岐阜のおすすめ税理士・会計事務所5選！【2024年11月最新】

この記事は、岐阜でおすすめの税理士・会計事務所を厳選して5社ご紹介します。

税理士・会計事務所に依頼することで本業に専念できる、節税対策が期待できるといったメリットが考えられるため、良心的な税理士・会計事務所があれば依頼したい、どこが自社に合うのか知りたい、比較検討したいとお考えの経営陣の方も多いでしょう。

岐阜には多くの税理士・会計事務所がありますが、規模や得意な業界、料金、創業年数などは多種多様です。

この記事では、岐阜で特におすすめの税理士・会計事務所各社の情報や、税理士・会計事務所の選び方、探し方や注意点、気になる費用相場などについて、詳しく解説します。

岐阜のおすすめ税理士・会計事務所5選

岐阜には税理士・会計事務所が多くあるので、どの税理士に依頼するか迷う方も多いでしょう。

そこで、岐阜でおすすめの税理士・会計事務所を厳選して5社ご紹介します。 各社の特徴、得意分野なども解説しますので、ぜひ税理士・会計事務所選びの参考にしてください。

税理士・会計事務所	特徴
税理士法人 所会計事務所	幅広い業務を実施している老舗会計事務所
堀川公認会計士・税理士事務所	経営改善や資産活用・リスクヘッジも支援
はやざき会計事務所	起業・創業支援や資産税業務に強い
幅会計事務所	クライアントの依頼料の負担軽減にも配慮
渡邊栄一郎税理士事務所	元国税調査官が税務調査をサポート

税理士法人 所会計事務所

税理士法人所会計事務所は、岐阜県岐阜市の会計事務所です。

法人向けの税務・会計等支援、個人事業主向けのトータルサポート、個人の確定申告サポート、相続対策など、幅広いサービスを提供しています。

企業向けには、税務・会計の相談や支援はもとより、税務調査の立会や、決算書等に基づく経営分析、株式評価や企業防衛、会社の設立から解散までの手続きなど、様々なサポートを行っています。

自計化のため会計ソフトの導入も支援していて、インストール型やクラウド型など、クライアントに合わせた形式のソフトを紹介しています。

現在の税理士法人の設立は2006年ですが、最初の税理士登録は77年前（1947年）で、岐阜市の税理士事務所の中でもかなりの老舗ですので、地元で豊富な実績のある税理士・会計事務所をお探しの方や、トータルサポートをご希望の企業などに特におすすめです。

税理士法人 所会計事務所の基本情報
会社名	税理士法人 所会計事務所
設立	2006年
所在地	岐阜県岐阜市早田栄町二丁目43番地
公式サイト	https://tokoro-office.com/

堀川公認会計士・税理士事務所

堀川公認会計士・税理士事務所は、岐阜県各務原市の会計コンサル事務所です。主に税務会計、企業・創業・会社設立支援、経営サポートの各サービスを提供しています。

会計数値を基に財務分析、経営分析を行い、問題・課題を抽出して経営改善に向けた提案も行っています。大企業でよく用いられる手法ですが、小規模事業者にも同様のサービスを提供しています。

また、補助金・助成金の獲得や黒字倒産の防止、内部統制、証券投資など資産活用・リスクヘッジのアドバイスも行っています。経営環境の変化に柔軟に対応し、迅速なサービス提供を心掛けている事務所です。

地元で頼れる経営パートナーをお探しの経営者の方に、特に利用をおすすめします。

堀川公認会計士・税理士事務所の基本情報
会社名	堀川公認会計士・税理士事務所
設立	2009年
所在地	岐阜県各務原市那加日吉町1－66
料金	＜税務顧問＞ ・売上1000万円以下：0.5万円（月次訪問なし）、1.3万円（月次訪問あり） ・売上3000万円以下：1.0万円（月次訪問なし）、1.8万円（月次訪問あり） ・売上5000万円以下：1.5万円（月次訪問なし）、2.3万円（月次訪問あり） ・売上1億円以下：2.0万円（月次訪問なし）、2.8万円（月次訪問あり） ・売上1億円超：別途見積り ＜決算＞ ・売上1000万円以下：6万円（個人）、10万円（法人） ・売上3000万円以下：10万円（個人）、15万円（法人） ・売上5000万円以下：14万円（個人）、20万円（法人） ・売上5000万円超：別途見積り
公式サイト	https://horikawa-cpa.com/

