【2025年1月最新】弁護士におすすめの転職エージェント8選！選び方やメリット、注意点など解説

現在弁護士として活躍されている方の中には、よりよい環境を求めて転職を検討される方も多いのではないでしょうか。

弁護士の方が転職する場合、弁護士に特化した転職エージェントを活用することで、より効率性の高い転職活動が叶えられるでしょう。

そこで今回は、弁護士の転職におすすめの転職エージェントを8社選りすぐって紹介します。

また、「転職エージェントを選ぶ際のコツ」や「利用するメリットやデメリット」なども踏まえて紹介します。ぜひ参考にして、自身の希望を叶える転職活動にしてください。

弁護士の転職に強い転職エージェントおすすめ8選

弁護士の転職を効率よく進めていくには、自身のニーズにマッチした転職エージェント選びが重要です。以下で紹介する8社は、弁護士の転職において多くの実績を誇るハイクラス向け転職エージェントです。

転職エージェント	特徴
NO-LIMIT	弁護士業界に詳しいコンサルタントのみが在籍する、弁護士特化型転職エージェント
BEET-AGENT	インハウスローヤーや法務を含む管理部門やバックオフィスの転職に特化
アガルートキャリア	弁護士・法務・管理部門特化型転職エージェントで800万～3,000万円の求人が豊富
JACリクルートメント	ハイクラス向け転職スカウトサービスではトップクラスの実績を誇る
弁護士ドットコムキャリア	日本最大級の弁護士相談サイト弁護士ドットコム運営の弁護士特化転職エージェント
MS Career	士業・管理部門の転職に特化し、長い歴史で培った実績と業界最大級の求人数を誇る
弁護士転職.jp	弁護士のキャリア形成に貢献する、弁護士や法務分野に特化した求人情報を提供
法務・弁護士転職ナビ	人気の「マイナビ転職エージェントサーチ」のサブサイトとして、法務関連業務に特化

弁護士の転職に強い転職エージェントをうまく活用して、希望の求人を見つけていきましょう。

NO-LIMIT

NO-LIMITは、弁護士特化型の転職エージェントとして、多くの方の転職を成功に導いてきました。在籍するコンサルタントは弁護士業界に精通した人材のみという徹底ぶりで、ミスマッチの少ない転職支援には定評があります。

転職者の期待に大きく応える対応のスピード感や詳細な企業情報や内情提供により、アドバイザー満足度は92.7％※と高い水準を誇る点も特徴といえるでしょう。

ハイスキルな弁護士の転職におすすめな大手事務所との取引がある点も魅力です。また、規模は中小ながら「パートナー」「オブカンセル」待遇の事務所求人も多数保有しているため、選択肢が広がります。

参照元

※NO-LIMIT公式HP

運営会社	株式会社No Limit
公式サイト	https://no-limit.careers
対応エリア	全国（東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、京都、奈良、兵庫メイン）
公開求人数	335件（2025年1月16日時点）
主な職種	弁護士（一般民事・家事事件事務所、５大法律事務所） 東証一部上場企業の法務マネージャー M&Aコンサルティング会社の法務担当、契約書レビュー業務 不動産金融・不動産関連業務、不動産ファイナンス法務など

BEET-AGENT

BEET-AGENTは、インハウスローヤーや法務を含む管理部門やバックオフィスの転職に特化した転職エージェントです。企業の法務職で弁護士有資格者での採用を希望する企業の求人が多いのも特徴といえるでしょう。

また、インハウスローヤー・CLO候補・法務部長候補などの非公開求人を多数保有しているため、ハイクラスな転職を目指す弁護士の方にはおすすめです。

何より転職希望者一人ひとりに寄り添った丁寧なヒアリングを実施し、個々の希望やスキルに沿うサポートで支援するため。ミスマッチの少ない転職活動がおこなえます。

運営会社	株式会社アシロ
公式サイト	https://beet-agent.com/
対応エリア	全国
公開求人数	非公開（2025年1月16日時点）
主な職種	インハウスローヤー、CLO候補、法務、内部監査、IPO準備 経理・財務、人事・総務など

アガルートキャリア

アガルートキャリアは弁護士をはじめ、法務・コンプライアンス、管理部門に特化した転職エージェントです。取り扱う求人は、800万～3000万円までと、高待遇な案件を取り揃えているのも特徴です。

法務求人が豊富な点も特徴です。法律事務所からインハウスローヤーへの転職や、企業法務キャリアを目指す弁護士には、おすすめできる転職エージェントといえます。

在籍するキャリアアドバイザーは、いずれも業界や管理部門での業務に精通した精鋭ぞろいです。また、企業の内情を細かく把握し、求職者ひとりひとりと向き合う『両手型』を採用しています。このため、ミスマッチのない転職が可能な点も魅力といえるでしょう。

運営会社	株式会社ファンオブライフ
公式サイト	https://agaroot-career.jp/
対応エリア	全国
公開求人数	2,375件（2025年1月16日時点）
主な職種	弁護士（事務所/インハウス・アソシエイト～パートナー） 法務マネージャー、コンプライアンスなど

JACリクルートメント

JACリクルートメントは、「管理職」「エグゼクティブ」「専門職」の転職支援に強みがある、ハイクラス・ミドルクラス専門の転職エージェントです。

オリコン顧客満足度ランキングの「ハイクラス・ミドルクラス転職」では、5年連続1位を獲得※するなど、高い評価を得ています。

COOやCFO、執行役員といったポジションの求人も多く取り扱っているため、さらに上のポジションでの転職を目指す弁護士の方におすすめです。

また、イギリスやドイツ、アメリカをはじめとする8ヶ国の拠点がある点も特徴といえます、外資系企業や海外進出企業への転職支援に豊富な実績を誇り、グローバルな活躍を希望する方にも魅力の転職エージェントといえるでしょう。

