理学療法士(PT)を取り巻く環境は、訪問リハビリや介護老人保健施設、福祉施設など、活躍の場が多様化しています。キャリアの選択肢が広がる大きなチャンスであると同時に、数多くの求人情報の中から自身に最適な職場を見つけ出すのは難しいでしょう。
この記事では、理学療法士(PT)の転職に強みを持つおすすめの転職サイト・エージェントを求人数や特徴などから徹底比較しました。さらに、施設形態別・地域別・条件別のおすすめサービスや、転職を成功させるためのポイントも詳しく解説します。
この記事を読めば、求職者の希望を叶えるための最適な転職サイトやエージェントが見つかるはずです。ぜひ参考にしてください。
理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェントおすすめ9社を徹底比較

理学療法士(PT)の転職をサポートする、おすすめの転職サイト・エージェントを紹介します。
レバウェルリハビリ

- 質の高い求人と丁寧なサポートを提供
- 入職後のミスマッチを防ぐ情報開示
- 多様な施設形態の求人を保有
レバウェルリハビリは、医療・介護分野に特化した転職エージェントです。求人数を追い求めるだけではなく、求職者のキャリアを丁寧に支援します。求人情報の質を重視することで、入職後のミスマッチを可能な限り防ぐことを目指しています。
求職者に対して、職場の雰囲気や人間関係など、求人票だけでは分からない詳細な内部情報を積極的に提供している点が特徴です。年間4,000回もの職場訪問を通じて得られたリアルな情報は、求職者がより納得のいく選択をするための重要な判断材料となるでしょう。
キャリアアドバイザーは、求職者の希望を詳細にヒアリングし、スキルや経験、キャリアプラン、ライフスタイルなど多角的な視点から最適な求人を紹介します。また、キャリアの相談も電話やLINEなど方法が選べるのもメリットです。自分のペースで転職活動を進めたい方にとっては最適なサービスといえるでしょう。
レバウェルリハビリの基本情報 | |
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運営会社 | レバウェル株式会社 |
公式サイト | https://levwell.jp/profession/st/ |
公開求人数 | 8,738件(2025年6月16日時点) |
主な求人職種 | 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、 看護師・准看護師、理学療法士、 臨床検査技師、医療事務など |
PTOT人材バンク

- リハビリ専門職に特化した豊富な実績と専門性
- 条件交渉や非公開求人へのアプローチなど多岐にわたるサービス
- 都市部だけではなく地方求人も充実
PTOT人材バンクは、リハビリテーション分野に特化した転職エージェントです。業界トップクラスの求人数を背景に、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の転職を専門的にサポートします。豊富な実績と業界に特化した専門性が強みです。
長年の経験を持つキャリアパートナーが求人紹介にとどまらず、給与などの条件交渉、さらには一般には公開されていない求人へのアプローチまで、求職者の希望を叶えるために尽力します。
また、一般的に募集が出ていない施設に対しても、キャリアパートナーが直接アプローチし、求職者の可能性を広げます。PTOT人材バンクは都市部に求人が集中しがちな他のエージェントと比較して、地方の求人情報が充実しているのも特徴の一つです。都市部以外の地域で転職を考えている理学療法士にとって、有益な選択肢となるでしょう。
リハビリ職に関する専門知識を活かし、的確なアドバイスを提供することで、求職者のキャリア形成を支援します。
PTOT人材バンクの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
公式サイト | https://www.ptotjinzaibank.com/ |
公開求人数 | 41,239件(2025年6月16日時点) |
主な求人職種 | 理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST) |
PTOTSTワーカー

- 豊富な求人数と非公開求人
- 職種専門アドバイザーによる的確なサポート
- LINEでの手軽なコミュニケーション
PTOTSTワーカーは、医療・介護分野の人材紹介で長年の実績を持つリハビリ職専門の転職エージェントです。最大の特徴は、2万件を超える圧倒的な求人数です。とにかく多くの選択肢の中から自分に合った職場を探したいと考える方にとって、登録必須のプラットフォームといえるでしょう。
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士それぞれに専門のアドバイザーが付き、求人票にはない内部情報まで提供してくれるため、ミスマッチの少ない転職が期待できます。LINEでの気軽な相談にも対応しており、多忙な中でもスムーズに転職活動を進められる点も魅力です。
また、運営会社は他の医療系人材サービスも展開しており、病院や介護施設との強固なネットワークを築いています。このネットワークが、他社にはない質の高い非公開求人の紹介につながっています。
PTOTSTワーカーの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
公式サイト | https://ptotst-worker.com/ |
公開求人数 | 22,405件(2025年6月16日時点) |
主な求人職種 | 理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST) |
マイナビコメディカル

- マイナビブランドを背景とした豊富な求人
- 総合的な医療分野への深い知見
- 質の高い専任キャリアアドバイザー
マイナビコメディカルは、株式会社マイナビが運営する医療介護職専門の転職支援サービスです。その圧倒的なブランド力と信頼性を背景に、質の高い求人が集まりやすいのが最大の特徴です。
理学療法士だけではなく、臨床検査技師や管理栄養士など幅広いコメディカル職種をカバーしており、総合的な医療分野への知見が深いことも強みです。キャリアアドバイザーの対応は非常に丁寧で親身であると評判が高く、初めての転職で不安を感じる方や、安心して任せられるプロのサポートを求める方にとって、有力な選択肢の一つといえるでしょう。
求職者だけでなく求人を提供する医療機関や企業側からも絶大な信頼を得ています。この信頼関係が、好条件の非公開求人や独占求人が集まる土壌となっており、利用者は他では見られない優良な選択肢にアクセスできます。キャリアチェンジを視野に入れている方にとっては、他職種の知見が豊富なアドバイザーの存在が逆に強みとなるでしょう。
マイナビコメディカルの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト | https://co-medical.mynavi.jp/ |
公開求人数 | 51,398件(2025年6月16日時点) |
主な求人職種 | 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、 臨床検査技師、診療放射線技師、管理栄養士など |
※マイナビのプロモーションを含みます
LITALICOキャリア

