オウンドメディアを立ち上げたいけど、何から始めればいいかわからない。競合との差別化が難しく、成果が出るか不安。そんな悩みを抱える企業担当者の方に向けて、本記事では、オウンドメディアの立ち上げから運用代行までを支援する、おすすめのオウンドメディアコンサル会社を厳選して紹介します。
さらに、戦略設計やSEO対策、コンテンツ作成、効果測定など、コンサルティング会社が提供するサポート内容や、依頼するメリット・デメリットについても詳しく解説しています。
記事を読み終えれば、各社の強みや実績、費用相場などを比較検討し、課題解決に最適なパートナーを見つけられるはずです。ぜひ参考にしてください。
オウンドメディアの立ち上げ支援や運用代行におすすめのコンサル会社5選

ここでは、立ち上げ支援と運用代行で実績のあるコンサルティング会社を厳選して紹介します。
株式会社Hakuhodo DY ONE
- 博報堂DYグループの総合力を活かしたデジタルマーケティング支援
- データとテクノロジーを駆使した高度な分析力と戦略立案
- 広告運用からCRMまで一気通貫したサポート体制
株式会社Hakuhodo DY ONEは、博報堂DYグループのデジタル領域を担う中核企業です。旧アイレップと旧博報堂DYデジタルの統合により2024年4月に設立されました。高度な運用力とクリエイティブ制作、データ分析力を組み合わせた包括的なマーケティング支援の提供が特徴です。
オウンドメディア分野では、グループが蓄積した豊富なデータと最新テクノロジーを活用して、市場調査や競合分析に基づく詳細な戦略設計から、ユーザーの関心を引く高品質なコンテンツ制作、さらに広告やSNSとの連携による集客戦略まで一括対応します。
大手企業としての豊富な実績と専門知識により、企業の事業成長に貢献するオウンドメディアの構築・運用を実現します。データ分析に基づいた再現性の高い成果を重視する企業にとって有効な選択肢になるでしょう。
株式会社Hakuhodo DY ONEの基本情報 | ||
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会社名 | 株式会社Hakuhodo DY ONE | |
設立 | 2024年4月1日 | |
本社所在地 | 東京都港区赤坂5丁目3-1 赤坂Bizタワー | |
公式サイト | https://www.hakuhodody-one.co.jp/ |
株式会社CINC

- Keywordmapを活用した科学的アプローチ
- データに基づいた定量的な戦略設計と改善提案
- BtoBからBtoCまで幅広い業界での豊富な支援実績
株式会社CINCは、データと分析の力で、マーケティングの成功方法を導き出すことを強みとするコンサルティング会社です。市場ニーズや競合サイトの動向をビッグデータから正確に分析し、成果につながる施策を数値で可視化します。経験や直感ではなく、データに基づいた再現性の高い戦略策定が強みです。
オウンドメディア支援では、Keywordmapによる詳細なキーワード分析やユーザー行動の解析はもちろん、コンテンツの企画や制作、効果測定まで一貫してサポート可能です。データという客観的な事実をもとに、論理的で納得感のあるメディア改善を進めたい企業に適しています。
これまで感覚的に運用してきたメディアの課題を明確にし、次の改善施策を検討している企業担当者にとって有効な支援を提供します。
株式会社CINCの基本情報 | ||
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会社名 | 株式会社CINC | |
設立 | 2014年4月 | |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門1丁目21-19 東急虎ノ門ビル6階 | |
公式サイト | https://www.cinc-j.co.jp/ |
株式会社MOLTS

- プロフェッショナル集団による徹底した成果主義
- 事業全体のグロースを見据えたマーケティング戦略
- 各分野の専門家が連携するプロジェクトチーム体制
株式会社MOLTSは、成果主義を徹底的に追求するデジタルマーケティング会社です。オウンドメディアを単なる記事の集合体ではなく、事業成長に貢献するためのプロダクトとして位置づけています。そのため、コンサルティングは小手先のテクニックに終始しません。
まずはクライアントの事業内容やビジネスモデルを深く理解し、KGI・KPI設計からペルソナ策定、カスタマージャーニーマップの作成といった戦略の最上流から支援します。その上で、SEO、コンテンツ制作、データ分析、広告運用など、各分野の専門家がチームを組み、目標達成に向けた最適な施策を実行します。
必要に応じて、クライアント社内の体制構築や人材育成まで支援するなど、事業のグロースにコミットする姿勢が大きな特徴です。短期的なPV数向上だけではなく、その先のリード獲得や売上向上といった戦略支援を提供します。
株式会社MOLTSの基本情報 | ||
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会社名 | 株式会社MOLTS | |
設立 | 2016年3月 | |
本社所在地 | 東京都目黒区平町2-13-5 | |
公式サイト | https://moltsinc.co.jp/ |
株式会社インフォバーン

