- IT業界は未経験で転職できるって本当？
- IT業界に興味があるけど、未経験者の就職難易度はどのくらい？
- 未経験でのIT業界転職は「やめとけ」っていわれるのはなぜ？
このような疑問や悩みをお持ちの方も多いでしょう。この記事では、IT業界に未経験で転職するメリットや年齢別の就職難易度、未経験からIT業界へ転職するための具体的なステップなどを詳しく解説します。
あわせて、「厳しい」「やめとけ」などといわれる理由や、エンジニアを辞めた人の体験談なども紹介します。IT業界への転職が向いているかがすぐに分かりますので、ぜひ参考にしてください。
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IT業界の主な職種と仕事内容
IT業界と一口にいっても、幅広い職種があります。そこで、IT業界の主な職種と仕事内容について解説します。
システム開発を担うエンジニア職
システム開発を担うエンジニア職は、IT業界を代表する職種の一つです。システムエンジニアは、顧客のニーズを受けてシステム、アプリケーション、ソフトウェアなどの開発を行います。具体的には、要件定義、システム設計、プログラミング、テスト、運用・保守などです。
ITエンジニア職には、次のように様々な職種があります。
- アプリケーションエンジニア（プログラマー、SEなど）
- インフラエンジニア（ネットワークエンジニア、サーバーエンジニアなど）
- セキュリティエンジニア
エンジニア職には専門的なスキルや知識が必要ですが、未経験者歓迎の求人もそれなりにあります。実務経験や研修、自己学習を通じてスキルアップを図ることは可能です。
企業のIT課題を解決するITコンサルタント
企業のIT課題を解決するITコンサルタントも、IT業界の代表的な職種です。コンサルタントは、顧客が抱えている課題の解決を図るために、改善策を提案したり、運用をサポートしたりします。ITコンサルタントは、顧客の業務プロセス、システムなどを分析し、ITを用いて解決に導きます。
昨今は、DX推進、リモートワークの推進、セキュリティ強化、AI技術の導入などを図る企業が多く、これらのサポートを行うITコンサルタントのニーズが高いです。ITコンサルタントは、ITの知識・スキルに加え、経営やビジネスの知識も求められます。企業経営や企業分析のスキルがあれば、未経験でもITコンサルタントに転職しやすいでしょう。
IT製品・サービスを広める営業・マーケティング職
IT業界の職種には、IT製品・サービスを広める営業・マーケティング職もあります。IT関連の製品・サービスの販売や、販売促進に向けた広告宣伝などを行う仕事です。
具体的な仕事内容は、企業によっても、扱う製品・サービスによっても異なります。営業は、製品・サービスを販売するだけではなく、顧客のニーズの把握、最適なIT製品・サービスの提案、納品、アフターフォローなどを行うことが多いようです。マーケティングは、市場調査、データ分析、商品企画、プロモーション企画、営業戦略の策定などがメインとなるでしょう。
IT業界が未経験でも、他業界で営業・マーケティング職の経験があれば、勤まりやすい仕事と言えます。
プロジェクトの企画・進行を支えるプロデューサー・ディレクター職
プロジェクトの企画・進行を支えるプロデューサー・ディレクター職も、IT業界の主な職種の一つです。一般的に、プロデューサーは、プロジェクトの企画立案や全体の進行管理、予算管理などを担う人を指します。対して、ディレクターは、現場の指揮監督、制作進行などを担う人です。
しかし、IT業界では両者の境目が曖昧なことも多いです。「プロジェクトマネージャー」と呼んでいる企業もあります。アプリケーション開発、ソフトウェア開発などのプロジェクトで、上記のような役割を担う点は共通です。
未経験で、いきなりプロジェクト管理を任されることは、なかなかありません。しかし、他業界で同様の経験があれば、IT業界でもそのノウハウを活かせるでしょう。
サポート業務を担うIT事務スタッフ
サポート業務を担うIT事務スタッフも、IT業界の重要な職種です。主にITエンジニアのサポート業務を担います。具体的には、開発されたシステムのマニュアル作成や更新、パソコン・周辺機器の初期設定、IT機器の管理などです。企業によって、部署間の情報共有を担うこともあります。書類作成、電話やメールの対応、来客対応、備品管理など、一般的な事務作業も行います。
IT事務スタッフは、転職時に、ITに関する専門知識・スキルを要求されることはあまりありません。しかし、一般的な事務処理能力に加え、システムやネットワークの知識があれば、選考でアピールできるでしょう。
ユーザー対応の最前線を担うヘルプデスク職
ユーザー対応の最前線を担うヘルプデスク職も、IT業界を代表する職種です。ヘルプデスク職は、パソコンやシステムを使用しているユーザーからの問い合わせやトラブル対応にあたる仕事です。社内の従業員からの問い合わせに対応する「社内ヘルプデスク」と社外からの問い合わせに対応する「社外ヘルプデスク」に分けられます。
ヘルプデスクでは解決できない、高度な専門知識が必要なトラブルなどは、専門のエンジニアに問い合わせます。トラブルやクレームに冷静かつ柔軟に対処できる人、コミュニケーション力がある人に向いている仕事です。
