臨床工学技士(CE)向け転職サイト・エージェントおすすめ9社を紹介【2025年6月最新】

臨床工学技士としての専門性を活かし、より良い条件や新しいキャリアを求めても「求人が少ない」「経験が重視される」と転職のハードルが高く、諦めてしまうことは珍しくありません。また、臨床工学技士向けの転職サイトやエージェントの数が多く、どのサイトが自分に適しているかを見極めるのは簡単ではないでしょう。

この記事では、転職を検討している臨床工学技士の方向けに、おすすめの転職サイト・エージェントを徹底比較します。さらに地域別・勤務先別・条件別のおすすめサイトや、転職サイトを選ぶ際のポイントを詳しく解説します。この記事を読めば、最適な転職サイトが見つかり、後悔のない転職活動を進めることができるでしょう。

臨床工学技士向け転職サイト・エージェントのおすすめ9社を徹底比較

臨床工学技士の転職をサポートする転職サイト・エージェントは数多く存在します。それぞれ特徴や強みが異なるため、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。ここでは、特におすすめの9社を詳しく紹介します。

工学技士人材バンク

株式会社エス・エム・エスが運営する工学技士人材バンクは、臨床工学技士の転職に特化した専門サービスです。東証プライム上場企業が運営母体であり、10年以上にわたる臨床工学技士分野での実績と信頼があります。2025年6月時点の公開求人数は約1,800件と豊富で、非公開求人も多数保有しています。

臨床工学技士専任のキャリアパートナーが、経験やキャリアプランに基づいた最適な求人提案が可能です。履歴書添削や面接対策、さらには給与や勤務条件といったデリケートな条件交渉まで、きめ細やかにサポートしてくれるでしょう。

また、入職後のアフターフォローも充実しており、長期的な視点でのキャリア形成を支援してくれます。専門性を活かした転職を考えている臨床工学技士にとって、非常に頼りになる存在です。

※臨床工学技士専門の求人サイトに掲載の求人数（2023年当社調べ）の求人数

工学技士人材バンクの基本情報
運営会社	株式会社エス・エム・エス
公式サイト	https://www.jinzaibank.com/mejb/
公開求人数	1,848件（2025年6月11日時点)
主な求人職種	臨床検査技師、放射線技師、臨床工学技士など

※学生・無資格者の方はサポート対象外のため、当サービスへの登録はおすすめ致しません。

レバウェル医療技師

レバウェル医療技師は、臨床工学技士を含む医療技術職に特化した転職支援サービスです。ITや医療・介護分野で豊富な人材紹介実績を持つレバレジーズグループの一員として、幅広い求人ネットワークと充実したサポート体制が魅力です。

特に、電話だけでなくLINEを活用したキャリア相談や求人紹介が可能で、忙しい臨床工学技士でも隙間時間を利用して手軽に情報交換ができます。また、キャリアアドバイザーによる積極的なサポートにも定評があります。

給与や勤務時間などの条件交渉を代行してくれるほか、実際に医療機関を訪問して得た職場の雰囲気や人間関係なども教えてくれます。「生の情報」を提供してくれるため、入職後のミスマッチを防ぎやすい点も大きなメリットです。

レバウェル医療技師の基本情報
運営会社	レバウェル株式会社
公式サイト	https://iryogishi-oshigoto.jp/
公開求人数	非公開(2025年6月時11日時点)
主な求人職種	臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師

メディカル技師ワーカー

メディカル技師ワーカーは、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師といった医療技術職の転職を専門にサポートするサービスです。

長年の実績に裏打ちされた独自のネットワークを活かし、大手医療法人から地域密着型のクリニックまで、幅広い求人情報を提供しています。そのため、一般には出回りにくい管理職や教育・指導者といった希少な求人に出会えるチャンスもあります。。技師としてのキャリアアップを目指す方にとって、見逃せない選択肢となるでしょう。

特に、地域密着型の紹介実績が豊富で、求人票だけでは得られない詳細な情報提供や、多様な働き方のニーズに応える柔軟性が魅力です。年収アップを目指す方から、家庭との両立を重視し勤務時間に制約のある方まで、一人ひとりの多様なニーズに合わせた求人提案が可能です。

経験豊富な専任キャリアアドバイザーが、履歴書作成から面接対策、条件交渉、さらには転職後のアフターフォローまで、一貫して手厚いサポートを提供してくれます。

メディカル技師ワーカーの基本情報
運営会社	株式会社トライトキャリア
公式サイト	https://mt-worker.com/
公開求人数	1,224件(2025年6月時11日時点)
主な求人職種	臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師

マイナビコメディカル

株式会社マイナビが運営するマイナビコメディカルは、臨床工学技士を含むコメディカル（医療技術職）に特化した転職支援サービスです。コメディカル全体では52,000件以上の公開求人を保有（2025年6月時点、非公開求人含む）しており、その圧倒的な情報量が大きな強みです。

マイナビブランドの信頼性と、医療業界に精通したキャリアアドバイザーによる質の高いサポートも特徴で、利用者からは高い評価を得ています。転職のプロであるキャリアアドバイザーが、徹底的にサポートしてくれるでしょう。

給与や勤務条件などの条件交渉、面接日程の調整も代行してくれるため、求職者は選考対策に集中でき、効率的に転職活動を進めることが可能です。特に、定着率の高い医療機関を厳選して紹介してくれる点も、長期的なキャリアを考える上で安心材料となるでしょう。

マイナビコメディカルの基本情報
運営会社	株式会社マイナビ
公式サイト	https://co-medical.mynavi.jp/
公開求人数	51,282件(2025年6月時11日時点)
主な求人職種	理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、 臨床検査技師、臨床工学技士、診療放射線技師、 管理栄養士など多数

※マイナビのプロモーションを含みます

メドフィット

株式会社GentenLinksが運営するメドフィットは、医療・介護分野に特化した転職エージェントです。2025年6月時点で医療介護職全体の公開求人を約6,000件保有しています。求職者一人ひとりに寄り添った丁寧なサポートを信条とし、転職後の長期的な活躍を見据えた支援が特徴です。

単に条件に合う求人を紹介するだけでなく、転職後の活躍まで見据えたアドバイスを心がけており、強引な紹介は行わないため、安心して相談できるでしょう。

メドフィットでは、採用担当者に求職者の強みを効果的に伝えるために、あえて電話での面談を推奨しています。履歴書や職務経歴書では表現しきれない個性や強みを採用担当者に効果的にアピール可能です。また、キャリアブランクや経験の浅さに不安を感じる方への手厚いフォローアップも行っており「3年後にこの職場に決めて良かった」と思えるような、満足度の高い転職の実現を目指しています。

