助産師におすすめの転職サイト13選【2025年6月最新版】病院以外で人気の転職先は？

助産師として働く中で、ふと「このままでいいのかな」と感じる瞬間があるかもしれません。夜勤の負担や人間関係、将来への不安など、働き方を見直したい理由は人それぞれです。ただ、いざ転職を考えても、求人の探し方や条件の比較に悩むことも多いのではないでしょうか。そんなときに頼りになるのが、助産師向けの転職サイトです。

今回の記事では、助産師におすすめしたい転職サイトを、サポート体制や保有求などの特徴をふまえて紹介します。病院だけでなく、企業や自治体などの選択肢も含めて、助産師の新しいキャリアを考えるきっかけとなる内容も整理して解説しています。転職活動を無理なく進めていきたい、今後のキャリアを検討したいという方は是非最後までご覧ください。

助産師向けの転職サイトおすすめ13選

こちらでは、助産師向けのおすすめ転職サイトを紹介します。サービスごとに特徴が異なるため、自分にマッチしたサービスかどうかを見比べてください。

非公開求人を取り扱うサービスも多いため、会員登録後にアドバイザーとの間で希望のすり合わせをすることも念頭に入れて内容を確認ください。

レバウェル看護

レバウェル看護は、職場のリアルまで知りたい方にとって心強い転職サイトです。

特徴的なのは、転職エージェントのように担当者によるサポートを受けることができる点です。担当者は年間4,000回以上の職場訪問を通じて、医療方針や現場の雰囲気、過去の離職理由なども把握しています。上手くサポートを活用することで、条件だけでなく「本当に働きやすいかどうか」を重視した転職が叶いやすくなるでしょう。

求人数も豊富で、15万件以上の中から希望条件に合った求人を提案してもらえるのは大きなメリットです。また、やり取りは電話に加えてLINEやメールでも対応していて、希望の時間に連絡を調整できるため、多忙な助産師でも自分のペースで転職活動を進めやすい環境が整っています。

豊富な知識を持った担当者に相談できるため、情報収集や転職準備に不安を感じている方におすすめのサービスです。

レバウェル看護の基本情報
運営会社	レバウェル株式会社
公式サイト	https://kango-oshigoto.jp/
公開求人数	非公開（2025年6月8日現在）
主な職種	正看護師、准看護師、助産師、保健師

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ナース専科

ナース専科は、求人数の多さと専門性の高いサポートで、安心して利用できる魅力的なサービスです。

業界最多クラスとも言われる20万件以上の求人を掲載しており、非公開求人も豊富に取り扱っているため、条件に合う職場と出会える可能性が広がります。求人情報が多くて迷ってしまう場合でも、転職を支援してくれる各地域担当のキャリアパートナーがチーム制で支えてくれるので、効率的に転職活動を進められるはずです。

また、キャリアパートナーは70時間を超える研修を受けており、社会保険や労務だけでなく看護業務にも精通しています。臨床経験のあるスタッフが担当することもあり、現場感覚に寄り添ったアドバイスが受けられる点は大きな魅力です。

ブランド名の変更はありましたが1980年からサービス展開する中で蓄積されたノウハウは、転職だけでなくキャリア全体の支援にも活かされています。スキルアップや資格取得、現場での悩みにも相談できるため、転職後のキャリアを見据えたサポートを受けたい助産師の方におすすめです。

ナース専科の基本情報
運営会社	株式会社エス・エム・エス
公式サイト	https://www.nursejinzaibank.com/
公開求人数	非公開（2025年6月8日現在）
主な職種	正看護師、准看護師、認定看護師、 保健師、助産師、管理職

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ナースではたらこ

ナースではたらこは、全国規模の求人情報と安心のサポート体制が整った転職支援サービスです。

掲載求人数は9万件以上と業界トップクラスで、助産師の求人も多数取り扱っています。夜勤なし・日祝休みなどライフスタイルに配慮した条件も豊富で、家庭と両立したい方にも向いています。非公開求人も充実しており、高待遇や人気の医療機関の募集は、登録後に個別で案内される仕組みです。

特に注目したいのが「逆指名制度」です。すでに働きたい施設が決まっている場合、求人を預かっていなくてもキャリアアドバイザーがその施設に直接アプローチして求人状況を確認してくれます。通常の検索では出会えない職場へ転職できる可能性が生まれます。

サポート体制も万全で、面接対策から退職交渉まで一貫して任せられるだけでなく、「あんしんサポート窓口」では、担当者に直接言いづらいことも相談可能です。助産師としての希望条件がはっきりしている方や、理想の職場にこだわって転職したい方にとって、柔軟性と丁寧さを兼ね備えた使いやすいサービスといえます。

ナースではたらこの基本情報
運営会社	ディップ株式会社
公式サイト	https://iryo-de-hatarako.net/
公開求人数	非公開（2025年6月8日現在）
主な職種	正看護師、准看護師、保健師、助産師

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スマイルナース

スマイルナースは、助産師としての働き方に合わせて柔軟に活用できる求人サイトです。

サイト上では60,000件以上の求人を掲載しており、都道府県・診療科目・雇用形態・資格などを自由に組み合わせながら検索できます。気になる求人は「検討中リスト」に保存して比較したり、複数まとめて問い合わせることも可能です。

転職支援では「就職」「派遣」「紹介予定派遣」の3つのスタイルからサポートを選べるのが大きな特徴です。たとえば、いきなり正職員は不安という方には派遣からのスタートも提案されており、働き方に迷いがある方にも寄り添った対応が受けられます。専任のコーディネーターが求人紹介から条件調整、面接アドバイスまで一貫してサポートしてくれるため、初めての転職でも安心です。

さらに、厚生労働省の「医療適正認定マーク」を取得しており、情報管理や紹介体制への信頼性の高さも伝わります。複数の選択肢から自分に合った方法で転職活動を進めたい助産師にとって、活用しやすいサービスです。

スマイルナースの基本情報
運営会社	クラシス株式会社
公式サイト	https://www.smile-nurse.jp/
公開求人数	25,869件（2025年6月8日現在）
主な職種	正看護師、准看護師、保健師、助産師

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看護roo！

看護roo！は、助産師を含む医療職の転職を幅広く支援する求人・転職支援サイトです。

掲載されている求人は20万件以上あり、勤務地や施設形態、雇用形態などさまざまな条件を組み合わせて絞り込むことができます。気になる求人を登録しておけば、新着や再募集があった際に通知を受け取れるため、好条件の求人を逃しにくくなるでしょう。

サービスの特徴として、転職支援のスタイルを2通りから選べる点が挙げられます。ひとつはキャリアアドバイザーが求人選定から書類添削・面接対策・条件交渉までを行う「エージェント求人」です。もうひとつは、サポートを受けずに自分で応募・選考を進められる「直接応募求人」です。「まずは情報収集から始めたい」「自分で動きたい」「相談しながら進めたい」など、利用者のスタンスに応じて柔軟に選べる仕組みになっています。

