働き方の多様化が進む中、転職をお考えの医師も多くいらっしゃるでしょう。
昨今は医師不足で、医師人材は売り手市場と言われています。そのため資格を生かせば転職は容易と思われるかもしれませんが、中には転職に失敗する医師もいます。
この記事では、転職したいとお考えの医師の方々向けに、転職成功のために活用すべき転職エージェントの情報や目的別の選び方、転職エージェントを利用するメリット、デメリット、気になる医師の年収事情、医師転職の失敗事例などについて、詳しく解説します。
医師向け転職に強いおすすめエージェント5選を比較
サービス名 | 特徴 | 利用料 | 対応エリア | サポート | 非公開求人(有無) | 面談方式 |
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エムスリーキャリア エージェント | 転職先病院・施設の内部事情に詳しく、サポートも手厚い | 無料 | 全国、海外 | メール利用可 | 有 | 対面、Web |
リクルートドクターズ キャリア | 独自求人が多く、非公開求人も豊富 | 無料 | 全国 | メール利用可 | 有 | 対面、Web |
マイナビDOCTOR | 専用アプリが使用できて転職活動がスムーズに進められる | 無料 | 全国 | メール利用可 | 有 | 対面、Web |
民間医局 | 非常勤・スポット求人が豊富、女性医師支援にも注力 | 無料 | 全国 | LINE利用可 | 有 | 対面、Web |
医師転職ドットコム | 全国に拠点があり、多様なサービスを提供 | 無料 | 全国 | メール利用可 | 有 | 対面、Web |
医師が転職を成功させるためには、医師の転職に強いエージェントに登録するのがおすすめです。
転職エージェントを利用すれば、転職活動を個人で行うのと比べて格段にスムーズに進めることができ、個人では見つけられないような良い求人情報を入手することも可能となります。
そこで、医師の転職に強いおすすめの転職エージェントをご紹介します。
エムスリーキャリアエージェント
エムスリーキャリアエージェント(m3.com CAREER)は、医師向けの転職エージェント・求人サイトです。
医師、薬剤師等の医療従事者向けに、転職支援、求人紹介、各種情報提供、交流サービス、開業支援などを提供する会員制サイト「m3.com」のサービスのひとつです。
同サービスは、約90万人以上の会員数を誇る国内最大級の医療従事者向けサービスで、転職サービスについても多くの医師への支援実績があります。
サイト上で求人を検索することも可能ですし、転職支援コンサルタントに求人を紹介してもらうこともできるので、好みや転職活動の進み具合に応じた方法で利活用できます。求人への応募は匿名でできる点も好評を得ています。
便利な専用アプリで多様なサービスを手軽に利用できるため、今すぐの転職をお考えの方はもちろん、まずは転職にあたっての情報収集を行いたい方などにも利用をおすすめします。
運営会社 | エムスリー株式会社 |
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公式サイト | https://career.m3.com |
公開求人数 | 43.185件(2025年1月3日現在) ・常勤:21,296件 ・非常勤:10,842件 ・スポット:8,895件 |
取り扱い科目 | 【内科系】一般内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、腎臓内科、血液内科、心療内科、神経内科、内分泌内科、老人内科 【外科系】一般外科、消化器外科、心臓外科、呼吸器外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、リハビリテーション科 【その他】小児科、産婦人科、婦人科、精神科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、乳腺外科、泌尿器科、放射線科、人工透析、麻酔科、美容外科、人間ドック・検診、救急 |
リクルートドクターズキャリア
リクルートドクターズキャリアは、医師向けの求人を専門に扱う求人検索・転職支援サービスです。
医師のキャリア支援で40年以上の実績を誇るエージェントで、医療機関との長年の信頼関係から、好条件の求人情報を多数入手しています。
既存の求人情報を紹介することはもちろんですが、求職者の希望に応じて医療機関と交渉し、希望に沿う求人(オーダーメイド求人)を用意することもあるなど、求職者に親身になって転職支援を行っています。そのため、紹介された求人への応募率が非常に高いことも特徴です。
実績・ノウハウが豊富なエージェントを利用したい方、こだわりたい希望条件がおありの方に特に登録をおすすめします。
運営会社 | 株式会社リクルートメディカルキャリア |
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公式サイト | https://www.recruit-dc.co.jp |
公開求人数 | 17,417件(2025年1月3日現在) ・常勤:11,884件 ・非常勤・スポット:5,525件 |
取り扱い科目 | 【内科系】一般内科・総合内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、血液内科・腫瘍内科、心療内科、神経内科、内分泌内科・糖尿病内科・代謝内科、腎臓内科、老人内科、訪問診療 【外科系】一般外科、消化器外科・肛門外科・肝胆膵外科、心臓血管、外科、呼吸器外科・胸部外科、脳神経外科、整形外科、形成外科、乳腺外科・内分泌外科・甲状腺外科、泌尿器科、婦人科・産婦人科 【他科目】リハビリテーション科、小児科・新生児科・小児外科、精神科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、放射線科、人工透析、麻酔科、救命救急、総合診療科、緩和ケア、美容外科・美容皮膚科、人間ドック・健診、病理科・病理診断科・臨床検査科、産業医、老健施設、その他 |
マイナビDOCTOR
マイナビDOCTORは、人材サービス大手のマイナビグループの転職エージェントです。大手企業のネットワーク力や営業力をもとに、多くの医療機関や介護施設、企業等の求人情報を多数保有しています。
医療業界や医師の転職事情に精通した担当者(キャリアパートナー)が在籍していて、求人紹介や書類添削、面接対策などの各種サポート、手続きの代行、条件交渉などを行ってもらえます。
転職後のアフターフォローもしっかりしているため、転職に不慣れな方でも安心です。好条件の非公開求人情報がかなりあるので、まずは登録、利用してみることをおすすめします。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
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公式サイト | https://doctor.mynavi.jp |
公開求人数 | 約51,000件(2025年1月3日現在) ・常勤:20,364件 ・非常勤:26,997件 ・スポット:3,459件 |
取り扱い科目 | 【内科系】一般内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、内分泌・代謝内科、腎臓内科、神経内科、心療内科、老年内科、アレルギー科、リウマチ科、血液内科、膠原病科 【外科系】一般外科、消化器外科、脳神経外科、整形外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科、形成外科、泌尿器科、美容外科、小児外科、大腸・肛門外科 【その他】精神科、小児科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、麻酔科、放射線科、産婦人科、婦人科、産科、人工透析科、緩和ケア科、リハビリテーション科、総合診療科、美容皮膚科、健診・人間ドック、救急科・ICU、病理科、基礎医学系、スポーツ整形外科、ペインクリニック、その他、科目不問 |
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民間医局
民間医局は、医師の転職支援や求人紹介、医師向けの保険・情報提供サービスなどを行う医師向けの総合サービスです。
20年以上の実績があり、転職支援・求人紹介だけではなく、医師賠償責任保険や福利厚生サービスも充実していることから、多くの医師が登録・利用しています。
全国16か所に拠点を有しており、首都圏だけではなく地方の医療機関ともネットワーク・信頼関係を築いてきています。
専任エージェントは地方の拠点にも在籍しているため、全国どこからでも利用しやすい点も魅力です。
ライフサポート、ドクターズマガジン、開業支援や継承・閉院のサポート、コンサルティングなど、幅広いサービスが利用できますので、今すぐの転職をご希望でない方もぜひ気軽に登録してみてください。
運営会社 | 株式会社メディカル・プリンシプル社 |
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公式サイト | https://www.doctor-agent.com |
公開求人数 | 32,903件(2025年1月3日現在) ・常勤:16,943件 ・非常勤:9,355件 ・スポット:6,605件 |
取り扱い科目 | 【内科系】 内科、消化器内科、循環器内科、神経内科、呼吸器内科、心療内科、リウマチ科、総合診療科、糖尿病科、腎臓内科、その他 【外科系】 外科、整形外科、脳神経外科、消化器外科、形成外科、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺/内分泌科、その他 【その他】 麻酔科、産婦人科、精神科、眼科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、放射線科、リハビリテーション科、救急救命科、緩和ケア科、美容皮膚科、その他(他科系) |
医師転職ドットコム
医師転職ドットコムは、医師向けに特化した転職エージェントです。医療分野の求人紹介事業に長年の実績があり、多くの医療機関との独自のルートを有しているため、独自求人が多いエージェントです。
転職が初めての方向けのサポートも充実していて、担当者とはLINEでのやり取りもできるため、情報収集や相談も手軽にできます。