- 共感を呼ぶコンテンツプロデュース力
- 企業のブランディングや思想を伝えるメディア構築
- 老舗ならではの豊富な知見と企画力
株式会社インフォバーンは、長年にわたり企業のコミュニケーション支援を手がけてきた老舗のコンテンツマーケティング企業です。編集と思想を強みとし、単なる情報発信に留まらない、ユーザーの共感を呼び起こすオウンドメディア構築を得意としています。
表面的なSEO対策やPV数の追求だけでなく、企業の存在意義やブランドの世界観を深く理解し、それをターゲットに響くストーリーとして編み上げる企画力・編集力に長けています。競合との差別化が困難で、自社の独自性や価値を十分に伝えきれていないと感じる企業にとって、インフォバーンのアプローチは有効な手段となるでしょう。
ターゲットのインサイトを的確に捉え、企業とユーザーの間に意味のあるつながりを生み出すことで、短期的な成果だけでなく、長期的なファンを育てるオウンドメディアを実現します。自社らしさを軸にしたブランディングを強化したい企業におすすめです。
株式会社インフォバーンの基本情報 | ||
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会社名 | 株式会社インフォバーン | |
設立 | 2015年7月1日 | |
本社所在地 | 東京都渋谷区円山町23-2 アレトゥーサ渋谷 | |
公式サイト | https://www.infobahn.co.jp/ |
株式会社Lunaim

- PESOモデルに基づいた総合的な支援
- 課題解決に特化したコンサルティング
- データに基づいた戦略と実績
株式会社Lunaimは、BtoB領域のオウンドメディア支援に特化したデジタルマーケティングの支援会社です。オウンドメディアを視点に、あらゆるタッチポイントから成果につなげるコンテンツマーケティング支援を提供しています。
オウンドメディア運用における課題に対して総合的なコンサルティングで解決をサポートします。ビジネスへの波及を定義した戦略立案からメディアの立ち上げ、運用時のコンテンツマネジメントまで一貫して支援することが可能です。
具体的には、詳細な調査・分析から始まり、ターゲット設計やコミュニケーション設計、KPI設計を含む戦略立案、そして運用体制の構築へと進みます。
短期・中長期の両視点での改善提案によりCVRが向上した、月間ユーザー数300%増・月間CV数90件達成といった成果も報告されています。オウンドメディアマーケティングに関するあらゆる悩みに対応できるのが、大きな強みといえるでしょう。
株式会社Lunaimの基本情報 | ||
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会社名 | 株式会社Lunaim | |
設立 | 2018年8⽉ | |
本社所在地 | 東京都中央区銀座6-6-1 銀座⾵⽉堂ビル5F | |
公式サイト | https://www.lunaim.co.jp/ |
オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、企業が自社で保有・運営するメディアの総称です。具体的には、自社サイト内のブログやコラム、Webマガジン、広報誌などがこれにあたります。広告費を支払って掲載するペイドメディアや、SNSでの拡散や第三者によるレビューサイトなどによって情報が広がるアーンドメディアと合わせて、トリプルメディアの一つとされています。
オウンドメディアは、広告と違って掲載期間に制限がなく、コンテンツを資産として蓄積できるのが特徴です。ユーザーにとって価値のある情報を提供し続けることで、潜在顧客との接点を持ち、最終的に自社のファンになってもらうことを目指します。
オウンドメディアコンサル会社で受けられるサポート