また、希望条件やキャリアプランに関する相談もLINEで可能となっており、忙しい合間でも気軽にやり取りできるのも魅力です。助産師としての働き方を見直したい方にとって、使いやすさと支援のバランスがとれたサービスといえます。

看護roo！の基本情報
運営会社	株式会社クイック
公式サイト	https://www.kango-roo.com/
公開求人数	216,782件（2025年6月6日現在）
主な職種	正看護師、准看護師、保健師、助産師

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マイナビ看護師

マイナビ看護師は、希望条件に合った求人を丁寧に選んでほしい助産師にとって頼れる転職支援サービスです。

取り扱う求人は非公開を含めて8万件以上と豊富で、助産師の求人や夜勤なし・時短勤務など、働き方にこだわりたい方にとっても選択肢が広がります。勤務地や診療科目、雇用形態なども柔軟に相談できるため、家庭の状況や将来設計をふまえた職場探しがしやすくなっています。

また、求人紹介にとどまらない手厚い支援も大きな特徴です。専任のキャリアアドバイザーが希望条件だけでなく、これまでの経験や価値観まで丁寧にヒアリングし、マッチする職場を提案してくれます。その他にも、履歴書や職務経歴書の添削、施設ごとの面接対策も受けられるため、転職活動の経験がない方でも安心です。

現職中の方へのサポートも万全で、面接日程や条件交渉もアドバイザーが代行してくれるので、忙しい勤務の合間でも無理なく進めやすい点も魅力です。自分に合った環境で長く働きたいと考えている助産師にとって、納得感のある転職を実現しやすいサービスといえるでしょう。

マイナビ看護師の基本情報
運営会社	株式会社マイナビ
公式サイト	https://kango.mynavi.jp/
公開求人数	81,537件（2025年6月6日現在）
主な職種	看護師、准看護師、助産師、 保健師、ケアマネージャー

※マイナビのプロモーションを含みます

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看護師ワーカー

看護師ワーカーは、勤務地・施設形態・雇用形態などの希望に柔軟に対応してくれる転職支援サービスです。

全国対応で求人数が多く、助産師として病院以外の職場やパート勤務などを探している方にとっても選択肢が広がりやすい点が魅力です。クリニックや企業系、訪問看護、介護施設など多様な施設形態の求人が揃っており、「自分に合った働き方がしたい」と考える方にフィットしやすい構成になっています。

求人の中には、一般公開されていない好条件の非公開求人も多く、キャリアアドバイザーに希望を伝えておくことで、マッチする案件を個別に紹介してもらえます。もしアドバイザーを利用しない場合は、「非公開求人メルマガ」の登録を検討してください。

正社員だけでなくパートやトラベルナース、期間限定の契約、夜勤中心勤務など多様な働き方にも対応しているため、家庭やライフスタイルとの両立を図りたい助産師にとっても活用しやすいサービスといえるでしょう。

看護師ワーカーの基本情報
運営会社	株式会社トライトキャリア
公式サイト	https://iryouworker.com/
公開求人数	30,923件（2025年6月6日現在）
主な職種	看護師・准看護師、助産師、保健師

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ナースパワー

ナースパワーは、全国19拠点から地域の求人に強い提案をしてくれる、柔軟性のある転職支援サービスです。常勤やパートだけでなく、単発や短期派遣といった多様な働き方にも対応しており、ライフスタイルに合わせて仕事を探したい助産師にも利用しやすい特徴があります。

特徴的なのが、ナースパワー独自の「短期応援制度」です。これは数週間〜数ヶ月の短期勤務で現場に加わる制度で、スキルアップや気分転換、離島・僻地などでの貴重な経験を希望する方に向いています。長期勤務に不安がある方や、新たな環境にチャレンジしたい方にとって心強い仕組みです。

また、ナースパワーでは求人側が支払う紹介手数料を抑えているため、採用側の負担が軽く、選考が進みやすい傾向があります。実際にアクティブに採用中の求人だけが掲載されているため、応募後すぐに話が進みやすいのもメリットです。条件面はもちろん、短期的な働き方や新しい挑戦を検討している助産師にとって、魅力的なサービスといえます。

ナースパワーの基本情報
運営会社	株式会社ナースパワー人材センター
公式サイト	https://www.nursepower.co.jp/
公開求人数	47,655件（2025年6月8日現在）
主な職種	看護師、准看護師、助産師、保健師

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ナースJJ

ナースJJは、求人情報だけでなく職場の“リアルな内情”まで把握しやすいのが特徴の転職支援サービスです。

掲載されている求人は、自社保有のものに加え、医療機関の直接募集やハローワーク求人なども網羅しており、業界トップクラスの情報量を誇ります。助産師の求人も多数取り扱っており、診療科や勤務地、雇用形態に応じて細かく絞り込める検索機能が整っています。

また、特徴的なのは「看護師応援プロジェクト」です。ナースJJを通じて転職した方から職場のリアルな声を集め、後から利用する方にも役立つようフィードバックに活かす仕組みです。離職率や人間関係、働きやすさなど、求人票では見えにくい情報を把握したうえで検討できるのは、失敗を避けたい助産師にとって大きな安心材料といえます。

GPS機能や住所検索などのIT面の利便性も高く、スマホアプリから簡単に求人を探せるのも魅力です。忙しい中でも効率よく情報を整理し、納得のいく職場探しを進めたい方におすすめのサービスです。

ナースJJの基本情報
運営会社	株式会社JJメディケアキャリア
公式サイト	https://www.nursejj.com/
公開求人数	33,704件（2025年6月8日時点）
主な職種	正看護師、准看護師、助産師、保健師

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ナースジョブ

ナースジョブは、働き方や職場の雰囲気にこだわりたい助産師の方にとって魅力的な転職支援サービスです。常勤・非常勤だけでなく短期や単発の求人にも対応していて、家庭との両立や自分のペースを大切にしたい助産師にとっても、柔軟に活用しやすい構成になっています。

また、専属のキャリアアドバイザーが地域ごとの医療機関と日々連携をとっており、求人票では見えづらい職場の雰囲気や人間関係、有給取得率といった実情もふまえて紹介してもらえるのが特徴です。さらに、履歴書の添削や面接対策、勤務条件の交渉まで一貫してサポートしてくれるため、初めての転職や慎重に動きたい場合にも心強い味方になってくれます。

「今すぐ転職するつもりはないけれど情報だけ見たい」「地元で働ける職場を探したい」といった段階からでも相談しやすい点も安心材料です。特定の地域に根差した医療機関で働きたい助産師にとって、安心感を持ちながら情報収集を進められるサービスといえるでしょう。

ナースジョブの基本情報
運営会社	LDT株式会社
公式サイト	https://www.mjc-nursejob.com/
公開求人数	14,782件（2025年6月8日現在）
主な職種	看護師、准看護師、保健師、助産師、 ケアマネージャー、管理職・管理職候補