転職エージェントサービス以外に求人情報の検索やメールマガジンなどのサービスも提供しており、エージェント機能を利用しない場合は面談の必要もありませんので、ぜひ気軽に登録してみてください。
運営会社 | 株式会社メディウェル |
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公式サイト | https://www.dr-10.com |
公開求人数 | 46,404件(2025年1月3日現在) ・常勤:28,959件 ・非常勤:17,445件 ・スポット:約60件 |
取り扱い科目 | 【内科系】内科、総合診療科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、血液内科、神経内科、腎臓内科、人工透析科、老人内科、リウマチ科、内分泌・糖尿病・代謝内科 【外科系】外科、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科、血管外科、脳神経外科、乳腺外科、泌尿器科、整形外科、形成外科、美容外科、小児外科 【その他】眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、精神科、心療内科、放射線科、放射線治療科、小児科、産婦人科、婦人科、不妊治療、麻酔科、ペインクリニック、救命救急、緩和ケア、美容皮膚科、リハビリテーション科、在宅医療、病理診断科、健診・人間ドック、集中治療科、AGA、臨床検査科、産業医、製薬企業、社医、老健、その他 |
医師転職エージェントの目的別の選び方
医師が転職する理由、背景は様々です。転職の目的次第で活用すべき転職エージェントが異なりますので、以下では目的別におすすめの転職エージェントをご紹介します。
常勤求人を探している
サービス名 | 公開求人数 |
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医師転職ドットコム | 46,418件(2024年12月26日現在) |
民間医局 | 33,303件(2024年12月26日現在) |
常勤求人を探している医師におすすめの転職エージェントは、医師転職ドットコムと民間医局です。
常勤求人を探す場合、希望条件が多くなることもよくありますが、この2社はともに医師向けに特化した転職エージェントで、求人情報が豊富なので、希望に沿う求人が見つかりやすいでしょう。
医師転職ドットコム
医師転職ドットコムは、医師向けの転職エージェントの中でも求人数が多いエージェントです。
常勤の求人は、長く勤務することになる可能性もあるため、希望条件に沿う求人を見つけるためにも、なるべく求人数が多いエージェントを利用することがポイントとなります。
また、求職者の希望とマッチする求人情報がない場合は、医療機関と交渉し、希望条件に当てはまる求人を創出してくれます。
常勤求人をお探しの医師は、まず登録すべき転職エージェントと言えるでしょう。
民間医局
民間医局は、3万件以上の公開求人に加え、非公開求人も多数保有しています。
首都圏の求人はもちろん、全国16か所に拠点があるため地方の求人もかなり充実していますので、転居を伴う転職をお考えの方でも希望条件を満たしやすいでしょう。
民間医局は、専任エージェントのサポートが手厚いことでも知られています。面接にも同席してもらえて、応募者の後押し、フォローをしてくれるため、選考通過率が格段に上がると期待できますし、転職に不慣れな方、面接が苦手な方でも安心して利用できます。
専任エージェントは、医療業界や転職市場に詳しく、求職者に丁寧にヒアリングを行った上で最適な求人を紹介してくれるため、ミスマッチも生じにくいです。希望に沿う、好条件の常勤求人をお探しの方はぜひ登録してみてください。
非常勤・スポット勤務を探している
サービス名 | 公開求人数 |
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マイナビDOCTOR | 20,350件(2024年12月26日現在) |
医師転職ドットコム | 46,418件(2024年12月26日現在) |
非常勤・スポット勤務を探している医師におすすめの転職エージェントは、マイナビDOCTORと医師転職ドットコムです。
2社とも非常勤・スポット勤務の求人情報が多数あり、サポートも丁寧なので、仕事と家庭を両立したい、非常勤・スポット勤務でも高収入を目指したい、など様々な希望を実現しやすいでしょう。
マイナビDOCTOR
マイナビDOCTORは、非常勤・スポット勤務の求人情報が充実しており、公開されているだけでも3万件以上あります。
日給10万円以上や時給1.3万円以上など好条件の非常勤求人も多数あり、オンライン診療、フルリモート勤務などのこだわり条件で絞り込むことも可能です。
より条件が良い求人情報はほとんどが非公開になっていると考えられるため、非常勤・スポット勤務の求人をお探しの方は、まずは登録して利用してみると良いでしょう。
医師転職ドットコム
医師転職ドットコムも、非常勤・スポット勤務の求人が豊富な転職エージェントです。
公開情報では、勤務地、科目等以外のこだわり条件が「施設形態」や「救急あり・なし」などの少ない選択肢でしか絞れない仕様となっているため、それ以外の諸条件を重視したい方は、登録して専属のコンサルタントに相談することをおすすめします。
年収アップを目指している
サービス名 | 公開求人数 |
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エムスリーキャリアエージェント | 41,080件(2024年12月26日現在) |
医師転職ドットコム | 46,418件(2024年12月26日現在) |
年収アップを目指している医師におすすめの転職エージェントは、エムスリーキャリアエージェントと医師転職ドットコムです。
いずれも高年収の求人情報が揃っている転職エージェントで、転職者の年収アップを実現した実績・ノウハウも豊富にありますので、希望する水準の年収を実現しやすいでしょう。
エムスリーキャリアエージェント
エムスリーキャリアエージェントの求人情報は、全国の医師紹介会社からの求人情報なので、優良な求人が揃っており、高価格帯の求人情報を見つけやすいメリットがあります。
公開求人に加えて非公開求人もかなりあり、好条件の求人情報の多くは非公開求人になっているものと考えられます。
エムスリーキャリアエージェントを利用して転職に成功した医師の約9割は非公開求人で転職している実績がありますので、年収アップを目指したい方は、ぜひ登録して非公開求人を紹介してもらうことをおすすめします。
医師転職ドットコム
医師転職ドットコムは、豊富な求人数を誇る転職エージェントで、高価格帯の求人情報も多数扱っています。
中でも、プレミアム非公開求人と呼ばれる医師転職ドットコム独自の求人情報は、軒並み高待遇・好条件です。
プレミアム非公開求人は、医師一人一人の希望条件を踏まえてコンサルタントが医療機関と交渉して獲得する求人情報なので、収入面以外のこだわり条件も満たすことが可能です。
収入アップをはじめ、こだわりたい条件がおありの方は、ぜひ登録して利用してみてください。
ワークライフバランス重視で探している
サービス名 | 公開求人数 |
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エムスリーキャリアエージェント | 41,080件(2024年12月26日現在) |
リクルートドクターズキャリア | 17,424件(2024年12月26日現在) |
ワークライフバランス重視で転職先を探している医師におすすめの転職エージェントは、エムスリーキャリアエージェントとリクルートドクターズキャリアです。
医師の仕事は、勤務環境によってはかなりのハードワークになることがあります。ワークライフバランスを重視するため、勤務時間や時短勤務の有無、通勤の所要時間、託児所の有無など様々な希望条件を満たす転職先をお探しの方も多いでしょう。
こちらの2社は、求人数が多いため、こだわりたい諸条件を満たす求人を見つけやすいと考えられます。
エムスリーキャリアエージェント
エムスリーキャリアエージェントは、33万人以上の医師が登録しているm3.comのサービスで、求人数、転職実績とも非常に豊富にあるのが特徴です。
全国の医療機関とのネットワーク、コネクションも有していて、医療機関への交渉力もあるので、ワークライフバランス重視の希望条件を叶えやすいと考えられます。
転職支援コンサルタントによる手厚いサポートも受けられますので、仕事と家庭のバランスや働き方などに悩みがおありの方も、ぜひ登録して相談してみると良いでしょう。
リクルートドクターズキャリア
リクルートドクターズキャリアには、医師専任のアドバイザーが在籍しており、求職者の希望を丁寧に聞き取った上で求人を紹介してくれるので、ワークライフバランスを重視したい方でも希望に沿う求人情報を紹介してもらいやすく、おすすめです。
また、リクルートドクターズキャリアには、医療機関と交渉して求職者の希望にマッチする求人を創出するオーダーメイド求人もあるため、労働環境や働き方の細部までこだわった求人情報に出会える可能性もあります。
転職支援・サポートの手厚さで選びたい
サービス名 | 公開求人数 |
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エムスリーキャリアエージェント | 41,080件(2024年12月26日現在) |
マイナビDOCTOR | 20,350件(2024年12月26日現在) |
転職支援・サポートの手厚さで転職エージェントを選びたい医師におすすめの転職エージェントは、エムスリーキャリアエージェントとマイナビDOCTORです。
こちらの2社は、サポートの質が高いことで知られています。支援実績・ノウハウも豊富なので、転職に不慣れな方も安心して利用してみてください。
エムスリーキャリアエージェント
エムスリーキャリアエージェントは、多くの医師の転職支援実績を誇る転職エージェントです。
エムスリーキャリアエージェントは、約90万人以上の会員が利用する医療従事者向けサービス「m3.com」のサービスなので、医療業界の最新情報などが自然と集積しており、専属の転職支援コンサルタントも業界事情や医師の転職事情に精通しています。
手厚いサポートにも定評があり、利用者の満足度も非常に高いサービスなので、高品質のサポートを受けたい方は、ぜひ利用してみてください。
マイナビDOCTOR
マイナビDOCTORは、大手人材事業会社(マイナビ)のサービスで、転職支援の豊富な実績やノウハウを有しています。