ヘルプデスク職は、未経験者歓迎の求人が比較的充実しています。短期間の研修でも対応できる業務が多いためです。
IT業界未経験の転職は厳しい？やめとけといわれる理由
IT業界に未経験で転職するのには、厳しい側面もあります。次のような理由から「やめとけ」といわれることもあるため、注意が必要です。
労働時間が長くなりがち
労働時間が長くなりがちなことは、IT業界未経験の転職が「厳しい」「やめとけ」といわれる理由の一つです。システム開発の現場では、納期が厳しく設定される傾向にあります。成果物を間に合わせるために、長時間労働を余儀なくされるケースは多いです。状況次第では、休日出勤が必要なこともあります。
ただし、残業や休日出勤の頻度や時間は、企業や職種によってかなり異なります。休日出勤しても、代休を取得できるかもしれません。
求人に応募する前に、実際の就業環境を確認しておきましょう。自分で調べるのが難しい場合は、当該求人を扱っている転職エージェントに問い合わせてみてください。
トラブル対応や調整などの業務が多い
トラブル対応や調整などの業務が多いことも、IT業界未経験の転職は「やめとけ」といわれる理由です。システム開発や運用においては、予期しないエラーや問題がしばしば発生します。ITシステムは複雑ですし、ソフトのアップデートや故障などもあるため、トラブルはつきものです。
システム開発や設計以外に、スケジュールの調整やクライアント対応などの業務も多いため、イメージしていた仕事と違うこともあるでしょう。プロジェクトメンバーと協力してプロジェクトを進める際は、周囲とのコミュニケーションも求められます。一人での作業を好む人は、慎重に考えた方がいいかもしれません。
常に最新の技術を学び続ける必要がある
IT業界では、常に最新の技術を学び続ける必要があります。このことも、「厳しい」「やめとけ」といわれる理由です。IT技術は刻々と進歩しており、新たなツールや言語などが次々に出ています。そのため、常に最新情報をチェックし、技術や知識を習得しなければなりません。
しかし、業務時間内にすべてを習得するのは、なかなか難しいのが現実です。業務時間外や休日に、自主的に勉強している人も多いようです。プライベートの時間を削ってでも学びたい人は問題ありませんが、そうでない人には苦痛かもしれません。
IT業界に未経験で転職するメリット
IT業界に未経験で転職するメリットとして、主に次の3点が挙げられます。
メリットが大きいと感じる方は、ぜひ転職を前向きにご検討ください。
成長市場で将来性が高い
IT業界に未経験で転職するメリットとしてまず挙げられるのが、成長市場で将来性が高い点です。IT業界は、市場規模が年々拡大しています。企業のDX化やリモートワークの推進、AI技術の導入などが進んでおり、社会的なニーズは今後も高まるでしょう。そのため、IT業界は、今後も堅調に成長すると期待できます。
ITの知識は、今後、幅広い業界で必要になるため、IT業界から転職する際も、高く評価される可能性が高いでしょう。IT業界で知識や経験を積むことで、中長期的なキャリアパスを描きやすくなると考えられ、この点もメリットと言えます。
スキル次第で年収アップやスピード昇進も可能
IT業界はスキル次第で年収アップやスピード昇進も可能であり、この点も未経験で転職するメリットと言えます。IT業界には様々な職種があり、キャリアパスも多様です。
IT業界全体として人手不足が続いているため、給与水準は比較的高く設定されています。特に、専門性が高い分野は、需要が高い割に人手が足りないため、スキル次第でスピード昇進も可能です。
たとえば、セキュリティエンジニア、ITコンサルタントなど、技術だけではなくコミュニケーション力、マネジメント力なども必要な職種は、高年収を得やすいでしょう。また、多国籍企業のプロジェクトに参画すれば、グローバル人材としてのキャリアを築けるかもしれません。
自由な働き方を実現しやすい
自由な働き方を実現しやすいことも、IT業界に未経験で転職するメリットです。IT業界では、フレックスタイム制や時短勤務、リモートワーク（在宅勤務）を導入している企業が多くあります。従業員の副業容認、週休3日制の導入、サテライトオフィス制度の導入なども多くの企業で行われています。
勤務場所や時間に制限されず柔軟に働きたい人や、ワークライフバランスを重視したい人にとって、魅力的な環境と言えるでしょう。ただし、職種や担当プロジェクトによっては、自由な働き方が難しいことがあります。求人に応募する際は、就業環境をしっかりとチェックしてください。
【年代別】未経験者のIT業界への就職難易度は？
IT業界に未経験者が転職する場合、就職難易度は年代によって異なります。年代別の就職難易度について解説しますので、参考にしてください。
20代未経験のIT業界転職
20代未経験者のIT業界への転職難易度は低いです。IT業界では、20代の人材はポテンシャル重視で採用する企業が多く、未経験でも転職しやすい傾向にあります。
未経験者向けの研修制度を整えた企業や、第二新卒向けの求人も実際に多くあります。未経験でも、学ぶ意欲があり、成長が見込める人材であれば、十分に可能性があるでしょう。