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ジョブメドレー

ジョブメドレーは、自分のペースで効率よく求人を探したい助産師にとって便利な求人サイトです。

取り扱い求人数は約52万件※と業界トップクラスで、助産師をはじめとする医療職の求人も豊富に掲載されています。希望する勤務地や給与、勤務時間などを指定して検索できるため、育児との両立や働き方にこだわりたい方にも使いやすい構成になっています。

特徴的なのは、ジョブメドレーが人材紹介ではなく「直接応募型」のサービスである点です。応募内容はそのまま事業所に届くため、エージェントを介さずスピーディーにやり取りが進みます。「なるべく早く内定をもらいたい」「担当者を通さず自分で動きたい」といった希望にも対応しやすい仕組みです。

会員登録しておけば、希望条件に合う求人の通知や事業所からのスカウトが届くなど、情報収集も効率化できます。LINE連携を活用すれば、スマホ通知で気になる求人を見逃さずチェック可能です。初めての転職にも、復職を見据えた情報収集にも活用しやすいサービスといえます。

参照元

※ ジョブメドレー 公式サイト

ジョブメドレーの基本情報
運営会社	株式会社メドレー
公式サイト	https://job-medley.com/
公開求人数	非公開（2025年6月8日現在）
主な職種	医師、薬剤師、看護師/准看護師、 助産師、保健師、看護助手、 管理栄養士/栄養士、公認心理師/臨床心理士など

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看護プロ

看護プロは、職場のリアルな情報を重視する方にとって心強い転職エージェントです。

求人票だけではわからない内部の雰囲気や残業実態、教育体制などを、現場経験者のクチコミや担当者による現地訪問を通じて詳しく提供しています。「残業なしと書いてあるけど本当？」「人間関係はどう？」といった気になる点も、具体的に確認できるのが魅力です。

特に関東エリアに強みを持ち、幅広い医療機関・施設と取引しているため、地域を絞って探したい方にも使いやすいサービスです。病院ごとの面接傾向を踏まえた対策サポートも受けられるため、準備不足の不安を抱えることなく臨めるでしょう。
また、入職を急かすことなく、希望条件を丁寧にヒアリングしてくれる姿勢も評価されており、実際に87%の看護師が「友人にすすめたい」※と回答しています。

転職の決め手となる“職場環境の情報の質”にこだわりたい助産師にとって、看護プロは安心して相談できるエージェントの一つといえます。

参照元

※看護プロ公式サイト サイトイメージ調査

看護プロの基本情報
運営会社	株式会社ローザス
公式サイト	https://www.kango-pro.jp/
公開求人数	9,249件（2025年6月8日現在）
主な職種	看護師、准看護師、看護助手・介護士、 保健師、助産師、栄養士、保育士など

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MCナースネット

MCナースネットは、助産師としての働き方を柔軟に選びたい方にぴったりの転職サービスです。

常勤・非常勤はもちろん、単発や夜勤専従なども豊富に掲載されており、家事・育児との両立や短期間だけの勤務を希望する方にも対応しやすい構成になっています。病院・クリニックに限らず、訪問看護や企業、イベント・ツアーナースといった職場も選択できるため、医療現場以外の働き方に興味がある場合にも視野を広げやすいでしょう。

また、全国26拠点のネットワークが整っており、地方に住んでいる方でも地域密着型のサポートを受けられます。専任のコンシェルジュが登録から入職後まで一貫してフォローしてくれるため、求人選びに不安を感じている方でも安心して相談しやすい環境が整っています。

高収入求人も多く、時給3,000円以上や月収50万円超の事例も見られるため、収入面を重視したい方にもおすすめです。多様な働き方を模索している助産師にとって、MCナースネットは視野を広げながら幅広い選択肢から次の環境を選ぶことができるサービスといえます。

MCナースネットの基本情報
運営会社	株式会社メディカル・コンシェルジュ
公式サイト	https://mc-nurse.net/
公開求人数	18,829件（2025年6月8日現在）
主な職種	看護師、准看護師、保健師、助産師

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助産師が転職サイトを利用するメリット

助産師が転職活動を進めるうえで、転職サイトを活用することには多くのメリットがあります。初めての転職活動に不安がある方や、現職中で効率的に活動したい方は特に魅力的なサービスと言えます。

こちらでは、代表的なメリットについて解説します。

非公開求人を紹介してもらえる

転職サイトを利用する大きなメリットのひとつが、非公開求人を紹介してもらえる点です。

非公開求人とは、応募が殺到する可能性の高い人気のある職場や、管理職といった重要なポジションなど、一般の求人サイトでは掲載されていない求人を指します。こうした求人は、条件や待遇が良い傾向がある一方で、マッチした方に厳選して紹介するために非公開になっています。

希望条件に合う勤務先が見つからず悩んでいる場合でも、非公開求人を含めて幅広く検討できるため、より納得のいく選択がしやすくなるはずです。働き方を見直したい方や、今より良い環境を探している助産師にとって、こうした求人に出会えるのは大きなメリットといえるでしょう。

スケジュールの調整を任せられる

転職サイトを利用するメリットとして、面接日程などのスケジュール調整を代行してもらえる点が挙げられます。助産師として勤務しながら転職活動を進める場合、限られた時間のなかで応募や日程調整をこなすのは容易ではありません。特に、複数の求人を並行して検討していると、連絡や調整に追われてしまうケースもあります。

転職サイトに登録すると、エージェントが応募先とのやりとりを一括して代行してくれます。面接日の調整はもちろん、就業開始日や見学の段取りまで任せることができ、忙しい日々の中でも無理なく転職活動を進められるのが大きなメリットです。余計な負担が減ることで、準備や職場選びに集中できるようになります。

応募書類を添削してもらえる

履歴書や職務経歴書などの応募書類を添削してもらえる点も大きなメリットです。日々の業務に追われながら、慣れない書類作成に取り組むのは思った以上に手間がかかります。

転職サイトに登録してサポートを希望すれば、キャリアアドバイザーが内容を丁寧にチェックし、読み手に伝わりやすい構成や表現をアドバイスしてくれます。助産師としての経験や強みをどう書けば伝わるか、客観的な視点で添削してもらえるため、自信を持って応募書類を提出できるようになるでしょう。

また、担当者によっては、病院に提出する推薦状を書いたり、面接で伝えきれなかった人柄や魅力を病院側にアピールしてくれることもあります。このように、内定獲得に向けてサポートしてくれるため、効率的に選考通過の確率を上げたい方には大きなメリットといえるでしょう。

面接対策をサポートしてもらえる

面接対策のサポートを受けられる点も大きなメリットです。特に、久しぶりに転職活動をする方や、面接が苦手と感じている方にとっては心強い支援といえるでしょう。自己紹介や志望動機の伝え方、よくある質問への答え方など、実践を想定した対策を受けられることで、本番でも落ち着いて対応しやすくなります。