医師の転職についても実績を積み重ねてきており、医師専任のキャリアパートナーが丁寧にサポートしますので、転職が初めての方、不慣れな方でもスムーズに転職活動を進めることができます。
長期的なキャリアプランの相談も可能で、対面のほかWebでの相談もできますので、お忙しい医師にも利用が向いています。
内科医の転職先を探している
サービス名 | 公開求人数 |
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医師転職ドットコム | 46,418件(2024年12月26日現在) |
マイナビDOCTOR | 20,350件(2024年12月26日現在) |
内科医の転職先を探している医師におすすめの転職エージェントは医師転職ドットコムとマイナビDOCTORです。
内科医は多くの診療科の中でも人気が高いので、好条件の求人に応募する際は、優良な転職エージェントの利用が欠かせません。こちらの2社は、内科医の転職支援実績が多く、頼りがいのある転職エージェントと言えるでしょう。
医師転職ドットコム
医師転職ドットコムは、医療業界ではトップクラスの求人情報を有する転職エージェントです。内科医向けの求人も充実しており、内科医への転職支援も得意としています。
科目ごとに専門性を有するコンサルタントが在籍しているため、精度の高いマッチングが期待できます。また、希望条件を完全に満たす求人が見当たらない場合は医療機関と条件交渉もしてくれるため、利用価値の高いエージェントです。
マイナビDOCTOR
マイナビDOCTORは、人材サービス大手の強みと長年の実績・信頼に基づき、多くの医療機関から独自の非公開・好条件の求人を多く獲得しています。
高年収・高単価はもちろん、「救急対応なし」や「当直なし」など様々なこだわり条件で求人を絞ることも可能です。
求人全体のおよそ3割は非公開求人となっており、ここには公開すれば応募が殺到しそうな求人がかなり含まれていると考えられますので、内科で好条件の求人をお探しの方はぜひ利用してみてください。
外科医の転職先を探している
サービス名 | 公開求人数 |
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リクルートドクターズキャリア | 17,424件(2024年12月26日現在) |
マイナビDOCTOR | 20,350件(2024年12月26日現在) |
エムスリーキャリアエージェント | 41,080件(2024年12月26日現在) |
外科医の転職先を探している医師に特におすすめの転職エージェントは、リクルートドクターズキャリア、マイナビDOCTOR、エムスリーキャリアエージェントの3社です。
外科医は、仕事のやりがいがある点や高収入が狙える点などから、高い人気があります。
診療科目が広範囲にわたることから、高い専門性を有するキャリアドバイザーが在籍している良な転職エージェントを利用することが、転職成功への近道となるでしょう。
リクルートドクターズキャリア
リクルートドクターズキャリアには、医師の転職を専門とするキャリアアドバイザーが多数在籍しています。外科医は、専門性を高めていく方向や、他の診療科と兼任するジェネラリストを目指すのかなど、様々なキャリアプランが考えられます。
リクルートドクターズキャリアのキャリアアドバイザーは、実績豊富で医療業界にも精通しているため、現場での外科チームとの相性など細部までを考慮した上で、求職者にとって最適と考えられる求人を紹介してくれるでしょう。
マイナビDOCTOR
マイナビDOCTORは、外科医の求人情報も多数扱っています。大手ならではの情報収集力、営業力により、独自の非公開求人が相当数あると推測されます。
専任のキャリアパートナーは、専門性の高い内容でも相談・助言が可能なので、外科医としてのキャリアプランにお悩みの方、ジェネラリストとしての道をお考えの方も、ぜひ登録して相談してみてください。
エムスリーキャリアエージェント
エムスリーキャリアエージェントには、全国の医療機関との独自ルートにより多種多様な医療求人情報が揃っています。
専任の転職支援コンサルタントは、医療機関に対して条件交渉もしてくれるため、外科医としての希望条件が多くある方でも、希望に沿う求人が見つかりやすいでしょう。
外科医の求人情報は、高価格帯のものが多く、大半は非公開求人となっている可能性があります。好条件の求人情報を入手したい方は、ぜひ登録して相談してみてください。
美容外科医の転職先を探している
サービス名 | 公開求人数 |
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マイナビDOCTOR | 20,350件(2024年12月26日現在) |
美容外科医の転職先を探している医師におすすめの転職エージェントは、マイナビDOCTORです。美容外科は自由診療がメインなので、高収入を目指すことも可能です。
マイナビDOCTOR
マイナビDOCTORは、求人数が豊富な転職エージェントで、美容外科の求人も多く扱っています。
美容外科の公開求人数は、475件(2024年12月26日現在)のみですが、マイナビDOCTORには非公開求人もかなりありますので、登録すれば好条件の求人を教えてもらえる可能性があります。
マイナビDOCTORは、全国の様々な病院、クリニック等とのネットワークがあるので、他の転職エージェントにはない独自の求人情報もかなりあるものと期待できます。
美容外科医の転職先を探している方は、ぜひマイナビDOCTORへの登録をおすすめします。
時短勤務可能な求人を探している
サービス名 | 「時短勤務可」の求人数 |
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リクルートドクターズキャリア | 5,758件(2024年12月26日現在) |
民間医局 | 2,881件(2024年12月26日現在) |
時短勤務可能な求人を探している医師におすすめの転職エージェントは、リクルートドクターズキャリアと民間医局です。
時短勤務については、交渉・調整次第で転職者の希望条件に応じてもらえる転職先もあるので、きちんと交渉・調整してもらえるよう、優良な転職エージェントを選ぶことが大切です。
ここでご紹介する2社は、その意味でも頼りがいのある転職エージェントと言えます。
リクルートドクターズキャリア
リクルートドクターズキャリアの求人を見ると、公開求人数17,424件(2024年12月26日現在)のうち、5,758件が「時短勤務可」となっており、全体のおよそ3分の1を占めています。
これ以外に、非公開求人も豊富にあり、その中にも「時短勤務可」の求人が多く含まれていると考えられます。
さらに、オーダーメイド求人もあるので、かなりの選択肢の中から求人情報を探せることになります。
そのため、「時短勤務可」に加えて、こだわりたい条件がある方でも、希望条件を満たしやすいでしょう。
民間医局
民間医局は、常勤求人も多くありますが、時短勤務可能な常勤求人や非常勤、スポット・アルバイト求人なども多数あります。
「時短勤務可」の公開求人は3千件弱ですが、非公開の求人も相当数あるため、公開求人からは希望条件通りの求人が見つけられなくても、専任エージェントに相談すれば良い求人情報が見つかる可能性があります。
民間医局は、出産や育児などのライフイベントに影響されやすい女性医師のキャリア支援にも注力しているエージェントです。
求職者の多様な要望にもできる限り対応し、勤務時間・勤務形態のアレンジや給与・待遇等の交渉も行ってくれますので、こだわりたい条件・要望等がおありの方もぜひ登録して利用してみてください。
女性医師におすすめの転職エージェントを探している
サービス名 | 「女性医師歓迎」の求人数 |
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ドクタービジョン | 4,282件(2024年12月26日現在) |
医師転職ドットコム | 4,954件(2024年12月26日現在) |
女性医師におすすめの転職エージェントを探している医師には、ドクタービジョンや医師転職ドットコムをおすすめします。
結婚、出産、子育てなどのライフイベントと仕事を両立させたい女性医師にとっては、女性医師が歓迎される転職先であるかは非常に気になるところですし、託児所・保育所があることを条件に転職先をお探しの方も多いでしょう。
こちらの2社は、女性医師向けのサポートに注力している転職エージェントなので、安心して利用できるでしょう。
ドクタービジョン
ドクタービジョンは、医師向けに特化した転職サービスで、大手調剤薬局「日本調剤」のグループ企業が運営しています。
全国の医療機関と独自のコネクションがあるため、常勤求人、非常勤求人、スポット求人、産業医などの独自求人が豊富です。医療機関内部の情報、就業環境なども詳しく把握できているため、ミスマッチのリスクも軽減できます。
女性医師歓迎の求人情報も豊富にありますし、週4日以下勤務可能の常勤求人、月1・隔週勤務可能の非常勤求人、半日勤務やゆったり勤務のスポット求人など、様々な条件を満たす求人が揃っているので、家庭と仕事の両立を図りたい医師にも利用をおすすめします。
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
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公式サイト | https://www.doctor-vision.com |
公開案件数 | 22,966件(2024年12月28日現在) |
主な求人職種 | 医療分野 |
医師転職ドットコム
医師転職ドットコムは、女性医師向けの求人情報も多く扱っており、「女性医師歓迎」の求人は公開されているだけでも5千件近くあります。
それ以外に、非公開となっている求人も相当数あると考えられますが、好条件・高待遇の求人は大半が非公開となっています。
保育所あり、時短勤務可能などの希望条件に合致する求人を紹介してもらうことも可能ですので、ぜひ登録・利用してみてください。
将来開業することを見据えて転職先を探している
サービス名 | 「開業支援あり」の求人数 |
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ドクタービジョン | 23件(2024年12月26日現在) |
将来開業することを見据えて転職先を探している医師には、ドクタービジョンの利用をおすすめします。