メドフィットの基本情報
運営会社	株式会社GentenLinks
公式サイト	https://medfit.co.jp/
公開求人数	5,988件(2025年6月時11日時点)
主な求人職種	臨床工学技士、臨床検査技師、 診療放射線技師、医療事務、理学療法士、 看護師など

臨床工学技士JOB

臨床工学技士JOBは、臨床工学技士の転職に特化した専門サイトです。運営会社のSEプラスは、IT分野の教育事業と医療系職種の人材紹介事業を手掛けており、そのノウハウを活かした質の高いサービスが期待できるでしょう。

転職活動において重要な応募書類の作成をサポートするため履歴書メーカーといったPDF作成ツールを提供しています。また、書類の添削アドバイスや、応募先ごとに異なる面接対策など、手厚いサポートで内定獲得を後押しします。

公式サイトには、転職活動の進め方や応募書類の書き方など、臨床工学技士の転職に必要な情報が網羅された臨床工学技士の転職ガイドも用意されており、情報収集にも役立つでしょう。

臨床工学技士JOBの基本情報
運営会社	株式会社SEプラス
公式サイト	https://cejob.jp/
公開求人数	534件(2025年6月時11日時点)
主な求人職種	臨床工学技士

iACTOR

iACTORは、医療・介護分野に特化した求人情報サイトです。医師や看護師だけではなく、薬剤師やリハビリテーション専門職、そして臨床工学技士など、非常に幅広い医療・介護関連の職種を網羅しており、全国の求人を掲載しています。医療・介護業界内でのキャリアチェンジや、専門性を活かせる多様な職場を見つけることが可能です。

全医療介護職種の常勤求人は10万件を超えるなど、その膨大な求人数が大きな特徴です。正社員常勤だけではなく、パートや派遣など多様な雇用形態に対応しており、ライフスタイルに合わせた働き方を選べます。

また、北海道から沖縄まで全国の都道府県別に求人数が明記されており、希望するエリアで効率的に求人を探すことが可能です。UターンやIターンを考えている臨床工学技士にとっても、利用しやすいサービスといえるでしょう。

iACTORの基本情報
運営会社	List.co.ltd.
公式サイト	https://www.iactor.co.jp/
公開求人数	199,623件(2025年6月時11日時点)
主な求人職種	医師,看護師,介護福祉士,薬剤師,理学療法士, 作業療法士,臨床工学技士など

medicoエージェント

medicoエージェントは「すべての働くを幸せに」というビジョンを掲げる医療・介護専門の転職支援サービスです。運営元である株式会社WILLCOは、医療分野と法律分野という専門性の高い領域で人材紹介サービスを展開しています。その知見を活かした的確なアドバイスや求人紹介が強みです。

医療従事者向け口コミサイトMedicoと連携しており、求人票だけでは分からない職場の雰囲気や人間関係、福利厚生といったリアルな情報を得やすいのが大きな特徴です。エージェントによる個別サポートと、口コミを組み合わせることで、より納得感の高い転職が可能になります。

電話、メール、LINEでの相談も受け付けており、透明性の高い情報と温かみのあるサポートを求める臨床工学技士に適しています。

medicoエージェントの基本情報
運営会社	株式会社WILLCO
公式サイト	https://idoctor.co.jp/
公開求人数	27,820件(2025年6月時11日時点)
主な求人職種	臨床工学技士、医師、看護師、薬剤師など

GUPPY

株式会社メドレーが運営するGUPPYは、医療・介護・福祉分野に特化した日本最大級の求人サイトの一つです。年間792万人が利用し、全職種では56万件以上と、非常に多くの求人を掲載しています。規模の大きさから多くの人が利用しており、求人情報も豊富でマッチングの機会も多いといえるでしょう。

また、全国の求人を網羅しており、正社員からパート、アルバイトまで多様な雇用形態に対応している点も大きな特徴です。ハローワークの求人も同時に検索できるため、地方在住者やUターン・Iターン希望者にも便利です。特に「未経験可」の求人フィルターがあり、実務経験の浅い方やブランクのある臨床工学技士にも配慮されたプラットフォームといえます。

GUPPYの基本情報
運営会社	株式会社メドレー
公式サイト	https://www.guppy.jp/
公開求人数	臨床工学技士353件(2025年6月時11日時点)
主な求人職種	医師、薬剤師、護師、臨床工学技士など

【地域別】臨床工学技士向けおすすめ転職サイト・エージェント

臨床工学技士の求人数や需要は、地域によって異なります。ここでは、特に求職者が多い主要な都道府県別に、おすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。

北海道の臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

マイナビコメディカル

マイナビコメディカルでは、2025年6月時点で北海道内の臨床工学技士の公開求人が27件※掲載されていました。さらに、サイトには掲載されていない非公開求人も多数保有しているため、より多くの選択肢から検討することが可能です。

マイナビコメディカルは、札幌市のような大都市だけではなく、北海道全域の求人を広範囲にカバーしています。そのため、特定の地域へのUターン・Iターンを希望する方にとっても有益な情報源となるでしょう。

また、クリニックや企業など、多様な施設形態の求人を扱っている点も、幅広い選択肢を求める臨床工学技士にとってメリットといえます。

※マイナビのプロモーションを含みます

参照元

※マイナビコメディカル 北海道の求人数（2025年6月11日時点）

東京の臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

工学技士人材バンク

日本の首都であり、医療機関が集中する東京で臨床工学技士の転職を目指すなら、専門性の高い工学技士人材バンクが有力な選択肢となります。工学技士人材バンクでは、記事作成時点で東京都内の臨床工学技士の求人が261件※掲載されていました。臨床工学技士の様に専門的な職種の転職では、専門に特化したエージェントのサポートが効果的です。

工学技士人材バンクは、東京の医療機関における内部情報に精通しています。特に競争の激しい東京市場においては、非公開求人の紹介や、専門知識を持つキャリアパートナーによる的確なアドバイス、そして年収などの条件交渉サポートが大きな強みとなるでしょう。

※学生・無資格者の方はサポート対象外のため、当サービスへの登録はおすすめ致しません。

参照元

※工学技士人材バンク 東京の求人数（2025年6月11日時点）

神奈川の臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

臨床工学技士JOB

臨床工学技士JOBでは、神奈川県の臨床工学技士求人が、記事作成時点で39件※確認できました。神奈川県内には横浜市や川崎市、相模原市などの大都市を中心に、多様な病院やクリニックが存在し、臨床工学技士の需要も安定しています。