また、助産師という専門職ならではの面接ポイントについても、過去の選考情報をもとに的確なアドバイスが得られます。希望する医療機関ごとの傾向や、面接官が重視する点を教えてもらえる場合もあるため、事前準備に自信を持てるようになるはずです。一人では不安な面接対策も、転職サイトを活用することで安心して進められるでしょう。

キャリアプランを相談できる

キャリアプランについて相談できるのも、転職サイトならではのメリットです。求人紹介だけでなく、「いまの働き方でよいのか」「将来どんな選択肢があるのか」といった中長期的な視点での相談にも応じてもらえるため、ただ転職先を探すだけではない活用方法が広がります。

たとえば、「病棟勤務を続けるべきか訪問看護へシフトするか」といったキャリアの方向性に関する悩みも、専門的な視点から整理してもらえると安心感につながるはずです。自分の強みや方向性を見直したいと考えている方にとって、心強いサポートといえます。

転職を前提としない段階でも相談できるため、将来に向けた準備として活用してみましょう。

内定後もフォローを受けられる

内定後もフォローを受けられる点も、大きなメリットです。

内定獲得時には、就業条件の確認や入職日調整など、直接聞きづらいことが多くありますが、アドバイザーが間にって情報収集してくれると安心感に繋がります。特に助産師は、夜勤やシフト、配属先によって働き方が大きく左右されるため、細かな条件のすり合わせが重要です。担当者に依頼をすることで、こうした部分も丁寧に調整してもらえるのはありがたいポイントといえます。

また、内定受諾後のやりとりもサポートしてもらえる点も魅力です。内定後のトラブルや不安を防ぐ意味でも、入職まで伴走してくれる体制は心強い支えとなります。転職後の満足度を高めるうえでも、このようなフォロー体制は大きな魅力といえるでしょう。

助産師が転職サイトを利用するデメリット

転職サイトには多くのメリットがある一方で、使い方や状況によってはデメリットを感じる場面もあります。メリットだけでなくこうした側面も理解したうえで、自分に合った活用方法を見極めましょう。

こちらでは、代表的なデメリットについて解説します。

担当者と相性が悪いこともある

代表的なデメリットとして、サポートを受ける担当アドバイザーとの相性が悪いケースが挙げられます。実務経験の浅い場合やヒアリングなどのサポート方法に違和感がある場合には、特に要注意です。希望条件が正しく伝わらず、紹介される求人とのミスマッチが起きるなど、スムーズな転職活動ができなくなります。

もし相性の悪さを感じた際には、遠慮せずに担当変更を申し出ましょう。また、後任アドバイザーとの相性もよくない場合に備えて、別サービスも並行登録しておくこともポイントです。自分に合った担当者のサポートを受けて、納得感のある転職活動にしましょう。

自分のペースで転職活動がしにくい

転職サイトを利用することで、自分のペースで転職活動を進めにくくなることもあります。

特に、今すぐ転職するか迷っていたり、時間をかけて活動したい方にとっては、担当者からの求人提案を受けることで、応募を急かされるように感じてしまう場面もあるでしょう。背中を押してくれる役割がある一方で、転職活動しにくさを覚えることもあるはずです。

こうしたストレスを感じたくない場合には、事前に転職したい時期や希望の支援方法を伝えておきましょう。それでも改善されなばしの備えて、エージェントがつかない求人検索型の転職サイトを活用するのもポイントです。

電話連絡が負担になることがある

アドバイザーとのやりとりで電話連絡が多くなることも、デメリットになりやすいポイントです。日勤・夜勤が入り混じる助産師のスケジュールでは、連絡のタイミングが合わず、仕事終わりや休憩中に折り返す手間が重荷に感じられることもあるでしょう。

また、求人提案や面接調整などで連絡の頻度が高くなる場合もあり、「忙しい時期なのに何度も電話がかかってくる」とストレスにつながるケースも少なくありません。丁寧なサポートの裏返しとはいえ、負担なく転職活動したい方にとっては注意が必要です。

もし頻繁な電話連絡が負担になりそうな場合には、「メール中心で連絡してほしい」「緊急時のみ電話希望」といった要望をあらかじめ伝えておくとよいでしょう。

助産師向けの転職サイトの選び方は？

助産師の転職活動をスムーズに進めるには、自分に合った転職サイトを選ぶことが重要です。求人数やサポート体制、保有している職場環境の情報量など、複数の観点から比較しながら、安心して利用できるサイトを見極めましょう。

こちらでは、代表的な選び方のポイントを解説します。

助産師の求人数が多い転職サイトを選ぶ

まず助産師の求人件数が豊富かどうかを確認することが基本です。全体の求人数が多いサイトであっても、助産師に限定すると数が限られている場合があります。特に、病院やクリニック、助産院など、自分が希望する勤務先の求人が十分にそろっているかどうかは重要なチェックポイントです。

また、地域によって求人数にばらつきがあるケースもあるため、希望勤務地における求人状況もあわせて確認しておきましょう。公式サイトで求人件数が公表されている場合は、必ず助産師の項目をチェックしてください。複数の転職サイトを比較する際は、助産師求人をどれだけ取り扱っているかを見極めることから始めましょう。

サポートが充実している転職サイトを選ぶ

職活動全体を安心して進めるためには、サポート体制がしっかりしているかも大事なポイントです。たとえば、担当者によるキャリア相談や、履歴書の添削、面接のアドバイスなど、選考過程で必要となるサポートが受けられるかはサービスによって差があります。

不安や疑問があるときにすぐに相談できる窓口があるかどうかも、安心感につながる要素です。特に助産師は夜勤やシフト勤務が多いため、ライフスタイルに合わせた提案をしてくれる担当者がつくと心強く感じられるはずです。どこまでサポートを必要とするかを自分の希望を整理したうえで、マッチする支援内容のあるサイトを選びましょう。

看護分野に強い転職サイトを選ぶ

医療・看護業界に精通している転職サイトを活用することも大切です。総合型のサイトよりも、看護師・保健師・助産師といった職種に特化したサイトのほうが、求人の質や提案内容がマッチしやすい傾向があります。助産師の勤務実態や専門性を理解したうえでアドバイスをくれる担当者が在籍していると、条件交渉や職場選びもスムーズに進みやすくなります。

また、医療系に特化したサイトでは、紹介される施設の内情に詳しいケースもあり、現場の雰囲気や働き方について具体的な情報を得られるのも魅力です。医療・看護の現場を深く理解しているサービスを活用して、納得のいく転職活動にしましょう。

転職サイト利用の流れ

転職サイトを利用する際には、登録から内定までいくつかのステップを踏んで進めていきます。事前に全体の流れを把握して、初めての方もスムーズに活動をスタートしましょう。