ただし、20代後半になると、ポテンシャルに加え、ある程度の実務経験やリーダー経験なども重視されます。希望職種に関連する経験があれば、評価されるでしょう。また、基本的なITスキルや簡単なプログラミングを学んでおくことで、採用の確率が高まると考えられます。
30代未経験のIT業界転職
30代では、ポテンシャル採用は減り、これまでの経験や自己学習によるスキルが求められます。20代からIT業界にいた人は、30代ですでに豊富な実績を有していることもあり、30代未経験者の転職難易度は、20代より高いです。
他業種からIT業界に転職するなら、これまでの実務経験におけるITとの接点や、マネジメント経験などを活かせる視点が重要です。実務レベルのスキル習得やポートフォリオの準備が採用の決め手になることもよくありますので、周到に準備しましょう。
なお、営業職については、他業界での営業経験が評価されやすい傾向にあります。このため、IT業界未経験者でも転職難易度は比較的低いです。
40代未経験のIT業界転職
40代未経験からIT業界への転職は難易度が高く、明確な強みや専門性のアピールが不可欠です。これまでの実務経験で得た知識や、システム導入・業務改善の実績などが武器になるでしょう。
若手を採用して育成する方が、長期的な戦力になりやすいと考える企業は多いです。40代であれば、即戦力として活躍できるスキルや経験など、若手のポテンシャルを上回るメリットを示す必要があります。
年代が上でも、柔軟性や適応力があることもアピールしましょう。また、安直に転職するわけではなく、段階的なキャリア構築を目指している姿勢も必要です。40代での転職は難易度が高いので、転職エージェントに相談することを強くおすすめします。
未経験でIT業界への転職が向いている人
次のような人は、未経験でIT業界への転職が向いています。
このようなスキル・適性は、机上の勉強で身につけることはできません。当てはまる方は、ぜひIT業界への転職を検討してはいかがでしょうか。
最先端技術に強い関心がある
未経験でIT業界への転職が向いている人の特徴として、最先端技術に強い関心があることが挙げられます。IT業界は、進化のスピードが速い世界です。AI、IoT、セキュリティ、クラウドなど様々な領域において、世界中で新技術が次々と生まれています。
IT技術は、今後も引き続き、成長が予測されます。そのため、IT業界で働くなら、最新技術を常に習得する姿勢が重要です。新技術に興味がない人は、IT業界に転職してもモチベーションを維持できない可能性があるでしょう。
流行や変化に対する感度が高い
流行や変化に対する感度が高い人も、未経験でIT業界への転職が向いています。IT業界は、技術の進歩が速いので、変化に対応できない人が活躍するのは難しいでしょう。
IT技術はもちろんですが、それ以外の世間のトレンドにも敏感であれば望ましいです。世間の流行・変化から新しいニーズを読み取り、新製品・サービスに活かせる可能性があるためです。性別や年齢に関わらず、世間のトレンドに広く関心を持てる人は、IT業界に向いていると言えます。
自主的に学び続ける意欲がある
自主的に学び続ける意欲がある人も、未経験でIT業界への転職が向いています。IT業界は、日進月歩の世界ですので、転職後も継続的に新技術を習得しなければなりません。
必要な技術、情報は、誰かが体系的に教えてくれるわけではありません。自分で積極的に学ぶ姿勢が求められます。
未経験でIT業界に転職する場合、転職時にある程度の勉強をする人は多いですが、転職後も引き続き、学習が必要です。自主的な学びが苦痛な人は、IT業界には向いていないと言えるでしょう。
論理的に問題を解決できる
論理的に問題を解決できる人も、未経験でIT業界への転職が向いています。IT業界では、感覚や感情ではなく、論理的に考え、行動することが求められます。
たとえば、システムの仕様を決定するとして、クライアントからの要望をすべて盛り込めばいいという訳ではありません。費用、性能、スケジュールなど、様々な面から検討して、最適な仕様を選択しなければなりません。
このような際、「○○だからこの方法を選択する」などと、数字やデータなどの根拠に基づいて考える必要があります。物事を筋道立てて考えられる人は、IT業界に向いているでしょう。
未経験でIT業界への転職が向いていない人
次のような人は、IT業界に未経験で転職するのには向いていないと考えられます。転職をご希望の場合は、IT業界以外の業界で検討することをおすすめします。
情報のアップデートが苦手
未経験でIT業界への転職が向いていない人として、情報のアップデートが苦手な人がまず挙げられます。IT業界では、次々と新しい情報・技術が出てきますので、それを習得し、業務に活かすことが重要です。
情報のアップデートができないと、これまでに習得した知識やスキルがどんどん陳腐化してしまうでしょう。新しい技術・ツールは、業務効率化に役立つものも多いので、習得できなければ評価が上がらず、キャリアアップも難しくなるでしょう。これらのことから、日常的な情報収集が億劫な人、学習意欲が低い人は、IT業界で長く勤めるのは厳しいと考えられます。