臨床工学技士JOBは、臨床工学技士の業務内容やキャリアパスを深く理解した専門のアドバイザーが在籍しており、応募書類の添削や面接対策など、きめ細やかなサポートを提供しています。公開求人が一時的に少なく見える場合でも、エージェントサービスを活用することで、スキルや経験にマッチした職場を見つけ出せる可能性が高くなるでしょう。

参照元

※臨床工学技士JOB 神奈川県の求人数（2025年6月11日時点）

大阪の臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

工学技士人材バンク

工学技士人材バンクでは、記事作成時点で大阪府内の臨床工学技士の求人が131件※掲載されていました。東京と同様に、大阪も多くの医療機関が集まる大都市であり、臨床工学技士の求人市場も活発です。

工学技士人材バンクは、臨床工学技士に特化しているため、大阪府内の病院やクリニックの求人情報はもちろん、各施設の特色や求められるスキルセットについても深い知見を持ちます。

また、施設形態や診療科目、保有スキルといった詳細な条件で求人を絞り込める検索機能は、多様な医療機関が存在する大阪で、自分の希望にぴったりの職場を見つけるのに役立つでしょう。

※学生・無資格者の方はサポート対象外のため、当サービスへの登録はおすすめ致しません。

参照元

※工学技士人材バンク 大阪の求人数（2025年6月11日時点）

愛知の臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

マイナビコメディカル

マイナビコメディカルでは、2025年6月時点で愛知県内の臨床工学技士の公開求人が69件※掲載されていました。これに加えて非公開求人も多数保有しています。製造業が盛んであり、医療水準も高い愛知県で臨床工学技士の転職を検討するなら、大手ならではの豊富な情報網と地域に特化した分析力を持つマイナビコメディカルが適しているでしょう。

さらに、愛知県を中心とした東海エリア担当のアドバイザーが、実際に病院や施設を訪問し、求人票だけでは分からないリアルな情報を教えてくれます。求職者が、地域の実情を理解した上で転職活動を進めるのに役立つ、情報提供に期待できるでしょう。

※マイナビのプロモーションを含みます

参照元

※マイナビコメディカル 愛知県の求人数（2025年6月11日時点）

福岡の臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

工学技士人材バンク

工学技士人材バンクでは、2025年6月時点で福岡県内の臨床工学技士の求人が72件※掲載されています。福岡県で、臨床工学技士としてより良いキャリアを求めるなら工学技士人材バンクが非常に有効です。

大きな特徴は、福岡県内の求人情報を詳細なカテゴリーで分類・提供している点です。地域別だけではなく、雇用形態別や施設形態別、診療科目別で、求人情報を確認することが可能です。

さらには「高給与」「残業なし」「託児所あり」「産休・育休実績あり」といった条件別の求人数まで具体的に示されています。臨床工学技士に特化した専門性と、きめ細かい情報で、福岡での転職活動を強力にサポートしてくれるでしょう。

※学生・無資格者の方はサポート対象外のため、当サービスへの登録はおすすめ致しません。

参照元

※工学技士人材バンク 福岡県の求人数（2025年6月11日時点）

【勤務先別】臨床工学技士向けおすすめ転職サイト・エージェント

臨床工学技士の勤務先は、病院やクリニック、一般企業など多岐にわたります。それぞれの勤務先で求められるスキルや経験、働き方が異なるため、希望する勤務先に強みを持つ転職サイト・エージェントを選ぶことが重要です。

病院への転職におすすめな臨床工学技士向け転職サイト・エージェント

工学技士人材バンク

※学生・無資格者の方はサポート対象外のため、当サービスへの登録はおすすめ致しません。

参照元

※工学技士人材バンク 病院の求人数（2025年6月11日時点）

診療所・クリニックへの転職におすすめな臨床工学技士向け転職サイト・エージェント

medicoエージェント

診療所やクリニックは、病院と比較して規模は小さいものの臨床工学技士の転職先として人気があります。地域医療に密着した働き方や、特定の専門分野に特化した働き方ができるのが理由です。診療所・クリニックへの転職におすすめな転職サイトがmedicoエージェントです。medicoエージェントでは、記事作成時点で診療所やクリニックの求人数が447件※ありました。

medicoエージェントは、医療従事者向けの口コミサイトMedicoと連携しており、職場の雰囲気や人間関係、福利厚生といったリアルな情報を得やすいのが特徴です。特にクリニックは施設ごとに特色が大きく異なるため、こうした内部情報はミスマッチを防ぐ上で非常に重要といえます。

参照元

※medicoエージェント クリニックの求人数（2025年6月11日時点）

一般企業への転職におすすめな臨床工学技士向け転職サイト・エージェント

マイナビコメディカル

マイナビコメディカルでは、2025年6月時点で臨床工学技士向けの一般企業の公開求人が7件※掲載されていました。求人内容は、医療機器メーカーのサポートセンター職やコールセンター職、医療機器の営業担当など多岐にわたり、土日祝休みで年間休日も多いなど、比較的規則正しい勤務体系が特徴です。

臨床工学技士における企業の求人は少ないのが現状ですが、マイナビコメディカルは非公開求人も保有しています。さらに、総合型転職サービスも運営しており、資格を活かした別職種も提案してもらえる可能性があります。

企業への転職は専門知識だけではなく、コミュニケーション能力やビジネススキルも求められるため、大手エージェントのサポートは心強いでしょう。

※マイナビのプロモーションを含みます

参照元

※マイナビコメディカル 一般企業の求人数（2025年6月11日時点）

【条件別】臨床工学技士向けおすすめ転職サイト・エージェント

ここでは、特定の条件を持つ臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。

実務未経験の臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

GUPPY

臨床工学技士の資格を取得したばかりの方や、実務経験が浅い方にとって、転職活動は不安が大きいかもしれません。そのような方には、未経験者向けの求人を比較的見つけやすいGUPPYがおすすめです。GUPPYでは、臨床工学技士の求人中から「未経験可」で絞り込んで検索すると158件確認できました。

実際にGUPPYに掲載されている求人の中には「新卒OK」と明記されているものや「未経験者、ブランクのある方もご安心下さい！」といった施設も見られます。実務経験に自信がない方にとって、安心して応募できる大きな後押しとなるでしょう。

