Pythonエンジニアとしてフリーランスになる方法をご紹介します。AIやブロックチェーンなどの先端技術に使用されているPython。そのため、Pythonエンジニアの需要も高まっており、フリーランスで活躍する人も年々増えています。
その一方で、フリーランスのPythonエンジニアを目指す際、下記ような疑問を感じている人も多いのではないでしょうか。
- Pythonってフリーランスでも稼げるの?
- 将来性や需要はどう?
そこで、この記事ではフリーランスのPythonエンジニアとして活躍するための方法や求められるスキル、案件獲得方法を分かりやすく解説していきます。
フリーランスが安定的に働くためには継続的に案件獲得する必要であるため、これからフリーランスへ転身を検討している人にとって参考になることでしょう。
また、案件獲得に役立つおすすめのエージェントや案件紹介サイトも紹介していくので、Pythonエンジニアでフリーランスを目指したい人は、ぜひチェックしてみてください。
関連記事>>フリーランスエージェントのおすすめ徹底比較
フリーランスエンジニア向けおすすめ案件紹介サービス3選
Pythonの特徴
まずはPythonの特徴について確認していきましょう。
AI開発で使用されていることで有名なPythonですが、その最大の特徴はコードがシンプルに記述でき、数的処理が速いことが挙げられます。
コードがシンプルであることのメリットも非常に多く、開発時間の短縮やエラー箇所の早期発見、修正のしやすさなど多岐に渡ります。
また、シンプルな記述なので未経験からでも勉強しやすいことも魅力です。
Pythonは、AI開発で注目されがちですが、誕生は1990年と歴史は長く、Web開発をはじめ、データ分析やブロックチェーン開発の場でも使われるなど、汎用性も高いので、習得して損はないプログラミング言語であるといえるでしょう。
フリーランスのPythonエンジニア案件の傾向と種類
フリーランスのPythonエンジニアを目指したい人は、案件の傾向や種類について把握しておくことが重要です。
ここでは、それぞれについて解説していきます。
フリーランスのPython案件の傾向
フリーランスのPython案件は増加傾向にあります。例えば、プログラミング言語の国際的な人気ランキングによると、Pythonは最も人気の高い言語の一つです。※
AIやブロックチェーンなどの分野はこれからも発展していくことが見込まれますが、その速度にPythonエンジニアの供給が追い付いていないので、今後も案件は増えていくことが見込まれるでしょう。
十分な案件数があるため、フリーランスになってから「案件がなくて困る」という心配もありません。
参照元
※TIOBE Index(2023年5月時点)
フリーランスのPython案件の種類
Pythonを使用する職種には次のものが挙げられます。
- AIエンジニア
- データサイエンティスト
- Webエンジニア
- マーケティング職
いずれもPythonの特性である「機械学習」「ディープラーニング」「データ分析」などを活かしたシステムやアプリ開発の案件です。
フリーランスのPython案件の種類はこれらの職種に関わるものが多く、スキルや実績によって担当できる業務や参画できる案件が異なってきます。
フリーランスのPythonエンジニア案件の単価相場と年収
フリーランスは会社員と比較して、案件を獲得し続けなければ収入が得られないことから、不安定な働き方という印象を持っている人も少なくありません。
そのため、フリーランスになる人は自身が得意とする領域の単価相場を把握することは非常に重要です。
気になるフリーランスのPythonエンジニア案件の単価相場は50万円~120万円ほどといわれています。
フリーランススタートによると、Pythonのフリーランス求人・案件の月額平均単価は72.1万円となっています。※
また、ここから試算するとPythonエンジニアの平均年収は約865万円ほどとなり、月の稼働時間やスキルによっては年収1,000万円以上を狙うことも可能です。
【職種別】フリーランスエンジニアの平均年収一覧を見てみる
職種 | 平均年収 |
---|---|
AIエンジニア フリーランス | 884万円 |
iOSエンジニア フリーランス | 864万円 |
フロントエンドエンジニア フリーランス | 844万円 |
インフラエンジニアフリーランス | 836万円 |
データベースエンジニア フリーランス | 820万円 |
ネットワークエンジニアフリーランス | 750万円 |
AWSエンジニア フリーランス | 750万円 |
システムエンジニア(SE) フリーランス | 768万円 |
セキュリティエンジニア フリーランス | 600万円 |
Salesforceエンジニア フリーランス | 600万円 |
Webエンジニア フリーランス | 584万円 |
Pythonエンジニア フリーランス | 865万円 |
Javaエンジニア フリーランス | 780万円 |
PHPエンジニア フリーランス | 817万円 |
VBAエンジニア フリーランス | 658万円 |
Unityエンジニア フリーランス | 841万円 |
Rubyエンジニア フリーランス | 903万円 |
参照元
フリーランスのPythonエンジニアの需要と将来性
フリーランスが安定した収入を得るためには、案件を継続的に獲得することが絶対条件です。
そのためには、プログラミングスキルをはじめ、将来性の高い分野を選択する必要があります。