はやざき会計事務所

はやざき会計事務所は、岐阜県大垣市の会計事務所で、岐阜県内や愛知県を対象としてサービス展開しています。大垣市出身の税理士が、2022年に開設した税理士事務所です。

事務所開設からの年月は浅いですが、早崎代表は岐阜県や東京都の税理士事務所での勤務経験があり、その経験も生かして、法人や個人事業主の税務顧問や税務相談、起業・創業支援を多く手掛けてきています。

特に、これから開業予定の方や法人を設立して間もない方向けに、会社経営の伴走者としてサポートしているため、頼りになる税理士をお探しの方はぜひ依頼してみてはいかがでしょうか。

料金設定がきめ細やかなことも特徴なので、現在、顧問料が高くてお悩みの方も、ぜひ公式サイトの料金表をチェックしてみてください。

税務調査対応や会計指導、自計化支援、決算整理などの法人税務全般のほか、東京での資産税業務の経験を生かして個人の相続税対策や贈与税申告、公正証書遺言作成、遺産整理業務なども幅広く実施しています。

はやざき会計事務所の基本情報
会社名	はやざき会計事務所
設立	2022年
所在地	大垣市鶴見町291番地2　フォーブルアズマヤ店舗1階103号室
料金	＜税務顧問＞ ・2.2万円/月～（法人）、1.65万円/月～（個人） ＜確定申告＞ ・法人税申告：16.5万円～ ・消費税申告：5.5万円～
公式サイト	https://hayazaki-tax.com/

幅会計事務所

幅会計事務所は、岐阜市上竹町の会計事務所です。地元出身の公認会計士・税理士である幅代表が2017年に開業しました。

地元企業や個人商店等の税務、上場企業・金融機関の会計監査、事業再生など、豊富な実績があります。

会計事務所への報酬がクライアントに負担にならないよう配慮しており、記帳やデータ入力はクライアント自身が行えるよう、サポートしています。

顧問料についても、別途の決済料は不要で、クライアント自身が対応できる分は減額も可能です。契約前に料金の説明を十分に行うことをモットーとしているため、安心して依頼できます。

税務顧問以外に、経理代行、税務調査立会、事業計画書の作成、事業継承、経営コンサルティングなどを幅広く手掛けていますので、自社の課題解決を図りたい企業にもおすすめです。

代表者は語学留学の経験もあり、英語圏のクライアントに対する就業ビザ取得や開業サポートなども実施しています。

幅会計事務所の基本情報
会社名	幅会計事務所
設立	2017年
所在地	岐阜市上竹町21
料金	＜税務相談＞ ・5,000円～ ＜税務顧問＞ ・3万円/月～（法人） ＜その他業務＞ ・税務調査立会：5万円/日 ・株価評価：15万円～ ・事業計画策定：10万円～
公式サイト	https://office-haba.com/cpa/

渡邊栄一郎税理士事務所

渡邊栄一郎税理士事務所は、国税調査官の渡邊所長が岐阜県岐阜市に開設した税理士事務所です。元国税調査官の強みを生かし、税務調査を手厚くサポートしています。

リアルな模擬税務調査を行い、その後の対策も提案しているため、追徴課税が多額になることを防げますし、経理事務のレベルアップも図ることができます。

また、独自手法による節税チェックを行うことで、税金の無駄払いも防いでいます。

顧問料は地域最低水準を志しており、料金の支払い方法によりプランが設けられています。

会社設立のための書類作成や提出などをすべて行う「設立・届出パック」や、会社設立後1年間の顧問料も含めた「設立・顧問パック」なども用意されています。

依頼料の低減を図りたい方や税務調査対応に不安を感じている方に、特に利用をおすすめします。

渡邊栄一郎税理士事務所の基本情報
会社名	渡邊栄一郎税理士事務所
設立	2012年
所在地	岐阜県岐阜市太郎丸諏訪71番地
公式サイト	https://we-tax.com/