高収入を目指す臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

iACTOR

より高い収入を目指して転職を考えている臨床工学技士の方には、圧倒的な求人数を誇るiACTORが適しています。iACTORで、月給30万円以上といった具体的な給与条件で求人を検索した場合、記事作成時点で501件※の求人が確認できました。高収入の求人は一般的に競争率が高く、多くの選択肢の中から探すことが重要です。

また、高収入を得るためには、透析業務だけでなく、心臓カテーテルや手術室業務、医療機器管理など、幅広い経験や高度な専門性が求められる傾向があります。実際にiACTORに掲載されている求人の中には、経験やスキルによっては年収400万円台後半からそれ以上を目指せるような医療機関の募集も見られます。

参照元

※iACTOR 月給300,000円以上の求人数（2025年6月11日時点）

育児中の臨床工学技士におすすめの転職サイト・エージェント

工学技士人材バンク

育児と仕事の両立を目指す臨床工学技士にとって、職場の理解とサポート体制は非常に重要です。工学技士人材バンクでは「産休・育休実績あり」で検索した場合、記事作成時点で313件※の求人が確認できました。さらに詳細に絞り込んで「託児所あり」の求人を探すことも可能です。

実際に掲載されている求人情報の中には「託児所完備していますので、小さなお子様のいる方も安心してご就業頂けます」といった記載が明示されているものがあります。キャリアパートナーも育児と仕事の両立に関する悩みや希望を理解しやすく、より的確なアドバイスや求人紹介が期待できるでしょう。

※学生・無資格者の方はサポート対象外のため、当サービスへの登録はおすすめ致しません。

参照元

※工学技士人材バンク 産休・育休実績ありの工学技士求人数（2025年6月11日時点）

臨床工学技士向けの転職サイト・エージェントを使うメリット

転職サイトやエージェントを利用することは、臨床工学技士の転職活動において多くのメリットをもたらします。

臨床工学技士に特化したサポートが無料で受けられる

臨床工学技士向けの転職サイト・エージェントを利用するメリットの一つは、無料で手厚いサポートを受けられる点です。コンサルタントは、臨床工学技士の転職市場や業務内容に精通したプロです。キャリアパスや求められるスキル、業界の動向などを深く理解しています。

そのため、一般的な転職エージェントでは得られない、専門分野に特化した具体的なアドバイスが期待できるでしょう。また、提供されるサポートは多岐にわたり、履歴書や職務経歴書の作成指導・添削、面接対策や面接への同行、給与などの条件交渉まで含まれます。

特に初めて転職する方にとって、エージェントの専門的かつ無料のサポートは非常に心強いといえるでしょう。

希望の求人が見つかりやすい

転職エージェントを利用する大きなメリットとして、転職活動にかかる時間を大幅に短縮できる点が挙げられます。転職エージェントに登録すると、キャリアアドバイザーが希望条件を丁寧にヒアリングし、それに合致する求人を効率的に紹介してくれます。自分で求人を探す手間が大幅に省け、より重要な選考対策などに時間を割くことが可能です。

さらに、多くの転職サイトでは、自分で求人を検索できる機能も備わっています。紹介された求人以外にも、自分のペースで条件を比較検討したり、給与相場を確認することが可能です。また、希望の求人を見つけるためには、複数のエージェントに登録し、それぞれの強みを活かすことが推奨されます。

幅広い就職先を紹介してくれる

幅広い就職先の選択肢を得られる点が、転職サイトやエージェントを利用するメリットの一つです。臨床工学技士の専門知識やスキルは医療機器メーカーや治験関連企業など、多様なフィールドで求められています。

転職エージェントは医療機関以外の求人も保有していることがあります。例えば、医療機器メーカーでは、製品開発や営業サポートといった分野で臨床経験を活かすことが可能です。また、治験コーディネーターとして、医療機関と製薬会社の橋渡し役を担う道もあります。

自分一人で情報収集していると視野が狭まりがちですが、転職エージェントに相談することで、意外なキャリアの可能性に気づかされることがあるでしょう。

求人票にない情報を教えてくれる

転職サイト、特にエージェントサービスを利用する大きな利点の一つは、求人票だけでは知り得ない、職場の「生の情報」を得られる可能性があることです。

キャリアアドバイザーは、日常的に多くの医療機関や企業の人事担当者と連絡を取り合っています。そのため、求人票に記載されている表面的な情報だけではなく、職場の雰囲気や人間関係、部署の文化といった、より詳細な内部情報を教えてくれることがあります。

働く上で非常に重要な、しかし外部からは見えにくい情報を事前に把握できる可能性があるでしょう。入職後の「思っていたのと違った」というミスマッチを防ぎ、より自分に合った職場環境を選ぶ助けとなります。

年収などの条件交渉をしてもらえる

転職エージェントを利用する大きなメリットの一つが、条件交渉を経験豊富なキャリアアドバイザーに代行してもらえる点です。転職活動において、内定後に提示される年収や役職、勤務時間などの労働条件は非常に重要です。ただし、自分自身で直接交渉するのは心理的なハードルが高いと感じる方も少なくありません。

特に、給与に関する交渉はデリケートな問題です。直接雇用主と交渉することで入職前から気まずい雰囲気になったりするケースも考えられます。しかし、エージェントを介することで、客観的な市場価値や本人の希望を的確に伝え、より有利な条件を引き出せる可能性が高まるでしょう。

臨床工学技士向けの転職サイト・エージェントを使うデメリット

臨床工学技士向けの転職サイトやエージェントは多くのメリットがある一方で、利用する際にはいくつかのデメリットや注意点も理解しておく必要があります。これらを事前に把握しておくことで、より効果的に転職活動を進めることができます。

希望の条件によっては求人が少ないこともある

臨床工学技士向けの転職サイトやエージェントを利用するデメリットとして、希望する条件によっては、紹介される求人が少なくなる点が挙げられます。臨床工学技士の求人は、看護師や介護士と比較すると、全体的な求人数が多くないのが特徴です。

そのため、勤務地や業務内容など、希望条件を細かく設定しすぎると、該当する求人が見つかりにくい可能性があるでしょう。特に、専門性の高い業務経験を求める求人や、特定の地域での求人は限られがちです。

デメリットを減らすためには、複数のエージェントに登録して多角的に求人を探すことも有効です。条件を絞りすぎず、視野を広げることで、思わぬ好条件の求人に出会える可能性もあります。

