福岡で理士や会計事務所を探している方も多いのではないでしょうか。しかし、ビジネスの拠点である福岡で、自社に合った税理士や会計事務所を探すのは、決して簡単なことではありません。
そこで、本記事では、おすすめの税理士・会計事務所5選をご紹介します。
税理士や会計事務所によって、得意とする業種や分野は異なります。そこで、探し方のコツや注意点、費用の目安まで気になるポイントについても詳しくまとめました。
ぜひ、本記事を参考にして、自社の発展につながるような税理士・会計事務所を見つけてください。
福岡のおすすめ税理士・会計事務所【厳選5社】
企業における5年先、10年先の健全な経営を見据えたうえで、税務・会計のエキスパートである税理士の存在は必要不可欠です。
ただし、大都市福岡には数多くの税理士・会計事務所が存在しています。このため、自社のニーズや課題にマッチした依頼先を見つけることはなかなか難しいといえるでしょう。
以下では、福岡の会社経営者や経理担当者へおすすめできる税理士・会計事務所について、それぞれの強みなどのポイントを踏まえながら5選紹介します。
税理士・会計事務所 | 特徴 |
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税理士法人アップパートナーズ | 福岡本部以下計6拠点を展開し、西日本最大級の規模を誇る税理士法人グループ |
ひかり税理士法人 | 顧問契約継続率97%、税務調査実績700件超えと豊富な実績を誇る税理士法人 |
税理士法人アーリークロス | 元国税局の税理士が在籍するため税務調査対応サービスが充実。初回相談無料 |
税理士法人たかはし事務所 | 独自の4段階チェックシステムなどにより、的確・正確な税務会計サービスを提供 |
木原税理士法人 | 公式HPにもわかりやすい料金表の記載があるなど、明瞭な料金体系 |
税理士法人アップパートナーズ
- 福岡本部をはじめ、九州・東京で6拠点を展開、西日本最大級の規模を誇る税理士法人グループ
- 医科・歯科・介護・建設・飲食など、各業種に特化したプロがチームで顧客の業績アップを支援
- 企業のIT戦略立案やシステム導入支援など、IT支援にも注力
税理士法人アップパートナーズは、2006年に福岡市博多区で開業した、西日本最大級の規模を誇る税理士法人グループです。
福岡本部をはじめ、佐賀と長崎にそれぞれ2オフィス、東京丸の内に1オフィスと計6拠点を展開し、あらゆる業種や事業規模の顧客に貢献しています。
医科・歯科・介護・建設・飲食など、各業種に特化したプロがチームを組むことで、経営・マーケティング・助成金など多方面からの切り口により、顧客の業績アップにつながる提案が可能です。
また、企業におけるDX化に欠かせない、IT戦略立案やシステム導入支援に関するコンサルティングなど、IT分野での支援にも力を入れ、業務効率化やコスト削減をサポートします。
税理士法人アップパートナーズの基本情報 | |
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会社名 | 税理士法人アップパートナーズ |
設立 | 2006年 |
本社所在地 | 福岡県福岡市博多区博多駅東2-6-1 九勧筑紫通ビル9階 |
料金 | 【毎月訪問実施、面談・帳簿確認の場合の料金例】 年商1億5,000万円:月額33000円、決算料:253,000円 【店舗の経営診断の料金例】 年商1億円:33,000円/店舗 ※経営改善コンサル料金は別途 |
公式サイト | https://www.upp.or.jp/accounting/ |
ひかり税理士法人
- 顧問契約継続率97%、税務調査実績700件超え※を誇る業界大手ひかり税理士法人の福岡事務所
- 自社の経営状況を正確に把握することを目的とした最新鋭の管理会計導入支援
- 若さと経験値を兼ね備えた在籍スタッフの平均年齢は35歳。明るい雰囲気と対応が強み
ひかり税理士法人は、2017年に業界大手ひかりアドバイザーグループの一員である、ひかり税理士法人の福岡事務所として開業しました。
税務に関するエキスパートとして培ったノウハウを活かし、顧問契約継続率97%、税務調査実績700件超えと豊富な実績を誇る税理士法人ならではの、高品質・高付加価値なサービスを提供中です。※
また、自社の経営状況を正確に把握する目的として、最新鋭のクラウド対応を顧客の状況やニーズを踏まえながら提案することで、顧客の業務効率化や経営の意思決定に貢献しています。