参照元

※JACリクルートメント公式HP

運営会社	株式会社 ジェイ エイ シー リクルートメント
公式サイト	https://www.jac-recruitment.jp/
対応エリア	全国、海外
公開求人数	約21,000件（2025年1月16日時点）
主な職種	管理部門（法務、経理、人事）、技術職、営業職 IT・デジタルマーケティング関連、金融関連など

弁護士ドットコムキャリア

弁護士ドットコムキャリアは、多くの登録弁護士数と圧倒的な月間サイト訪問者数を誇る「弁護士ドットコム」が運営する弁護士特化型エージェントです。

企業との独自のネットワークを誇る専門コンサルタントが、転職者のキャリアにおける課題解決・目標実現をサポートするため、安心して転職活動に臨めます。

また、弁護士の求人に関するものや企業インタビューを通じた採用動向などの情報量が多く、転職活動に役立ちます。これは、弁護士ドットコムが運営保体ならではの強みといえるでしょう。

運営会社	弁護士ドットコム株式会社
公式サイト	https://career.bengo4.com/
対応エリア	全国（首都圏メイン）
公開求人数	非公開（2025年1月16日時点）
主な職種	弁護士、インハウスローヤー 企業内法務、コンプライアンスオフィサー リスクマネジメント担当者 パラリーガル、リーガルアシスタント 人事・総務・経理などの管理部門職など

MS Career

MS Careerは弁護士をはじめ、経理・財務、法務・知財など、士業・管理部門系職種に特化したハイクラス向け転職エージェントです。豊富に求人を保有しており、豊富な案件から経験やスキルに見合った求人紹介が可能です。

扱う求人には、東証プライムやジャスダックをはじめとする優良企業が多く、高待遇な案件も豊富な点は非常に魅力です。ハイクラスな転職を目指す弁護士の方には、おすすめの転職エージェントといえます。

このため、管理部門における転職サービスにおいては、国内トップシェアの転職支援実績を誇ります。この実績は、35年※もの長い歴史で培ったノウハウときめ細やかなサポートの賜物といえるでしょう。

運営会社	株式会社MS-Japan
公式サイト	https://www.jmsc.co.jp/career/
対応エリア	全国
公開求人数	18,817件（2025年1月16日時点）
主な職種	弁護士、公認会計士、税理士 経理・財務、人事・総務など

弁護士転職.jp

弁護士転職.jpは弁護士のキャリア形成に役立つ、弁護士や法務分野に特化した求人情報を提供する転職サイトです。

一般には公開されていない独自の非公開求人を多数保有しており、特に法律事務所やインハウスローヤーの求人を幅広く取り扱っています。

また、「IT」「金融」「不動産」「製薬」といった多様な業界の案件も扱っているため、質の高い求人にアクセスすることができるでしょう。

さらに転職活動終了後も、継続してサポートが受けられる点は非常に大きな魅力といえるでしょう。このため、次のキャリアを見据えた場合、引き続き頼れるサポートでステップアップが可能です。

運営会社	株式会社C&Rリーガル・エージェンシー社
公式サイト	https://www.bengoshitenshoku.jp/
対応エリア	全国、海外
公開求人数	962件（2025年1月16日時点）
主な職種	民事系事務所・渉外系事務所、インハウス

法務・弁護士転職ナビ

法務・弁護士転職ナビは、人気の転職情報サイト「マイナビ転職エージェントサーチ」のサブサイトとして、法務関連業務に特化しています。

人材紹介大手のマイナビならではのネットワークを活かして企業と密な連携を取っているため、募集開始したばかりの案件もタイムリーに紹介可能です。

さらに、取り扱う求人は一般公開されない希少な案件が多く、質の高い転職活動がおこなえる点も魅力といえるでしょう。

また、法務・弁護士分野専門のコンサルタントが強力にサポートするため、好条件のハイクラスな求人にも安心してチャレンジできるでしょう。

運営会社	株式会社マイナビ
公式サイト	https://tennavi-job.com/houmu/
対応エリア	全国
公開求人数	4,879件（2025年1月16日時点）
主な職種	弁護士、司法書士、行政書士、弁理士 ビジネス実務法務、

弁護士向け転職エージェントの選び方

弁護士の転職で重要なのは、以下に挙げる7つのポイントをクリアした転職エージェントを選ぶことです。

ポイントを一つずつチェックしながら、自身のニーズに合う転職エージェントとの出会いを果たしてください。

弁護士に特化した転職エージェントを選ぶ

転職エージェントには、全業界・全職種を取り扱う総合型と、弁護士のように専門職に特化したものがあります。

また、20代～30代など若年層や未経験者の転職に強いものから、ミドル・シニアのハイクラス人材へ高待遇案件を提供するものなどさまざまです。

ただし、弁護士の転職には、職種に特化した転職エージェントが一番有効です。弁護士業界に特化している転職エージェントを選択すれば、さまざまな弁護士の転職を成功に導いた実績を活かしたサポートが提供されます。

さらに、質の高い求人案件と出会える確率も高まるでしょう。

このため、弁護士の方が転職する際は、選択した転職エージェントが「弁護士の転職に特化」し「豊富な実績がある」かどうかをチェックすることが肝心です。

弁護士向けの求人数をチェックする

利用を検討する転職エージェントに関しては、保有する弁護士向けの求人数をチェックしておきましょう。求人数が多ければ、その分選択肢も増えるため、希望通りの転職活動が叶えられるはずです。

