未経験者でもエンジニアへの転職は可能なのでしょうか。
大企業を中心に、40代・50代の社員を対象とした早期退職制度をスタートする企業が相次いでいます。
転職が当たり前となり、終身雇用制度が一般的ではなくなった今、「手に職をつける」ためにエンジニアへとキャリアチェンジを考えている方も多いはず。
今回の記事では、未経験からエンジニアへの転職を目指している方に向けて、転職を成功させるためのポイントや疑問に対する答えなどを詳しく解説します。
この記事を最後までお読みいただくことで、転職活動をスムーズに進められるようになります。
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エンジニアの現状と将来性について
転職活動を成功させるためには、目指す業界や職種の現状や将来性を把握しておくことが重要です。
日本では少子高齢化の影響によって労働人口が減少しており、全体的に人手不足に陥っています。
これは特定の業種や職種に限らず、多くの業界に共通して見られるものです。
では、エンジニアが従事するIT業界の状況はどうでしょうか。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2018年時点ではすでに22万人ものIT人材が不足していたことが分かっています。
画像引用:IT人材需給に関する調査
さらに2030年までの需給ギャップを試算してみると、今後45万人ものIT人材が不足する可能性があることが報告されました。
この背景には、DXをはじめとしたIT分野のニーズが爆発的に拡大していることが大きく関係しています。
限られた労働力で企業が生産性を維持するためには、業務の自動化が不可欠であり、そのためにもITエンジニアが求められています。
エンジニアの種類と仕事内容
IT業界の将来性は高く、エンジニアとして転職を目指す方向性自体は決して間違っていないといえるでしょう。
しかし、そもそもエンジニアといっても業務内容は幅広く、さまざまな種類が存在します。
すべての業務を網羅的にこなすことは現実的ではないため、まずは自分自身がどのような業務に従事したいのかを明確にし、エンジニアとして目指すべき道を決める必要があります。
代表的なエンジニアとしては、主に以下の11種類が存在します。
システムエンジニア | システム開発における要件定義や設計といった上流工程、または開発、テストといった下流までを一貫して行うエンジニア |
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プログラマー | 要件定義や設計にもとづき、プログラミングやコーディングを担うエンジニア |
ネットワークエンジニア | 社内ネットワークなどの設計・構築・運用保守を担うエンジニア |
インフラエンジニア | ネットワークやサーバー、クライアント端末を含むインフラ全体を管理するエンジニア |
データベースエンジニア | システムと連携するデータベースの設計や開発、運用を担うエンジニア |
AIエンジニア | 機械学習を活用しAIをビジネスに生かす提案やシステムの設計・構築を担うエンジニア |
データサイエンティスト | 統計学などを活用し、機械学習に欠かせないビッグデータの解析を担うエンジニア |
組み込みエンジニア | 家電製品やロボットなどに活用されるOSやソフトウェアの設計・開発・実装を担うエンジニア |
フロントエンドエンジニア | Webサービスのインターフェースなど、ユーザーが触れる・目に入る部分の開発を担うエンジニア |
サーバーサイドエンジニア | ユーザーの目に入らないサーバー側の開発を担うエンジニア |
セールスエンジニア | クライアントに対してシステムの要件や特徴を分かりやすく説明するエンジニア |
エンジニアに向いている人・向いていない人の特徴
エンジニアは専門職でもあるため、その人の特性によってもエンジニアに「向いている人」と「向いていない人」が存在します。
それぞれどのような特徴が挙げられるのか解説しましょう。
エンジニアに向いている人
ITに対する興味がある
ITの世界は技術の進化が早いため、常に新たな情報をアップデートし続けなければなりません。
そのためにも、ITそのものが好きで興味・関心を持ち続けられる人ほどエンジニアに向いているといえます。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力と聞くと、会話が好きで話が上手い人というイメージをもつ方も多いと思います。
しかし、システムエンジニアなどはクライアントの抱える課題を正確にヒアリングすることから始めなければなりません。
そのため、まずは相手の話をじっくりと聞く姿勢が求められます。