Pythonは、先にも触れたようにAIやブロックチェーンといった先端技術にも使用されているので将来性は明るく、技術革新の速度にIT人材が追い付いていないことから、フリーランスのPythonエンジニアの需要も高いです。
以下は経済産業省からの委託でみずほ情報総研株式会社がまとめたIT系人材の推移予想です。
需要の伸びにより、高い・中程度・低いといった3段階のシミュレーションが行われており、中程度であっても2030年に45万人のものIT人材が不足すると想定しています。
実際、また、先端技術以外にもWeb開発やデータ分析などでも使用される汎用性の高さを誇るため、Pythonを習得することでフリーランスとして長く活躍できることが見込めるといえるでしょう。
Pythonエンジニアに必要なスキルとは
Pythonエンジニアは、その名の通りプログラミング言語であるPythonを駆使してシステムやアプリの開発、データ分析を行うエンジニアです。ただ、Pythonだけを習得すれば良いというわけではありません。
開発の現場では、Python以外にもJavaやJavaScript、フレームワークなど多岐に渡るスキルが求められるので、これらも併せて習得しておく必要があります。
また、データ分析においてはデータベースやサーバー、クラウドなどに加え、数学や統計学の知識も求められます。
副業として活動していく分にはPythonだけでも問題ありませんが、フリーランスとして長く活躍していくためには、関連する知識やスキルを習得していくことが重要であると認識しておきましょう。
フリーランスのPythonエンジニアが案件を獲得する方法
フリーランスのPythonエンジニアが案件する方法には、次のものが挙げられます。
それぞれのメリットとデメリットをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
企業から直接案件を獲得する
Pythonを用いた開発やデータ分析を行っている企業に対し、個人で直接連絡を取り、案件を獲得する方法です。
クラウドサービスやエージェント利用とは異なり、仲介が入らないのでマージンが発生することがなく、案件を獲得できれば高額報酬が期待できます。
ただし、アポ取りはもちろん条件交渉などの営業活動も自分自身で行わなければならず、エンジニア業務以外にも時間を割かなければならないというデメリットもあります。
仕事が途切れてしまうことがないよう、クラウドサービスやエージェントを保険として活用すると良いでしょう。
フリーランス向けのクラウドサービスを活用する
クラウドサービスが普及した昨今、フリーランス向けの案件取り扱いに特化したクラウドサービスは多数あります。
エージェントサービスとは違い、自身で参画したい案件を探し、クライアントへ提案するスタイルなので、自分のペースで進められることがメリットであるといえるでしょう。
特に、会社員からフリーランスに転身しようとしている人は、副業から始めることでリスクを軽減することができます。
クラウドサービスでは「土日のみ稼働」「成果物を期日までに納品」などの案件もあるので、こうした案件で実績を積みながら徐々にフリーランスへシフトしていくと、会社に依存せずに収入を得る感覚が掴めるので、スムーズにフリーランスとして活動できるようになるでしょう。
その一方で、高単価な案件や長期契約の案件が少ないというデメリットがあります。フリーランスエンジニアとしての働き方を知るステップとして、利用するのがおすすめです。
フリーランス向けのエージェントサービスを活用する
最後に紹介する方法は、フリーランス向けのエージェントサービスを利用するものです。
自ら企業に営業活動するのとは違いマージンが発生しますが、案件紹介はもちろん、キャリア相談や各種手続きの代行を行ってくれるので、エンジニアの仕事に専念することができます。
参画している案件の契約期間が満期を迎える前に次の案件を紹介してもらえるので、安心して働くことができるでしょう。
エンジニアとしての経験が1年未満の場合、登録を断られてしまう可能性も少なくないので、注意してください。
フリーランスのPythonエンジニアにおすすめエージェント・案件紹介サイト
安定的かつ継続的に案件を獲得するためには、紹介される案件の母数を増やせるよう、エージェントや案件紹介サイトを複数利用することがおすすめです。
ここでは、数あるフリーランス向けのエージェント・案件紹介サイトのなかから、Pythonエンジニアにおすすめのものを6つ紹介していきます。ここでは、実際にフリーランスのiOSエンジニアになるために、おすすめのエージェントを3社ご紹介します。
特徴やおすすめポイントを紹介していますので、ぜひチェックしてください。
レバテックフリーランス
- 案件数が豊富
- 高単価案件が豊富
- 若手向けの案件が多い
レバテックフリーランスは、年間10万件以上の案件を提案するなど、案件数が豊富なエージェントです。Python関連の案件も充実しているため、Pythonエンジニアにとって選択肢が多い点が魅力です。
業界トップクラスの高単価案件を多数保有している点も同社の強みです。Python案件も含め、平均単価は80万円で、100万円を超える案件も珍しくありません。
会員の半数以上が20代〜30代前半の若手エンジニアです。フリーランスエンジニアとしての経験がない方にも安心して働けます。
レバテックフリーランスの基本情報 | |
---|---|
運営会社 | レバテック株式会社 |
公式サイト | https://freelance.levtech.jp/ |
公開求人数 | 2,209件(2024年9月12日時点) |
主な求人職種 | プログラマー、SE、フロントエンジニア、PM、デザイナーなど |