また、「求人数が多い転職エージェント＝企業からの信頼も厚い」証拠といえるでしょう。信頼のおける転職エージェントを利用することで、質の高い求人情報を得ることができます。

求人の質を重視する

転職エージェントを選ぶ際は、求人数のチェックはもちろん、自身の希望条件への合致を踏まえた「求人内容の質」に焦点をあてることも重要です。

求人数が多くても、自身のニーズや条件にマッチしていなければ、希望する転職は叶えにくいでしょう。また、転職に成功したとしても、職場環境が悪い質の低い転職先だった場合は再度転職を検討しなければなりません。

質の高い求人を多く保有する転職エージェントは、企業からも信頼されている何よりの証拠です。また、転職者のスキルや経験、希望条件を考慮した求人紹介が可能なため、転職も成功しやすくなります。

弁護士業界に詳しいアドバイザーがいるか

弁護士として転職をおこなうなら、検討する転職エージェントに、弁護士業界に詳しいアドバイザーが在籍しているかどうかは非常に重要です。

弁護士業界に詳しいアドバイザーであれば、長期的なキャリアプランについても相談に乗ってもらえます。弁護士業界の動向や将来性を踏まえたうえで、最適なキャリアパスが提案できるでしょう。

また、スキルや経験をどのようにアピールすればよいか、具体的なアドバイスを提供してもらえます。このため、書類選考や面接での成功率が高まります。

担当アドバイザーとの相性を見極める

弁護士の転職に強い転職エージェントを選択しても、担当アドバイザーとの相性が悪い場合、思うような成果にはつながらない可能性があるでしょう。

担当アドバイザーとの相性を見極めるには、まず、話しやすさや質問に対する回答の速さ、具体性などをチェックしましょう。コミュニケーションが円滑に進む担当アドバイザーなら、信頼関係も構築しやすくなります。

また、担当アドバイザーから提供されるフィードバックが、具体的で役立つものであるかのチェックも肝心です。適切なアドバイスであれば、傾聴力の高いアドバイザーである証拠となり、転職活動がスムーズに進みます。

アドバイザーとの面談方法をチェックする

転職エージェントでのアドバイザーとの面談は、「対面」「電話」「オンライン」などの方法があります。自身の状況に合った面談方法の選択がおすすめです。

電話やオンラインは、自宅に居ながら対応できるため、エージェントへ出向く必要がありません。このため、忙しい方にはおすすめといえるでしょう。

ただし、アドバイザーとの信頼関係を深めたい方なら、対面で面談を実施している転職エージェントをおすすめします。直接顔を合わせて相談することで、アドバイザーの表情や話しぶりから対応の良し悪しを判断しやすくなるでしょう。

また、アドバイザーもより親身な対応を心がけるはずです。話が弾んで、転職に有益な情報やアドバイスが得られる可能性も高くなります。

サポート内容が充実しているか

転職エージェントを選ぶ際のポイントとして、サポート内容の充実度も重要です。転職エージェントでは、応募書類の添削や面接対策だけでなく、面接日程の調整や採用後の条件交渉など転職活動において幅広いサポートを提供しています。

上記に加えて、自己分析に関するサポートや企業の採用動向に関する情報提供など、内定獲得につながる有益なサポートの有無も確認しておきましょう。

きめ細やかで、質の高いサポートがある転職エージェントであれば、転職活動がスムーズに進むはずです。

弁護士向け転職エージェントを利用するメリット

弁護士向け転職エージェントを利用すると、以下に挙げる7つのメリットが得られるでしょう。

転職エージェントのメリットをうまく活用して、理想の転職活動にしましょう。

自分に合った求人を紹介してくれる

弁護士に特化した転職エージェントであれば、これまで多くの弁護士の転職を成功に導いた豊富なノウハウがあります。このため、転職者のスキルや希望に応じた最適な求人紹介が可能です。

また、無事内定が獲得できるよう、応募先の採用傾向に精通したアドバイザーによって、転職者個々に見合った選考対策やアドバイスが受けられます。

さらに、アドバイザーとのやりとりを通じて、今までは気付かなかった強みなどを発見できるでしょう。希望する条件とはまた違った求人へ応募する意欲や自信もでてくるはずです。

転職先の特徴などの情報や内情を共有してくれる

転職時の希望条件として、「給与・待遇」「事務所の規模」「勤務条件」などを優先することはもちろん大切です。ただし、弁護士としてさらにスキルを磨いて長く活躍していきたいなら、転職先の社風や文化を知っておく必要があるでしょう。

転職エージェントでは、多くの弁護士事務所との取引があり、各事務所の特徴や内情に精通しています。このため、転職活動に有効な情報共有が可能です。

複数の転職先の比較ができる

転職エージェントは、多くの法律事務所や企業とのつながりをもっています。転職者の希望条件やスキルに合わせて、見合った転職先をいくつか紹介してもらえるはずです。

自分一人で転職活動を行うより、複数の転職先を一度に比較検討できるため、非常に効率の良い転職活動になるでしょう。

各社の採用動向や内情などの情報も得られるため、より掘り下げた選択ができます。このため、自身の理想に近い転職活動が可能になるはずです。

転職活動が効率的におこなえる

転職エージェントでは、さまざまなサポートを行っています。登録後はアドバイザーの面談からスタートし、求人紹介を経て応募すると、面接日程の調整から内定後の条件交渉などすべて代行してもらる点が最大の魅力といえるでしょう。

転職エージェントを利用しない転職活動では、「求人検索」「応募」「企業とのやりとり」など、すべてのプロセスを自分で自実施する必要があります。就業中の方であればすべきことに追われて、選考対策にまで気が回らない可能性もあります。

