コロナ禍で直接対面する機会が減ったとはいえ、ビジネスシーンの必須アイテムである名刺。
上手に人脈づくりに役立てるには、アプリを使って効率的に管理するのがおすすめです。
- ついつい名刺を貯めてしまう…
- アプリがたくさんありすぎてわからない…
- 本当に無料で、きちんと安心なのか心配…
そんな方に向けて、簡単かつ効果的な最新アプリを徹底解説します!
- 名刺管理アプリとは
- おすすめ名刺管理スマホアプリ
- 名刺管理アプリの選び方
ここまできたか!本当に便利な名刺管理アプリ
名刺管理アプリの難点はずばり「めんどくさい」ことにありました。
特にデータがクラウドで管理されていると、いざという時にPCを立ち上げてメールアドレスや連絡先を引き出さなければならなかったり、読み込みに手間や時間が掛かったり、せっかく交換しても使わない名刺ばかり貯めてしまったり…。
しかし昨今では、読み取りから管理、おまけに昇進や転職の情報まで一気に管理してくれるという便利な無料アプリが続々登場しています。
操作は簡単!基本無料のサービス
名刺管理アプリの操作は簡単で、スマホにダウンロードし利用規約に同意したら、あとはカメラで相手の名刺を読み込むだけ。
アプリによっては複数の名刺の同時読込も可能ですし、ウェブ会議で便利なオンライン名刺を備えていたり、あるいは相手の役職が変わったときに自動更新してくれる機能までどんどん登場しています。
利用は基本無料なので、どんどん便利になる最新ツールの波に取り残されないようにしましょう。
人脈づくりを習慣化しよう
打合せや出張でたくさん名刺を交換しても、紙のまま貯め込んで、後で顧客管理システム(CRM)として営業に活かそうとしても使いこなせずもったいないことをしていませんか?
交換してすぐスマホカメラで撮ることを習慣にすれば、大切な個人情報をなくすこともありません。
また、名刺管理アプリにはオンライン名刺やプロフィール更新機能などプラットフォーム上で人脈をさらに強める仕組みも登場しているので、効果的に活用して周りに一歩差がつく名刺管理術を身につけましょう。
2020年決定版!おすすめスマホアプリ5選
アプリがたくさんありすぎて迷っている人向けに、特に注目の5つのサービスをご紹介します。
サービスごとに少しずつ特徴があるので、自分のニーズや属性にあったものを選んでください。
WANTEDLY PEOPLE
まずは、ソーシャルリクルーティングサービス「WANTEDLY」で有名なウォンテッドリー株式会社が提供する、その名もWANTEDLY PEOPLE。
500万人が利用する一大サービスで、一回のスキャンで最大10枚の名刺の読み込みが可能で、人工知能がリアルタイムに解析し瞬時にデータ化してくれます。
おまけに本家「WANTEDLY」と連携すれば名刺交換した相手に関連する情報をアプリ上に表示できるので、名刺には載せきれないビジネス相手に関連するバックグラウンドを紐づけることができたり、最新の人事情報をキャッチアップしながら継続的な人脈構築をサポートしてくれます。
メリット
まず、日本最大級の利用者数を誇るので多くの人と繋がることができ、セキュリティ面でも安心です。
また技術的にも優れているというレビューが多く、最大10枚の名刺を同時にスマホのカメラで読み込んでデータ化できる他、データ化された名刺はオフラインでも閲覧可能。
名刺情報はCSVで保存したりスマホ内の電話帳と連携したりすることもできますし、なんといっても名刺交換をした相手が転職・昇進・異動などでプロフィールを更新した際に、アプリを開けば最新の状況に反映されているPeople機能が便利です。
ベンチャーやコンサル業界など、人の動きの早い業界の方には特に向いています。
WANTEDLY PEOPLEは名刺管理アプリの中ではユーザー数が頭ひとつ抜けているので、どれからはじめたらいいか分からないという人は最初に手に取ることをおすすめします。
デメリット
デメリットは強いて言えば、「WANTEDLY」を使っていないと機能を120%使いこなせない点です。
