- SES企業って何をしてくれるの?
- 数ある中からどのSES企業を選べばいいの?
- SES企業に頼むといくらくらいかかるの?
上のような疑問をお持ちの企業経営層の方は多いでしょう。この記事では、SES企業の利用に興味はあるものの、導入には至っていない企業の経営者向けに、SES企業に依頼した場合の支援内容や依頼するメリット・デメリット、気になる費用相場などについて、詳しく解説します。おすすめのSES企業一覧やSIerとの違いなども紹介するので、SES企業選びでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
SES企業一覧!大手・ベンチャーのおすすめ5社を紹介

はじめに、おすすめのSES企業一覧をご紹介します。大手からベンチャーまで、5社を厳選しましたので、SES企業選びの参考にしてください。
株式会社テクノプロ

- 25,000人以上の技術者・研究者が在籍
- 広範な専門領域を領域をカバー
- 独自の人材育成プログラムやeラーニングなどのプラットフォームも提供
株式会社テクノプロは、200以上の国内拠点を有し、25,000人以上の技術者・研究者を抱える企業です。技術者の派遣や育成、ソリューションサービスに注力しています。専門分野に精通した技術者・研究者が多数いるため、機械、電気、情報システム、ITインフラ、化学、建築など広範な領域に対応可能です。
多くの現場で培った経験・ノウハウの蓄積もあり、課題解決力にも優れています。グループ会社や世界中のパートナーを通じて、最先端のデジタル技術を常に取り込んでおり、技術力の高さも魅力です。 株式会社テクノプロは、技術者育成サービスも展開しています。
これまでの自社における人材育成の蓄積や、人材育成コンサルティングのノウハウを活かし、クライアント企業の人材育成をサポートしています。自社人材を育成したい企業にも利用をおすすめです。
株式会社テクノプロの基本情報 | |
---|---|
会社名 | 株式会社テクノプロ |
設立 | 1997年6月 |
本社所在地 | 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー35階 |
公式サイト | https://www.technopro.com/ |
株式会社メイテック

- 約8,000人の正社員エンジニアが在籍
- 機械系、電気系、マイコンシステム系、ITなどに強い
- エンジニアの成長支援にも注力
株式会社メイテックは、約8,000人の正社員エンジニアが在籍しているSES企業です。
現在の会社は持株会者体制への移行により2023年に設立されましたが、前身の企業は1974年7月創業で、50年以上の実績・ノウハウの蓄積があります。製造業に強く、機械系、電気系、マイコンシステム系、ITなどを得意としています。
エンジニアの成長支援にも注力しており、レベル別の社内研修やトレンド技術の社内研修なども多数実施しています。エンジニアが主催する勉強会・研修会も多く行われており、エンジニア同士でも切磋琢磨しながら、技術力向上を図っています。
そのこともあり、エンジニアの離職率は業界内でも低水準です。経験豊富で技術力の高いエンジニアが多いと考えられますので、質の高いエンジニアをお探しの方は、ぜひ利用してみてください。
株式会社メイテックの基本情報 | |
---|---|
会社名 | 株式会社メイテック |
設立 | 2023年4月 |
本社所在地 | 東京都台東区上野1丁目1-10 オリックス上野1丁目ビル |
公式サイト | https://www.meitec.co.jp/ |
株式会社オープンアップグループ