- 障害・福祉領域に特化した専門性の高い求人
- 独自のイベント・勉強会によるキャリア支援
- 質の高い非公開求人とスピーディーな対応
LITALICOキャリアは、福祉・教育分野に特化した転職エージェントです。特に、児童発達支援や放課後等デイサービスといった障害児支援の領域では、他の追随を許さない専門性と求人数を誇ります。
単なる求人紹介にとどまらず、専門性を高めるためのイベントや勉強会を多数開催しており、同じ志を持つ専門職とのコミュニティを形成できる点も大きな魅力です。福祉分野への強い情熱を持つ理学療法士にとっては単なる転職サイトではなく、キャリアを深めるためのプラットフォームとなるでしょう。
一般的な病院やクリニックの求人は少ない代わりに、発達支援領域の求人においては質・量ともに他を圧倒します。求職者と専門性を求める事業所における、高いレベルのマッチングが期待できるでしょう。運営会社が単なる人材紹介に留まらず、福祉領域全体の発展を目指しているため、利用者は転職後も見据えたキャリア形成の機会を得ることができます。
LITALICOキャリアの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社LITALICO |
公式サイト | https://litalico-c.jp/ |
公開求人数 | 43,337件(2025年6月17日時点) |
主な求人職種 | 児童指導員、保育士、児童発達支援管理責任者、 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、 サービス管理責任者など |
PTOTキャリアナビ

- LINEでの手厚いサポートと迅速な対応
- 担当アドバイザーの質の高さと丁寧なヒアリング
- 条件交渉や退職サポートも充実
PTOTキャリアナビは、リハビリ職専門の転職エージェントです。比較的新しいサービスながらきめ細やかで迅速なサポート体制で高い評価を得ています。最大の特徴は、LINEを積極的に活用したコミュニケーションスタイルで、多忙な求職者が時間や場所を選ばずに気軽に相談できる環境を整えています。
レスポンスが早く、夜間でも対応してくれるなど、求職者の状況に合わせた柔軟な対応は、小規模な組織ならではの強みといえるでしょう。アドバイザーは希望条件を丁寧にヒアリングし、リハビリ職ならではの悩みにも専門的な知見で応えてくれます。
ただし、登録しないとサービスを利用できないため、気軽に求人を眺めたいというよりは、本気で転職を考えており、プロに最適なマッチングを任せたいという意志のある方に適しています。
求人数や対応エリアは大手と比較すると限定的であるため、幅広い選択肢を求める場合は他のサービスとの併用も視野に入れると良いでしょう。
PTOTキャリアナビの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社ヒトイキ |
公式サイト | https://ptot-careernavi.com/ |
公開求人数 | 非公開(2025年6月17日時点) |
主な求人職種 | 理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST) |
ジョブメドレー

- 圧倒的な求人数と幅広い職種をカバー
- 直接応募型で自分のペースで進められる
- 事業所から直接オファーが届くスカウト機能
ジョブメドレーは、株式会社メドレーが運営する医療介護求人サイトです。理学療法士だけで15,000件以上を超える圧倒的な求人情報を掲載しており、その規模は他の追随を許しません。
エージェントからの介入がなく、自分のペースで自由に求人を探して応募できるのが最大の特徴です。スピーディーなコミュニケーションが可能となり、応募から面接までのプロセスが迅速に進むのがメリットです。ただし、求人の選定や履歴書の作成、面接対策、給与交渉など、転職活動の全プロセスを自分自身で行う必要があります。
特に、事業所から直接オファーが届く「スカウト機能」は非常に強力で、予期せぬ優良な職場との出会いをもたらしてくれる可能性が高まります。プロフィール登録だけで興味を持った事業所から連絡が来るため、受け身の姿勢でも転職のチャンスを広げることが可能です。自分のキャリアを主体的に考えて行動したい理学療法士に適したサービスといえるでしょう。
ジョブメドレーの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社メドレー |
公式サイト | https://job-medley.com/ot/ |
公開求人数 | 760,733件(2025年6月16日時点) |
主な求人職種 | 医師、看護師、介護職、保育士、 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など |
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コメディカルドットコム

- 豊富な求人数と信頼性の高い情報
- マッチングチャートやAI検索など独自のサポート機能
- 直接応募型+αの自由度
コメディカルドットコムは、コメディカル職に特化した直接応募型の転職サイトです。「おとり求人ゼロ」を掲げるなど、掲載情報の信頼性の高さを重視しています。単なる求人掲示板にとどまらず、求職者をサポートする独自の機能を備えている点は大きな特徴といえます。
特に、希望条件と求人の合致度が一目でわかる「マッチングチャート」機能や、AIを活用した求人検索は、膨大な情報の中から効率的に自分に合った職場を見つけ出すのに役立つでしょう。
コメディカルドットコムは、自分で転職活動を進めたいが、少しでも効率化を図るためのツールが欲しい、というニーズに応えるサービスといえます。利用者はエージェントからの電話に煩わされることなく、メールやサイト内のメッセージ機能で採用担当者と直接やり取りできます。
一方で、履歴書の添削や面接対策、条件交渉などは全て自分で行う必要があり、特に転職経験の少ない方にとっては負担に感じられるかもしれません。
コメディカルドットコムの基本情報 | |
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運営会社 | セカンドラボ株式会社 |
公式サイト | https://www.co-medical.com/ |
公開求人数 | 173,339件(2025年6月16日時点) |
主な求人職種 | 看護師、介護福祉士、薬剤師、 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、 保育士、管理栄養士など |
グッピー

- 20年以上の歴史を持つ医療系求人サイトの老舗
- 自己分析に役立つ無料の「適性診断」
- スカウト機能とハローワーク求人の同時検索
グッピーは、2000年にサービスを開始した医療系求人サイトの草分け的存在です。医療、歯科、介護・福祉分野にわたる約30の資格を対象とした、非常に広範な求人情報を扱っています。
特に、無料で利用できる詳細な「適性診断」は、自己分析を深め、自身の価値観に合った職場を見つけるための強力なツールとして高く評価されています。また、機能面では、企業からのオファーが届く「スカウト機能」や、ハローワークの求人情報をサイト内で同時に検索できる機能も便利です。
情報収集の幅が大きく広がりますが、純粋な直接応募型サイトであるため、エージェントによる履歴書添削や面接対策といったサポートはありません。そのため、手厚い支援を求める場合はエージェント型サービスとの併用が効果的です。
また、幅広い職種をカバーしている分、特定の専門職に絞ると求人数が少なく感じられる場合もあるため、専門特化型サイトと組み合わせて利用するのがおすすめです。
グッピーの基本情報 | |
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運営会社 | 株式会社メドレー |
公式サイト | https://www.guppy.jp/st |
公開求人数 | 569,448件(2025年6月16日時点) |
主な求人職種 | 歯科医師、歯科衛生士、医師、看護師、 薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など |
【施設形態別】理学療法士(PT)向けおすすめ転職サイト・エージェント