岐阜で税理士・会計事務所を選ぶポイント

岐阜で税理士・会計事務所を選ぶ際には、次の5つのポイントに留意してください。

• 得意な業界が自社の業界とマッチしているか
• 自社で導入している会計ソフトに対応しているか
• 円滑なコミュニケーションがとれるか
• 得意な分野が自社の課題とマッチしているか
• 相場に合った料金体系か

ポイントごとに、留意すべき理由を解説しますので、税理士・会計事務所選びの参考にしてください。

得意な業界が自社の業界とマッチしているか

岐阜で税理士・会計事務所を選ぶ上で、得意な業界が自社の業界とマッチしているかどうかは重要なポイントです。業界・業種によって取り扱う勘定科目が異なりますし、原価計算などの知識も必要です。

業界の経理慣行（取引慣行）や特殊規定などもそれぞれにあり、必要な書類が違うこともあります。法人種別によっては法人税・消費税の計算方法が違うこともあります。

また、税理士には、税務署出身、公認会計士出身、弁護士出身など様々な経歴を持つ人も多く、得手不得手が生じることもよくあります。

自社の業界事情を熟知している税理士・会計事務所を選べば、やり取りがスムーズになることに加え、節税対策や資金調達がうまくできるなどの効果も期待できます。

自社で導入している会計ソフトに対応しているか

自社で導入している会計ソフトに対応しているかも、岐阜で税理士・会計事務所を選ぶポイントの一つです。会計ソフトは、税理士・会計事務所の会計ソフトと連携できると非常に便利です。

連携できれば、自社で入力したデータを税理士側がそのまま使用できますが、連携できないと、何らかの形で作成した帳簿を税理士に送り、それを税理士がチェックした上で会計事務所のシステムに入力する、といった手間が発生してしまいます。

税理士・会計事務所が自社の会計ソフトに対応していない場合、手間のかかる事務作業を行うか、新たに会計ソフトを導入する必要があります。

はじめから自社の会計ソフトに対応している税理士・会計事務所を選んでおけば、その必要がありませんので、ぜひ契約前に会計ソフトについてもチェックしてください。

なお、会計・税務においては、会計システム・給与システムなどを使用することがよくありますが、システムが古すぎたり、必要な機能がなかったりすることもあるので、税理士が新たなシステムの導入を勧めることもあります。

ただ、税理士・会計事務所は特定の会計システムの代理業務を行っていることがあり、中には、導入の必要がなくても手数料目的で特定の会計システムを売り込もうとする税理士もいるため、注意が必要です。

円滑なコミュニケーションがとれるか

円滑なコミュニケーションがとれるかどうかも重要です。

税理士の人柄・言動・ビジネスマナーなどは言わずもがなですが、問い合わせをした時のレスポンスの速さや説明内容のわかりやすさ、不安なこと・わからないことが発生した際に相談しやすい雰囲気であることなども大切です。

特に、関係が長く続く顧問契約の場合は、コミュニケーションがうまく図れるような税理士・会計事務所を選ばないと、業務に支障が出る可能性があります。

また、与えられた業務を単にこなすだけではなく、節税対策や資金繰り、経営改善など、クライアントに有利になることが見つかれば積極的に提案してくれるような税理士ですと、大変助かるものです。

そのためにも、自社の業界・業種について造詣が深い税理士・会計事務所を選ぶことが大切です。

得意な分野が自社の課題とマッチしているか

得意な分野が自社の課題とマッチしているかどうかも、岐阜で税理士・会計事務所を選ぶ上で重要です。

税理士・会計事務所にはそれぞれ得意分野があります。節税対策を得意とするところ、資金調達のサポートを得意とするところ、税務調査対応や税務争訟対応を得意とするところなど様々です。