- 24,000人以上のエンジニアを抱えるSES企業
- エンジニアの希望も考慮して常駐先の企業を決定
- リーダー研修・マネージャー研修などキャリアアップを見据えた研修も実施
株式会社オープンアップグループは、24,000人以上のエンジニアが在籍しているSES企業です。現在の会社は、2021年に企業合併により設立されましたが、合併前の会社は1970年代からの実績がある老舗企業です。
機電領域、IT領域、建設領域などに強く、メーカー、ゼネコン、IT企業などに多数のエンジニアを派遣しています。在籍しているエンジニアの希望を考慮して常駐先の企業を決めているので、意欲・能力ともに揃ったエンジニアを確保しやすいでしょう。
配属先企業への転職をサポートしている点も、株式会社オープンアップグループの特徴です。2021年の設立から約3年間で、1,000以上が顧客企業に転籍しています。社内エンジニアの確保もお考えの企業は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
株式会社オープンアップグループの基本情報 | |
---|---|
会社名 | 株式会社オープンアップグループ |
設立 | 2021年4月 |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア16F |
公式サイト | https://www.openupgroup.co.jp/ |
株式会社コアコンセプト・テクノロジー
- DX支援とIT人材調達支援に注力
- 独自のビジネスパートナーネットワークを活用
- 効率的な受発注と質の高いマッチングを提供
株式会社コアコンセプト・テクノロジーは、DX支援に強いSES企業です。「Ohgi」と呼ばれる仕組みで約5,900社の中小IT企業、約14万人のエンジニアをネットワーク化しています。これにより、クライアント企業からの案件に最適なIT人材を素早く見つけることができ、最短で当日に人材を紹介可能です。
この仕組みでは、多重請負構造も解消されるため、受注者にとっては高単価で受注できるメリットもあります。その分、人材の質の高さが期待できますので、発注者にとっても良い成果が得られるでしょう。
もともとは製造業向けのDX支援を行うベンチャー企業としてスタートした企業で、現在でも製造業・建設業・物流業などのDX支援に精力的に取り組んでいます。IT企業各社との幅広いネットワークを有している企業ですので、専門性の高い案件もぜひ相談してみてください。
株式会社コアコンセプト・テクノロジーの基本情報 | |
---|---|
会社名 | 株式会社コアコンセプト・テクノロジー |
設立 | 2009年9月 |
本社所在地 | 東京都豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋11階 |
公式サイト | https://www.cct-inc.co.jp/ |
株式会社アルトナー

- 60年以上の歴史を誇る老舗企業
- 設計開発プロジェクトの実績が豊富
- 常駐先の若手エンジニアの育成にも貢献
株式会社アルトナーは、創業から60年以上の歴史を有するSES企業です。設計開発分野での長年の実績を背景に、現在は最先端の設計開発プロジェクトを多数受注しています。輸送用機器や電気機器、情報通信などの業種で豊富な実績があります。
高付加価値スキルを有するエキスパート人材も多く在籍しており、常駐先の若手エンジニアとチームを組んでプロジェクトを進めることも可能です。エキスパート人材は、中心となってプロジェクトを進行すると同時に、若手エンジニアの育成も担うので、若手を育てたい企業が教育コストを軽減できる点もポイントです。
エンジニアの教育・研修にも力を入れています。独自の教育システムにより、最新技術を積極的に学べる環境が整っているため、優秀なエンジニアが多数在籍しています。
株式会社アルトナーの基本情報 | |
---|---|
会社名 | 株式会社アルトナー |
設立 | 1962年9月 |
本社所在地 | 横浜市港北区新横浜2-5-5 住友不動産新横浜ビル5F |
公式サイト | https://www.artner.co.jp/ |
SES企業の選び方

SES企業を上手く活用するには、数あるSES企業の中から自社に適したSES企業を選ぶことが重要です。そこで、SES企業の選び方について、以下で解説します。
自社の業種や規模に合ったところを選ぶ
SES企業の選び方として、まずは自社の業種や規模に合うことが重要です。自社の事業内容や必要としているエンジニア像に合うSES企業を選ぶため、SES企業の実績や得意としている領域などを、事前にきちんと確認しましょう。
自社の規模と同程度のSES企業を選ぶことも大切です。企業規模が違うと、裁量権や働き方も変わるのが一般的です。大企業は、大規模プロジェクトをチームで担当するのに長けています。一方、中小企業は一人一人の裁量が大きい、柔軟な意思決定が可能、といった傾向にあります。
SES企業のエンジニアは客先常駐しますので、自社と同規模のSES企業に依頼する方が、労働時間や残業時間なども合わせやすいでしょう。
専門性の高さで選ぶ
SES企業は、専門性の高さで選ぶことも重要です。SES企業の中には、特定の業界や業務に特化してサービスを提供している企業があります。
高度な専門知識を必要とするプロジェクトは、一般的なSES企業では対応し切れないことがあるので、依頼内容によっては、特定の業界・業務に特化しているSES企業を選ぶ方が良いでしょう。依頼内容に近いプロジェクトの実績が豊富にあるかどうか、事前にチェックしておくことをおすすめします。
実績のある大手を選ぶ
SES企業の選び方として、実績のある大手を選ぶ方法もあります。大手企業は、一般的に、中小企業より経営基盤が安定しており、資金力も豊富です。そのため、大手のSES企業を選べば、SES企業側の事情でプロジェクトが頓挫したり、プロジェクト中に倒産したりするリスクを軽減できるでしょう。
なお、大手のSES企業にも、それぞれ得意とする分野があります。実績は、依頼前にきちんと確認してください。
研修・育成に注力している企業を選ぶ
エンジニアの研修・育成に注力している企業を選ぶのも、重要なポイントです。人材育成に熱心なSES企業は、エンジニアのレベルが高いと考えられます。
有能なエンジニアを確保することで、技術的な課題解決が速やかになるなど、多くのメリットが期待できます。有能なエンジニアは業務遂行能力も高いので、プロジェクトを円滑に進めるためにも、エンジニアの研修・育成に注力しているSES企業かどうかを事前にチェックしましょう。
SES企業の費用相場