ここでは、主要な施設別に、その分野の求人を豊富に扱うおすすめの転職サイト・エージェントを具体的な求人数とともに紹介します。
介護施設への転職におすすめの理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェント
PTOT人材バンク

生活期リハビリに深く関わりたい理学療法士にとって、PTOT人材バンクは有力な選択肢です。リハビリ職に特化したエージェントとして、介護施設との強いパイプを持っており、特養や老健、デイサービスなどの求人を、現時点で6,736件※も保有しています。
機能訓練指導員として、利用者一人ひとりの「その人らしい生活」を支えるやりがいの大きな仕事を見つけやすいのが特徴です。豊富な求人の中から、施設の規模や方針、リハビリへの力の入れ具合など、個々の希望に合った職場を専門のキャリアパートナーが提案します。
病院・クリニックへの転職におすすめの理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェント
マイナビコメディカル

急性期や回復期のリハビリテーションで専門スキルを磨きたい場合、マイナビコメディカルが強力な味方となるでしょう。大手マイナビグループが運営する信頼性と、医療機関との強固なネットワークを活かし、当記事作成時点で病院・クリニックの求人を4,268件※掲載しています。
特に、一般には公開されない人気病院の非公開求人を多数保有しているのが魅力です。質の高い医療を提供する職場で、最先端の知識や技術を学びながらキャリアを積みたいと考える理学療法士にとって、見逃せないエージェントといえます。
※マイナビのプロモーションを含みます
訪問リハビリへの転職におすすめの理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェント
PTOT人材バンク

在宅医療のニーズが高まる中、訪問リハビリの分野で活躍したい理学療法士にはPTOT人材バンクは非常におすすめです。現時点で訪問リハビリの求人を4,663件※も扱っています。全国各地の訪問看護ステーションや事業所から、希望に合った職場を探すことができます。
利用者様の自宅という生活の場で、1対1でじっくりと向き合えるのが訪問リハビリの大きな魅力です。専門性の高いキャリアパートナーが、求職者のスキルや経験を丁寧にヒアリングし、納得のいく転職を実現できるようサポートします。リハビリ職専門のエージェントだからこそ、教育体制が整った事業所や、未経験からでも挑戦できる求人を紹介してもらえます。
一般企業への転職におすすめの理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェント
PTOTSTワーカー

臨床現場で培った知識や経験を、新たなフィールドで活かしたいと考える理学療法士にとって、PTOTSTワーカーは可能性を広げてくれるでしょう。当記事作成時点で一般企業の求人を311件※扱っています。キャリアアドバイザーは臨床経験だけでなく、企業が求めるスキルや人物像を詳細に把握しています。
そのため、求職者の強みを最大限に引き出し、企業への効果的なアピール方法やアドバイスに期待が持てるでしょう。具体的には福祉用具メーカーでの商品開発や、ヘルスケア企業での健康増進プログラムの企画・立案など、理学療法士としての専門性が活かせる多様なキャリアパスが考えられます。
【地域別】理学療法士(PT)向けおすすめ転職サイト・エージェント

ここでは、地域別に強い転職サイト・エージェントを求人数とともに紹介します。
東京の理学療法士(PT)におすすめの転職サイト・エージェント
マイナビコメディカル

日本国内で最も求人が集中するエリアである東京での転職活動は、他の地域と比較して情報収集の重要性が際立ちます。競争が激しい東京で希望の条件を満たす職場を見つけるためには、正確で豊富な情報をいかに効率的に入手するかが重要です。
マイナビコメディカルは、都内の理学療法士向け求人を現時点で2,575件※掲載しています。求人数の多さだけではなく、質の高い非公開求人も豊富なため、好条件の求人に出会える確率が高いのが特徴です。競争の激しい首都圏で、有利に転職活動を進めるための最適なパートナーとなるでしょう。
※マイナビのプロモーションを含みます
大阪の理学療法士(PT)におすすめの転職サイト・エージェント
PTOTSTワーカー

西日本の中心地、大阪で転職するならPTOTSTワーカーが頼りになります。大阪府内の理学療法士向け求人を、当記事作成時点で889件※保有しており、地域に密着したスピーディーなサポートが魅力です。
PTOTSTワーカーの魅力の一つとして、LINEを活用した気軽なキャリア相談が挙げられます。多忙な理学療法士にとって、時間や場所を選ばずに、スマートフォンから気軽にキャリアアドバイザーに相談できる点は大きなメリットとなるでしょう。関西エリアの転職市場を熟知したアドバイザーが、最適な求人を的確に提案してくれます。
愛知の理学療法士(PT)におすすめの転職サイト・エージェント
PTOT人材バンク

東海エリアの中核都市である愛知県で、理想の職場を探したいと考える理学療法士にとって、PTOT人材バンクは豊富な選択肢を提供してくれるでしょう。当記事作成時点で、愛知県内の理学療法士向け求人を1,246件※掲載しており、病院、介護施設、クリニックなど、幅広い種類の求人を網羅している点が特徴です。
リハビリ職専門エージェントとして、長年にわたり地域の医療・介護施設と築いてきた強い信頼関係が、質の高い求人の紹介に繋がっています。また、求職者に対して、職場の雰囲気や人間関係、教育体制など、求人票だけでは分からない詳細な情報を提供することで、入職後のミスマッチを防ぐためのサポートも行っています。
【条件別】理学療法士(PT)向けおすすめ転職サイト・エージェント