将来開業を目指す場合、勤務しながら開業に向けた知識・経験を身につけられる方が有利になるため、「開業支援あり」の求人情報を多数保有している転職エージェントを選ぶことが重要です。
ドクタービジョン
ドクタービジョンは、東証プライム上場企業の関連会社が運営していることもあり、全国の様々な医療機関とのネットワークを有しています。
医師の様々な働き方をサポートしているので、将来の開業に向けて学びながら働きたい医師にも利用が向いています。
「開業支援あり」の公開求人数は、常勤が22件、非常勤が1件のみですが、独自の非公開求人も多数ありますし、医療業界に精通している専任コンサルタントによる求人紹介やサポートを受けられますので、将来の開業を視野に入れている方はぜひ登録して利用してみてください。
他業種への転職を検討している
サービス名 | 特徴 |
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リクルートエージェント | 業界最大級の求人数を誇る |
doda | 幅広い業界の求人が充実 |
ビズリーチ | ハイクラス求人が豊富 |
他業種への転職を検討している場合は、医師向けに特化した転職エージェントではなく、一般向けの転職エージェントを利用する方が、転職活動がスムーズに進められるでしょう。
一般向けの転職エージェントは数多くありますが、リクルートエージェント、doda(デューダ)、ビズリーチの3社は特に幅広い業界とのネットワークや独自のコネクションにより求人情報が豊富でサポートも充実しているので、特に利用をおすすめします。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、1977年に創業された老舗の転職エージェントです。求人数は公開求人数だけでも50万件以上と業界最大級を誇り、非公開求人数も25万件以上で業界トップクラスです。
登録すると、キャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングをした上で求人紹介やアドバイス、相談対応をしてくれます。
未経験者の転職支援実績・ノウハウも豊富なエージェントで、幅広い業種・業界に対応しているので、医師から他業種を目指す方はまず登録すべき転職エージェントと言えるでしょう。
運営会社 | 株式会社リクルート |
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公式サイト | https://www.r-agent.com |
公開案件数 | 516,062件(2024年12月26日現在) |
主な求人職種 | 営業/販売/経営企画/マーケティング/経理・総務・人事/IT/エンジニア/その他 |
doda
doda(デューダ)は、幅広い業界・業種の求人情報を多く保有している転職エージェントです。業界・業種ごとに専任のキャリアアドバイザーが在籍しているので、求職者の様々な悩みに的確に対応してもらえます。
勤務地、給与、働き方など、諸条件から求人を絞りこんで求人を探すこともできるので、求人市場の動向を把握したい方、求人の目星をつけたい方にも使いやすいでしょう。
求人紹介だけではなく、キャリア相談などのサポートも充実しているので、医師から他業種への転職を考えるにあたり、悩みやわからないことなどがおありの方は、ぜひ登録して相談してみてください。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
---|---|
公式サイト | https://doda.jp/ |
公開案件数 | 259,266件(2024年12月26日現在) |
主な求人職種 | 営業/SE/エンジニア/建築/土木/不動産/機械・電機/企画/管理/その他 |
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス転職に特化した転職サービスです。経営幹部や管理職などのポストやスキル・資格を生かしたプロフェッショナル求人の情報が充実しています。
ビズリーチは、会員登録をして職務経歴書の内容を登録した後に審査があり、審査を通過した人のみがサービスを利用できます。優秀な人材が揃っていることから、採用企業からの評判も高く、その分、好条件の求人情報が集まっています。
求人検索サイトで自分で求人情報を検索するほかに、ヘッドハンターのサポートもあります。
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運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
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公式サイト | https://www.bizreach.co.jp/ |
公開案件数 | 148,127件(2024年12月26日現在) |
主な求人職種 | 全職種(ハイクラス求人、ミドル層) |
医師が転職エージェントを選ぶ際のポイント
医師が転職エージェントを選ぶ際のポイントとして、次の6点が特に重要です。
医療業界に特化したエージェントか
医師が転職エージェントを選ぶ際は、医療業界に特化したエージェントかどうかをまずチェックすべきと言えます。
医師は専門性の高い職業なので、医師の転職をサポートするためには、サポートする側にも専門性が求められます。
また、医療業界との繋がりがあり、医療業界の転職事情や業界の慣習なども熟知している転職エージェントの方が、求人情報の質も高いと期待できます。
一般的な転職エージェントでは、満足できるサポートが受けられない可能性が高いため、ぜひ医療業界に特化した転職エージェントを選んでください。
求人数が豊富か
求人数が豊富かどうかも、医師が転職エージェントを選ぶ際の重要なポイントです。
求人数が少ないと、希望条件で絞り込んだ際に当てはまる求人がほとんどないとか、タイミングが悪く希望と合致する求人が見つからない、といったことになりかねません。
求人数が多ければ、希望にマッチする求人がすぐに見つかりやすいですし、豊富な選択肢から転職先を検討できますので、選択肢は増やしておく方が有利です。
そのため、求人数が多い転職エージェントを選ぶことが重要ですし、複数の転職エージェントに登録して選択肢を増やすことも有効です。
希望する転職先の業界に精通しているか
希望する転職先の業界に精通していることも、医師が転職エージェントを選ぶ上で非常に大切なポイントです。
医師の転職先としては、病院・クリニックだけではなく、民間企業(産業医等)や介護料人保健施設、医療機器メーカー、製薬会社、大学・研究機関(開発・研究職)などが挙げられます。
医師の資格や専門性を生かすことは共通であっても、転職先の業界・職種は多岐に渡ります。
希望する転職先の業界に精通しており、かつ、医師の専門性もよく理解している転職エージェントであれば、好条件の求人紹介や的確なサポートが期待できるでしょう。
サポート体制が充実しているか
サポート体制が充実しているかどうかも、転職エージェントを選ぶ判断材料となるでしょう。
転職エージェントは、求人紹介以外に、応募書類の添削や面接対策、キャリア相談、転職先との条件交渉や契約・事務手続き等の支援、入職後のアフターフォローなど、様々なサポートを提供してくれます。
ただし、多くの転職エージェントの中には、求職者が希望しなければ積極的にサポートしてくれないとか、転職を急かす、連絡が多すぎるなど、求職者に寄り添うとは言えないようなエージェント・担当者がいるのも事実です。
サポート体制が充実かどうかの判断は、利用してみないとわかりづらい面もあるので、まずは複数の転職エージェントに登録して、比較しながら利用してみるのもおすすめです。
守秘義務が徹底しているか
医師が転職エージェントを選ぶ際のポイントとして、守秘義務が徹底していることは、必須条件と言えます。
医療業界に限らず、転職エージェントが守秘義務を徹底するのは当たり前のことではありますが、医療業界は横のつながり、人的ネットワークが強い業界なので、現在の職場に知られないよう匿名で転職活動していても、期せずしてバレてしまうことがあります。
多くの転職エージェントでは、求人に匿名で応募できるなど、なるべく求職者の不利にならないような仕組みになっていて、個人情報を求職者の同意なしに開示するようなことはありません。
ただ、応募後の個人情報の開示については、開示のタイミングや内容などが転職エージェントによって異なりますので、不要な情報は開示しないような転職エージェントを選んでください。
親身になって話を聞いてくれるか
親身になって話を聞いてくれる転職エージェントかどうかも、転職エージェント選びのポイントです。転職エージェントは、求職者と面談を行い、希望条件をヒアリングした上で、希望に沿う求人情報を紹介します。
丁寧にヒアリングを行い、親身に話を聞いてくれるエージェントであれば、細部まで希望条件を理解してもらえるため、マッチングの精度も高いと期待できます。
もし、親身になって話を聞いてくれない、担当者との相性が悪い、などと感じた場合は、担当者の変更を申し出るか、他の転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
医師が転職エージェントを利用するメリット
医師が転職エージェントを利用するメリットとして、次のような点が挙げられます。
転職先選びの選択肢が増える
医師が転職エージェントを利用する大きなメリットとして、転職先選びの選択肢が増えることが挙げられます。
個人で転職活動を行う場合、候補の転職先として現職の系列の病院・企業や知人の紹介によることが考えられますが、選択肢はどうしても限られてしまいます。
転職エージェントは、長年の実績や組織的な営業力もあって全国から求人情報を収集していますので、個人での転職活動と比べて選択肢が格段に広がります。
一般には公開されていない非公開求人も多くあるので、選択肢は想像以上に豊富です。その分、希望に沿う求人が見つかりやすいことは、転職エージェント利用の大きなメリットです。
非公開求人の紹介が受けられる
非公開求人の紹介が受けられることも、医師が転職エージェントを利用するメリットです。転職エージェントの求人情報は、公式サイトなどで一般に紹介されている求人と、公開されていない非公開求人に分けられます。
求人情報が非公開になるのは、公開してしまうと応募が殺到しそうな高待遇・好条件であるケースや、ライバル企業に新プロジェクトや経営戦略について知られたくないケースなどです。