転職エージェントを利用することで、自身は選考対策に専念できます。しかも応募書類の添削や面接対策のサポートも、転職エージェントなら受けることが可能です。このため、効率よく転職活動がおこなえるでしょう。

弁護士転職に強いアドバイザーのサポートが受けられる

弁護士向けの転職エージェントを活用する最大のメリットは、弁護士業界に精通し、多くの転職支援実績をもつアドバイザーのサポートが受けられる点に尽きるでしょう。

アドバイザーは、転職に役立つ企業情報だけでなく、採用動向やどのような人物を求めているかまで詳細に認識しています。このため、適切なアドバイスやサポートが受けられ、転職成功率が向上するはずです。

また、アドバイザーは求人紹介といった転職に向けたサポートだけでなく、長期的なキャリアを見据えた相談も可能です。有効に活用して、自身のキャリア形成に役立てていきましょう。

履歴書や職務経歴書のアドバイスが受けられる

転職エージェントでは、採用担当者の印象に残る履歴書や職務経歴書の添削をおこなっています。

実績や将来に対するビジョンがあっても、応募書類に魅力的な自己アピールが書けずに、書類選考を突破できなかった経験がある方もいるのではないでしょうか。

応募書類を書くのが苦手な方にとって応募書類の添削や適切なアドバイスは、まさに救いの神ともいえるサービスでしょう。しっかりサポートを受けることで、採用担当者の印象に残る応募書類の作成が可能になるはずです。

年収交渉をしてもらえる

転職エージェントでは、やりとりに時間と労力がかかる年収交渉もサポートしてもらえる点も魅力です。担当者が転職者の希望年収をスキルや強みも踏まえて企業に伝え、交渉を行います。

スキルや実績のある転職者であれば交渉する年収も高くなり、転職エージェント側に入る報酬も増えるため、積極的に年収交渉をしてもらえるでしょう。

弁護士向け転職エージェントを活用する際の注意点

弁護士向け転職エージェントを利用する際は、以下に挙げる3つの注意点があることも認識しておきましょう。

それぞれの注意点には対策法も紹介しています。一つずつチェックして、スムーズな転職活動にしていきましょう。

アドバイザーとの相性が悪いと転職活動がしにくくなる

アドバイザーとの相性が悪く、転職活動がスムーズに行かない場合は、担当変更の申し出も有効です。

弁護士の転職に強い転職エージェントを選択しても、さまざまなサポートを行うアドバイザーとの相性が悪くては、思うような成果につながらないでしょう。

「希望条件をよく理解していない」「弁護士業界の動向に詳しくない」といったアドバイザーも一部存在しています。このため、希望条件と食い違う求人の紹介や的を得ないアドバイスなどで転職活動に支障が出る可能性もゼロではありません。

担当アドバイザーを変えることでクリアできるレベルであれば、担当変更を申し出てみましょう。また、ほかの転職エージェントの併用もおすすめです。

強引に求人を勧められることがある

自信の希望とそぐわない求人や、執拗な連絡には、理由を確認したうえできちんと断りましょう。

転職エージェントは転職希望者を企業に紹介して採用に至った場合、紹介手数料として報酬を得ています。

一部の転職エージェントでは成果を追求するあまり、転職希望者に希望条件にそぐわない求人でも強引に勧めるケースや、執拗な連絡があることも認識しておきましょう。

何故その求人を勧めるのか、アドバイザーにはきちんと確認することが肝心です。人気のない急募求人などの事情があるかもしれません。

ただし、転職は自分のキャリアに関わる重要なチャンスです。強引に勧められても自身の希望や意思に沿わない求人紹介に対しては、その旨をはっきり伝えて断ることです。

転職を急かされることがある

急募案件やノルマ達成のため、転職を急かされる場合もあります。可能であれば理由を聞くことも肝心です。

取引先企業の要請で早急な人材確保を求められている場合、転職エージェントは条件に近い人材を紹介しなければなりません。

また、転職エージェントは紹介者が企業に採用されると報酬が得られます。このため、ノルマを達成を目指して転職を急かす場合があります。

早い時期での転職を望んでいるなら問題はありませんが、一方的に急かされると転職活動のペースが乱れる原因になります。納得できない場合は、アドバイザーとの面談時やメールで理由を聞いておきましょう。

また、ほかの転職エージェントにも相談すれば、異なる視点からアドバイスをもらえる場合もあります。

転職エージェントを利用した方がいい弁護士の特徴

転職エージェントの利用がおすすめできる弁護士は、以下に挙げる5つの特徴がある方といえるでしょう。

自身の状況を踏まえて、実りある転職活動にしていきましょう。

大手法律事務所に転職をしたい人

大手法律事務所への転職を目指す場合、大手法律事務所への転職に強く、専門的なサポートを提供する転職エージェントの利用が非常に有効です。

大手法律事務所は給与も高く、国内外の大規模案件や複雑な法律問題に取り組む機会が多くあるため、弁護士としてのスキルを大幅に向上できます。その分、一定以上のスキルや経験値が求められるため、転職のハードルも高いといえるでしょう。

大手法律事務所とのコネクションがあり、転職実績が豊富な転職エージェントを選ぶことで、転職成功に一歩近づけます。

企業内弁護士に転職をしたい人

現在多くの企業では、法的リスクの管理やコンプライアンスの強化が求められており、企業内弁護士の役割が重要視されています。このため、企業内弁護士のニーズも高く、転職市場でも狙い目の職種といえるでしょう。

企業内弁護士への転職に関するノウハウや実績を多く所有する転職エージェントであれば、内定獲得に至るコツだけでなく、どの業界でニーズがあるかをアドバイスしてもらえます。

