Web業界にはさまざまな職種がありますが、花形のひとつとして挙げられるのがフロントエンドエンジニアです。
最先端の技術を駆使してWebサイトやWebサービスの開発を手掛けるため、一見華やかな仕事に見られますが、実際には「フロントエンドエンジニアはつらい」「オワコン」といったネガティブな意見が聞かれることもあります。
そこで本記事ではなぜこういった意見が上がるのか、その理由について解説するとともに、フロントエンドエンジニアが向いているのはどういった人なのか、その特徴も紹介します。
これからフロントエンドエンジニアへの転職やキャリアアップを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
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フロントエンドエンジニアの仕事内容とは
フロントエンドエンジニアの「フロントエンド」とは、一言でいえばWebブラウザ側、エンドユーザーが触れる部分のことを指します。
すなわち、フロントエンドエンジニアとはWebブラウザ上でユーザーが目にしたり触れたりする部分の設計や開発を担うエンジニアのことを指します。
これに対し、ユーザーの見えない部分であるサーバー側の開発に携わるエンジニアのことをバックエンドエンジニアとよびます。
Web開発においてはフロントエンドエンジニアもバックエンドエンジニアも欠かせない存在であり、両者の活躍があって初めて完成度の高いWebシステムやWebサイト、Webアプリケーションが完成するといっても過言ではないのです。
ちなみに、バックエンドエンジニアにはサーバーやデータベースといったさまざまな専門知識が求められる一方で、フロントエンドエンジニアはどちらかといえばWebデザイナーに近い存在でもあり、両者に求められるスキルは異なります。
フロントエンドエンジニアはつらい、激務、オワコンと言われる理由
Web関連の知識やスキルを活かし、フロントエンドエンジニアとして転職を目指している方も多いのではないでしょうか。
しかし、フロントエンドエンジニアという仕事について調べてみると、現役のエンジニアや元エンジニアからネガティブな評判を目にすることもあります。
特に多いのが「フロントエンドエンジニアの仕事はきつい」「フロントエンドエンジニアはオワコン」といった意見です。
なぜこういった意見が出るのでしょうか。
納期のしわ寄せを受けやすい
Web開発のなかでフロントエンドにあたる部分は、バックエンド側の仕様によって変更されるケースが多くあります。
当初の計画にはなかった仕様が急遽追加されたりすると、バックエンド側の完成を待ってフロントエンド側の追加作業を行わなければならないケースもでてきます。
そのため、納期ギリギリになっての作業に追われることが多く、残業を強いられる場面もあるようです。
クライアントからの要望が多様
クライアントにとって、フロントエンドはシステムの使い勝手を左右する重要な部分でもあります。
そのため、仕様の通りに設計したつもりでも、実際に「ここの選択項目を増やしてほしい」や「メニュー画面をもっと見やすくしてほしい」といった追加要望が上がってくることがあります。
なかには、具体的な要望ではなく抽象的な要望も多く、フロントエンドエンジニアはそれを具現化するために苦労することも多いようです。
コーディングが煩雑でわかりにくい
フロントエンドの開発にはHTMLやCSSといった言語が用いられます。
これらは初心者にとって比較的習得しやすいメリットはあるのですが、コードの量が多く見づらいといった欠点もあります。
特にプログラミングのスキルがある程度備わってくると、ほかの言語に比べて扱いづらく手間がかかるといった意見も少なくありません。
フロントエンドエンジニアを辞めたいと思ってしまう瞬間
フロントエンドエンジニアを辞めたいと感じるのは、どういった理由があるのでしょうか。
特に多く見られる3つのパターンを紹介します。
常に学び続ける事が求められる
Web業界はトレンドの遷り変わりが早く、時代にマッチしたデザインを勉強しておかなければなりません。
また、HTMLやCSS、JavaScriptといった言語も日々進化しており、新たなバージョンに対応できるようスキルアップが求められます。
一度スキルを習得したからといって終わりではなく、その先もずっと勉強を続けなければならないということをネガティブにとらえる方も多いようです。