こちらでは、大きく5つのステップに分けて解説します。

1.登録

まず基本情報の登録を行います。氏名や生年月日、メールアドレスなどを入力することでアカウントが作成されます。経歴を入力するケースも多いため、職務経歴書のデータも手元に用意しておきましょう。

担当者によるサポートがあるサービスでは、登録完了後すぐにインタビューの調整連絡があります。インタビューでは、これまでの職歴や希望条件、転職に対するスタンスを伝えながら、今後紹介される求人の方向性をすり合わせます。

2.求人紹介

担当者との面談内容をもとに、希望に合った求人が紹介されます。紹介方法はサイトによって異なり、メールでまとめて届くケースもあれば、電話で詳細を説明してくれることもあります。

気になる求人が見つかれば応募に進みますが、内容に納得できない場合は無理に進める必要はありません。希望とズレている点を正直に感想を伝えましょう。また、もし担当者を通さずに直接応募している求人がある場合は、その特徴を共有することで、希望にマッチした求人紹介を受けられる可能性が高くなるはずです。

3.選考対策

応募求人を選定した後は、履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習といった選考対策を受けられます。担当者のサポートがあることで、初めて転職する方も安心して準備を進られるでしょう。

サイトによっては、マイページ内で書類を作成し、そのまま担当者に添削してもらえる機能が整っていることもあります。こうしたサポートをうまく活用することで、選考通過率を高めましょう。

4.書類選考・面接

応募手続きが完了すると、まずは書類選考が行われます。書類通過した場合には、応募先との面接へと進みます。面接日程調整もサポートしてもらえるため、志望度や応募状況は常にリアルタイムで共有しましょう。

面接の内容や選考フローは施設によって異なるため、事前に担当者から情報をもらいながら準備を進めましょう。実際の施設ごとの傾向や重視されるポイントを聞けることも多く、事前対策を通して自信を持って面接に臨むことができます。

5.内定

面接を経て内定を獲得できた場合は、最終的な条件確認や入職日の調整を行います。エージェント型のサポートを受けてる場合は、この調整も担当アドバイザーが代行してくれるケースが多いでしょう。

また、現職に在籍している場合は、退職時期や引き継ぎも含めて計画的に進める必要があります。不安がある場合は、転職サイトの担当者に相談しながら進めていくと安心です。入職後の不安を減らすためにも、納得のいく形で転職活動を終えられるようサポートを活用していきましょう。

助産師の転職サイトを活用するためのポイント

転職サイトをうまく活用することで、助産師として希望に合った職場を見つけやすくなります。ただし、ただ登録するだけでは十分なサポートが得られないこともあるため、おさえたいポイントを意識しながら活用しましょう。

こちらでは、代表的な活用するためのポイントを解説します。

転職で解決したい課題を言語化しておく

まずは「なぜ転職したいのか」をはっきりと言語化することが大切です。

職場への不満や今後のキャリアへの不安など、漠然とした気持ちのままでは、転職先の条件に優先順位をつけにくく、結果的にミスマッチが起きやすくなります。たとえば、「夜勤の負担を減らしたい」「スタッフ間の人間関係を改善したい」「産休・育休後も働き続けやすい環境がいい」など、現職で感じている課題と理想の働き方を分けて整理しておきましょう。

事前に課題を言語化しておけば、エージェントとのやり取りもスムーズになり、自分に合う求人を提案してもらいやすくなります。希望条件や優先したい価値観がぶれない状態で転職活動を始めることで、納得感のある決断ができるはずです。

転職時期はできるだけ早く

次にポイントなのが、希望する転職時期をできるだけ早めに伝えることです。

転職エージェントは「すぐに動ける人」を優先して求人を紹介する傾向があるため、活動時期を明確にすることで、対応のスピードや求人の質が変わることもあります。「半年後には動ける」「来年度からの転職を考えている」といった曖昧な表現よりも、「できれば1～2ヶ月以内には転職したい」など、具体的に時期を示すことが効果的です。

ただし、あまりに現実と離れたスケジュールを提示すると、内定後に調整が難しくなるケースもあるため、自分の状況と照らし合わせた無理のない時期を伝えるようにしましょう。

転職サイトを複数登録する

希望に合った求人に出会いやすくするためには、転職サイトを複数併用するのがおすすめです。

それぞれのサイトが保有している求人は異なり、独占求人や非公開求人も存在するため、複数に登録することで情報の幅が広がります。また、複数のエージェントと接点を持つことで、自分との相性がよい担当者に出会える可能性も高まります。サポート内容や連絡の頻度などはサービスごとに違うため、比較しながら選ぶことができる点も魅力です。

ただし、同じ求人に複数のサービスから応募してしまうと、企業側やエージェントの信頼を損なうおそれがあります。どのサイトからどの求人に応募したかを記録して重複応募を避けるなど、工夫しながら活用していきましょう。

仕事に関する経歴・スキルは正直に伝える

ミスマッチを防ぐためにも、経歴やスキルは正直に伝えることが大切です。

「少しでも良く見せたい」と感じる気持ちは自然ですが、実際の経験やスキルとかけ離れた内容を伝えると、入職後にギャップが生じやすくなります。たとえば、対応したことのない分娩件数を申告したり、管理職経験をオーバーに伝えてしまった場合、入職後に求められる役割についていけず、結果的に早期退職につながる可能性もあるでしょう。

自分の強みや弱みを整理したうえで、現在のスキルや働き方への希望を正確に伝えることで、担当者もより適切な求人を提案しやすくなります。将来に向けてどんな経験を積みたいかといった意欲も含め、誠実に共有しておきましょう。

担当者とマメにコミュニケーションをとる

希望に合った求人を紹介してもらうためには、担当者とのこまめなやり取りが重要です。

転職サイトでは担当者の対応によって紹介される求人の質やスピードが大きく左右されるため、状況や希望条件の変化があれば、その都度しっかりと伝えることが大切です。また、紹介された求人に対して疑問がある場合は、早い段階で相談しましょう。

また、担当者に対する評価は冷静かつ厳格に行う必要があります。熱心さや人柄の良さだけで判断せず、情報の正確性や対応力も見極めましょう。合わないと感じた場合は、担当変更を申し出ることも検討して構いません。転職活動を有意義なものにするためにも、遠慮せずに積極的にコミュニケーションを取りましょう。

転職サイトの求人絞り込み機能を使う

転職サイトを活用する際は、求人検索の絞り込み機能を上手に使うことも重要です。

助産師の求人と一口に言っても、勤務先の種類や勤務形態、夜勤の有無など条件は多岐にわたります。条件を設定せずに検索すると、希望と合わない求人が多数表示され、情報収集に時間がかかってしまうこともあるはずです。そのため、「日勤のみ」「土日休み」「託児所あり」など、自分の希望に合った条件を絞り込んで検索することで、効率よく求人を見つけやすくなります。