論理的に考えるより直感に頼りがち
論理的に考えるより直感に頼りがちな人も、未経験でIT業界への転職は向いていません。IT業界では、論理的思考力が非常に重要です。たとえば、ITエンジニアはコンピューターに命令を出してシステムを作ります。論理的な命令が出せなければ、システムがうまく作動しません。
システム開発、運用などにおいては、トラブルもしばしば発生します。その際、何が問題なのか、何をすべきか、といったことを論理的に考え、筋道を立てて課題を解決することが求められます。IT業界では、チームで業務にあたることが多いため、自分の直感や感覚を大切にしすぎる人は、周囲とうまくやっていけない可能性が高いでしょう。
チームより個人で作業をしたい
チームより個人で作業をしたい人も、IT業界への転職は向いていません。IT業界では、チームで業務にあたることがよくあります。
チームメンバー全員で同じゴールを目指すため、メンバー同士でのコミュニケーションは綿密にとる必要があります。作業の分担や進捗状況の確認も必要です。わからないことがあれば互いに聞きあう、アイディアを出し合う、といったこともあるでしょう。
コミュニケーションが苦手な人、マイペースで仕事をしたい人は、IT業界に転職しても、人間関係に悩む結果になるかもしれません。
ルーチンワークや細かい作業が不得意
ルーチンワークや細かい作業が不得意な人も、IT業界への転職は向いていません。IT業界では、地味な作業を必要とされる場面が多くあります。
たとえば、ITエンジニアとしてプログラミングやテストを担当する場合、長時間かけてコードを記述することがあります。人によっては地味で単調な作業かもしれません。不具合があれば何度も修正する、システムが正しく作動するまでテストを繰り返す、といった作業も同様です。
やみくもにIT業界に転職してしまうと、地味な作業が多くてつらい、ルーチンワークばかりで仕事がつまらない、などと感じる可能性があるでしょう。ぜひ実際の業務内容をよく理解した上で判断してください。
IT業界未経験者におすすめ企業の選び方
IT業界未経験が転職する場合、企業の選び方も重要なポイントです。具体的には、次の4つの条件に当てはまる企業を選ぶといいでしょう。
研修制度を設けている
IT業界未経験で転職する場合、研修制度を設けている企業を選ぶことが重要です。未経験者を育てる意識が強い企業は、入社後に1～3ヶ月程度のトレイーニングプログラムを用意しています。プログラミング言語や各種ツールに慣れる、開発プロセスを理解する、といったトレーニングを通じて、現場に出る準備をすることができます。
IT業界未経験者がITの基礎知識や基本的なスキルを身につけるには、1～3ヶ月程度は必要と考えられますので、新人研修が短すぎる企業は避けた方がいいでしょう。ただし、研修期間が長すぎる企業は要注意です。新人研修と謳っておきながら、実態は業務時間外に自分で勉強するだけ、ということもあるためです。
上流工程の案件に多く関われる
IT業界未経験者の転職先は、上流工程の案件に多く関われる企業がいいでしょう。IT業界未経験者は、最初は下流工程を担当するのが一般的です。
しかし、上流工程の案件が多い企業であれば、経験が浅くても、先輩にサポートしてもらいながら上流工程に関われるかもしれません。要件定義や設計など上流工程すべてを担うのは無理でも、顧客との折衝や設計書の作成など一部の業務であれば可能でしょう。
下流工程の案件が大半の企業では、上流工程に触れる機会がなかなかありません。上流工程の実務経験は転職市場において高く評価されるので、中長期的なキャリアアップのためには、上流工程の案件が多い企業をおすすめします。
評価制度が明確でキャリアパスをイメージできる
IT業界未経験で転職する場合、転職先は、評価制度が明確でキャリアパスをイメージできる企業が好ましいです。評価制度が曖昧な企業は、評価基準がブレることがあり、頑張っても昇給や昇進につながらない可能性があります。
評価基準がはっきりしていれば、努力が年収アップ、キャリアアップに繋がりやすいです。具体的には、次のような仕組みを公開している企業がいいでしょう。
- 半期ごとに上司との評価面談があり、結果が人事評価に反映される
- 昇給、昇進に繋がるスキル一覧が公表されている
- 資格取得の報奨金制度や勉強会参加費の補助がある
離職率は30％以内が目安
IT業界未経験で転職するなら、離職率30％以内を目安に企業を選んでください。離職率が高い企業は、次のような理由で社員の不満が高いと考えられます。
- 仕事内容が難しすぎる
- 人間関係が悪い
- 給与・待遇が悪い
- 評価制度が不明瞭
このような企業は働きやすいとはいい難く、転職しても後悔する可能性が高いでしょう。そのため、働きやすさの目安として、離職率が低いことを確認してください。
企業によっては、離職率を自社サイトで公開しています。転職サイトに掲載されていることもあるので、評判・口コミとあわせてチェックしましょう。
未経験からIT業界に転職するためのステップ
IT業界に未経験から転職したい方は、次の4つのステップで転職活動を進めるといいでしょう。
ITスキルを身につける