柔軟性がある
プロジェクトを進めるにあたっては、必ずしも当初の計画通りに進むとは限りません。
むしろ計画通りに進むのは稀であり、進行の途中で方針が変わることのほうが多いものです。
そのため、状況に合わせて臨機応変に対応できる姿勢や考え方がエンジニアには求められます。
エンジニアに向いていない人
地道な作業が苦手
エンジニアの種類にもよりますが、プログラムをコーディングする際には細かなバグや不具合が発生することもあります。
一つひとつの原因を探り修正していくのは想像以上に地道な作業であるため、そのような仕事を苦に感じる方はエンジニアに向いていないといえるでしょう。
スキルアップの意識が低い
エンジニアとして転職した後は、学校や新人研修のように常に誰かがスキルや技術を教えてくれるものではありません。
新たなテクノロジーがないかを情報収集し、書籍やインターネットなどを活用しながら自分自身でスキルアップしなければならず、そのような意識が低い人はエンジニアに不向きともいえるでしょう。
未経験OKのエンジニア求人の注意点
転職情報サイトなどを見てみると「未経験OK」の条件でもエンジニアを募集している案件があります。
しかし、このような求人案件にエントリーする前にいくつか注意しておかなければならないこともあります。
特に重要な2つのポイントを紹介しましょう。
客先常駐で単純作業しかやらせてもらえない
求人案件のなかには「エンジニア」という名称で募集はしているものの、実際には一般的なエンジニアのイメージとはかけ離れた業務も存在します。
たとえば、システムやアプリケーションの開発には一切携わることができず、テストを繰り返すというパターンです。
ほとんどはクライアント先に常駐し、ルーチン業務をこなすといったことが多く、このような業務内容だとエンジニアに必要なスキルや実務経験が身につかず、その後のキャリアに生かすことも難しいでしょう。
独学で勉強が必要
テストのような単純作業ではなく、未経験であっても開発チームの一員として実務を経験できる現場もあります。
しかし、多くの場合は手厚い研修が用意されているとは限らず、OJTとして実務をこなしながら経験していくことになります。
上司や先輩社員からの指示や指導は受けられるものの、あくまでも業務を遂行するための最低限の指示であることが多く、エンジニアとしてスキルアップを目指すには実務をこなしつつ、独学で勉強する姿勢が欠かせません。
未経験からエンジニア転職の成功率を上げるためにやっておくこと
上記で紹介したようなエンジニア転職の失敗パターンに陥らないようにするためには、どのようなことが必要なのでしょうか。
エンジニア転職の王道パターンともいえる3つのポイントを紹介しましょう。
プログラミング学習サイトで基礎を学ぶ
まずはプログラミングに関する基礎知識を身につけることから始めましょう。
かつてのプログラミング学習といえば、書籍や学習用ソフトウェアなどを活用する方法が一般的でしたが、最近ではプログラミング学習に特化したWebサイトやアプリケーションも存在します。
より手軽にプログラミングの基礎を学ぶのであれば、Webサイトやアプリケーションのほうがおすすめで、学習の効率性も高いでしょう。
以下に代表的なプログラミング学習サイトをまとめましたので参考にしてください。
スクロールできます→
学習サイト | おすすめな人 | 対応言語 | 無料プラン |
Progate | プログラミング初心者の方 一度挫折したけど改めて学びなおしたい方 |
・HTML/CSS ・JavaScript ・jQuery ・Ruby ・Ruby on Rails ・PHP ・Java ・Pythonなど多数 |
あり |
ドットインストール | 業界最大級の授業数から自分に合った授業を選んで学びたい方 | ・HTML&CSS ・JavaScript ・Java ・PHP ・Python ・Rubyなど多数 |
あり |
udemy | 現役エンジニア講師から実践的なスキルを学びたい方 | ・HTML&CSS ・JavaScript ・Python ・PHPなど多数 |
なし |
シラバス | 本格的にWebデザインやWebアプリ制作を無料で学びたい方 | ・HTML/CSS ・WordPress ・Ruby on Rails ・Backbone.jsなど多数 |
あり |
プログラミングスクールに通う
プログラミングの基礎を身につけたあと、実践でも活用できる応用的な学習をしたい場合には、プログラミングスクールに通う方法もあります。
実際のソフトウェアに触れてコードを書くこともできるほか、講師に細かい部分を質問するなど確認できるため、より理解が深まるでしょう。
>>プログラミングスクール8社を徹底比較!値段や転職サポートの充実度は?