また、こだわりの条件を優先するあまり対象求人が極端に少なくなる場合は、優先順位をつけて段階的に条件を緩めていくのもひとつの方法です。絞り込み機能をうまく使えば、希望に合う求人との出会いに近づけるはずです。

助産師の主な転職先は？病院以外の一般企業もある？

助産師の転職先といえば病院を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は病院以外にも多様な活躍の場があります。これまでの経験を活かしながら、より自分らしい働き方を実現するには、選択肢となるそれぞれの特徴や求められる役割をチェックしておきましょう。

こちらでは、助産師の代表的な転職先を具体的に紹介していきます。

病院

助産師の転職先として最も一般的なのが病院です。分娩件数の多い総合病院や周産期母子医療センターでは、ハイリスク妊産婦の対応や医師との連携を通じて、実践的なスキルを磨くことができます。

複数名の助産師が在籍している環境が多く、チームでのケアや教育体制が整っていることも特徴です。夜勤やオンコールがある場合もありますが、そのぶん経験の幅が広がり、キャリアを重ねたい方には向いています。

加えて、福利厚生や研修制度も整っていることが多いため、長期的な働き方を見据える上でも安心感があります。まずは臨床の現場で力をつけたいという方にとって、病院は有力な選択肢といえるでしょう。

クリニックや診療所

妊婦健診や母乳外来を中心に担当できるクリニックは、患者一人ひとりとじっくり向き合いたい方に向いています。分娩を扱う有床クリニックでは、少人数体制でのお産のサポートや新生児ケアに携われるため、温かい雰囲気の中で丁寧なケアを実践しやすい環境です。

一方、無床クリニックでは外来中心の業務となり、身体的な負担が少ない点も特徴といえます。いずれの職場でも、夜勤の有無や勤務時間が比較的安定している傾向があり、家庭との両立を考える方にも人気があります。院長やスタッフとの距離が近くなるため、職場の雰囲気や人間関係の影響も大きく、見学や事前の情報収集を丁寧に行っておくことが大切です。

助産院

医療機関とは異なり、助産院では9床以下という少人数の環境で出産のサポートができます。医療介入を前提としない自然分娩が中心で、妊婦一人ひとりに丁寧に寄り添える点が魅力です。

出産前後の母子に対して、継続的なケアを提供したいと考える助産師にとっては、やりがいの大きい職場といえます。一方で、医師の常駐がないため、異常時には医療機関との連携が必要となるケースもあります。

また、夜間の対応や緊急時の呼び出しも想定されるため、ライフスタイルとのバランスを踏まえて検討するとよいでしょう。少人数の体制で密なサポートを行いたい方におすすめの転職先です。

保健所

助産師としての経験を活かしながら、少し違った立場で母子支援に関わってみたい方には、保健所での勤務がおすすめです。地域の妊産婦や子育て家庭を対象に、健診や教室の運営、相談対応などを通じて支援を行います。夜勤や突発的な対応が少ないため、体力的な負担を抑えつつ、安定した働き方がしやすい点も特徴です。

一方で、自治体によっては正職員採用に公務員試験が必要なことには注意が必要です。ただ、パートや臨時職員としての募集もあるので、生活スタイルに合わせた働き方を探すこともできます。現場を離れても、これまでの知識やスキルを地域の中で役立てたいと考える方には、ぴったりの転職先といえるでしょう。

産後ケア施設

出産後の母子に寄り添う支援をしたい方には、産後ケア施設での勤務がおすすめです。

体調が整わない時期にあるお母さんの休息や、不安を抱える家庭へのサポートを通じて、助産師の経験がしっかりと活かせます。主な業務は授乳・沐浴のサポート、生活指導、育児相談などで、急変対応や夜勤が少ない施設も多く、落ち着いた環境で働きやすいのも特徴です。

自治体の委託事業として運営されているケースもあるため、地域の制度に沿った支援に関わることもあります。出産の現場を少し離れたところで、母子の生活に寄り添いたいと考えている方にとって、やりがいを感じやすい転職先になるでしょう。

コールセンター

体力的な負担を抑えながら働きたい方には、コールセンターでの勤務がおすすめです。

電話を通じて妊娠・出産や育児に関する相談を受ける仕事で、助産師としての知識や経験をそのまま活かせます。夜勤が少なくシフトも比較的安定しているため、生活リズムを整えながら働きやすいのも特徴です。

最近では在宅勤務に対応している事業所もあり、通勤の負担を避けたい方にもぴったりです。対面でのケアにこだわらず、言葉で寄り添うサポートをしたいと考える方にとって、安心して取り組みやすい働き方といえるでしょう。

臨床開発モニター

病院以外で専門知識を活かしたい方には、臨床開発モニター（CRA）の仕事もおすすめです。

新薬の開発において、治験が適切に進められているかを医療機関に訪問しながら確認する役割で、医療知識に加えて、正確な記録と調整力が求められます。助産師としての医療現場の理解が強みとなり、未経験から挑戦できる企業もあります。

外回りが中心のため勤務時間が比較的安定しており、夜勤がなく働きやすい点も魅力です。直接的なケアではなく医療全体に関わりたい方にとって、新たなキャリアとして検討しやすい転職先といえるでしょう。

治験コーディネーター

専門知識をもとに人と丁寧にコミュニケーションを取る仕事を続けたい方には、治験コーディネーター（CRC）がおすすめです。治験に参加する被験者のスケジュール調整や説明対応、データ管理などを担い、製薬会社や医師との間を橋渡しする役割を果たします。助産師として身につけた医療知識や、相手の気持ちに寄り添う対応力が大きな強みになります。

基本的に夜勤はなく、土日休みの職場も多いため、生活リズムを整えやすいのもメリットです。臨床の現場を少し離れつつ、医療分野での経験を活かしたい方にとって、前向きに検討できる転職先です。

看護師の専門学校

これまでの経験を次の世代に伝えたいと考えている方には、看護師養成校での教員職がおすすめです。助産師としての知識や実践経験を活かしながら、学生への講義や実習指導、進路相談などに携わることができます。臨床と異なり、スケジュールが比較的安定しているため、家庭との両立を重視したい方にも向いています。

一方で、教員になるには実務経験に加えて「教員養成講習会」の修了などが必要になるケースもあるため、応募条件を事前に必ず確認しておきましょう。現場を支えてきたからこそ伝えられる経験を、教育の場で活かしたい方にぴったりの職場です。

助産師の年収の目安

助産師の年収目安は5,805,600円となっています。これは厚生労働省が2025年に発表した令和6年賃金構造基本統計調査の調査結果である平均月収399,600円、平均年間賞与1,010,400円という結果から算出されたものです。

日本国内のフルタイム労働者全体の平均年収目安4,919,500円と比較して、高い水準になっています。

助産師の平均年収	5,805,600円
助産師の平均月収	399,600円
助産師の平均賞与	1,010,400円
日本国内のフルタイム労働者全体の平均年収	4,919,500円（平均月収330,400円・平均年間賞与954,700円）