ここでは、オウンドメディアコンサル会社に依頼して受けられるサポートを紹介します。
成果につながる戦略設計の支援
オウンドメディアコンサル会社は、メディアの根幹である戦略設計を定義することから支援します。オウンドメディアで失敗する最も多い原因は、明確な戦略がないまま始めてしまうことです。
市場調査や競合分析を通じて自社の立ち位置を明確にし、KGIとメディアが達成すべきKPIを設定します。その上で、ターゲットとなるペルソナを具体的に描き、彼らがどのような情報を求めているかを分析し、メディア全体のコンセプトや方向性を固めていきます。
専門知識を持つコンサルタントが客観的な視点で戦略を策定することで、自社だけでは気づかない市場機会や課題を発見し、効果的なメディア運営の基盤を構築することが可能です。
検索流入を強化するSEO・コンテンツ戦略の策定
検索エンジンからの流入を最大化する専門的なSEO戦略を策定も、オウンドメディアコンサル会社の支援内容です。どれだけ良いコンテンツを作っても、ターゲットに見つけてもらえなければ意味がありません。
これには、事業目標達成のために狙うべきキーワードの選定や選定したキーワードに対する検索意図の分析、サイト全体の構造設計、内部リンクの最適化などが含まれます。最新の検索アルゴリズムの動向も踏まえ、専門家の視点から成果につながるSEO・コンテンツ戦略を立案してくれるのは、コンサルに依頼する大きなメリットです。
また、競合サイトの分析を通じて差別化ポイントを明確にし、独自性のあるコンテンツ戦略の構築も支援します。
ターゲットに届くメディア構築と運用戦略
策定した戦略に基づくターゲットに届くメディア構築と運用戦略は、オウンドメディアコンサル会社の代表的な支援内容です。ターゲットユーザーが求める情報を効果的に届けるためのサイト設計やデザインについてアドバイスします。また、どのような体制で、どのくらいの頻度でコンテンツを制作・公開していくのかといった具体的な運用フローの構築も支援内容の一つです。
将来的に自社で内製化することを見据え、更新しやすいCMSの選定や、運用マニュアルの作成などをサポートしてくれる会社もあります。技術的な要素から運用体制まで、実際のメディア運営に必要なすべての要素を網羅的に設計することで、持続可能なメディア運営を実現できるでしょう。
メディアの運用支援と実務代行
オウンドメディアコンサル会社による支援内容には、メディアの運用支援と実務代行が含まれます。多くの企業が直面するのが、日々のメディア運用におけるリソース不足です。コンサル会社は、戦略に基づいたコンテンツの企画立案や、専門スタッフによる記事・ホワイトペーパーといったコンテンツの制作代行も請け負います。
完成した記事をCMSに入稿し、画像設定や内部リンク設置などを行って公開する作業まで任せることも可能です。社内に専門知識を持つ人材や、記事作成に割く時間がない場合でも、プロ品質のコンテンツを安定的に発信し続けられる体制を構築できるため、担当者はより戦略的な業務に集中できるでしょう。
効果測定と改善提案を行う分析・レポート業務
オウンドメディアコンサル会社は、Googleアナリティクスなどのツールを用いて各種データを分析し、分かりやすいレポートとして提出します。そして、その分析結果に基づき、次は何をすべきかという具体的な改善策を提案します。
オウンドメディアは作って終わりではありません。公開したコンテンツがどれだけ見られているか、目標達成に貢献しているかを定期的に測定し、改善を繰り返していくことが重要です。このPDCAサイクルを高速で回していくことで、メディアを継続的に成長させ、成果を最大化していくことが可能です。
オウンドメディアコンサルを利用するメリット