ポートフォリオを作る
プログラミングスキルがある程度身についたら、実際に簡単なシステムやアプリケーションを作ってみましょう。
手を動かしてプログラムを書くことによって、学習サイトやスクールでは疑問に感じることもなかった壁にぶつかることもあるはずです。
それを一つずつ乗り越えることで、成果物として完成させることができます。
そして、転職活動をする際に、自分自身のスキルを客観的に証明するポートフォリオにもなるでしょう。
エンジニア未経験者におすすめの転職エージェント
未経験者がエンジニアとしての転職を成功させるためには、求人サイト以外に転職エージェントを活用する方法もあります。
しかし、転職エージェントといってもさまざまな種類が存在し、どのエージェントを選べば良いか迷う方も多いでしょう。
そこで今回は、特におすすめの転職エージェントを紹介します。
リクルートエージェント
就職・転職サービスの最大手であるリクルートが運営しているリクルートエージェント。
非公開求人案件数が10万件と業界最大級を誇ります。
また、長年にわたって多くの転職者をサポートしてきたノウハウを生かし、さまざまな業界に精通したキャリアアドバイザーも在籍。
応募先企業の選定はもちろんですが、書類の添削や面接対策、企業情報の提供といった手厚いサポートも提供しています。
レバテックキャリア
レバテックキャリアはITエンジニアに特化して15年以上の実績がある転職エージェント。
IT未経験者でも転職に成功した事例が豊富で、企業にアプローチするためのPR材料作りまでサポートしてくれます。
オンラインや電話カウンセリングや、平日夜や土曜日でも対応しているなど、不規則なIT業界に柔軟対応してくれるのもレバテックキャリアの強み。
PR材料となるポートフォリオや資格がないという方におすすめの転職エージェントです。
マイナビIT AGENT
マイナビIT AGENTはマイナビが運営するIT・Webエンジニアに特化した大手転職エージェントです。
IT業界に精通した担当者が在籍しており、面接対策や履歴書、職務経歴書の添削など、IT業界未経験者が躓きやすいポイントを丁寧に教えてくれるのが強みです。
マイナビIT AGENTだけが取り扱ってる独自案件も豊富で、エンジニア未経験者であればとりあえず登録しておいて損はない転職エージェントです。
未経験からエンジニア転職に関する疑問
未経験者からエンジニアとして転職するにあたっては、さまざまな疑問や不安を抱く方もおられるでしょう。
そこで、よくある質問をピックアップしながら、それに対する疑問を解消していきましょう。
30代、40代からでも未経験でエンジニアに転職できますか?
即戦力を身につけることで転職は十分可能です。
エンジニアとしての技術的なスキルはもちろんですが、30代・40代となるとマネジメントを任されることも多いため、管理職やリーダーとしての経験があれば強みになるでしょう。
未経験でエンジニアに転職する場合、何社くらい応募すればいいの?
未経験者の場合、書類選考に通過する確率は30%程度、さらに一次面接で30〜40%、最終選考では30〜50%程度の通過率とされています。
これらをトータルすると、最終的には5%程度の通過率となるため、およそ20社程度は応募すべき、という計算となります。
エンジニア未経験者が転職する際の志望動機はどのようなことを書けばいい?
自分自身が解決したい問題や社会課題がある場合、具体的なエピソードとともに志望動機に繋げられると良いでしょう。
たとえば、家族や親族の介護経験がある方は「介護をする方の負担を軽減できるシステムやロボットなどを開発したいと思った」などが挙げられます。
エンジニア未経験が取っておいた方がいい資格は?
最低限取得しておきたい資格としては「基本情報技術者試験」が挙げられます。
ITエンジニアにとっての登竜門ともいえる資格であり、入社後に基礎的なITスキルや知識を身につけてもらうために取得を推奨している企業も多いです。
その他、プログラマーやSEであればプログラミング言語に特化した資格や、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアであれば「シスコ技術者認定」などが代表的です。
女性のエンジニア未経験者は転職しにくいですか?
エンジニアが活躍するIT業界は、技術やスキル次第でキャリアが構築できる実力主義の世界です。
そのため、男性・女性を問わず即戦力として期待される人材であれば未経験であっても転職は可能です。
企業がエンジニア未経験者に期待することは何?
未経験者をエンジニアとして採用する企業の多くは、経験者のような高いスキルや技術を求めているというよりは、今後成長できる人材であるかに着目しているケースが多いものです。
そのため、IT分野に興味があることや、エンジニアになるためにどのような行動をしてきたのかをアピールすると良いでしょう。
エンジニア未経験の転職まとめ
多くの企業でIT人材は不足しており、高いスキルや経験をもったエンジニアの需要は極めて高い傾向にあります。
その反面、ITエンジニアとしての経験がない方にとってはハードルが高く「未経験からの転職は無理なのでは・・」と不安になることもあるでしょう。
しかし、実際には未経験者を対象としてエンジニアを募集している企業も多数存在します。
まずは自分自身がどのようなエンジニアになりたいのかを明確にし、そのために必要な知識やスキルを身につけることから始めましょう。
今回紹介してきたポイントを参考に、具体的に行動を起こし積み重ねていくことで、エンジニア転職の成功につながるはずです。
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