助産師の将来性

助産師は、将来的にも必要とされ続ける仕事だといえます。たしかに少子化の影響でお産の件数は減少傾向にありますが、その分、助産師の数も減っており、需給バランスが大きく崩れているわけではありません。加えて、厚生労働省は「助産師のみで分娩を担う体制」の拡充を後押ししており、地域の助産師が担う役割はむしろ重要性を増しています。

キャリアパスとしては、より専門的な知識や実績を証明する「アドバンス助産師」や「産後エキスパート助産師」といった認定制度を活用し、スキルアップを図る道もあります。助産師としての経験を活かして助産院を開業するなど、独立を目指すことも可能です。自分らしい働き方を描きやすい職種であることも、助産師の魅力のひとつです。

助産師のキャリアアップにおすすめの資格

助産師としてスキルアップを目指すなら、専門性の高い資格の取得が有効です。資格を取得することで、現場での信頼性や活躍の幅を広げるうえで役立ちます。分娩や産後ケアといった得意分野に応じて取得を検討することで、自分らしいキャリア形成にもつなげましょう。

こちらでは、代表的な2つの資格を解説します。

アドバンス助産師

アドバンス助産師は、高度な知識と実践力を備えた助産師として、日本助産評価機構が認証する「CLoCMiPレベルIII認証制度」によって認定されます。

国家資格としての助産師免許は更新制ではなく、経験や実力の見える化が難しいという課題がありました。その点、アドバンス助産師は、一定水準以上の実務スキルと判断力を有していることが客観的に示される点が特徴です。

実際の業務では、病院や助産院で自律的に分娩介助を担い、高リスク妊婦への対応や異常時のチーム医療にも貢献します。ケアの質を高めたい、リーダーシップを発揮したいと考える方にとって、大きなステップアップの機会となるでしょう。

産後エキスパート助産師

産後エキスパート助産師は、出産後の母子ケアに特化したスキルを持つ専門職です。元は「ハイリスク妊産婦サポートリーダー」として設立された制度で、未受診妊婦や突発的な出産ケースの支援を目的に始まりました。現在では、母乳育児支援や産後うつ、育児不安など、産後の幅広い悩みに寄り添える存在として再定義されています。

資格取得には、大阪府助産師会が実施する24講義の研修を修了する必要があり、オンライン受講にも対応しています。特に産後ケアセンターや訪問ケアの現場で働きたい方には、おすすめの資格です。

助産師の主な転職理由とは？

助産師として働く中で、やりがいや専門性の高さを感じていても、働き続けることに悩む場面は少なくありません。特に多く挙げられるのが、精神的な負担や体力的な限界、人間関係の悩みなどです。職場を変えることで自分らしく働ける環境を探したいと考える方もいらっしゃいます。

こちらでは、代表的な転職理由について解説します。

重責による精神的なストレス

命に関わる責任の重さから、精神的な負担を理由に転職を考える助産師もいます。分娩という命の現場では、一つひとつの判断が母子の安全に直結するため、プレッシャーを感じながら働く場面が多くなりがちです。

特に、夜勤や少人数体制の現場では、助産師一人にかかる責任が大きくなり、緊張感が続くことで心身のバランスを崩してしまうケースも見られます。こうした状況から離れ、もう少し落ち着いた環境で母子支援に携わりたいと感じる方が、転職を検討しています。

残業などによる肉体的な疲労

稼働な残業など体力面の負担が続くことで、転職を考える助産師も少なくありません。分娩は昼夜問わず発生し、長時間の立ち仕事や夜勤が続く現場では、慢性的な疲労を感じやすくなります。

特に、体調の変化や年齢を重ねたことをきっかけに、「このままの働き方を続けるのは難しい」と感じるようになるケースもあります。ライフスタイルとのバランスを考え直すタイミングを迎えた際に、転職を視野に入れる方が出ているようです。具体的には、無理のない勤務体制や休暇の取りやすい職場を求めて、クリニックや産後ケア施設などへの転職を検討するケースなどが挙げられます。

理想と現実のギャップ

助産師として描いていた理想と、実際の業務との間にギャップを感じることが、転職を考えるきっかけになることもあります。

たとえば、妊産婦にじっくり寄り添いたいと考えていたのに、現場では人手不足や業務の多さから、流れ作業のような対応になってしまうことがあります。思い描いていたケアができずに葛藤を抱え、「もっと丁寧な支援ができる環境で働きたい」と感じるようになる方もいるでしょう。

やりがいを重視する場合は、助産院や地域の産後ケア施設など、利用者一人ひとりと向き合える職場への転職を通じて、理想に近い働き方を目指す方もいらっしゃいます。

人間関係のトラブル

人間関係の悩みも、助産師が転職を検討する大きな理由のひとつです。

現場での業務においてチームでの連携が重要ですが、その分、指導スタイルの違いや価値観のズレからストレスを感じやすい環境でもあります。特に、上下関係が厳しかったり、新人へのフォロー体制が整っていなかったりすると、孤立感や不安が大きくなってしまうこともあります。

関係性がこじれてしまうと、仕事そのものへの意欲が薄れてしまうケースもあるため、風通しのよい職場環境を求めて転職を決断する方も少なくありません。特に助産師は少人数の職場であることが多く、トラブルを抱えると転職に直結しがちです。新しい職場を選ぶ際には、現場の雰囲気やスタッフ同士の連携体制も重視しましょう。

給料など待遇面の不満

収入や福利厚生に対する不満から、転職を考える助産師も一定数います。

専門性が高く責任も重い仕事であるにもかかわらず、労働量に見合った報酬が得られないと感じるケースもあるようです。夜勤や急な呼び出しが多い職場ほど、時間外手当や休日手当などの待遇面がしっかりしていないと、モチベーションを保ちにくくなってしまいます。

また、出産件数の多い医療機関では業務量が非常に多くなりがちで、その割に昇進や昇給の機会が限られている職場もあるため、将来的な収入面に不安を抱く方もいます。より安定した収入や自分の働き方に見合った待遇を求めて、条件の良い職場への転職を視野に入れることは、ごく自然な流れといえるでしょう。

助産師・看護師・産婦人科医の違い

妊娠・出産に関わる医療職には、助産師・看護師・産婦人科医の3つがありますが、それぞれ役割や専門性が異なります。それぞれが連携しながら母子を支える体制が構築されているので、しっかりと役割を把握しておきましょう。

こちらでは、それぞれの仕事内容について解説します。

助産師の仕事

助産師は、妊婦の妊娠中から出産、そして産後までを一貫して支援する専門職です。

妊婦健診では健康状態のチェックや生活面のアドバイスを行い、出産時には自らの判断で分娩を介助することができます。特に正常な妊娠・出産においては、医師の立ち合いがなくても対応可能な点が大きな特徴です。産後も、母乳育児の支援や新生児のケア、産後うつへの配慮など、母子の心身を支える幅広い役割を担います。