競争率が高い可能性がある

専門特化型のサイトでは競争率が高くなる点に注意が必要です。臨床工学技士専門の転職サイトは数が限られているため、多くの求職者が同じサイトに集中する傾向があります。特に「残業少なめ」「夜勤・オンコールなし」といった好条件の求人や、人気のある医療機関の求人には応募が殺到し、競争率がさらに高まることが予想されます。

そのため、非公開求人を多く保有するエージェント型転職サイトを複数併用することをおすすめします。一般に公開されていない求人は応募できる人が限られるため、競争率が比較的低い傾向にあるからです。また、自己PRや職務経歴を工夫し、他の応募者との差別化を図ることも重要です。

担当エージェントとの相性は個人差がある

転職エージェントを利用する際、担当となるエージェントとの相性が、転職活動の満足度や成果に大きく影響することがあります。キャリアアドバイザーも人間であるため、性格やコミュニケーションスタイル、得意とする分野などに個人差があります。相性が悪いと感じる担当者に当たってしまった場合、転職活動がスムーズに進まないことが考えられるでしょう。

ミスマッチを防ぐためには、まず臨床工学技士や医療専門職に特化した転職エージェントを選ぶことが一つの方法です。また、複数の転職エージェントに登録し、実際に何人かのエージェントと面談してみることで、自分に合った信頼できる担当者を見つけやすくなります。

臨床工学技士向けの転職サイト・エージェントを選ぶポイント

数ある転職サイト・エージェントの中から、自分に最適なサービスを見つけ出すためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

臨床工学士の求人数が多いか

臨床工学技士向けの転職サイト・エージェントを選ぶ上で最も基本的なポイントは、臨床工学技士の求人数が豊富であるかどうかです。求人数が多ければ多いほど、勤務地や給与、業務内容といった自分の希望条件に合致する求人に出会える確率が高くなるでしょう。

事前に、臨床工学技士向けの求人が十分に掲載されているかを確認しましょう。求人票に記載されている情報が詳細で分かりやすいか、非公開求人をどれだけ保有しているかもポイントです。求人数が多く、質の高い情報を提供しているサイトを選ぶことで、より効率的で満足度の高い転職活動が期待できます。

臨床工学士の転職実績が豊富か

臨床工学技士の転職支援における実績が豊富かどうかも重要な判断基準となります。実績が豊富なサイトは、それだけ多くの転職成功に導いてきた経験とノウハウを持っているからです。

これまでに何人くらいの臨床工学技士の転職をサポートしてきたのか、どのような医療機関や企業への紹介実績があるのか、といった点を確認してください。転職成功事例や利用者の声などを公開しているサイトもあるため、参考にすると良いでしょう。

また、実績が豊富なエージェントは、医療機関や企業との間に長年の信頼関係を築いていることが多く、一般には出回らないような好条件の非公開求人を紹介してもらえるチャンスも増えます。

臨床工学士に特化したサービスか

臨床工学技士の転職においては、臨床工学技士に特化した転職サイトやエージェントを選ぶことが非常に有効です。臨床工学技士は高度な専門知識と技術を要する職種であり、業務内容やキャリアパスは他の医療職種とは異なる特徴を持ちます。

一般的な総合転職サイトでは、アドバイザーが必ずしも臨床工学技士の専門知識を持っているとは限りません。希望が十分に伝わらず、ミスマッチな求人を紹介される可能性も考えられます。

その点、特化型のサービスでは、キャリアアドバイザー自身が臨床工学技士の仕事内容や業界動向、特有の悩みなどを深く理解している場合が多く、より専門的で的確なアドバイスや求人紹介が期待できるでしょう。

サポート内容が自分に合っているか

転職サイトやエージェントによって、提供されるサポート内容は異なります。そのため、自分が必要とするサポートが受けられるか、またそのサポート内容が自分に合っているかを確認することが重要です。

一般的なエージェント型の転職サイトでは、以下のようなサポートが提供されます。

• 希望条件に合った求人の紹介
• 履歴書や職務経歴書などの応募書類の添削
• 面接対策
• 面接日程の調整
• 給与や勤務条件などの条件交渉代行
• 入職・退職手続きのサポート
• 円満退職のためのアドバイス
• キャリア相談

まずは、自分が転職活動のどの段階でどのようなサポートを必要としているのかを明確にすることが重要です。それに合致するサービスを提供している転職サイト・エージェントを選ぶことが、よりスムーズな転職活動につながります。

口コミなどの評判は問題ないか

転職サイトやエージェントを選ぶ際には、実際に利用した人の口コミや評判を確認することも非常に重要です。第三者の客観的な意見を参考にすることで、サービスの質や信頼性をある程度把握することができます。

口コミサイトやSNSなどを調べることで、以下のような点についての手がかりが得られるでしょう。

• キャリアアドバイザーの対応
• 紹介される求人の質や量
• 希望とのマッチ度
• サポート内容の充実度
• サイトの使いやすさ
• 強引な勧誘の有無
• 実際に転職に成功した人の体験談

ただし、口コミは個人の主観に基づくものが多いため、鵜呑みにしすぎないことも大切です。複数の情報源を比較検討し、総合的に判断するようにしましょう。

臨床工学技士向けの転職サイト・エージェントを使う流れ

臨床工学技士向けの転職サイトやエージェントを利用した転職活動は、一般的にいくつかのステップに沿って進められます。ここでは、登録から内定、そして現職の退職手続きまでの大まかな流れを解説します。

複数の転職サイトを比較・登録する

最初に、複数の転職サイトやエージェントを比較検討し、その中から自分に合いそうなものにいくつか登録します。各サービスが保有する求人情報は異なります。

そのため、複数の転職サイトやエージェントに登録することで、より多くの選択肢を得ることが可能です。まずは2、3社程度の転職サイトに登録し、それぞれの特徴やアドバイザーの対応を見ながら、メインで利用するサービスを絞り込んでいくと良いでしょう。

担当エージェントと面談する

登録すると、担当のキャリアアドバイザーから連絡があり、面談の日程調整が行われます。この面談は、転職活動の方向性を定める上で非常に重要なステップです。

面談では、これまでの職務経歴や保有スキル、転職を考えた理由、そして新しい職場に求める条件について詳しくヒアリングされます。ここで自分の考えや希望を正直かつ具体的に伝えることが、希望に沿った求人紹介を受けるためのポイントです。

サイトで求人を探す・求人を紹介してもらう

担当エージェントとの面談が終わると、次は具体的な求人探しのフェーズです。エージェントは面談で得た情報をもとに、希望やスキルにマッチする求人を選定し、紹介してくれます。

