【必見】コンサル卒業後のキャリアパスとは？10年後のキャリアプランと求められるスキルを解説

コンサルタントとして経験を積んだ後、次のキャリアをどうするか悩む人は少なくありません。コンサルタントのキャリアパスには、どんな選択肢があるのでしょうか？

事業会社への転職、起業、フリーコンサルタントとしての独立など、多様な選択肢があり、それぞれにメリットや求められるスキルが異なります。本記事では、コンサル卒業後のキャリアパスや成功するためのポイントを詳しく解説します。

自分に最適な道を見つけ、さらなる成長を目指すための参考にしてください。

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ポストコンサルとは

ポストコンサルとは、コンサルティングファームを卒業した後のキャリアを指す言葉です。多くのコンサルタントは、戦略・業務・ITなどのコンサルティング業務を経験した後、新たなキャリアパスを選択します。

ポストコンサルの道として代表的なのが、事業会社の経営企画・新規事業開発部門への転職、スタートアップやベンチャー企業への参画、投資ファンドや金融業界への転職、起業やフリーコンサルタントとしての独立です。

コンサルタントとして培った論理的思考力、問題解決能力、プロジェクトマネジメントスキルは、さまざまな業界で求められます。そのため、ポストコンサルの選択肢は幅広く、個々のキャリア志向やライフプランに応じた多様な道が開かれています。

ポストコンサルの存在は「プラチナチケット」とも称され、近年では特にデジタルトランスフォーメーションや経営変革の需要が高まっており、ポストコンサルが活躍できる場面が増えているのです。

コンサルタントの主なキャリアパス

ここでは、コンサル卒業後の主要なキャリアパスについて詳しく解説します。

下記にて、それぞれ詳しく解説します。

プロフェッショナルとして転職

コンサルタントのキャリアパスの一つとして業界や専門分野をさらに深めるために、プロフェッショナルとしての転職があります。例えば、戦略系コンサルタントが投資銀行やPEファンドに移るケース、ITコンサルタントがテクノロジー企業のデータサイエンティストやCTOとして転職するケースなどが挙げられます。

プロフェッショナルとして転職する魅力は、高い専門性と市場価値を維持しながら、より専門的な仕事に携われる点です。コンサル時代に培った分析力やプロジェクトマネジメントスキルを活かし、専門分野でリーダーシップを発揮できます。

一方で、より深い専門知識が求められるため、継続的な学習やスキルアップが必要です。例えば、データ分析やファイナンスの専門知識、最新のテクノロジートレンドへの理解が求められるでしょう。

また、プロフェッショナル職は競争が激しく、業界によってはコンサル時代以上に成果主義の環境で働くことになります。

事業会社に転職

コンサルタント経験を活かして事業会社の経営企画や新規事業開発、CxO（経営幹部）ポジションに転職するのも一般的なキャリアパスの一つです。特に、コンサルで培った戦略立案や業務改善のスキルは、企業の成長を推進するうえで高く評価されます。

事業会社への転職の魅力は、長期的な視点で企業成長に関われる点にあります。コンサル時代はプロジェクトベースで短期間での成果を求められましたが、事業会社では中長期的な視点で戦略を実行し、その成果を直接見られます。

また、経営層や実務部門と密接に関わるため、意思決定プロセスの全体像を理解しやすいというメリットもある職種です。ただし、コンサルとは異なり実行フェーズに深く関与することが求められるため、スピード感の違いや成果の見え方にギャップを感じることもあります。

また、企業の文化や意思決定プロセスがコンサル業界とは異なるため、新しい環境への適応力も重要です。

ほかのコンサルティングファームへの転職

現在のファームとは異なる分野や、より上位のポジションを狙って別のコンサルティングファームへ転職するという選択肢もあります。特に、戦略系、総合系、IT・デジタルコンサルといった分野を横断するキャリアチェンジをするケースが多く見られます。

例えば、ITコンサルタントが戦略コンサルに転職し、より経営に近い仕事をするパターンや、総合系コンサルがブティック系コンサルに転職し、より専門性を高めるパターンが多いです。給与水準や待遇面での向上を狙う転職も多く、特定の分野で高い実績を持つファームへ移ることで、年収アップやキャリアの選択肢を広げることが可能です。