専門知識を持つコンサル会社に依頼することは、自社だけでオウンドメディア運用するのに比べて多くのメリットがあります。ここでは、以下の代表的なメリットを紹介します。
限られた社内リソースを有効活用できる
コンサル会社に専門的な業務を任せることで、社内のリソースを有効活用することが可能です。オウンドメディアの運用には、戦略立案やキーワード選定、記事制作、編集、入稿など専門的な業務が発生します。
全てを社内リソースだけでまかなおうとすると、担当者に負担がかかり、本来注力すべきコア業務がおろそかになってしまう可能性があります。担当者は、コンサル会社との連携や戦略の意思決定といった、より重要度の高い業務に集中できるようになり、組織全体の生産性向上にもつながるでしょう。
また、専門スキルを持つ人材の採用や教育にかかるコストと時間も節約でき、即座に質の高いメディア運用を開始できるのも大きな利点です。
自社の課題や改善点を客観的に把握できる
第三者であるコンサルタントは、企業のしがらみにとらわれず、客観的かつ専門的な視点からメディアの現状を分析します。長年自社でメディアを運用していると、どうしても視野が狭くなり、施策がマンネリ化しがちです。また、社内の人間関係などから問題点に気づいていても指摘しにくいケースもあるでしょう。
コンサルティング会社は、これまで当たり前だと思っていた運用方法や、気づかなかった弱点などをデータに基づいて的確に指摘してくれます。自社だけでは見つけられなかった本質的な課題や改善点を明確に把握することが可能です。包括的な視点からメディアの改善提案を受けることで、より効果的な運用方針を策定できるでしょう。
変化の早いSEOの最新動向にも柔軟に対応可能
オウンドメディアコンサル会社は、変化の早いSEOの最新動向にも柔軟に対応することが可能です。Googleの検索アルゴリズムは日々アップデートされていますが、SEOの最新情報を常に収集し、適切な対策をするのは専門部署がない企業にとっては非常に困難です。
その点オウンドメディアコンサル会社は、SEOの専門家として常に最新のトレンドやアルゴリズムの動向をウォッチしています。そのため、検索順位の急な下落といったリスクにも迅速に対応することが可能です。また、新しいSEO手法やツールの導入についても、専門知識に基づいた適切なアドバイスを受けることができるため、競合他社に対して優位性を維持できます。
オウンドメディアコンサルを利用するデメリット

多くのメリットがある一方で、オウンドメディアコンサルにはデメリットも存在します。依頼してから後悔しないためにも、あらかじめ注意点を理解しておくことが重要です。ここでは、主なデメリットを2つ解説します。
運用コストがかかる
外部の専門家に依頼するにはコストがかかります。コンサルティング費用は依頼する業務範囲やメディアの規模によって異なり、月額数十万円から百万円以上になることも珍しくありません。特に、立ち上げ初期はすぐに成果に結びつかず、費用対効果が見えにくく、負担に感じてしまう可能性があります。
なぜコンサルを依頼するのか、それによってどのようなリターンを期待するのかを明確にし、長期的な視点で投資対効果を判断することが重要です。また、コスト削減のために安価なサービスを選択した結果、期待した成果が得られないリスクもあります。予算と期待する成果のバランスを慎重に検討し、適切な投資判断を行うことが求められます。
会社にノウハウが蓄積されにくい
コンサル会社にオウンドメディアの運用を丸投げすると、メディア運用の具体的なプロセスや意思決定の背景が分からず、社内にノウハウが全く蓄積されないという事態に陥りがちです。その結果、契約が終了した途端にメディアの更新が止まってしまったり、品質が著しく低下したりするリスクがあります。
こうした事態を避けるためには、コンサル会社を単なる外注先ではなく、共にメディアを育てる協力会社と捉えることが大切です。定例会に参加したり、施策の意図を積極的に質問したりして、ノウハウを吸収する姿勢が必要になります。また、将来的な内製化を見据えて、運用マニュアルの作成や社内研修の実施なども含めた支援を受けることが重要です。
オウンドメディアコンサル会社の選び方