このため、自分一人で転職活動をおこなうより、企業内弁護士を目指した転職も効率よく進められます。

新しい分野に挑戦をしたい人

弁護士から心機一転、新たな分野の仕事に挑戦したい方も、転職エージェントを活用した転職がおすすめです。

転職エージェントは、異業種や新しい分野への転職に関する専門的な知識を所有しています。このため希望する業界や職種でどのようなスキルが求められるか、どのようにアピールすればよいかといった、具体的なアドバイスを受けることができるでしょう。

また、応募書類の作成や面接対策など、転職活動全般にわたるサポートを受けることが可能です。特に、新しい分野への転職では、選考対策は非常に役立ちます。

ワークライフバランスの改善をしたい人

弁護士職は多忙な傾向にあり、勤務過多になりがちです。このため、ワークライフバランスを改善するために転職を考える方も少なくありません。

理想的なワークライフバランスを実現するには、勤務形態に余裕があり、働きやすい職場を紹介してもらうことが肝心です。アドバイザーには、残業が少ないなど、働きやすさを優先するよう伝えておけば、条件に沿った法律事務所が紹介されます。

また、インハウスローヤーは一般企業や学校法人などに所属するため、法律事務所と比べて残業も少ない傾向にあります。土日祝もしっかり休むことができるうえ、福利厚生が充実している点は魅力といえるでしょう。

収入をアップさせたい人

現状より収入アップを目指す方も、転職エージェントを活用して条件のよい転職先との出会いを果たしましょう。高収入を実現させるには、「日本を代表する大手法律事務所」「企業法務系の法律事務所」「外資系の法律事務所」などを狙うことです。

また、転職エージェントもハイスキル人材向けで、高収入の求人を多く取り扱うところを選ぶことが肝心です。

ただし、高収入が得られる法律事務所などは、転職者に求めるスキルや実績もかなり高くなります。スキルや実績だけでなく、学歴やパーソナリティなども含めたさまざまな要素において、ハイレベルな人材を希望する法律事務所がほとんどです。

まずは、自身の経歴や実力を踏まえて、アドバイザーに自身の転職市場における価値を明確にしてもらうことをおすすめします。

弁護士転職エージェントを利用する流れ

転職エージェントを利用する際は、以下に挙げる5つのステップを経て入職に至ります。

一つずつの流れをよく理解して、スムーズな転職活動にしていきましょう。

転職エージェントに登録をする

転職エージェントの登録は1社に絞らず、弁護士に特化したものはもちろん、大手の総合型転職エージェントなど、複数登録しておくことをおすすめします。各転職エージェントの登録フォームは、全項目モレのないよう入力しておきましょう。

また、転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書などのレジュメも登録するケースがほとんどです。希望条件やスキル、弁護士資格以外の資格の有無だけでなく、今後のキャリアプランや目標などは具体的に記載しておくことです。

具体的で詳細な情報を記載することにより、転職への意欲や熱意が強い人材とみなされるため、より希望条件に近い求人を紹介してもらいやすくなります。

アドバイザーとの面談

登録が完了したら、アドバイザーから面談実施の連絡が来るため、日程調整をして面談に臨みましょう。

この際、あらかじめ自分の経歴やスキル、希望する職種や条件を整理しておくことが肝心です。具体的な実績や成果をまとめておけば、面談でのアピールがしやすくなります。また、質問はリストなどにまとめて準備しておきましょう。

アドバイザーとの面談では、キャリアプランを深堀りしながら、転職までのタイムスケジュールや方向性を具体化していきます。信頼関係を構築しながら、転職をスムーズに進められる努力も必要です。

求人を紹介してもらう

面談が終わったら、アドバイザーから希望条件やスキルを踏まえた求人紹介を受けます。あらかじめ自分のスキルや経験、強みや弱みを明確に伝えておくことで、アドバイザーも最適な求人を提案しやすくなります。

また、転職エージェントでは、求職者の適性を踏まえてマッチングを行い、独自の非公開案件を紹介されるのが一般的ですが、自分でも検索可能です。

この際、気になる求人があれば紹介してもらえるかどうか、積極的に聞いておくこともおすすめします。

書類選考に通ったら面談を受ける

無事応募した求人の書類選考を突破したら、改めてアドバイザーの面談を受けましょう。面談を受けることで、これまでの振り返りはもちろん、内定獲得に向けて有効な面接対策を行うことが可能です。

面接対策では、具体的な質問への回答方法や企業の求める人物像に合わせたアピールポイントを確認することで、面接の成功率がアップします。

また、アドバイザーからは転職先の内部情報や面接官の特徴など、一般には得られない情報提供をしてもらえます。このため、、面接に向けた準備がより具体的かつ、効果的におこなえるはずです。

入職日の調整をする

内定を獲得したあとは、入職日をアドバイザーと調整していきます。また、現事務所の退職手続きへのアドバイスもしてもらえるため、遠慮せずに相談しましょう。

入職日が決定したら、さまざまな準備と対応を行います。転職先へのさまざまな交渉ごとは、転職エージェントが代行するため、自身のすべきことに専念できます。

ただし、転職先企業や業務を担ううえで疑問点が発生した場合は、必ずアドバイザーへ連絡して入社前までにクリアにしておくことが肝心です。

弁護士が転職を考える理由とは

弁護士が転職に至るきっかけとしては、以下の6つの理由が多いといえるしょう。弁護士は、クライアントの法的トラブルを解決する大きな責任を負う仕事です。このため、さまざまなプレッシャーやストレスを抱えやすくなります。