ここでは、理学療法士が抱く様々な希望条件に焦点を当て、それぞれのニーズに強い転職サイト・エージェントを求人数を交えて紹介します。
高年収を目指す理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェント
マイナビコメディカル

理学療法士としての経験やスキルを正当に評価され、より良い待遇、特に年収アップを最優先に転職を検討している方にとって、マイナビコメディカルは有力な選択肢となり得るでしょう。当記事作成時点で、年収500万円以上の高年収求人を1,080件※も保有しており、これまでのキャリアに見合った待遇の職場を見つけやすい点が大きな強みです。
マイナビコメディカルは、大手人材会社としての豊富な実績とネットワークを活かし、給与や役職などの条件交渉を求職者に有利に進めるためのサポートを提供しています。求職者自身では交渉しにくい条件についても、プロの交渉力で最大限の成果を引き出すことが期待できます。
※マイナビのプロモーションを含みます
非常勤希望の理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェント
PTOT人材バンク

「仕事と子育てを両立したい」「プライベートの時間を大切にしながら働きたい」など、個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を希望する理学療法士にとって、PTOT人材バンクの活用は有効です。PTOT人材バンクは、当記事作成時点で非常勤の求人を7,619件※掲載しています。
圧倒的な求人数は、多様な働き方を求める理学療法士のニーズに応える体制が整っているといえるでしょう。子育て中の理学療法士や、趣味や自己啓発に時間を費やしたいと考えている理学療法士などが、無理なく働くことができる環境を見つけやすくなっています。
キャリアアップを狙う理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェント
ジョブメドレー

リハビリ部門のリーダーや施設長候補など、マネジメントへのキャリアアップを目指す理学療法士にはジョブメドレーがおすすめです。ジョブメドレーは、現時点で管理職・マネージャーの求人を3,346件※掲載しており、これまでの臨床経験やマネジメント経験を活かせるポジションを見つけることが可能です。
事業者から直接スカウトが届く機能もあり、自身の市場価値を確かめながら、思わぬキャリアアップのチャンスを掴める可能性があります。経験を活かしてマネジメントスキルを向上させたい、より責任あるポジションで活躍したい方にとって、ジョブメドレーは、キャリアアップを実現するための強力なサポートとなるでしょう。
未経験歓迎の求人が多い理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェント
PTOT人材バンク

新卒や第二新卒、あるいは「病院から介護施設へ」といった分野未経験の転職を考える方にとって、PTOT人材バンクは心強い存在です。PTOT人材バンクは、当記事作成時点で未経験者歓迎の求人を5,907件※も保有しており、未経験者や経験の浅い理学療法士を受け入れるための体制が整った職場を数多く紹介することが可能です。
PTOT人材バンクはリハビリ職専門のエージェントであるため、各施設の研修制度やOJTの内容や、職場の雰囲気、人間関係など、求人票だけでは把握できない内部情報にも精通しています。そのため、求職者は安心して新しいキャリアへの一歩を踏み出すことができます。
理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェントを選ぶポイント

ここでは、数ある転職サイトの中から、後悔しない選択をするための5つのポイントを解説します。
理学療法士に特化したサイトか
転職サイトを選ぶ上で最も重要なポイントの一つが、理学療法士の分野に特化しているかという点です。サイトを確認する際は、業界に特化し、豊富な転職実績があるかを確認しましょう。
理学療法士の仕事は専門性が高く、働く施設によって業務内容や求められるスキルが大きく異なるのが特徴です。そのため医療全般を扱う総合的な転職サイトよりも、リハビリ職に特化したサイトの方が、業界の動向や専門用語を理解した上で、より的確なアドバイスを期待できます。
また実績が豊富なサイトは、それだけ多くの理学療法士から信頼されている証であり、企業側との太いパイプも期待できます。
理学療法士の求人数が豊富か
希望に合った転職先を見つけるためには、選択肢の多さが重要です。そのため、理学療法士向けの求人数が豊富なサイトを選ぶようにしましょう。求人数が多ければ多いほど、勤務地や給与、施設形態、休日数など、様々な条件で比較検討することができ、理想の職場に出会える確率が高まります。
特に数万件規模の求人を掲載しているサイトは、地方の求人やニッチな分野の求人もカバーしている可能性が高いです。複数のサイトをチェックして、自分が希望するエリアや条件の求人がどれくらいあるかを確認してみるのがおすすめです。求人数だけではなく質も重要です。非公開求人を多く扱うエージェントも併用し、量と質の両面から情報を集めましょう。
選考対策などのサポートが十分か
特に初めて転職する方や、面接に苦手意識がある方にとって、サポート体制の充実は非常に重要なポイントです。優れた転職エージェントは、求人紹介だけではなく、応募書類の添削や面接対策といった選考サポートにも力を入れています。
例えば、求職者の強みを効果的にアピールできる職務経歴書の書き方を指導してくれたり、過去の質問事例に基づいた模擬面接を実施してくれたりします。また、給与・待遇といったデリケートな条件交渉の代行も行ってくれるため、一人で活動するよりも有利に転職を進めることが可能です。
登録前の面談ではサポート内容を確認し、自分が必要とするサポートを提供してくれるエージェントを選びましょう。
サイトは使いやすいか
転職サイト自体の使いやすさも、ストレスなく活動を続けるために見過ごせないポイントです。転職活動は、情報収集や応募先の管理など、意外と手間がかかるものです。
求人検索のしやすさは特に重要です。「エリア」「施設形態」「雇用形態」といった基本的な条件はもちろん「土日祝休み」「残業なし」「車通勤可」など、こだわりの条件で絞り込み検索ができるかを確認しましょう。
また、サイトのデザインが見やすいか、求人情報が整理されていて分かりやすいかといった点も比較してみると良いでしょう。まずはいくつかのサイトに登録してみて、自分が最も使いやすいと感じるものを選ぶのがおすすめです。
評判や口コミは問題ないか
公式サイトの情報だけでなく、実際にその転職サイトを利用した人の評判や口コミを確認することも非常に重要です。良い口コミだけではなく、悪い口コミにも目を通すことで、そのサービスのメリット・デメリットを客観的に判断することが可能です。
「担当者が親身に相談に乗ってくれた」「希望以上の条件の求人を紹介してもらえた」といった良い評判が多い場合は信頼性が高いといえます。一方で「連絡がしつこい」「希望と違う求人ばかり紹介される」といった悪い評判があれば、自分に合わない可能性を事前に察知できます。SNSや口コミサイトを参考に、複数の情報源から評判をチェックしましょう。
理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェントを活用するメリット