ほかにも、IPO（新規公開株式）、相続、事業継承・M&Aなど、税理士に相談可能な分野は幅広いので、自社の課題とマッチする税理士・会計事務所をきちんと見極めることが大切です。

相場に合った料金体系か

相場に合った料金体系かどうかも、岐阜で税理士・会計事務所を選ぶ際に必ずチェックすべきポイントです。

税理士・会計事務所に依頼した後に起こるトラブルとして、依頼内容と依頼費用が見合っていない、思ったより料金が高い、期待していた業務をしてもらえない、といったことがあります。

税理士・会計事務所は自由に料金を設定していますので、どのような料金体系になっているのかや、その料金にどこまでの業務・サービスが含まれているのか、金額が相場と見合っているか、といったことを契約前に必ず確認しましょう。

費用について質問した際に、誠実に回答してもらえるかどうかも、チェックすべきポイントです。費用面がルーズである、不誠実であると感じたら、依頼しない方が無難です。

岐阜で税理士・会計事務所を探す方法

ここで、岐阜で税理士・会計事務所を探す方法についてご紹介します。

おすすめできる主な方法として次の5つが挙げられますが、方法によってメリット・デメリットがあります。

• インターネット検索
• 税理士会・商工会議所を活用
• 税務関連のセミナーから見つける
• 税理士紹介サービスで探す
• 知人・取引先からの紹介

それぞれの方法について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インターネット検索

岐阜で税理士・会計事務所を探す方法でもっとも一般的なのは、インターネット検索です。

昨今は、税理士・会計事務所の多くが公式サイトを開設していますので、検索サイトで依頼したい税理士・会計事務所の住所やキーワードを入力すれば、手軽に検索できます。

キーワードを工夫すれば、専門分野に長けた税理士・会計事務所も調べられます。

ホームページには、目安となる料金やプランも掲載されていることが多いので、正式な見積もりを依頼する前に、おおよその費用が確認できます。

インターネット検索は気軽な反面、デメリットもあります。

インターネット上の膨大な情報の中から、自社に最適な事務所を探すのはなかなか大変です。検索で上位に表示されたからと言って、必ずしも優良な事務所とは限りませんし、インターネット上の情報は不正確なこともあります。

インターネット検索で税理士・会計事務所を見つけた場合は、正式に契約を結ぶ前に必ず対面の場を設け、信頼性や相性の良し悪しを確認してください。

税理士会・商工会議所を活用

税理士会や商工会議所を活用する方法もあります。

税理士会や商工会議所に相談すれば、無料で税理士を紹介してもらえます。実績が豊富な事務所を紹介してくれますし、公共機関からの紹介なので信頼できます。

ただ、紹介してもらった事務所に自分で出向く必要があるため、日程調整を含め、時間や手間がかかります。複数の事務所を比較検討しようと考えている場合は、さらに大変です。

紹介してもらう以外に、税理士会や商工会議所で開催している無料相談会に参加する手もあります。

無料相談会では、直接、税理士に会うことができますので、相性の良さや人柄などをその場で確かめられます。

ただ、無料相談会はその日時に参加しなければなりません。また、依頼しようとしても断られることがありますし、事務所に複数の税理士が所属している場合は、意中の税理士が担当にならない可能性もあります。

税務関連のセミナーから見つける

税務関連のセミナーから見つける方法もあります。

税理士事務所が税務関連のセミナーや確定申告のセミナーなどを開催することがあるので、そこに参加すれば良い税理士が見つかる可能性があります。

このようなセミナーは、営業目的で行われることが一般的なので、依頼を引き受けてもらいやすいというメリットがあります。

オンラインや無料のものなど、気軽に参加できるセミナーもあり、特に確定申告の時期には多く開催されますので、興味がある方は探してみてください。

税務関連のセミナーから見つける方法には、税理士会・商工会議所を活用する方法と同じく、その日時に参加しなければならないことや、他事務所との比較検討には手間がかかるといったデメリットがあります。