自身の負担を軽くするためにも、今ある悩みが転職に解決するなら、ぜひ転職エージェントの利用をおすすめします。

クライアントや事務所の人間関係に疲れた

弁護士は、クライアントのトラブル解決のために働く仕事です。ときに、クライアントの人生を左右する判断を下さねばならず、責任感から大きなプレッシャーを感じることがあります。

また、事務所の弁護士やスタッフもスキルの高い人材が在籍しています。クライアントへの対応や業務の進め方に関して、それぞれ独自の見解をもっている場合がほとんどです。このため、他社の判断や意見に対して衝突することが珍しくありません。

クライアントと職場の人間との板挟み状態となり、疲弊した弁護士の方も多く、ほかの事務所や別の仕事へ転職を検討するようになります。

長時間労働に疲れた

弁護士の長時間労働は、業界全体ではもはや当然という状況になっています。弁護士の仕事をしていれば、定時で帰れることは、ほぼありません。

また弁護士は複数のクライアントを受け持ち、それぞれの業務を完遂していかなければなりません。このため、クライアントから依頼があれば業務時間外でも対応しなければならない場合もあります。

このため、長時間労働が常態化して疲弊した弁護士は、ワークライフバランスが整う職場への転職を検討するようになります。

過度なストレスを受けてしまった

弁護士は大きな責任を負い、常にプレッシャーにさらされる仕事のため、ほかの職種よりもストレスを抱えやすいといえるでしょう。

クライアントや職場の人間関係でのトラブルに加え、長時間労働によって心身共に休まる暇もなくなりがちです。このため、「ストレスが少ない」「働きやすい環境」を求めて転職を検討する弁護士も多く存在しています。

収入が見合わないと感じた

弁護士が転職する理由の一つとして「業務量と報酬のバランスが悪い」点が挙げられます。業務量の多さに比べて収入が見合っていなければ、モチベーションも低下するでしょう。

規模の小さな事務所に所属する弁護士は、さまざまな雑用もこなしていかなければなりません。また、新人など経験の浅い弁護士は給与も低いため、余計自身の業務に対する収入の見合わなさを感じるかもしれません。

特に現在は、弁護士の需要や供給のバランスが変化しているため、収入も低下傾向にあります。このため収入アップを目指して、高待遇な大手の法律事務所への転職を検討する弁護士もいるでしょう。

体調を崩してしまった

弁護士はハードワークになりがちで、ストレスの多い職業です。このため、過度なストレスが引き金となって体調に変化を来たす弁護士も珍しくありません。

体調を崩すことで、クライアントの依頼を受けることができずに各方面に迷惑を掛ける可能性もあるでしょう。仕事に穴をあけてしまったという自責の念から、ますます体調が悪くなるという悪循環を招くケースもあります。

心身に負担の少ない、余裕ある働き方や環境を求めて、転職に踏み切る弁護士は少なくないでしょう。

独立をしたが失敗をしてしまった

「いつかは自分の事務所を開いて活躍したい」という弁護士の方も多いでしょう。しかし、独立を成功させるには、物件の選定や従業員の確保といった事前の入念な準備と初期費用や運転資金などの計画が必要です。

また、クライアントを獲得していくには高いスキルと豊富な実績、そして広い人脈は欠かせません。

何より弁護士の数が増えている現在は、クライアントの獲得競争が激化しています。特に集客に有利な都市部で独立を検討されている方にとっては、マーケティング能力もないと非常に厳しい状況といえるでしょう。

このため、弁護士として独立開業したものの、失敗するケースがあります。ただし、弁護士としては活躍できるため、再び法律事務所への転職を検討する方もいます。

弁護士から転職する転職先の一例

弁護士が転職先に選ぶ一例として、代表的な6つの仕事内容を紹介します。

働き方の多様化は、弁護士職でも同様です。自身のニーズや状況にマッチした新たな仕事を選択して活躍していきましょう。

インハウスローヤー

企業や組織のコンプライアンス強化やグローバル化に伴い、インハウスローヤーの需要が高まっています。

上記の時流に伴い、リスク回避には柔軟で迅速な対応が求められています。このため、企業や組織は積極的に法的対策を行う必要がでてきました。

現在、大手や国際取引を扱う企業を中心に、専門的な法律知識をもつインハウスローヤーを置くようになり、企業によっては複数名が所属する場合もあります。

法律事務所に所属する弁護士は、法務対応は顧客ごとに異なります。一方、インハウスローヤーは、所属する企業や組織に限定された法務に従事します。

このため、インハウスローヤーは働き方自体にも比較的余裕があり、ワークライフバランスがとりやすいため、転職におすすめの職種といえるでしょう。

ほかの法律事務所に転職する

転職の検討理由が「待遇」「スキルアップ」「人間関係」等なら、ほかの法律事務所への転職がおすすめです。

弁護士であっても、転職する理由は人それぞれです。「年収をもっと増やしたい」「より自身のスキルを評価してもらって活躍したい」という方であれば、現在より待遇がよく、人事評価制度がしっかりしている法律事務所への転職がおすすめです。

また、現事務所の人間関係に悩みがあり、業務に支障が出ている場合は、新天地で新たな仲間と良好な関係をスタートさせるのもよいでしょう。

裁判官・検察官

弁護士から裁判官や検察官になるには、3年以上の弁護士経験と各役職の応募を経て内閣府の任命が必要です。

弁護士から裁判官や検察官へ転職するメリットは、司法修習考試（二回試験）合格と弁護士としての実務経験が活かせる点でしょう。

ただし、裁判官を目指すには、「法律事務所」「任官支援事務所」「公設養成事務所」のいずれかで最低3年以上の弁護士経験を積まなければいけません。また、弁護士経験が3年以上なら「常勤任務官」に、5年以上なら「非常勤任務間」に応募できます。

