢があると成長できます。
取り扱っている商材の魅力を理解してもらうためにも、常に最新の知識を身につけておきましょう。
ヒアリング力
SaaS営業では、顧客の課題を引き出すためにもヒアリング力が必要です。営業パーソンのヒアリング力が低いと、顧客の悩みや課題を把握できず、最適なアプローチができなくなります。
高いヒアリング力から効果的な提案ができれば、顧客に納得してもらった上でサービスを継続的に利用してもらえます。ヒアリング力は生まれながら身についているものではなく、普段の生活や仕事から習得できるスキルです。
常に相手の気持ちに寄り添う意識を大切にすることで、ヒアリング力を強化して納得感のある提案ができるようになるでしょう。
課題解決能力
SaaS営業では、自分と顧客に対して課題解決能力が求められます。まずSaaS営業は短期間で成果を求められるため、営業パーソンは蓄積したデータを分析しながら営業の計画を立てなければいけません。
営業パーソンとしての直感だけを頼りにしていても、論理的な思考がなければ営業活動は失敗に終わってしまいます。次に顧客についてですが、課題をどのように解決できるのかを正しく提案することが大切です。
商談のヒアリングをもとに顧客の悩みを引き出し、分析をしながら解決できる製品の機能を伝えていきます。結果として顧客にサービスの魅力を理解してもらえば、売上へとつなげることができるでしょう。
SaaS業界への転職理由を書く際の注意点

SaaS業界への転職理由を書く際には、以下のような点に注意してください。
それでは詳しく説明します。
自分の経験とSaaS業界で活かせるポイントをまとめる
まずは自分の経験を棚卸ししながら、応募先のSaaS系企業で活かせるポイントをまとめていきます。応募企業が求める人材と自身の強みを結びつけることで、選考書類から採用担当者に好印象を与えられます。
BtoB領域の経験者であれば、過去の担当業務や実績などを具体的に示すことが大切です。例えば売上目標の達成経験があるなら、具体的な数値として説明すれば強みとしてアピールできます。
また、SaaS営業ではIT関連のサービスを取り扱うことが多いので、ITスキルや知識があれば即戦力としてアピール可能です。プログラミングスキルやデータ分析などのITスキルがあれば、エンジニアチームとの連携や分析力が高く評価されます。
もしSaaS業界が未経験だったとしても、これまでの経験から強みを活かせるポイントがあれば応募先のSaaS系企業から好印象を持ってもらえるでしょう。
SaaS業界でどのように成長したいかを明確にする
SaaS業界への転職理由を書く際には、どのように成長したいのかを明確にすることも重要です。転職活動では待遇や福利厚生などを強調しがちですが、それだけでは企業側からは貢献度が低いと評価されてしまいます。
SaaS業界でのキャリアプランを具体的に説明すれば、成長意欲の高い人材として評価してもらえるようになります。そのためには企業の事業内容やビジョンを自分のキャリアプランと結びつけながら、磨きたいスキルや目標を設定してアピールすることが大切です。
また、新しい技術や知識を積極的に学ぶ姿勢をアピールすることで、企業側から魅力的な人材として評価されます。SaaS業界で磨きたいスキル、目標など成長したい内容を明確にしながら強みを伝えるようにしましょう。
SaaS営業からのキャリアパスは?

SaaS営業からのキャリアパスとして、以下のようなものがあります。
それでは詳しく解説します。
フィールドセールス
フィールドセールスのキャリアパスは、セールスマネージャーや営業部長などの役職を目指せます。営業パーソンとして成果を出し続けることで、会社からの評価が上がり段階的な昇進が可能です。
ほかにも営業の現場経験や管理職の実績をもとに、クライアント企業に向けて営業戦略の立案や経営面のアドバイスを行うコンサルタントとしても活躍できます。社内外から信頼関係を構築することで、営業コンサルタントのポジションになれる可能性も高いです。
将来的には営業経験や実績を活かし、フリーランスとして独立することも1つの手段です。フィールドセールスで得た人脈やスキルを活用することで、顧客を獲得しながら事業展開ができるようになるでしょう。
インサイドセールス
インサイドセールスのキャリアパスは、インサイドセールスチームをリードするインサイドセールスマネジャーの役職を目指せます。インサイドセールスマネジャーはチーム全体の成果を出すための責任があり、目標設定やパフォーマンス、人材育成・強化などを行います。
インサイドセールス領域で長年の営業経験やスキルが必要になるため、十分な経験年数が必要です。インサイドセールスからフィールドセールスとして異動するキャリアも検討でき、身につけたコミュニケーション能力をもとに顧客との対面営業でニーズを深く理解できるようになります。
インサイドセールスの経験を活かせば、マーケティングやカスタマーサクセスの職種に転職することもできるでしょう。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは既存顧客をフォローする職種であるため、アップセルや解約率改善などの経験が身につきます。顧客対応やプロダクト理解、データ活用、戦略立案など業務も多岐に渡り、自分の志向に合わせた方向へと進めます。
例えばカスタマーサクセスとして実務経験を積むことで、チーム全体を牽引するカスタマーサクセスマネージャーやカスタマーサクセス部門責任者などを目指すことが可能です。目標設定やパフォーマンス、人材育成・強化などを行いながら、既存顧客の継続的な利用率増加を目指します。
データ活用や戦略立案の経験を活かすことで、事業開発や事業企画ができるBizDevのキャリアパスを目指すこともできるでしょう。
マーケティング
SaaS系企業のマーケティング職は、顧客のLTV最大化を支援する役割があり、幅広いキャリアパスを目指せます。マーケターは商材を売り込むための戦略立案や実行を担当する役割があり、経験やスキルを重ねることでマーケティング責任者にもなれます。
ほかにもユーザー視点のプロダクト開発を行うプロダクトマネージャーや、カスタマーサクセス、インサイドセールスへの転向も可能です。将来的にはマーケターとしての知見をもとに、フリーランスコンサルタントとして独立して、BtoB SaaSマーケティングの支援や広告の代理運用などの業務も対応できるでしょう。
SaaS営業への転職に関するよくある疑問