ひかり税理士法人の基本情報 | |
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会社名 | ひかり税理士法人 |
設立 | 2017年 |
本社所在地 | 福岡市博多区博多駅南1丁目2-18 Mビル4号館 8階 |
料金 | 【顧問料金例/年収5,000万円以下の法人】 顧問料:月額27,500円~(3ヶ月に1回の面談実施) 月額38,500円~(毎月の面談実施) 決算料:年額132,000円~(法人税・地方税) 年額33,000円~(消費税) 記帳代行料:月額16,500円~ 年末調整料:年額22,000円~ 法定調書合計表作成:22,000円~/件 償却資産申告書作成:22,000円~/件 |
公式サイト | https://www.hikari-tax.com/ |
税理士法人アーリークロス
- 元国税局の税理士が在籍するため各種税務調査対応サービスが充実
- ワンストップ総合型会計事務所
- 在籍する130名以上のスタッフが経営の応援団として、顧客の小さな悩みから大きな夢まで総合力でサポート
税理士法人アーリークロスは、2018年に福岡市の中心部天神にワンストップの総合型会計事務所として開業しました。天神本社をはじめ、北九州・鹿児島・那覇・大阪に事務所を構え、各地の顧客の経営を全面的にサポートしています。
強みである総合力をフルに活かしながら、顧客の悩みにスピーディに対応し、累積契約件数は1,000社以上を誇る税理士法人です。
また、国税局での勤務経験をもつスタッフが在籍していることから、税務署との交渉や指摘を受けないための各種税務調査対応サービスが充実しているのも特徴です。
税理士法人アーリークロスの基本情報 | |
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会社名 | 税理士法人アーリークロス |
設立 | 2018年 |
本社所在地 | 福岡市中央区天神4丁目3-30 天神ビル新館2階 |
料金 | 申告プラン/記帳代行料金込:月額30,000円~ 成長プラン:月額55,000円~ 財務コンサルプラン::月額90,000円~ |
公式サイト | https://www.earlycross.co.jp/ |
税理士法人たかはし事務所
- 独自の4段階チェックシステムで、的確・正確な税務会計サービスを提供
- 所内で顧問先企業の課題を取り上げて行う定期コンサルティング会議システムの実施
- 税務調査が少ない高品質な決算申告が強み
税理士法人たかはし事務所は、独自の4段階チェックシステムで、的確で正確な税務会計サービスを提供する税理士法人です。
担当者の作業後、代表者の決済により業務が完了するのが一般的です。しかし、たかはし事務所では、中堅職員による精査や管理職による確認の2段階を経て的確で正確な税務・会計処理を行っています。
顧問契約ではすべて経営コンサルティング付きな点も大きな特徴です。また、所内で顧問先企業の課題を取り上げる定期コンサルティング会議システムの実施など、担当者レベルでは終わらないサービスを提供しています。
高品質な決算申告を強みとしているため、税務調査に至るケースが少なく、万が一税務調査の対象となっても、事前準備から立合い、調査後の対応など、顧客が納得するまでの徹底サポートが可能です。
税理士法人たかはし事務所の基本情報 | |
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会社名 | 税理士法人たかはし事務所 |
設立 | 2014年 |
本社所在地 | 福岡県福岡市東区筥松2-28-26 |
料金 | 顧問料/コンサル費込:月額40,000円~ 決算申告料/コンサル費込:月額150,000円~ |
公式サイト | https://www.t-tax.jp/ |
木原税理士法人
- 公式HPに料金表を記載するなど、明瞭な料金体系
- 企業コンサルティングも実施し、顧客の事業を幅広くサポート
- 顧客のニーズに可能な限り柔軟に応える姿勢がモットー
木原税理士法人は、2003年に福岡市中央区に開業しました。福岡市地下鉄「赤坂駅」から徒歩1分、「天神駅」からも徒歩10分と良好なアクセスを誇る税理士法人です。
顧客にとって気になる料金体系は、公式HP内で年商ごとの月額顧問料をはじめ、決算申告料や消費税申告料などを明瞭に設定したものを表記しています。