転職サイトやエージェントの利用は、多忙な理学療法士にとって多くのメリットがあります。
非公開求人に出会える
転職エージェントを利用する最大のメリットの一つが非公開求人に出会えることです。非公開求人とは、企業のWebサイトや一般の求人サイトには掲載されていない、転職エージェントの登録者だけが紹介を受けられる求人のことです。
企業が求人を非公開にする理由は「応募が殺到するのを避けたい人気の役職・ポジション」「競合他社に知られずに採用を進めたい新規プロジェクトの求人」など様々です。いずれも好条件であるケースが多く、多くの転職サイトやエージェントは、こうした非公開求人を多数保有しています。
自分一人で探しているだけでは決して出会えないような優良な求人を紹介してもらえる可能性があるのは、エージェントを活用する大きな魅力といえるでしょう。
効率的に転職活動ができる
転職エージェントに登録すれば、キャリアアドバイザーが求職者の希望条件に合った求人を探し出し、提案してくれるため、自分で膨大な求人情報の中から探す手間が大幅に省けます。
働きながらの転職活動は、時間的にも精神的にも大きな負担がかかります。面接の日程調整や、複数の応募先とのやり取りといった煩雑なスケジュール管理も代行してくれるため、求職者は面接準備など本当に注力すべきことに集中できるでしょう。また、応募を断る際の気まずい連絡もエージェントが代わりに行ってくれます。
仕事で忙しい理学療法士にとって、転職活動を効率的に、かつスムーズに進められる点は非常に大きなメリットです。
求人票には載らない情報を確認できる
転職エージェントは、日頃から採用担当者と密にコミュニケーションを取っているため、求人票には載らないようなリアルな内部情報を豊富に持っています。求人票に書かれている情報だけでは、その職場の本当の姿を知ることはできません。
転職エージェントを利用することで「職場の人間関係や雰囲気」「実際の残業時間や有給休暇の取得率」など、入職後のミスマッチを防ぐ上で非常に重要な情報を事前に教えてもらえます。キャリアアドバイザーが直接施設に足を運んで情報を収集しているエージェントもあり、こうした生の情報は、転職の失敗リスクを減らす上で何よりの助けとなるでしょう。
面接対策や応募書類の添削をしてもらえる
履歴書や職務経歴書について、採用担当者の視点から具体的にアドバイスしてもらえるのもメリットの一つです。転職活動において、書類選考や面接は避けて通れない関門です。転職エージェントは、数多くの求職者をサポートしてきた「転職のプロ」であり、求職者の魅力が採用担当者に伝わるためのノウハウを熟知しています。
また、面接対策では、応募先の施設情報に基づき模擬面接を行ってくれます。自分では気づかなかった強みや、改善点を客観的に指摘してもらえるため、自信を持って本番に臨むことができるでしょう。選考通過率を高めるための強力なサポートは、エージェントを利用する大きな価値です。
給与や待遇の交渉をしてもらえる
転職エージェントを利用すればデリケートな条件交渉を、キャリアアドバイザーが代行してくれます。「もう少し給与を上げてほしい」「休日を増やしてほしい」といった給与や待遇に関する希望はあっても、自分から直接採用担当者に切り出すのは勇気がいるものです。下手をすると、印象を悪くしてしまうのではないかと不安に思う方も多いでしょう。
キャリアアドバイザーは、地域の給与相場や求職者のスキル・経験の市場価値を客観的に把握した上で、プロとして論理的に交渉を進めてくれます。その結果、個人で交渉するよりも高い給与や希望に沿った待遇を引き出せる可能性が高まります。
理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェントを活用するデメリット

理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェントには、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
担当者との相性に個人差がある
転職エージェントを利用する上で、担当のキャリアアドバイザーとの相性は、転職活動の満足度を大きく左右する要因です。経験豊富で親身になってくれるアドバイザーもいれば、経験が浅かったり、強引に転職を勧めてきたりするアドバイザーも残念ながら存在するのが現実です。
もし担当者と相性が合わない場合、的確なサポートが受けられず、ストレスを感じてしまう可能性があります。こちらの希望を正確に理解してくれない、専門知識が乏しい、返信が遅いといったケースが考えられます。相性が悪いと感じたら、遠慮せずに担当者の変更を申し出るか、他の転職エージェントに切り替えることを検討しましょう。
自分のペースで動きにくい
自分のペースでじっくりと考えたい方や、まだ転職の意思が固まっていない方にとっては転職サイトやエージェントの利用はストレスを感じるかもしれません。転職エージェントは、求職者の転職を成功させることで企業から報酬を得るビジネスモデルです。そのため、担当者によっては、選考を急かしたり、応募を急かしたりする場合があります。
「今すぐ決めないとこの求人はなくなりますよ」といった言葉に焦ってしまい、十分に納得しないまま転職先を決めてしまうと、後悔につながる恐れがあります。自分のペースを大切にしたい場合は、その旨を最初に担当者へはっきりと伝えておくことが重要です。
連絡が多すぎる場合がある
転職エージェントに登録すると、求人紹介の電話やメールが頻繁に来ることがあります。熱心なサポートはありがたい反面、特に複数のエージェントに登録している場合や、日中の仕事が忙しい方にとっては、連絡の多さが負担に感じられることもあるでしょう。
担当者によっては、勤務時間中にも構わず電話をかけてくるケースも見られます。こうした状況を避けるためには、登録時や最初の面談の際に、連絡を希望する時間帯や、主な連絡手段を明確に伝えておくことが効果的です。自分の都合を事前に伝えておくことで、お互いにストレスなく、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェントの活用方法