セミナーのみから探すのではなく、複数の方法を併用すると良いでしょう。

税理士紹介サービスで探す

税理士紹介サービスで探す方法もあります。

税理士紹介サービスは、依頼者に税理士や会計事務所を紹介する民間のサービスです。税理士・会計事務所から手数料を徴収する仕組みになっていることが多いため、依頼者は無料でサービスを利用できます。

税理士紹介サービスでは、コーディネーターが条件に合う税理士・会計事務所を複数紹介してもらえます。

自分で探す場合と比べて手間がかかりませんし、複数社を比較検討することもあります。コーディネーターが入ってくれるので、契約を断る場合などもスムーズです。

ただ、サービスに登録している税理士・会計事務所でないと紹介してもらえないというデメリットがあります。登録している税理士・会計事務所が少ないサービスもあるので要注意です。

また、コーディネーターに希望する条件・要望を正しく伝える必要があるため、サービスを利用する前に自社内できちんと整理しておきましょう。

知人・取引先からの紹介

知人や取引先からの紹介による方法もおすすめです。

情報が信頼できるという安心感がありますし、自社の専門分野・得意分野を知っている人からの紹介なので、自社に合っている可能性も高いでしょう。

あらかじめどのような税理士・会計事務所なのかを知った上で依頼できるメリットもあります。

ただ、知人や取引先は、最適と思う一社のみを紹介してくれることがほとんどで、紹介してもらった手前、他社との比較検討はしづらいことが多いですし、実際に依頼してみたら合わなかった場合でも、他社に乗り換えづらいデメリットが考えられます。

紹介してもらっても、契約を急ぎすぎない方が良いでしょう。

もし、人脈が足りず知人や取引先に紹介してもらうのが難しそうな場合は、銀行・信用金庫など自社が取引している金融機関に紹介してもらう方法や、異業種交流会に参加して人脈を広げつつ、税理士を探す方法もあります。

なお、金融機関は紹介料がかかる可能性があります。

また、異業種交流会は、必ずしも税理士が参加しているとは限らず、うまく見つからないこともありますので、他の方法も併用しましょう。

税理士に依頼できる業務内容

税理士に依頼できる業務はどのような内容なのかを確認し、自社にとって必要かどうかをきちんと検討する必要があります。税理士には、主に次のような業務を依頼できます。

• 記帳代行・経理業務
• 税務書類の作成、税務調査時の対応
• 月次決算・年次決算・確定申告
• 節税対策
• 資金調達支援
• 事業継承支援
• 経営コンサルティング

税理士は税務の専門家なので、税務関連の依頼ができるのはもちろんですが、帳簿を基に資金繰り改善に向けた提案をしてもらうなど、コンサルティングや経営相談も可能です。

事業拡大や事業継承など、自社のターニングポイントになりそうな際にも頼れる存在です。

税理士に依頼をするメリット

税理士に依頼をするメリットとして、主に次の4点が挙げられます。

• 本業に専念できる
• 税務調査対応を行なってくれる
• 決算や確定申告がスムーズに行える
• 経営・資金調達・節税対策などの相談ができる

税理士に依頼するメリットと言うと、会計・税務の手間が減らせる、正確な書類が作成できる、といったイメージが強いかもしれませんが、それ以外にも様々なメリットがあります。

依頼費用を上回るメリットが生じる可能性もありますので、ぜひ前向きに検討してみてください。

本業に専念できる

税理士に依頼をするメリットとして、本業に専念できることがまず挙げられます。

経営者や個人事業主にとって、日々の帳簿作成や記帳、税務署等への申告などの会計・経理業務は、意外と厄介なものです。

会計・経理業務は、専門家ではない人が行うと、正確な書類作成が難しい、何度も税務署に行く羽目になるなど、効率が良くないこともあります。

税理士に依頼すれば、着実に処理してもらえますので、会計・経理業務に取られる時間を削減できます。その分、本業にかける時間を増やせるため、営業や売上向上、業務拡大につなげることも可能です。