ただし、異なる分野のコンサルへの転職には業務内容の違いを理解し、新しいスキルを習得する必要がある点に注意が必要です。また、同じコンサル業界内での転職であっても、ファームごとに働き方や評価基準が異なるため、適応力が求められます。

起業する

コンサルタントは起業を目指す人が多い職種の一つです。コンサル時代に培った戦略立案能力、課題解決力、業界知識、人脈を活かして独自のビジネスを立ち上げるケースが多く見られます。

コンサル時代のクライアント企業や業界に精通していると、その知識を活かした事業を展開しやすいです。また、コンサル出身の起業家は、VC（ベンチャーキャピタル）からの評価も高く、資金調達の面でも有利に働くことがあります。

特に、DXやデータ分析、戦略コンサルティングに関連する分野で起業するケースが多く、スタートアップ業界での活躍が期待されます。一方で、起業にはリスクが伴い、安定した収入が確保されるまでに時間がかかる可能性があるため、準備が必要です。

資金調達やマーケットリサーチ、ビジネスモデルの精査など、コンサルとは異なるスキルも必要となるため、慎重な計画が求められます。

フリーコンサルタントとして活動

企業に所属せず、フリーランスのコンサルタントとして活動する道もあります。コンサル時代に培ったスキルと人脈を活かし、案件ごとに契約を結ぶことで自由な働き方と高収入を両立できるのが魅力です。

DX・IT戦略、M&A、業務改革などの専門分野を持つ人は、フリーでも高い案件単価を維持しやすい傾向があります。フリーコンサルタントの強みは、プロジェクト単位での仕事が可能なため、自分のスケジュールを柔軟に調整できる点です。

また、クライアントとの直接契約によって報酬交渉の自由度が高まり、会社員時代よりも高収入を狙える可能性があります。ただし、案件の獲得が安定しない、福利厚生がない、自己管理が必要といったリスクも伴います。

そのため、独立前に十分な案件獲得のネットワークを構築し、経理や税務の知識も身につけておくことが重要です。

コンサルタントの年代別キャリアパス

ここでは、コンサルタントの年代別キャリアパスについて解説します。

下記にて、それぞれ解説していきます。

20代のキャリアパス

20代のコンサルタントは業界知識やスキルを吸収しながら、自分の強みを明確にする時期です。戦略立案、データ分析、プレゼンテーションスキルなどを高めることが重要になります。

この時期のキャリアの選択肢として、以下のような転職先が挙げられます。

20代での転職では、「次のキャリアでどんなスキルを伸ばしたいのか」を明確にすることが大切です。給与やポジションだけでなく、中長期的に見てどんな市場価値を高められるかを意識してキャリアを選ぶ必要があります。

30代のキャリアパス

30代のコンサルタントにおける主なキャリアの選択肢は以下の通りです。

30代はコンサルタントとしてのキャリアが本格的に形成される時期です。20代で培った知識やスキルを活かし、専門性を深めながら、マネジメントスキルを磨くことが求められます。

コンサルティングファームに留まる場合は、マネージャーやシニアコンサルタントとして、クライアントへの提案だけでなく、プロジェクト全体の統括、チームの管理も任されるようになります。

また、外資系や総合系のファームへ転職し、より大規模なプロジェクトに関与することでキャリアアップを目指す人も増えます。一方、コンサルティング業務だけでなく、事業会社への転職を検討する人も多いのが30代の特徴です。

40代のキャリアパス

40代のコンサルタントにおける主なキャリアの選択肢は以下の通りです。

40代になると、経営視点を持ったキャリア選択が求められる時期です。これまでの経験や人脈を活かし、より大きな責任を持つ立場での活躍が期待されます。

コンサルティングファームに残る場合は、パートナーやディレクターへ昇進し、組織の経営や営業戦略を担うポジションに就くことが一般的です。プロジェクトマネジメントにとどまらず、企業の成長戦略を描き、クライアントとの関係構築を強化する役割を果たします。

また、事業会社への転職では、CxO（CEO、CFO、COOなど）のポジションで経営に関与するケースが増えます。特に、経営企画や戦略立案に強みを持つコンサルタントは、企業の成長をリードする立場で活躍することが可能です。