転職サイト・エージェントを最大限に活用し、転職を成功させるための4つのコツを紹介します。
担当者に要望を詳細に伝える
希望する条件は詳細に伝えることが、最適なマッチングへつながります。キャリアアドバイザーは、求職者が伝えた情報をもとに求人を探します。そのため、給与や休日、勤務地といった基本的な条件はもちろん「急性期リハビリに携わりたい」「職場の人間関係が良好なところ」といった、仕事内容や職場環境に関する要望も具体的に伝えましょう。
また「なぜ転職したいのか」「将来どうなりたいのか」といったキャリアプランを共有することで、アドバイザーは求職者の価値観を深く理解し、より本質的な提案をしてくれるようになります。転職における優先順位や、譲れないポイント、逆に妥協できるポイントなどを整理して伝えることが重要です。
複数のサービスに登録する
転職サイト・エージェントは、1社に絞るのではなく、2〜3社に複数登録することをおすすめします。複数登録することで各社が保有する独占求人や非公開求人にアクセスできる機会が増え、より多くの選択肢の中から比較検討できます。
複数のキャリアアドバイザーから多角的なアドバイスを受けることで、より客観的な視点で自分のキャリアを見つめ直すことが可能です。A社では紹介されなかった好条件の求人をB社が紹介してくれる、といったケースも珍しくありません。タイプの異なるサービスを併用することで、それぞれの長所を活かした、より効果的な転職活動が可能です。
転職を決める前でも利用してみる
情報収集の段階でも、積極的に転職サイトやエージェントの利用をおすすめします。むしろ、キャリアアドバイザーとの面談を通じて、現在の自分のスキルや経験が転職市場でどの程度評価されるのか、といった客観的な市場価値を知ることができます。
また、最新の業界動向や様々な求人情報を得ることで、今後のキャリアプランを考える上での有益な材料になるでしょう。良い求人はタイミングが重要です。情報収集のつもりで登録しておけば、いざという時にチャンスを逃さずに済みます。無理に転職を勧められることはないので、まずは気軽に相談してみましょう。
選考サポートは遠慮なく利用する
転職エージェントにおいて利用できるサポートは遠慮なく最大限に活用しましょう。転職エージェントが提供するサポートは、無料で利用できる貴重なサービスです。特に職務経歴書は、これまでの経験をどうアピールするかが合否を分ける重要なポイントです。
自分では気づかない強みや、より効果的な表現方法をプロの視点からアドバイスしてもらうことで、書類の通過率を格段に上げることができます。
また、面接対策も同様に重要です。応募先の施設に合わせた想定問答や立ち居振る舞いなど、実践的なトレーニングを受けることで、自信を持って本番に臨めます。専門家の力を借りることが、結果的に転職成功への一番の近道となります。
理学療法士(PT)向け転職サイト・エージェントを利用する流れ

実際に転職サイト・エージェントを利用する際の、一般的な流れを解説します。
登録する
まずは、興味のある転職サイト・エージェントの公式サイトにアクセスし、会員登録を行います。通常、登録は無料で、数分程度で完了します。氏名や連絡先、保有資格、希望勤務地などの基本的な情報を入力しましょう。
この段階で、詳細な職務経歴などを求められることもありますが、後日の面談で詳しく伝えることも可能です。まずは気軽に登録してみることをおすすめします。複数のサイトに登録する場合は、同じメールアドレスやパスワードで管理すると混乱しにくいです。
登録が完了すると、通常1週間以内にエージェントから電話またはメールで連絡があり、キャリアアドバイザーとの面談の日程調整に進みます。
担当者と面談
次に、担当のキャリアアドバイザーとの面談が行われます。面談方法は、対面や電話、ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議システムから選べる場合がほとんどです。面談は、求職者の希望を伝え、アドバイザーが求職者を理解するための非常に重要な機会です。
これまでの経験やスキル、転職理由、希望する給与・休日・勤務地などの条件、将来のキャリアプランなどをできるだけ具体的に伝えましょう。ここで伝えた内容を基に、アドバイザーは求職者に合った求人を探してくれます。不安なことや疑問点があれば、遠慮なく質問しましょう。
求人検索または紹介を受ける
面談で伝えた希望条件に基づいて、キャリアアドバイザーが求職者に合った求人を紹介してくれます。メールや専用のマイページなどで、複数の求人情報が届きます。
求人サイト型のサービスの場合は、自分でサイト上の検索機能を使い、求人を探すことが可能です。紹介された求人の中に興味のあるものがあれば、さらに詳しい情報をアドバイザーに尋ねましょう。職場の雰囲気や人間関係、残業の実態など、求人票だけではわからない内部情報を教えてもらえるのがエージェントを利用するメリットです。
紹介された求人が希望と合わない場合は、その理由を正直に伝えることで、次回以降、より精度の高い求人紹介を受けられるようになります。
書類や選考対策のサポート
応募したい求人が決まったら、次は選考に進むための準備です。転職エージェントは、履歴書や職務経歴書といった応募書類の添削をサポートしてくれます。求職者の経験やスキルが、応募先の求める人物像に響くように効果的なアピール方法をアドバイスしてくれます。
書類選考を通過した後は、面接の準備です。面接に不安を感じる求職者に対して、転職エージェントは過去の面接事例に基づいた模擬面接を実施し、実践的な練習の機会を提供します。想定される質問に対する適切な回答方法、効果的な自己PRの方法、企業への質問内容など、面接全般にわたるアドバイスを行うことで、求職者の自信を高めます。
応募・面接
書類の準備が整ったら、エージェントを通して企業に応募します。面接の日程調整は、すべてエージェントが代行してくれるので安心です。求職者は提示された候補日から都合の良い日時を選ぶだけです。
面接当日は、事前にアドバイザーと最終的な打ち合わせをすることもあります。面接にはアドバイザーが同行してくれる場合もあり、心強いサポートとなります。面接が終わった後は、アドバイザーに感想や手応えを報告しましょう。もし、面接後に辞退したい場合も、アドバイザーが代わりに連絡を入れてくれるので、気まずい思いをすることはありません。
内定・現職の退職手続き
無事に面接を通過し、内定が出たら、エージェントから連絡が入ります。給与や勤務開始日などの雇用条件を最終確認し、問題がなければ内定承諾です。もし、給与などの条件面で交渉したい点があれば、このタイミングでアドバイザーに相談しましょう。求職者に代わって、企業側と交渉を行ってくれます。
内定を承諾したら、いよいよ現職の退職手続きです。円満に退職するためのスケジュールの立て方や、上司への伝え方などもアドバイザーが相談に乗ってくれます。法的な規定や就業規則に則り、計画的に引き継ぎを行い、スムーズな退職を目指しましょう。
理学療法士(PT)の転職事情