関連記事>>レバテックフリーランスの評判や口コミ
ココナラテック
- ITエンジニア向けに特化したサービス
- 案件数が豊富
- 初心者にも安心の手厚いサポート
ココナラテックは、ITエンジニア向けに特化したサービスを提供しています。Pythonエンジニアにとって専門性の高い案件が豊富に揃っているので、働き方にこだわりたい人におすすめです。
年間10万件以上の案件を提案しています。Pythonエンジニアにとっても選択肢が多く、自身のスキルに合った案件を見つけやすい点が魅力です。
専門知識を持つエージェントが、選定から契約交渉まで丁寧にサポートしてくれます。そのため、安心してフリーランス活動ができるため、フリーランス初心者の方におすすめのエージェントです。
ココナラテックの基本情報 | |
---|---|
運営会社 | ココナラテック株式会社 |
公式サイト | https://tech.coconala.com/ |
公開求人数 | 非公開(2024年9月12日現在) |
主な求人職種 | SE、プログラマー、インフラエンジニア、ゲームクリエイター、コンサル、PM |
関連記事>>ココナラテックの評判や口コミ
PRO WORKS
- スキルマッチング機能
- キャリアサポートが充実
- フレキシブルな働き方が可能
PRO WORKSでは、エンジニアのスキルと案件要件を細かくマッチングする独自システムを採用しています。Pythonエンジニアに最適な案件を効率的に提案してくれるはずです。
キャリアサポートが充実している点も同社の魅力になります。経験豊富なアドバイザーがPythonエンジニアのキャリアプランに沿った案件選びや交渉をサポート。長期的な成長を支援します。
リモートワークやフレックスタイム制の案件も多数あり、フレキシブルな働き方が可能です。ワークライフバランスを重視した柔軟な働き方をしたい方には非常におすすめのエージェントです。
PRO WORKSの基本情報 | |
---|---|
運営会社 | 株式会社アルマ |
公式サイト | https://start-proworks.com/ |
公開求人数 | 非公開 |
主な求人職種 | エンジニア、コンサルタントなど |
フリーランスのPythonエンジニアに関する疑問Q&A
フリーランスのPythonエンジニアになる前に、よくある疑問を解消しておきましょう。ここではフリーランスのPythonエンジニアを目指す人が気になる4つの疑問に回答していきます。
よくある質問を事前に把握しておくことで、よりPythonエンジニアとして働くイメージを持っていただけるはずです。
他の言語に比べてPythonの案件は少ない?
他の言語と比べても決して、案件数が少ないというわけではありません。
レバテックフリーランスの公開案件から確認すると、全体で約2,209件に対しPythonの案件は約146件です。汎用性が高くあらゆる開発で用いられるJavaは約352件で比較すると見劣りします。
ただ、Javaと並び人気言語であるC#は167件なので、他言語と比べてもPython案件は決して少なくないといえるでしょう。※
参照元
※レバテックフリーランス「案件検索」
フリーランスのPythonエンジニアで在宅の案件はある?
Pythonに限らず、エンジニアはリモートワークとの親和性が高いため、他の職業と比較して在宅の案件も豊富です。
案件によって実機を直接操作しなければならないこともあり、その際には出社する必要もあります。ただ、出社したくない人はフルリモートの案件を狙うと良いでしょう。
働き方にこだわりがある人は、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。在宅が可能な案件の中から、最適なものを選んで提案してくれます。
未経験からフリーランスのPythonエンジニアになる事は可能?
未経験からでもフリーランスのPythonエンジニアになることは可能です。
ただし、ここでいう未経験とは「Pythonは未経験だけど他の言語での開発経験はある」という状態を指します。
Pythonに限らず、フリーランスは自身のスキルや知識を提供して報酬を得る働き方なので、実績がなく貢献性が低ければ案件を獲得することはできません。
エンジニア経験が全くない人は、まず会社員として2〜3年働いてからフリーランスを目指すようにしましょう。
副業から始めてフリーランスのPythonエンジニアを目指すことは可能?
副業から始めてフリーランスのPythonエンジニアを目指すことは可能です。
むしろ、Pythonに限らず他のプログラミング言語であっても、副業からスタートしてある程度の実績や稼げる目処が付いてからフリーランスにシフトする方が堅実であるといえるでしょう。
自身で案件を獲得して収入を得るという感覚を掴まないまま会社員を辞めてフリーランスになると、予定よりも稼げずにフリーランスを撤退することにもなりかねません。
フリーランスPythonエンジニアまとめ
Pythonは、AIやブロックチェーンなどの先端技術をはじめ、Web開発やデータ分析など汎用性の高いプログラミング言語です。
技術改革の速度にエンジニアの供給が追い付いていないことから、フリーランスのPythonエンジニアの需要や将来性は高いといえます。
需要の高いPythonエンジニアですが、フリーランスとして安定的に収入を得るためには継続的な案件獲得が必須です。
そのため、Pythonエンジニアとしてフリーランスへ転身することを検討している人は、今回紹介したエージェントや案件紹介サイトをぜひ参考に一歩踏み出してみてください。