SES企業の費用相場は、依頼内容やエンジニアのスキル、職種などにより異なり、SES企業各社は基本的に料金を公開していません。一般的な目安としては、システムエンジニアで50~80万円/月、PM・PMOで60~90万円/月程度です。
職種 | 一般的な費用相場 |
---|---|
システムエンジニア | 50~80万円/月 |
PM・PMO | 60~90万円/月 |
SES企業の費用は、スキルが高いほど上がるので、プロジェクトのマネジメントを担うPM・PMOの方が、システムエンジニアより高くなる傾向にあります。なお、この費用相場はひと月あたりの金額なので、契約期間が長くなれば、トータルの金額も大きくなります。
SES企業の単価の仕組み
SESの費用は、「人月単価」をもとに算出するのが一般的です。人月単価とは、エンジニア1人あたり、1ヶ月あたりの単価です。エンジニアの1時間あたりの単価に1ヶ月間の労働時間を乗じて計算します。
エンジニアの単価は、スキルや経験により決まります。たとえば、「コーディングやテストなどの下流工程のみができるエンジニア」と、「要件定義など上流工程ができるエンジニア」では、後者の方が高スキルと見なされ、単価も高くなるでしょう。
エンジニアのスキル・経験に何らかの変化があれば、契約更新時に人月単価が変わることがあります。契約当初より高単価となる可能性もありますので、留意してください。
SES企業とは?

SESは、「System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)」の略です。システム開発、インフラ構築、アプリケーション開発などを行いたいものの、技術力が不足しているクライアント企業に対して、エンジニアのスキルを提供するサービスを指します。
SES企業とは、SESを供給する企業です。SES企業は、エンジニアを社員として雇用し、クライアント企業に対して、ニーズに沿うエンジニアを提供します。エンジニアは、基本的にクライアント企業に常駐して業務にあたるので、クライアント企業にとっては、契約期間中、自社の現場で働いてもらえるメリットがあります。
SES企業とSIerの違い
SES企業とSIerの違いは、サービス内容と契約形態です。SES企業は、エンジニアの労働力を提供するサービスであるのに対し、SIerは、システム開発の要件定義から設計、開発、運用、保守まで、すべての工程を請け負います。
SES企業は、クライアント企業と準委任契約を結ぶのが一般的です。準委任契約では成果の完成責任はなく、エンジニアの労働時間に応じて報酬が発生します。一方、Sierは請負契約が一般的です。請負契約では成果の完成に責任が生じ、成果品に対して報酬が発生します。
SES企業の主な特徴