なぜコンサルタントはキャリアパスを描くとよい？

コンサルタントがキャリアパスを描くと目標が明確になり、モチベーションを維持し、転職市場での競争力を高められます。目標への具体的なステップとして、現在の仕事が自分の成長につながると認識すると、日々の業務に対する意欲が高まるでしょう。

結果として、生産性が向上するのもメリットです。明確なキャリアパスを描いていれば、困難な状況に陥っても前向きに取り組む姿勢が生まれるかもしれません。

キャリアパスを描く際には、無理に高い目標を掲げてはいけません。自分に適したペースで目標を設定し、次のステップに進むことでモチベーションを維持しながらキャリアを築いていけるでしょう。

コンサルタントがキャリアパスを描くことのメリット

ここでは、コンサルタントがキャリアパスを描くことのメリットを紹介します。

コンサルタントがキャリアパスを描くと、上記のようなメリットが得られます。

具体的な行動計画を立てやすくなる

キャリアパスを明確にすることで、目指す方向に向けた具体的な行動計画を立てやすくなります。例えば、「将来は事業会社の経営企画に転職したい」と考えている場合、プロジェクトマネジメントの経験を積み、財務分析スキルを強化することが求められます。

一方で、「スタートアップでCXOとして活躍したい」と考えているのであれば、幅広い業務経験を積み、ゼロからビジネスを立ち上げるスキルを身につけることが重要です。キャリアパスが不明確なままだと、日々の業務が目先のタスク処理になりがちで、成長につながる経験を選択することが難しくなります。

目標が明確であれば、「この案件は自分のキャリアにどう役立つのか？」と常に意識しながら仕事を進められ、戦略的に経験を積めます。また、具体的なキャリアパスがあることで、スキル習得の優先順位を決めやすくなるのもメリットです。

転職を視野に入れている場合、業務と並行してMBAやデータサイエンスの学習を進める、英語力を強化するなどの、次のステップに向けた準備がしやすくなります。

仕事のモチベーションが向上する

キャリアの方向性が明確であれば、日々の業務に対する意欲が高まり、モチベーションを維持しやすくなります。コンサルティング業界は多忙でプレッシャーも大きいですが、将来の目標が見えていれば、厳しい業務にも前向きに取り組めるでしょう。

例えば、「このプロジェクトでの経験が、将来のキャリアにどうつながるのか？」という視点を持つことで、仕事に対する意義を強く感じられるようになります。一方で、キャリアパスが不明確な状態だと目の前の仕事をこなすだけになり、成長を実感しづらくなります。

結果として、「このままコンサルタントを続けるべきなのか？」と迷いが生じ、モチベーションが低下するケースも多いです。将来のビジョンが明確であれば、自分の成長を実感しやすくなり、主体的にキャリアを築いていく意欲が高まります。

新たなチャンスを捉えやすくなる

キャリアパスを明確にすることで、新たなチャンスを掴みやすくなります。コンサルタントとして働く中で、多くのクライアントや業界関係者と接する機会がありますが、自分の目指すキャリアがはっきりしていれば、有益な人脈を築きやすくなります。

例えば、「将来的に外資系の経営企画に転職したい」と考えている場合、外資系クライアントとのプロジェクトで積極的に関わりを持ち、関係性を築いておくと転職の際に有利に働くことが多いです。

また、キャリアパスを意識していると、業界のトレンドや市場価値の変化にも敏感になります。例えば、DXやAIに関するプロジェクトが増えていることを知っていれば、トレンドを踏まえたキャリア戦略を立てることが可能になります。

明確なキャリアパスがあれば将来的な転職や、独立の際に新たなチャンスを掴める可能性が高いでしょう。

コンサルタントがネクストキャリアで求められるスキル

ここでは、コンサルタントがネクストキャリアで求められるスキルを紹介します。

下記にて、それぞれ詳しく解説していきます。

課題解決力

コンサルタントはクライアントのビジネス課題を分析し、最適な解決策を提示することが求められる職業です。課題解決力は、ネクストキャリアにおいても非常に重要視されます。