また、自分で積極的に求人を探し、気になる求人があればエージェントに伝えることで、類似の条件の求人を紹介してもらえたりすることもあります。エージェントと密にコミュニケーションを取り、応募したい求人を絞り込んでいきましょう。

求人に応募する

興味のある求人が見つかったら、次は応募のステップです。応募する際には、まずエージェントにその旨を伝えます。エージェントが応募手続きを代行してくれる場合がほとんどで、履歴書や職務経歴書といった応募書類の提出もエージェント経由で行われます。

人気の求人や条件の良い求人は、募集開始後すぐに採用枠が埋まってしまうため、魅力を感じる求人が見つかった場合は、できるだけ早く応募の意思を伝えることが重要です。

書類選考・面接を受ける

求人に応募すると書類選考が行われます。提出した履歴書や職務経歴書をもとに、採用担当者が経験やスキル、志望動機などを評価します。書類選考を通過すると面接へと進みます。

書類選考の結果や面接の日程調整なども、エージェントが間に入って行ってくれます。面接では、これまでの経験、転職理由、志望動機、オンコールや夜勤の可否などが質問されることが多いため、事前にしっかりと回答を準備しておくことが重要です。

内定後に現職の退職手続き

希望する転職先から内定を得たら、次に行うべきは現職の退職手続きです。内定を受諾したら、できるだけ速やかに直属の上司に退職の意思を伝えましょう。

さらに、退職日が決まったら後任者への引き継ぎ業務を計画的に行います。退職日には、会社から貸与されていた備品を返却し、離職票や年金手帳などの必要書類を受け取ります。また、転職エージェントによっては、円満退職のためのアドバイスやサポートを受けることが可能です。

臨床工学技士を辞めたい理由は？

臨床工学技士が「仕事を辞めたい」「転職したい」と考える背景には、様々な理由が存在します。ここでは、臨床工学技士が転職を考える主な理由について見ていきましょう。

人間関係のストレス

臨床工学技士が退職を考える理由として、特に多く挙げられるのが人間関係のストレスです。医療現場はチームワークが重要であり、医師や看護師、他のコメディカルスタッフなどと連携を取りながら業務を進める必要があります。また、医療という人の命に関わる現場であるため、些細なコミュニケーションのズレが大きなストレスにつながることも少なくありません。

その中で苦手な上司や同僚がいたり、部署内の雰囲気に馴染めなかったりすると、日々の業務が精神的な負担となり、出勤すること自体が苦痛に感じられるようになることもあります。改善が難しいと感じた場合は、無理をしすぎずに新しい環境を求めることも一つの解決策です。

オンコール対応がある

オンコール体制が、臨床工学技士にとって退職を考える大きな理由の一つとなっています。特に病院やクリニックで勤務する場合、勤務時間外のオンコール対応が避けられないことがあります。

オンコール担当日は、基本的に連絡が取れる状態であれば自由に過ごせますが「いつ呼び出されるか分からない」という緊張感は常に伴います。患者の容態急変など、緊急事態が発生すれば、昼夜を問わず迅速に職場へ駆けつけなければなりません。

そのため、仕事とプライベートの境界線が曖昧になることにストレスを感じる臨床工学技士は多いです。やがて「この働き方を続けるのは難しい」という思いにつながり、転職を考えるきっかけとなるのです。

昇給が難しい場合

臨床工学技士が転職を考える理由の一つに、現在の職場で昇給が見込めないという給与面での不満があります。臨床工学技士には法律で定められた独占業務がないため、勤務先の医療機関や企業の給与体系や評価制度によって、待遇に大きな差が生じやすいのが現状です。

多くの施設では、主任や技士長といった役職に就かない限り、大幅な昇給は期待しにくい傾向にあります。しかし、管理職のポストは限られており、既に埋まっている場合は昇進・昇給の機会が得られないという状況も珍しくありません。

現在の職場で昇給の望みが薄いのであれば、転職によって環境を変える方が、効率的に収入を増やせる可能性があると考えるのは自然な流れといえるでしょう。

新しい仕事に挑戦したい

臨床工学技士としての経験を積む中で、異なる業務領域に挑戦したいと、転職を考えるケースも少なくありません。臨床工学技士の業務範囲は広く、透析、手術室、集中治療室、心臓カテーテル、医療機器管理など多岐にわたります。

しかし、業務範囲が限定的な職場では、新しい技術や知識に触れる機会が少なく、マンネリ感や成長の停滞を感じやすくなるかもしれません。キャリアアップを目指す臨床工学技士にとって、より幅広い業務に携われる職場や、特定の専門分野を深く追求できる環境は魅力的です。

また、病院以外のフィールドで新たなキャリアを築きたいと考える人も多く、新しい挑戦への意欲が転職の大きな動機となるのです。

臨床工学技士の転職は難しいのか？

ここでは、臨床工学技士の転職市場の現状や、転職を成功させるための要素について解説します。

臨床工学技士は経験やスキルが重要

臨床工学技士の転職市場において、最も重視されるのは学歴よりも実務経験や専門スキルです。実際の臨床現場や転職の場面では、これまでにどのような業務に携わり、どのようなスキルを習得してきたかが問われます。特に、転職先の医療機関や企業が求める分野での実務経験が3年以上あると即戦力として期待されるでしょう。

臨床工学技士としてキャリアをスタートさせてから数年間は、できるだけ多くの分野の業務に積極的に関わり、幅広い知識と技術を習得することが、将来の転職を見据えた上でも重要です。経験が浅い場合でも、学ぶ意欲やポテンシャルをしっかりと伝えることができれば、採用に至るケースも十分にあります。

臨床工学技士は男女ともに従事できる

臨床工学技士は、性別に関わらず活躍できる専門職です。求人においても男女の区別はなく、平等な応募機会が与えられています。工学系の分野は男性が多い傾向にありましたが、近年では女性の臨床工学技士も増加しています。

採用においては、性別よりも個人のスキルや経験、適性が重視されるのが特徴です。ただし、介護レベルの高い施設など、力仕事が多い業務では男性がやや有利になる場合も考えられます。また、医療機関によっては、スタッフの男女バランスを考慮して選考を行う可能性もあるでしょう。求人数自体に男女差はなく、男女ともに活躍できる環境が広がっています。

管理職を目指せば昇給の可能性あり

臨床工学技士として年収を上げていくために、主任や技士長など管理職を目指すことが挙げられます。ただし、管理職のポストは限られており、特に小規模な施設では空きが出にくいのが現状です。