SES企業は、契約形態や業務の命令系統などについて、次のような特徴があります。
エンジニアは客先常駐する
SES企業のエンジニアは、客先常駐が一般的です。客先常駐とは、SES企業に所属するエンジニアが、客先(クライアント企業)の現場に常駐して働くことです。
クライアント企業にとっては、人材の採用・育成に係るコストをかけずに、自社の現場で働く人材を確保できる利点があります。エンジニアの勤怠管理、労務管理などは、SES企業が行いますので、人材管理のコストも不要です。
SES企業のエンジニアは、常駐先企業の就業規則に則って働くので、始業時間なども常駐先企業と同じです。常駐先企業で在宅ワーク、リモートワークを採用している場合は、SES企業のエンジニアもリモートで仕事をすることがあります。
SES企業では「準委任契約」が一般的
SES企業に業務を委託する際の契約方法は、「準委任契約」が一般的です。準委任契約とは、クライアントから委託された業務を遂行することで報酬が発生する契約方法です。
名称がよく似ている契約方法に「委任契約」があります。委任契約、準委任契約とも業務委託契約で、委託者が業務を委託し、受託者が引き受ける点は共通です。
ただし、委任契約は法律行為、準委任契約は法律行為以外に用いられます。法律行為とは売買契約や訴訟代理などですが、エンジニアの業務内容は法律行為にあたらないので、SES企業との契約は準委任契約となります。
業務の遂行に対して報酬が発生する
SES企業に依頼すると、業務の成果ではなく、業務の遂行に対して報酬が発生します。上記の通り、SES企業とは準委任契約を結ぶのが一般的です。
準委任契約は、業務の成果を保証する契約ではなく、業務を遂行したことに対して報酬が発生する契約です。そのため、クライアント企業は、エンジニアの労働時間に応じた報酬を支払うことになります。
業務の成果を保証する契約方法は、「請負契約」です。請負契約の場合は、業務を遂行しただけではなく、成果品を納品することで、報酬が発生します。システム開発を発注し、完成したものを納品してもらうケースなどには、請負契約が用いられます。
業務命令を出せるのはSES企業
SES企業と準委任契約を結んだ場合、客先常駐しているエンジニアに業務命令を出せるのは、SES企業です。もし、派遣契約に基づき派遣された人であれば、常駐先企業が業務命令を出せますが、準委任契約ではできません。
準委任契約の場合、常駐先企業はSES企業に業務を委託し、受託したSES企業が自社のエンジニアにその業務を担当させています。エンジニアが業務を行う場所が常駐先企業であっても、エンジニアの雇用主はあくまでもSES企業です。
このため、常駐先企業は、エンジニアに対する指揮命令権がありません。常駐先企業がエンジニアに直接、業務の指示をするのは偽装請負(違法行為)ですので、ご注意ください。
SES企業を利用する理由・メリット

SES企業を利用する理由・メリットとして、主に次の4点が挙げられます。
自社の採用・育成コストを削減できる
自社の採用・育成コストを削減できる点は、SES企業を利用する大きなメリットです。
自社でエンジニアを採用する場合、求人広告の費用や選考に係る人件費など、様々なコストが必要ですし、時間もかかります。募集しても、優秀な人材が見つかるとも限りません。採用した人材を育成するとなれば、さらに相当の時間を要します。
SES企業を活用すれば、自社で人材の採用や育成をする必要はありません。高いスキルを持つエンジニアを、すぐに確保することが可能です。
即戦力となる人材を確保できる
SES企業を利用する理由・メリットとして、即戦力となる人材を確保できることも挙げられます。SES企業のエンジニアは、SES企業で研修を受けたり、他社のプロジェクトを経験したりして、高いスキルを身につけています。SES企業を活用すれば、優秀な人材をすぐに確保でき、人材の育成コストも必要ありません。
システム開発などの知見がない企業や、人材育成にリソースを割く余裕がない企業も多いでしょう。SES企業を利用すれば、そのような企業でも常駐のエンジニアを確保できます。
人件費の変動費化が可能
人件費の変動費化が可能なことも、SES企業を利用する理由・メリットとして挙げられます。SES企業のエンジニアは、正社員雇用ではなく準委任契約なので、プロジェクトの期間・予算に応じた契約が可能です。必要性がなくなれば契約を終了でき、人材を雇用し続ける必要はありません。
人材を正社員雇用すると、基本給などの固定費が発生します。SES企業を利用して、人件費の変動費化を図ることで、人件費のコントロールがしやすくなるでしょう。また、日常的な勤怠管理、労務管理の費用も削減できます。
専門性の高い人材を活用できる
専門性の高い人材を活用できることも、SES企業を利用する理由・メリットの一つです。SES企業のエンジニアは、様々な企業のプロジェクトに参画して豊富なスキル・知識を身につけていますし、社内研修などで日々、研鑽を積んでいます。
ニッチな分野のプロジェクトの場合、社内リソースのみでは対応しきれないことも多いでしょう。SES企業にもそれぞれ強みがあり、特定の分野・技術に強い企業も多く存在します。SES企業を上手く活用すれば、社内にいない高度人材をピンポイントで投入可能です。
SES企業を利用するデメリット・注意点