これまで自分で会計・経理業務を行っていた小規模事業者や個人事業主の方は特に、このメリットを実感できるでしょう。

税務調査対応を行なってくれる

税務調査対応を行なってもらえることも、税理士に依頼をするメリットです。

税務調査は、納税者が提出した法人税などの申告内容に誤りがないかどうかを税務署がチェックするものです。

法人税など納税者が申告する税金は、税額や内容にどうしてもミスが生じますし、中には虚偽申告する人もいるため、不正防止などの目的で行われます。

税務調査の対象になると、税務署の職員からヒアリングを受けたり、帳簿書類や領収書類、通帳、パソコン上のデータなどを確認されたりします。

税務調査の際は、申告内容の追加説明を求められたり、計算ミスを指摘されたりすることが多いので、税務の知識が不足している人がうまく対応するのはなかなか難しいですし、精神面でもかなり不安になるものです。

税理士に依頼すれば、税務調査に立ち会ってサポートしてもらえますので、心強いでしょう。

決算や確定申告がスムーズに行える

税理士に依頼をすれば、決算や確定申告がスムーズになり、この点もメリットと言えます。

創業から間もない企業や個人事業主は、きちんと帳簿をつけておらず、決算期に慌てることがよくあります。

その年の業績をきちんと整理し、納税すべき税額をはっきりさせないと納税ができませんので、必要な作業ではあるのですが、実際にやってみると予想以上に煩雑なものです。

日々の帳簿付け、売上や在庫の確認などの作業を経て決算書を作成し、それをもとに申告書類を作成、納税しなければなりません。

税理士に依頼すれば、必要な書類をすべて作成してもらえますし、納税前に節税対策のアドバイスを得ることも可能です。

経営・資金調達・節税対策などの相談ができる

経営・資金調達・節税対策などの相談ができることも、税理士に依頼をするメリットの一つです。

税理士は、貸借対照表、損益計算書をはじめとする各種資料を見ているので、事業の生産性や資金繰り、業績など、会社の現状を客観的に把握できます。それをもとに、経営相談や資金調達の相談に乗ってもらうことができます。

業績が良ければ、日ごろからの節税対策のアドバイスをしてもらうことも有益でしょう。事業拡大に際し、融資に必要な書類作成や助成金獲得のサポートをしてもらうことも可能です。

また、資金繰りの悪化、赤字・債務超過の状況などから経営改善が必要になっても、的確なアドバイスが得られます。

経営相談は誰にでも相談できるわけではないので、実効性の高い提案をしてくれる税理士は頼もしい存在と言えるでしょう。

税理士に依頼をするデメリット

税理士に依頼をすることにはいくつものメリットがある一方で、デメリットもあります。

主なデメリットは、税理士との相性が良くない場合があることと、費用がかかることの2点です。

• 税理士との相性が良くない場合がある
• 費用がかかる

それぞれについて解説しますので、参考にしてください。

税理士との相性が良くない場合がある

税理士に依頼しても、税理士との相性が良くない場合があり、この点は、税理士に依頼をするデメリットの一つです。

税理士は国家資格で、税務のプロであることに間違いはないのですが、依頼者との相性の良し悪しはどうしてもあります。

話が合わない、言動が鼻につく、といった社会人同士の相性もありますし、期待しているサービスをしてもらえないため依頼費用に見合わないと感じるといった契約内容への不満もあり得ます。

税理士が依頼者の業種・業界についてよく理解していないために、必要なアドバイスをしてもらえなかったり、話がかみ合わなかったりすることもあります。

税理士の得意分野や業績などは事前に確認できても、業務開始後、実務上での相性の良し悪しは事前には判断しづらいものです。

なお、税理士との契約内容次第では、一度頼んだ税理士を変更することは可能ですので、契約前に、契約内容をしっかり確認しておきましょう。

費用がかかる

費用がかかることも、税理士に依頼をするデメリットです。

税理士・会計事務所の費用相場については次にご紹介する通りですが、個人事業主でも法人でも税理士への依頼費用は決して安くはありません。特に、継続して依頼する場合は、それなりの費用が固定費としてかかります。