検察官も、3年以上の弁護士経験が必要です。採用試験は裁判官は最高裁判所、検察官は法務省が実施します。試験合格後は両者とも内閣府の任命を受けて正式に役職へ就きます。検察官の場合、司法試験合格者なら検事からスタートできます。

任期付きの公務員

任期付き公務員への転職は、「専門性の獲得・公共に奉仕する充実感・キャリアの差別化・人脈」が得られます。

自治体や省庁などで働く任期付き公務員も、弁護士の転職としてニーズがあります。任期は最大5年で、勤務時間は所属組織の職員と同じです。このため、比較的ゆとりある働き方ができるでしょう。

環境法や行政法、公共政策分野での活躍が可能なため、特定分野におけるスペシャリストとしての地位を確立できます。

また、公務員として公共奉仕ができ、社会に直接貢献する充実感も得られます。さらに省庁や自治体での業務を通じて、さまざまな分野の専門家や政策立案者、行政官僚など、法律事務所では得られない人脈構築も可能です。

いずれしても、弁護士としての将来的なキャリアにおける重要な財産となるはずです。

経営コンサルティング

弁護士の論理的思考力や法律知識は、企業の経営課題を解決する経営コンサルティングへの転職に役立ちます。

弁護士は複雑な問題を論理的に分析し、解決策を見つける能力に優れています。このスキルは、経営コンサルティングとして企業の経営課題を解決する際に非常に有効といえるでしょう。

また、法律の専門知識をフル活用して、企業の契約書作成や法務リスクの管理を行うことが可能です。このため、企業のトラブルを未然に防ぐこともできます。

さらに、交渉のプロとしてクライアントとの交渉や調整などを難なく行えるため、弁護士から経営コンサルティングへの転職は非常におすすめです。

兼業や副業として知識を活かす

弁護士が兼業や副業を行うことは可能ですが、所属する弁護士会に事前に届出をする必要があります。

弁護士の専門知識を活かして、司法試験予備校や大学での講師などの兼業や副業を行うのもおすすめです。

ただし、兼業や副業をする場合は、弁護士法第30条1項（第1号・2号）に基づいて、所属する弁護士会への届出を義務付けているため注意しましょう。

また、弁護士の品位を損ねない兼業や副業を選定することも重要です。違法行為や利益相反行為に抵触するものは、弁護士として避けておくことです。

弁護士が転職を成功させるためのポイント

弁護士の転職を成功させるには、以下に挙げる8つのポイントを実践することが重要です。

それぞれのポイントをクリアにして、転職活動を成功させましょう。

転職することで現状をどう変えたいのかを考える

弁護士の方に限らず、転職を検討する理由は人それぞれです。「年収アップ」か「ゆとりある働き方」なのか、または「よりよい人間関係を求めて」「よりキャリアアップがしたい」など、転職理由により、目指す方向は違ってくるでしょう。

目的によって、転職エージェントの選択をはじめとするアプローチ方法も異なります。また転職の目的が明確になれば、転職後の自分が何を達成したいのか、どのようなキャリアを築きたいのかがはっきりするはずです。

効率がよく、効果の高い転職活動にするために、転職することで実現させたいビジョンは明確にしておくことをおすすめします。

やりたいことを明確にする

成功する転職には、自身のビジョンが明確であることが重要です。やりたいことがはっきりしていれば、自身の取るべき行動がわかるようになります。

困難な状況に直面しても、目標に向かって努力や対策ができるため、リスク回避だけでなくモチベーション維持にもつながるでしょう。

また、アドバイザーには転職を通じて自身がやりたいことをきちんと伝えておくことで、より適切な求人を紹介してもらえます。

自分の得意分野をはっきりと示す

転職エージェントを利用する際は、自分の得意分野を明確に示すことが重要です。

転職希望者の得意分野を知ることで、転職エージェントは最適な求人を紹介しやすくなります。このため、自身の希望に合った職場を見つける確率も高まるでしょう。

また、得意分野をはっきり示すことで、面接や書類選考での効果的な自己PRも実現できます。さらに、アドバイザーからのアドバイスにより、具体的なスキルや経験さらにブラッシュアップすれば、採用担当者に強い印象を与えることも可能です。

アドバイザーに任せきりにしない

転職活動は、自身の今後のキャリアを左右する重要な決断です。すべてをアドバイザーに委ねるのではなく、自分自身が主体的に行動することで、より納得のいく結果を得られるでしょう。

また、アドバイザーに任せきりにしてしまうと、希望や意思の相違も起こりがちです。このため、希望条件にそぐわない求人紹介や、的確なアドバイスが受けられない可能性もあるでしょう。

ミスマッチを防ぐためにも、アドバイザーすべて一任することはせずに意見をしっかりと伝え、自身でできることは積極的におこなっていくことが重要です。

転職エージェントは複数登録をする

転職エージェントは、1社に絞らず複数登録することをおすすめします。転職エージェントにはさまざまな種類があります。また、転職エージェントによっても強みが違うのが特徴といえるでしょう。

弁護士として転職するなら、まず弁護士向けの転職エージェントを活用するのが第一です。そのうえで、自身の年齢や経験値などを踏まえて、それぞれに特化した転職エージェントを併用していきましょう。

また、ハイクラスな求人にこだわるのなら、高額案件の求人を多く取り扱う転職エージェントも合わせて利用することをおすすめします。

スキルや経歴の棚卸をおこなう

転職エージェントを利用する際は、自身のスキルや経歴の棚卸をしておくことが重要です。自身がこれまで父かったスキルや経験を整理すると、強みやウィークポイントの把握が可能になります。