未経験からIT業界に転職するなら、ITスキルを身につけることから始めましょう。中でもプログラミングスキルは非常に重要です。アプリケーション開発系はPythonやJava、Web系はHTMLやJavaScriptが学びやすいです。PHPなどニーズの高い言語を学ぶのもいいでしょう。
学ぶ方法は、スクールや独学などが考えられます。スクールに通う方法は、費用はかかりますが体系的、効率的に学習できます。質問に回答してもらえる点も魅力です。
独学は費用が抑えられ、マイペースで取り組めます。ただし、質問ができない、挫折しやすいといったデメリットもあります。無料のオンライン教材などもあるので、検索してみてください。
資格の取得に挑戦してみる
IT業界に未経験で転職するなら、資格の取得に挑戦してみるのもおすすめです。IT業界は、資格がなくても就ける職種が多く、資格が必須というわけではありません。しかし、未経験者の場合は、資格によって一定の知識やITスキルを証明できるため、可能であれば取得しておくといいでしょう。
IT未経験者が挑戦しやすい資格として、ITパスポートやMOS（マイクロソフト オフィス スペシャリスト）が挙げられます。ITパスポートは、ITに関する広範な知識を証明する国家試験です。MOSは、Microsoft Officeの利用スキルを証明する資格で、書類作成などの実務能力をアピールできます。
転職フェアに参加してみる
未経験からIT業界に転職するには、転職フェアに参加してみるのもおすすめです。転職フェアは、人材を採用したい企業が一堂に会する合同説明会のようなものです。都市部の会場で開催されることもあれば、オンラインのこともあります。
転職フェアでは、様々な企業のブースが設置されており、企業の採用担当者が自社の魅力を説明してくれます。求人票に載っていない、社内の雰囲気などが感じ取れるかもしれません。
採用担当者と直接話すことも可能なので、質問したり、自分をアピールしたりもできます。企業によっては、特別な選考ルートを用意していて、その場で個人面談に進めることもあります。
転職エージェントに登録する
IT業界に未経験で転職するなら、転職エージェントへの登録は必須と言えるでしょう。転職エージェントは、IT業界の求人情報を多数保有しており、求職者にマッチする求人を紹介してくれます。業界研究、企業研究をすることなく、自分に向いている企業がわかるので効率的です。
転職エージェントは、応募書類の添削や模擬面接などのサポートもしてくれるので、個人で転職活動するより内定を獲得しやすいでしょう。企業の社風や採用傾向などを教えてもらえることもあります。
転職エージェントは数多く存在するので、IT業界の求人が充実しているエージェントを選びましょう。「未経験者可」の求人が豊富かどうかもチェックしてください。
転職エージェントの利用で未経験からIT業界に転職した成功例
未経験でIT業界への転職を成功させるには、転職エージェントの利用が不可欠です。ここでは、転職エージェントの利用で未経験からIT業界に転職した成功事例をご紹介します。
成功事例①営業からIT業界への転職
新卒でホテルの営業をしていた大村さんは、インセンティブ中心の給料体系で、収入が安定しないことに不安を感じていました。将来のことを考え、IT業界への転職を決意します。専門的なスキルを身に付ければ、安定して長く働けると考えたのです。
大村さんの転職活動は、転職エージェントを探すことからスタートしました。IT業界についてあまり詳しくないため、転職活動を一人で進めるのは難しそうだと感じたためです。
転職エージェントからは、システム開発企業を3社紹介してもらい、応募しました。前職での経験を評価してくれた企業があり、無事に転職に至りました。
成功事例②看護師からIT業界への転職
看護師として循環器内科で勤務していた土橋さんは、将来が不安でした。夜勤や残業が多く、体力勝負の日々だったため、長く続けるのは難しいと感じたためです。
そこで、働き方を改善できる職業を探しはじめます。IT業界のことを知り、スキルを身につけて長く働けそうな点が良さそうだと感じました。努力次第で年収アップが可能な点も魅力的でした。
IT業界の詳しいことはわからないので、転職エージェントに相談します。担当者の話を聞いて、インフラエンジニアに興味を持ったのです。
土橋さんは、エージェントのサポートを貰いながら5社の面接を受け、2社からの内定獲得に成功しています。担当者に相談し、そのうち1社に転職することとしました。
成功事例③公務員からIT業界への転職
田中さんは、新卒で製薬会社に就職したものの、3ヶ月で退職しました。調理・接客のアルバイトを経て公務員となり、約3年働いた後、IT業界への転職を決意します。仕事でITシステムを使用する機会が多く、IT業界の可能性を感じたためです。
当時、29歳でした。転職エージェントの担当者のアドバイスもあり、Java Silverの資格取得を目指すことからスタートしました。
田中さんは、資格取得後に選考を進め、約1ヶ月で無事に内定を獲得しています。面接で過去の短期離職について聞かれた場合の対応なども転職エージェントからアドバイスをもらえて、転職活動をスムーズに進められたようです。