残業が多い
上記でも紹介した通り、フロントエンドの開発はプロジェクトのなかでも工程が後回しになりやすく、納期に余裕がない場合には最終的なしわ寄せを受けることが多いです。
また、繁忙期になると同時に複数の案件を抱えるケースも多く、必然的に残業時間も増えがちです。
本来の業務以上の役割が要求される
一口にフロントエンドエンジニアといっても、その人によってスキルや能力はさまざまです。
しかし、そのような社内事情に関係なく同じフロントエンドエンジニアだからという理由で、高度なスキルが要求される業務を振られるケースもあります。
特にミスが許されないプロジェクトや、周りにフォローしてくれる先輩や上司がいない環境のなかでは、大きなプレッシャーとなり逃げ出したくなる人も多いようです。
きついけどフロントエンドエンジニアが人気な理由
フロントエンドエンジニアの評判を見てみると、上記で紹介したような「きつい」「オワコン」といったネガティブな意見がある反面で、就職や転職を目指す方も多く高い人気があることも事実です。
なぜフロントエンドエンジニアは根強い人気を誇るのか、2つのポイントを紹介しましょう。
未経験からでも活躍できる可能性がある
上記でも紹介した通り、フロントエンドエンジニアが扱うHTMLやCSSといった言語はプログラミング初心者にとってもわかりやすく、短期間で習得しやすい強みがあります。
また、日頃からインターネットに親しんでいる人からすれば、Webサイトのフロントエンドの構築は仕事内容がイメージしやすく、自分の成果が目に見えるためやりがいも感じられる仕事といえるでしょう。
このような理由から、ITエンジニアの第一歩としてフロントエンドエンジニアを目指す方は多いようです。
>>未経験からフロントエンドエンジニアになるには?求人事例や転職方法について解説
多様な働き方に対応しやすい
フロントエンドの開発はWebデザイナーの仕事とも共通する部分が多いと紹介しました。
小規模から中規模なWeb開発では、1人のフロントエンドエンジニアがデザインから構築までを担うケースも多く、在宅ワークでも十分可能な仕事といえるでしょう。
また、フロントエンドエンジニアとしてのスキルを身につけていけば、やがてはフリーランスとして独立するキャリアプランも考えられるため、自分自身が理想とする働き方を実現するためにフロントエンドエンジニアの道を選択する方も多いようです。
フロントエンドエンジニアが楽しいと思えるポイント
実際にフロントエンドエンジニアとして活躍している方のなかには、仕事そのものが楽しく、今後もずっと続けていきたいと考えている方も多くおられます。
具体的にどういった点が楽しいと感じられるのか、主なポイントを紹介しましょう。
最新のトレンドや技術を身につけられる
Web開発におけるフロントエンドは、多くのユーザーが見て触れる部分でもあるため、トレンドを意識しつつも使いやすく見やすいページを設計しなければなりません。
そこで、エンジニア同士で最新のトレンドを共有したり、開発に用いる技術やツールも最新のものを揃えたりしている現場も多くあります。
創造性やアイデアを評価してもらえる
IT業界は最新の技術を用いた華やかな業界であると誤解されることもありますが、実際には同じような作業の繰り返しも多く、イメージとはかけ離れた業界ともいえます。
しかし、そのようななかでフロントエンドエンジニアが担う業務は、トレンドを取り入れながらいかに見やすく使いやすいものに仕上げるかが重要であり、創造性やアイデアが問われます。
自分自身の案やアイデアが採用され、クライアントに満足いただいたとき、それまでの努力が報われたと感じる方も多いようです。
フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴
これまで紹介してきたポイントを踏まえて、どのような人がフロントエンドエンジニアに向いているのか、主な特徴について紹介します。
スキルアップに楽しみややりがいを感じる人
フロントエンドエンジニアは最新のトレンドを学びながら、新たな技術も身につけていかなくてはなりません。
優秀なフロントエンドエンジニアになるためには継続的な学習が必須といえますが、これを辛いと捉えるのではなく、楽しみながら取り組める人こそが向いているといえるでしょう。
将来的に独立を考えている人