いずれも、求職者にとっては収入アップやキャリアアップに繋がる優良案件と言えます。非公開求人は、求人を出す医療機関等と懇意にしている転職エージェントのみが知り得る情報です。
非公開求人は、転職エージェントに登録しないと紹介してもらえませんので、非公開・好条件の求人情報を見つけたい方は、転職エージェントの利用が必須と言えるでしょう。
転職先の内情など詳しい情報が得られる
転職先の内情など詳しい情報が得られることも、医師が転職エージェントを利用するメリットの一つです。
転職にあたっては、診療科目や給与・年収などに加えて、転職先の雰囲気や人間関係など、求人票には載っていない事柄も気になるものです。
個人で転職活動をする場合、転職先の内情を調べるのは困難なので、転職後に「こんなはずではなかった」と後悔することにもなりかねません。
転職エージェントは、アドバイザーや営業担当者が医療機関等に出向いたり、医療機関の担当者とコミュニケーションを取ったりしながら求人情報を入手しています。
このため、医療機関内部の雰囲気や人間関係、残業の実態、使用している医療機器、どのような患者が多いか、など転職先の内情もよく把握しています。
気になることはあらかじめ教えてもらえますので、転職後にミスマッチに気づくリスクを避けることができます。
キャリア相談にのってもらえる
転職エージェントを利用することで、キャリア相談にのってもらえるメリットもあります。
転職エージェントのアドバイザーは、多くの人材の転職支援をしてきたプロフェッショナルなので、自分の将来像や目標が漠然としている人、明確なキャリアを決められていない人でも、アドバイスをもらいながらキャリアプランを立てることができます。
本当に転職すべきなのか、今すぐ転職すべきなのか、といった悩みも相談できます。
転職エージェントは、今すぐの転職を希望していない人でも無料で利用できます。
相談の結果、転職しないことになっても、ペナルティなどは何もありませんので、安心して登録、相談してみてください。
また、将来の開業に向けた道筋などもアドバイスしてもらえますので、開業をお考えの方もぜひ相談してみると良いでしょう。
自分のアピールポイントを明確にできる
自分のアピールポイントを明確にできることも、医師が転職エージェントを利用するメリットです。
転職エージェントのアドバイザーは、医師一人一人に丁寧にヒアリングやキャリアカウンセリングを行い、それぞれの強み、アピールすべき点を明らかにしてくれます。
また、アドバイザーは、転職先の医療機関がどのような医師人材を求めているのかよくわかっているので、応募書類や面接での効果的なアピール方法をアドバイスしてくれます。それにより、選考通過率が格段に上がることが期待できます。
履歴書の添削や面接対策などのサポートが受けられる
転職エージェントを利用すれば、履歴書の添削や面接対策などのサポートが受けられます。
求人に応募するには、履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成する必要がありますが、これまでの経歴をきちんと整理した上で、書式に則って作成するのはなかなか大変なものです。
多忙な医師や転職に不慣れな医師は、特に負担に感じるかもしれません。また、面接についても、限られた時間の中で自分の強みをしっかりとアピールしなければなりませんし、マナーなども重要です。
転職エージェントのアドバイザーは、転職のプロなので、書類や面接についても万全にサポートしてくれます。
事前の見学の調整や面接の日程調整などもしてもらえますので、ぜひ積極的に利用してみてください。
事務作業を代行してもらえる
事務作業を代行してもらえることも、医師が転職エージェントを利用するメリットです。
転職活動を一人で行う場合、求人情報を探す、応募書類を整えて応募する、担当者とやり取りをして面接を受けるなどの事務作業が必要となります。
多忙な医師にとっては、この手間・時間は結構な負担になり得ます。時間が無くて転職活動を進められないという医師も多くいらっしゃるでしょう。転職エージェントを利用すると、担当者がすべての事務作業を代行してくれます。
転職活動にかける時間を大幅に削減できますので、ご多忙な方にとって利用価値が高いと言えるでしょう。
条件交渉をしてもらえる
条件交渉をしてもらえることも、転職エージェントならではのメリットと言えます。
転職エージェントを利用すると、希望に沿った求人情報を紹介してもらえますが、希望通りの求人情報が見つからない場合でも、担当者が医療機関と掛け合い、希望に合うよう求人をオーダーメイドしてもらえることがあります。
また、内定後にも給与・年収や有休休暇、福利厚生、勤務開始日などについて、担当者が交渉してくれます。
これから勤務することになる転職先と強く交渉するのは、個人ではなかなか難しいものですが、転職エージェントの担当者は交渉にも慣れているため安心です。
また、転職エージェントは医療機関等とコネクションがあり、信頼関係を築いていることが多いので、条件交渉が通りやすいメリットもあります。転職エージェントを利用すれば、より有利な条件での転職が実現できまると考えられます。
退局時のアドバイスと内定後のフォローが受けられる
退局時のアドバイスと内定後のフォローが受けられる点も、転職エージェント利用のメリットです。
職場を退局するのは意外と骨が折れるもので、事務手続きや後任者への引き継ぎなど、やるべきことが結構あります。転職エージェントのアドバイザーは、円満・スムーズに退局できるよう、必要なアドバイスをしてくれます。
また、新たな職場での勤務開始後もフォローをしてくれて、トラブルがあれば相談に乗ってくれたり、必要に応じて間に入ってくれたりします。
新たな職場で生じた悩みも聞いてもらえますし、長期的なキャリアプランに向けてさらなる転職が必要な場合なども相談できるので、内定後も頼りになる存在となるでしょう。
医師が転職エージェントを利用するデメリット
医師が転職エージェントを利用するにはメリットも大きい一方で、次のようなデメリットもあります。
希望条件に一致する求人が紹介されない場合もある
医師が転職エージェントを利用するデメリットとして、希望条件に一致する求人が紹介されない場合もあることがまず挙げられます。
転職エージェントは、求職者の希望条件に沿うような求人情報を紹介しようとしてくれますが、希望条件がうまく伝えられていない場合や希望条件が厳しすぎて完全に合致する求人情報がない場合には、次善の策として近い求人などを紹介されることがあります。
また、転職エージェントでは、医療機関等が求める人材像に合わない求職者には、求人は紹介してもらえません。希望条件に沿う求人を紹介してもらえない場合は、妥協すべき条件などについて、担当者に相談することをおすすめします。
担当者の理解度が低い場合や、転職エージェントの求人数が少なく、該当する求人がなかなか見つからないような場合は、他の転職エージェントを利用する方が良いでしょう。
エージェント不可の病院もある
エージェント不可の病院もあり、この点も医師が転職エージェントを利用するデメリットです。
医療機関が転職エージェントを通じて医師を採用した場合、医療機関は転職エージェントに対して紹介手数料を支払う必要があります。
これを嫌って、転職エージェント不可としている病院もあり、そのような病院には転職エージェントを通じての応募はできません。転職エージェント不可の医療機関等に応募したい場合は、転職エージェントを介さず、自力で応募してください。
担当者との頻繫な連絡が必要となる
担当者との頻繫な連絡が必要となることも、医師が転職エージェントを利用するデメリットです。
転職エージェントの担当者は、求職者の希望を踏まえて求人を紹介します。求人に応募する場合は選考のサポートをしてくれますし、求人が希望と合わなければ別な求人を紹介してくれます。
担当者は、その都度、必要な連絡・対応をしてくれるので、必要な連絡が来ることは当然ではあるのですが、転職にそれほどの熱意がない人には頻繁に来る連絡が煩わしく感じられる可能性があります。
連絡が多すぎると感じる場合や、今すぐの転職を希望していない場合などは、担当者にきちんとその旨を伝えておきましょう。
担当者との相性があわない場合がある
担当者との相性があわない場合があることも、転職エージェントを利用するデメリットと言えます。
転職エージェントは、担当者を通じて求人紹介を受けたり、各種サポートを受けたりするので、担当者との相性は重要です。
優良な転職エージェントであれば、優秀な担当者が在籍しており、丁寧に対応してくれるものですが、人間同士の相性の良い・悪いはどうしても生じる可能性があります。
また、担当者の経験や知識が不足していることもないとは言えません。担当者は、変更してもらえますので、相性が悪ければ、変更を申し出てください。
医師が転職エージェントを賢く使って転職を成功させるコツ
医師が転職エージェントを賢く使って転職を成功させるためには、コツが必要です。次の点に留意しながら転職エージェントを利用することで、転職成功率が高まるでしょう。
希望条件の提示は遠慮せず詳細に伝える
転職エージェントを賢く使って転職を成功させるため、希望条件の提示は遠慮せず詳細に伝えるようにしましょう。
多くの転職エージェントは、登録後に担当者(アドバイザー)と面談し、求職者の希望条件をヒアリングした上で、求職者に合いそうな求人情報を紹介します。
もし、良い求人が見当たらなければ、病院等と交渉して求人情報を引き出してくれることもあります。内定後にも、より良い条件で入職できるよう、給与・年収や有休休暇などの交渉をしてくれます。
希望条件があるのに遠慮していても良いことは何もありませんので、遠慮せずに伝えてください。また、希望条件はできるだけ詳細に伝えておく方が、担当者もマッチする求人を探しやすくなります。
転職理由をはっきりさせておく
転職理由をはっきりさせておくことも、転職を成功させるコツの一つです。
医師が転職するには、家庭の事情や業務負担を軽くしたい、ハードワークから解放されたいなど、様々な理由が考えられます。中には、職場で嫌なことが積み重なって、衝動的に転職しようとする医師もいます。
転職の理由がはっきりしていないと、せっかく転職しても、再び転職を考える事態になってしまう可能性があります。キャリアアップなど前向きな理由であれば構いませんが、ネガティブな理由での転職はできるだけ避けたいところです。
転職の理由をはっきりさせることで、次の転職先に求める条件が見えてきた場合は、転職エージェントの担当者にその条件を伝えましょう。
書類選考や面接においても、転職の理由が不明瞭だと、転職者本人に大きな問題があるとみなされる可能性があります。