IT業界に未経験で転職する際におすすめのエージェント
IT業界に未経験で転職するためには、転職エージェントの利用が不可欠です。多くの転職エージェントの中から、IT業界に強く、未経験者のサポートに長けているエージェントを選ぶことが重要です。ここでは、IT業界に未経験で転職する際におすすめのエージェントを厳選して3社ご紹介します。
レバテックキャリア
- 大手、ベンチャー、自社開発など多様な企業の求人が充実
- 職種別の専門アドバイザーによる高品質サポート
- 利用者の3人に２人が年収70万円アップに成功
レバテックキャリアは、IT・Webエンジニアの転職に特化した転職エージェントです。職種別の専門アドバイザーが在籍しており、転職者一人一人に丁寧なヒアリングを実施します。専門アドバイザーは、転職者の希望や強みをしっかり把握した上で求人を紹介するため、マッチングの精度が高いことが特徴です。
職務経歴書やポートフォリオの添削も丁寧です。面接についても、企業別に必要な情報を提供した上で、模擬面接で練習を重ねることができます。これらの選考対策により、希望企業への転職成功率は96％という高水準を実現しています。
登録すると、転職後の年収予測機能や、必要なスキルがわかるキャリアプランシミュレーターなども利用可能です。年収アップを図りたい方向けの支援も得意としているエージェントなので、ぜひ登録してみてください。
| レバテックキャリアの基本情報 | |
| 運営会社 | レバテック株式会社 |
|---|---|
| 公式サイト | https://career.levtech.jp/ |
| 公開求人数 | 42,726件（2025年8月7日現在） |
| 主な求人職種 | セールスエンジニア、アプリケーションエンジニア サーバーサイドエンジニア、ネットワークエンジニア データベースエンジニア、インフラエンジニア フロントエンドエンジニア、社内SEなど |
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マイナビITエージェント
- 多様な業界出身のキャリアドバイザーが在籍し、幅広い相談に対応可能
- 求人数が豊富で、希望にマッチする求人が見つかりやすい
- 転職後の定着率は99％以上の高水準を誇る
マイナビITエージェントは、IT・Webエンジニア人材の求人を専門に扱う転職エージェントです。人材事業大手の株式会社マイナビが運営しており、求人数、転職支援実績ともに豊富です。
長年、多くの採用企業と独自のコネクションを築いてきており、独自の非公開求人情報を多数保有しています。IT業界未経験でも応募できる求人も充実しているので、求人の選択肢を広げるためにも、ぜひ登録すべきエージェントと言えるでしょう。
大手のエージェントだけあって、様々な業界出身のキャリアアドバイザーが在籍しています。そもそも転職すべきか迷っている、将来のキャリアパスに悩んでいる、といった方の相談にも丁寧に対応しています。プロのアドバイスを得たい方は、ぜひ相談してみてください。
| マイナビITエージェントの基本情報 | |
| 運営会社 | 株式会社マイナビ |
|---|---|
| 公式サイト | https://mynavi-agent.jp/it/ |
| 公開求人数 | 24,065件（2025年8月7日現在） |
| 主な求人職種 | SE・システムエンジニア、社内SE インフラエンジニア、セキュリティエンジニア ネットワークエンジニア、クラウドエンジニア ITコンサルタント、プログラマーなど |
※マイナビのプロモーションを含みます
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ユニゾンキャリア
- IT業界出身のキャリアアドバイザーが多数在籍
- 採用企業の裏側までを把握しており、求職者と親和性の高い企業を紹介
- 未経験者の転職支援実績も豊富
ユニゾンキャリアは、IT・Web・ゲーム業界の求人を専門に扱う転職・就活支援サービスです。IT業界出身のキャリアアドバイザーが在籍しており、IT業界の採用状況や採用企業の職場環境などを詳しく把握しています。
紹介する求人については、企業ごとに内部事情まで説明するため、転職後のミスマッチを最小限に抑えることができます。IT業界に詳しくない転職者には、業界説明なども詳細に行うため、利用者による満足度も高いエージェントです。
文系や未経験者の転職も丁寧にサポートしています。優良な企業のみを厳選して紹介してもらえるため、安心して利用できるでしょう。長期的なキャリアプランの相談も可能なので、IT業界未経験で転職をお考えの方は、ぜひ登録してみてください。
| ユニゾンキャリアの基本情報 | |
| 運営会社 | 株式会社ユニゾン・テクノロジー |
|---|---|
| 公式サイト | https://unison-career.jp/ |
| 公開求人数 | 非公開（2025年8月7日現在） |
| 主な求人職種 | Webエンジニア、インフラエンジニア 社内SE、クラウドエンジニアなど |
IT業界未経験の転職は厳しい？後悔するからやめとけといわれる理由