最後に、SaaS営業への転職に関するよくある疑問について、以下の内容を回答します。
疑問を解消するためにも、ぜひ参考にしてください。
SaaS業界の注目企業は?
SaaS業界で注目されている企業としては、サイボウズやチャットワーク、zoom、freee、adobeなどがあります。各企業はそれぞれSaaS系の製品を取り扱っており、サブスクリプション型のサービスによって大きな利益を獲得しています。
とくにチャットワークやzoom、freeeなどは幅広いビジネスシーンで活用されており、社内メンバーや取引先とのやり取りには欠かせないツールです。今後もサービスの利用者数は増加していく傾向にあり、SaaS業界の企業として大きく成長した成功事例といえるでしょう。
SaaSとPaaSの違いとは?
PaaS(Platform as a Service)とは、アプリケーションを開発・実行・管理するためのプラットフォームをクラウド経由で提供するサービスです。PaaSプロバイダーは開発者がアプリケーションを作るために必要なプラットフォームをクラウド上に用意してくれるため、自前で用意・管理する必要がなく開発に集中できます。
一方SaaS(Software as a Service)は、ビジネスや個人が使用するために提供されるアプリケーションです。ユーザーはアプリケーションを使うだけなので、PaaSのように開発環境を提供するわけではありません。
すぐに業務で使えるツールを求めるならSaaS、自社用にカスタマイズしたアプリを開発したいならPaaSの選択がおすすめです。
SaaS業界への転職難易度は高いですか?
SaaS業界は将来性と成長性が高いですが、転職難易度は高い傾向にあります。SaaS市場は近年急激に成長しており多くの人材を求めていますが、競争率が激化しているのでベンチャー・スタートアップ企業に人気が集中しています。
企業側としては成長意欲が高く即戦力となる人材を求めているため、求められる経験やスキルも高いです。未経験からでもSaaS営業として転職することは可能ですが、応募する企業の業務内容やビジネスモデルについて学習しておく必要はあります。
自己分析を行いながら明確な転職理由や志望動機、現職での成果などを選考時にアピールすれば、ほかの求職者との差別化を図りながら採用担当者に好印象を持ってもらえるでしょう。
SaaS営業は飽きるって本当?
結論から言うと、SaaS営業に飽きるかどうかは人によります。SaaS業界は日々進化しており、状況に応じて柔軟な対応が求められます。
新しい提案や戦略を考える機会も多いため、1つのやり方に固執してしまう方には不向きです。また、SaaS営業ではデータ分析や顧客とのコミュニケーションの業務が多いので、こちらの領域が不得意な方は飽きやすい傾向にあります。
常に新しいことを学ぶ前向きな姿勢があり、決められたルーティンワークが苦にならない方であればSaaS営業として活躍できるでしょう。
SaaS業界に転職する理由は何ですか?
SaaS業界は世界的に成長を続けており、国内においても将来性・成長性が高いです。今後もデジタルトランスフォーメーション推進によって利用者は増加すると予想されているため、安定した売上を期待できます。
SaaS営業では顧客のニーズを把握しながら課題解決の提案を行うので、長期的な信頼関係を築きながら利用者数を増やすことにやりがいを感じられます。安定した売上から、高収入を見込める点もSaaS業界に転職する理由といえるでしょう。
SaaS営業への転職のまとめ

今回は、SaaS業界の営業へ未経験から転職する方法、キャリアパス、転職理由まで詳しく紹介しました。SaaS業界は将来性・成長性が高い業界であり、今後も成長を続けていくと予想されています。
SaaS営業として転職することで、多くの顧客と信頼関係を築きながら継続的な売上アップに貢献できます。国内ではSaaS営業に対応できる人材は不足していることもあり、いち早く担当者になることで需要の高い営業パーソンとして活躍することが可能です。
転職先によっては高い年収も目指せるため、安定した働き方を期待できます。SaaS営業としての転職を検討しており、計画的に転職活動を進めたいなら、ぜひ当記事で紹介した転職エージェントの利用を検討してください。