そのため、転職エージェントの担当者には転職の理由を正直に話し、選考ではどのようにポジティブな表現でアピールするのかについて、アドバイスをもらうと良いでしょう。
より条件の良い求人が無いか確認してみる
より条件の良い求人が無いか確認してみることも、転職エージェントを賢く使うコツです。
転職エージェントから紹介された求人が、希望に沿うものであれば問題ないのですが、もし、希望通りでなかった場合は、他に良い条件の求人がないかどうか質問してみてください。
それにより、実際に良い条件の求人を紹介された場合は、そのエージェントが良い求人を出し渋っていたこととなり、サービスの質が低い可能性があります。
質の高い転職エージェントは、そのような対応はしませんし、希望に沿う求人が高倍率で採用可能性が低そうだとしても、その前提で選考対策へのアドバイスなどをしてくれるものです。
より条件の良い求人が無いか確認してみることで、転職エージェントの見極めにつながるでしょう。
勤務先の内部事情を確認しておく
勤務先の内部事情を確認しておくことも重要です。
転職エージェントは、多くの病院・クリニック等と長年の付き合い・信頼関係があり、それを基に求人情報を入手していますので、転職先の雰囲気や社風、経営方針、人間関係など、求人票には記載されていないようなことも把握していることがあります。
個人で転職活動を進めていても、なかなか調べられないような事柄ですので、ぜひ積極的に質問して、聞いておきましょう。それにより、転職後のミスマッチを防ぐことも可能となります。
担当コンサルタントに質問して見極める
担当コンサルタントに質問して見極めることも、転職エージェントを活用して転職を成功させるためのコツです。
多くの転職エージェントでは、登録後、担当のコンサルタントとの面談の機会がありますので、転職者の希望や悩みを熱心に聞いてくれるかどうかをまず確認してください。
また、紹介された求人について、わからないことやより詳しく知りたいことなども、積極的に質問しましょう。
返事が遅すぎたり、詳しいことをわかっていなかったり、情報を持っていなかったりした場合、担当者の資質が疑われますので、担当者の交代を申し出てください。
交代しても改善されない場合は、他の転職エージェントを利用する方が良いでしょう。
担当コンサルタントと合わない場合は変更を依頼する
転職エージェントを賢く使うコツとして、担当コンサルタントと合わない場合は変更を依頼することも重要です。転職エージェントの担当者は、求職者の申し出があれば交代してもらえます。
人間的に相性が悪い場合や、担当者の言動に問題がある場合、知識が足りないと感じられる場合などは、放置しておくと転職活動に悪影響が出てしまいますので、速やかに交代を申し出てください。
その際、交代してほしいと感じた理由を伝えることで、良い担当者を配置してもらえる可能性が高まるでしょう。
書類添削や面接対策など使えるサービスは積極的に使う
書類添削や面接対策など使えるサービスは積極的に使うことも、転職エージェントを賢く使うコツの一つです。
転職エージェントは、求人紹介、書類添削、面接対策など様々なサポートをしてくれます。ただし、求職者が望まないと判断されたサービスは積極的にはしてくれない可能性があります。
現職がある医師は、多忙のためサービス利用をつい後回しにしてしまいがちかもしれませんが、多忙であるからこそ、転職エージェントを大いに活用して効率的に転職活動を進めることが良い結果に繋がるでしょう。
契約内容は事前にしっかりと確認しておく
契約内容は事前にしっかりと確認しておくことも重要です。転職先との契約内容は、転職後に変えるのは困難ですので、転職前に必ず確認してください。
契約内容が思っていた内容と違っていた、聞いていた条件と違っていた、というのは、知人からの紹介などで転職する際に発生しがちなトラブルですが、転職エージェントを利用する際にも確認は必要です。
譲れない条件などは、あらかじめ転職エージェントの担当者に伝えておけば、担当者が条件交渉や手続きをしてくれますので、無用なトラブルを避けられるでしょう。
複数の転職エージェントを併用する
複数の転職エージェントを併用することは、医師が転職エージェントを賢く使って転職を成功させるために最大のコツと言えるでしょう。
転職エージェントはそれぞれに強み・特徴があり、保有している求人情報も異なります。複数の転職エージェントを併用すれば、選択肢を増やすことになり、より良い求人情報が見つかりやすくなります。
また、複数の転職エージェントを併用することで、担当者との相性が良いかどうかの判断もしやすくなります。
転職エージェントは無料で利用でき、何社でも登録可能ですが、あまり多く登録しすぎると、担当者からの連絡が多すぎて煩わしくなる可能性もあるため、まずは2社~数社程度に登録し、様子を見ながら取捨選択していくのが良いでしょう。
医師の年収事情
属性 | 平均年収※ |
---|---|
医師全体 | 1,436.5万円 |
男性医師 | 1,521.6万円 |
女性医師 | 1,148.4万円 |
※「きまって支給する現金給与額」×12(ヶ月分)+「年間賞与その他特別給与額」で算定。
転職にあたっては、医師の年収事情も気になるところです。
最新の統計データ(厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」)によると、医師の平均年収は医師全体で1,436.5万円、男性医師は1,521.6万円、女性医師1,148.4万円です。男性医師の方が女性医師より400万円近く高い年収となっています。
女性医師は、出産や育児などで勤務時間を短縮したり現場を離れたりすることなどが年収にも影響していると考えられます。
次に、経営母体別、規模別の医師の年収事情について、ご紹介します。医師の年収は、診療科目によっても異なると考えられますが、転職にあたって一つの目安としてご参照ください。
経営母体別での医師の平均年収
施設種類 | 経営母体 | 医師 | 病院長 |
---|---|---|---|
一般病院 | 国立病院 | 1,410.1万円 | 1,908.3万円 |
公立病院 | 1,455.7万円 | 2,088.4万円 | |
公的病院 | 1,451.8万円 | 2,242.4万円 | |
社会保険関係法人 | 1,282.4万円 | 2,059.7万円 | |
医療法人 | 1,498.5万円 | 3,021.3万円 | |
その他 | 1,463.1万円 | 2,368.5万円 | |
法人その他全体 | 1,461.0万円 | 2,633.5万円 | |
個人 | 1,702.9万円 | - | |
一般診療所(入院診療収益あり) | 個人 | 948.6万円 | - |
医療法人 | 1,209.8万円 | 3,437.8万円 | |
一般診療所(入院診療収益なし) | 個人 | 985.7万円 | - |
医療法人 | 1,092.0万円 | 2,578.3万円 | |
一般診療所全体 | 全体 | 1,119.3万円 | 2,636.7万円 |
厚生労働省の諮問機関である中央社会保険医療協議会の調査(第24回医療経済実態調査(医療機関等調査))による医師および病院長の経営母体別平均年収は、上表の通りです。
このデータによる医師の年収は個人病院もっとも高く1,702.9万円、次いで医療法人が1,498.5万円などとなっています。一方、一般診療所は年収が低めとなっています。
規模別での医師の平均年収
企業規模 | 平均年収※ |
---|---|
10~99人 | 1,494.1万円 |
100~999人 | 1,611.5万円 |
1000人以上 | 1,326.0万円 |
企業規模計(10人以上) | 1,436.5万円 |
※「きまって支給する現金給与額」×12(ヶ月分)+「年間賞与その他特別給与額」で算定。
厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」により勤務先の規模別に医師の平均年収をみると、企業規模が10~99人の場合の平均年収は1,494.1万円、100~999人では1,611.5万円、1000人以上は1,326.0万円となっています。
経営母体のおおまかなイメージとして、企業規模10~99人は民間クリニック、100~999人は中小規模の民間病院、1000人以上は大病院(大学病院・機関病院)などが当てはまるでしょう。
統計データ上は、大病院よりも中小規模の病院・クリニックの方が年収が高いと言えます。転職により年収アップを狙いたい方は、病院の規模やイメージだけで転職先を選ばないよう注意した方が良さそうです。
年代別の医師転職事情と転職成功のコツ
医師の転職事情は、年代により異なります。ここでは、年代別の医師転職事情と転職成功のコツについて解説しますので、参考にしてください。
20代医師の転職事情と転職成功のコツ
20代の医師は、初期研修(学部卒業~2年)や後期研修(卒後5~6年、初期研修~3年)の最中の方が多いでしょう。
大学医局に所属するのかの選択も必要となります。大学医局に所属したものの、自分には合わないと感じて転職を考え始める医師も増える時期です。
20代の医師は、医師としてのスキル・専門知識を身に着け、経験を積むことが大切なので、20代で転職を図る場合は転職の理由を明確に説明するとともに、転職先の病院・クリニック等に対する熱意・本気度をしっかりとアピールしましょう。
30代医師の転職事情と転職成功のコツ
30代の医師は、研修を終えて経験を積む中で、専門資格を所持するなどスキルアップやキャリアアップを目指す方が増えてきます。将来、開業を目指したいため、開業に向けた知識・実務も学びながら働きたい医師も多くいます。
30代は、結婚、出産、子育て、介護といった様々なライフイベントの影響を受けやすい時期でもあるので、30代の医師が転職を成功させるためには、キャリアアップやライフワークバランスに対する考えを明確にしておくことが重要です。
転職先に対しては、専門性をさらに高めたい領域を明確にし、ハードワークが求められても対応できるかなどについてもはっきりと説明できるようにしておきましょう。
40代医師の転職事情と転職成功のコツ
医師の転職は40代以上でも可能ですが、転科を考える時期としては最後になる可能性があります。
年代が上がると未経験の領域へのチャレンジはしづらくなるため、未経験の領域を目指したい場合はなるべく早く転職することをおすすめします。
一方、これまでのキャリアを生かして専門分野で働き続ける場合、経験がかわれて高いポジションに就ける可能性もあります。40代以上では、医局に残る、民間病院等へ移る、独立するなど、様々な選択肢を検討する医師が多くいます。