総勢32名のスタッフが一丸となって顧客の事業安定を目指し、企業コンサルティングも実施するなど、さまざまな顧客のニーズに柔軟かつ、合理的・効果的に対応できる点も魅力です。
木原税理士法人の基本情報 | |
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会社名 | 木原税理士法人 |
設立 | 2003年 |
本社所在地 | 福岡県福岡市中央区大名2-4-22 新日本ビル5F |
料金 | 【顧問報酬料金/法人】 月額報酬:20,000円~、決算申告料(法人税等): 年額100,000円 【記帳報酬料金/法人】 月額 10,000円~、決算申告料(法人税等):年額100,000円 など |
公式サイト | http://www.ykj.jp/ |
福岡で税理士・会計事務所を選ぶポイント4選
福岡で自社のニーズに合った税理士・会計事務所をを選ぶには、以下に挙げる4つのポイントが要となります。
それぞれのポイントをしっかりチェックして、理想の依頼先を見つけてください。
税理士の得意分野や実績を確認
税理士・会計事務所によって得意分野や実績はさまざまなため、まずこの2点を確認することが重要です。
その事務所がもつ強みや各業界での仕事ぶりが自社業界や求める条件にマッチしていれば、効率よく成果につながるでしょう。
また、自社と同じ業界や業種の実績が豊富な依頼先は、その業界における専門知識や理解が高い証拠です。製造や建設、医療など、特定の業界ならではの税務処理でも、スムーズにこなしてもらえるでしょう。
あらかじめ依頼先の得意分野と実績を把握しておけば、自社のニーズや抱える課題を効率的に解決へ導くことが可能です。このため依頼先に対する信頼感が高まるだけでなく、時間やコストを節約できる点でもメリットが大きいといえます。
税理士との相性を確認
税理士のスキルや実績はもちろん、やりとりにおける相性がよいかどうかも、いくつかの依頼先候補から選択していくうえで重要な物差しといえるでしょう。
ホームページなどで確認する分には自社業界における実績も豊富で、契約を検討して話を進めたものの、税理士の発する言葉が難解な専門用語ばかりで内容がわかりにくい、といったケースは多くあります。
また、緊急対応が必要な連絡をした場合、税理士からなかなか返答がこない、折り返しが遅いなど、レスポンスが悪いと、取り返しのつかないトラブルにもつながりかねません。
このような状況を未然に防ぐためには、まず、無料相談などにより税理士と対面で言葉を交わしておくことです。短時間であっても、言葉の選び方や対応といった、税理士の人となりをある程度把握できます。
そのうえで、メールや電話でのやりとりを通じて、返信や折り返しにおけるスピード感を確かめておくとよいでしょう。
税理士の報酬体系を確認
福岡に数多く存在する税理士から自社のニーズに合った依頼先を絞り込むうえで、依頼する業務の報酬体系はもちろん、業務範囲がどの程度までなのかを確認することは重要なアクションの1つです。
報酬体系とサービス範囲の2つが明確でない場合、契約時に説明されなかったオプションを頼まなければならず、想定外の追加料金が発生する可能性があります。
想定外のオプション追加のほかに、不要な会計システムや保険に関するしつこい勧誘があるケースも珍しくありません。これは、依頼者が会計システムの導入や保険加入をした場合、税理士と提携する企業からバックマージンが入る事由によるものです。
「将来のことを考えて」「他社も導入(加入)している」といった、安易なセールストークに乗る前に、自社にとって本当に必要なサービスであるかをよく考えて、不要な場合ははっきり断りましょう。
報酬や提供されるサービスの範囲が不明瞭なまま契約を進めてしまうと、後々大きなトラブルに発展しかねません。契約に至る前にしっかり確認しておきましょう。
税理士のスキルや実績を確認
税理士は税務のプロフェッショナルとして、企業に代わってさまざまな業務をこなしていきます。重要な役割を担う税理士に、税法や会計に関する高度なスキルがなければ、企業は健全な経理や税務体制を維持できません。
また、自社のニーズや状況に見合った豊富な実績がない税理士では、費用がかさむばかりで効果が得られないため、税理士のスキルと実績の確認はマストです。
費用や単なる業務処理能力だけにフォーカスせず、自社業界への豊富な知識と実績があり、企業の将来を見据えた高い提案力をもつ税理士への依頼は、起こりうるリスクを防ぎ、経営の安定性向上に直結します。
福岡の税理士・会計事務所の費用相場はいくら?