IT業界未経験の転職を実現できても、しなければよかったと思う人もいます。後悔するからやめとけといわれる理由は、主に次の4点です。
ワークライフバランスが取りにくい
IT業界未経験で転職しても、ワークライフバランスが取りにくいことがあります。IT業界では、長時間の残業が続いたり、急なトラブル対応が求められたりするためです。企業・職種にもよりますが、プロジェクトの納期が間近だと、連日の残業になることもあります。システム管理を担当しているエンジニアは、トラブルがあれば夜間や休日でも呼び出されてしまいます。
また、IT業界に身を置いていると、最新のスキルや知識を習得し続けなければなりません。業務時間外や休日に自主的に勉強するなど、私生活と仕事の境目が曖昧になりがちな点も、「やめとけ」といわれる理由の一つです。
担当するのは下流工程が中心でスキルアップが難しい
IT業界未経験で転職しても、担当するのは下流工程が中心で、スキルアップが難しいケースが多々あります。これも、「やめとけ」といわれる理由の一つです。
IT業界のプロジェクトには、要件定義や設計などの上流工程から、プログラミング、ユニットテストなどの下流工程まで、様々な工程があります。未経験者や経験が浅い人は、下流工程を任されるのが一般的です。
下流工程は、マニュアルに従って作業をするなど、単調な業務がメインなので、スキルアップは難しいかもしれません。プロジェクトの方向性を決めたりシステムの全体像を設計したりすることもなく、やりがいを感じにくい人もいるようです。
労働時間が長く給与と見合わないケースもある
IT業界未経験で転職しても、労働時間が長く、給与と見合わないケースもあります。これも、「やめとけ」といわれる理由です。
IT業界の中には、長時間労働が慢性化している企業も多くあります。長時間の残業や休日出勤を求められることもあります。
労働時間が長くても、給与水準・残業代が十分であれば、納得して働けるかもしれません。しかし、労働時間と給与が見合っていないと感じる人は、実際に多いようです。そのことが、IT業界に転職するのは「後悔するからやめとけ」という声に繋がっていると考えられます。
AIの進化により仕事が減る可能性がある
後悔するからやめとけといわれる理由に、AIの進化により仕事が減る可能性も挙げられます。AI技術の進展により、IT業界でも一部の作業をAIに任せるようになっています。ルーティン業務や単純なプログラミング、データ処理などです。
これまで、このような作業を担っていたエンジニアにとっては、仕事の一部をAIに代替され、自身のニーズが減ることを意味します。今後、AI技術がさらに進化すれば、仕事を失うリスクが高まるかもしれません。このように、IT業界の将来性を危惧する人も少なくないようです。
未経験のITエンジニアはいらない？うざい・増えすぎといわれる現状も
未経験ITエンジニアは「増えすぎ」という声が一部あるのは事実ですが、IT業界全体では人手不足が続いています。経済産業省の調査によれば、2030年には約59万人の人材不足が見込まれます。※
特に、AI、クラウド、ビッグデータ、セキュリティなど成長分野のスキルがあるエンジニアは、今後も高く評価されるでしょう。一方、ルーティン業務や単純作業はAIに代替されつつあり、変化に対応できる学習力と専門性が重要です。
未経験からエンジニアになる難易度は、比較的低いです。特別な資格がなくてもエンジニアを名乗れるため、スキル不足のエンジニアも存在します。これが要因で「いらない」「うざい」などといわれている可能性もあります。
未経験からエンジニアになって辞めた人の体験談
IT業界未経験から転職してエンジニアになったものの、様々な理由から辞めてしまう人もいます。未経験からエンジニアになって辞めた人の体験談をご紹介します。
体験談①
結論から言えば、インフラエンジニアという仕事は、総じて割が良かったと思っています。高校生の時に数学で赤点を取りまくっていた自分でも、３年半の間エンジニアとして働きながら、都内でそこそこの暮らしをすることが出来ました。
(中略)
ただ、何回も書いて申し訳ないが、全てが案件次第である。自分の案件ガチャは良かった方だと自負しているが、後輩や同期には毎日22時まで残業を強いられる現場や、みなし残業時間を超過しているのに残業代が出ない案件もあった。（一部抜粋）
引用元：note「未経験からインフラエンジニアとして３年半働いた記録と感想」
エンジニアは、IT業界未経験でも転職が可能ですが、長く続けられるとは限りません。就業状況などは、転職前にしっかりと確認する必要があるでしょう。
体験談②
転職してよかったこと
引用元：note「【実話】未経験からエンジニア転職したリアル体験談とそこから学んだこと」
・新しい知識・技術を学べる環境に身を置けた
・成長実感があり、自信がついた
・転職を通じて「挑戦することの楽しさ」を知った
逆に感じたギャップや反省点
・「未経験歓迎」「研修あり」でも、自分から学ばないと置いていかれる
・技術理解だけでなく、業務理解の大切さを痛感
・もっと早く転職活動と学習を始めればよかった（一部抜粋）