転職成功のためには、管理職のポストに就きたい、年収アップを図りたい、など自身が重視するポイントをはっきりさせて転職活動に臨むことが重要です。
医師が転職エージェントを利用する際の流れ
医師が転職エージェントを利用する際の流れについて解説します。転職エージェントは無料で利用できますので、サービスについてわからないことや質問などがある場合は、登録して相談してみると良いでしょう。
転職エージェントに登録
まずは、利用したい転職エージェントに登録します。
多くの場合、公式サイトに登録フォームがあるので、氏名、連絡先などを入力します。転職エージェントによっては、職歴や希望条件などの項目もあります。
入力した内容によって担当者が決まる転職エージェントもあるので、希望条件やこだわり条件などがあれば、可能な範囲で入力しておくと良いでしょう。
転職活動についてのカウンセリング
多くの転職エージェントでは、登録すると、日程調整の上で担当者(キャリアアドバイザー)との面談があります。
内容は、これまでの経歴やスキル・保有している資格等の確認、転職の希望条件、将来に向けたプラン、転職活動の進め方など、転職活動全般についてのカウンセリングです。
希望すれば、転職市場の状況や興味がある業界の情報なども教えてもらえます。カウンセリングは、対面のほか、オンライン面談や電話で行われることもあります。
求人紹介
転職活動についてのカウンセリングの結果にもとづき、キャリアアドバイザーが転職者に合いそうな求人を紹介してくれます。
公式サイト等には公表されていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。紹介された求人が良さそうであれば、応募のステップに進めますので、キャリアアドバイザーにその旨を伝えます。
もちろん、興味が沸かなければ応募しなくても問題ありません。興味がない場合でも、その理由をキャリアアドバイザーに伝えておけば、今後、より希望とマッチする求人を紹介してもらいやすくなるでしょう。
履歴書・職務経歴書などの書類作成サポート
応募することが決まれば、履歴書・職務経歴書などの応募書類を作成します。書類作成は、キャリアアドバイザーが全面的にサポートしてくれます。
キャリアアドバイザーは、応募する企業がどのような人材を欲しているかをよく知っていますので、選考に有利になりそうな書類の書き方などを助言してくれますし、作成した書類の添削もしてくれます。
応募の事務手続きなども代行してもらえます。
面接対策のアドバイスや模擬面接の実施
書類選考を通過できれば、面接です。
キャリアアドバイザーは、応募する企業ごとに面接対策のアドバイスをしてくれます。また、想定問答などを含む模擬面接も実施してくれます。
企業への推薦・面接申し込み
転職エージェントでは、採用企業に対して転職者を推薦してくれます。
転職者の強み、人柄、応募するポジションへの適性などを記載した推薦状を応募書類に添えるなどして、採用企業の担当者にアピールしてもらえます。
面接に同席してもらえることもあります。面接の申し込みや日程調整なども代行してもらえます。
給料などの条件交渉
書類選考や面接選考を通過し、無事に内定がもらえたら、給料などの条件交渉に移ります。
キャリアアドバイザーは、給与・年収のほか、有給休暇、勤務時間などの諸条件について、採用企業と交渉・調整してくれますので、希望がある場合は前もって伝えておきましょう。勤務開始日の調整なども行ってもらえます。
入社後のアフターフォロー
多くの転職エージェントでは、入社後のアフターフォローも行ってくれます。
入社後に何かトラブルが発生した場合に、相談に乗ってくれたり、必要があれば採用企業との間に入って調整してくれたりします。次の転職先など、中長期的なキャリアプランの相談も可能です。
転職市場において求められる医師人材の特徴
転職市場において特に重宝される医師人材は、指定医や専門医の資格を持っている医師や、病床再編時に必要なスキルを備えている医師です。
指定医や専門医の資格を持っている
指定医や専門医の資格を持っている医師人材は、転職市場においてニーズが高い人材です。
高度な専門知識やスキル、経験を有していることが客観的に明らかですし、指定医の資格がないとできない業務もあるため、重宝されます。
将来のキャリアを見据えるとともに、転職活動を有利に進めるためにも、資格取得を目指すことも考えられます。転職市場の実態を詳しく知りたい場合は、医師転職に強い転職エージェントに登録すれば最新情報を入手できるでしょう。
病床再編時に必要なスキルを備えている
病床再編時に必要なスキルを備えている医師人材も、転職市場において高く評価されます。
高齢化や少子化が続く昨今は、中長期的な地域医療のニーズの変化も見据えた医療機関の再編や連携などが進められています。病床再編時に求められるスキルや経験がある医師人材は、重宝されるでしょう。
医師が転職すべきおすすめのタイミングや転職期間
医師が転職すべきおすすめのタイミングや転職期間について解説します。
医師が転職すべきおすすめのタイミング
医師が転職すべきおすすめのタイミングは、4月と10月です。
医師は人材不足の傾向にあり、常勤の求人は年間を通じて募集されているので、どの時期でも転職は可能です。
ただ、医療機関の多くは4月や10月が年度の区切りとなっていて、この時期に人員体制の見直しや強化を図るため、募集求人数や実際の転職者数も4月と10月が圧倒的に多くなります。※
このため、転職の時期に特段のこだわりや制約がなければ、4月か10月に転職すれば、好条件の求人情報が見つかりやすいと考えられますし、給与などの条件交渉や引き継ぎなども比較的スムーズにできるでしょう。
医師転職のおおよその期間
医師が退職を決めてから転職先に入職するまでに要する期間は、3か月から半年程度が一般的です。※
転職先について情報収集の上、求人に応募、面接等の選考を受けて内定を獲得するのが転職活動の流れですが、現職の引き継ぎや退職日などによっても転職先への入職日が変わります。
就業規則で退職を申し出る期限が決められていることもよくあるので、事前にきちんと確認しておきましょう。
退職手続きや内定後の就業条件の交渉などに自信がない方は、医師転職に強い転職エージェントを利用すれば、助言や手続きの代行などのサポートが得られるのでおすすめです。
医師が転職をする理由
医師が転職をするには様々な理由がありますが、主に次の3点が挙げられます。
家庭や生活の事情
家庭や生活の事情で転職する医師は多くいます。ハードワークをやめて家族との時間をもっと取りたいとか、育児や介護が必要となるなど家庭・生活事情の変化は、転職を考える大きなきっかけとなります。
家庭・生活の事情で収入アップを図りたいと考えて転職を決める医師もいます。医師は、概して高収入ではありますが、勤務先によって年収に差が生じるのも事実です。
強くこだわりたい転職理由がある方は、医師の転職に強い転職エージェントに登録して、アドバイザーに相談することをおすすめします。
業務負担の大きさ
業務負担の大きさも、医師が転職をする主な理由の一つと言えます。
医師の仕事は、勤務先や担当によっては拘束時間が非常に長く、夜勤勤務もあります。そのような勤務が長く続けば、心身の負担が大きくなりますし、家族や友人との時間もとりづらくなってしまいます。
命を預かる重責は、精神的にかなり大きな負担となりますし、体力的にもきつい中での対応はさらに大変です。
過労に耐えきれない、心身の負担を軽減したい、プライベートの時間が欲しい、といった理由で、業務負担が少ない転職先への転職を考える医師は多いと推測できます。
労働時間の長さ
労働時間の長さにより転職を決める医師も多くいます。
働き方改革が進められている昨今ですが、労働時間が長い職場もまだまだ多くあるようです。職場環境を急激に改善するのが現実的ではないと感じた場合、転職により労働環境を改善することも考えられます。
医師の転職に強い転職エージェントでは、多くの病院・クリニック等から情報収集しており、現場の実情も熟知していますので、現状から脱却したいとお考えの方は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
医師が転職に失敗した事例
優秀な医師人材でも転職に失敗することがあります。医師が転職に失敗した事例をご紹介しますので、二の舞を演じないよう留意しながら転職活動を進めてください。
条件や年収が希望どおりではなかった
医師は、転職により、勤務条件や年収が転職前より悪くなることがあるため、十分に注意が必要です。
医師の年収は、勤務するエリアや病院・施設の経営母体、診療科目など多くの要因で変化します。
スキルアップや経験を積むために、年収が下がるのは覚悟の上、というケースであれば問題ないかもしれませんが、そうでなければ吟味した上で転職先を選ぶ必要があります。
勤務条件や年収にこだわりたい方は、医師の転職に強い転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職後のギャップが思ったより大きかった
事前に抱いていた転職先のイメージと、転職後の実態とに大きなギャップが生じることもあります。
思っていたよりハードワークだった、給与が安かった、などのギャップは、医師に限らず起こり得ます。
本来、転職先についてしっかりと調べてから応募したいところですが、個人での転職活動ではなかなか難しいため、転職先とコネクションがある転職エージェントを活用して情報を聞いたり、事前に見学させてもらったりしてから判断すると良いでしょう。
同僚との人間関係がうまく形成できなかった
同僚や上司との人間関係は、代表的な職場トラブルと言えるでしょう。
医師と言うプロフェッショナル同士で衝突するとか、コミュニケーションが不足していて意思疎通がうまく図れない、など様々な要因が考えられます。
上の転職後のギャップと同様に、転職先の人間関係についても個人で事前に調べるのは難しいため、転職先の実態に詳しい転職エージェントを利用するのがおすすめです。
ブラックな環境の病院だった
転職先がブラックな環境の病院だったということもあり得るので、この点についても十分な注意が必要です。
ブラックかどうかは、事前の下調べによってある程度わかるので、しっかりと情報収集することが大切です。特に、転職先の離職率がわかれば、判断材料となるでしょう。
自分で調べられない場合は、転職先と繋がりがある転職エージェントに登録、相談すれば、有益な情報が得られるでしょう。
医師向け転職エージェントに関する疑問Q&A
医師向け転職エージェントに関してよくある疑問をご紹介します。
医師向け転職エージェントは無料で利用できる?