管理職に就くためには、臨床工学技士としての豊富な実務経験や高度な専門知識はもちろんのこと、リーダーシップやコミュニケーション能力、部署全体のマネジメント能力などが求められます。特に、心臓カテーテル検査や人工心肺といった高度な専門知識・技術を持つ人材は、役職に就きやすい傾向があります。

キャリアが浅い場合は、まず総合病院で実務経験を積み、スキルアップを図ってから管理職を目指すというキャリアプランが有効です。

臨床工学技士から他職種への転職も可能

臨床工学技士の資格や経験は、他の職種へ転職する際にも強みとなります。特に人気のある転職先としては、アプリケーションスペシャリストや治験コーディネーターが挙げられます。

アプリケーションスペシャリストは、医療機器の専門家です。医療機関に出向き、医師や看護師に対して製品説明やデモンストレーションや操作指導、導入後のフォローアップなどを行います。夜勤やオンコールが少ない場合が多く、ワークライフバランスを整えやすい傾向にあります。

治験コーディネーターは、製薬会社や医療機器メーカーが開発した新しい医薬品や医療機器の有効性・安全性を確認するための臨床試験をサポートする仕事です。

臨床工学技士の主な転職先

臨床工学技士の専門知識とスキルは、多様な場所で求められています。ここでは、臨床工学技士が活躍できる主な転職先について、それぞれの特徴とともに紹介します。

病院

病院は、臨床工学技士にとって最も一般的な勤務先の一つです。大学病院や総合病院、専門病院など、規模や機能によって業務内容も多岐にわたります。大規模な病院ほど、手術室や集中治療室、心臓カテーテル室、医療機器の中央管理業務など、幅広い分野で専門性を発揮する機会があります。

病院勤務のメリットは、多様な症例や最新の医療技術に触れる機会が多く、スキルアップしやすい環境であることです。また、教育体制が整っている施設も多く、経験の浅い技士でも安心して業務に取り組めるでしょう。一方、24時間体制で救急対応を行っている病院では、夜勤やオンコール対応が求められることが一般的です。

クリニック・診療所

クリニックや診療所も、臨床工学技士の重要な転職先です。特に透析治療を専門とするクリニックでは、多くの臨床工学技士が活躍しています。クリニックでの業務は、透析装置の操作・保守管理や穿刺、患者の状態管理などが中心です。

クリニック勤務のメリットには、病院と比較して夜勤やオンコールが少ないことが挙げられます。ワークライフバランスを重視したい方にとっては働きやすい環境といるでしょう。

一方で、病院ほど多様な業務に携わる機会は少なく、特定の分野に特化したスキルが求められる傾向があります。また、少人数で運営されていることが多いため、幅広い業務を柔軟にこなす対応力も必要とされます。

医療機器メーカー

臨床工学技士の専門知識は、医療機器メーカーでも高く評価されます。主な職種としては、アプリケーションスペシャリストがあります。また、製品の保守・メンテナンスを担当するサービスエンジニアや、製品開発や品質管理、学術・マーケティングといった分野で活躍するのも特徴的です。

医療機器メーカーで働くメリットは、最先端の医療技術に触れられることです。そして、臨床現場とは異なる視点から医療に貢献できることが挙げられます。一般的に、夜勤やオンコールは少なく、土日祝日が休みで年間休日も多いなど、規則正しい勤務体系です。ただし、企業によっては全国転勤の可能性があったり、営業的な要素が求められたりすることもあります。

治験施設支援機関（SMO）

治験施設支援機関（SMO）は、製薬会社や医療機器メーカーが行う臨床試験を円滑かつ適切に実施できるよう支援する企業です。SMOに所属する臨床工学技士は、治験コーディネーターとして活躍することが一般的です。

治験コーディネーターの主な業務は、治験に参加する患者への説明補助やスケジュール管理、治験担当医師のサポートなどです。臨床工学技士としてのコミュニケーション能力、医療機器の知識などが大いに役立ちます。

SMOで働くメリットは、新薬や新しい医療技術の開発という、医療の未来に貢献できる点です。また、企業に所属するため、福利厚生が充実していたり、研修制度が整っていたりする場合が多いです。

専門学校や大学

臨床工学技士としての豊富な実務経験や専門知識を活かして、専門学校や大学の臨床工学技士養成課程へ進む道もあります。

教育者としての主な業務は、講義や実習指導、学生の進路相談などです。これまでの臨床経験で培った知識や技術、そして医療現場での実体験を学生に伝えることで、次世代の医療を担う人材育成に貢献できるという大きなやりがいも感じられるでしょう。

ただし、教育機関での勤務は、臨床現場とは異なるスキルや適性が求められます。また、給与水準は臨床現場と比較して低くなる可能性があり、特に非常勤講師の場合は雇用が不安定になることも考慮する必要があります。

臨床工学技士の年収目安

厚生労働省が運営する職業情報提供サイトjobtagによると、臨床工学技士の年収目安は約430万円※です。ただし、この金額はあくまで目安であり、勤務先の種類や規模、地域、経験年数など、様々な要因によって大きく変動します

例えば、都市部の大規模病院や、専門性の高い業務を行う企業などでは、こちらの目安よりも高い年収を得られる可能性があります。一方で地方の小規模な施設や経験年数が浅い場合は、約430万円を下回ることも考えられるでしょう。

転職を考える際には、こちらの年収を目安としつつも、希望する勤務先の条件や自身のスキル・経験を考慮し、具体的な求人情報を比較検討することが重要です。

参照元

※jobtag「臨床工学技士」

臨床工学技士の求人例

工学技士人材バンクに掲載されている求人情報を基に、臨床工学技士の具体的な求人例をいくつか紹介します。実際の給与や必須スキルは個別の求人や応募者の経験によって異なりますので、あくまで一例として参考にしてください。

臨床工学技士の求人例【大病院】

施設	医療法人徳洲会武蔵野徳洲会病院
仕事内容	血液透析、アフェレーシス、呼吸器、 心臓カテーテル、機器管理、内視鏡など
給与	年収例：284万円～405万円 月給：191,600円-276,124円 賞与：年2回(3ヶ月分)
必須スキル	透析、透析経験者

一般的に200床以上の大病院では、多様な診療科があり、臨床工学技士も幅広い業務に携わる機会があります。様々な経験を積みたい臨床工学技士にとって魅力的な環境といえるでしょう。また、給与は経験や手当によって変動しますが、福利厚生や好待遇なのも特徴です。