病院や助産院、自治体の保健センターなど、活躍の場は多岐に渡ることも特徴です。専門性の高いケアを提供できる存在として、医師や看護師とは異なる立場で母子を支える重要な役割を果たしています。

看護師の仕事

看護師は、医師の診療をサポートしながら、患者の療養生活を支える役割を担っています。自らの判断で医療行為を行うことはできず、医師の指示のもとで点滴や投薬管理、バイタルチェック、清潔ケアなどを実施するのが特徴です。

産婦人科で勤務する看護師は、主に妊婦や新生児のケア、診療補助、入院患者の対応などを行い、助産師や医師と連携しながらチーム医療の一員として働きます。分娩介助など助産行為は行いませんが、妊産婦が安心して過ごせるよう生活面のサポートを行う重要な存在です。専門性を高めることで、認定看護師や専門看護師などへのキャリアパスも広がる職種です。

産婦人科医の仕事

産婦人科医は、妊娠・出産に関する診療をはじめ、女性特有の疾患や不妊治療、更年期障害への対応など、幅広い医療行為を担う医師です。妊婦健診や分娩管理はもちろん、異常妊娠や合併症への対応、帝王切開などの手術も産婦人科医の担当領域に含まれます。正常分娩であっても、リスクの予兆があれば助産師と連携し、医療的な判断を即座に下す役割を持っています。

産婦人科医は、女性のライフステージに寄り添った診療を行う、産前・産後の母体や胎児の健康を守る重要な存在です。妊娠や出産に関わる医療の最終的な責任を負う立場であるため、専門知識と高度な判断力が求められるスペシャリストです。

助産師の仕事の魅力

助産師として働く魅力は、出産というかけがえのない場面に立ち会いながら、母子の健康を支えられる点にあります。人の命に関わる責任の大きい仕事ではありますが、その分、やりがいや達成感も大きく、長く続けやすい職業としても知られています。

こちらでは、代表的な仕事の魅力について解説します。

命の現場に関わることで得られる充実感

新しい命の誕生に立ち会えることは、助産師として働く中で最も大きなやりがいといえるでしょう。

分娩の現場では、妊産婦の不安に寄り添いながら母子を支え、無事な出産を迎えるサポートを行います。その結果、家族から感謝の言葉を受け取ったときの達成感や、赤ちゃんの泣き声を聞いた瞬間の喜びは、他の仕事では得がたい特別なものです。

助産師は、命を預かるという重みはあるものの、それだけに仕事の充実度は高く、日々の業務を通じて大きな意義を感じられるでしょう。

ライフステージに合わせて続けやすい

働き方の幅が広く、ライフステージの変化に応じて柔軟に働ける点も魅力です。

夜勤のある病棟勤務だけでなく、外来や保健センターなど日勤中心の職場を選ぶことも可能で、結婚や子育てといったプライベートとの両立がしやすくなります。また、パート勤務や非常勤といった雇用形態も選べるため、家庭の事情に合わせて勤務時間を調整できるのも魅力的なポイントです。

専門性を活かしながら、自分のペースで長く続けられる仕事を探している方にとって、助産師は非常に相性の良い職業といえるでしょう。

独立して開業も可能

助産師として経験を積んだ後、自ら助産院を開業する道がある点も魅力として挙げられます。一定の実務経験や設備要件を満たす必要はありますが、自分の理想とする妊産婦ケアを主体的に実現できる点は、大きなやりがいにつながります。働き方や提供するサービスの方針を自分で決められるため、自由度の高い働き方を目指す方にもおすすめです。

実際に、地域密着型の開業助産院では、一人ひとりに寄り添った丁寧なケアを重視したサポートを行い、地域から信頼を集めているケースもあります。将来的に独立を視野に入れている場合でも、助産師という資格は強い武器になるでしょう。

助産師の転職サイトに関するQ&A

助産師として転職を考えたとき、どのタイミングがよいのか、どのサイトを使えば効率的かなど、気になる点も多いはずです。

ここでは、よくある疑問について解説します。

助産師の転職時期は何年目がいい？

転職を考えるなら、3年目以降が一つの目安になるでしょう。1〜2年での転職も可能ですが、まだ基礎的な業務に慣れている段階と見なされることが多く、次の職場で即戦力として期待されにくいケースもあります。一方、3年程度の経験があれば一通りの業務を理解しており、現場の流れも把握できていると評価されやすくなります。

さらに、経験年数だけでなく分娩の対応件数も重要です。件数が多ければ、年数が浅くても十分なスキルを示す材料になります。たとえば、「より多くの分娩に関わりたい」「異常分娩の経験を積みたい」など、前向きな目的を持った転職であれば、採用側にも良い印象を与えられます。自分の経験や今後の目標を踏まえたうえで、適切な時期を選ぶことが大切です。

看護師の転職サイトはどこが良いですか？

助産師として働いている方が転職を考える際、看護師向けに強みを持った転職サイトの利用がおすすめです。たとえば、本記事で紹介したサイトの多くは、病棟勤務から産婦人科クリニック、助産院まで幅広い職場を網羅しており、助産師の経験を活かせる求人も多く掲載されています。

また、エージェント機能も兼ね備えたサービスでは、専任キャリアアドバイザーのサポートを受けられます。自分の希望やキャリアに合った職場を一緒に考えてもらえる点も安心材料です。助産師としてのキャリアを大切にしながら、新しい職場を探すうえで、こうした看護師向けの転職サイトは心強い味方になるでしょう。

助産師が減少している理由は何ですか？

助産師の人手不足が続いている背景には、大きく分けて2つの理由があります。

ひとつは需要に対して供給が追いついていないという構造的な問題です。産科を持つ医療機関の多くが人員を増やしたいと考えている一方で、助産師の資格取得者数には限りがあり、特定の地域や病院では慢性的な人手不足が続いています。

もうひとつの要因は離職率の高さです。夜勤や緊急対応が多く、業務量のわりに休息を取りづらい現場も多いため、身体的・精神的な負担が重なり、離職を選ぶ人も少なくありません。人が足りない現場ほど業務が過密になり、その忙しさがさらなる離職を生むという悪循環も指摘されています。

このように、助産師が減少している背景には、単なる人数の問題にとどまらず、働き方や現場環境への対策も求められているのです。

助産師の転職サイトのまとめ

助産師の転職では、自分の希望や働き方に合ったサービスを選べるかどうかが重要です。担当者との相性やサポート内容はサービスごとに異なるため、いくつかのサイトを見比べながら検討してみることをおすすめします。

今回紹介した転職サイトは、助産師の実情をふまえたサポートが充実しており、初めての転職にも心強いパートナーとなるはずです。納得のいく職場に出会えるよう、転職サイトのサービスを活用しながら無理のない形で一歩ずつ進めていきましょう。