このため、転職活動時において、効果的な自己PRや面接で自身がもつ強みを存分に発揮できるでしょう。

また、棚卸を行うことで、自分に合った求人を見つけやすくなります。転職エージェント側も整理されたスキルや経験に基づいた、最適な求人を提案しやすくなります。

アドバイザーの連絡はすぐに返すようにする

転職エージェントに登録すると、アドバイザーとやりとりをする機会が度々あります。就業中で忙しいからと、メールの返信や電話の折り返しをスルーする、あるいはかなり遅くなってから返すのはNGです。

連絡が遅いことで、アドバイザーに与える印象が悪くなるだけでなく、好条件の求人をほかの人に回されてしまう可能性もあります。

レスポンスのよさは、転職エージェントだけでなく転職先でも強みになります。アドバイザーのには早めの連絡を心がけ、チャンスを確実につかんでいきましょう。

条件交渉を押し進めてもらう

転職エージェントによる条件交渉は、転職活動を成功させるために欠かせない要素といえるでしょう。自身でおこなうには難しい年収や勤務条件に関する交渉も、転職のプロである転職エージェントに任せることで、スムーズに進むはずです。

転職エージェントは客観的な立場から転職者の価値を評価できます。このため、企業に対して説得力のある提案を行うことができます。多少難しい条件でも、交渉してもらえるはずです。

また、条件交渉を受ける企業側も信頼のおける転職エージェントであれば、提示された条件に対して真剣に受け止める傾向があります。このため、条件を承諾してもらえる可能性が高いでしょう。

弁護士の平均年収はいくらくらい？

弁護士として活躍するうえで、自身の年収が平均額と比べてどの程度のレベルなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

日本弁護士連合会では、1980年以来10年ごとに「弁護士業務の経済的基盤に関する実態調査」を実施しています。2020年3月に、５回目となる調査として「弁護士業務の経済的基盤に関する実態調査2020」をおこないました。

この調査結果をまとめた「近年の弁護士の活動実態」によると、弁護士の平均年収は1,119万円でした。また中央値は700万円となっています。

弁護士資格に定年はありません。キャリアを積めば年収もアップしていきます。また、弁護士の年収は対応した案件の金額によっても変動します。法律事務所に所属せずに、自身で独立開業した場合はさらに年収を上げることが可能でしょう。

弁護士の転職エージェントに関する疑問・Q＆A

弁護士が転職エージェントを利用する際に、よくある4つのQ＆Aを以下で紹介します。

それぞれの回答を参考にして、疑問点をクリアにしていきましょう。

転職エージェントに嘘をついてもバレますか？

転職エージェントに対して嘘をついた場合、ほとんどバレるといってよいでしょう。また、弁護士という職業柄、些細な内容でも絶対に嘘はあってはなりません。

スキルや実績をごまかして運よく転職に成功したとしても、内定時に詐称が発覚した場合は内定取り消しになります。また、採用後に嘘がバレた場合は、解雇の可能性もあるでしょう。詐称した内容が悪質とみなされれば、私文書偽造罪などに問われます。

いずれにしろ、弁護士としての信用を失墜させてしまいます。一旦失った信頼を取り戻すのは困難なうえ、噂が広まれば弁護士として活躍できなくなる場合もあるため、自身の情報は正直に伝えることです。

弁護士のアシスタントとは何ですか？

弁護士のアシスタントは、一般的に「パラリーガル」とよばれます。パラリーガルは、弁護士の指示や監督下で法律に関する事務を行い、弁護士の業務をサポートする専門職です。

具体的には、裁判所に提出する書類の草案作成や契約書の作成補助をはじめ、法律や判例調査からクライアント対応まで幅広く対応します。

資格は不要ですが、法律に関する基本的な知識やリサーチ能力が必要です。弁護士業務のスムーズな進行には欠かせない存在といえるでしょう。

インハウスローヤーはどのような人に向いていますか？

インハウスローヤーは一般企業内で働くため、法律事務所勤務の弁護士と比較して労働時間が規則的です。このため、ワークライフバランスを重視した、安定した働き方を希望する方に向いているといえるでしょう。

また、インハウスローヤーは、トラブルが発生する前にリスクを防ぐ「予防法務」に注力しています。問題発生前に対策を講じるスキルが高い方にもおすすめです。

さらに、自身の企業内におけるキャリアパスが明確な方であれば、企業の成長と共に自身のキャリアもさらに成長させることができるでしょう。

弁護士の転職はどれくらい難しいですか？

弁護士の転職は、一概には難しいとはいえません。「IT法務」「知的財産権」「個人情報保護」といった特定分野に強みがある弁護士は、転職市場で非常に高いニーズがあります。

ただし、司法制度改革によって弁護士の数が増加している昨今は、転職市場における競争が激化しています。

このため、豊富なスキルや経験が求められ、特に経験の浅い若手弁護士は、ベテランの弁護士に比べて転職が難しい傾向にあるでしょう。

また、誰もが知る大手法律事務所などへの転職を希望する場合は、高いスキルや実績が求められるため、転職へのハードルはかなり高くなります。

まとめ

今回は、弁護士の転職に役立つさまざまな情報をお届けしました。これまで自身が培ってきた法律知識や実績をフルに活用して転職活動を成功させるには、転職エージェントの選択が重要です。

弁護士に強い転職エージェントを有効活用して、さまざまなサポートを受けることで、自身の弱みや課題の洗い出しが可能になります。

弁護士業界に精通したアドバイザーの的確なアドバイスによって改善ができるため、自身の強みやアピール材料になるはずです。

ぜひ本記事を参考にして、自身が理想とする転職活動を叶えてみてください。