コンサルタントは課題に直面した際に、ゼロベース思考で課題解決を行うことに優れています。ゼロベース思考での課題解決力は、業界や分野を問わず活かせる能力であり、コンサルタントが幅広い業界から必要とされる要因です。

課題解決力を磨けば、どのような状況にも対応できる柔軟性と創造力が養われ、顧客の期待を超える成果を提供し続けられるでしょう。

コミュニケーション能力

コンサルタントはクライアント企業の経営層や、各部門の担当者と連携しながら業務を進めるため、高度なコミュニケーション能力が求められます。コミュニケーション能力はネクストキャリアでも非常に重要であり、事業会社・スタートアップ・フリーランスなど、どのキャリアに進んでも欠かせない要素です。

例えば、事業会社では経営層・現場社員・外部パートナーなど、さまざまな関係者と協力しながら業務を進める必要があります。スタートアップではチームメンバーと密に連携を取りながら、スピーディーに事業を進めることが求められます。

フリーコンサルタントの場合、クライアントとの信頼関係を築くためには、的確なヒアリングと明確な提案が不可欠です。

また、コミュニケーション能力は「伝える力」だけでなく、「聞く力」も含まれます。コンサルタントとして働く人たちは非常に優秀な人達です。相手の意図を正しく理解し、的確な回答をすることで、よりスムーズな意思疎通が可能となって業務の質も向上するでしょう。

リーダーシップ

コンサルタントはプロジェクトを主導し、チームをまとめながら成果を出すことが求められるため、リーダーシップスキルが自然と鍛えられます。リーダーシップはネクストキャリアにおいても強い武器となり、事業会社のマネジメント層・スタートアップの経営陣・フリーランスなど、さまざまな場面で活用できます。

チームを率いるリーダーシップを身に付けると、周りを巻き込みながら業務を円滑に進められます。また、強いリーダーシップを備えた人材は、マネージャークラスとしてさまざまな企業から重宝されるでしょう。

クライアントとの関係においても主体的に提案を行い、相手を導く姿勢を持つことで、より信頼される存在になれます。

コンサルタントが10年後のキャリアプランを描くための道筋

ここでは、コンサルタントがキャリアプランを描くための道筋について解説していきます。

下記にて、それぞれ詳しく解説していきます。

最終的な目標を明確にする

キャリアプランを描くうえで、まず必要なのは「最終的な目標」を明確にすることです。単に転職を目指すのではなく、「10年後にどんなポジションで活躍していたいか」「どんな働き方を実現したいか」を具体的に考えることが重要です。

例えば、「将来的にCxO（CEO、COO、CFOなど）になりたい」という目標を持っているなら、事業会社でのマネジメント経験が必要になります。目標を設定する際には、短期・中期・長期の視点を持つことが大切です。

将来的にCxOを目指す場合の目標の一例を紹介します。

• 短期（1～3年）：現在の仕事で専門知識を磨く、リーダーシップ経験を積む
• 中期（3～7年）：マネジメント経験を得る、新規事業に携わる
• 長期（7～10年）：独立する、CxOポジションを目指す

上記のように、長期的なゴールから逆算してキャリアステップを考えることで、より現実的な行動計画を立てられます。

人生設計を明確にする

キャリアを考える際には「仕事だけ」ではなく、自分の人生全体をどう設計するかも重要です。「どんなライフスタイルを送りたいか」「家族との時間を大切にしたいか」「どの国・地域で暮らしたいか」といった視点を持つことで、より自分に合ったキャリアを選択できるようになります。

例えば、ワークライフバランスを重視するなら、働き方の柔軟性がある企業を選ぶべきです。また、「海外で働くことを視野に入れている」場合は、外資系企業やグローバル企業に転職する道が考えられます。

ゴールが明確になれば、何歳までに何をしなければいけないのかが明確になるでしょう。

行動計画を明確にする

目標や人生設計が明確になったら、次に必要なのは具体的な行動計画を立てることです。目標を実現するためには、「何を」「いつまでに」「どのように」行うのかを決め、着実に進めていく必要があります。