税理士・会計事務所へ業務を依頼したいけれど、具体的にどの程度の費用が必要かわからないために、二の足を踏むケースもあるでしょう。
税理士に対する報酬の最高限度額に関しては、旧税理士報酬規定に基づき定められていました。しかし、2002年の税理士法改定に伴い2014年以降からは完全撤廃されています。
このため、現在は税理士による報酬設定が可能となり、報酬に関しては依頼者と個別に相談しながら決定することが一般的です。
報酬の設定基準としては、依頼される業務や難易度、税理士のスキルや事務所の規模に準じています。また、依頼側が法人、または個人事業主かでも異なり、それぞれの年商額によっても差があるのが特徴です。
この現状を踏まえて、税理士の報酬相場をリサーチするために、税理士紹介サービス「freee税理士検索」が、freee認定アドバイザー308名を対象にした税理士報酬平均相場アンケートを実施。以下表は、freee調査による「個人事業主」「法人」、それぞれについての税理士報酬平均相場の結果を引用したものです。
【個人事業主の税理士報酬平均相場】
年商 | 顧問相場(月額) | 申告代行(年額) | 記帳代行(月額) |
---|---|---|---|
~1,000万円 | ¥13,000 | ¥76,000 | ¥6,000 |
1,000万円~3,000万円 | ¥17,000 | ¥96,000 | ¥7,000 |
3,000万円~5,000万円 | ¥21,000 | ¥116,000 | ¥10,000 |
5,000万円~1億円 | ¥28,000 | ¥145,000 | ¥13,000 |
1億円~ | 要相談 | 要相談 | 要相談 |
【法人の税理士報酬平均相場】
年商 | 顧問相場(月額) | 申告代行(年額) | 記帳代行(月額) |
---|---|---|---|
~1,000万円 | ¥15,000 | ¥107,000 | ¥7,000 |
1,000万円~3,000万円 | ¥19,000 | ¥129,000 | ¥8,000 |
3,000万円~5,000万円 | ¥23,000 | ¥150,000 | ¥11,000 |
5,000万円~1億円 | ¥29,000 | ¥173,000 | ¥14,000 |
1億~5億円 | ¥40,000 | ¥210,000 | ¥20,000 |
5億~10億円 | ¥50,000 | ¥235,000 | ¥26,000 |
10億円~ | 要相談 | 要相談 | 要相談 |
税理士・会計事務所の契約2種
税理士・会計事務所との契約形態は、自社人材やノウハウが不足する業務を単発で税理士に依頼する「スポット契約」と、自社の顧問として月または年単位で長期契約を結ぶ「顧問契約」の2種類があります。
必要時に特定業務のサポートが受けられるスポット契約はコストも抑えられるため、中小企業向きといえるでしょう。一方、継続的なサポートで業務効率の向上や自社社員の負担軽減が図れる顧問契約は、複雑な税務や会計業務が多い大企業に向いています、
ただし、それぞれコストだけでなく、対応における柔軟性の面でメリット・デメリットがあるため、自社の企業規模やニーズを考慮しながら契約することが重要です。
契約形態 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
スポット契約 | 年1回の決算書類作成や 確定申告時をはじめとする 特定業務における単発契約 主に中小企業向き | ・比較的低コスト ・短期的なニーズに対応 ・担当変更が容易 | ・継続的な支援がない ・緊急時の対応が困難 ・担当によりスキルや 対応が異なる |
顧問契約 | 自社の顧問税理士として 月または年単位の契約を締結 毎月一定の報酬を払うことで 税務業務全般の支援を受けられる 主に大企業向き | ・税務処理の適正化 ・経営者が本業に 専念できる ・企業の信頼性向上 | ・高コスト ・長期契約のため 途中の契約内容や 担当変更が難しい |
スポット契約
税理士と法人・個人事業主それぞれが、スポット契約を結んだ場合の費用相場は下記表の通りです。各々年商や取引量に応じて費用は異なり、事業規模が大きく取引量の多い法人は費用が高額な傾向になります。
また、依頼先の規模によっても差があるため、複数社に見積もりを請求して比較検討しておくとよいでしょう。
事業規模 | 業務内容 | 費用 |
---|---|---|
法人 | 決算申告料 | 月額換算で約10,000~30,000円程度 |
記帳代行 | 月額10,000~30,000円程度 | |
個人事業主 | 確定申告料 | 月額換算で5,000~15,000円程度 |