ここでは、数あるオウンドメディアコンサル会社の中から、最適な支援会社を見つけるための選び方を解説します。
SEOに強く成果につながるノウハウがあるか
オウンドメディアのコンサルティング会社には、SEOに強く、成果につながるノウハウが求められます。Webサイトにおける主な集客経路は検索エンジンであるため、その実績と成功事例の確認は必須です。
特に、自社と同業界や類似課題を持つ企業の支援実績があれば、安心して依頼できます。上位表示キーワードやトラフィック、コンバージョンの増加など、具体的な成果を提示できる会社を選びましょう。
SEOだけではなく、コンテンツマーケティングの知識やユーザーエクスペリエンス改善提案など、総合的なメディア運営支援ができるかどうかも重要なポイントです。多角的な視点を持つコンサルタントを選びましょう。
自社の課題にマッチする専門性・強みがあるか
自社のビジネスモデルやオウンドメディアの目的を明確にし、その領域で豊富な実績を持つ会社を選ぶことが成功への近道です。コンサルティング会社によって専門性や強みは様々です。BtoBのリード獲得に特化した会社や、採用目的のメディア構築に強みを持つ会社など、それぞれに得意分野があります。
会社のWebサイトで支援実績を確認したり、問い合わせ時に直接質問したりして、自社の課題とコンサル会社の強みが合致しているかを見極めましょう。また、業界特有の規制やルールについての理解があるかどうかも重要な選定基準です。専門性の高い業界であれば、その分野での支援経験が豊富な会社を選ぶことで、より効果的な支援を受けることができるでしょう。
内製化支援も含めた将来的な運用を見据えているか
将来、オウンドメディアの内製化を検討しているなら、単に業務を代行するだけではなく、内製化に向けた支援プログラムを提供している会社を選ぶのがおすすめです。
運用マニュアルの作成や社内担当者向け研修の実施、分析レポートの読み解き方レクチャーなど、ノウハウが蓄積されるサポートは重要です。長期的な視点で、企業の資産となるメディア運用体制を共に築けるコンサルティング会社を選びましょう。
また、段階的な内製化移行プランを提案してくれる会社であれば、スムーズな移行が可能です。内製化後のフォローアップやアドバイザリー契約なども含めて、継続的な関係性を築ける会社かどうかも検討材料の一つです。
予算に対する支援体制が適切か
コンサルティング会社を選ぶ際には、提示された料金だけで判断するのではなく、支援体制を具体的に確認することが重要です。窓口となる担当者は誰か、コンテンツ制作はどのようなチームで行うのか、定例会はどのくらいの頻度で実施されるのか、といった点を確認しましょう。
安価なプランであっても、経験の浅い担当者が一人で対応するような体制では、十分な成果は期待できません。自社の予算と、期待するサポートの質や量のバランスが取れているか、慎重に見極める必要があります。また、追加費用が発生する可能性がある作業についても事前に確認し、予算オーバーのリスクを回避することも重要です。
複数のコンサルタント会社から見積もりを取る
気になる会社をいくつかピックアップしたら、複数の会社から見積もりを取りましょう。複数の提案を比較することで、費用の相場感が分かるだけではなく、各社の提案内容や強みなどを多角的に評価することができます。
見積もり依頼の際は、自社の現状の課題やオウンドメディアで達成したい目標をできるだけ具体的に伝えることがポイントです。それに対して、どれだけ的確な提案をしてくれるかを比べることで、自社にフィットする支援会社を見つけやすくなります。
また、担当者との相性や価値観が自社と合致するかどうかも重要な選定基準です。オウンドメディア運営では、信頼できる協力関係を築けるかどうかが成功の大きな要因となります。
オウンドメディアコンサルの費用相場

オウンドメディアコンサルの費用は、依頼する業務範囲やメディアの規模によって大きく変動します。一概にいくらとはいえませんが、依頼内容別の料金目安として、ここでは株式会社検索順位の海賊の料金体系を参考に紹介します。
自社がどのサポートを必要としているか、予算を検討する際の参考にしてください。
サービス内容 | 料金目安 |
---|---|
SEOコンサルティング | 100,000円~/月 |
オウンドメディア運用代行 | 200,000円~/月 |
SEO記事制作代行 | 10,000円~/本 |
被リンク獲得代行 | 20,000円~/本 |
実際の費用は各コンサルティング会社やプロジェクトの要件によって異なります。必ず複数の会社から見積もりを取り、サービス内容と照らし合わせて比較検討することが重要です。
オウンドメディアコンサルの導入成功事例