転職活動を始める前に、理学療法士を取り巻く現状について理解を深めておきましょう。
理学療法士(PT)が転職する理由
理学療法士が転職を検討する背景には、多岐にわたる要因が複合的に影響しています。理学療法士の業務は、患者の身体機能回復を支援するための肉体労働に加え、患者の人生に深く関わることによる精神的なプレッシャーも伴います。このような心身への負担が蓄積し、バランスを崩してしまうケースも少なくありません。
また、高度な専門知識や技術を要する専門職であるにもかかわらず、業務量に見合った給与が得られていないと感じる理学療法士も多く存在します。さらにキャリアアップへの強い意欲や、職場の人間関係におけるストレスから解放されたいという切実な思いも、転職を検討する理由として挙げられます。
理学療法士(PT)の転職は難しい?
理学療法士の転職の難易度について一概に断言することは困難ですが、全体的な傾向としては、比較的容易であるといえるでしょう。その背景には、理学療法士が医療系の国家資格であり、専門性の高い職業であるという点が大きく影響しています。
有資格者であることは、転職市場における優位性につながります。キャリアアップや給与水準の向上を目指して転職を繰り返す人も少なくありません。そのため、理学療法士の転職成功率は比較的高い水準にあると考えられるでしょう。
ただし、実際に転職活動を行う際には様々な要因が複雑に絡み合います。個人の能力が高くても、転職市場の状況によっては希望通りの転職が叶わない場合もあります。
理学療法士(PT)の年収相場
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、理学療法士の年収目安は444.2万円※1です。一方、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者全体の平均年収は460万円※2であり、理学療法士の年収は平均よりやや低い水準にあることがわかります。
年齢別の年収目安は以下の表の通りです。
年齢 | 年収目安 |
---|---|
20〜24歳 | 344.73万円 |
25〜29歳 | 397.99万円 |
30〜34歳 | 443.61万円 |
35〜39歳 | 460.73万円 |
40〜44歳 | 491.23万円 |
45〜49歳 | 530.35万円 |
50〜54歳 | 536.11万円 |
55〜59歳 | 609.99万円 |
60~64歳 | 457.26万円 |
経験を積むことで年収は着実に上がっていきますが、50代後半をピークに60代以降は減少する傾向が見られます。
理学療法士(PT)から他職種への転職をするには
理学療法士として培った知識やスキルは、臨床現場以外でも大いに活かすことができます。他職種への転職を考える際は、まず「なぜ転職したいのか」という動機と「理学療法士の経験をどう活かせるか」という自身の強みを明確にすることが重要です。
より幅広い層の健康をサポートしたいのであれば、パーソナルトレーナーやフィットネス業界が視野に入るでしょう。医療機器を通じて多くの患者に貢献したいなら医療機器メーカーが選択肢になります。
また、他職種への転職は未経験からのスタートです。これまでの経験を新しい分野でどのように応用できるかを、応募書類や面接で具体的に説明する必要があります。
理学療法士(PT)から一般企業への転職も可能
理学療法士から一般企業への転職は、決して不可能ではありません。十分に可能性のあるキャリアパスとして検討に値するといえるでしょう。理学療法士として臨床現場で培ってきた身体に関する専門的な知識や、高度なコミュニケーション能力などは、様々な業界の企業において高く評価される傾向にあります。
特に、ヘルスケア業界や福祉関連業界では、理学療法士としての専門知識を直接活かすことのできる職種が多く存在します。臨床現場とは異なるビジネススキルや知識が求められるため、最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、新たなキャリアを築くための魅力的な選択肢の一つとして、積極的に検討してみる価値はあるでしょう。
理学療法士(PT)の主な転職先

理学療法士の資格と経験を活かせる転職先は多岐にわたります。ここでは、代表的な転職先5つを見ていきましょう。
病院
病院は、理学療法士にとって最も一般的な勤務先です。大学病院や総合病院といった規模の大きな病院では、患者の状態に応じた様々な段階のリハビリテーションに携わることが可能です。主な業務内容は、入院・通院中の患者さんの身体的な基本動作の支援や、障害の予防になります。
また、正社員として安定して働きやすい点や、医療補償制度、充実した研修制度や教育体制なども、病院勤務の強みとして挙げられます。教育制度が充実している病院も多いため、新卒や経験の浅い方でも安心してキャリアをスタートさせやすいでしょう。最新の医療設備が整っている環境で、多様な症例に触れながら専門性を高めたい方に適しています。
クリニック
クリニックは、外来患者さんを対象としたリハビリテーションを提供する場として、地域医療において重要な役割を担っています。病院と比較して、患者さん一人ひとりとより密接な関係を築き、症状の改善を長期的にサポートできる点が魅力です。患者の生活背景や個別のニーズに合わせた、きめ細やかなリハビリテーションを提供できるでしょう。
例えば、整形外科クリニックであれば、骨折やアキレス腱断裂などの外傷、五十肩や関節リウマチといった整形外科疾患に対するリハビリテーションを行います。循環器内科クリニックでは、心臓リハビリを担当することが多く、病院で心臓手術を行った患者さんの退院後のフォローアップを担います。
介護施設
介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、デイサービスセンターなどの介護施設も、理学療法士の重要な活躍の場です。ここでの主な役割は、利用者さんの身体機能の維持・向上を図り、日常生活動作(ADL)を改善することで、その人らしい生活を支援することです。
在宅復帰を目指すリハビリから、生活の質(QOL)の向上を目的とした機能訓練まで、施設によって求められる役割は様々です。介護職員や看護師など、多職種と連携しながら利用者の生活全体を支える視点が求められます。高齢者とじっくり向き合い、生活に寄り添ったリハビリを提供したいと考える方にとって、非常にやりがいのある職場といえるでしょう。
福祉施設
福祉施設は、障害者支援施設や児童福祉施設など、多様な形態が存在します。理学療法士は利用者のQOL向上と社会参加促進を目的とした支援を行います。
福祉施設における理学療法士の主な役割は、利用者の個性や多様性に配慮しながら、自立支援や機能維持・向上を目指すことです。病院などの医療機関と比較して、より長期的な視点から利用者の生活全般をサポートすることが特徴の一つです。
利用者や子どもたちの人生に深く関わり、長期的な視点で成長や変化をサポートできることは、福祉施設で働く大きな魅力といえます。理学療法士の専門性を活かし、その人らしい生活を送れるよう支援することは、大きなやりがいにつながるでしょう。
訪問リハビリサービス
訪問リハビリサービスは、理学療法士が患者の自宅を訪問し、リハビリテーションを提供するサービスです。単に機能回復を目指すだけではなく、実際の生活空間で起き上がりや歩行、入浴といった具体的な日常生活動作の練習を行うことで、患者さんの自立を支援します。
特に、入院中の患者さんが退院後も継続してリハビリを希望する場合、入院中から退院後まで一人の患者さんと向き合うことができる点は、訪問リハビリならではの魅力といえるでしょう。基本的に一人で訪問するため、臨床経験と高い判断力が求められますが、自分の裁量でスケジュールを調整しやすく、利用者と一対一で深く関われるというメリットがあります。
理学療法士(PT)の転職でおすすめの他職種