IT業界のイメージが強いソーシャルリクルーティングサービス「WANTEDLY」ですが、最近は幅広い業界からの支持を集めています。
そのため、名刺管理アプリから入って本家「WANTEDLY」も活用し、名刺交換相手と継続的にキャッチアップする手段を作っていくのもよいと思います。
また細かい点ですが、データの出力がCSVのみでExcelは使えない点は少しだけ不便だと思います。
my bridge
LINE株式会社が提供するmy bridge。
なんといってもLINEや電話帳との連携ができるので、同期が楽ちん。
管理できる枚数は無制限で、完全無料。
仕事仲間とLINEでやり取りすることに抵抗のない若い世代ならば、間違いないアプリです。
後発なのでユーザー数はまだ伸びている最中ですが、最新端末で見ても使いやすいデザインが目を引きます。
メリット
LINEが運営するだけあって、シンプルなデザインと使い心地に定評があるmy bridge。
登録した名刺情報は互換性が高く、スマートフォンやGoogleの連絡帳に保存したり、Excelファイルでダウンロードしたり、あるいはCRMとしてもすぐ営業活動に活かしやすいのが魅力です。
チームの同僚など特定のメンバーと名刺をシェアし効率的に人脈づくりを広げられる「共有名刺帳」はもちろんのこと、アプリ上で自ら分野やスキルを検索し、未来のビジネスパートナーや一緒に働きたい優秀な人材、仕事関連でアドバイスが聞ける専門家を見つけ出すことができる「専門家広場」は他のサービスにはない新しい試みです。
デメリット
必要な機能に特化しシンプルかつデザイン性に優れて使いやすいと好評のmy bridgeですが、特にスキャニング機能については誤字などの読み込みエラーや、データ化するスピードがやや遅い傾向にあると感じる人もいます。
また、名刺をスマホの電話帳やLINEと連携できることが強みなので、比較的年齢層が高い職場や情報セキュリティに厳しい組織では導入がむずかしい恐れがあります。
保守的な会社よりも、比較的若い会社で人気のアプリです。
Eight
名刺管理サービスの老舗であるSansan株式会社が提供するEight。
古くからPCでも顧客管理サービスを提供してきただけあって、伝統的な会社や大企業にも広く受け入れられているのが特徴です。
老舗ツールらしく基本的な検索機能が充実しています。
氏名・会社名・部署・役職・メモ欄で細かく検索できるだけでなく、社名や部署、ホールディングス、業界などで自由にラベル分けできるので、マニュアルで管理することが好きな人に向いています。
Eightでつながった相手が転職や昇進などで名刺を変更や追加した場合に「通知」が届くなど、新しい機能も積極的に取り入れています。
メリット
パソコン版の名刺管理システムで強い信頼を誇るSansanが提供するだけあって、大手企業やシニア世代にも人気のEight。
自動での名刺読み取りではなくAIと手入力を組み合わせた独自の技術で名刺をデータ化するので、より正確にデータ化できる強みがあります。
同じ老舗名刺管理アプリとして中国のIntSig Information社がリリースするCamCardと比べられることも多いですが、データの精度の高さはEightに定評があります。
また、ウェブサイトのブラウザ版からも各種機能が使えるので、スマホだけでなくPCメインでデータ管理をしたい人に向いています。
会社でSansanを導入している方には、互換性の高いEightをアプリに導入するのがおすすめです。
デメリット
デメリットとしては、名刺のデータ化の際にオペレーターの手入力が行われるためシステムに反映されるまでやや時間が掛かります。
そのため、名刺交換後にすぐお礼メールなどを送りたいときにはもどかしいというレビューが見られます。
また、基本的サービスは無料ですが、電話帳との連携や、名刺データの一括ダウンロードといった機能を使いたい場合は有料になります。