エンジニアは、プログラミングスキルをはじめ多くのスキルを習得する必要があります。新しい技術も次々と出てきますので、知識のアップデートも必須です。学ぶのが苦手な人は、転職を慎重に考えた方がいいかもしれません。
IT業界に未経験で転職に関するQ&A
IT業界未経験での転職について、よくある疑問を5点ご紹介します。
なお、個人のキャリアパスや求人の詳細などの疑問は、転職エージェントに登録して質問すれば、具体的な回答が得られるでしょう。
IT系で1番稼げる職業は？
IT系で1番稼げる職業をみるため、求人情報サイト「求人ボックス」で確認できるIT関係の職種について、平均年収をまとめてみました。
| 順位 | 職業 | 年収 |
|---|---|---|
| 1 | プロジェクトマネージャー | 649万円※1 |
| 2 | ITコンサルタント | 643万円※2 |
| 3 | SE | 518万円※3 |
| 4 | プログラマー | 469万円※4 |
| 5 | IT事務 | 459万円※5 |
| 6 | ヘルプデスク | 389万円※6 |
今回の調査では、プロジェクトマネージャーの年収がもっとも高く、649万円でした。IT業界の年収の一例として、参考にしてください。
参照元
※1求人ボックス給料ナビ「プロジェクトマネージャーの仕事の年収・時給・給料」
※2求人ボックス給料ナビ「ITコンサルタントの仕事の年収・時給・給料」
※3求人ボックス給料ナビ「システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料」
※4求人ボックス給料ナビ「プログラマーの仕事の年収・時給・給料」
※5求人ボックス給料ナビ「IT事務の仕事の年収・時給・給料」
※6求人ボックス給料ナビ「ヘルプデスクの仕事の年収・時給・給料」
未経験でも挑戦しやすいITエンジニア職種は？
未経験でも挑戦しやすいITエンジニア職種には、次のようなものがあります。
- プログラマー
- システムエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- サーバーエンジニア
- テストエンジニア
- フィールドエンジニア
- ネットワークエンジニア
未経験でも挑戦しやすい職種は、実務経験よりも基本的なITスキルやコミュニケーション能力が重視される傾向にあります。未経験者向けに研修制度が整っている企業や、独学やスクールでの学習実績を評価してくれる企業も多いです。
ただし、仕事内容や研修制度の具体的な内容は企業によって異なります。そのため、自分に合う企業を選ぶことが重要です。
未経験エンジニアの内定率は？
未経験エンジニアの内定率に関する明確な調査結果は、残念ながらありません。しかし、IT業界は人手不足の傾向にあり、エンジニアの需要は非常に高いです。未経験可の求人も一定数あることから、内定獲得の難易度はそれほど高くはないと考えられます。
IT業界への未経験での転職は、年齢が若いほど有利ですが、年代が上がっても転職できる可能性はあります。努力と戦略によっては、未経験での内定獲得も十分に可能です。
ただし、やみくもに転職活動をしても、なかなか上手くはいきません。適切な準備をするためには、未経験転職者のサポートに長けた転職エージェントの活用を強くおすすめします。
未経験からSEになるには何年かかりますか？
未経験からSEになるには、一般的に5年以上かかるとされています。プログラミング、インフラ構築、ユニットテストなどの基礎的なスキルは、概ね1年目に習得可能でしょう。その後はチーム開発の実務経験を積みながら、スキルアップを図ります。
3年目くらいからは、上流工程に関わる機会も増えるでしょう。実務経験を通じて、要件定義、設計、プログラミング、テストなど幅広いスキルのブラッシュアップが可能です。
さらに、コミュニケーション力や課題解決力、マネジメント力も身につけば、プロジェクトリーダーを任されるようになります。このように一人前のSEとして活躍できるまでには、5年以上の経験が必要と考えられます。
IT業界でホワイトの職種は？
一般的にホワイトとされるのは、残業や休日労働が少ない、有給休暇が取りやすいなど、ワークライフバランスが取りやすい企業や職種でしょう。IT業界では、社内SE、ヘルプデスク、インフラエンジニア、テストエンジニアなどは、比較的ホワイトな職種といわれています。
ただし、同じ職種でも、企業の規模や働き方によって状況がかなり異なります。給与水準や福利厚生の充実度なども影響するため、企業選びが非常に重要です。たとえば、小規模な下請け企業は、予算を削られやすく、人員もぎりぎりなことが多いので、労働環境が厳しいかもしれません。
社員の育成状況を見ることも重要です。研修制度や資格取得の支援状況などもチェックしましょう。
IT業界に未経験で転職のまとめ
この記事は、IT業界未経験で転職をお考えの方向けに、IT業界への転職を成功させるコツや「やめとけ」といわれる理由、年齢別の就職難易度などを解説しました。
未経験でもIT業界への転職は十分可能であるものの、ITスキルの習得、企業選び、選考対策など、周到な準備が必要です。転職を成功させるためには、IT業界に強い転職エージェントを活用し、プロのアドバイスを受けながら転職活動を進めるといいでしょう。