費用面がネックとなり、税理士をつけない経営者・個人事業主も実際にいます。

ただ、税理士に依頼することで、それまで自分で行っていた業務が不要になる、社内の人件費を削減できる、効果的な節税対策ができる、といったメリットも生じます。

税理士に依頼するかどうかは、自社の置かれている状況やメリット・デメリットをよく考慮して判断してください。

税理士・会計事務所の費用相場

税理士の報酬は、以前は税理士法で最高限度額が決まっていましたが、2014年以降は報酬規程が撤廃され、各税理士が独自に設定しています。

業務ごとに細かい料金設定をしている税理士・会計事務所もあれば、セット料金を設定しているところもあるなど料金体系が様々で、税理士の費用相場は以前より把握しづらくなりました。

ただ、良心的な税理士・会計事務所は公式サイトにおよその料金を表示していますので、見当をつけることはできます。

ここでは、費用相場の目安として、税理士紹介サービス「freee税理士検索」が308名のfreee認定アドバイザーを対象に実施した費用相場のアンケート結果をご紹介しますので、参考にしてください。

【個人事業主の税理士報酬平均相場】

【法人の税理士報酬平均相場】

上表の通り、税理士の報酬は、年商が上がるにつれ高くなるのが一般的です。

税理士のスキルや税理士事務所の規模などによっても金額が変わるため、契約前に複数社に見積もりを依頼して、比較検討すると良いでしょう。

税理士の契約形態

税理士に業務を依頼する契約形態は、スポット契約と顧問契約の2種類です。

スポット契約は、企業規模が小さい場合に向いています。

企業規模が小さければ、業績を把握・整理しやすいですし、節税対策もそれほど必要ない可能性が高い上、継続的な契約では事業規模の割に顧問料が負担となるため、必要な時のみ依頼してコストを抑えるのが良いでしょう。

顧問契約は、企業規模が大きい企業や売上高がある程度以上ある企業向けです。

年間を通じて税務処理を依頼することで、手間を削減し、本業に集中できますし、節税対策や資金調達などの相談も常時可能です。

スポット契約、顧問契約ともメリットとデメリットがありますので、自社に合う方法を選んでください。

契約形態	特徴	メリット	デメリット
スポット契約	継続や複数回の依頼は行わず、1回のみの業務委託契約。	必要な時だけ依頼するので、コストが抑えられる。	常時の相談、中長期的な相談はできない。 節税対策に限りがある。
顧問契約	継続して依頼する契約。 月次決算型と年一決算型がある。	経理・税務業務を軽減できる。 資金繰りの改善や節税対策、長期的な経営判断などのアドバイスを貰える。 税務調査に対応してもらえる。	顧問料が負担となる。 年一決済型では相談の時期が限られる。

税理士に1時間相談する場合の費用はいくら？

税理士に1時間相談する場合の費用は、いくらくらいなのでしょうか。目安の費用について解説します。

時間単位で費用が発生するのは、スポット契約です。費用相場は、30分以内の相談で5000円程度、1時間以内の相談で1万円程度です（会計の基礎知識より）。

時間がそれ以上になる場合は、30分あたり3000～5000円程度が追加されるのが一般的です。

税理士・会計事務所選びの注意点と対策

税理士・会計事務所を選ぶ際には、特に次の3点に注意してください。

• 料金が明確かどうか注意
• 保険やシステムの売り込みがしつこくないか注意
• コミュニケーションがスムーズに取れるか注意

対策についても解説しますので、トラブルを防ぐためにぜひ参考にしてください。

料金が明確かどうか注意

まず注意すべき点は、料金が明確かどうかです。

税理士の報酬は、税理士や税理士事務所が自由に決められることとなっています。

良心的な税理士・税理士事務所は、公式サイトに料金表を掲載するなどしているので、基本的な業務の費用は事前に把握することができます。

掲載が無くても、契約前に説明があるのが普通です。依頼内容が決定した後に料金を言うような税理士・税理士事務所は信用しない方が賢明です。

また、安い基本料金のみを大々的にアピールし、わかりづらいオプションを沢山追加することで料金を吊り上げるとか、相談は無料と謳っているものの、どこまでが無料なのかはっきりしない、といった税理士・税理士事務所も存在します。