記帳代行 | 記帳代行:月額10,000~20,000円程度 |
顧問契約
顧問契約の場合も、スポット契約と同様に年商額に応じて費用が異なります。税理士と法人・個人事業主それぞれの1ヶ月あたりの顧問契約に必要な費用は下記表の通りです。
企業規模 | 年商 | 月額費用 |
---|---|---|
法人 | 年商1,000万円以下 | 月額15,000〜25,000円 |
年商1,000万〜3,000万円 | 月額20,000〜30,000円 | |
年商3,000万〜5,000万円 | 月額25,000〜35,000円 | |
年商5,000万円〜1億円 | 月額30,000〜45,000円 | |
年商1億円以上 | 月額45,000〜60,000円 | |
個人 | 年商500万円未満 | 月額7,000〜8,000円 |
年商500万〜1,000万円未満 | 月額10,000〜15,000円 | |
年商1,000万〜3,000万円未満 | 月額15,000〜25,000円 | |
年商3,000万〜5,000万円未満 | 月額25,000〜35,000円 | |
年商5,000万以上 | 月額35,000円以上 |
スポット契約と同じく年商や取引量によって差があるため、複数社からの見積もりを比較検討して、自社のニーズや予算に見合った依頼先を選びましょう。
福岡県で税理士・会計事務所を見つける方法5選
福岡県で税理士・会計事務所を効率よく見つけるには、以下に挙げる5つの方法が有効です。
費用をかけずにできるものをはじめ。相談や勉強がてら、または周囲とのつきあいをきっかけに見つける方法まで、さまざまな方法があります。
ただし、いずれもメリット・デメリットはあるため、自社の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
ネットで膨大な税理士・会計事務所をチェック
福岡の税理士・会計事務所を探す場合、パソコンやスマホがあれば、いつでもどこでも対応できるネットでの検索が一番ポピュラーな方法といえるでしょう。しかも検索だけなら費用もかかりません。
ただし、福岡の税理士・会計事務所とひと言でいっても、ネット上には膨大な数の事務所が載っており、闇雲に探しても希望の依頼先にたどり着けません。
自社の条件にマッチした依頼先と出会うには、検索ワードを工夫して精度を上げましょう。
例えば、会社の近隣などエリアを重視するなら「福岡市〇〇区 税理士・会計事務所」など、業務内容にフォーカスしたいなら「福岡 税理士 資金調達」というように、具体的な検索ワードを盛り込んでください。
福岡の税理士会・商工会議所を活用
福岡の税理士会や商工会議所では、定期的に無料の税務相談などが開催されています。相談に乗ってもらった税理士が好ましい人材であれば、その税理士を紹介してもらうことが可能です。
対面でやりとりを行うため、相談内容に関する回答の仕方などから税理士の資質をはじめ、自社に合うかどうかについてある程度わかる点が何よりのメリットといえます。
ただし、無料相談である以上相談内容が限定されます。また、特定の税理士が登用されるため、多くの税理士の中から比較検討することが困難です。
このため、可能な限り複数の相談会に通って、自社の状況となるべく接点の多い税理士を見つけていくことも、有効な手段といえるでしょう。
福岡の税理士セミナーに参加する
福岡県内で活躍する税理士が講師として開催されるセミナーへ参加して、その税理士が気に入った場合に自社の業務を依頼するのも効率よい方法です。
会場へ出向くほか、オンラインでの開催もあるため、忙しい会社経営者の方でも気軽に参加することができます。何より有益な情報を得ながら、税理士の資質だけでなく説得力のある意見を実感できる点はセミナーの魅力といえるでしょう。
ただし、セミナーは特定の税理士・会計事務所が所属する税理士の営業を兼ねて開催することがほとんどです。講師レベルの経験値の豊富な税理士であっても、必ずしも自社が求める条件にぴったり合うとは限りません。
税理士を見つける目的でセミナーに参加する際は、講師となる税理士の得意分野や実績、評判などを、口コミサイトなどでリサーチしておくことをおすすめします。
税理士紹介サービスを活用する
ネット上などにある税理士紹介サービスを活用して、自社に最適な税理士を紹介してもらうこともおすすめです。
依頼者より提示された希望条件を考慮して条件にマッチした税理士を紹介してもらえるため、業界特有の問題がある場合でも、時間と労力をかけずに対応できる税理士との出会いが可能になります。
また、紹介された税理士に納得できない場合でも断ることが可能なうえ、多くの税理士紹介サービスでは、依頼者側が手数料を支払うことは基本的にありません。