どのような職業であっても、将来目指す目標が明確な人ほど成長のスピードが速いものです。
フロントエンドエンジニアの場合、フリーランスとして独立し第一線で活躍する方も多いことから、会社員としてキャリアアップを目指すだけでなく、独立という夢に向かって取り組める人も向いているといえるでしょう。
>>フロントエンドエンジニアがフリーランスになるには?年収相場や副業案件単価を解説
フロントエンドエンジニアになるのにおすすめ転職エージェント
ITエンジニアに特化した転職エージェントは多数あり、キャリアアップを目指す方が登録し実際に転職を成功させています。
では、フロントエンドエンジニアになるためにはどういった転職エージェントがおすすめなのでしょうか。
レバテックキャリア
レバテックキャリアはITエンジニアに特化した転職エージェントで、さまざまな職種の求人情報が掲載されています。
フロントエンドエンジニアの求人情報は757件が掲載されており(2022年10月13日時点)、想定年収は400万円台から1,000万円以上の案件まで幅広く存在します。
特に高年収が期待される上流工程の案件が豊富で、フレックスタイム制度や在宅ワーク可の案件も多いことから、理想の働き方が実現できるでしょう。
>>【美女に聞く】レバテックキャリアの評判とエンジニア未経験転職の実際
Geekly
GeeklyはIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。
対応職種も幅広く、システム開発を手掛けるSEやプログラマー、ネットワークシステムの開発を担うネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、そしてWeb系のエンジニアまで多種多様です。
フロントエンドエンジニアの業務内容とも近いWebデザイナーやWebディレクターの職種は921件もの案件が掲載されています(2022年10月13日時点)。
IT求人ナビ(未経験)
IT求人ナビは、IT業界が未経験の方に対して転職をサポートしている転職エージェントです。
丁寧なキャリアコンサルティングを行い、IT業界が未経験であってもそれまでの実務経験で活かせることがないか、キャリアコーディネーターが丁寧にヒアリングしアドバイスを提供してくれます。
なお、実務経験者に対しては「IT求人ナビ(フリーランス)」というサービスも提供しており、フロントエンドエンジニアとしてキャリアを重ねていった後は独立のアドバイスや案件紹介を受けることもできます。
>>IT/Webエンジニアにおすすめ転職エージェント・サイト11選を比較!未経験や年代別にも解説
フロントエンドエンジニアに関する疑問Q&A
フロントエンドエンジニアを目指すうえで、よくある疑問とその回答を紹介します。
30代未経験でもフロントエンドエンジニアになることは可能?
実務経験者に比べると転職のハードルは高くなる傾向はありますが、フロントエンドエンジニアは未経験からでも挑戦しやすいため転職は十分可能です。
フロントエンドエンジニアからのキャリアパスにはどんなものがある?
フロントエンド以外のプログラミングスキルを身につけることで、SEやプログラマーのほか、サーバーサイドエンジニアとして活躍する道もあります。
将来的にはフロントエンドエンジニアはいらなくなると聞いたが本当?
将来的にAIや自動化ツールによって人の手をかけなくてもコーディングが可能となっていくでしょう。
しかし、クライアントから細かな要望を受けた際の対応はフロントエンドエンジニアの力が必須であり、完全にフロントエンドエンジニアという職業がなくなる可能性は低いと考えられるでしょう。
フロントエンドエンジニアまとめ
フロントエンドエンジニアはエンドユーザーが目にしたり直接触れたりする部分の開発を担う職業です。
そのため、単にプログラミングスキルを身につければ良いというわけではなく、エンドユーザーにとって見やすく使いやすいシステムを作るといった気配りも求められます。
Webの世界は遷り変わりが激しいため、つねに最先端のトレンドや技術を学び続けていく姿勢も求められます。
しかし、フロントエンドエンジニアとしての経験やノウハウを蓄積していくと、自ら手がけたWebサイトやWebサービスの独創性やアイデアが評価され、大きなやりがいを感じられるようになるでしょう。
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