臨床工学技士の求人例【診療所】

施設	医療法人瑞友会ふじみ野腎クリニック
仕事内容	透析クリニックにおける工学技士業務
給与	年収例：318万円～555万円 月給：205,000円-365,000円 賞与：年2回(4.5ヶ月分/2020年度実績)
必須スキル	透析の経験

診療所、特に透析クリニックでは、臨床工学技士の専門性が活かされます。この求人は、地域密着型の透析クリニックでの募集です。完全週休2日制で当直やオンコールがなく、各種手当も充実しており、ワークライフバランスを考慮した働き方が期待できるでしょう。

臨床工学技士の求人例【企業】

施設	フクダ電子東京中央販売株式会社
仕事内容	医療機器の販売の営業支援職 東京の大学病院へ行き販売促進
給与	年収例：4,000,000円-5,500,000円 月給：260,000円(基本給、固定残業代含む) 賞与：年2回(最大5ヶ月、平均4.2ヶ月/2020年度実績)
必須スキル	病院での重症部門の経験

この求人例は、医療メーカーでの営業職の募集です。病院・クリニックとは異なり、臨床業務はありません。大学病院への営業支援として、自社製品の販売促進を行います。年間休日129日と休みが多く、病院での重症部門経験を活かせる点が魅力です。

臨床工学技士の求人例【治験】

施設	株式会社EPLink熊本オフィス
仕事内容	医療行為を伴わない治験業務を支援 患者への試験内容の説明補助、 スケジュール管理、面談、診療・検査への同席、 院内スタッフとの連絡・調整、症例報告書の作成支援など。
給与	年収例：4,036,000円-6,180,800円 月給：266,250円-405,550円(基本給、CRC手当含む) 賞与：年2回、4.0ヶ月
必須スキル	臨床工学技士として実務経験1年以上の方（医療機関）、 カルテが読める事

この求人例も病院やクリニックと異なり、治験コーディネーターとして医療行為を伴わない治験業務を支援します。土日祝休みの年間休日125日で、企業でのキャリアを築きたい方におすすめです。専門知識を習得できる研修制度があり、安定した年収とキャリアアップが期待できます。

臨床工学技士の求人例【非常勤】

施設	社会医療法人社団健生会立川相互病院
仕事内容	病院における臨床工学技士業務全般 血液浄化業務（入院透析室）、 シャントPTA業務、他付随する業務
給与	時給：2,000円
必須スキル	透析

この求人例は、病院での非常勤の募集です。業務は入院透析やシャントPTAなどで、透析経験を活かしつつ、勤務時間・日数の相談ができるため、家庭やプライベートとの両立を重視する方におすすめです。

臨床工学技士の求人例【高収入】

施設	医療法人北関東循環器病院
仕事内容	病院における臨床工学技士業務全般 開胸手術時の人工心肺装置等の操作・管理、 人工呼吸器・人工透析装置等の操作・管理、 医療機器の保守・点検・管理、バイタルチェックなど
給与	年収例：464万円～634万円 月給：293,000円-408,000円 その他手当：精皆勤手当、扶養手当、緊急呼出 賞与：年2回(計4.0ヶ月分)
必須スキル	人工心肺、人工心肺経験5年以上

この求人例は、循環器専門病院での募集であり、月給の上限が40万円を超えています。また、年間休日126日と休みが多く、福利厚生も充実しています。人工心肺や人工呼吸器、人工透析など、幅広い業務に携わることができるのも特徴です。

人工心肺操作などの高度なスキルや経験を持つ臨床工学技士にとっては、専門性を活かして高収入を得られるチャンスといえるでしょう。

臨床工学技士向け転職サイトに関するよくある疑問

臨床工学技士の転職活動を進めるにあたって、様々な疑問や不安が生じることでしょう。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。

臨床工学技士は将来なくなる仕事ですか？

臨床工学技士の仕事が完全になくなる可能性は低いと考えられます。医療技術の進歩により、一部の業務が自動化されたり、AIに代替されたりすることはあるでしょう。しかし、新しい医療機器や技術が登場するたびに、適切に管理・運用できる専門家としての臨床工学技士の役割は重要になるはずです。

むしろ、2021年の法改正※により、静脈路への穿刺や内視鏡ビデオカメラの操作など、従来は医師が行っていた一部の医療行為が臨床工学技士の業務範囲に追加されるなど、職域は拡大傾向です。また、高齢化社会の進展に伴い在宅医療のニーズが高まる中で、IoTを活用した在宅医療機器の保守管理といった新たな活躍の場も期待されています。

参照元

※日本臨床工学技士会「臨床工学技士の業務範囲追加に伴う厚生労働大臣指定による研修」

臨床工学技士の35歳の年収はいくらですか？

厚生労働省が運営する職業情報提供サイトjobtagの統計データによると、35～39歳の臨床工学技士の年収目安は約450万円です。

以下の表で、年齢階級別の臨床工学技士の年齢階級別の年収目安を示します。

年齢階級	年収目安
20～24歳	355.54万円
25～29歳	393.6万円
30～34歳	418.9万円
35～39歳	450.21万円
40～44歳	500.05万円
45～49歳	455.45万円
50～54歳	447.59万円
55～59歳	489.61万円

この表からも分かるように、経験を積むにつれて年収は上昇傾向にあり、40～44歳でピークを迎える一つのパターンが見て取れます。より高い年収を目指すのであれば、専門性を高めたり、管理職を目指したり、あるいは給与水準の高い医療機関や企業へ転職したりといったキャリア戦略を検討しましょう。

臨床工学技士が「就職ができない」と言われる理由は？

臨床工学技士の就職は、求人数が看護師等と比較して少ない上、経験者向けの求人が多いことが特徴です。さらに、医療機関によっては採用人数が少なく、欠員が出た場合にのみ募集を行うというケースも少なくありません。そのため、タイミングによっては希望する地域や施設での求人が見つかりにくいことがあります。

求められる専門知識や技術も高度であり、実務経験不足やスキルが足りない場合は、希望の求人が見つかりにくいこともあります。そのため、積極的な情報収集や、インターンシップ等での実務経験、転職サイトやエージェントの活用が重要です。

臨床工学技士向け転職サイト・エージェントのまとめ

この記事では、転職を考えている臨床工学技士の方向けに、おすすめの転職サイト・エージェントや、地域別・勤務先別・条件別のおすすめなど幅広く解説しました。

臨床工学技士としてのキャリアをより豊かにするためには、信頼できる転職サイトやエージェントを選び、提供される情報を最大限に活用することが大切です。まずは気になる転職サイトに登録し、情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。