データをダウンロードするためにEightプレミアム(月額480円または年額4,800円)プランを導入しなければならないので、他にも完全無料のアプリがたくさんある中でやや割高の印象があります。
Evernote Scannable
次に紹介するのは、ストレージサービス「Evernote」で有名なEvernote Corporationが提供するEvernote Scannable。
名刺管理アプリではなく文書スキャナアプリですが、枚数無制限で名刺管理も可能です。
書類、領収証、ホワイトボードなどにカメラを向ければ即座に画像を文字情報としてスキャンしてくれるので、名刺だけではなく紙類一般の管理を簡略化できるのが魅力です。
契約書、領収書、名刺なども管理・共有できるので、この際名刺だけでなく日々のペーパーワークを効率化したいという人は検討しましょう。
メリット
あらゆるタイプの紙類の文字情報をスキャンできるので、他社の名刺管理ソフトと比較しても認識精度が高く、明暗やブレ、上下逆転等のデータの補正もしてくれます。
また、処理スピードにも定評があり、スキャンした書類はデータではなくメールなどテキスト形式で送ることも可能。
名刺の情報を読み取ってスマホの連絡先アプリに保存するだけでなく、PDFやJPGファイルに書き出すこともできるので、たとえば出先で名刺とプレゼン資料をスキャンしてEvernoteで要点をまとめてPDF化するなど、本家Evernoteと組み合わせれば使い方は無限大で業務がアップグレードします。
デメリット
まず、iPhoneのみ対応なのでAndroidユーザーは利用できないのが難点です。
また、基本的には本家「Evernote」を利用している方向けのサービスなので、スキャンした名刺情報はEvernoteのアカウント経由で端末に保存されることになります。
Airz Link
続いてご紹介するのは、株式会社Airzが提供するAirz Link (エアーズ リンク)。
紙媒体の名刺ではなく、自身の情報をまとめた「Myカード」を作り、相手にQRコードで読み取ってもらうだけでプロフィールの交換ができます。
Myカードには、名刺には載せきれない「SNS」「仕事」「趣味」などの情報を記載でき、共有した情報はアプリ内で一括管理されます。
ビジネスシーンに限らずプライベートでの出会いの際にも活用できるアプリです。
メリット
自身の様々な情報を一つのリンクにまとめて交換することができるため、名刺では伝わらない人となりや仕事の詳細がわかるなど、相互理解を深めやすくなります。
アプリ内では顔写真と名前を一緒に確認できるため、相手の事を覚えやすくなるのもうれしい特徴です。
MyカードにSNSやブログのリンクを集約して貼っておけば一度に発信でき、日々のチェックもまとめて閲覧することが可能になります。
また昨今のコロナ禍で間接的でも接触を控えたい場合や、オンライン上での商談や会議の場でも、QRコードの送信、読み取りのみでプロフィール交換ができるのも紙媒体の名刺にはないメリットといえるでしょう。
デメリット
相手がAirz Linkを使用していない場合でも閲覧はできますが、Myカードの交換をするにはアプリのダウンロードをしてもらう必要があります。
また当然ながらアプリを使用するデバイスの電池切れの際には使うことができないため、常に充電用バッテリー等を準備しておきましょう。
自分に合った名刺管理アプリの活用を
いまやビジネスパーソンの常識となった名刺管理アプリ。
たくさんある中からどれを使えばいいか悩む人へ向け、国内で開発された人気サービスを紹介しました。
- ユーザー数の多いWANTEDLY PEOPLE
- LINEとの連携が便利なmy bridge
- Sansanを使っている人に互換性の高いEight
- 名刺だけでなくあらゆる書類をスキャンできるEvernote Scannable
- 「Myカード」をデバイス上で交換し一括管理するAirzLink
どれが自分に向いているのかを吟味して、ぜひ使ってみてください!