医師向け転職エージェントは、無料で利用できます。
医師向け転職エージェントは、転職先である医療機関に医師人材を紹介し、手数料(マージン)を得ています。転職希望者である医師は、すべての転職サービスを無料で利用できますので、ぜひ登録してみてください。
医師向け転職エージェントに登録すると転職活動が職場にバレる?
医師向け転職エージェントに登録しても、転職活動が職場にバレることはありません。
この記事内でご紹介したような優良な転職エージェントは、登録者の個人情報を厳重に管理していて、登録者の同意なしに情報を第三者に開示することはありません。
勝手に現在の職場に職歴の確認をするようなことも一切ありませんので、ご安心ください。
ただし、上司や同僚に転職のことを話したり、転職活動のために有給休暇を不自然に多く取得したりすることで転職活動がバレる人はいるようですので、十分注意しましょう。
医師向け転職エージェントから転職を急かされることがある?
医師向け転職エージェントから、転職を急かされることはあります。
多くの転職エージェントの担当者は、転職者である医師の希望に沿ったサポートをしてくれますので、転職を急がない求職者を急かすことはあまりありません。
しかし、中には転職を急かす担当者がいるのは事実です。担当者は、転職者を無事に転職させることで評価されますし、転職エージェントも転職先である医療機関から成功報酬(マージン)を受け取ることができるためです。
担当者の都合やエージェントの都合は、転職者である医師には無関係ですので、急かされたからといって、無理に急ぐ必要はありません。
もし、強引すぎる、頻繁に連絡が来て業務に支障がでる、性格的にどうしても合わないなど不都合がある場合は、遠慮なく担当者の変更を申し出てください。
医師向け転職エージェントの手数料がある分、内定率が下がる?
医師向け転職エージェントの手数料がある分、内定率が下がるということは一切ありません。
医療機関が転職エージェントから紹介された医師人材を採用した場合、医療機関は転職エージェントに対して手数料(マージン)を支払います。
直接応募してきた医師を採用すれば手数料は不要なので、直接応募した方が採用されやすく転職エージェントを利用すると内定率が下がるのでは、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、医療機関は転職エージェントに対してあらかじめどのような医師人材が欲しいのかを伝えてあり、転職エージェントもそれに合致する医師を紹介しますので、医療機関としては、大勢の直接応募の医師から書類選考や面接で選ぶよりも、転職エージェントからの人材を採用する方が確実で効率的です。
転職エージェントを利用することで内定率が下がることはありませんので、ご安心ください。
医師向け転職エージェントに登録したら必ず転職しなくてはいけない?
医師向け転職エージェントに登録しても、必ずしも転職しなくてかまいません。
転職エージェントは、今すぐの転職を希望する方以外に、中長期的なキャリアに悩みがある方や転職に関する情報を知りたい方なども登録、利用できます。
無料でプロのアドバイスを聞くことができますし、相談の結果、転職しないと決めても利用料などが発生することはありませんので、ぜひ気軽に登録してみてください。
医師の転職回数の相場は?
医師の転職回数の相場は、平均4~5回と言われています。※
医師は、多く転職しても転職市場で不利になりにくいため、一般的な社会人より転職の回数が多いと考えられます。
複数回転職していると悪い印象をもたれる?
複数回転職していることで、悪い印象をもたれることはあります。
悪い印象をもたれるのは、転職の理由がはっきりしていないケースです。本人に問題があるのではないか、採用してもすぐ辞めてしまうのではないか、などと思われてしまいます。
転職の理由がポジティブであったり、やむを得ない事情などであったりすれば、悪い印象にはなりません。書類や面接でどのように表現するのかもポイントとなります。不安な方は、転職エージェントに登録して相談することをおすすめします。
医師向け転職エージェントの非公開求人とは?
医師向け転職エージェントの非公開求人とは、一般公開されていない求人です。
一般に公開してしまうと応募が殺到しそうな好条件の求人は、非公開求人となることがよくあります。非公開求人は、転職エージェントに登録しないと紹介してもらえませんので、興味がある方は、まずは登録してみてください。
医師向け転職エージェントと医師転職サイトの違いは?
医師向け転職エージェントと医師転職サイトの違いは、求人情報の探し方です。
医師向け転職エージェントでは、求人情報は担当者から紹介してもらいます。書類添削・面接対策などの各種サポートも受けられます。
他方、医師転職サイトは、求人情報の中から自分で検索します。
担当者はつきませんし、探す手間もかかりますが、自分のペースで求人を探すことが可能です。
医師向け転職エージェントと医師紹介会社との違いは?
医師向け転職エージェントと医師紹介会社との違いはありません。
表記が異なるだけで、求職者への求人情報紹介や各種サポートなど、提供するサービス内容は共通です。
非常勤の医師の時給はどれくらい?
リクルートドクターズキャリアが行ったアンケート調査によると、非常勤の医師の時給相場は、全国平均で約9600円です。※
相場は地域によって変わり、関東エリアでは東京23区や横浜は約10000円が相場であるのに対し、北関東や千葉、埼玉などは10000~15000円と高めになります。
その他の地域の相場は、東海エリア、甲信越・北陸エリア、北海道・東北エリアは約10000万円、関西エリアは約9000円、中国・四国エリアと九州・沖縄エリアは約8800円です。
同じ地域内でも、医師人材が不足しているエリアは時給が高くなる傾向にあります。
東京に年収3,000万円を超える医師の求人はある?
東京に年収3,000万円を超える医師の求人はあります。ただし、年収が高くなれば、求められるキャリア、スキルのレベルも高くなります。
求人に応募しても、それに見合う経験や能力がなければ採用されませんし、書類選考や面接でどのように自分をアピールするのかも重要です。
年収アップを目指している方は、この記事内でご紹介した年収アップに強い転職エージェントに登録して相談することをおすすめします。
医師向け転職エージェントまとめ
この記事では、転職をお考えの医師の方々向けに、医師向け転職に強い転職エージェントの情報や選ぶ際のポイント、利用のメリット、デメリット、転職成功のコツなどについて解説しました。
医師不足が続き、売り手市場にあると言われる医師人材ですが、年収アップなど好条件での転職を成功させるためには、記事内で解説した通りいくつかのポイントをおさえておく必要があります。
特に重要なポイントとして、転職エージェントを活用することが挙げられます。転職エージェントは個人ではなかなか入手できない好条件の求人情報を保有していますし、推薦状や面接対策などのサポートにより選考通過率も格段に上がると期待できます。
いずれの転職エージェントも無料で利用できますので、記事内でご紹介した優良な転職エージェントの情報を参考に、ぜひ登録してみてください。