サービス内容や費用の内訳は、事前にきちんと確認し、見積りも出してもらうようにしましょう。

保険やシステムの売り込みがしつこくないか注意

保険やシステムの売り込みがしつこくないかについても、注意が必要です。

税理士は、保険や会計システムなどの代理業務を行っていることがよくあります。

税理士は、クライアントの財務状況をよくわかっているので、節税対策や資金繰りなど税務上の理由で、クライアントにとって最適な保険商品（生命保険など）を提案することがあります。

また、クライアントの会計業務の効率化などを目的に、会計システム・給与システムなどの導入を勧めることもあります。

保険やシステムは、クライアントの利益を考えて提案される分には何も問題はないのですが、自分の利益を最優先に、不要な商品をしつこく売り込んでくるような税理士もいるので、十分注意してください。

コミュニケーションがスムーズに取れるか注意

コミュニケーションがスムーズに取れるかについても、注意が必要です。

税理士の中には、税務の専門用語を多用する人がいますが、クライアントがよく理解できないような説明しかできない税理士は、コミュニケーション上問題がありますので、依頼しない方が無難です。

優秀な税理士は、税務に詳しくないクライアントに対しても、専門用語を多用することなく、わかりやすい説明をしてくれるものです。

また、クライアントの業種・業界に対する理解がないためにコミュニケーションがうまく図れない税理士もいます。このような意欲・能力に欠ける税理士にも、依頼しないよう注意してください。

さらに、レスポンスの速さも重要です。急ぎの質問をしても返事が遅いようでは困ります。

優秀な税理士は、もし繁忙期などで返事が遅くなる場合でもその旨をきちんと伝えてくれますし、急がなくて大丈夫な理由を説明するなど、クライアントが不安にならないような対応をしてくれますので、しっかり見極めて依頼しましょう。

岐阜の税理士・会計事務所選びに関するQ&A

岐阜の税理士・会計事務所選びに関してよくある疑問2点をQ&A形式でご紹介します。

• 岐阜で税理士の無料相談はどこでできますか？
• 税務署の無料相談は危ないですか？

税理士・会計事務所選びで気になるのは、やはり無料相談についてでしょう。

無料相談は、相談料がかからないメリットがある反面、相談できる内容や時間が限られていますので、あらかじめ相談内容を精査し、必要な資料を整えておくことをおすすめします。

岐阜で税理士の無料相談はどこでできますか？

税理士の無料相談は、岐阜の多くの税理士・会計事務所で実施しています。

また、岐阜商工会議所でも事業・商売に関する個別税務相談を行っています。費用は無料ですが、事前予約が必要です。

年度内原則1回という制限はあるものの、税理士に1時間相談できますので、困ったことがあれば相談してみてはいかがでしょうか。

税務署の無料相談は危ないですか？

税務署の無料相談が危ないということはありませんので、安心してご利用ください。

ただ、税務署の無料相談はあくまで納税方法など一般的な内容のみで、個別の事案に詳しく答えてもらえるわけではありません。

また、無料相談を担当するのは税理士ではなく税務署の職員なので、専門性の高いアドバイスや節税対策などは期待できません。

企業独自の問題・課題に合わせたサービス・アドバイスや節税対策、中長期的な税務計画などが必要な場合は、税務署ではなく税理士への相談をおすすめします。

岐阜の税理士まとめ

この記事では、岐阜でおすすめの税理士・会計事務所を厳選して5社の情報をご紹介しました。

また、税理士・会計事務所の選び方や注意点、依頼するメリット・デメリット、依頼できる業務内容や費用相場などについても解説しました。

税理士は、税務に関する業務にとどまらず、事業拡大・資金調達、経営相談、コンサルティングなど様々な業務を依頼できる、頼りがいのある存在です。

岐阜には多くの税理士・会計事務所が存在しているので、記事内でご紹介したポイントを参考にしながら、自社のベストパートナーとなる税理士・会計事務所を選んでください。