SES企業を利用するには、次のようなデメリット・注意点もあります。
クライアントに指揮命令権はない
クライアント企業に指揮命令権がない点は、SES企業を利用するデメリット・注意点です。SES企業とは準委任契約を結んでいるので、クライアント企業がSES企業のエンジニアに指示することはできません。自社の現場で働いているエンジニアに対しては、直接指示を出したくなるかもしれませんが、偽装派遣とみなされる法的リスクがあります。
そのため、現場にいるエンジニアの配置変更、人数の変更などの指示命令も、SES企業が行います。クライアント企業にとって、SES企業を活用することで人材採用の手間やコストを削減できる点は、大きなメリットです。しかし、柔軟な人員管理はしづらいと感じるかもしれません。
常駐によるセキュリティ上のリスク
SES企業を利用するデメリット・注意点として、常駐によるセキュリティ上のリスクも挙げられます。SES企業を利用すると、自社の社員ではないエンジニアが、社内で働くことになります。 それに伴い、社内からしかアクセスできない情報に、SES企業のエンジニアがアクセスする可能性も皆無とは言えません。エンジニアがUSBメモリなどを社外に持ち出すことで、データが流出してしまうリスクもあります。
情報漏えい、不正アクセスなどのリスクを防ぐため、次のような対策をきちんと行いましょう。
- SES企業との契約に秘密保持契約を盛り込む
- 社内データへのアクセス制限強化
- ログ監視
ミスマッチな人材の可能性もある
SES企業からのエンジニアがミスマッチな人材の可能性もあり、この点もSES企業を利用するデメリット・注意点の一つです。次のようなケースでは、スキルがマッチしない人材がアサインされる可能性があります。
- コミュニケーション不足で、依頼したい内容が伝わっていない
- 依頼したい内容がはっきりしていない
- SES企業の質が低く、ニーズを満たす人材がいない・不足している
せっかくコストをかけてSES企業に依頼しても、ミスマッチな人材では良い成果が期待できません。ミスマッチを防ぐため、契約前の打ち合わせをしっかり行うとともに、実績を確認するなどして、自社に適したSES企業かをしっかりと見極めましょう。
自社人材の育成にはつながらない
自社人材の育成にはつながらないことも、SES企業を利用するデメリット・注意点です。SES企業を利用すれば、採用や育成のコストをかけずに、優秀な人材を確保できます。必要な期間のみ依頼できるメリットもあります。
一方で、自社の社員に対して、中長期的な育成はできません。自社の社員がSES企業のエンジニアから学べることはあるかもしれませんが、SES企業との契約期間は限られます。自社人材の育成を図りたい場合は、SES企業に頼らない人材育成計画を検討しましょう。
SES企業とフリーランス人材の違い

SESとフリーランスの働き方は混同されがちですが、厳密には異なります。
SES企業で働くエンジニアとフリーランス人材の主な違いは、契約形態です。SES企業のエンジニアはSES企業と雇用契約を結んでおり、SES企業とクライアント企業が準委任契約を結びます。フリーランスは、個人でクライアント企業と準委任契約または請負契約を結びます。
フリーランス人材は、一人でやっていけるだけの高いスキルや専門知識を持つ人が多いので、ピンポイントで即戦力が必要な場合などに有用です。フリーランス人材を探すには、求人広告やリファラルなどの方法が考えられます。自社で探す手間をかけたくない場合や、着実に有能な人材を見つけたい場合は、フリーランス人材を紹介してくれるエージェントを活用しましょう。
SES企業まとめ

この記事では、SES企業の特徴や選び方、費用相場、メリット・デメリットなどについて解説しました。SES企業は、業務の成果に対してではなく、業務を遂行したことで費用が発生するため、SES企業を活用して良い成果を挙げるには、企業選びがとても重要です。多くのSES企業の中から、どの企業を選べば良いのかお悩みの方は、記事内で紹介したおすすめのSES企業一覧をぜひ参考にしてください。