例えば、「5年以内に事業会社のマネージャー職に転職したい」という目標を立てた場合、以下のような行動計画が考えられます。

• 1年目：現職でリーダー経験を積む、マネジメントスキルを学ぶ
• 2年目：転職市場をリサーチ、必要なスキルを身につける
• 3年目：転職活動を開始、エージェントに相談
• 4年目：事業会社のマネージャー職に転職
• 5年目：新たな環境で成果を出し、さらなるキャリアアップを目指す

また、行動計画を立てる際には「何をいつまでに達成するか」を明確にするために、SMARTの法則（具体的・測定可能・達成可能・関連性がある・期限を設定）を意識すると効果的です。短期的や中長期、長期的な行動計画を立てて、付帯的な決定を意識しましょう。

コンサルタントの転職活動はいつから始めるべき？

コンサル転職における活用スケジュールの目安は、以下の通りです。

時期	期間	内容
転職活動開始時期	希望入社日の約6ヶ月前	・転職エージェントへ登録 ・自己分析 ・情報収集
応募書類作成準備時期	希望入社日の約3～4ヶ月前	・履歴書・職務経歴書の準備 ・企業への応募
面接対策時期	希望入社日の約2～3ヶ月前	・転職エージェントで模擬面接 ・ケース面接対策 ・企業研究
内定承諾・退職準備時期	希望入社日の約1ヶ月前	・内定先企業との条件交渉 ・現職での退職手続き ・入社準備

コンサルタントに限らず、転職活動は思い立った時すぐに行動するのがベストです。ですが、「忙しくて転職活動と仕事を両立できない」という人も多いでしょう。そのため、転職活動を本格的に進める前に、事前に準備しておくことが大切です。

事前準備や情報収集が済んでいれば、目指すキャリアを達成するために「今すべきこと」が明確になります。コンサル業界の選考は非常にスピーディーで、希望する企業への応募から内定までスムーズです。

準備がおろそかだと、思うように転職活動が進められない場合もあるため注意してください。ただし、上記の時期や期間はあくまでも目安です。自分に合った方法で、しっかりと準備を進めていきましょう。

コンサルタントが転職活動をするときに着目すべきポイント

コンサルタントが転職活動をするときに着目すべきポイントを紹介します。

下記にて、それぞれ詳しく解説していきます。

年収

コンサルタントの転職において、年収は最も重要な要素のひとつです。転職によって収入アップを狙う場合、現職の給与水準と比較しながらどの程度年収アップができるかどうかを確認することが大切です。

転職時には、基本給、ボーナス、インセンティブ、福利厚生を含めた総合的な報酬をチェックしましょう。コンサル業界では、固定給に加えてプロジェクト成功報酬やストックオプションが付与されるケースもあります。

特に外資系や戦略系のコンサルティングファームでは基本給の水準が高く、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。また、転職後の昇給・昇進のスピードも確認すべきポイントです。

企業によって昇進のスピードが異なり、短期間で大幅な年収アップが見込める企業もあれば、一定の年数が必要な企業もあります。そのため、入社後のキャリアパスも視野に入れながら、希望する年収を実現できる企業を選ぶことが重要です。

事業内容

転職先を選ぶ際には企業の事業内容が自分のスキルや、キャリアプランに合っているかどうかを確認しましょう。コンサルタントとしての経験を活かせるかどうかに加え、その企業の事業が成長市場にあるかどうかも見極める必要があります。

例えば、DX（デジタルトランスフォーメーション）やAI活用が進む企業は、今後も需要が高まる可能性があり、長期的にキャリアを築くうえで魅力的な選択肢となります。一方で、縮小傾向にある業界の企業では、将来的な事業展開に不安が残ることもあるため、成長性や市場動向を事前に調査しておくことが大切です。

また、自分の専門分野と企業の事業内容が合致しているかも重要なポイントです。

例えば、戦略コンサル出身者が事業会社に転職する場合、経営企画や新規事業開発などのポジションが適していることが多いです。転職後に自分の経験を最大限に活かせるかどうかを見極めるためにも、企業の事業内容をしっかりと把握しましょう。

ワークライフバランス

コンサル業界は高収入を得られる一方で、長時間労働になりがちな点が課題とされています。転職を機に、ワークライフバランスを改善したいと考えるコンサルタントは少なくありません。