ここでは、コンサルティングを活用してメディア運用を成功させた企業の事例を3つ紹介します。
成功事例①諦めかけたSEOで受注率が15倍に
株式会社ジャグーは、ECモール運営代行を手掛ける企業です。新規顧客獲得のため過去にSEOに取り組むも成果が出ず、XINOBIX株式会社がオウンドメディアコンサルを実施しました。
顧客の検索行動を徹底的に理解し、ペルソナ設計からカスタマージャーニー設計まで、緻密な戦略を立案し、独自の視点を盛り込んだ高品質なコンテンツ制作やSEO対策、ホワイトペーパー等のコンテンツ制作を両軸で支援しました。
その結果、月間アクセス数は6倍、ウェブサイト経由の受注件数は前年比15倍を達成しています。大手ブランドからの受注も多数獲得し、オーガニック経由のリード獲得数も10倍以上に増加しました。
成功事例②安定した運用体制を確立して主要キーワードの上位表示率を拡大
株式会社キャリアプラスは、イベント・セールスプロモーション事業を展開するBtoB企業です。オウンドメディアを運営しSEO対策を行っていましたが、担当者の契約終了に伴い、安定的な運用体制の構築が課題でした。特に「地域×業種」のキーワードで上位表示のシェアを広げたいと考えており、株式会社デジタルトレンズにSEO対策を依頼※しました。
支援の結果、既存キーワードの順位を維持しつつ、「地域×業種」の重要キーワードにおいて当初掲げていた3位以内への安定表示に成功しています。また、オウンドメディア全体の検索流入が向上し、シェアを拡大することにも成功しています。
成功事例③ユーザー視点のコンテンツ作成でリード獲得・案件化を実現
株式会社コンカーは、日本市場に特化したコンテンツ不足という課題を抱えており、Appmart株式会社にホワイトペーパー制作を依頼しました。当初はデザインのみの依頼でしたが、Appmart株式会社の対応から企画全体を任せることに変更しています。
導入後、制作したホワイトペーパーはセミナー資料として活用され、案件化に貢献しています。特にインボイス制度のガイドブックは多くのリードを獲得し、クロージングにつながったそうです。結果として、日本市場向けの高品質なコンテンツを効率的に制作し、リード獲得と案件化を両立することに成功しました。
オウンドメディアコンサルに関するQ&A

ここでは、オウンドメディアのコンサルティングを検討する際によくある質問をまとめました。
SEOコンサルティングとは何ですか?
SEOコンサルティングとは、WebサイトがGoogleなどの検索エンジンで上位表示されるように、戦略の立案から実行までを支援する専門サービスです。サイトの現状分析やキーワード選定、コンテンツ改善案の提示、サイト内部構造の最適化、被リンク獲得戦略の立案などを行います。
これに対し、オウンドメディアコンサルティングは、SEOコンサルティングの領域を含みつつ、より広範な支援を行います。SEOによる集客以外にメディア全体の目的設定やペルソナ設計、ブランディング、コンテンツの企画・制作などを行います。さらに、SNS連携やメルマガ配信といった、メディア運営全体の戦略と実行をサポートするのが特徴です。
オウンドメディアは意味ないと言われるのはなぜですか?
「オウンドメディアは意味ない」と言われる背景には、いくつかの理由があります。一つは、成果が出るまでに時間がかかる点です。
広告と違い、コンテンツを蓄積し、検索エンジンに評価され、安定した集客ができるようになるまでには、早くても半年から1年程度の期間が必要です。この時間を待てずに短期的な成果を求めてしまうと、やっても意味がないと感じてしまいます。
次に、戦略が曖昧なまま始めてしまうケースが多い点も見逃せません。目的やターゲットが不明確なままでは、効果的なコンテンツは作れず、成果にはつながりません。これらの理由から途中で挫折するケースが多いため、意味がないという意見が出ることがあります。
CMSとはなんですか?
CMSとは、Contents Management Systemの略称です。HTMLやCSSといったウェブサイト制作の専門知識がなくても、テキストや画像を管理画面から入力するだけで、簡単にWebサイトのページを作成・更新・管理できるシステムのことです。
世界で最も有名なCMSとしてはWordPressがあり、多くの企業のオウンドメディアで利用されています。CMSを導入することで、担当者が手軽に記事の投稿や編集を行えるようになるため、迅速な情報発信が可能になります。オウンドメディアを運用する上では、ほぼ必須のツールといえるでしょう。
オウンドメディアコンサルのまとめ

本記事では、オウンドメディアの立ち上げや運用に強いコンサルティング会社をはじめ、コンサルの支援内容や選び方のポイントについて解説しました。自社の認知度向上や競合との差別化といった課題を解決するために、オウンドメディアは非常に有効な手段です。
信頼できるコンサルティング会社を選ぶことで、成果の出るメディア運用を実現できます。本記事を参考に、自社の課題や目的に合ったコンサル会社を見つけてください。