手数料に関しては税理士側が負担するケースがほとんどですが、依頼者側に下記いずれかの手数料が発生するケースもあります。
- 初回相談料:税理士とのマッチングや初期相談料など
- 成功報酬型手数料:依頼者が税理士と契約が成立した場合にのみ発生
- 月額利用料:税理士紹介サービスを継続利用するための費用
上記の手数料に関しては、利用を検討する時点で税理士紹介サービスに確認しておくとよいでしょう。
知人や金融機関からの紹介
経営者の知人をはじめ、取り引きのある金融機関やクライアントから税理士を紹介してもらう方法もおすすめです。具体的な料金や実際に提供されるサービスの質など、リアルな感想が聞ける点は、何より魅力といえます。
とくに、金融機関からの紹介は融資や財務に関する相談がある場合に有効なうえ、信頼度の高い依頼先を紹介される可能性が高い点もメリットといえるでしょう。
ただし、いずれも自社が希望する条件と合わなかった場合に、日頃つきあいのある分断りにくいというデメリットもあります。
また、異業種交流会への参加もよいでしょう。そもそも異業種交流会はビジネスにおける新たな関係構築を目的としています。業務を依頼する側と受ける側、双方のニーズがマッチングすれば、依頼から契約までスムーズに進められます。
福岡の税理士・会計事務所を利用する際の注意点3選
福岡で税理士・会計事務所に業務依頼を検討する際は、あらかじめ以下に挙げる3つの注意点を理解しておくと安心です。
起こりがちな問題も、きちんと対策を取っていけばリスクを最小限に留めることができます。
報酬体系がわかりづらい!追加料金が発生することも
ホームページでの報酬体系の明記がなく、初回面談時でも正確な報酬額が不明瞭なケースも珍しくありません。報酬体系がわかりづらいことで、実際契約してみると追加料金が発生する可能性もあります。
報酬体系の不明瞭さは、税理士の業務が多岐にわたることや事務所の規模など、さまざまな要因に左右されるため、標準的な報酬体系の設定が難しい点にもあります。
まず、複数の税理士に依頼業務に関する具体的な見積もりを依頼し、内訳も含めてどの程度の費用がかかるのかを明確にしてもらうことが肝心です。複数社の見積もりを比較検討することで予算計画も立てやすくなります。
また、口コミサイトで依頼先候補となる事務所の評判を閲覧することで、報酬に関する問題以外の対応もクリアになってきます。
見積もりは1社だけでなく、候補となる複数社へ請求して適正価格を知ることが肝心です。また、口コミサイトで評判のチェックも報酬面だけでなく、ほかのメリット・デメリット含めた情報を得るには有効な方法でしょう。
会計システムや保険の売り込みがしつこい
税理士に依頼した業務のほかに、会計システムの導入や保険の加入をしつこく勧められるケースは珍しくありません。
会計システムに関しては、仕訳やデータ入力が自動化されるなど、経理業務における効率と正確性の大幅な向上と経理担当者の負担軽減という利便性があります。
一方、企業向け保険や損害保険などは、会社を運営していくうえで、まさかのときに備えられる安心材料になります。ただし、いずれも決して少額でない初期費用や月額使用料、保険料を支払わなければなりません。
とくに中小企業にとっては税理士費用のほかに負担がかさむと、経営を圧迫する可能性もあります。費用対効果をよく考えたうえで、本当に必要なサービスだけ取り入れるようにしておきましょう。
不要な会計システムの導入やオプションサービスは予算面など、具体的な理由を挙げて断ることが肝心です。また、口コミサイトなどで不要なサービスの売り込みに関する評判をチェックしておくこともおすすめします。
税理士とのコミュニケーションがうまくとれない
税理士からのレスポンスが遅い、重要な情報の伝達ミスなど、日頃のコミュニケーションがうまくとれていないと、成果につながらないばかりでなく、法的なトラブルにも発展しかねません。
信用の失墜だけでなく、企業にとって致命的な損失の原因とならないよう、まず、税理士へ依頼する目的は明確にして、要点をリストにピックアップしておきましょう。
また、コミュニケーション不足によるリスクを回避するには、定期的にコミュニケーションの場を設けて、口頭でのやりとりだけでなく、書面にきちんと残していくことも重要です。
税理士への依頼目的を明確にしたうえで、質問や疑問点などをリストアップしておきましょう。また、月に1回など定期的なミーティングを実施すれば、率直な意見交換やフィードバックの場にできます。
福岡の税理士・会計事務所に関するよくある質問
福岡の税理士・会計事務所へ依頼を検討する際に、よくある3つの質問と回答を以下で紹介します。
それぞれの回答を参考にしながら、自社の状況にぴったり合った依頼先を見つけてください。
大手税理士法人はどこ?