そこで、企業の働き方について事前にチェックし、どのような環境で働けるのかどうかを確認することが重要です。まず、平均残業時間や有給取得率を調べることで、企業の働きやすさを判断できます。

例えば、コンサル業界でもIT系のコンサルファームや事業会社のコンサル部門では、比較的ワークライフバランスが整っている企業が多い傾向があります。また、フレックスタイム制度やリモートワークの導入状況を確認すると、柔軟な働き方が可能かどうかを見極められるでしょう。

転職後に「思っていたよりも激務だった」と後悔しないためにも、企業の口コミサイトや転職エージェントの情報を活用して、実際の働き方をリサーチしておくことが大切です。

企業の社風・価値観

転職後に長く活躍するためには、企業の社風や価値観が自分に合っているかどうかを確認することが欠かせません。コンサルタントとしてのスキルが活かせる職場であっても、企業文化が合わなければ働きづらさを感じる可能性があります。

例えば、実力主義の文化が強い企業では、結果を出せば評価される一方で、競争が激しくプレッシャーが大きいこともあります。また、日系企業のコンサル部門では、チームワークを重視する文化が根付いているケースが多く、個人プレーよりも協調性が求められることが多いです。

企業の価値観を知るためには、実際に働いている人の口コミや、面接時に社員の雰囲気を観察することが有効です。自分の働き方や価値観に合った職場を選ぶことで、転職後の満足度を高められます。

コンサルタント転職におすすめの転職エージェント

ここでは、コンサルタント転職におすすめの転職エージェントを3社紹介します。

コンサル業界の転職を目指しているのであれば、チェックしておきたい転職エージェントのため、ぜひ参考にしてみてください。

MyVision

MyVisionは2022年11月にサービスが開始された、コンサル転職特化の転職エージェントです。優秀なキャリアコンサルタントが在籍しており、キャリア構築支援から書類選考、面接対策など、一貫して質の高いサービスを提供しているのが特徴です。

主にコンサル出身者や人材紹介サービス出身者が中心となって設立され、200社・1,000ポジション以上※の紹介先との協力なコネクションを持っています。そのため、自分ではなかなか探せないような質の高い非公開求人情報を多数保有しており、自分に合った求人紹介をしてもらえるでしょう。

優秀なコンサルタントが求職者のキャリアや、経験等を踏まえて最適なキャリアパスを提案してくれます。未経験や他業種からのコンサル転職においても高い転職成功率を誇り、利用価値の高いサービスと言えます。

MyVisionの基本情報
運営会社	株式会社MyVision
公式サイト	https://my-vision.co.jp/
公開案件数	非公開
主な求人職種	総合コンサル、戦略コンサル等

関連記事＞＞MyVision（マイビジョン）の評判・口コミ

参照元

※MyVision

ハイパフォキャリア

ハイパフォキャリアはコンサルティング業界に特化した転職エージェントです。東証グロース市場に上場しているINTLOOP株式会社が運営しています。戦略コンサル、ITコンサル、総合系ファームなどのコンサル業界の幅広い領域の求人を取り扱い、公開求人は常時1,500件以上※と、他では取り扱いのない独占求人も豊富に取り扱っています。

特に、大手コンサルファームや事業会社のCxOクラスポジションなど、多様なキャリアの選択肢を描けるのが魅力です。キャリアアップやコンサル業界で新たな挑戦を考えている人にとって、信頼できるエージェントとなるでしょう。

また、ロジカルな思考力を求められるケース面接への対策や、書類添削、面接対策にも力を入れており、専門性の高いアドバイスを受けることで選考を突破する可能性を高められます。

ハイパフォキャリアの基本情報
運営会社	INTLOOP株式会社
公式サイト	https://www.high-performer.jp/career/
公開案件数	1,404件（2025年2月14日時点）
主な求人職種	コンサルタント、営業、ITエンジニア 事業推進、マーケティング等

関連記事＞＞ハイパフォキャリアの評判・口コミ

参照元

※ハイパフォキャリア公式サイト（2025年2月15日時点）

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングはコンサルティング業界での転職支援に特化したエージェントサービスです。未経験からコンサルティングファーム転職や、別のファームへの転職、事業会社への転職など、幅広く支援しています。