臨床現場で培った経験を活かして、全く異なる職種へキャリアチェンジする道もあります。
パーソナルトレーナー
理学療法士の持つ身体の構造や機能、運動学に関する深い知識は、パーソナルトレーナーとして活躍する上で大きな強みとなります。パーソナルトレーナーは特別な資格がなくても働くことができますが、理学療法士が業務で培ってきた機能訓練や日常生活訓練に関する専門的な知識は、トレーニング指導や進捗管理に大いに役立ちます。
特に、怪我からの回復を目指すアスリートや、生活習慣病の予防・改善を目的とする中高年層、身体に痛みを抱えるクライアントに対して理学療法士の知識は効果的でしょう。予防医学や健康増進の分野に興味がある理学療法士にとって、パーソナルトレーナーは魅力的なキャリアチェンジの選択肢となります。
医療機器メーカー
理学療法士の臨床経験は、医療機器メーカーで非常に価値のあるスキルとして評価されます。特に、トレーニングマシンや歩行補助具などリハビリテーションに関連する機器を扱うメーカーでは、その専門性を大いに発揮できます。
主な職種としては、医療機関に製品を販売・説明する営業職や、製品の導入支援・使用方法の指導を行うアプリケーションスペシャリストなどです。臨床現場のニーズを的確に理解し、医療従事者と同じ目線で対話できるため、大きな信頼を得ることができます。臨床とは異なる形で、より多くの患者さんに貢献したいと考える方におすすめです。
行政機関
理学療法士のキャリアパスとして、市町村役場や保健所などの行政機関で公務員として働くという選択肢も存在します。行政機関における理学療法士の主な業務は、地域住民の健康増進や介護予防に関する事業の企画・運営です。保健所や市町村の福祉課などが主な就職先です。
臨床現場で個々の患者と向き合うのとは異なり、より広い視野と企画力、調整力などが求められます。安定した身分と充実した福利厚生は魅力ですが、採用枠は限られており、公務員試験に合格する必要があります。医療現場のように直接的なリハビリテーションを提供する機会は少ないものの、地域住民の健康を支えるという点で大きなやりがいを感じられるでしょう。
教育・研究機関
理学療法士としての豊富な臨床経験を積んだ後、次世代を育成する教育者や、リハビリテーション分野の発展に貢献する研究者というキャリアパスも視野に入れることができます。教育・研修業界では、理学療法士が有する人体の構造や機能、リハビリテーションに関する専門知識とスキルが高く評価され、様々な形でその知見を活かすことが可能です。
大学や専門学校で教員として学生に専門知識や技術、臨床家としての倫理観や心構えを伝えていく仕事は、次世代を担う人材育成という点で非常に大きなやりがいがあります。また、大学院に進学し、特定のテーマについて研究を深め、新たな治療法や評価方法の開発に貢献することも可能です。
理学療法士(PT)向け転職サイト・転職エージェントに関するよくある疑問・Q&A

理学療法士(PT)向け転職サイト・転職エージェントに関するよくある疑問をまとめました。
理学療法士(PT)の離職率は?
理学療法士の離職率は、他の産業全体と比較して低い水準にあります。
令和5年度介護労働実態調査によると、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などリハビリ専門職の離職率は9.4%※1です。これは、厚生労働省が発表した全産業の平均離職率15.0%※2を下回る数値です。理学療法士が、比較的長く働き続けやすい職種であることを示しているといえるでしょう。
この背景には、理学療法士が国家資格を持つ専門職であることが挙げられます。専門性を活かして働けることに加え、高齢化社会に伴う需要の高さが雇用の安定につながっていると考えられます。
理学療法士(PT)は副業禁止ですか?
理学療法士の副業が禁止されているかどうかは、勤務先の就業規則によります。公立病院や行政機関などで公務員として働く理学療法士は、法律で原則として副業が禁止されています。一方、民間の医療法人や企業に勤務している場合は、勤務先の就業規則で「副業禁止」と定められていなければ、副業を行うことは可能です。
主な副業としては、他のクリニックでの非常勤勤務、個人契約のスポーツトレーナーとしての活動、専門知識を活かしたWebライターなどがあります。ただし、近年は働き方改革の影響で、副業を解禁する民間施設も増えてきています。副業を考える場合は、必ず事前に勤務先の就業規則を確認しましょう。
理学療法士(PT)向け転職サイト・転職エージェントのまとめ

本記事では、理学療法士におすすめの転職サイト・エージェントを紹介しました。現在の職場に何かしらの不満や将来への不安を抱えているなら、まずは転職サイトやエージェントに登録し、情報収集から始めてみることを強くおすすめします。
プロのキャリアアドバイザーに相談することで、自分一人では気づけなかった新たなキャリアの可能性や、自身の市場価値を発見できるかもしれません。