世界的なコンサルティングファームのネットワークへ加盟した監査法人を母体とする税理士法人で、通称「BIG4」と呼ばれる世界4大監査法人は、下記表の4社が該当します。
国内外に広がるネットワークと豊富なリソースを活用し、会計・監査・税務・コンサルティングなどの幅広いジャンルにおいて、プロフェッショナルなサービスを提供できる点が何よりの強みです。
法人名 | 日本国内でのメンバーファーム |
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KPMG税理士法人 | 有限会社あずさ監査法人など |
PwC税理士法人 | PwC Japan有限責任監査法人など |
EY税理士法人 | EY新日本有限責任監査法人など |
デロイト トーマツ税理士法人 | 有限責任監査法人トーマツなど |
このような世界に通用する大手税理士法人への依頼=依頼業務の成功により、企業として大きく成長できる。とは必ずしも言い切れません。
BIG4のクライアントは、大半が大企業で占められています。このため、中小規模の企業が業務を依頼した場合、個別のニーズに柔軟に対応してもらえない可能性があります。また、高い専門性を発揮した広範囲なサービスを提供することから報酬が高額になりがちです。
規模が大手クラスでなくても地元密着型で、自社のニーズに寄り添ったきめ細やかなサービスと適切なアドバイスのできる依頼先に任せた方が、成果につながりやすく満足度も高いでしょう。
福岡の税理士は税務調査対応してくれる?
正しい税務申告を行っているにも関わらず、申告内容の不一致やランダム調査の該当となり、税務調査対象となる場合があります。
税務調査は突然通知されるため、依頼先によっては専門分野の違いやリソース不足などの理由で、対応してもらえないケースも珍しくありません。
ただし、本記事内で元国税局の税理士が在籍する事務所としておすすめの税理士法人アーリークロスなど、税務調査に強みをもつ依頼先もあります。
税務調査を熟知した税理士が在籍する依頼先であれば、必要書類のサポートから税務調査時の立合い、修正申告となった場合でも毅然とした交渉力で対応してもらえるため、依頼者の権利と財産を守ることが可能です。
会計士と税理士どちらに依頼すべきですか?
会計士と税理士の最大の違いは下記表の通り、会計士が監査、税理士が税務というように専門分野と役割がわかれる点です。
項目 | 会計士 | 税理士 |
---|---|---|
専門分野 | 監査 | 税務 |
主要担当業務 | 財務諸表の監査、会計監査、内部統制評価 | 税務書類作成、税務相談、税務代理 |
適した依頼内容 | 上場企業への監査、財務諸表の信頼性確認 内部統制に関する評価など | 税金申告、節税対策、税務調査対応 |
財務諸表に関する監査などが必要であれば、会計士への依頼が適していますが、一般的に中小企業や個人事業主は、税理士に依頼するケースがほとんどです。
自社の具体的なニーズや状況に応じた依頼がおすすめですが、本記事内で紹介している税理士法人アーリークロスのように、国税局OBの税理士が在籍することで税務調査に強みをもつ事務所もあります。
過去に税務調査対応で苦心した経験がある企業であれば、調査官の行動を熟知し、交渉力に長けた税理士事務所を重点的に探すのもおすすめです。
福岡のおすすめ税理士・会計事務所まとめ
今回は、福岡で税理士・会計事務所をお探しの会社経営者や経理担当者へおすすめできる依頼先のほか、役立つさまざまな情報をお届けしました。
九州だけでなく西日本全体のビジネスを牽引する福岡で、経済の発展と県民生活の向上を支える地元企業の活躍は非常に重要といえるでしょう。
企業運営に必要不可欠な税務・会計業務を、税務のプロフェッショナルである税理士にコスト面だけでなくスキル・実績など多方面から判断して託すことは、企業にとって大きな成長と繁栄につながるカギになります。
ぜひ本記事を参考にして理想の税理士・会計事務所と出会い、自社の数年先を見据えた輝かしいビジョンを実現してください。
都道府県別税理士・会計事務所
都道府県別のおすすめ税理士・会計事務所は以下にまとめています。