コンサル業界の中でも老舗のエージェントとして知られており、創業20年以上で約85,000名以上※の転職志望者を支援してきた実績があります。未経験からのコンサル転職にも強みを持ち、実際に未経験から大手外資系コンサルタントへの転職を果たした実績も多いです。

利用者の人柄やポテンシャルを正しく評価し、優れている点に注目して客観的な視点であなたにピッタリな求人を紹介してくれます。質の高い非公開求人も多く、一般市場には出回らない珍しいポジションや好条件の求人に出会える可能性が高いです。

アクシスコンサルティングの基本情報
運営会社	アクシスコンサルティング株式会社
公式サイト	https://www.axc.ne.jp/
公開案件数	非公開
主な求人職種	コンサル、AI・IoT等

関連記事＞＞アクシスコンサルティングの評判・口コミ

参照元

※アクシスコンサルティング公式サイト（2025年2月15日時点）

コンサルタントのキャリアパスに関するよくある疑問・Q＆A

最後に、コンサルタントのキャリアパスに関するよくある疑問・Q＆Aに回答していきます。

下記にて、それぞれ回答していきます。

コンサルは何年で辞める人が多い？

コンサルタントの離職時期は一般的に1〜3年が多いとされています。戦略コンサルや総合コンサルでは、アソシエイトやシニアアソシエイトの段階でキャリアの方向性を見極め、転職を決意する人が多いです。

これは、コンサルタントの仕事が激務であること、成長スピードが速いこと、他業界での市場価値が高まるタイミングであることが要因となっています。5年以上コンサル業界に残る場合は、マネージャーやパートナーを目指すケースが増えます。

しかし、マネージャー以上になると案件の獲得やチームマネジメントが主な業務となり、コンサルタントとしての専門性を活かした業務から離れることも多いです。一方で、10年以上コンサル業界に留まる人は、パートナーやディレクタークラスに昇進し、企業経営に関与するポジションへ進むケースが一般的です。

コンサルの10年後のキャリアプランの立て方は？

コンサルタントとしてのキャリアを10年後まで見据える際には、最終的な目標を明確にすることが重要です。コンサル業界は多様なキャリアの選択肢があるため、自分の強みや興味、将来のライフプランに合った道を考える必要があります。

まず、「コンサルとして長く続けるのか、それとも事業会社や起業に転身するのか」を決めましょう。コンサル業界に残る場合は、パートナーやマネージングディレクターを目指し、案件獲得のスキルや組織マネジメント能力を磨く必要があります。

一方、事業会社への転職を考えるなら、どの業界・ポジションを目指すのかを早い段階で決め、必要なスキルを獲得することが重要です。また、起業を視野に入れる場合は、コンサルタント時代に培ったネットワークを活かし、業界知識や経営スキルを身につける準備を進めましょう。

コンサル転職のキャリアプラン例文はある？

コンサル転職のキャリアプランを考える際は、「過去の経験と強みを整理する」、「転職先での目標を明確にする」の2点を意識するとよいでしょう。

上記のように、コンサルタントとしての経験を具体的に示しつつ、転職先で何を成し遂げたいのかを明確に伝えることがポイントです。

コンサル転職の面接でよく聞かれることは？

コンサルタントが転職の面接を受ける際、企業側は論理的思考力、リーダーシップ、適応力などを重点的に評価します。そのため、以下のような質問がよく聞かれます。

• なぜコンサル業界から転職を考えたのか？
• コンサルでの経験をどのように活かせるか？
• これまでの成功体験・失敗体験は？
• 当社を選んだ理由は？
• 5年後・10年後のキャリアプランは？

コンサルタントの転職では論理的に回答することが求められるため、事前に想定質問に対する準備をしっかり行うことが成功の鍵となります。

まとめ

コンサルタントのキャリアパスは多岐にわたり、事業会社への転職、起業、フリーコンサルタントとしての独立など、幅広い選択肢があります。コンサル経験で培った課題解決力、論理的思考力、コミュニケーション能力は、どの業界でも高く評価されます。

キャリアの方向性を明確にし、必要なスキルを磨くことで、より良い選択が可能です。将来の目標に向け、今から計画を立てて行動していきましょう。